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JP2011053629A - 会議中継装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

会議中継装置及びコンピュータプログラム Download PDF

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JP2011053629A JP2009205095A JP2009205095A JP2011053629A JP 2011053629 A JP2011053629 A JP 2011053629A JP 2009205095 A JP2009205095 A JP 2009205095A JP 2009205095 A JP2009205095 A JP 2009205095A JP 2011053629 A JP2011053629 A JP 2011053629A
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Abstract

【課題】会議の参加者間でやり取りされる内容を考慮して、会議が予定通り進行しているか否かを判定することが可能な会議中継装置及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】音声認識部15は、複数の端末装置間で行なわれる通信会議で送受信される音声信号を取得した場合、音声信号に対して音声認識処理を行なってテキスト情報を生成する。言語解析部16は、音声認識部15が生成したテキスト情報に対して言語解析処理を行なって単語に分解する。進行状況判定部17は、言語解析部16が分解した単語と判定語テーブル25に格納してあるキーワードとを照合し、発言者の発言内容にいずれのキーワードが含まれるかを判定する。進行状況判定部17は、判定結果に基づいて、現在進行中の議題を判定し、判定した議題の進行状況を判定し、警告部18は、判定結果に応じて警告メッセージをディスプレイに表示させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、通信可能に接続された複数の通信装置間で行なわれる通信会議を中継する会議中継装置、該会議中継装置をコンピュータによって実現するためのコンピュータプログラムに関する。
従来より、複数の拠点のそれぞれに設けられたテレビ会議端末をネットワークを介して接続して構成されたテレビ会議システムが普及している。このようなテレビ会議システムを用いることにより、離れた拠点における参加者間での会議が可能となる。また、テレビ会議の議事運営においては、いわゆる議事進行テンプレートを用いて議事進行の効率化を図る技術が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に開示された技術では、予め用意された議事進行テンプレートに従って予定されている各議事項目の討議を進行しつつ、各議事の進行状況が確認できるので、議事進行の円滑化を図ることができる。
特開2001−175720号公報
しかしながら、業務の効率化・スピード化が期待されるビジネスの現場では、より効率のよい議事進行が要望されている。特許文献1に開示された技術は、予定されている議事項目を各議事項目の討議が終了するまで各参加者に通知するのみである。従って、特許文献1に開示された技術では、会議の進行が停滞している場合に会議参加者に心理的なプレッシャーを与えることはできず、効率的な議論の実現を促すためには不十分である。また、テレビ会議において所定時間の経過時に警告を発するという手段は慣用的なものである。しかし、上述したようなテレビ会議において警告を発するタイミングと議事進行のタイミングとが必ずしも一致せず、議事進行には直接関係のないタイミングで警告を発してしまうという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、会議の進行状況について会議の参加者に報知することにより、会議の参加者に会議の進行に対する心理的なプレッシャーを適切なタイミングで与えることが可能な会議中継装置及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明に係る会議中継装置は、複数の通信装置と通信可能に接続され、前記複数の通信装置間で行なわれる通信会議を中継する会議中継装置において、複数の議題内容を進行順に示した進行テンプレートを記憶する記憶部と、前記通信装置間で送受信される情報及び前記記憶部に記憶してある進行テンプレートに基づいて、進行中の議題及び該議題に対する進行状況を判定する状況判定部と、該状況判定部が判定した進行状況が所定の条件を満たす場合に、その旨を報知する報知部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る会議中継装置は、前記通信装置間で送受信される情報は、音声情報を含み、前記通信装置間で送受信される音声情報を認識してテキスト情報に変換する音声認識部を備え、前記状況判定部は、前記音声認識部が変換したテキスト情報及び前記記憶部に記憶してある進行テンプレートに基づいて、進行中の議題及び該議題に対する進行状況を判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る会議中継装置は、前記記憶部に記憶してある進行テンプレート中の議題内容から、各議題におけるキーワードを抽出する抽出部と、前記通信装置間で送受信される情報に前記抽出部が抽出したキーワードが含まれるか否かを判断するキーワード判断部とを備え、前記状況判定部は、前記キーワード判断部の判断結果に基づいて、進行中の議題を判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る会議中継装置は、前記通信装置間で送受信される情報に、議題の結論が出されたことを判定するための所定の判定語が含まれるか否かを判断する第1判定語判断部を備え、前記状況判定部は、前記第1判定語判断部が前記情報に前記所定の判定語が含まれると判断した場合、進行中の議題に対する結論が出されたと判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る会議中継装置は、前記通信装置間で送受信される情報に、他の議題に移行したことを判定するための所定の判定語が含まれるか否かを判断する第2判定語判断部を備え、前記状況判定部は、前記第2判定語判断部が前記情報に前記所定の判定語が含まれると判断した場合、他の議題に移行したと判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る会議中継装置は、前記通信装置間で送受信される情報に、議論が紛糾していることを判定するための所定の判定語が含まれるか否かを判断する第3判定語判断部を備え、前記状況判定部は、前記第3判定語判断部が前記情報に前記所定の判定語が含まれると判断した場合、進行中の議題に対する結論が出されていないと判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る会議中継装置は、前記状況判定部が判定した進行状況が所定の条件を満たす旨を前記報知部が報知した場合に、前記報知部がいずれの議題について報知を行なったかを示す情報を含む議事録情報を生成する議事録生成部を備えることを特徴とする。
本発明に係る会議中継装置は、前記通信会議の中継を終了する際に、前記状況判定部によって結論が出されていないと判定された議題を通知する通知部を備えることを特徴とする。
本発明に係る会議中継装置は、予め作成された議事録情報から前記進行テンプレートを生成するテンプレート生成部を備えることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、通信可能に接続された複数の通信装置間で行なわれる通信会議を中継させるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、前記通信装置間で送受信される情報及び複数の議題内容を進行順に示した進行テンプレートに基づいて、進行中の議題及び該議題に対する進行状況を判定するステップと、判定された進行状況が所定の条件を満たす場合に、その旨を報知するステップとを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、会議中継装置は、通信可能に接続された複数の通信装置間で行なわれる通信会議を中継する。また、会議中継装置は、通信会議にて議論すべき議題内容を進行順に進行テンプレートに予め記憶しておく。そして、会議中継装置は、実際の通信会議にて通信装置間で送受信される情報と、進行テンプレートに記憶した議題内容とを照合することによって、進行中の議題を判定し、判定した議題の進行状況を判定する。よって、会議中継装置は、実際の通信会議にて送受信される情報に基づいて、進行中の議題及び議題の進行状況を判定できる。また、会議中継装置は、判定した進行状況が所定の条件を満たす場合に、その旨を報知する。よって、会議中継装置は、議題の進行状況が予め設定された進行順に沿っていない場合、議題の進行が停滞している場合等に、その旨を会議の参加者等に報知できる。
本発明によれば、会議中継装置は、通信装置間で送受信される情報として音声情報を中継する場合、取得した音声情報を認識してテキスト情報に変換する。会議中継装置は、変換したテキスト情報と、進行テンプレートに記憶した議題内容とを照合することによって、進行中の議題を判定し、判定した議題の進行状況を判定する。よって、会議中継装置は、実際の通信会議にて送受信される音声情報、即ち、通信会議にてやり取りされる各参加者の発言内容に基づいて、進行中の議題及び議題の進行状況を判定できる。
本発明によれば、会議中継装置は、予め設定された進行テンプレート中の議題内容から、各議題におけるキーワードを抽出し、実際の通信会議にて送受信される情報に、各議題におけるキーワードが含まれるか否かに基づいて、進行中の議題を判定する。よって、会議中継装置は、実際の通信会議にて送受信される情報にいずれの議題のキーワードが含まれるか否かに基づいて進行中の議題を判定するので、進行中の議題をより明確に特定できる。
本発明によれば、会議中継装置は、議題の結論が出される際に会議の参加者が発する可能性のある判定語を予め設定しておく。そして、会議中継装置は、通信会議にて送受信される情報にこのような判定語が含まれる場合に、進行中の議題について結論が出されたと判定する。よって、会議中継装置は、予め設定された判定語に基づいて、進行中の議題に対して結論が出されたか否かをより明確に判定できる。
本発明によれば、会議中継装置は、他の議題に移行する際に会議の参加者が発する可能性のある判定語を予め設定しておく。そして、会議中継装置は、通信会議にて送受信される情報にこのような判定語が含まれる場合に、進行中の議題に対する結論が出されずに、他の議題に移行したと判定する。よって、会議中継装置は、予め設定された判定語に基づいて、議題が変更されたか否かをより明確に判定できる。
本発明によれば、会議中継装置は、議論が紛糾している際に会議の参加者が発する可能性のある判定語を予め設定しておく。そして、会議中継装置は、通信会議にて送受信される情報にこのような判定語が含まれる場合に、進行中の議題に対する結論が出されていないと判定する。よって、会議中継装置は、予め設定された判定語に基づいて、進行中の議題について議論が紛糾しているか否かをより明確に判定できる。
本発明によれば、会議中継装置は、議題の進行状況が所定の条件を満たし、その旨を報知した場合に、いずれの議題について報知を行なったかを示す情報を含む議事録情報を生成する。よって、会議の参加者又は第三者が、このような議事録に基づいて、事後的に会議の進行状況を確認できる。
本発明によれば、会議中継装置は、通信会議の中継を終了する際に、結論が出されていないと判定された議題を通知する。よって、会議の参加者は、結論がされていない議題を把握することができ、会議の参加者に、会議の進行に対する反省材料としての心理的なプレッシャーを与えることができる。
本発明によれば、会議中継装置は、予め作成された議事録情報から会議の進行テンプレートを生成する。よって、既に作成された議事録から自動的に進行テンプレートを作成できるので、例えば会議の議長が、会議の議題内容等を入力することによって進行テンプレートを作成する必要がなくなる。特に、定期的に繰り返される定例会議又は定型的な会議では、議事進行が同一パターンで行なわれる場合が多いが、このような会議において、前回の会議での議事録を用いて今回の会議の進行テンプレートを生成することもできる。これにより、会議毎に作成される議事録を有効に利用することができる。
