JP2011045197A - 永久磁石型回転電機及び永久磁石型回転電機の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造の永久磁石の組み合わせで永久磁石型回転電機の界磁石を構成することにより、トルク特性を落とすことなくコギングトルクを抑えられ、かつ低コストの永久磁石型回転電機を提供する。
【解決手段】この発明に係る永久磁石型回転電機100は、電機子2と、電機子2の外周側に空隙を介して設けられる界磁10と、を有する永久磁石型回転電機100において、界磁10は、リング状のヨーク15と、ヨーク15の内周面に設けられ、磁極数分の界磁石ブロック40と、を備え、界磁石ブロック40は、断面形状が直線のみで形成される四角形で、平行配向の永久磁石41〜45を複数組み合わせて構成されるものである。
【選択図】図1
【解決手段】この発明に係る永久磁石型回転電機100は、電機子2と、電機子2の外周側に空隙を介して設けられる界磁10と、を有する永久磁石型回転電機100において、界磁10は、リング状のヨーク15と、ヨーク15の内周面に設けられ、磁極数分の界磁石ブロック40と、を備え、界磁石ブロック40は、断面形状が直線のみで形成される四角形で、平行配向の永久磁石41〜45を複数組み合わせて構成されるものである。
【選択図】図1
Description
この発明は、界磁石が電機子の外周側に配置され、界磁石の構造に特徴がある永久磁石型回転電機、及びその永久磁石型回転電機の製造方法に関する。
従来、界磁石が電機子の外周側に配置されるアウターロータ型永久磁石型回転電機において、ロータヨークの内周側に配置される異方性磁石を極異方性磁石として構成し、周方向における厚さ寸法を、(最小/最大)比が0.4〜0.8となるように設定する。その異方性磁石の配向中心は、モータの回転中心と、異方性磁石内径側の周方向中央とを結ぶ距離をDとすると、周方向中央から異方性磁石の配向中心までの距離Cを、C=D×(0.4〜0.8)となるように設定する。それにより、コギングトルクやトルクリップルをより低減することができる永久磁石型回転電機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、これとは別に、集中巻固定子を有し、各固定子磁極の先端に設けたポールピースを左右の平坦傾斜部と中央円弧状部により構成し、平坦傾斜部の広がり角と中央円弧状部の広がり角の比を0.2〜0.7となるように構成される永久磁石型回転電機が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
近年、あらゆる製品への適用が増えつつある永久磁石型回転電機において、低コスト化・高品質化が求められている傾向にある。
特に、生産台数が多く、構成部品点数の多い自動車などにおいては、電動パワーステアリング装置、排ガス循環装置などにも永久磁石型回転電機を用いる例が多く、構成部品そのものの低コスト化に加え、操舵性や装置の動作性などから低コギング化も同時に求められている。
低コギング化の手段としては、以下に示すものが従来からよく知られている。
(1)界磁石のスキュー(段スキュー、スキュー着磁)、界磁石の端部カット、円弧形状などにより磁束密度分布(厳密には磁束密度の二乗の分布)を滑らかにする手段;
(2)電機子のティース先端のダミースロット設置、端部のカットなど、パーミアンス分布を滑らかにする手段。
(1)界磁石のスキュー(段スキュー、スキュー着磁)、界磁石の端部カット、円弧形状などにより磁束密度分布(厳密には磁束密度の二乗の分布)を滑らかにする手段;
(2)電機子のティース先端のダミースロット設置、端部のカットなど、パーミアンス分布を滑らかにする手段。
また、分布巻を採用して電機子スロット数が多い場合には、コギングの次数が高くなるため、集中巻でスロット数が少ない場合に比べ、コギングが小さい傾向にある。
しかしながら、磁束密度分布を滑らかにする手段は、精密な精度を持つ磁石形状や、複雑な着磁装置などにより、磁石コストが高くなる傾向にあった。
