JP2011051218A - 画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステッピングモータやエンコーダなどを利用して、トレイの位置を高精度に検出できる手段を提供する。
【解決手段】プリンタ部11は、トレイ100が搬送される搬送路23と、トレイ110に支持されたCD111に対してインク滴を選択的に吐出する記録部25と、トレイ110を搬送する搬送ローラ41及びピンチローラ42と、記録部25の幅方向101における位置を検出するリニアエンコーダ66と、搬送ローラ41の駆動量を検出するロータリーエンコーダ67と、ロータリーエンコーダ67により検出された駆動量に基づいてトレイ110を目標駆動量に対応する距離だけ搬送させて停止し、リニアエンコーダ66により検出された記録部25の位置に基づいて記録部25を幅方向へ移動させながらインク滴を選択的に吐出させる制御部60と、を具備してなる。
【選択図】図3
【解決手段】プリンタ部11は、トレイ100が搬送される搬送路23と、トレイ110に支持されたCD111に対してインク滴を選択的に吐出する記録部25と、トレイ110を搬送する搬送ローラ41及びピンチローラ42と、記録部25の幅方向101における位置を検出するリニアエンコーダ66と、搬送ローラ41の駆動量を検出するロータリーエンコーダ67と、ロータリーエンコーダ67により検出された駆動量に基づいてトレイ110を目標駆動量に対応する距離だけ搬送させて停止し、リニアエンコーダ66により検出された記録部25の位置に基づいて記録部25を幅方向へ移動させながらインク滴を選択的に吐出させる制御部60と、を具備してなる。
【選択図】図3
Description
本発明は、薄板形状の被記録部材を支持するトレイが搬送される画像記録装置に関する。
画像記録装置は、被記録媒体を搬送して画像記録を行う。インクジェット方式の画像記録装置は、様々な被記録媒体に画像記録を行い得る。インクジェット方式の画像記録装置の被記録媒体として、記録用紙などのシートや、CDやDVDなどの薄板形状の部材が挙げられる。
CDやDVDなどは、定形の記録用紙に対応した搬送路に合致するトレイなどに載置されて、搬送路を搬送されつつ画像記録が行われる。このような画像記録において、トレイは、装置の正面側など、外部から搬送路へ挿入されてプラテン上へ搬送される。例えば、トレイ上のCDに対して、余白無しに或いは非常に少ない余白を残して画像記録を行う場合には、CDに対して記録ヘッドが精度よく位置決めされることが要求される。したがって、記録ヘッドに対してトレイ上のCDの位置が精度よく検出されることが要求される。
特許文献1には、光を反射する反射面などの被検出手段をトレイの所定位置に設け、この被検出手段を発光素子及び受光素子を有する検出手段によって検出して、トレイ上のCDなどの位置を決定する構成が開示されている。
特許文献2には、光を反射する位置検出用のマーカをディスクトレイの所定位置に設け、このマーカーを光学センサによって検出し、その検出結果に基づいて印刷開始位置を決定する構成が開示されている。
特許文献1,2に開示されているように、トレイ上のマーカなどを光学センサにより検出して、トレイ上のCDなどの位置を精度よく算出するには、マーカの位置がトレイの上面に沿った二次元方向に対して高精度に検出される必要がある。しかしながら、要求される精度にまで光学センサによる検出精度を高めるには、記録用紙などの検出に用いられる光学センサに比べて高価な光学センサが必要となり、装置コストが増大するという問題がある。
特許文献1,2に開示されている構成の他に、トレイ上のCDなどを光学センサによって直接検出する手法も考え得るが、CDなどの被記録部材の種類や表面の状態などによって光の反射率が異なるので、多様な被記録部材に対して安定かつ高精度な位置検出を実現することは難しい。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像記録装置が本来的に有するステッピングモータや、他の目的のために有するエンコーダなどの検出手段を利用して、トレイの位置を高精度に検出できる手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る画像記録装置は、薄板形状の被記録部材を固定する固定部を有するトレイと、上記トレイが搬送される搬送路と、上記搬送路に設けられており、上記トレイが搬送される第1方向と交差する第2方向へ移動されながら、上記トレイに支持された被記録媒体に対してインク滴を選択的に吐出する記録部と、上記記録部と対向する位置へ上記トレイを搬送する搬送手段と、上記トレイを目標駆動量に対応する距離だけ搬送させて停止し、上記記録部を第2方向へ移動させながらインク滴を選択的に吐出させる制御手段と、を具備する。
上記トレイは、上記固定部に対して第1方向の一定の位置に設けられて、第1方向において上記記録部と当接し得る第1基準部と、上記固定部に対して第2方向の一定の位置に設けられて、第2方向において上記記録部と当接し得る第2基準部とを有する。
上記制御手段は、上記記録部を上記第1基準部と当接し得る位置へ移動させて上記搬送手段に上記トレイを搬送させ、当該記録部が上記第1基準部と当接したときの第1方向の位置を第1原点位置とし、上記トレイを上記記録部が第2基準部と当接し得る位置まで上記搬送手段に搬送させて当該トレイを停止させ、上記記録部を第2方向へ移動させて、当該記録部が上記第2基準部と当接したときの第2方向の位置を第2原点位置とし、上記第1原点位置及び上記第2原点位置に基づいて、上記被記録媒部材に対して上記記録部が画像記録を開始する記録開始位置を決定する。
(2) 上記画像記録装置は、上記記録部の第2方向における位置を検出する位置検出手段と、上記搬送手段の駆動量を検出する駆動量検出手段と、を更に具備するものであってもよい。
上記制御手段は、上記駆動量検出手段により検出された駆動量に基づいて上記トレイを目標駆動量に対応する距離だけ搬送させて停止し、上記位置検出手段により検出された上記記録部の位置に基づいて上記記録部を第2方向へ移動させながらインク滴を選択的に吐出させる。また、上記制御手段は、上記駆動量検出手段により検出された駆動量に基づいて上記トレイが停止したと判定したときの位置を上記第1原点位置とし、上記位置検出手段により検出された位置に基づいて上記記録部が停止したと判定したときの位置を上記第2原点位置とする。
(3) 本発明に係る画像記録装置は、薄板形状の被記録部材を固定する固定部を有するトレイと、上記トレイが搬送される搬送路と、上記搬送路に設けられており、上記トレイが搬送される第1方向と交差する第2方向へ移動されながら、上記トレイに支持された被記録媒体に対してインク滴を選択的に吐出する記録部と、上記記録部と対向する位置へ上記トレイを搬送する搬送手段と、上記搬送路に設けられて第1方向に沿って延出されており、上記搬送路を搬送されるトレイが摺動されるガイド部材と、上記トレイを目標駆動量に対応する距離だけ搬送させて停止し、上記記録部を第2方向へ移動させながらインク滴を選択的に吐出させる制御手段と、を具備してなる。
上記トレイは、上記固定部に対して第1方向の一定の位置に設けられて、第1方向に対して上記記録部と当接し得る第1基準部を有する。
上記制御手段は、上記記録部を上記第1基準部と当接し得る位置へ移動させて上記搬送手段に上記トレイを搬送させ、当該記録部が上記第1基準部と当接したときの第1方向の位置を第1原点位置とし、当該第1原点位置及び予め得られた第2方向の第2原点位置に基づいて、上記被記録媒部材に対して上記記録部が画像記録を開始する記録開始位置を決定する。
(4) 上記画像記録装置は、上記搬送手段の駆動量を検出する駆動量検出手段、を更に具備するものであってもよい。
上記制御手段は、上記駆動量検出手段により検出された駆動量に基づいて上記トレイを目標駆動量に対応する距離だけ搬送させて停止し、上記記録部を第2方向へ移動させながらインク滴を選択的に吐出させる。また、上記制御手段は、上記駆動量検出手段により検出された駆動量に基づいて上記トレイが停止したと判定したときの位置を第1原点位置とする。
(5) 本発明に係る画像記録装置は、薄板形状の被記録部材を固定する固定部を有するトレイと、上記トレイが搬送される搬送路と、上記搬送路に設けられており、上記トレイが搬送される第1方向と交差する第2方向へ移動されながら、上記トレイに支持された被記録媒体に対してインク滴を選択的に吐出する記録部と、上記記録部と対向する位置へ上記トレイを搬送する搬送手段と、上記搬送路に設けられており、上記被記録部材が上記記録ヘッドと対向しない状態において、当該搬送路を搬送されるトレイの第1方向の先端と当接する位置決め部材と、上記トレイを上記記録部と対向する位置に停止させて、上記記録部を第2方向へ移動させながらインク滴を選択的に吐出させる制御手段と、を具備してなる。
