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JP2010524675A - マイクロカプセルの酵素的製造法 - Google Patents

マイクロカプセルの酵素的製造法 Download PDF

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JP2010524675A JP2010504643A JP2010504643A JP2010524675A JP 2010524675 A JP2010524675 A JP 2010524675A JP 2010504643 A JP2010504643 A JP 2010504643A JP 2010504643 A JP2010504643 A JP 2010504643A JP 2010524675 A JP2010524675 A JP 2010524675A
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Abstract

本発明は、逆相ミニエマルション中に存在するモノマーの酵素触媒重合によってカプセル被膜を形成することを含む、有効物質を含有するカプセルコアおよびポリマーを含有するカプセル被膜を含むマイクロカプセルの製造法、ならびにマイクロカプセルおよび分散体に関する。本発明は、前記マイクロカプセルおよびマイクロカプセル含有分散体を、着色剤、化粧品、医薬品、植物保護剤、肥料、食品用または飼料用の添加物、ポリマー用、紙用、織物用、革用または洗剤/清浄剤用の助剤における成分として使用することに関する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ポリマーを含有するカプセル被膜および有効物質を含有するカプセルコアからなるマイクロカプセルの製造法に関する。本発明はさらに、本発明の方法により得られるマイクロカプセルと、そのようなマイクロカプセルを含む分散体に関する。本発明はさらに、上記のマイクロカプセルおよびマイクロカプセルを含む分散体を、着色剤、化粧品、医薬品、作物保護剤、肥料、食品用または飼料用の添加物、ポリマー用、紙用、織物用、革用、塗料用または洗剤/清浄剤用の助剤中の成分として使用することに関する。
本発明は、好ましい特徴と他の好ましい特徴との組合せを包含する。
マイクロカプセルは非常に多様な実施形態が知られており、カプセル壁の不浸透性に応じて、さまざまな目的に使用されている。例えば、それらは、カプセル被膜の標的化した機械的破壊によってのみ放出されるコア物質(例えば、コピー用紙用の色素前駆体またはカプセル化芳香剤)を保護するのに役立っている。そうした応用分野では、ゼラチン、ポリウレタン樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂、およびポリアクリレート系のカプセル被膜材料が知られている。植物または医薬品の活性化合物のための壁材料には、コア物質とは異なる要件が課されており、そのために重要なことは、活性化合物の制御放出および標的化輸送を可能にするカプセル被膜の浸透性である。これに関連して、化学的方法で作られるカプセルのほかに、機械的物理的製造法も知られている。
一般的に、マイクロカプセルの製造法としては化学的または物理的方法が公知である。物理的方法の場合には、通常、溶解したポリマーを、カプセル化しようとする物質に加え、噴霧乾燥または溶剤抽出などの物理的方法によって固形のカプセル壁へと変換する。化学的方法の場合は、カプセル化しようとする物質の上に、化学反応の結果として、例えばモノマーの重合反応により、固形のカプセル壁が形成される。固体のマイクロカプセルを形成するための追加の物理的工程は必要でない。
ポリマー含有カプセル被膜と有効物質含有カプセルコアを含むマイクロカプセル、ならびにそれらの製造法は一般に知られている。このタイプのマイクロカプセルは、カプセル被膜用のポリマー供給材料から出発して製造することができる。