また、パーミアンス分布を滑らかにする手段は、ダミースロットや端部カットにより、等価的なギャップが大きくなり、電機子と界磁石を組み込んだときの磁束が低下する、すなわち、トルク特性が落ちやすい傾向にあった。さらに、ダミースロットは特定の次数のコギング成分を低減するのには効果があるが、界磁石側の磁束密度の高調波分布が多岐にわたるような場合には、合計のコギング(p−p(ピーク・トゥ・ピーク))が低減しないこともあった。また,ダミースロットを設ける位置や形状のばらつきによっては,かえってコギングが悪化する場合もあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単な構造の永久磁石の組み合わせで永久磁石型回転電機の界磁石を構成することにより、トルク特性を落とすことなくコギングトルクを抑えられ、かつ低コストの永久磁石型回転電機を提供することを目的とする。
この発明に係る永久磁石型回転電機は、電機子と、電機子の外周側に空隙を介して設けられる界磁と、を有する永久磁石型回転電機において、
界磁は、
リング状のヨークと、
ヨークの内周面に設けられ、磁極数分の界磁石ブロックと、を備え、
界磁石ブロックは、断面形状が直線のみで形成される四角形で、平行配向の永久磁石を複数組み合わせて構成されるものである。
界磁は、
リング状のヨークと、
ヨークの内周面に設けられ、磁極数分の界磁石ブロックと、を備え、
界磁石ブロックは、断面形状が直線のみで形成される四角形で、平行配向の永久磁石を複数組み合わせて構成されるものである。
この発明に係る永久磁石型回転電機は、界磁石ブロックを、断面形状が直線のみで形成される四角形で、平行配向の永久磁石を複数組み合わせて構成することにより、簡単な構造の永久磁石の組み合わせで界磁石を構成することができ、トルク特性を落とすことなくコギングトルクを抑えられ、かつ低コストの永久磁石型回転電機が得られる。
実施の形態1.
図1乃至図6は実施の形態1を示す図で、図1は永久磁石型回転電機100の横断面図、図2は電機子2の横断面図、図3は界磁10の横断面図、図4は界磁石ブロック40の組立手順の一例を示す図((a)は永久磁石41の成形後の図、(b)は配向磁界を印加して磁化容易軸を平行に揃える平行配向を示す図、(c)は平行配向した永久磁石41〜45を示す図、(d)は永久磁石41〜45をリング状のヨーク15に固定した状態を示す図)、図5は空隙磁束密度の波形を、平行配向されている円弧形状の界磁A、ラジアル配向されている円弧形状の界磁Bと比較した図、図6は空隙磁束密度の二乗のコギングトルク発生に係る高調波成分を、平行配向されている円弧形状の界磁A、ラジアル配向されている円弧形状の界磁Bと比較した図である。
図1乃至図6は実施の形態1を示す図で、図1は永久磁石型回転電機100の横断面図、図2は電機子2の横断面図、図3は界磁10の横断面図、図4は界磁石ブロック40の組立手順の一例を示す図((a)は永久磁石41の成形後の図、(b)は配向磁界を印加して磁化容易軸を平行に揃える平行配向を示す図、(c)は平行配向した永久磁石41〜45を示す図、(d)は永久磁石41〜45をリング状のヨーク15に固定した状態を示す図)、図5は空隙磁束密度の波形を、平行配向されている円弧形状の界磁A、ラジアル配向されている円弧形状の界磁Bと比較した図、図6は空隙磁束密度の二乗のコギングトルク発生に係る高調波成分を、平行配向されている円弧形状の界磁A、ラジアル配向されている円弧形状の界磁Bと比較した図である。
図7、図8は比較のために示す図で、図7は界磁Aの横断面図、図8は界磁Bの横断面図である。
図1に示すように、永久磁石型回転電機100は、電機子2と、電機子2の外側に設けられる界磁10とを備える。
本実施の形態の永久磁石型回転電機100は、電機子2の構成は一般的なものと変わらないが、後述するように界磁10の構成に特徴がある。
先ず、一般的な電機子2の構成を簡単に説明する。
図1に示す永久磁石型回転電機100は、界磁10の内側で電機子2が回転する形態(例えば、ブラシ付直流電動機)でもよいし、その反対に界磁10が回転する形態(例えば、アウターロータ型ブラシレスDCモータ)でもよい。その他に、発電機の形態をとることもできる。