本発明では、会議中継装置は、実際の通信会議にて送受信される情報に基づいて、通信会議で進行中の議論の議題を判定でき、また、判定した議題について進行状況を判定できる。よって、会議中継装置は、会議の参加者間でやり取りされる内容を考慮して、進行中の議題及び議題の進行状況を判定できるので、より正確な判定を実現できる。また、会議中継装置は、判定した進行状況について報知できるので、議題の進行状況が予め設定された進行順に沿っていない場合、議題の進行が停滞している場合等に、その旨を会議の参加者等に報知できる。特に、会議の進行が停滞している場合にその旨を会議の参加者等に報知することにより、会議の参加者に会議の進行に対する心理的なプレッシャーを適切なタイミングで与えることができ、会議運営の効率化を図ることができる。また、「何について何を決める」のように詳細な議題内容を設定しておくことにより、各議題について決定すべき項目を決定できたか否か等の詳細な内容についても判定できる。
実施形態1の会議システムの構成を示す模式図である。 端末装置の内部構成を示すブロック図である。 会議サーバの内部構成を示すブロック図である。 記憶部に記憶されているテーブルの格納内容を示す模式図である。 記憶部に記憶されているテーブルの格納内容を示す模式図である。 記憶部に記憶されているテーブルの格納内容を示す模式図である。 実施形態1の会議サーバの機能構成を示す機能ブロック図である。 判定語テーブルの生成処理の手順を示すフローチャートである。 判定語テーブルを用いた判定処理の手順を示すフローチャートである。 判定語テーブルを用いた判定処理の手順を示すフローチャートである。 判定語テーブルを用いた判定処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態2の会議サーバの機能構成を示す機能ブロック図である。 実施形態2の判定語テーブルの格納内容を示す模式図である。 実施形態4の会議サーバの機能構成を示す機能ブロック図である。 会議サーバによる議事進行テンプレートの作成処理の手順を示すフローチャートである。 議事進行テンプレートの作成処理を説明するための模式図である。
以下に、本発明に係る会議中継装置及びコンピュータプログラムについて、その実施形態を示す図面に基づいて詳述する。なお、以下の各実施形態では、本発明に係るコンピュータプログラムを公知のパーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ等に読み取らせ、パーソナルコンピュータ又はサーバコンピュータのCPU(Central Processing Unit)等に実行させることによって本発明に係る会議中継装置を実現する構成について説明する。しかし、等価な働きをするハードウェアによって本発明に係る会議中継装置を実現してもよい。
(実施形態1)
以下に、本発明に係る会議中継装置を備えた実施形態1の会議システムについて説明する。図1は実施形態1の会議システムの構成を示す模式図である。本実施形態1の会議システム100は、複数の端末装置(通信装置)4,4…と、端末装置4,4…の一部又は全部の間で行なわれる通信会議を中継する会議サーバ(会議中継装置)1とを備える。なお、図1では、会議サーバ1は、破線の閉曲線でそれぞれ囲まれる3つの端末装置4,4,4間でそれぞれ行なわれている会議1と会議2とをそれぞれ独立して中継している。
端末装置4,4…及び会議サーバ1は、LAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)等のIP(Internet Protocol)ネットワーク100aを介して相互に接続されている。また、端末装置4,4…及び会議サーバ1は、IPネットワーク100aを介して、例えば、H.323、T.120、SIP(Session Initiation Protocol)、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従って、音声信号及び映像信号を含む各種の信号の送受信を行なう。なお、端末装置4,4…及び会議サーバ1は、これらの通信プロトコルを適宜組み合わせて利用してもよい。
本実施形態1の会議システム100では、端末装置4,4…及び会議サーバ1は、IPネットワーク100aを介して相互に接続されている。しかし、例えば、端末装置4,4…のそれぞれは接続されておらず、端末装置4,4…のそれぞれが会議サーバ1と1対1通信を行なうように接続されていてもよい。また、1つの端末装置4が会議サーバ1の機能を備え、この端末装置4を親機とし、他の端末装置4(子機)のそれぞれを親機と1対1通信できるように接続してもよい。
本実施形態1の会議システム100は、例えば、同一の通信会議に参加する端末装置4,4…は全て同一の部屋に設置されているものとする。即ち、例えば、同一の会議に参加する参加者の人数分の端末装置4,4…が同一の部屋に用意されており、各参加者はそれぞれ1つの端末装置4を用いて会議に参加する。そして、参加者は、自身が使用する端末装置4,4…に会議資料を表示させつつ、議長又は発言者の説明を聞き、会議に参加する。なお、端末装置4,4…は必ずしも同一の部屋に設置されている必要はなく、離れた拠点に設置されていてもよい。この場合、本実施形態1の会議システム100は、離れた拠点間での遠隔会議に用いることができる。
以下に、本実施形態1の会議システム100に用いられる端末装置4について説明する。図2は端末装置4の内部構成を示すブロック図である。本実施形態1の端末装置4は、制御部40、記憶部41、認証要求部42、入力処理部43、通信部44、信号処理部45、入力音声処理部46、出力音声処理部47、表示処理部48等を備える。制御部40、記憶部41、認証要求部42、入力処理部43、通信部44及び信号処理部45は、バスを介して相互に接続されている。また、入力音声処理部46、出力音声処理部47及び表示処理部48はそれぞれ信号処理部45に接続されている。
制御部40は、CPU、MPU(Micro Processor Unit)等であり、上述したようなハードウェア各部を制御すると共に、記憶部41に格納されている制御プログラムを適宜実行する。記憶部41は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)、フラッシュROM、HDD(Hard Disk Drive)等である。記憶部41は、端末装置4を動作させるために必要な種々の制御プログラム、制御部40による制御プログラムの実行時に発生する種々のデータ、自身の端末装置4に割り当てられた端末ID及びIPアドレス等を記憶する。なお、記憶部41は、制御プログラムとして、例えば、会議サーバ1を介したテレビ会議を実行するためのテレビ会議実行処理プログラム、会議サーバ1を含む外部装置で保持されている共有ドキュメントを閲覧するためのドキュメント閲覧処理プログラム等を記憶している。
認証要求部42は、会議システム100が提供する通信会議に端末装置4を用いて参加したい参加者が正当な参加者であるかの認証を会議サーバ1に要求する。具体的には、操作部34を介してユーザID及びパスワードが入力された場合、認証要求部42は、入力されたユーザID及びパスワードを通信部44から会議サーバ1へ送信し、会議サーバ1に認証を要求する。また、認証要求部42は、会議サーバ1からの認証結果を通信部44を介して取得し、取得した認証結果を制御部40へ通知する。
入力処理部43は、操作部34に接続されており、操作部34を介してユーザが入力した各種の情報を取得する。操作部34は、例えば、マウス、キーボード、タブレット等であり、ユーザが端末装置4を操作するために必要な各種のボタンを備える。入力処理部43は、ユーザが操作部34を介して入力した各種の情報を制御部40へ送出し、制御部40は、入力処理部43から取得した情報に応じた処理を実行する。
通信部44は、IPネットワーク100aに接続するためのインタフェースであり、IPネットワーク100aを介して会議サーバ1との間で情報の送受信を行なう。
入力音声処理部46は、マイクロホン31に接続されている。入力音声処理部46は、例えば、A/D(アナログ/デジタル)変換器を備え、マイクロホン31が集音したアナログの音声信号をデジタルの音声信号に変換し、信号処理部45へ出力する。信号処理部45は、音声信号を符号化する音声符号化部を備え、入力音声処理部46から取得した音声信号を符号化する。なお、信号処理部45によって符号化された音声信号は、例えば、通信部44へ転送され、通信部44を介して会議サーバ1へ送信される。これにより、端末装置4のマイクロホン31によって集音された音声信号は、会議サーバ1へ送信される。なお、音声符号化部は、例えば、G.711、G.722、G.728、G.729、MPEG(Moving Picture Experts Group)−4 AAC(Advanced Audio Coding)等の規格に従った符号化処理を行なう。
信号処理部45は、符号化された音声信号を復号する音声復号部を備える。なお、通信部44は、IPネットワーク100aを介して会議サーバ1から符号化された音声信号を受信しており、信号処理部45は、通信部44から取得した符号化された音声信号を復号する。なお、音声復号部は、音声符号化部が行なう符号化処理の規格と同一の規格に従った復号処理を行なう。信号処理部45は、通信部44から取得して復号した音声信号を出力音声処理部47へ出力する。出力音声処理部47は、スピーカ32に接続されている。出力音声処理部47は、例えば、D/A(デジタル/アナログ)変換器を備え、信号処理部45から取得したデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換し、スピーカ32へ出力する。これにより、会議サーバ1から受信した音声信号に基づく音声がスピーカ32から出力される。
また、信号処理部45は、符号化された映像信号を復号する映像復号部を備える。なお、通信部44は、IPネットワーク100aを介して会議サーバ1から符号化された映像信号を受信しており、信号処理部45は、通信部44から取得した符号化された映像信号を復号する。なお、映像復号部は、例えば、H.261、H.263、H.264等の規格に従った復号処理を行なう。信号処理部45は、通信部44から取得して復号した映像信号を表示処理部48へ出力する。表示処理部48は、ディスプレイ33に接続されており、信号処理部45から取得した映像信号をディスプレイ33へ出力する。これにより、会議サーバ1から受信した映像信号に基づく映像がディスプレイ33に表示される。なお、ディスプレイ33は、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、PDP(Plasma Display Panel)等の表示装置である。
なお、上述したように、マイクロホン31、スピーカ32、ディスプレイ33及び操作部34は、端末装置4の本体とは別体に構成されてもよいし、全てが一体に構成されてもよい。また、ディスプレイ33及び操作部34は、タッチパネル又はタブレットによって構成されてもよい。
また、本実施形態1では、会議に参加する参加者は同一の部屋で端末装置4,4…を操作する構成であるので、各端末装置4,4…を使用する各参加者の顔を撮影して、端末装置4,4…間で送受信する必要はない。しかし、会議システム100を遠隔会議に用いる場合、端末装置4,4…が離れた拠点に設置されることになる。従って、端末装置4,4…にカメラを接続し、端末装置4,4…の内部に、カメラによって撮影して得られた映像信号を処理する映像処理部を備えてもよい。なお、映像処理部は、例えば、カメラによって撮影して得られた映像信号を符号化する映像符号化部であり、映像符号化部は、例えば、H.261、H.263、H.264等の規格に従った符号化処理を行なう。
なお、本実施形態1では、会議に参加する参加者が同一の部屋で端末装置4,4…を操作する状況を想定しているので、全ての参加者が所定範囲内にいるような会議では、発話者が発した音声を直接聞くことが可能である。従って、このような会議に会議システム100を用いる場合、端末装置4,4…にスピーカ32を備える必要はない。ただし、本実施形態1の会議サーバ1は、各参加者の発言内容に基づいて、会議における議事の進行状況を判定する機能を有するので、端末装置4,4…はマイクロホン31を必ず備えている。
以下に、本実施形態1の会議システム100に用いられる会議サーバ1について説明する。図3は会議サーバ1の内部構成を示すブロック図である。本実施形態1の会議サーバ1は、制御部10、認証部11、通信部12、出力部13、記憶部20等を備える。上述したハードウェア各部は、バスを介して相互に接続されている。制御部10は、CPU、MPU等であり、上述したようなハードウェア各部を制御すると共に、記憶部20に格納されている制御プログラムを適宜実行する。
記憶部20は、HDD等の大容量の記憶装置である。記憶部20は、会議サーバ1を動作させるために必要な種々の制御プログラム、制御部10による制御プログラムの実行時に発生する種々のデータ等を記憶する。また、本実施形態1の会議サーバ1は、ウェブサーバの機能を有しており、ウェブサーバとしてIPネットワーク100aを介して公開しているウェブページを記憶部20に記憶している。更に、記憶部20は、IPネットワーク100aを介して共有(公開)されている会議資料データ、図4(a)に示すようなユーザ情報テーブル21、図4(b)に示すような予約状況管理テーブル22、図4(c)に示すような議事進行テンプレートデータベース(以下、議事進行テンプレートDBという)23を記憶する。更に、記憶部20は、図5に示すような開催状況管理テーブル24、図6に示すような判定語テーブル25を記憶する。