例えば、EP 1 421 990は、ポリオール中に分散させたポリエステルを、ポリオール中に分散させた有効物質としての酵素と一緒に乳化することを含む、マイクロカプセルの製造法に関する。US 4,637,905は、有効物質としてタンパク質を含むポリ乳酸の分散体を調製し、溶剤の一部を蒸散させ、最後に、その濃縮分散体を有効物質のカプセル化のための第3の溶剤に添加することを含む、1〜2000μmのマイクロカプセルの製造法に関する。WO 2002/069922は、オキシドレダクターゼ含有水性コアとポリエステル含有被膜を含むマイクロカプセルに関する。その製造は、酵素水溶液を、有機溶媒に溶解したポリエステルと共に乳化し、続いてその初期エマルションを水性溶媒中に導入し、その後有機溶媒を除去することにより行われる。
EP 1 275 378は、粒状構築物の物理的製造法に関し、ここでは、シンテターゼとアルキル-コエンザイムAとのエマルションを調製し、次いで重合させ、最後に溶媒を除去することにより粒状構築物を製造する。US 6,022,500は、高分子ミクロスフェアの物理的製造法に関し、ここでは、最初にモノマーのエマルション中で高分子ミクロスフェアを製造して分離し、その後ミクロスフェアをある物質の溶液に接触させ、それによりミクロスフェアがその物質で充填されるようにする。
水性エマルション中でモノマーを重合させるために酵素を使用することは、例えばWO 2004/035801、WO 2006/058697またはWO 2006/058696から、一般的に知られている。ここでは、いずれの場合にも、大量のポリマーマトリックスと共にポリマー粒子が形成される。
DE 102005007374は、コア-シェル型のナノ粒子に関する。このシェルは疎水性で生体適合性のポリマーとして規定される。そうしたポリマーは、例えば、ポリアクリレート、ポリエポキシド、ポリウレタン、またはポリエステルである。コアはシェルのポリマーにより封じ込められる活性物質として規定される。その製造は、フリーラジカル重合、付加重合、重縮合、または酵素的もしくはアニオン重合により行われる。これらの方法または実施例の詳細は明記されていない。
本発明の目的は、ポリマー含有カプセル被膜と有効物質含有カプセルコアを含むマイクロカプセルの新規製造法を提供することであった。特に、本発明の目的は、カプセル化の間中にのみ、本質的にモノマーからポリマー含有カプセル被膜が形成される方法を提供することであった。上記目的の別の側面は、感受性の有効物質でさえもカプセル化することができるように、温和な反応条件の下でポリマー含有カプセル被膜を製造することであった。
上記目的は、逆相ミニエマルション(inverse miniemulsion)中に存在するモノマーの酵素触媒重合によってカプセル被膜を形成させることを含む、有効物質含有カプセルコアとポリマー含有カプセル被膜を含むマイクロカプセルの製造法により達成された。
マイクロカプセルを示す光学顕微鏡写真である。カプセル被膜と無極性連続相がSudan Blueで染色されている。 Sudan Blueで染色された部分水素化鉱油蒸留物の連続相中の、ポリカプロラクトン被膜を有するマイクロカプセルを示す光学顕微鏡写真である。 カプセルコアが有効物質Basacid Blueで染色されているマイクロカプセルを示す光学顕微鏡写真である。連続相は無色である。さらに、未溶解のBasacid Blue結晶(サイズ約10μm)とポリカプロラクトンの粒子(長さ約30μm)が観察される。
本発明の方法を用いることによって、一般に、マイクロカプセルの集団が製造される。本発明による方法は一般的に同一のまたは類似した形状のマイクロカプセルをもたらす。本発明に従って製造されるマイクロカプセルはどのような所望の形状をとってもよい。それらは好ましくは基本的に球形であり、例えば理想的に球形である。
本発明に従って製造されるマイクロカプセルはカプセル被膜とカプセルコアを含む。本発明によれば、その目的はまた、少なくとも1つのカプセル被膜と少なくとも1つのカプセルコアを含むマイクロカプセルを得ることでもある。したがって、マイクロカプセルは、例えば、1つのカプセルコアと2つのカプセル被膜を有するものでもよい。同様に、マイクロカプセルは、例えば、複数のカプセルコア(例えば、2つのカプセルコアが互いに隣接するか、または一方が他方の内部にある)と複数のカプセル被膜(例えば、2つのカプセル被膜が互いに隣接するか、または一方が他方の内側にある)を有するものでもよい。好ましくは、マイクロカプセルは1つのカプセル被膜と1つのカプセルコアからなる。本発明による方法は、一般的に、完全に同じにまたは同様に構成されたマイクロカプセルをもたらす。本発明の方法はマイクロカプセルの集団をもたらすため、少数の個々のマイクロカプセルがそれらの組成において異なっていることがあり、例えばカプセルコアを含まなくてもよい。