上記トレイは、上記固定部に対して第2方向の一定の位置に設けられて、第2方向に対して上記記録部と当接し得る第2基準部を有する。
上記制御手段は、上記搬送手段に上記トレイを上記位置決め部材へ向かって搬送させ、当該トレイが上記位置決め部材と当接したときの第1方向の位置を第1原点位置とし、上記トレイを上記記録部が上記第2基準部と当接し得る位置まで上記搬送手段に搬送させて当該トレイを停止させ、上記記録部を第2方向へ移動させて、当該記録部が上記第2基準部と当接したときの第2方向の位置を第2原点位置とし、上記第1原点位置及び上記第2原点位置に基づいて、上記被記録媒部材に対して上記記録部が画像記録を開始する記録開始位置を決定する。
(6) 上記画像記録装置は、上記搬送手段の駆動量を検出する駆動量検出手段と、上記記録部の第2方向における位置を検出する位置検出手段と、を更に具備するものであってもよい。
上記制御手段は、上記駆動量検出手段により検出された駆動量に基づいて上記トレイを目標駆動量に対応する距離だけ搬送させて停止し、上記位置検出手段により検出された上記記録部の位置に基づいて上記記録部を第2方向へ移動させながらインク滴を選択的に吐出させる。また、上記制御手段は、上記駆動量検出手段により検出された駆動量に基づいて上記トレイが停止したと判定したときの位置を第1原点位置とし、上記位置検出手段により検出された位置に基づいて上記記録部が停止したと判定したときの位置を第2原点位置とする。
(7) 上記画像記録装置は、上記搬送路に設けられて第1方向に沿って延出されており、上記搬送路を搬送されるトレイが摺動されるガイド部材を更に具備するものであってもよい。
上記制御手段は、上記記録部を上記ガイド部材へ近づく向きへ移動させながら上記第2基準部に当接させる。
これにより、記録部が第2基準部に当接しても、トレイが第2方向へ移動することが防止される。
(8) 上記画像記録装置において、上記制御手段は、上記搬送手段によって上記トレイを上記第1方向の第1向きへ搬送させながら上記第1原点位置を取得し、上記第1原点位置を取得した位置よりも上記トレイが上記第1方向の第2向き側に位置する状態において、上記トレイを上記記録部と対向する位置に停止させて上記記録部を第2方向へ移動させながらインク滴を選択的に吐出させるものであってもよい。
本発明によれば、駆動源として用いられるステッピングモータ、搬送手段の駆動量を検出する駆動量検出手段、記録部の位置を検出する位置検出手段のように、画像記録装置が本来的に有する構造や、他の目的のために有するエンコーダなどの検出手段を利用して、トレイの位置を高精度に検出することができるので、装置コストを著しく増大させることなく、トレイに支持された被記録媒体に対して高精度な画像記録を行うことができる。
[第1実施形態]
以下、適宜図面が参照されつつ本発明の好ましい実施形態が説明される。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一実施形態にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲でこの実施形態が適宜変更されることは言うまでもない。
以下、適宜図面が参照されつつ本発明の好ましい実施形態が説明される。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一実施形態にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲でこの実施形態が適宜変更されることは言うまでもない。
[複合機10の概略構成]
図1に示されるように、複合機10は、下部に設けられたプリンタ部11と、上部に設けられたスキャナ部12と、正面上部に設けられた操作パネル14とを備えている。なお、本実施形態においては、矢印101で示される方向が複合機10の幅方向であり、矢印102で示される方向が複合機10の高さ方向であり、矢印103で示される方向が複合機10の奥行き方向である。また、図1においては、トレイ110が挿入される状態の複合機10が示されており、給紙カセット20は胴内空間15に挿入されていない。
図1に示されるように、複合機10は、下部に設けられたプリンタ部11と、上部に設けられたスキャナ部12と、正面上部に設けられた操作パネル14とを備えている。なお、本実施形態においては、矢印101で示される方向が複合機10の幅方向であり、矢印102で示される方向が複合機10の高さ方向であり、矢印103で示される方向が複合機10の奥行き方向である。また、図1においては、トレイ110が挿入される状態の複合機10が示されており、給紙カセット20は胴内空間15に挿入されていない。
複合機10は、プリント機能、スキャン機能、ファクシミリ機能及びコピー機能などの各種の機能を有している。プリント機能は、プリンタ部11によって発揮される。このプリンタ部11は、インクジェット方式によって画像記録を行う。なお、複合機10においてプリント機能以外の機能は任意であり、例えば、スキャン機能やコピー機能、ファクシミリ機能を有しないプリント機能のみを有するプリンタとして本発明の画像記録装置が実施されてもよい。
プリンタ部11の装置筐体40における正面側の側壁18に開口13が形成されている。この開口13の内部が、プリンタ部11の胴内空間15である。胴内空間15は、装置正面側に開口13を有し、開口13から装置背面側へ延びる直方体形状の空間である。胴内空間15において、幅方向101に離間されて一対の内壁16(図2参照)が対向されている。一対の内壁16の間に給紙カセット20が挿抜されることによって、胴内空間15に給紙カセット20が着脱可能に設けられている。給紙カセット20の詳細な構成については後述されるが、給紙カセット20に装填された記録用紙が、後述される搬送手段によってプリンタ部11内を搬送される。この搬送過程において、記録用紙に画像記録が行われる。
スキャナ部12は、いわゆるフラットベッドスキャナとして構成されているが、スキャナ部12の構成は、本発明に直接に関係しないので、ここでは詳細な説明が省略される。
操作パネル14は、プリンタ部11やスキャナ部12を操作するためのものであって、各種操作ボタンや液晶表示部を備えている。ユーザは、操作パネル14を操作することにより各種機能の設定や動作を実行することができる。
[プリンタ部11の内部構成]
図2に示されるように、プリンタ部11は、給紙カセット20から給送された記録用紙又はCD111が載置されたトレイ110が搬送される搬送路23と、搬送路23に設けられた記録部25とを備えている。
図2に示されるように、プリンタ部11は、給紙カセット20から給送された記録用紙又はCD111が載置されたトレイ110が搬送される搬送路23と、搬送路23に設けられた記録部25とを備えている。
本実施形態に係るプリンタ部11の特徴とするところは、CD111が載置されたトレイ110が搬送路23へ挿入されるときに、トレイ110の原点位置を取得して、その原点位置に基づいてCD111へ画像記録を行う点にある。なお、CD111は、本発明における被記録部材の一例である。
[給紙カセット20]
図2に示されるように、給紙カセット20は、プリンタ部11の開口13を通じて胴内空間15へ挿抜可能に設けられている。給紙カセット20は、上面の一部が開口された矩形の箱状である。給紙カセット20の内部空間21には、複数枚の記録用紙が積層された状態に載置される。給紙カセット20に積載された記録用紙は、給紙ローラ30によって搬送路23に給送される。排紙トレイ22は、給紙カセット20の上面の一部として構成されている。搬送路23から排出された記録用紙は、排紙トレイ22に積載される。
図2に示されるように、給紙カセット20は、プリンタ部11の開口13を通じて胴内空間15へ挿抜可能に設けられている。給紙カセット20は、上面の一部が開口された矩形の箱状である。給紙カセット20の内部空間21には、複数枚の記録用紙が積層された状態に載置される。給紙カセット20に積載された記録用紙は、給紙ローラ30によって搬送路23に給送される。排紙トレイ22は、給紙カセット20の上面の一部として構成されている。搬送路23から排出された記録用紙は、排紙トレイ22に積載される。
[搬送路23]
図2に示されるように、搬送路23は、記録用紙が湾曲されて案内される湾曲部32と、記録用紙が直線状に延びて案内される直線部33とを有する。湾曲部32は、給紙カセット20の奥側から上方へ向かって延びながら装置正面側(図2における右側)へ湾曲している。直線部33は、湾曲部32から装置正面側へ向かって排紙トレイ22付近まで直線状に延びている。記録用紙は給紙カセット20から湾曲部32及び直線部33へ順次搬送される。つまり、湾曲部32及び直線部33は、記録用紙が搬送される向きに沿って順に連続して配置されている。この湾曲部32及び直線部33によって、搬送路23は、いわゆるUターンパスを形成している。