電機子2は、複数のティース4(複数のスロット6)が形成された電機子コア3を有する。図1、図2では、ティース4(スロット6)の数は、6個の例を示す。
6個のティース4と6個のスロット6とは、交互に周方向に略等間隔に配置される。
6個のティース4と6個のスロット6との内側に、円筒状のヨーク5が設けられる。
また、ヨーク5の略中心部に、電機子2が回転する形態において、図示しない回転軸が嵌合する場合の軸孔8が形成されている。
電機子コア3は、薄板の電磁鋼板(例えば0.1〜1.0mm程度の板厚のもの)を所定の形状に金型で打ち抜き、所定の枚数(複数枚)積層して形成される。
各スロット6には、絶縁材7がスロット6の内周面に沿うように施される。
絶縁材7が施されたスロット6には、例えば、ティース4に集中巻にて巻回された電機子コイル(図示せず)が収納される。
界磁10は、永久磁石41〜45からなる複数の界磁石ブロック40(極数の数と同じ)と、界磁石ブロック40とともに磁路を形成するリング状のヨーク15とを少なくとも備える。ヨーク15は、例えば、軟鉄などで構成される。
図1、図3では、各界磁石ブロック40が、五つの永久磁石41〜45からなるものを示しているが、これは一例であり、任意の数mでよい(mは自然数)。
本実施の形態は、界磁10の界磁石ブロック40の構成に特徴がある。界磁石ブロック40は、分割された複数の永久磁石41〜4m(mは1磁極分を構成する界磁石ブロック40の永久磁石の個数、詳細は追って説明する。)で構成される。個々の永久磁石41〜4mそれぞれは、断面形状に円弧を持たず、直線のみで形成されている。例えば、断面形状が四角形である。永久磁石41〜4mは、同一形状である。永久磁石41〜4mの断面形状が円弧を持たない直線であれば、加工を容易に行うことができ、製造価格を安くすることができる。
界磁10の界磁石ブロック40の組立手順の一例を、図4を参照しながら説明する。m=5の場合である。
図4(a)に示すように、断面形状が四角形の永久磁石41を、金型を用いて成形する。永久磁石41は、断面形状に円弧を持たず、直線のみで形成されている。従って、金型を用いる成形のみ、または極めて簡単な仕上げ加工のみで形成することができる。
永久磁石41の材料は、例えばフェライト焼結磁石、希土類焼結磁石、および希土類ボンド磁石などである。
次に、図4(b)に示すように、矢印方向に配向磁界を印加して磁化容易軸を平行に揃える(平行配向)。
次に、図4(c)に示すように、界磁石ブロック40を構成する永久磁石41〜45(一例)を用意する。永久磁石41〜45は、同一形状である。
さらに、図4(d)に示すように、分割された永久磁石41〜45をヨーク15の内周面に、例えば、接着などにより固定して、界磁石ブロック40を形成する。
個々の永久磁石41〜45は、平行配向であるが、永久磁石41〜45をヨーク15の内周面に固定した界磁石ブロック40は、ラジアル配向と略等価となる。
このようにして、断面が円弧形状を持たない直線のみの永久磁石41〜45を用いて、円弧形状でラジアル配向の界磁石に略等価な界磁石ブロック40を形成することができる。
断面が円弧形状の界磁石ブロック(分割されていない)の場合、円弧形状の界磁石ブロックを成形後に複雑で面倒な仕上げ加工を必要とする。
それに対し、分割された、断面が円弧形状を持たない直線のみの永久磁石41〜45を用いて、円弧形状でラジアル配向の界磁石に略等価な界磁石ブロック40を形成する方法は、永久磁石41〜45の複雑で面倒な仕上げ加工を必要としないので、容易に製造することができる。
円弧形状でラジアル配向の界磁石は、金型による成形により製造することができるが、成形金型や着磁ヨークが複雑な構造になる。また面取りなどの後加工が必要である。
本実施の形態の、分割された、断面が円弧形状を持たない直線のみの永久磁石41〜45を用いて、円弧形状でラジアル配向の界磁石に略等価な界磁石ブロック40を形成する方法は、永久磁石41〜45をヨーク15に接着する手間はあるが、永久磁石41〜45の仕上げ加工を必要としない、または非常に簡単な仕上げ加工でよいので、円弧形状でラジアル配向の界磁石よりも、はるかに生産性の面で優れる。