また、記憶部20は、音声信号をテキスト情報に変換する音声認識処理を制御部10が行なうための音声認識処理プログラム、音声認識処理に用いる音声認識用データベース(以下、音声認識用DBという)26を記憶する。また、記憶部20は、テキスト情報を日本語の文法に沿って単語に分解する言語解析処理を制御部10が行なうための言語解析処理プログラム、言語解析処理に用いる言語解析用データベース(以下、言語解析用DBという)27を記憶する。更に、記憶部20は、通信会議で行なわれている議論において、進行中の議題と議題の進行状況を判定する判定処理を制御部10が行なうための判定処理プログラムを記憶する。
会議資料データは、ドキュメントデータ、画像データ等であり、IPネットワーク100aを介して端末装置4,4…で閲覧可能に公開されている。なお、会議資料データは、特定のユーザにのみ公開されているデータであってもよい。この場合、会議サーバ1は、各会議資料データの閲覧を許可されたユーザのユーザ情報(ユーザID)を保持しておき、IPネットワーク100aを介して閲覧要求してきたユーザが、予めユーザ情報を保持しているユーザであれば閲覧を許可する。なお、記憶部20に記憶されている各テーブルの詳細な構成については後述する。
認証部11は、端末装置4の操作部34を介して入力され、端末装置4の認証要求部42から送信されたユーザID及びパスワードを通信部12を介して取得する。認証部11は、取得したユーザID及びパスワードが、後述のユーザ情報テーブル21に既に登録されているか否かに基づいて、このユーザ(参加者)が会議システム100の利用を許可された正当な参加者であるかを認証する。認証部11は、取得したユーザID及びパスワードがユーザ情報テーブル21に登録されていれば、正当な参加者であると判断し、登録されていなければ、正当な参加者ではないと判断する。認証部11は、取得したユーザID及び認証結果を、ユーザID及びパスワードを送信してきた端末装置4へ返信する。
通信部12は、IPネットワーク100aに接続するためのインタフェースであり、IPネットワーク100aを介して端末装置4,4…との間で情報の送受信を行なう。
出力部13は、LCD、CRT又はPDP等のディスプレイ13aに接続されており、制御部10による指示に従った映像信号をディスプレイ13aへ出力する。これにより、会議サーバ1は、会議の参加者に所望の情報を通知できる。
図4乃至図6は記憶部20に記憶されているテーブルの格納内容を示す模式図である。なお、図4(a)はユーザ情報テーブル21の格納内容を、図4(b)は予約状況管理テーブル22の格納内容を、図4(c)は議事進行テンプレートDB23の格納内容をそれぞれ示す。また、図5は開催状況管理テーブル24の格納内容を、図6は判定語テーブル25の格納内容をそれぞれ示す。
図4(a)に示すように、ユーザ情報テーブル21には、会議サーバ1によって提供される会議システム100の利用が可能なユーザに関するユーザ情報が格納される。ユーザ情報は、例えば、各ユーザに予め割り当てられたユーザID、各ユーザによって予め登録されたパスワード等を含む。なお、ユーザ情報は、各ユーザを識別し、各ユーザが適正であるか否かを認証するための情報であればよい。また、ユーザ情報は、各ユーザの氏名、所属、役職等を含んでもよい。ユーザ情報テーブル21の格納内容は、会議システム100の利用が可能なユーザのユーザ情報が追加、変更又は削除される都度、制御部10によって登録、更新又は削除される。なお、ユーザ情報は、会議サーバ1の操作部(図示せず)、会議サーバ1とIPネットワーク100aを介して接続された端末装置4又はその他の通信装置の操作部を介して会議サーバ1に入力される。このようなユーザ情報テーブル21によって、会議サーバ1は、会議システム100の利用が可能なユーザを管理できる。
図4(b)に示すように、予約状況管理テーブル22には、会議システム100によって開催される会議(通信会議)の予約情報が格納される。予約情報は、予約された会議に割り当てられた会議ID、会議の予約を行なったユーザ(登録者)のユーザID(登録者ID)、会議の開催日時、会議に参加するユーザ(参加者)のユーザID(参加者ID)等を含む。予約状況管理テーブル22の格納内容は、会議システム100の利用が可能なユーザが会議の開催を予約又は予約をキャンセルする都度、制御部10によって登録又は削除される。また、予約状況管理テーブル22に格納された予約情報は、登録者が予約内容を変更する都度、制御部10によって更新される。なお、予約情報も、会議サーバ1、端末装置4又はその他の通信装置の操作部を介して会議サーバ1に入力される。このような予約状況管理テーブル22によって、会議サーバ1は、予約された会議の内容を管理できる。
図4(c)に示すように、議事進行テンプレートDB23には、各会議の会議IDに対応付けて、各会議における議事進行テンプレートが格納される。議事進行テンプレートは、各会議における議題内容、キーワード、完了フラグ等を含む。議事進行テンプレートの議題内容は、例えば会議の予約を行なった登録者が、会議の予約を行なった後で会議の開催前に、端末装置4の操作部34を介して入力することにより、会議サーバ1の制御部10によって登録される。なお、登録者は、端末装置4の操作部34だけでなく、会議サーバ1の操作部、会議サーバ1とIPネットワーク100aを介して接続されたその他の通信装置の操作部を介して各会議における議題内容を入力してもよい。
また、議事進行テンプレートのキーワードは、会議サーバ1の制御部10によって、各議題内容から抽出されて登録される。議事進行テンプレートの完了フラグは、各議題内容について結論が出たか否かを示すフラグであり、1は結論が出たことを示し、0は結論が出ていないことを示す。議事進行テンプレートの完了フラグは、会議サーバ1の制御部10によって各議題について結論が出たか否かが判定される都度更新される。このような議事進行テンプレートDB23を用いて、会議サーバ1は、会議において、進行中の議題が何であるのか、その議題の進行状況が進んでいるのか停滞しているのか等を判定できる。
図5に示すように、開催状況管理テーブル24には、会議システム100によって実際に開催されている会議(通信会議)に割り当てられた会議IDに、会議に参加中のユーザ(参加者)に関する参加者情報が対応付けて格納される。参加者情報は、会議の参加者のユーザID(参加者ID)、各参加者が使用中の端末装置4の端末ID、各参加者が閲覧中の会議資料を示す閲覧情報等を含む。開催状況管理テーブル24の参加者情報は、予約情報に登録されている登録者及び参加者のいずれかが会議に参加するために会議サーバ1にログインしてきた場合に、制御部10によって、会議IDに対応付けて登録される。また、最初にログインした参加者の参加者情報が開催状況管理テーブル24に登録された後は、各参加者が会議サーバ1にログインする都度、各参加者の参加者情報が順次追加して格納される。なお、各参加者(登録者も含む)が会議サーバ1にログインしてきた時点では、各参加者の参加者ID及び端末IDのみが開催状況管理テーブル24に格納される。
開催状況管理テーブル24の閲覧情報は、会議サーバ1が各参加者(端末装置4)からの要求に応じて会議資料データを提供する都度、制御部10によって更新される。このような開催状況管理テーブル24によって、会議サーバ1は、開催中の会議において、会議の参加者、各参加者が閲覧中の会議資料等を管理できる。なお、会議IDに対応付けられて最初の参加者情報が開催状況管理テーブル24に登録されるタイミングは、例えば、会議を予約した登録者が会議サーバ1にログインしてきた時点でもよい。
図6に示すように、判定語テーブル25には、各会議の会議IDに対応付けて、会議において各議題内容の議論が行なわれていることを判定するための議題内容語に関する情報、各議題内容について結論が出たことを判定するための結論判定語に関する情報、各議題内容について議論が紛糾していることを判定するための紛糾判定語に関する情報、議論が次の議題内容に移行したことを判定するための議題変更判定語に関する情報を記憶する。なお、それぞれの判定語に関する情報は、各判定語としての単語(キーワード)、基準回数、出現回数を含む。また、議題内容語に関する情報は、現在の議題フラグを含み、現在の議題フラグは、1が現在進行中の議題を示し、0がその他の議題を示す。
議題内容語としてのキーワードは、図4(c)に示すような議事進行テンプレートDB23に格納された議題内容から会議サーバ1の制御部10によって抽出されて格納される。また、議題内容語としての各キーワードに対する現在の議題フラグは、会議サーバ1の制御部10によって現在進行中の議題が判定される都度更新され、基準回数は、予め定められた回数が格納される。また、議題内容語としての各キーワードに対する出現回数は、端末装置4,4…間で送受信される情報にキーワードのいずれかが含まれる都度、会議サーバ1の制御部10によってインクリメントされる。結論判定語、紛糾判定語及び議題変更判定語の各キーワードは、予め定められた単語が格納され、各キーワードに対する基準回数は、予め定められた回数が格納される。また、結論判定語、紛糾判定語及び議題変更判定語の各キーワードに対する出現回数は、端末装置4,4…間で送受信される情報にキーワードのいずれかが含まれる都度、会議サーバ1の制御部10によってインクリメントされる。
図6に示した判定語テーブル25では、結論判定語のキーワードとして、結論、合意、決定、了解、了承、次回持ち越し等の単語が登録されている。しかし、結論判定語のキーワードは、これらの単語に限定されず、議題について結論が出た場合に参加者によって発せられる可能性のある単語を用いることができる。また、図6に示した判定語テーブル25では、紛糾判定語のキーワードとして、異議、反対、違う等の単語が登録されている。しかし、紛糾判定語のキーワードは、これらの単語に限定されず、議論が紛糾している場合に参加者によって発せられる可能性のある単語を用いることができる。更に、図6に示した判定語テーブル25では、議題変更判定語のキーワードとして、次の議題、議題終了、終了等の単語が登録されている。しかし、議題変更判定語のキーワードは、これらの単語に限定されず、議題を切り替える際に参加者によって発せられる可能性のある単語を用いることができる。
音声認識用DB26は、例えば、音声認識処理の認識結果となる認識単語のそれぞれについて読み及び音素列が対応付けて登録されている単語辞書、又は認証単語のそれぞれについて音声データ(音声信号)が対応付けて登録されている単語辞書等である。なお、各認識単語の音素列は、各認識単語に含まれる音素について、各音素の特徴を示す音響モデルの並びを示している。また、音声認識用DB26は、日本語の音素毎に各音素の特徴を表す音響モデル(音声認識の分野で通常用いられる音響パラメータ)を格納している。言語解析用DB27は、例えば、各単語のそれぞれについて表記、読み、品詞情報等が対応付けて登録されており、形態素解析に用いられる単語辞書である。
記憶部20に格納される各情報は、記憶部20に予め格納されている構成に限られない。会議サーバ1が外部メモリ(図示せず)に記憶してあるデータの読み出しが可能なドライバ(図示せず)を備える場合には、外部メモリに記憶された各種情報をドライバによって読み出して記憶部20に格納させてもよい。また、会議サーバ1が、インターネット等を介して外部の装置から各種情報をダウンロードして記憶部20に格納させてもよい。
会議サーバ1は、上述した構成のほかに更に、会議サーバ1を操作するための操作部を備えてもよい。この場合、会議システム100の管理者は、操作部及びディスプレイ13aを用いて、記憶部20に記憶される会議資料データ、各種のテーブルの記憶内容等を容易に変更できる。
以下に、上述した構成の会議システム100において、会議サーバ1及び端末装置4,4…が行なう処理について説明する。上述した構成の会議システム100において、会議の予約を行ないたいユーザは、端末装置4を用いて会議サーバ1にアクセスする。なお、端末装置4の使用を開始する際に、ユーザID及びパスワードを用いて認証処理を行なうことによって、端末装置4を使用できるユーザを、会議システム100の利用が可能なユーザに制限してもよい。
会議サーバ1は、ウェブサーバの機能を有しており、会議システム100が提供する会議の予約を受け付けるためのウェブページを端末装置4へ提供する。図示しないが、会議の予約を受け付けるためのウェブページは、会議の予約を行なうユーザのユーザID、会議の開催日時、会議の参加者の参加者ID(ユーザID)等の予約情報を入力するための入力欄を有する。会議の予約を行なうユーザは、このようなウェブページを介して、自身のユーザID(登録者ID)、開催日時、参加者ID等の予約情報を入力し、端末装置4の制御部40は、入力された予約情報を会議サーバ1へ送信し、会議の予約を行なう。