図2に示されるように、搬送路23は、記録用紙が湾曲されて案内される湾曲部32と、記録用紙が直線状に延びて案内される直線部33とを有する。湾曲部32は、給紙カセット20の奥側から上方へ向かって延びながら装置正面側(図2における右側)へ湾曲している。直線部33は、湾曲部32から装置正面側へ向かって排紙トレイ22付近まで直線状に延びている。記録用紙は給紙カセット20から湾曲部32及び直線部33へ順次搬送される。つまり、湾曲部32及び直線部33は、記録用紙が搬送される向きに沿って順に連続して配置されている。この湾曲部32及び直線部33によって、搬送路23は、いわゆるUターンパスを形成している。
湾曲部32は、外側ガイド面と内側ガイド面とによって区画形成されている。外側ガイド面は、ガイド部材28によって構成されている。ガイド部材28は、装置背面側に設けられた蓋19に支持されており、蓋19と共に回動される。内側ガイド面は、ガイド部材29によって構成されている。ガイド部材29は、図に示されていないフレームに支持されている。
蓋19は、その下端付近に設けられて幅方向102へ突出する軸によって回動可能に設けられており、矢印104で示されるように、上端側が装置外側へ回動して開かれる。蓋19は、記録用紙が搬送されるときには閉じられており(図2参照)、トレイ110が搬送されるときには開けられる。蓋19が開けられると、装置背面側の側壁が開口される。また、蓋19と共にガイド部材28が回動されて、湾曲部32が開放される。これによって、直線部33から装置背面側へ直線形状の搬送経路、すなわちストレートパスが形成される。トレイ110は、このストレートパスを搬送される。矢印105によって示される方向が、トレイ110の搬送方向であり、本発明における第1方向に相当する。
[搬送手段]
図2に示されるように、給紙ローラ30は、アーム31の先端に回転自在に軸支されている。給紙ローラ30は、アーム31の回動によって給紙カセット20の内部空間21へ進入して、内部空間21に積載された最上位置の記録用紙と接触する。給紙ローラ30は、ASFモータ73(図4参照)から駆動伝達されて回転される。給紙ローラ30が給紙カセット20の記録用紙に圧接された状態で給紙ローラ30が回転されると、給紙ローラ30との摩擦力によって、最上位置の記録用紙が搬送路23へ給送される。
図2に示されるように、給紙ローラ30は、アーム31の先端に回転自在に軸支されている。給紙ローラ30は、アーム31の回動によって給紙カセット20の内部空間21へ進入して、内部空間21に積載された最上位置の記録用紙と接触する。給紙ローラ30は、ASFモータ73(図4参照)から駆動伝達されて回転される。給紙ローラ30が給紙カセット20の記録用紙に圧接された状態で給紙ローラ30が回転されると、給紙ローラ30との摩擦力によって、最上位置の記録用紙が搬送路23へ給送される。
搬送路23の直線部33には、搬送ローラ41及びピンチローラ42が設けられている。搬送ローラ41及びピンチローラ42は、記録用紙の搬送向きにおいて記録部25より上流側に配置されている。搬送ローラ41及びピンチローラ42は対をなしている。ピンチローラ42は、搬送ローラ41に対して接離可能であって、搬送ローラ41に圧接するようにバネ付勢されている。搬送ローラ41は、LFモータ69(図4参照)から駆動伝達されて回転される。搬送ローラ41及びピンチローラ42に挟持された記録用紙は、搬送ローラ41の回転を受けて記録部25へ向かって搬送される。
搬送路23の直線部33には、排紙ローラ43及び拍車44が設けられている。排紙ローラ43及び拍車44は、記録用紙の搬送向きにおいて記録部25より下流側に配置されている。排紙ローラ43及び拍車44は対をなしている。拍車44は、排紙ローラ43に対して接離可能であって、排紙ローラ43に圧接するようにバネ付勢されている。排紙ローラ43は、LFモータ69から駆動伝達されて回転される。排紙ローラ43の回転は搬送ローラ41の回転と同期されている。排紙ローラ43及び拍車44に挟持された記録用紙は、排紙ローラ43の回転を受けて排紙トレイ22へ向かって搬送される。
前述された搬送ローラ41及びピンチローラ42、並びに排紙ローラ43及び拍車44が本発明における搬送手段に相当する。
[記録部25]
図2に示されるように、記録部25は、搬送路23の直線部33に配置されており、キャリッジ46及びプラテン47を備えている。キャリッジ46は、直線部33を挟んでプラテン47の上側に配置されている。キャリッジ46には、記録ヘッド48が搭載されている。同図には現れていないが、記録ヘッド48は、インク滴を吐出するノズルを有している。このノズルの開口がプラテン47側へ露出された状態で、記録ヘッド48がキャリッジ46に搭載されている。
図2に示されるように、記録部25は、搬送路23の直線部33に配置されており、キャリッジ46及びプラテン47を備えている。キャリッジ46は、直線部33を挟んでプラテン47の上側に配置されている。キャリッジ46には、記録ヘッド48が搭載されている。同図には現れていないが、記録ヘッド48は、インク滴を吐出するノズルを有している。このノズルの開口がプラテン47側へ露出された状態で、記録ヘッド48がキャリッジ46に搭載されている。
キャリッジ46は、CRモータ71(図4参照)から駆動伝達されて、記録ヘッド48とともに幅方向101(図2において紙面に垂直な方向)へ往復移動する。キャリッジ46は、幅方向へ101へ延びる不図示のガイドレールと係合されていることによって奥行き方向103へ移動することがない。また、キャリッジ46は、その移動範囲における一方の端をホームポジション(HP)とする(図3における右端)。
キャリッジ46が幅方向101へ移動されながら、記録ヘッド48から微小なインク滴がプラテン47上の記録用紙又はCD111へ向かって選択的に吐出される。吐出されたインク滴が記録用紙又はCD111に着弾することによって、記録用紙又はCD111に画像が記録される。なお、インクは、図示されていないインクカートリッジから記録ヘッド48へ供給される。キャリッジ46が移動する幅方向101が、本発明における第2方向に相当する。
[ガイド部材49]
図3に示されるように、搬送ローラ41と排紙ローラ43との間には、トレイ110の搬送方向105へ沿って延びるガイド部材49が設けられている。このガイド部材49は、プラテン47の上面から起立されており、その上面からトレイ110の厚み程度に突出されている。ガイド部材49の側壁50は、搬送方向105へ沿って拡がる平面であり、搬送路23の直線部33を搬送されるトレイ110は、その側端がガイド部材49の側壁50に対して摺動される。ガイド部材49は、幅方向101において、トレイ110に対してホームポジションと反対側に配置されている。なお、ガイド部材49は、後述される第2基準部116が設けられる側と同じ側に配置されていれば、ホームポジションに対して反対側又は同じ側のいずれに配置されてもよい。
図3に示されるように、搬送ローラ41と排紙ローラ43との間には、トレイ110の搬送方向105へ沿って延びるガイド部材49が設けられている。このガイド部材49は、プラテン47の上面から起立されており、その上面からトレイ110の厚み程度に突出されている。ガイド部材49の側壁50は、搬送方向105へ沿って拡がる平面であり、搬送路23の直線部33を搬送されるトレイ110は、その側端がガイド部材49の側壁50に対して摺動される。ガイド部材49は、幅方向101において、トレイ110に対してホームポジションと反対側に配置されている。なお、ガイド部材49は、後述される第2基準部116が設けられる側と同じ側に配置されていれば、ホームポジションに対して反対側又は同じ側のいずれに配置されてもよい。
[エンコーダディスク51、光学センサ52]
図3に示されるように、搬送ローラ41の軸45には、エンコーダディスク51が設けられている。エンコーダディスク51は、透明な円盤状のものであり、光を遮るマークが周方向に所定ピッチで記されている。このエンコーダディスク51は、搬送ローラ41の軸45に固定されており、搬送ローラ41と共に回転する。光学センサ52は、発光素子及び受光素子が幅方向101に所定の間隔を隔てられて対向して配置されたものである。
図3に示されるように、搬送ローラ41の軸45には、エンコーダディスク51が設けられている。エンコーダディスク51は、透明な円盤状のものであり、光を遮るマークが周方向に所定ピッチで記されている。このエンコーダディスク51は、搬送ローラ41の軸45に固定されており、搬送ローラ41と共に回転する。光学センサ52は、発光素子及び受光素子が幅方向101に所定の間隔を隔てられて対向して配置されたものである。