本実施の形態の界磁10は4極であるから、分割された、断面が円弧形状を持たない直線のみの永久磁石41〜45を用いる界磁石ブロック40を四個、周方向に略等間隔に配置する。
このとき、界磁石ブロック40の配向の方向は、交互に変わる。
界磁10の組立完了後、界磁石ブロック40の着磁(ラジアル方向)を行う。
界磁石ブロック40は、分割された複数の永久磁石41〜4mから構成される。mは、1磁極分を構成する界磁石ブロック40の永久磁石の個数である。
永久磁石41〜4mは、厚さ、幅、高さがすべて同形状であり、図4(c)に示すように、すべて同一方向に配向されている。
このように配向永久磁石41〜4mを、ヨーク5の内周に沿って配置することにより、界磁石ブロック40の磁極の向きは、常に径方向とすることができる。
上記の永久磁石41〜4mのヨーク5への固定方法は、接着剤による貼付けなどであるが、その他に位置決め機構を設けた金型内にヨーク15と永久磁石41〜4mを磁極数(ここでは4極)分配置し、PPS(ポリフェニレンサルファイド)などの熱可塑性樹脂、またはエポキシなどの熱硬化性樹脂などでモールドしても良い。
ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂は、結晶性の耐熱性ポリマーである。この樹脂は、約280℃の高い融点を持ち優れた耐薬品性と共に、難燃剤を添加せずに自己消火性を示す燃え難い性質を持っている。
また、図示はしないが、永久磁石型回転電機100がブラシ付直流電動機である場合には、電機子2を回転させる回転軸、電機子コイルと電気的に結合される整流子、整流子に電圧を供給するためのブラシが備えられる。
また、別の例として、永久磁石型回転電機100がアウターロータ型ブラシレスDCモータである場合には、界磁10を回転させるための回転軸が備えられ、場合によっては回転位置検出のためのセンサ磁石、回路なども備えている場合がある。
その他にも、発電機の形態を取ることもあるが、いずれの場合においても、電機子2の外周側に界磁10が配置されている。
次に、界磁石ブロック40を構成する永久磁石41〜4mの個数mについて述べる。
本実施の形態のように、複数(m個)の永久磁石41〜4mで界磁石ブロック40を構成した場合、界磁石ブロック40全体の角度を電気角でθe[rad]とすると、m×π/θeが、永久磁石型回転電機100のスロット数および極数の最小公倍数またはその整数倍に一致しないように、mを設定することが望ましい。
これを数式で表わすと、
m×π/θe≠lcm(s,p)×n (1)
ここで、
m:界磁石ブロック40を構成する永久磁石の数
θe:界磁石ブロック40の角度[rad]
lcm:最小公倍数
s: スロット数
p:磁極数
n:自然数
である。
m×π/θe≠lcm(s,p)×n (1)
ここで、
m:界磁石ブロック40を構成する永久磁石の数
θe:界磁石ブロック40の角度[rad]
lcm:最小公倍数
s: スロット数
p:磁極数
n:自然数
である。
本実施の形態の永久磁石型回転電機100は、磁極数が4、スロット数が6、1磁極の角度θeが120[deg]=2π/3[rad]である。
従って、本実施の形態の永久磁石型回転電機100のスロット数および極数の最小公倍数lcm(4,6)は、12である。
また、m×π/θe=m×π/(2π/3)=m×3/2であるから、mは、8,16,・・・以外が条件となる。
このような構成にすれば、ギャップ(界磁10と電機子2との間の空隙)の磁束密度の分布が滑らかになる。すると、コギングトルクにかかわる成分が減少する。
図5に示すように、実施の形態1の永久磁石型回転電機100の空隙磁束密度の波形を、平行配向されている円弧形状の界磁A、ラジアル配向されている円弧形状の界磁Bと比較した。ここでは、m=5とした。すなわち、界磁石ブロック40を構成する永久磁石の数は、5個である。