会議サーバ1の制御部10は、端末装置4から予約情報を取得した場合、予約する会議に会議IDを割り当て、割り当てた会議IDに取得した予約情報を対応付けて予約状況管理テーブル22に格納する。これにより、会議の予約が完了する。なお、会議IDは、各会議を識別できる情報であればよく、例えば、予約状況管理テーブル22に格納された順に1,2,3…の会議IDが割り当てられてもよい。
また、会議の予約を行なったユーザ(登録者)は、会議で議論すべき議題内容を、端末装置4を介して会議サーバ1に登録しておく。なお、議題内容の登録も、会議サーバ1から提供されるウェブページを介して行なうことができる。会議サーバ1の制御部10は、端末装置4から各会議における議題内容を取得した場合、予約してある会議の会議IDに対応付けて、取得した議題内容を議事進行テンプレートDB23の1つの議事進行テンプレートに格納する。なお、議題内容は、各議題を簡潔に示すと共に、1つの会議において複数の議題がある場合には、議題の進行順に従って例えば1,2,3…の番号が付される。図4(c)に示した議事進行テンプレートDB23では、会議IDが1の会議について5つの議題内容が登録されており、各議題内容は例えば、「(1)企画方針について関連部門の合意を得る。」、「(2)納入の日程をAA月BB日に決める。」等である。本実施形態1では、議題内容は、会議の登録者による入力操作によって登録される。
次に、上述したように会議の予約情報が会議サーバ1の予約状況管理テーブル22に格納されている会議システム100において、予約された会議が開催され、開催された会議が中継される際に会議サーバ1及び端末装置4,4…が行なう処理について説明する。予約されている会議に参加したい参加者(登録者も含む)は、端末装置4を用いて会議サーバ1にアクセスする。会議サーバ1は、予約されている会議又は既に開催されている会議への参加要求を受け付けるためのウェブページを端末装置4へ提供する。図示しないが、会議への参加要求を受け付けるためのウェブページは、例えば、予約されている会議又は既に開催されている会議に関する情報を一覧表示しており、これらの会議から1つの選択を受け付けるように構成されている。
このようなウェブページをディスプレイ33に表示している端末装置4の制御部40は、一覧表示された情報の1つを参加者が操作部34を用いて選択した場合、任意の会議への参加要求を受け付ける。制御部40は、任意の会議への参加要求を受け付けた場合、操作部34を介して参加者のユーザID及びパスワードを受け付け、自身の端末装置4の端末IDと共に通信部44から会議サーバ1へ送信し、会議への参加要求を送信する。なお、任意の会議への参加要求を受け付けた場合ではなく、端末装置4の使用を開始する際に、ユーザ情報による認証処理を行なうことによって、会議への参加を要求できるユーザを、会議システム100の利用が可能なユーザに制限してもよい。
会議サーバ1の制御部10は、通信部12を介して端末装置4から会議への参加要求を受信した場合、会議への参加を要求してきたユーザが、この会議への参加が許可された正当な参加者であるか否かを認証部11によって認証する。具体的には、認証部11は、まず、端末装置4から受信したユーザ情報(ユーザID及びパスワード)に基づいて、このユーザが会議システム100の利用を許可されているか否かを認証する。ここでは、認証部11は、受信したユーザ情報がユーザ情報テーブル21に既に登録されているか否かを判断し、ユーザ情報がユーザ情報テーブル21に登録されていれば、正当なユーザであると判断し、登録されていなければ、正当なユーザではないと判断する。
次に、認証部11は、会議システム100の利用を許可されていると判断したユーザについて、端末装置4から受信した会議ID及びユーザIDに基づいて、参加要求してきた会議の参加者に登録されているか否かを判断する。ここでは、認証部11は、受信した会議IDの予約情報を予約状況管理テーブル22から読み出し、読み出した予約情報の登録者ID又は参加者IDに、受信したユーザIDが含まれているか否かを判断する。認証部11は、予約情報の登録者ID又は参加者IDに、受信したユーザIDが含まれていれば、正当な参加者であると判断し、含まれていなければ、正当な参加者ではないと判断する。
会議サーバ1の制御部10は、認証部11による認証の結果、会議への参加を要求してきたユーザが正当な参加者ではない場合、認証されなかった旨を示す認証結果(認証不可)を、会議への参加要求を送信してきた端末装置4に通知する。なお、正当な参加者ではない場合とは、会議への参加を要求してきたユーザが、会議システム100の利用を予め許可されたユーザではない場合、又は参加を要求した会議への参加者として登録されたユーザではない場合である。端末装置4の制御部40は、会議サーバ1から認証不可を通知された場合、例えば「ユーザID・パスワードが誤りです」、「御希望の会議には参加できません」等のメッセージをディスプレイ33に表示させ、会議に参加できない旨をユーザに通知する。
認証の結果、会議への参加を要求してきたユーザが正当な参加者である場合、会議サーバ1の制御部10は、このユーザ(参加者)の参加者情報(参加者ID及び端末ID)を生成し、端末装置4から受信した会議IDに対応付けて開催状況管理テーブル24に格納する。なお、開催状況管理テーブル24は、会議の予約を行なった登録者の参加者情報を、各参加者の参加者情報の先頭に格納するようにしてある。従って、正当な参加者であると認証されたユーザが、会議の予約を行なった登録者である場合、制御部10は、生成した参加者情報を、会議IDに対応する参加者情報の格納領域の先頭に格納する。一方、正当な参加者であると認証されたユーザが、会議の予約を行なった登録者ではない場合、制御部10は、生成した参加者情報を、会議IDに対応する参加者情報の格納領域の先頭以外の領域に格納する。
なお、開催状況管理テーブル24に格納された参加者情報に基づいて会議の登録者が誰であるかが識別できればよく、登録者の参加者情報を、会議IDに対応する参加者情報の格納領域の先頭に格納する構成である必要はない。例えば、開催状況管理テーブル24に登録者フラグを設けておき、登録者の登録者フラグを1に、他の参加者の登録フラグを0に設定することによって、登録者が誰であるかを識別してもよい。
また、正当な参加者であると認証されたユーザが登録者であるか否かは、端末装置4から受信した会議IDの予約情報に含まれる登録者IDが、正当な参加者であると認証されたユーザのユーザIDであるか否かに基づいて判断できる。また、端末装置4から受信した会議IDが既に開催状況管理テーブル24に格納されている場合、制御部10は、既に格納されている会議IDに対応する格納領域に、生成した参加者情報を格納する。
会議サーバ1の制御部10は、参加者情報(登録者情報)を開催状況管理テーブル24に格納した後、会議への参加要求を送信してきた端末装置4に、会議の開始画面情報を送信する。端末装置4の制御部40は、会議サーバ1から会議の開始画面情報を受信し、受信した開始画面情報に基づいて会議の開始画面(図示せず)をディスプレイ33に表示させる。なお、会議の開始画面は、登録者又は参加者(以下、まとめて参加者ということもある)が端末装置4,4…で閲覧する会議資料を選択するための画面である。
端末装置4のユーザ(参加者)が、操作部34を介して会議資料の選択を要求した場合、制御部40は、会議サーバ1の記憶部20に格納されており、IPネットワーク100aを介して公開されている会議資料データの情報(例えばファイル名)を会議サーバ1から取得する。また、制御部40は、取得した会議資料データの情報を一覧表示し、端末装置4の参加者が一覧表示された情報から1つを選択することにより、所望の会議資料データを会議サーバ1に要求する。
本実施形態1の会議システム100では、上述したように、各端末装置4,4…を介して各参加者がそれぞれ任意の会議資料データを会議サーバ1から取得して閲覧できる。また、本実施形態1の会議システム100では、会議の議長又は発表者が会議の予約を行なう登録者となり、登録者の端末装置4で閲覧中の会議資料と同一の会議資料を各端末装置4,4…を介して各参加者が閲覧できる同期機能が設けられている。従って、各参加者の端末装置4,4…において同期設定が行なわれた場合、端末装置4の制御部40は、会議サーバ1に対して、登録者の端末装置4と同一の会議資料データの提供を要求する。即ち、会議サーバ1は、同期設定されている各参加者の端末装置4,4…に対して、登録者からの要求に応じて適宜変更される会議資料データを登録者の端末装置4へ送信するタイミングに同期させて同一の会議資料データを配信する。なお、各参加者が任意の会議資料データを閲覧できるモードと同期設定モードとは適宜切り替えが可能である。
会議サーバ1の制御部10は、端末装置4から会議資料データを要求された場合、要求された会議資料データの情報(ファイル名及びページ番号)を、会議資料データを要求してきた参加者の参加者IDに対応する閲覧情報として開催状況管理テーブル24に格納する。そして、制御部10は、開催状況管理テーブル24に格納した閲覧情報の会議資料データを記憶部20から読み出し、会議資料データを要求してきた端末装置4へ配信する。
また、制御部10は、端末装置4から、登録者の端末装置4に提供する会議資料データと同一の会議資料データを要求された場合、即ち、同期設定が選択されたことを通知された場合、会議資料データを要求してきた参加者の参加者IDに対応する閲覧情報として「同期」を開催状況管理テーブル24に格納する。そして、この場合、制御部10は、登録者に対応する閲覧情報に基づいて、登録者が閲覧中の会議資料データと同一の会議資料データを記憶部20から読み出し、会議資料データを要求してきた端末装置4へ配信する。
更に、会議資料データを要求してきた参加者が登録者である場合、制御部10は、要求された会議資料データを登録者の端末装置4に配信すると共に、同一の会議資料データを、開催状況管理テーブル24の閲覧情報に「同期」が格納されている端末装置4,4…にも配信する。これにより、端末装置4,4…は、所望の会議資料データを会議サーバ1から取得できるだけでなく、登録者が閲覧中の会議資料データを登録者と共に取得できる。
端末装置4の制御部40は、会議サーバ1から会議資料データを受信した場合、受信した会議資料データを信号処理部45及び表示処理部48を介してディスプレイ33へ出力して表示させる。なお、ディスプレイ33に表示される表示画面には、会議を終了させるための終了ボタンが表示されており、各参加者は、終了ボタンを操作することによって会議を終了させることができる。また、本実施形態1の会議サーバ1では、例えば、各会議の登録者が終了ボタンを操作した場合、会議全体を終了させるが、登録者以外の参加者が終了ボタンを操作した場合、その参加者のみ会議を終了させる。
即ち、会議サーバ1の制御部10は、会議の終了要求を受信した場合、会議の終了を要求してきた参加者が登録者であれば、登録者によって終了が要求された会議の会議IDに対応する全ての参加者情報を開催状況管理テーブル24から削除する。また、制御部10は、開催状況管理テーブル24から参加者情報を削除した参加者の端末装置4,4…に、会議の終了を通知する画面、又は会議への参加要求を新たに受け付けるためのウェブページを送信する。これにより、端末装置4,4…の参加者は、会議が終了されたことを把握できる。なお、制御部10は、会議の終了要求を送信してきた端末装置4の端末ID又は参加者の参加者IDを含む参加者情報が、開催状況管理テーブル24の参加者情報の格納領域の先頭に格納されているか否かに基づいて、登録者であるか否かを判断できる。また、会議の開催後も予約状況管理テーブル22の予約情報が削除されない構成であれば、制御部10は、予約情報に基づいて、会議の終了要求を送信してきた参加者が登録者であるか否かを判断できる。
また、制御部10は、会議の終了を要求してきた参加者が登録者以外の参加者であれば、会議の終了を要求してきた参加者の参加者情報のみを開催状況管理テーブル24から削除する。そして、制御部10は、その他の参加者からの会議資料データの要求に従って会議資料データの端末装置4,4…への配信を継続する。なお、会議サーバ1の制御部10は、会議への参加を終了した参加者の端末装置4に、会議への参加要求を受け付けるためのウェブページを再度送信してもよい。
上述した処理では、会議サーバ1が、端末装置4,4…からの要求に応じた会議資料データを適宜端末装置4,4…に配信する処理について説明した。しかし、本実施形態1の会議サーバ1は、会議資料データを端末装置4,4…に配信しつつ、端末装置4,4…のマイクロホン31で集音した音声信号を集め、それぞれの端末装置4,4…に配信する処理も行なう。これにより、会議システム100を用いて遠隔会議を行なう場合であっても、各参加者の発言を端末装置4,4…間で送受信できる。なお、本実施形態1の会議サーバ1は、音声信号を端末装置4,4…に配信する際に、例えば、最も音量の大きい音声信号を選択して端末装置4,4…に配信するようにしてもよい。また、本実施形態1の会議サーバ1は、予め登録された端末装置4(例えば登録者の端末装置4)のマイクロホン31で集音された音声信号を他の端末装置4,4…に配信するようにしてもよい。