光学センサ52は、発光素子と受光素子との間の空間にエンコーダディスク51の周縁が位置するように設けられている。光学センサ52の受光素子で光が受光されると、受光した光の輝度に応じたレベルの電気信号が光学センサ52で生成される。発光素子と受光素子との間にマークが位置している状態では、LOWレベルの電気信号が生成される。発光素子と受光素子との間にマークが位置していない状態では、HIレベルの電気信号が生成される。すなわち、光学センサ52によってエンコーダディスク51のマークが検出される毎にパルス信号が生成される。このパルス信号は、制御部100へと出力される。このエンコーダディスク51及び光学センサ52によって、本発明における駆動量検出手段が実現されている。
[エンコーダストリップ55、光学センサ56]
図3に示されるように、キャリッジ46の幅方向101における移動範囲にわたって、エンコーダストリップ55が設けられている。エンコーダストリップ55は、透明な樹脂からなる帯状のものである。エンコーダストリップ55には、光を遮る遮光部と、光を透過させる透光部とが等ピッチで交互に並んだパターンが記されている。キャリッジ46には、このエンコーダストリップ55のパターンを検出するための光学センサ56が搭載されている。
図3に示されるように、キャリッジ46の幅方向101における移動範囲にわたって、エンコーダストリップ55が設けられている。エンコーダストリップ55は、透明な樹脂からなる帯状のものである。エンコーダストリップ55には、光を遮る遮光部と、光を透過させる透光部とが等ピッチで交互に並んだパターンが記されている。キャリッジ46には、このエンコーダストリップ55のパターンを検出するための光学センサ56が搭載されている。
光学センサ56は、発光素子及び受光素子が奥行き方向103に所定の間隔が隔てられて対向して配置されたものである。光学センサ56は、発光素子と受光素子との間の空間にエンコーダストリップ55が位置するように設けられている。光学センサ56の受光素子で光が受光されると、受光した光の輝度に応じたレベルの電気信号が光学センサ56で生成される。発光素子と受光素子との間にマークが位置している状態では、LOWレベルの電気信号が生成される。発光素子と受光素子との間にマークが位置していない状態では、HIレベルの電気信号が生成される。すなわち、光学センサ56によってエンコーダストリップ55のマークが検出される毎にパルス信号が生成される。このパルス信号は、制御部100へと出力される。
[制御部60]
図4に示されるように、制御部60は、プリンタ部11のみならず、複合機10の全体動作を統括的に制御するものである。制御部60は、CPU61、ROM62、RAM63、EEPROM64、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)65を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。この制御部60が本発明における制御手段に相当する。なお、図4では、各モータ69,71,73からの駆動力の伝達経路が破線で示されている。
図4に示されるように、制御部60は、プリンタ部11のみならず、複合機10の全体動作を統括的に制御するものである。制御部60は、CPU61、ROM62、RAM63、EEPROM64、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)65を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。この制御部60が本発明における制御手段に相当する。なお、図4では、各モータ69,71,73からの駆動力の伝達経路が破線で示されている。
ROM62には、CPU61がモータ69,71,73や複合機10を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM63は、CPU61が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。EEPROM64は、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等を記憶する。
ASIC65には、駆動回路68,70,72、リニアエンコーダ66、及びロータリーエンコーダ67が接続されている。なお、制御部60には、スキャナ部12や操作パネル14などが接続されているが、これらは本発明の趣旨には直接関係しないので、ここでは説明が省略される。
駆動回路68は、LFモータ69を駆動させるものである。LFモータ69には、伝達ギヤなどを介して搬送ローラ41の軸45及び排紙ローラ43の軸が連結されている。駆動回路68は、ASIC65からの出力信号を受けてLFモータ69を駆動させる。LFモータ69の駆動力は軸45などに伝達され、搬送ローラ40と排紙ローラ43とが同期して回転する。搬送路23に挿入されたトレイ110は、搬送ローラ41又は排紙ローラ43の回転力を受けて搬送路23に沿って搬送される。
駆動回路70は、ASIC65からの出力信号を受けてCRモータ71を駆動させる。CRモータ71の駆動力は、ベルト駆動機構などを介してキャリッジ41に伝達される。これにより、キャリッジ41が幅方向101へ移動する。
駆動回路72は、ASFモータ73を駆動させるものである。ASFモータ73は、不図示の駆動伝達機構を介して、給紙ローラ30と連結される。駆動回路72は、ASIC65からの出力信号を受けてASFモータ73を回転させる。そして、駆動伝達機構が、ASFモータ73の駆動力を給紙ローラ30へ伝達する。
リニアエンコーダ66は、エンコーダストリップ51のパターンを、キャリッジ41に搭載された光学センサ52により検出し、パルス信号を出力するものである。制御部60は、この出力されるパルス信号に基づいて、キャリッジ41の速度及び位置を判断し、CRモータ71の駆動を制御する。
ロータリーエンコーダ67は、エンコーダディスク71のマークを光学センサ55により検出し、パルス信号を出力する。制御部60は、この出力されるパルス信号に基づいて搬送ローラ41の回転量を判断し、LFモータ69の駆動を制御する。
[トレイ110]
図1に示されるように、トレイ110は、CD111より大きな平板であり、その上面にトレイ110が載置される凹陥部112が形成されている。凹陥部112の中心には、CD111の中心に形成された穴が嵌め込まれる凸部113が形成されている。この凹陥部112の凸部113に、CD111の中心の穴が嵌め込まれることによって、トレイ110にCD111が固定される。この固定状態において、CD111の印刷領域が上面側に露出されている。この凹陥部112の凸部113が、本発明における固定部に相当する。
図1に示されるように、トレイ110は、CD111より大きな平板であり、その上面にトレイ110が載置される凹陥部112が形成されている。凹陥部112の中心には、CD111の中心に形成された穴が嵌め込まれる凸部113が形成されている。この凹陥部112の凸部113に、CD111の中心の穴が嵌め込まれることによって、トレイ110にCD111が固定される。この固定状態において、CD111の印刷領域が上面側に露出されている。この凹陥部112の凸部113が、本発明における固定部に相当する。
トレイ110において開口13に挿入される側を先端側、反対側を後端側とすると、後端側における一方の側端部に、第1基準部115及び第2基準部116が設けられている。第1基準部115は、トレイ110の後端に沿ってトレイ110の上面から起立した壁であり、CD111が載置される側の壁面が幅方向101に沿って延びる平面である。第2基準部116は、トレイ110の側端に沿ってトレイ110の上面から起立した壁であり、CD111が載置される側の壁面が奥行き方向103に沿って延びる平面である。本実施形態において、第1基準部115及び第2基準部116は、トレイ110の後端の一方の角部においてL字形状に連続して実現されているが、本発明において、第1基準部115及び第2基準部116は、必ずしも連続して実現される必要はなく、それぞれが独立して設けられていてもよい。
トレイ110において、前述された凹陥部112に載置されたCD111の後端側の縁から第1基準部115の壁面までの距離は、キャリッジ46に搭載された記録ヘッド48の奥行き寸法(奥行き方向103に対する寸法)より長い。
[トレイ110に載置されたCD111への画像記録]
以下、図5から図7が参照されながら、CD111への画像記録が説明される。なお、プリンタ部11は、給紙カセット20に装填された記録用紙に対しても画像記録を行うことができるが、この記録動作は、従来と同様であるので、ここでは詳細な説明が省略される。