比較例として、本実施の形態1の界磁石ブロック40の1磁極分と同じ磁極幅(θe)を持ち、平行配向されている円弧形状の永久磁石50を用いる界磁A(図7)、ラジアル配向されている円弧形状の永久磁石60を用いる界磁B(図8)を用いる場合の空隙磁束密度分布についても同図に示す。
図7に示す平行配向されている円弧形状の永久磁石50を用いる界磁Aの場合、各磁極の永久磁石50は分割されていない。円弧形状の一体形状である。円弧形状のため、複雑な成形金型や着磁ヨーク、面取りなどの後加工が必要となる。
図8に示すラジアル配向されている円弧形状の永久磁石60を用いる界磁Bの場合も、各磁極の永久磁石60は分割されていない。円弧形状の一体形状である。円弧形状のため、複雑な成形金型や着磁ヨーク、面取りなどの後加工が必要となる。
図5によれば、本実施の形態1の永久磁石型回転電機100(界磁10)の場合は、界磁Aを用いる場合よりも界磁Bを用いる場合、すなわちラジアル配向に近い分布を持つ。
また、本実施の形態1の永久磁石型回転電機100(界磁10)の磁束密度の基本波成分(トルクに寄与する成分)は、界磁Aを用いる場合と遜色ない(例:基本波成分の振幅・・・実施の形態1=界磁A=0.4T、図示はしていない)。
さらに、図6において、空隙磁束密度の二乗の高調波成分を示す棒グラフを示す。比較対象は図5と同様、界磁A(図7)、界磁B(図8)とする。
図6の横軸は、高調波次数のうち、コギングトルクの主な次数(磁極数p(ここでは、p=4)とスロット数s(ここで、s=6)との最小公倍数lcm(ここでは、lcm=12)とその整数倍)、縦軸は、各次数の成分を極数と同次数の成分で規格化した数値を示す。
図6によれば、本実施の形態1の永久磁石型回転電機100(界磁10)は、界磁Aを用いる場合に比べ、各成分が抑えられ、界磁Bを用いる場合の分布に近くなり、コギングトルクの要因となる次数の高調波成分を低減できる。
特に、集中巻方式のように、毎極あたりのスロット数が少ない電機子(例えば、6極9スロットや、8極12スロット等)を用いた永久磁石型回転電機においては、磁束密度の二乗の分布の比較的低次の成分がコギングの要因となるため、本実施の形態による高調波低減効果は大きい。
以上のように、単純な形状(断面が四角形、配向(平行)の永久磁石41〜4mを用いて低コギングトルクの永久磁石型回転電機100を得ることができる。単純な形状、配向であることにより、複雑な成形金型や着磁ヨーク、面取りなどの後加工も不要となり、界磁10全体のコストが抑えられ、結果として低コストの永久磁石型回転電機100を提供することができる。
次に、変形例1の永久磁石型回転電機200について、図面を参照しながら説明する。
図9乃至図12は実施の形態1を示す図で、図9は変形例1の永久磁石型回転電機200の横断面図、図10は変形例1の界磁20の横断面図、図11は変形例1の界磁石ブロック70の組立手順の一例を示す図((a)は永久磁石71〜73の成形後の図、(b)は配向磁界を印加して磁化容易軸を平行に揃える平行配向を示す図、(c)は平行配向した永久磁石71〜75を示す図、(d)は永久磁石71〜75をリング状のヨーク15に固定した状態を示す図)、図12は変形例1の永久磁石型回転電機200の空隙磁束密度の二乗のコギングトルク発生に係る高調波成分を、平行配向されている円弧形状の界磁A、ラジアル配向されている円弧形状の界磁Bと比較した図である。
図9に示す変形例1の永久磁石型回転電機200は、永久磁石型回転電機100(図1)と比較すると、電機子2は共通で、界磁20(図10)の構成が界磁10(図3)と異なる。
界磁10(図3)の界磁石ブロック40は、同一形状の複数の永久磁石41〜4mを使用しているが、界磁20(図10)の界磁石ブロック70は、永久磁石71〜7m(mは奇数)が全て同一形状ではない。
例えば、m=5の場合、極中心に配置される永久磁石73の周方向の長さw3(図11)が最も大きい。そして、極間に向かって永久磁石の周方向の長さが小さくなる。即ち、永久磁石71,75の周方向の長さw1(図11)、永久磁石72,74の周方向の長さw2(図11)とすると、
w1<w2<w3 (2)
の関係を満たす。
w1<w2<w3 (2)
の関係を満たす。