本実施形態1の会議サーバ1は、上述したように複数の端末装置4,4…間で行なわれる通信会議を中継すると共に、端末装置4,4…間で送受信される情報に基づいて、各会議において予め設定された議題が論議されているか否かの判定処理を行なう。なお、本実施形態1の会議サーバ1は、予め設定された議題が論議されているか否かを判定する際の基準に、判定語テーブル25を用いる。また、判定語テーブル25は、予め登録者によって登録された議事進行テンプレートに基づいて制御部10によって生成される。なお、本実施形態1の会議サーバ1は、端末装置4,4…間で送受信される音声情報、即ち、会議において各参加者の発言内容に基づく判定処理を行なう構成とする。
以下に、会議サーバ1の制御部10による判定語テーブル25の生成処理、及び、判定語テーブル25を用いた制御部10による判定処理について説明する。なお、判定語テーブル25の生成処理及び判定処理は、制御部10が、記憶部20に記憶してある制御プログラムを実行することによって実行される。
本実施形態1の会議サーバ1は、制御部10が記憶部20に記憶してある制御プログラムを実行することによって、図7に示すような各機能を実現する。図7は実施形態1の会議サーバ1の機能構成を示す機能ブロック図である。本実施形態1の会議サーバ1において、制御部10は、キーワード抽出部14、音声認識部15、言語解析部16、進行状況判定部17、警告部18等の機能を実現する。
キーワード抽出部14は、登録者が会議の予約を行なった際に議事進行テンプレートに登録した議題内容に基づいて、会議の進行状況を判定する際に用いる判定語テーブル25を生成する。なお、キーワード抽出部14による判定語テーブル25の生成処理の詳細については後述する。
音声認識部15は、例えば、通信部12を介して受信した音声信号に対して、音声認識用DB26を用いた音声認識処理を行ない、音声信号をテキスト情報に変換する。具体的には、音声認識部15は、音声信号を音響分析して音響パラメータを抽出し、音声認識用DB26に格納されている音響モデルと照合し、最も類似する音響モデルに対応する単語を認識結果とする。音声認識部15は、音声認識処理を行なって得られたテキスト情報を言語解析部16へ出力する。
言語解析部16は、音声認識部15によって生成されたテキスト情報に対して、言語解析用DB27を用いた形態素解析等の言語解析処理を行ない、例えば、単語に分解する。言語解析部16は、言語解析処理によって得られた単語を順次進行状況判定部17へ出力する。
進行状況判定部17は、言語解析部16によって分解された単語と判定語テーブル25に記憶されているキーワードとを照合し、通信部12を介して受信した音声信号に、判定語テーブル25に記憶されているキーワードが含まれているか否かを判断する。進行状況判定部17は、判断結果に基づいて、進行中の議題が何であるのか、進行中の議題の進行状況(進捗状況)等を判定する。進行状況判定部17は、判断結果を判定語テーブル25に逐次蓄積しており、蓄積した情報に基づいて、議論の進行状況が所定の条件を満たす場合(会議の参加者に警告する必要がある場合)、その旨を警告部18に通知する。なお、進行状況判定部17による判定処理の詳細については後述する。
警告部18は、会議の参加者に警告する必要がある旨を進行状況判定部17から通知された場合、所定のメッセージを出力部13からディスプレイ13aに出力して表示させる。これにより、会議の参加者に、会議の進行状況等を通知できる。
以下に、キーワード抽出部14による判定語テーブル25の生成処理についてフローチャートに基づいて説明する。図8は判定語テーブル25の生成処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、会議サーバ1の制御部10(キーワード抽出部14)によって実行される。
会議サーバ1のキーワード抽出部14は、ある通信会議の議事進行テンプレートを議事進行テンプレートDB23から読み出す(S1)。キーワード抽出部14は、議事進行テンプレートDB23から読み出した議事進行テンプレートに含まれる議題内容を1つ抽出する(S2)。キーワード抽出部14は、抽出した議題内容に対して、言語解析部16による言語解析処理と同様の処理を行なって単語に分解する(S3)。制御部10は、分解した各単語から、この議題内容に対するキーワードとして普通名詞及び固有名詞等を抽出する(S4)。
キーワード抽出部14は、抽出したキーワードを、ステップS2で抽出した議題内容に対するキーワードとして、ステップS1で読み出した議事進行テンプレートのキーワードの欄に格納する(S5)。例えば、キーワード抽出部14は、議題内容「(1)企画方針について関連部門の合意を得る。」から、キーワード「企画、方針、関連部門」を抽出する。そして、キーワード抽出部14は、ステップS1で読み出した議事進行テンプレートに含まれる全ての議題内容に対して上述した処理が終了したか否かを判断し(S6)、終了していないと判断した場合(S6:NO)、ステップS2に処理を戻す。キーワード抽出部14は、まだ処理されていない議題内容を1つ、ステップS1で読み出した議事進行テンプレートから抽出し(S2)、抽出した議題内容について、ステップS3〜S5の処理を繰り返す。
キーワード抽出部14は、ステップS1で読み出した議事進行テンプレートに含まれる全ての議題内容に対して上述した処理が終了するまで、ステップS2〜S6の処理を繰り返す。キーワード抽出部14は、全ての議題内容に対する処理が終了したと判断した場合(S6:YES)、ステップS5で議事進行テンプレートに格納したキーワードを、会議の議題内容語のキーワードとして判定語テーブル25に格納する(S7)。これにより、会議サーバ1の制御部10が行なう判定処理に用いられる判定語テーブル25が生成される。
なお、判定語テーブル25において、議題内容語に対するキーワードは、会議が開催されるまでに判定語テーブル25に登録されていればよい。従って、キーワード抽出部14によるキーワードの抽出処理及び登録処理は、会議が予約された直後に行なう必要はなく、例えば、1日における所定時刻に、各会議のキーワード登録をまとめて行なってもよい。また、判定語テーブル25において、結論判定語、紛糾判定語及び議題変更判定語の各キーワードは予め格納されており、各キーワードに対する基準回数も予め格納されている。また、進行状況判定部17が判定処理を開始する際に、1つ目の議題に対する現在の議題フラグが1に設定され、各キーワードの出現回数は0にリセットされる。
次に、本実施形態1の会議サーバ1において、上述したように生成された判定語テーブル25を用いて制御部10が行なう判定処理についてフローチャートに基づいて説明する。図9乃至図11は判定語テーブル25を用いた判定処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、会議サーバ1の制御部10(音声認識部15、言語解析部16、進行状況判定部17、警告部18を含む)によって実行される。また、会議サーバ1の制御部10は、判定処理を行なう際に、判定語テーブル25において1つ目の議題に対する現在の議題フラグを1に設定しておく。
会議サーバ1の制御部10は、上述したような通信会議の中継処理を行ないつつ、ある通信会議において、端末装置4,4…間で送受信される音声信号を通信部12で取得したか否かを判断する(S11)。なお、端末装置4,4…の制御部40は、マイクロホン31によって集音された音声信号を随時会議サーバ1へ送信している。会議サーバ1の制御部10は、音声信号を取得していないと判断した場合(S11:NO)、通信会議の中継処理を行ないつつ待機する。
音声信号を取得したと判断した場合(S11:YES)、音声認識部15は、取得した音声信号に対して、音声認識用DB26を用いた音声認識を行ない(S12)、音声信号をテキスト情報に変換する。言語解析部16は、生成したテキスト情報に対して、言語解析用DB27を用いた言語解析を行ない、テキスト情報を単語に分解する(S13)。進行状況判定部17は、言語解析部16によって分解した単語を1つ抽出し(S14)、この単語が、判定語テーブル25に格納されているいずれかのキーワードに一致するか否かを判断する(S15)。
進行状況判定部17は、抽出した単語がいずれのキーワードにも一致しないと判断した場合(S15:NO)、ステップS42に処理を移行する。抽出した単語がいずれかのキーワードに一致すると判断した場合(S15:YES)、進行状況判定部17は、一致したキーワードが結論判定語のキーワードであるか否かを判断する(S16)。一致したキーワードが結論判定語のキーワードであると判断した場合(S16:YES)、進行状況判定部17は、判定語テーブル25に記憶してある結論判定語に対する出現回数に1を加算する(S17)。進行状況判定部17は、算出した出現回数が、対応する基準回数以上であるか否かを判断し(S18)、基準回数以上ではないと判断した場合(S18:NO)、ステップS42に処理を移行する。
なお、基準回数は、各キーワードの出現回数に基づいて議論の進行状況を判定するための閾値であり、例えば、議題内容語については、各議題に対して3が設定されている。これにより、各議題のキーワードが3回出現した時点で、対応する議題が現在進行中の議題であると判定される。また、結論判定語については、基準回数2が設定されており、これにより、結論判定語のキーワードが2回出現した時点で、現在進行中の議題について結論が出たと判定される。また、紛糾判定語については、基準回数3が設定されており、これにより、紛糾判定語のキーワードが3回出現した時点で、現在進行中の議題について議論が紛糾していると判定される。更に、議題変更判定語については、基準回数1が設定されており、これにより、議題変更判定語のキーワードが1回出現した時点で、議論の内容が他の議題に移ったと判定される。
よって、進行状況判定部17は、算出した出現回数が対応する基準回数以上であると判断した場合(S18:YES)、現在進行中の議題についての結論が出たと判定する。例えば、進行役の議長(例えば登録者)が「ただ今の議題については結論がでました」と発言し、その発言に対して1人の参加者が「了解しました」と発言した場合、進行状況判定部17は、結論判定語である「結論」及び「了解」を2つ検出するので、現在進行中の議題についての結論が出たと判定する。進行状況判定部17は、議題についての結論が出たと判定した場合、議事進行テンプレートDB23に格納してある議事進行テンプレートにおいて、現在進行中の議題内容に対する完了フラグを1に設定する(S19)。なお、現在進行中の議題(現在の議題)は、判定語テーブル25の現在の議題フラグに1が設定されている議題である。
進行状況判定部17は、判定語テーブル25において、1が設定してある現在の議題フラグを0に変更し、この現在の議題フラグに対応する議題の次の議題に対応する現在の議題フラグを1に設定する(S20)。また、進行状況判定部17は、判定語テーブル25に格納してある出現回数を全て0にリセットする(S21)。これは、議題内容毎に、議題内容語、結論判定語、紛糾判定語、議題変更判定語の各キーワードの出現回数を計数するために、議題が移る都度、各キーワードの出現回数の計数をやり直す必要があるからである。そして、進行状況判定部17は、ステップS42に処理を移行する。
ステップS16で、一致したキーワードが結論判定語のキーワードではないと判断した場合(S16:NO)、進行状況判定部17は、一致したキーワードが議題変更判定語のキーワードであるか否かを判断する(S22)。一致したキーワードが議題変更判定語のキーワードであると判断した場合(S22:YES)、進行状況判定部17は、判定語テーブル25に記憶してある議題変更判定語に対する出現回数に1を加算する(S23)。進行状況判定部17は、算出した出現回数が、対応する基準回数以上であるか否かを判断し(S24)、基準回数以上ではないと判断した場合(S24:NO)、ステップS42に処理を移行する。なお、図6に示した判定語テーブル25では、議題変更判定語に対する基準回数は1が設定されているので、進行状況判定部17は、ステップS24では常に、算出した出現回数が基準回数以上であると判断する。
進行状況判定部17は、算出した出現回数が対応する基準回数以上であると判断した場合(S24:YES)、議論の内容が次の議題に移ったと判定する。例えば、進行役の議長が「それでは次の議題に移ります」と発言した場合、進行状況判定部17は、議題変更判定語である「次の議題」を1つ検出するので、議論の内容が次の議題に移ったと判定する。進行状況判定部17は、次の議題に移ったと判定した場合、判定語テーブル25において、1が設定してある現在の議題フラグを0に変更し、この現在の議題フラグに対応する議題の次の議題に対応する現在の議題フラグを1に設定する(S25)。また、進行状況判定部17は、判定語テーブル25に格納してある出現回数を全て0にリセットし(S26)、ステップS42に処理を移行する。