以下、図5から図7が参照されながら、CD111への画像記録が説明される。なお、プリンタ部11は、給紙カセット20に装填された記録用紙に対しても画像記録を行うことができるが、この記録動作は、従来と同様であるので、ここでは詳細な説明が省略される。
図1に示されるように、CD111は、予めトレイ110に載置される。CD111に画像記録が行われるときには、蓋19が開かれる。蓋19が開かれると、蓋19に固定されたガイド部材28も同様に開かれる。これにより、搬送路23の湾曲部32において、内側のガイド部材29から外側のガイド部材28が離間されて、湾曲部32が開放される。
ユーザは、操作パネル14に対して、又は複合機10に接続されているコンピュータなどのプリンタドライバに対して、CD111への印刷開始の指令を行う。この指令を受けた制御部60は、図3に示されるように、CRモータ71を駆動させてキャリッジ46をトレイ110の第1基準部115と対応する位置へ移動させる(S11)。この位置は、幅方向101において第1基準部115とキャリッジ46とが重なる位置である。
ユーザは、CD111が載置されたトレイ110を、搬送路23の直線部33の高さ位置に概ね合わせながら、開口13から胴内空間15へ挿入する。胴内空間15へ挿入されたトレイ110の幅方向101の両端部分は、トレイガイド17にガイドされて搬送路23の直線部33に合致する高さ位置に支持される。そして、更にトレイ110が挿入されると、その先端が搬送路23の直線部33に挿入される(S12)。
印刷開始の指令を受けて、制御部60は、LFモータ69を所定のタイミングで回転させる(S13)。LFモータ69の回転によって、搬送ローラ41及び排紙ローラ43が回転する。トレイ110は、装置の正面側の開口13から搬送路23の直線部33へ挿入されているので、搬送ローラ41及び排紙ローラ43が回転される向きは、記録用紙が搬送される向きと逆向きである。つまり、LFモータ69は逆転される。搬送路23の直線部33に挿入されたトレイ110は、排紙ローラ43及び拍車44に挟持されて、プラテン47上へ搬送され、続いて搬送ローラ41及びピンチローラ42に挟持されて装置正面側から背面側(図3における上側)へ搬送される。トレイ110が、装置の正面側の開口13から搬送路23の直線部33へ挿入される向き、つまり複合機10の正面側から背面側へ向かう向きが、本発明における第1向きに相当する。
制御部60は、LFモータ69を逆転させた後、LFモータ69が停止したかを監視する(S14)。具体的には、制御部60は、ロータリーエンコーダ67のエンコーダ量をカウントしながら、搬送ローラ41の軸45の回転が停止したかを監視する。搬送ローラ41の軸45が停止すれば、制御部60は、LFモータ69が停止したと判定する(S14:YES)。制御部60は、搬送ローラ41の軸45が回転していれば、LFモータ69が回転していると判定して(S14:NO)、LFモータ69の逆転を継続する。
前述されたように、キャリッジ46はトレイ110の第1基準部115と対応する位置へ移動されているので、トレイ110が装置背面側へ搬送されると、図6(A)に示されるように、第1基準部115がキャリッジ46に当接する。これにより、トレイ110を更に装置背面側へ搬送することができなくなり、トレイ110が停止する。停止したトレイ110によって、搬送ローラ41及び排紙ローラ43の回転が止められ、LFモータ69の回転が止められる(S14:YES)。第1基準部115がキャリッジ46に当接するまでトレイ110が搬送されると、CD111は、キャリッジ46に搭載された記録ヘッド48の直下を通過している。そして、制御部60は、トレイ110が停止した位置を第1原点位置と決定する(S15)。
また、制御部60は、LFモータ69が停止すると、LFモータ69を少し正転させてから停止させる(S16)。このLFモータ69の正転によって、搬送ローラ41及び排紙ローラ43が回転して、図6(B)に示されるように、トレイ110が装置の正面側の開口13側へ少し戻されて、第1基準部115がキャリッジ46から離れる。
次に、制御部60は、CRモータ71を駆動して、キャリッジ46をガイド部材49側へ移動させる(S17)。このとき、トレイ110は停止されており、このトレイ110の停止状態において、キャリッジ46が、奥行き方向103において第2基準部116と重なる。
制御部60は、CRモータ71を駆動させた後、CRモータ71が停止したかを監視する(S18)。具体的には、制御部60は、リニアエンコーダ66のエンコーダ量をカウントしながら、キャリッジ46が停止したかを監視する。キャリッジ46が停止すれば、制御部60は、CRモータ71が停止したと判定する(S18:YES)。制御部60は、キャリッジ46が移動していれば、CRモータ71が駆動していると判定して(S18:NO)、CRモータ71の駆動を継続する。
前述されたように、キャリッジ46はトレイ110の第2基準部116と重なる位置にあるので、キャリッジ46がガイド部材49へ向かって移動する過程において、図7(A)に示されるように、第2基準部116がキャリッジ46に当接する。これにより、キャリッジ46を更にガイド部材49側へ移動することができなくなり、キャリッジ46が停止する。停止したキャリッジ46によって、CRモータ71の回転が止められる(S18:YES)。キャリッジ46の当接によって、トレイ110は幅方向101への力を受けるが、トレイ110がガイド部材49に摺接されていることによって、この力によってトレイ110が幅方向101へ移動することはない。そして、制御部60は、キャリッジ46が停止した位置を第2原点位置と決定する(S19)。
また、制御部60は、CRモータ71が停止すると、CRモータ71を少し駆動させてキャリッジ46をホームポジション側へ移動させる(S20)。これにより、図7(B)に示されるように、第2基準部116からキャリッジ46が離れる。
次に、制御部60は、第1原点位置及び第2原点位置に基づいて、CD111に画像記録を開始する印刷開始位置を求める(S21)。この印刷開始位置は、第1原点位置から所定のエンコーダ量だけLFモータ69を回転させた位置と、第2原点位置から所定のエンコーダ量だけキャリッジ46を移動させた位置として求められる。
そして、制御部60は、LFモータ69を逆転又は正転させて、トレイ110を印刷開始位置まで搬送させる。制御部60は、トレイ110を印刷開始位置まで搬送した後、第1原点位置に基づいてLFモータ69を正転する。これにより、トレイ110は、装置背面側から装置正面側(図3における下側)へ搬送される。トレイ110に載置されたCD111の印刷領域が記録ヘッド48の直下へ搬送されると、制御部60は、搬送ローラ41を間欠して回転する。この間欠搬送において、搬送ローラ41の回転に基づいてトレイ110が所定の目標駆動量に対応する距離だけ搬送されて停止される。トレイ110が、装置背面側から装置正面側へ搬送される向きが、本発明における第2向きに相当する。
制御部60は、トレイ110が停止されている間に、第2原点位置に基づいてCRモータ71を駆動する。これにより、キャリッジ46が幅方向101へ往復移動され、その往復移動の間に記録ヘッド48からトレイ110上のCD111の印刷領域へインク滴が選択的に吐出される。このような搬送ローラ41の間欠した回転とキャリッジ46の往復移動が繰り返されることによって、CD111の印刷領域に所望の画像が記録される。画像記録が行われたCD111は、トレイ110に載置された状態で、装置正面側へ排出されて、再びトレイガイド17に支持される。
[本実施形態の作用効果]
前述されたように、搬送ローラ41の回転量を検出するロータリーエンコーダ67や、キャリッジ46の位置を検出するリニアエンコーダ66のように、プリンタ部11が記録用紙に画像記録を行う目的のために有するものを利用して、トレイ110の位置を高精度に検出することができるので、装置コストを著しく増大させることなく、トレイ110に支持されたCD111に対して高精度な画像記録を行うことができる。
前述されたように、搬送ローラ41の回転量を検出するロータリーエンコーダ67や、キャリッジ46の位置を検出するリニアエンコーダ66のように、プリンタ部11が記録用紙に画像記録を行う目的のために有するものを利用して、トレイ110の位置を高精度に検出することができるので、装置コストを著しく増大させることなく、トレイ110に支持されたCD111に対して高精度な画像記録を行うことができる。
また、トレイ110が摺接するガイド部材49によって、キャリッジ46がトレイ110の第2基準部116に当接しても、トレイ110が幅方向101へ移動することが防止される。
[変形例]
なお、本実施形態では、LFモータ69及びCRモータ71の回転がロータリーエンコーダ67やリニアエンコーダ66によって把握される実施態様が説明されたが、LFモータ69やCRモータ71がステッピングモータであれば、複合機10がリニアエンコーダ66やロータリーエンコーダ89を有しない構成であっても、制御部60は、第1原点位置及び第2原点位置を決定して、印刷開始位置を算出することができる。