界磁石ブロック70は、複数の永久磁石71〜7m(mは奇数)で構成されるが、極中心に対して対称に永久磁石71〜7mが配置される。また、極中心の永久磁石7k(k=(m+1)/2)の周方向の長さが最も大きく、極間に向かって徐々に永久磁石の長さは短くなる。
図11により、界磁石ブロック70の組立手順を説明する。
例えば、m=5の場合は、図11(a)に示すように、断面形状が四角形の永久磁石71〜73を、金型を用いて成形する。永久磁石71〜73は、断面形状に円弧を持たず、直線のみで形成されている。従って、金型を用いる成形のみ、または極めて簡単な仕上げ加工のみで形成することができる。
m=5以外の場合は、(m+1)/2個の永久磁石を成形する。
永久磁石71〜73は、周方向の長さ(図11(a)では左右方向)がそれぞれ異なる。永久磁石71の周方向長さをw1、永久磁石72の周方向長さをw2、永久磁石73の周方向長さをw3とすると、(2)式の関係を満たす。
永久磁石71〜73の軸方向の長さは、同一である。
永久磁石71〜73の材料は、例えばフェライト焼結磁石、希土類焼結磁石、および希土類ボンド磁石などである。
次に、図11(b)に示すように、矢印方向に配向磁界を印加して磁化容易軸を平行に揃える(平行配向)。
次に、図11(c)に示すように、界磁石ブロック70を構成する永久磁石71〜75(一例)を用意する。永久磁石71,75は同一形状、永久磁石72,74も同一形状である。
さらに、図11(d)に示すように、分割された永久磁石71〜75をヨーク15の内周面に、例えば、接着などにより固定して、界磁石ブロック70を形成する。
個々の永久磁石71〜75は、平行配向であるが、永久磁石71〜75をヨーク15の内周面に固定した界磁石ブロック70は、ラジアル配向となる。
このようにしても、断面が円弧形状を持たない直線のみの永久磁石71〜75を用いて、円弧形状でラジアル配向の界磁石に略等価な界磁石ブロック70を形成することができる。
このような変形例1の構成にすることでも、界磁10と同様に磁束密度分布を滑らかにすることができる。
図12に、空隙磁束密度の二乗の高調波成分を示す棒グラフを示す。m=5とし、w1:w2:w3=0.3:0.5:1となるような永久磁石71〜75を配置した場合である。
図12に示すように、変形例1(界磁20)によってもコギングトルクの要因となる磁束密度二乗の高調波成分を下げることができ、低コギングかつ低コストの永久磁石型回転電機200を提供することができる。
次に、変形例2の永久磁石型回転電機300について、図面を参照しながら説明する。
図13乃至図15は実施の形態1を示す図で、図13は変形例2の永久磁石型回転電機300の横断面図、図14は変形例2の界磁30の横断面図、図15は変形例2の界磁石ブロック80の組立手順の一例を示す図((a)は永久磁石41の成形後の図、(b)は配向磁界を印加して磁化容易軸を平行に揃える平行配向を示す図、(c)は平行配向した永久磁石41〜45を示す図、(d)は磁性薄板9に永久磁石41〜45を貼りつけた状態を示す図、(e)はヨーク15に界磁石ブロック80を固定した状態を示す図)である。
図13に示す変形例2の永久磁石型回転電機300は、永久磁石型回転電機100(図1)と比較すると、電機子2は共通で、界磁30(図14)の構成が界磁10(図3)と異なる。
変形例2の永久磁石型回転電機300の界磁30は、界磁石ブロック80の内側(電機子2との対向面)に磁性薄板9を備える。
図15により変形例2の界磁石ブロック80の組立手順の一例を説明する。
図15(a)に示すように、断面形状が四角形の永久磁石41を、金型を用いて成形する。永久磁石41は、断面形状に円弧を持たず、直線のみで形成されている。従って、金型を用いる成形のみ、または極めて簡単な仕上げ加工のみで形成することができる。
永久磁石41の材料は、例えばフェライト焼結磁石、希土類焼結磁石、および希土類ボンド磁石などである。
次に、図15(b)に示すように、矢印方向に配向磁界を印加して磁化容易軸を平行に揃える(平行配向)。
次に、図15(c)に示すように、界磁石ブロック80を構成する永久磁石41〜45(一例)を用意する。永久磁石41〜45は、同一形状である。