なお、このとき、進行状況判定部17は、議事進行テンプレートDB23に格納してある議事進行テンプレートにおいて、現在進行中の議題内容に対する完了フラグは0のままとしておく。また、このとき、前の議題についての結論が出ずに次の議題に移るので、警告部18によって、前の議題についての結論が出ていない旨の警告をしてもよい。
ステップS22で、一致したキーワードが議題変更判定語のキーワードではないと判断した場合(S22:NO)、進行状況判定部17は、一致したキーワードが紛糾判定語のキーワードであるか否かを判断する(S27)。一致したキーワードが紛糾判定語のキーワードであると判断した場合(S27:YES)、進行状況判定部17は、判定語テーブル25に記憶してある紛糾判定語に対する出現回数に1を加算する(S28)。進行状況判定部17は、算出した出現回数が、対応する基準回数以上であるか否かを判断し(S29)、基準回数以上ではないと判断した場合(S29:NO)、ステップS42に処理を移行する。
進行状況判定部17は、算出した出現回数が対応する基準回数以上であると判断した場合(S29:YES)、現在進行中の議題について議論が紛糾していると判定する。例えば、進行役の議長が「次は納期の日程についてですが、8月25日でいかがでしょうか?」と発言し、その発言に対して1人の参加者が「反対です。長期休暇もあり10日ほど遅くなります」と発言し、他の参加者が「私も反対です。これまでの問題点を見直してじっくり納品すべきかと思います」と発言し、更に他の参加者が「異議があります。こんな悠長なことをしていては他社に先を越されてしまいます」と発言した場合を考える。この場合、進行状況判定部17は、紛糾判定語である「反対」及び「異議」を3つ検出するので、現在進行中の議題について議論が紛糾していると判定する。
このとき、進行状況判定部17は、議論が紛糾している旨を警告部18に通知する。これにより、警告部18は、例えば、「ただ今の議題については結論が出ていませんが、議論を続行しますか?」のような警告メッセージを出力部13を介してディスプレイ13aに表示させ、会議の参加者に警告する(S30)。なお、警告部18は、警告メッセージを各参加者の端末装置4,4…に出力することにより、各参加者に警告してもよい。このような警告メッセージがディスプレイ13aに表示された場合、例えば進行役の議長(例えば登録者)が、自身が使用する端末装置4を介して、議論の続行指示又は議論の中断指示を会議サーバ1に送信する。
なお、警告メッセージをディスプレイ13aに表示させた場合に、会議サーバ1の進行状況判定部17は、議論の続行指示又は議論の中断指示を受け付けるためのウェブページを議長の端末装置4に送信してもよい。また、議論の続行指示又は議論の中断指示を入力するための操作ボタンを端末装置4の操作部34に予め用意しておいてもよい。更に、議長が「続行する」のように議論の続行を希望する内容の発言を行なうことによって、議論の続行を指示してもよい。なお、議長は、紛糾している議論を続行させる場合には続行指示を、紛糾している議論を中断させて次の議題に移る場合には中断指示を行なう。
会議サーバ1の進行状況判定部17は、例えば進行役の議長の端末装置4から議論の続行指示を受け付けたか否かを判断しており(S31)、続行指示を受け付けたと判断した場合(S31:YES)、紛糾している議論を続行させると判定する。この場合、進行状況判定部17は、ステップS42に処理を移行する。進行状況判定部17は、議論の続行指示を受け付けていないと判断した場合(S31:NO)、紛糾している議論を中断させて次の議題に移すと判定する。この場合、進行状況判定部17は、判定語テーブル25において、1が設定してある現在の議題フラグを0に変更し、この現在の議題フラグに対応する議題の次の議題に対応する現在の議題フラグを1に設定する(S32)。また、進行状況判定部17は、判定語テーブル25に格納してある出現回数を全て0にリセットし(S33)、ステップS42に処理を移行する。
なお、このとき、進行状況判定部17は、議事進行テンプレートDB23に格納してある議事進行テンプレートにおいて、現在進行中の議題内容に対する完了フラグは0のままとしておく。これにより、議論が紛糾した場合に、議長から議論の続行が指示されれば、そのまま議論は続行され、中断が指示されれば、次の議題に移ることができ、議論を効率よく進行できる。
ステップS27で、一致したキーワードが紛糾判定語のキーワードではないと判断した場合(S27:NO)、進行状況判定部17は、一致したキーワードが、現在の議題以外の他の議題に関する議題内容語のキーワードであるか否かを判断する(S34)。一致したキーワードが他の議題内容語のキーワードであると判断した場合(S34:YES)、進行状況判定部17は、判定語テーブル25に記憶してある他の議題内容語に対する出現回数に1を加算する(S35)。進行状況判定部17は、算出した出現回数が、対応する基準回数以上であるか否かを判断し(S36)、基準回数以上ではないと判断した場合(S36:NO)、ステップS42に処理を移行する。
進行状況判定部17は、算出した出現回数が対応する基準回数以上であると判断した場合(S36:YES)、他の議題に移っていると判定する。図6に示す判定語テーブル25において、2つ目の議題の議論中に、例えば、進行役の議長が「次は納期の日程についてですが、8月25日でいかがでしょうか?」と発言し、その発言に対して1人の参加者が「難しいですね。ところで、開発の方は順調なのでしょうか?」と発言し、他の参加者が「いえ、開発の人員配置がまだ決まっておりません」と発言した場合を考える。この場合、進行状況判定部17は、3つ目の議題内容に関するキーワードである「開発」、「人員」及び「配置」を4つ検出するので、議論が3つ目の議題に移っていると判定する。
このとき、進行状況判定部17は、議論が他の議題に移っている旨を警告部18に通知する。これにより、警告部18は、例えば、「次の議題に移っています。前の議題については結論が出ていませんが、議論を続行しますか?」のような警告メッセージを出力部13を介してディスプレイ13aに表示させ、会議の参加者に警告する(S37)。これにより、各参加者に、次の議題に移っていることを報知できる。このような警告メッセージがディスプレイ13aに表示された場合、例えば進行役の議長(例えば登録者)は、自身が使用する端末装置4を介して、議論の続行指示又は議論の中断指示を会議サーバ1に送信する。なお、議長は、例えば、次の議題についての議論を続行させたい場合には議論の続行指示を、前の議題に議論を戻したい場合には議論の中断指示を行なう。
会議サーバ1の進行状況判定部17は、例えば進行役の議長の端末装置4から議論の続行指示を受け付けたか否かを判断しており(S38)、続行指示を受け付けたと判断した場合(S38:YES)、既に移っている議題の議論を続行させると判定する。この場合、進行状況判定部17は、判定語テーブル25において、1が設定してある現在の議題フラグを0に変更し、既に移っている議題に対応する現在の議題フラグを1に設定する(S39)。また、進行状況判定部17は、判定語テーブル25に格納してある出現回数を全て0にリセットし(S40)、ステップS42に処理を移行する。なお、このとき、進行状況判定部17は、議事進行テンプレートDB23に格納してある議事進行テンプレートにおいて、前の議題内容に対する完了フラグは0のままとしておく。
進行状況判定部17は、議論の続行指示を受け付けていないと判断した場合(S38:NO)、既に移っている議題の議論を中断させて前の議題に戻すと判定し、ステップS42に処理を移行する。これにより、議論が他の議題に移っている場合に、議長から議論の続行が指示されれば、既に移っている議題についての議論が続行され、中断が指示されれば、前の議題に戻ることができ、議論を効率よく進行できる。
ステップS34で、一致したキーワードが他の議題内容語のキーワードではないと判断した場合(S34:NO)、即ち、一致したキーワードが現在進行中の議題内容語のキーワードである場合、進行状況判定部17は、判定語テーブル25に記憶してある現在の議題内容語に対する出現回数に1を加算する(S41)。
進行状況判定部17は、ステップS13で言語解析部16によって分解された全ての単語について上述した処理を終了したか否かを判断しており(S42)、終了していないと判断した場合(S42:NO)、ステップS14に処理を戻す。進行状況判定部17は、全ての単語について上述した処理を終了するまで、ステップS14〜S42の処理を繰り返す。進行状況判定部17は、全ての単語について上述した処理を終了したと判断した場合(S42:YES)、端末装置4,4…間での通信会議が終了したか否かを判断する(S43)。なお、進行状況判定部17(制御部10)は、会議の登録者が端末装置4において終了ボタンを操作することによって、端末装置4から会議の終了要求を受信した場合に、通信会議を終了させる。
進行状況判定部17は、通信会議が終了していないと判断した場合(S43:NO)、ステップS11に処理を戻し、上述した処理を繰り返す。また、進行状況判定部17は、通信会議が終了したと判断した場合(S43:YES)、議事進行テンプレート中の完了フラグに基づいて、結論が出ていない議題があるか否かを判断する(S44)。進行状況判定部17は、議事進行テンプレート中の完了フラグが0の議題があるか否かを判断し、完了フラグが0の議題がある場合、結論が出ていない議題があると判断し、全ての完了フラグが1である場合、結論が出ていない議題はないと判断する。
進行状況判定部17は、結論が出ていない議題があると判断した場合(S44:YES)、その旨を警告部18に通知する。そして、警告部(通知部)18は、完了フラグが0の議題内容を議事進行テンプレートから読み出し、結論が出ていない議題があることを通知するためのメッセージをディスプレイ13aに表示させ、会議の参加者に通知する(S45)。これにより、各参加者に、結論が出ていない議題があることを報知できる。進行状況判定部17は、結論が出ていない議題はないと判断した場合(S44:NO)、ステップS45の処理をスキップし、上述した判定処理を終了する。
上述したように、本実施形態1の会議サーバ1は、複数の端末装置4,4…間での通信会議を中継しつつ、判定語テーブル25に格納してある各キーワードに基づいて、会議における議論の状況を判定できる。よって、議論すべき議題内容が予め決定しているような会議において、各参加者の発言内容を考慮し、現在進行中の議題が何であるのか、現在進行中の議題が予定通りに進んでいるか、各議題について結論が出たか、各議題について紛糾しているか等の議論の状況を判定できる。
具体的には、本実施形態1の会議サーバ1は、図6に示した判定語テーブル25を用いることにより、会議の参加者による発言に、ある議題についての議題内容語のキーワードが3回出現した場合に、その議題が現在進行中の議題であると判定できる。また、会議の参加者による発言に、結論判定語のキーワードが2回出現した場合に、現在進行中の議題に対する結論が出されたと判定できる。更に、会議の参加者による発言に、紛糾判定語のキーワードが3回出現した場合に、現在進行中の議題において議論が紛糾していると判定できる。更に、会議の参加者による発言に、議題変更判定語のキーワードが1回出現した場合に、議論が異なる議題に移っていると判定できる。なお、判定語テーブル25に登録してある基準回数を適宜変更することによって、上述したような議論の進行状況の判定基準を変更できるので、会議システム100の管理者又は会議の登録者等は、各キーワードに対する基準回数を適切に設定すればよい。
また、各議題についての結論が出ていない場合には、その旨を警告することによって、会議の参加者に適切なタイミングで心理的なプレッシャーを与えることができ、会議の進行の効率化が期待できる。また、警告のほかに、登録者又は各参加者に休憩を促すようなメッセージを通知してもよい。
本実施形態1の会議サーバ1は、登録者が予め登録した議事進行テンプレート中の議題内容から抽出したキーワード(議題内容語)を用いて、現在進行中の議題が何であるかを判定していた。しかし、登録者がキーワード自体を登録するようにしてもよい。また、本実施形態1の会議サーバ1は、警告メッセージをディスプレイ13aに表示させることによって、特に各参加者が同室内にいる場合には、端末装置4,4…のディスプレイ33における会議資料の表示を妨げることなく、各参加者に各議題についての議論が出ていない旨を通知する。しかし、例えば、判定結果を示すメッセージ又は警告メッセージをIPネットワーク100aを介して端末装置4,4…に送信することによって各参加者に通知してもよい。
(実施形態2)
以下に、本発明に係る会議中継装置を備えた実施形態2の会議システムについて説明する。なお、本実施形態2の会議サーバ1及び端末装置4,4…は、上述した実施形態1の会議サーバ1及び端末装置4,4…と同一の構成によって実現できる。本実施形態2の会議サーバ1は、上述した実施形態1の会議サーバ1と同一の処理を行ない、更に、端末装置4から受信した音声信号が、どの参加者(発言者)による発言に基づく信号であるかを特定する処理を行なう。