なお、本実施形態では、LFモータ69及びCRモータ71の回転がロータリーエンコーダ67やリニアエンコーダ66によって把握される実施態様が説明されたが、LFモータ69やCRモータ71がステッピングモータであれば、複合機10がリニアエンコーダ66やロータリーエンコーダ89を有しない構成であっても、制御部60は、第1原点位置及び第2原点位置を決定して、印刷開始位置を算出することができる。
具体的には、前述されたステップ11(S11)と同様にして、制御部60が、CRモータ71を駆動させてキャリッジ46をトレイ110の第1基準部115と対応する位置へ移動させた後、LFモータ69を所定の駆動量だけ逆転させる。このLFモータ69の駆動量は、トレイ110を記録用紙の搬送向きと逆向きに搬送したときに、キャリッジ46がトレイ110の第1基準部115と当接するに十分なパルスカウント量として予め設定されている。つまり、制御部60は、ステッピングモータであるLFモータ69に対して、キャリッジ46がトレイ110の第1基準部115と当接するに十分なパルスカウント量を入力する。
前述されたLFモータ69の逆転によって、トレイ110の第1基準部115がキャリッジ46に当接する。これにより、トレイ110を更に装置背面側へ搬送することができなくなり、トレイ110が停止する。LFモータ69には、更に回転するだけのパルスカウント量が与えられているが、トレイ110が停止されることによって脱調して、停止する。制御部60は、LFモータ69に所定のパルスカウント量を全て送信した後のトレイ110の搬送方向の位置を第1原点位置と決定する。
次に、制御部60は、ステップ17(S17)と同様にして、CRモータ71を所定の駆動量だけ駆動して、キャリッジ46をガイド部材49側へ移動させる。このCRモータ71の駆動量は、ホームポジションからキャリッジ46を移動させたときに、キャリッジ46がトレイ110の第2基準部116と当接するに十分なパルスカウント量として予め設定されている。つまり、制御部60は、ステッピングモータであるCRモータ71に対して、キャリッジ46がトレイ110の第2基準部116と当接するに十分なパルスカウント量を入力する。
キャリッジ46はトレイ110の第2基準部116と重なる位置にあるので、キャリッジ46がガイド部材49へ向かって移動する過程において、第2基準部116がキャリッジ46に当接する。これにより、キャリッジ46を更にガイド部材49側へ移動することができなくなり、キャリッジ46が停止する。CRモータ71には、更に回転するだけのパルスカウント量が与えられているが、キャリッジ46が停止されることによって脱調して、停止する。制御部60は、CRモータ71に所定のパルスカウント量を全て送信した後のキャリッジ46の位置を第2原点位置と決定する。
そして、制御部60は、決定した第1原点位置及び第2原点位置に基づいて印刷開始位置を算出する。この印刷開始位置は、第1原点位置から所定のパルスカウント量だけLFモータ69を回転させた位置と、第2原点位置から所定のパルスカウント量だけキャリッジ46を移動させた位置として求められる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態が説明される。図8に示されるように、第2実施形態は、上記第1実施形態におけるトレイ110に第1基準部115が設けられているが、第2基準部116が設けられていない点において、上記第1実施形態と異なる。それ以外は、上記第1実施形態と同様であるので、各構成についての詳細な説明が省略される。
以下、本発明の第2実施形態が説明される。図8に示されるように、第2実施形態は、上記第1実施形態におけるトレイ110に第1基準部115が設けられているが、第2基準部116が設けられていない点において、上記第1実施形態と異なる。それ以外は、上記第1実施形態と同様であるので、各構成についての詳細な説明が省略される。
[トレイ110に載置されたCD111への画像記録]
以下、第2実施形態におけるCD111への画像記録が、図8及び図9が参照されつつ説明される。印刷の指令を受けた制御部60は、図8に示されるように、CRモータ71を駆動させてキャリッジ46をトレイ110の第1基準部115と対応する位置へ移動させる(S31)。この位置は、幅方向101において第1基準部115とキャリッジ46とが重なる位置である。
以下、第2実施形態におけるCD111への画像記録が、図8及び図9が参照されつつ説明される。印刷の指令を受けた制御部60は、図8に示されるように、CRモータ71を駆動させてキャリッジ46をトレイ110の第1基準部115と対応する位置へ移動させる(S31)。この位置は、幅方向101において第1基準部115とキャリッジ46とが重なる位置である。
ユーザは、CD111が載置されたトレイ110を、搬送路23の直線部33の高さ位置に概ね合わせながら、開口13から胴内空間15へ挿入する。胴内空間15へ挿入されたトレイ110の幅方向101の両端部分は、トレイガイド17にガイドされて搬送路23の直線部33に合致する高さ位置に支持される。そして、更にトレイ110が挿入されると、その先端が搬送路23の直線部33に挿入される(S32)。
印刷開始の指令を受けて、制御部60は、LFモータ69を所定のタイミングで回転させる(S33)。LFモータ69の回転によって、搬送ローラ41及び排紙ローラ43が回転する。トレイ110は、装置の正面側の開口13から搬送路23の直線部33へ挿入されているので、搬送ローラ41及び排紙ローラ43が回転される向きは、記録用紙が搬送される向きと逆向きである。つまり、LFモータ69は逆転される。搬送路23の直線部33に挿入されたトレイ110は、排紙ローラ43及び拍車44に挟持されて、プラテン47上へ搬送され、続いて搬送ローラ41及びピンチローラ42に挟持されて装置正面側から背面側(図8における上側)へ搬送される。この搬送過程において、トレイ110の側端はガイド部材49に当接されており、ガイド部材49に対してトレイ110が摺動する。
制御部60は、LFモータ69を逆転させた後、LFモータ69が停止したかを監視する(S34)。具体的には、制御部60は、ロータリーエンコーダ67のエンコーダ量をカウントしながら、搬送ローラ41の軸45の回転が停止したかを監視する。搬送ローラ41の軸45が停止すれば、制御部60は、LFモータ69が停止したと判定する(S34:YES)。制御部60は、搬送ローラ41の軸45が回転していれば、LFモータ69が回転していると判定して(S34:NO)、LFモータ69の逆転を継続する。
前述されたように、キャリッジ46はトレイ110の第1基準部115と対応する位置へ移動されているので、トレイ110が装置背面側へ搬送されると、図8に示されるように、第1基準部115がキャリッジ46に当接する。これにより、トレイ110を更に装置背面側へ搬送することができなくなり、トレイ110が停止する。停止したトレイ110によって、搬送ローラ41及び排紙ローラ43の回転が止められ、LFモータ69の回転が止められる(S34:YES)。第1基準部115がキャリッジ46に当接するまでトレイ110が搬送されると、CD111は、キャリッジ46に搭載された記録ヘッド48の直下を通過している。そして、制御部60は、LFモータ69が停止した位置を第1原点位置と決定する(S35)。
また、制御部60は、ROM62に予め記録されたトレイ110における第2原点位置を読み出す。図8に示されるように、CD111への画像記録において、トレイ110は、その側端がガイド部材49に当接されることによって幅方向101の位置決めがなされる。したがって、幅方向101における基準となる第2原点位置は、ガイド部材49の配置とトレイ110の寸法から、複合機10の製造時や出荷時において予め定め得る。そして、制御部60は、第1原点位置及び第2原点位置に基づいて、CD111に画像記録を開始する印刷開始位置を求める(S36)。この印刷開始位置は、第1原点位置から所定のエンコーダ量だけLFモータ69を回転させた位置と、第2原点位置から所定のエンコーダ量だけキャリッジ46を移動させた位置として求められる。そして、制御部60は、LFモータ69を逆転又は正転させて、トレイ110を印刷開始位置まで搬送する。また、CRモータ71を回転させてキャリッジ46を印刷開始位置へ移動させる。