次に、図15(d)に示すように、磁性薄板9(金属)に分割された永久磁石41〜45を接着剤等を用いて貼りつけ、界磁石ブロック80を製作する。
次に、図15(e)に示すように、界磁石ブロック80をヨーク15に合わせて円弧状に成形する。
そして、ヨーク15の内周面に、接着剤等を用いて界磁石ブロック80を固定する。
界磁石ブロック80のヨーク5への固定方法は、接着剤による貼付けなどであるが、その他に位置決め機構を設けた金型内にヨーク15と界磁石ブロック80を磁極数(ここでは4極)分配置し、PPS(ポリフェニレンサルファイド)などの熱可塑性樹脂、またはエポキシなどの熱硬化性樹脂などでモールドしても良い。
このような構成にすれば、磁性薄板9に永久磁石41〜45を貼付け後、磁性薄板9を円弧状に成形すれば、容易に界磁石ブロック80を形成することができ、永久磁石型回転電機100,200と同様に低コギングトルクで、かつ低コストの永久磁石型回転電機300を得ることができる。
図16乃至図18は実施の形態1を示す図で、図16は変形例3の永久磁石型回転電機400の横断面図、図17は変形例3の界磁35の横断面図、図18は変形例3の界磁石ブロック90の組立手順の一例を示す図((a)は永久磁石71〜73の成形後の図、(b)は配向磁界を印加して磁化容易軸を平行に揃える平行配向を示す図、(c)は平行配向した永久磁石71〜75を示す図、(d)は磁性薄板9に永久磁石71〜75を貼りつけた状態を示す図、(e)はヨーク15に界磁石ブロック90を固定した状態を示す図)である。
図16に示す変形例3の永久磁石型回転電機400は、永久磁石型回転電機100(図1)と比較すると、電機子2は共通で、界磁35(図17)の構成が界磁10(図3)と異なる。
変形例3の永久磁石型回転電機400の界磁35は、界磁石ブロック90の内側(電機子2との対向面)に磁性薄板9を備える。
図18により変形例3の界磁石ブロック90の組立手順の一例を説明する。
例えば、m=5の場合は、図18(a)に示すように、断面形状が四角形の永久磁石71〜73を、金型を用いて成形する。永久磁石71〜73は、断面形状に円弧を持たず、直線のみで形成されている。従って、金型を用いる成形のみ、または極めて簡単な仕上げ加工のみで形成することができる。
m=5以外の場合は、(m+1)/2個の永久磁石を成形する。
永久磁石71〜73は、周方向の長さ(図18(a)では左右方向)がそれぞれ異なる。永久磁石71の周方向長さをw1、永久磁石72の周方向長さをw2、永久磁石73の周方向長さをw3とすると、(2)式の関係を満たす。
永久磁石71〜73の軸方向の長さは、同一である。
永久磁石71〜73の材料は、例えばフェライト焼結磁石、希土類焼結磁石、および希土類ボンド磁石などである。
次に、図18(b)に示すように、矢印方向に配向磁界を印加して磁化容易軸を平行に揃える(平行配向)。
次に、図18(c)に示すように、界磁石ブロック90を構成する永久磁石71〜75(一例)を用意する。永久磁石71,75は同一形状、永久磁石72,74も同一形状である。
次に、図18(d)に示すように、磁性薄板9(金属)に分割された永久磁石71〜75を接着剤等を用いて貼りつけ、界磁石ブロック90を製作する。
次に、図18(e)に示すように、界磁石ブロック90をヨーク15に合わせて円弧状に成形する。
そして、ヨーク15の内周面に、接着剤等を用いて界磁石ブロック90を固定する。
界磁石ブロック90のヨーク15への固定方法は、接着剤による貼付けなどであるが、その他に位置決め機構を設けた金型内にヨーク15と界磁石ブロック90を磁極数(ここでは4極)分配置し、PPS(ポリフェニレンサルファイド)などの熱可塑性樹脂、またはエポキシなどの熱硬化性樹脂などでモールドしても良い。
このような構成にすれば、磁性薄板9に永久磁石71〜75を貼付け後、磁性薄板9を円弧状に成形すれば、容易に界磁石ブロック90を形成することができ、永久磁石型回転電機100,200,300と同様に低コギングトルクで、かつ低コストの永久磁石型回転電機400を得ることができる。