図12は実施形態2の会議サーバ1の機能構成を示す機能ブロック図である。本実施形態2の会議サーバ1は、制御部10が記憶部20に記憶してある制御プログラムを実行することによって、図7に示した各機能のほかに、発言者特定部19の機能を実現する。
端末装置4,4…の制御部40は、会議サーバ1に対して各種の信号を送信する場合、自身の端末装置4の端末ID又は参加者の参加者IDも会議サーバ1へ送信する。よって、発言者特定部19は、通信部12を介して音声信号を受信した場合、音声信号と共に受信した端末装置4の端末ID又は端末装置4の参加者の参加者IDに基づいて、この音声信号を発言した参加者(発言者)を特定する。具体的には、発言者特定部19は、音声信号と共に端末IDを受信した場合、図5に示すような開催状況管理テーブル24を参照して、受信した端末IDに対応する参加者ID(ユーザID)を特定する。なお、発言者特定部19は、音声信号と共に参加者IDを受信した場合、何も行なわずに参加者IDの参加者が発言者であると特定できる。
発言者特定部19は、発言者であると特定した参加者の参加者IDを進行状況判定部17へ出力する。また、発言者特定部19は、通信部12を介して受信した音声信号をそのまま音声認識部15へ出力する。
本実施形態2の進行状況判定部17は、発言者特定部19から発言者の参加者IDを取得し、言語解析部16から各発言者の発言内容に含まれる各単語を取得する。これにより、本実施形態2の進行状況判定部17は、会議の各参加者の発言内容だけでなく、特定の参加者の発言内容に基づいて議論の進行状況を判定できる。具体的には、進行状況判定部17は、各発言者の発言内容に含まれる単語と判定語テーブル25に記憶されているキーワードとを照合し、各発言者の発言内容にいずれかのキーワードが含まれているか否かを判断する。進行状況判定部17は、判断結果を判定語テーブル25に逐次蓄積しており、蓄積した情報に基づいて、進行中の議題が何であるのか、議論の進行状況を判定する。
なお、本実施形態2の会議サーバ1は、特定の参加者の発言内容に基づいて議論の進行状況を判定するために、図13に示すような判定語テーブル25を用いて判定処理を行なう。図13は実施形態2の判定語テーブル25の格納内容を示す模式図である。図13に示すように、本実施形態2の判定語テーブル25では、各キーワードに対する基準回数として、特定の参加者に対する基準回数が格納されている。具体的には、結論判定語のキーワードに対する基準回数として、議長に対して1回の基準回数が格納され、議長以外の参加者に対して2回の基準回数が格納されている。このような判定語テーブル25を用いることにより、進行状況判定部17は、特定の参加者毎に、各キーワードの出現回数を計数し、算出した出現回数に基づいて、議題の進行状況を判定できる。
以下に、本実施形態2の会議システム100において、会議サーバ1及び端末装置4,4…が行なう処理について説明する。なお、本実施形態2の会議システム100において、ユーザが端末装置4を用いて会議の予約を行なう際に会議サーバ1及び端末装置4が行なう処理、会議の予約を行なったユーザ(登録者)が端末装置4を用いて会議における議事進行テンプレートを登録する際に会議サーバ1及び端末装置4が行なう処理は、実施形態1で説明した処理と同一である。また、本実施形態2の会議システム100において、予約された会議が登録者又は参加者によって開催され、開始された通信会議が会議サーバ1を介して中継される際に会議サーバ1及び端末装置4が行なう処理、会議サーバ1が議事進行テンプレートから判定語テーブル25を生成する処理は、実施形態1で説明した処理と同一である。
更に、本実施形態2の会議システム100において、会議サーバ1が判定語テーブル25を用いて議論の進行状況を判定する処理は、実施形態1で説明した処理とほぼ同一である。しかし、本実施形態2の会議サーバ1は、特定の参加者の発言内容を考慮して、議論の進行状況を判定する。よって、図9乃至図11中のステップS17,S23,S28,S35,S41において、会議サーバ1の進行状況判定部17は、各発言者の発言内容が判定語テーブル25に記憶してあるいずれかのキーワードに一致する場合に、一致するキーワードにおいて、この発言者に対応する出現回数に1を加算する。なお、参加者毎に基準回数が設定されていないキーワードについては、全ての参加者における出現回数の合計を算出すればよい。また、図9乃至図11中のステップS18,S24,S29,S36において、進行状況判定部17は、算出した出現回数が、この発言者に対して設定された基準回数以上であるか否かを判断する。
よって、例えば、図13に示す判定語テーブル25を用いた場合、進行役の議長(例えば登録者)が、結論判定語のキーワードを1回発言した場合に、進行状況判定部17は、進行中の議題について結論が出されたと判定する。また、議長が結論判定語のキーワードを発言しない場合であっても、他の参加者が結論判定語のキーワードを2回発言した場合に、進行状況判定部17は、進行中の議題について結論が出されたと判定する。このように、本実施形態2の会議サーバ1は、会議の参加者の発言内容だけでなく、いずれの発言者の発言内容であるかを考慮し、特定の発言者による発言内容に基づいて、議論の進行状況を判定できる。よって、議論の進行状況をより正確に判定できる。
本実施形態2では、図13に示すように、議論の進行状況を判定する際の判定基準(基準回数)を議長又は議長以外の参加者毎に設定していた。しかし、各参加者毎に判定基準を設定してもよい。この場合、それぞれの発言者による発言内容に基づいて議論の進行状況が判定されるので、より正確な判定が可能となる。
(実施形態3)
以下に、本発明に係る会議中継装置を備えた実施形態3の会議システムについて説明する。なお、本実施形態3の会議サーバ1及び端末装置4,4…は、上述した実施形態1の会議サーバ1及び端末装置4,4…と同一の構成によって実現できる。本実施形態3の会議サーバ1は、上述した実施形態1の会議サーバ1と同一の処理を行ない、更に、通信会議が開始されてからの経過時間、各発言者の発言間隔(時間)を計測する処理を行なう。
本実施形態1の会議サーバ1の制御部10は、予約されている会議が開始された場合に、会議の開始からの経過時間を計測する時計機能を有している。また、制御部10は、時計機能によって計測される経過時間に基づいて、例えば、ある発言者の発言が終了してからの経過時間、議題が変わってからの経過時間等を算出する。
よって、本実施形態3の進行状況判定部17は、会議の参加者の発言内容に含まれる各単語が判定語テーブル25に記憶されているキーワードに一致するか否かだけでなく、会議の参加者の発言内容に各キーワードが含まれるタイミングも考慮して議題の進行状況を判定する。具体的には、進行状況判定部17は、各発言者の発言内容にいずれかのキーワードが含まれているか否かを判断し、各発言者の発言内容にいずれかのキーワードが含まれている場合に、そのときのタイミングが所定の条件を満たしているか否かを判断する。進行状況判定部17は、このような判断結果に基づいて、進行中の議題の進行状況(進捗状況)を判定する。
例えば、現在進行中の議題ではない議題の議題内容語に対する判定タイミングとして、現在進行中の議題についての議論が開始されてから所定時間(例えば3分間)内、即ち議題が切り換わった直後の所定時間内を設定しておく。そして、進行状況判定部17は、参加者の発言内容に現在進行中の議題ではない議題の議題内容語のキーワードが含まれると判断した場合、進行中の議題についての議論が開始されてからの経過時間が所定時間内であるか否かを判断する。進行状況判定部17は、経過時間が所定時間内であれば、このキーワードに対応する出現回数をインクリメントし、経過時間が所定時間を過ぎていれば、このキーワードに対応する出現回数をインクリメントしない。これにより、議論が、現在進行中の議題ではない議題について行なわれているか否かの判定処理を、予め設定された時間内に制限できる。
また、同様に、紛糾判定語に対する判定タイミングとして、現在進行中の議題についての議論が開始されてから所定時間(例えば10分間)内を設定しておく。そして、進行状況判定部17は、参加者の発言内容に紛糾判定語のキーワードが含まれると判断した場合、進行中の議題についての議論が開始されてからの経過時間が所定時間内であるか否かを判断する。進行状況判定部17は、経過時間が所定時間内であれば、このキーワードに対応する出現回数をインクリメントし、経過時間が所定時間を過ぎていれば、このキーワードに対応する出現回数をインクリメントしない。これにより、議論が紛糾しているか否かの判定処理を、予め設定された時間内に制限できる。
このように、議題が移ったか否か、議論が紛糾しているか否か等の議論の進行状況を判定するタイミングを設定しておくことにより、不要な判定処理を行なわず、効率よく議論の進行状況を判定できる。
更に、会議の参加者の発言内容に、判定語テーブル25に記憶されているキーワードが含まれない状況の継続時間を計測し、参加者の発言内容にいずれのキーワードも含まれない状況が所定時間以上継続した場合に、議事進行テンプレートに沿った議論が行なわれていない旨を警告してもよい。
以下に、本実施形態3の会議システム100において、会議サーバ1及び端末装置4,4…が行なう処理について説明する。なお、本実施形態3の会議システム100において、ユーザが端末装置4を用いて会議の予約を行なう際に会議サーバ1及び端末装置4が行なう処理、会議の予約を行なったユーザ(登録者)が端末装置4を用いて会議における議事進行テンプレートを登録する際に会議サーバ1及び端末装置4が行なう処理は、実施形態1で説明した処理と同一である。また、本実施形態3の会議システム100において、予約された会議が登録者又は参加者によって開催され、開始された通信会議が会議サーバ1を介して中継される際に会議サーバ1及び端末装置4が行なう処理、会議サーバ1が議事進行テンプレートから判定語テーブル25を生成する処理は、実施形態1で説明した処理と同一である。
更に、本実施形態3の会議システム100において、会議サーバ1が判定語テーブル25を用いて議論の進行状況を判定する処理は、実施形態1で説明した処理とほぼ同一である。しかし、本実施形態3の会議サーバ1は、参加者の発言内容に判定語テーブル25に記憶してあるキーワードが含まれると判定されたタイミングも考慮して、議論の進行状況を判定する。
よって、図9乃至図11中のステップS16及びS17の間、ステップS22及びS23の間、ステップS27及びS28の間、ステップS34及び35の間において、会議サーバ1の進行状況判定部17は、各発言者の発言内容が判定語テーブル25に記憶してあるいずれかのキーワードに一致する場合に、一致するキーワードに対して設定された判定タイミングに適合しているか否かを判断する。そして、進行状況判定部17は、判定タイミングに適合していると判断する場合に、一致するキーワードに対応する出現回数に1を加算し、判定タイミングに適合していないと判断した場合、何も行なわない。
これにより、本実施形態3の会議サーバ1は、議題内容語、結論判定語、紛糾判定語及び議題変更判定語に基づく判定処理を適切なタイミングで行なうことができるので、議論の進行状況をより正確に判定できる。また、不要な判定処理を行なわないことにより、会議サーバ1の制御部10による処理負担を軽減できる。
本実施形態3は、上述した実施形態1の会議システム100の変形例として説明したが、上述した実施形態2の会議システム100にも適用できることは勿論である。即ち、本実施形態3の会議サーバ1が、端末装置4,4…から受信した音声信号の発言者を特定する機能を備える構成とすることもできる。
(実施形態4)
以下に、本発明に係る会議中継装置を備えた実施形態4の会議システムについて説明する。なお、本実施形態4の会議サーバ1及び端末装置4,4…は、上述した実施形態1の会議サーバ1及び端末装置4,4…と同一の構成によって実現できる。本実施形態4の会議サーバ1は、上述した実施形態1の会議サーバ1と同一の処理を行ない、更に、予め作成された議事録から議事進行テンプレートを作成する処理を行なう。
図14は実施形態4の会議サーバ1の機能構成を示す機能ブロック図である。本実施形態4の会議サーバ1は、制御部10が記憶部20に記憶してある制御プログラムを実行することによって、図7に示した各機能のほかに、テンプレート作成部51の機能を実現する。
テンプレート作成部51は、予め作成された議事録の情報(議事録情報)から議事進行テンプレートを作成する。議事録情報は、端末装置4又はその他のパーソナルコンピュータ等の文書作成機能を用いて作成されるほか、紙媒体に記載された議事録をスキャナによって読み取り、得られた画像中の文字を抽出するOCR(Optical Character Reader)を用いて電子データに変換することによって作成されてもよい。また、議事録は、所定の形式に従って作成されることが望ましい。所定の形式で作成された議事録では、各種の情報をどの位置に記載するのかを規定できるので、議事進行テンプレートを作成するために必要な情報がどの位置に記載されているのかを容易に判断できる。