制御部60は、トレイ110を印刷開始位置まで搬送した後は、上記第1実施形態と同様にして、トレイ110上のCD111の印刷領域へ画像記録が行われる。このような第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様の作用効果が奏される。また、前述された変形例と同様にして、LFモータ69やCRモータ71がステッピングモータであれば、複合機10がリニアエンコーダ66やロータリーエンコーダ89を有しない構成であっても、第1原点位置及び第2原点位置を決定して、印刷開始位置を算出することができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態が説明される。図10に示されるように、第3実施形態は、上記第2実施形態におけるトレイ110に第2基準部116が設けられているが、第1基準部115が設けられていない点、及び上記プリンタ部11の蓋19に位置決め部材35が設けられている点において、上記第1実施形態と異なる。位置決め部材35は、蓋19が開かれた状態において、搬送路23の直線部33の延長線上に配置されて、幅方向101に沿って拡がる壁面を有する部材であり、直線部33を背面へ向かって搬送されるトレイ110の先端と当接する。これら以外は、上記第1実施形態と同様であるので、各構成についての詳細な説明が省略される。
以下、本発明の第3実施形態が説明される。図10に示されるように、第3実施形態は、上記第2実施形態におけるトレイ110に第2基準部116が設けられているが、第1基準部115が設けられていない点、及び上記プリンタ部11の蓋19に位置決め部材35が設けられている点において、上記第1実施形態と異なる。位置決め部材35は、蓋19が開かれた状態において、搬送路23の直線部33の延長線上に配置されて、幅方向101に沿って拡がる壁面を有する部材であり、直線部33を背面へ向かって搬送されるトレイ110の先端と当接する。これら以外は、上記第1実施形態と同様であるので、各構成についての詳細な説明が省略される。
[トレイ110に載置されたCD111への画像記録]
以下、図10及び図11が参照されながら、CD111への画像記録が説明される。CD111に画像記録が行われるときには、蓋19が開かれる。蓋19が開かれると、蓋19に設けられている位置決め部材35も蓋19と共に移動されて、装置背面側において直線部33の延長線上に配置される。また、搬送路23の湾曲部32において、内側のガイド部材29から外側のガイド部材28が離間されて、湾曲部32が開放される。
以下、図10及び図11が参照されながら、CD111への画像記録が説明される。CD111に画像記録が行われるときには、蓋19が開かれる。蓋19が開かれると、蓋19に設けられている位置決め部材35も蓋19と共に移動されて、装置背面側において直線部33の延長線上に配置される。また、搬送路23の湾曲部32において、内側のガイド部材29から外側のガイド部材28が離間されて、湾曲部32が開放される。
図10(A)に示されるように、印刷開始の指令を受けた制御部60は、CRモータ71を駆動させてキャリッジ46をホームポジション(HP)へ移動させる(S41)。なお、既にキャリッジ46がホームポジションに位置されているのであれば、このステップは省略されてよい。
ユーザは、CD111が載置されたトレイ110を、搬送路23の直線部33の高さ位置に概ね合わせながら、開口13から胴内空間15へ挿入する(S42)。印刷開始の指令を受けて、制御部60は、LFモータ69を所定のタイミングで回転させる(S43)。LFモータ69の逆転によって、搬送ローラ41及び排紙ローラ43が回転されて、搬送路23の直線部33に挿入されたトレイ110は、位置決め部材35へ向かって搬送される。
制御部60は、LFモータ69を逆転させた後、LFモータ69が停止したかを監視する(S44)。具体的には、制御部60は、ロータリーエンコーダ67のエンコーダ量をカウントしながら、搬送ローラ41の軸45の回転が停止したかを監視する。搬送ローラ41の軸45が停止すれば、制御部60は、LFモータ69が停止したと判定する(S44:YES)。制御部60は、搬送ローラ41の軸45が回転していれば、LFモータ69が回転していると判定して(S44:NO)、LFモータ69の逆転を継続する。
トレイ110が装置背面側へ搬送されると、図10(A)に示されるように、トレイ110の先端が位置決め部材35に当接する。これにより、トレイ110を更に装置背面側へ搬送することができなくなり、トレイ110が停止する。停止したトレイ110によって、搬送ローラ41及び排紙ローラ43の回転が止められ、LFモータ69の回転が止められる(S44:YES)。トレイ110の先端が位置決め部材35に当接するまでトレイ110が搬送されると、CD111は、キャリッジ46に搭載された記録ヘッド48の直下を通過している。そして、制御部60は、制御部60は、LFモータ69が停止した位置を第1原点位置と決定する(S45)。
次に、制御部60は、CRモータ71を駆動して、キャリッジ46をガイド部材49側へ移動させる(S46)。このとき、トレイ110は停止されており、このトレイ110の停止状態において、キャリッジ46が、奥行き方向103において第2基準部116と重なる。
制御部60は、CRモータ71を駆動させた後、CRモータ71が停止したかを監視する(S47)。具体的には、制御部60は、リニアエンコーダ66のエンコーダ量をカウントしながら、キャリッジ46が停止したかを監視する。キャリッジ46が停止すれば、制御部60は、CRモータ71が停止したと判定する(S47:YES)。制御部60は、キャリッジ46が移動していれば、CRモータ71が駆動していると判定して(S47:NO)、CRモータ71の駆動を継続する。
前述されたように、キャリッジ46はトレイ110の第2基準部116と重なる位置にあるので、キャリッジ46がガイド部材49へ向かって移動する過程において、図10(B)に示されるように、第2基準部116がキャリッジ46に当接する。これにより、キャリッジ46を更にガイド部材49側へ移動することができなくなり、キャリッジ46が停止する。停止したキャリッジ46によって、CRモータ71の回転が止められる(S47:YES)。キャリッジ46の当接によって、トレイ110は幅方向101への力を受けるが、トレイ110がガイド部材49に摺接されていることによって、この力によってトレイ110が幅方向101へ移動することはない。そして、制御部60は、キャリッジ46が停止された位置を第2原点位置と決定する(S48)。
また、制御部60は、CRモータ71が停止すると、CRモータ71を少し駆動させてキャリッジ46をホームポジション側へ移動させる(S49)。これにより、第2基準部116からキャリッジ46が離れる。
そして、制御部60は、第1原点位置及び第2原点位置に基づいて、CD111に画像記録を開始する印刷開始位置を求める(S50)。この印刷開始位置は、第1原点位置から所定のエンコーダ量だけLFモータ69を回転させた位置と、第2原点位置から所定のエンコーダ量だけキャリッジ46を移動させた位置として求められる。そして、制御部60は、LFモータ69を逆転又は正転させて、トレイ110を印刷開始位置まで搬送する。また、CRモータ71を回転させてキャリッジ46を印刷開始位置へ移動させる。
制御部60は、トレイ110を印刷開始位置まで搬送した後は、上記第1実施形態と同様にして、トレイ110上のCD111の印刷領域へ画像記録が行われる。このような第3実施形態においても、上記第1実施形態と同様の作用効果が奏される。また、前述された変形例と同様にして、LFモータ69やCRモータ71がステッピングモータであれば、複合機10がリニアエンコーダ66やロータリーエンコーダ89を有しない構成であっても、第1原点位置及び第2原点位置を決定して、印刷開始位置を算出することができる。
11・・・プリンタ部(画像記録装置)
23・・・搬送路
25・・・記録部
35・・・位置決め部材
41・・・搬送ローラ(搬送手段)
42・・・ピンチローラ(搬送手段)
43・・・排紙ローラ(搬送手段)
44・・・拍車(搬送手段)
49・・・ガイド部材
51・・・エンコーダディスク(駆動量検出手段)
52・・・光学センサ(駆動量検出手段)
55・・・エンコーダストリップ(位置検出手段)
56・・・光学センサ(位置検出手段)
60・・・制御部(制御手段)
110・・・トレイ
111・・・CD(被記録部材)
112・・・凹陥部(固定部)
115・・・第1基準部
116・・・第2基準部
23・・・搬送路
25・・・記録部
35・・・位置決め部材
41・・・搬送ローラ(搬送手段)
42・・・ピンチローラ(搬送手段)
43・・・排紙ローラ(搬送手段)
44・・・拍車(搬送手段)
49・・・ガイド部材
51・・・エンコーダディスク(駆動量検出手段)
52・・・光学センサ(駆動量検出手段)
55・・・エンコーダストリップ(位置検出手段)
56・・・光学センサ(位置検出手段)
60・・・制御部(制御手段)
110・・・トレイ
111・・・CD(被記録部材)
112・・・凹陥部(固定部)
115・・・第1基準部
116・・・第2基準部
Claims (8)