2 電機子、3 電機子コア、4 ティース、5 ヨーク、6 スロット、7 絶縁材、8 軸孔、9 磁性薄板、10 界磁、15 ヨーク、20 界磁、30 界磁、35 界磁、40 界磁石ブロック、41 永久磁石、42 永久磁石、43 永久磁石、44 永久磁石、45 永久磁石、4m 永久磁石、50 永久磁石、60 永久磁石、70 界磁石ブロック、71 永久磁石、72 永久磁石、73 永久磁石、74 永久磁石、75 永久磁石、7m 永久磁石、80 界磁石ブロック、90 界磁石ブロック、100 永久磁石型回転電機、200 永久磁石型回転電機、300 永久磁石型回転電機、400 永久磁石型回転電機。
Claims (8)
- 電機子と、前記電機子の外周側に空隙を介して設けられる界磁と、を有する永久磁石型回転電機において、
前記界磁は、
リング状のヨークと、
前記ヨークの内周面に設けられ、磁極数分の界磁石ブロックと、を備え、
前記界磁石ブロックは、断面形状が直線のみで形成される四角形で、平行配向の永久磁石を複数組み合わせて構成されることを特徴とする永久磁石型回転電機。 - 前記電機子は複数のスロットを有する電機子コアを備え、
m:前記界磁石ブロックを構成する前記永久磁石の数;
θe:前記界磁石ブロックの角度[rad]
lcm:最小公倍数
s: 前記スロットの数
p:前記磁極数
n:自然数
とすると、
m×π/θe≠lcm(s,p)×n (1)
の関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の永久磁石型回転電機。 - 前記界磁石ブロックを構成する前記永久磁石は、全て略同一であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の永久磁石型回転電機。
- 前記界磁石ブロックを構成する前記永久磁石は、周方向の長さが異なることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の永久磁石型回転電機。
- 前記界磁石ブロックを構成する前記永久磁石は、周方向の長さが極中心に配置される前記永久磁石が最も長く、極間に向かって徐々に前記永久磁石の周方向の長さが短くなることを請求項4記載の永久磁石型回転電機。
- 前記界磁石ブロックを構成する前記永久磁石は、極中心に対して対称に配置されることを特徴とする請求項5記載の永久磁石型回転電機。
- 前記界磁石ブロックの内周面に磁性薄板を設けることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の永久磁石型回転電機。
- 請求項7に記載の永久磁石型回転電機の製造方法であって、
前記磁性薄板に複数の前記永久磁石を貼付け後、円弧状に成形し、前記ヨークに取り付けることを特徴とする永久磁石型回転電機の製造方法。
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JP2009192068A JP2011045197A (ja) | 2009-08-21 | 2009-08-21 | 永久磁石型回転電機及び永久磁石型回転電機の製造方法 |
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JP2020054175A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 日本電産株式会社 | モータ |
KR20210068686A (ko) * | 2019-12-02 | 2021-06-10 | 엘지전자 주식회사 | 진동 및 소음 저감형 모터, 모터의 회전자 착자 구조 및 스큐착자요크 |
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2009
- 2009-08-21 JP JP2009192068A patent/JP2011045197A/ja active Pending
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