以下に、本実施形態4の会議サーバ1の特徴的な機能である、議事録情報から議事進行テンプレートを作成する処理について説明する。図15は会議サーバ1による議事進行テンプレートの作成処理の手順を示すフローチャート、図16は議事進行テンプレートの作成処理を説明するための模式図である。なお、以下の処理は、会議サーバ1の制御部10(テンプレート作成部51)によって実行される。
テンプレート作成部51が作成する議事進行テンプレートは、実施形態1で説明したように、判定語テーブル25を生成する際に用いられる。従って、テンプレート作成部51は、作成した議事進行テンプレートが用いられる前に、議事録情報から議事進行テンプレートを作成しておく必要がある。例えば、キーワード抽出部14が判定語テーブル25を生成する際に、まず、テンプレート作成部51が議事進行テンプレートを作成するようにすればよい。
本実施形態4では、図16(a)に示すような形式で議事録が作成されるとする。具体的には、項目名として、会議における議題及び決定事項が記載され、各項目名に対応して各情報が記載されている。また、各決定事項には1,2,3の符号が付されて記載されている。本実施形態4のテンプレート作成部51は、このような議事録から決定事項の各情報を抽出し、抽出した各情報から議事進行テンプレートに格納される議題内容を作成する。
会議サーバ1のテンプレート作成部51は、ある通信会議における議事録情報から、議事録情報中の決定事項を1つ読み出す(S51)。テンプレート作成部51は、読み出した決定事項に対して、言語解析部16による言語解析処理と同様の処理を行なって単語に分解する(S52)。テンプレート作成部51は、分解した各単語において、数字が含まれる場合に数字を所定の文字に置換する(S53)。図16に示す例では、決定事項「四半期での計画販売数は2万台とする。」中の数字が所定の文字に置換されて、「四半期での計画販売数はAAA台とする。」が生成される。また、決定事項「地域別詳細は近畿1万台、関東5千台、東海3千台、その他2千台とする。」中の数字が所定の文字に置換されて、「地域別詳細は近畿AAA台、関東AAA台、東海AAA台、その他AAA台とする。」が生成される。なお、数字としては、日付、時間、価格、サイズ等がある。
また、テンプレート作成部51は、分解した各単語において、固有名詞が含まれる場合に、数字と近接しない固有名詞を所定の文字に置換する(S54)。図16に示す例では、決定事項「広告宣伝については、折込チラシ及び既存顧客へのDM発送とし、業者は関西広告社とする。」中の固有名詞が所定の文字に置換されて、「広告宣伝については、折込チラシ及び既存顧客へのDM発送とし、業者はAAAとする。」が生成される。なお、決定事項「地域別詳細は近畿1万台、関東5千台、東海3千台、その他2千台とする。」における固有名詞「近畿」、「関東」、「東海」はそれぞれ数字と隣接しているので所定の文字AAAには置換しない。なお、固有名詞は、人名、地名を含む。
テンプレート作成部51は、処理対象の議事録情報中の全ての決定事項に対して上述した処理を終了したか否かを判断する(S55)。終了していないと判断した場合(S55:NO)、テンプレート作成部51は、ステップS51に処理を戻し、まだ処理されていない決定事項を議事録情報から1つ読み出す(S51)。テンプレート作成部51は、読み出した決定事項についてステップS52〜S54の処理を行ない、全ての決定事項に対する処理を終了するまで、上述した処理を繰り返す。
全ての決定事項に対する処理を終了したと判断した場合(S55:YES)、テンプレート作成部51は、各決定事項中の数字及び固有名詞を所定の文字に置換した情報を議題内容として議事進行テンプレートを生成し、生成した議事進行テンプレートを会議IDに対応付けて議事進行テンプレートDB23に格納する。そして、テンプレート作成部51は、上述した議事進行テンプレートの作成処理を終了する。
上述したように、本実施形態4の会議サーバ1は、開催中の会議における各議題の進行状況を判定する際に用いる判定語テーブル25を生成するための議事進行テンプレートを自動的に作成できる。これにより、定期的に繰り返される定例会議又は定型的な会議において、前回の会議での議事録を用いて今回の会議の議事進行テンプレートを生成することができる。よって、会議の議長(例えば登録者)等による議事進行テンプレートの作成手間を省くことができると共に、会議毎に作成される議事録を有効に利用することができる。
本実施形態4の会議サーバ1は、議事録中の「決定事項」の各情報に基づいて議事進行テンプレートに格納される議題内容を生成したが、例えば、議事録中に「結論」という項目が記載されている場合、「結論」の各情報に基づいて議題内容を生成してもよい。また、これらのほかの各項目の情報に基づいて議題内容を生成してもよい。
本実施形態4の会議システム100において、ユーザが端末装置4を用いて会議の予約を行なう際に会議サーバ1及び端末装置4が行なう処理、会議の予約を行なったユーザ(登録者)が端末装置4を用いて会議における議事進行テンプレートを登録する際に会議サーバ1及び端末装置4が行なう処理は、実施形態1で説明した処理と同一である。また、本実施形態4の会議システム100において、予約された会議が登録者又は参加者によって開催され、開始された通信会議が会議サーバ1を介して中継される際に会議サーバ1及び端末装置4が行なう処理、会議サーバ1が議事進行テンプレートから判定語テーブル25を生成する処理は、実施形態1で説明した処理と同一である。更に、本実施形態4の会議システム100において、会議サーバ1が判定語テーブル25を用いて議論の進行状況を判定する処理は、実施形態1で説明した処理と同一である。
本実施形態4のテンプレート作成部51は、予め作成された議事録情報に基づいて議事進行テンプレートを作成していた。会議サーバ1は、更に、進行状況判定部17による判定結果に基づいて議事録情報を自動的に作成する構成を備えてもよい。具体的には、会議サーバ1は、端末装置4,4…間で送受信される音声信号を音声認識し、議論の内容を抽出し、各議題に対する決定事項を生成することにより、図16(a)に示すような議事録情報を生成する。また、自動的に作成する議事録情報に、警告部18が警告を行なった際の議題及びこの議題の議論が開始されてからの経過時間を含めてもよい。この場合、会議の参加者又は第三者が議事録に基づいて事後的に会議の進行状況を確認できる。
本実施形態4は、上述した実施形態1の会議システム100の変形例として説明したが、上述した実施形態2,3の会議システム100にも適用できることは勿論である。即ち、本実施形態4の会議サーバ1が、端末装置4,4…から受信した音声信号の発言者を特定する機能を備える構成としてもよいし、判定語テーブル25に記憶してある各キーワードに基づく判定処理を所定のタイミングで行なうようにしてもよい。
上述した実施形態1〜4では、会議サーバ1は、端末装置4,4…間で送受信される音声信号に、判定語テーブル25に記憶されているキーワードが含まれているか否かに基づいて、進行中の議題及び議題の進行状況を判定していた。このほかに、例えば、端末装置4,4…においてユーザが操作部34を介して入力したテキスト情報(メモ情報)が通信会議において端末装置4,4…間で送受信される場合、送受信されるテキスト情報も、判定処理の対象に用いてもよい。
上述した実施形態1〜4では、各ユーザを識別するユーザ情報としてユーザID及びパスワードを用いる構成であった。しかし、このような構成に限られず、各ユーザの名刺をスキャナで読み取った情報をユーザ情報として用いてもよい。この場合、各ユーザが、繁雑な入力処理によって自身のユーザ情報を入力する必要がなく、操作性が向上する。特に、会議システム100にユーザ登録されていないユーザ(例えば来客者)が会議に参加する際に要する操作が簡略化される。
以上、本発明の好適な実施形態についてそれぞれ具体的に説明したが、各構成及び動作等は適宜変更可能であって、上述の実施形態に限定されることはない。
100 会議システム
1 会議サーバ(会議中継装置)
10 制御部
14 キーワード抽出部(抽出部)
15 音声認識部
17 進行状況判定部(状況判定部、キーワード判断部、第1判定語判断部、第2判定語判断部、第3判定語判断部)
18 警告部(報知部、通知部)
20 記憶部
23 議事進行テンプレートDB(記憶部)
51 テンプレート作成部(テンプレート生成部)
4 端末装置(通信装置)

Claims (10)

  1. 複数の通信装置と通信可能に接続され、前記複数の通信装置間で行なわれる通信会議を中継する会議中継装置において、
    複数の議題内容を進行順に示した進行テンプレートを記憶する記憶部と、
    前記通信装置間で送受信される情報及び前記記憶部に記憶してある進行テンプレートに基づいて、進行中の議題及び該議題に対する進行状況を判定する状況判定部と、
    該状況判定部が判定した進行状況が所定の条件を満たす場合に、その旨を報知する報知部と
    を備えることを特徴とする会議中継装置。
  2. 前記通信装置間で送受信される情報は、音声情報を含み、
    前記通信装置間で送受信される音声情報を認識してテキスト情報に変換する音声認識部を備え、
    前記状況判定部は、前記音声認識部が変換したテキスト情報及び前記記憶部に記憶してある進行テンプレートに基づいて、進行中の議題及び該議題に対する進行状況を判定するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の会議中継装置。
  3. 前記記憶部に記憶してある進行テンプレート中の議題内容から、各議題におけるキーワードを抽出する抽出部と、
    前記通信装置間で送受信される情報に前記抽出部が抽出したキーワードが含まれるか否かを判断するキーワード判断部とを備え、
    前記状況判定部は、前記キーワード判断部の判断結果に基づいて、進行中の議題を判定するようにしてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の会議中継装置。
  4. 前記通信装置間で送受信される情報に、議題の結論が出されたことを判定するための所定の判定語が含まれるか否かを判断する第1判定語判断部を備え、
    前記状況判定部は、前記第1判定語判断部が前記情報に前記所定の判定語が含まれると判断した場合、進行中の議題に対する結論が出されたと判定するようにしてあることを特徴とする請求項1から3までのいずれかひとつに記載の会議中継装置。
  5. 前記通信装置間で送受信される情報に、他の議題に移行したことを判定するための所定の判定語が含まれるか否かを判断する第2判定語判断部を備え、
    前記状況判定部は、前記第2判定語判断部が前記情報に前記所定の判定語が含まれると判断した場合、他の議題に移行したと判定するようにしてあることを特徴とする請求項1から4までのいずれかひとつに記載の会議中継装置。
  6. 前記通信装置間で送受信される情報に、議論が紛糾していることを判定するための所定の判定語が含まれるか否かを判断する第3判定語判断部を備え、
    前記状況判定部は、前記第3判定語判断部が前記情報に前記所定の判定語が含まれると判断した場合、進行中の議題に対する結論が出されていないと判定するようにしてあることを特徴とする請求項1から5までのいずれかひとつに記載の会議中継装置。
  7. 前記状況判定部が判定した進行状況が所定の条件を満たす旨を前記報知部が報知した場合に、前記報知部がいずれの議題について報知を行なったかを示す情報を含む議事録情報を生成する議事録生成部を備えることを特徴とする請求項1から6までのいずれかひとつに記載の会議中継装置。
  8. 前記通信会議の中継を終了する際に、前記状況判定部によって結論が出されていないと判定された議題を通知する通知部を備えることを特徴とする請求項1から7までのいずれかひとつに記載の会議中継装置。
  9. 予め作成された議事録情報から前記進行テンプレートを生成するテンプレート生成部を備えることを特徴とする請求項1から8までのいずれかひとつに記載の会議中継装置。
  10. コンピュータに、通信可能に接続された複数の通信装置間で行なわれる通信会議を中継させるためのコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータに、
    前記通信装置間で送受信される情報及び複数の議題内容を進行順に示した進行テンプレートに基づいて、進行中の議題及び該議題に対する進行状況を判定するステップと、
    判定された進行状況が所定の条件を満たす場合に、その旨を報知するステップと
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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