- 薄板形状の被記録部材を固定する固定部を有するトレイと、
上記トレイが搬送される搬送路と、
上記搬送路に設けられており、上記トレイが搬送される第1方向と交差する第2方向へ移動されながら、上記トレイに支持された被記録媒体に対してインク滴を選択的に吐出する記録部と、
上記記録部と対向する位置へ上記トレイを搬送する搬送手段と、
上記トレイを目標駆動量に対応する距離だけ搬送させて停止し、上記記録部を第2方向へ移動させながらインク滴を選択的に吐出させる制御手段と、を具備してなるものであって、
上記トレイは、上記固定部に対して第1方向の一定の位置に設けられて、第1方向において上記記録部と当接し得る第1基準部と、上記固定部に対して第2方向の一定の位置に設けられて、第2方向において上記記録部と当接し得る第2基準部とを有し、
上記制御手段は、上記記録部を上記第1基準部と当接し得る位置へ移動させて上記搬送手段に上記トレイを搬送させ、当該記録部が上記第1基準部と当接したときの第1方向の位置を第1原点位置とし、上記トレイを上記記録部が第2基準部と当接し得る位置まで上記搬送手段に搬送させて当該トレイを停止させ、上記記録部を第2方向へ移動させて、当該記録部が上記第2基準部と当接したときの第2方向の位置を第2原点位置とし、上記第1原点位置及び上記第2原点位置に基づいて、上記被記録媒部材に対して上記記録部が画像記録を開始する記録開始位置を決定する画像記録装置。 - 上記記録部の第2方向における位置を検出する位置検出手段と、上記搬送手段の駆動量を検出する駆動量検出手段と、を更に具備し、
上記制御手段は、上記駆動量検出手段により検出された駆動量に基づいて上記トレイを目標駆動量に対応する距離だけ搬送させて停止し、上記位置検出手段により検出された上記記録部の位置に基づいて上記記録部を第2方向へ移動させながらインク滴を選択的に吐出させるものであって、
上記駆動量検出手段により検出された駆動量に基づいて上記トレイが停止したと判定したときの位置を上記第1原点位置とし、上記位置検出手段により検出された位置に基づいて上記記録部が停止したと判定したときの位置を上記第2原点位置とする請求項1に記載の画像記録装置。 - 薄板形状の被記録部材を固定する固定部を有するトレイと、
上記トレイが搬送される搬送路と、
上記搬送路に設けられており、上記トレイが搬送される第1方向と交差する第2方向へ移動されながら、上記トレイに支持された被記録媒体に対してインク滴を選択的に吐出する記録部と、
上記記録部と対向する位置へ上記トレイを搬送する搬送手段と、
上記搬送路に設けられて第1方向に沿って延出されており、上記搬送路を搬送されるトレイが摺動されるガイド部材と、
上記トレイを目標駆動量に対応する距離だけ搬送させて停止し、上記記録部を第2方向へ移動させながらインク滴を選択的に吐出させる制御手段と、を具備してなるものであって、
上記トレイは、上記固定部に対して第1方向の一定の位置に設けられて、第1方向に対して上記記録部と当接し得る第1基準部を有し、
上記制御手段は、上記記録部を上記第1基準部と当接し得る位置へ移動させて上記搬送手段に上記トレイを搬送させ、当該記録部が上記第1基準部と当接したときの第1方向の位置を第1原点位置とし、当該第1原点位置及び予め得られた第2方向の第2原点位置に基づいて、上記被記録媒部材に対して上記記録部が画像記録を開始する記録開始位置を決定する画像記録装置。 - 上記搬送手段の駆動量を検出する駆動量検出手段、を更に具備し、
上記制御手段は、上記駆動量検出手段により検出された駆動量に基づいて上記トレイを目標駆動量に対応する距離だけ搬送させて停止し、上記記録部を第2方向へ移動させながらインク滴を選択的に吐出させるものであって、
上記駆動量検出手段により検出された駆動量に基づいて上記トレイが停止したと判定したときの位置を第1原点位置とするものである請求項3に記載の画像記録装置。 - 薄板形状の被記録部材を固定する固定部を有するトレイと、
上記トレイが搬送される搬送路と、
上記搬送路に設けられており、上記トレイが搬送される第1方向と交差する第2方向へ移動されながら、上記トレイに支持された被記録媒体に対してインク滴を選択的に吐出する記録部と、
上記記録部と対向する位置へ上記トレイを搬送する搬送手段と、
上記搬送路に設けられており、上記被記録部材が上記記録ヘッドと対向しない状態において、当該搬送路を搬送されるトレイの第1方向の先端と当接する位置決め部材と、
上記トレイを上記記録部と対向する位置に停止させて、上記記録部を第2方向へ移動させながらインク滴を選択的に吐出させる制御手段と、を具備してなるものであって、
上記トレイは、上記固定部に対して第2方向の一定の位置に設けられて、第2方向に対して上記記録部と当接し得る第2基準部を有し、
上記制御手段は、上記搬送手段に上記トレイを上記位置決め部材へ向かって搬送させ、当該トレイが上記位置決め部材と当接したときの第1方向の位置を第1原点位置とし、上記トレイを上記記録部が上記第2基準部と当接し得る位置まで上記搬送手段に搬送させて当該トレイを停止させ、上記記録部を第2方向へ移動させて、当該記録部が上記第2基準部と当接したときの第2方向の位置を第2原点位置とし、上記第1原点位置及び上記第2原点位置に基づいて、上記被記録媒部材に対して上記記録部が画像記録を開始する記録開始位置を決定する画像記録装置。 - 上記搬送手段の駆動量を検出する駆動量検出手段と、上記記録部の第2方向における位置を検出する位置検出手段と、を更に具備し、
上記制御手段は、上記駆動量検出手段により検出された駆動量に基づいて上記トレイを目標駆動量に対応する距離だけ搬送させて停止し、上記位置検出手段により検出された上記記録部の位置に基づいて上記記録部を第2方向へ移動させながらインク滴を選択的に吐出させるものであって、
上記駆動量検出手段により検出された駆動量に基づいて上記トレイが停止したと判定したときの位置を第1原点位置とし、上記位置検出手段により検出された位置に基づいて上記記録部が停止したと判定したときの位置を第2原点位置とするものである請求項5に記載の画像記録装置。 - 上記搬送路に設けられて第1方向に沿って延出されており、上記搬送路を搬送されるトレイが摺動されるガイド部材を更に具備し、
上記制御手段は、上記記録部を上記ガイド部材へ近づく向きへ移動させながら上記第2基準部に当接させる請求項1,2,5,6のいずれかに記載の画像記録装置。 - 上記制御手段は、上記搬送手段によって上記トレイを上記第1方向の第1向きへ搬送させながら上記第1原点位置を取得し、上記第1原点位置を取得した位置よりも上記トレイが上記第1方向の第2向き側に位置する状態において、上記トレイを上記記録部と対向する位置に停止させて上記記録部を第2方向へ移動させながらインク滴を選択的に吐出させるものである請求項1から7のいずれかに記載の画像記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009201786A JP2011051218A (ja) | 2009-09-01 | 2009-09-01 | 画像記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009201786A JP2011051218A (ja) | 2009-09-01 | 2009-09-01 | 画像記録装置 |
Publications (1)
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JP2011051218A true JP2011051218A (ja) | 2011-03-17 |
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ID=43940751
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JP2009201786A Pending JP2011051218A (ja) | 2009-09-01 | 2009-09-01 | 画像記録装置 |
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JP (1) | JP2011051218A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015231690A (ja) * | 2014-06-09 | 2015-12-24 | ブラザー工業株式会社 | インクジェット記録装置 |
-
2009
- 2009-09-01 JP JP2009201786A patent/JP2011051218A/ja active Pending
Cited By (1)
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