マイクロカプセルの平均直径(マイクロカプセルを水で希釈し、適宜に有機相を分離することにより得られる、1重量%濃度の水性マイクロカプセル分散体の光散乱により数平均として測定可能)は広範囲に変化しうる。それは一般的に0.1μm以上、好ましくは0.6μm以上、特に好ましくは0.8μm以上である。直径は好ましくは0.1〜2000μm、さらに好ましくは0.6〜1000μm、特に0.8〜800μmの範囲である。マイクロカプセルのより高い機械的安定性が望まれる場合には、低いほうの範囲に入るカプセル直径が好適である。少しの壁材料の中に可能な限り多くのカプセル内容物を充填するためには、高いほうの範囲内の直径が好適である。
カプセル被膜の厚さは広範囲に変化しうる。それは一般的にカプセル半径(光学/電子顕微鏡法または光散乱により測定可能)の0.1〜90%、好ましくは0.5〜20%である。
マイクロカプセルの表面には官能基が存在してもよい。保存中または使用中の共有結合相互作用またはイオン相互作用を防止するため、少ししか官能化されていない表面、特にまったく官能化されていない表面が好ましい。表面が少し官能化されている場合には、表面上にnm2あたり0.02個より少ない官能基が存在することが好ましい(例えば、滴定によって官能基を定量化することにより、着色試薬で標識することにより、または、その基が電荷をもつのであれば、電気泳動移動度もしくはζポテンシャルを測定することにより測定可能)。本発明によれば、表面上の官能基とは、特定のモノマーにより標的化した方法でポリマー表面に導入される官能基を意味するものと理解される。被膜ポリマーの末端のアルコール、酸またはエステル基は当然ながら存在する。
カプセルコアは少なくとも1種の有効物質を含有する。有効物質はここでは通常固体の状態で、または溶解された、乳化された、もしくは分散された状態でコア中に存在する。ある好ましい実施形態において、カプセルコアは少なくとも1種の有効物質と少なくとも1種の不活性物質を含み、不活性物質は好ましくは液体である。適当な不活性物質は、例えば、本発明の方法において存在する全ての化合物、すなわち、分散剤、極性および/または無極性の液体、水、または触媒としての酵素である。特に、カプセルコアは少なくとも1種の有効物質と少なくとも1種の極性溶媒を含む。カプセルコアはまた、不完全に重合されたモノマーを含んでいてもよい。1つの好ましい実施形態によると、カプセルコアは逆相ミニエマルションの分散相を形成する少なくとも1種の極性液体を含む。
本発明によると、マイクロカプセルの製造法では酵素が用いられ、この酵素は逆相ミニエマルション中に存在するモノマーの重合を触媒して、カプセル被膜の形成をもたらす。
酵素の記載に関しては、国際生化学分子生物学連合の命名法委員会(Nomenclature Committee of the International Union of Biochemistry and Molecular Biology: NC-IUBMB)が作成したECクラスを使用する。適当な酵素は全ての酵素クラス、好ましくはヒドロラーゼ(加水分解酵素)およびオキシドレダクターゼ(酸化還元酵素)、特に好ましくはヒドロラーゼである。異なる酵素クラスの混合物も適している。
適当なヒドロラーゼ[EC 3.x.x.x]は、例えば、エステラーゼ[EC 3.1.x.x]、プロテアーゼ[EC 3.4.x.x]、ペプチド結合以外のC-N結合と反応するヒドロラーゼ[EC 3.5.x.x]、または酸無水物と反応するヒドロラーゼ[EC 3.6.x.x]である。本発明によれば、特にカルボキシルエステラーゼ[EC 3.1.1.1]、リパーゼ[EC 3.1.1.3]、またはクチナーゼ[EC 3.1.1.47]を用いるのが有利である。これらの例は以下のものである:アクロモバクター属菌(Achromobacter sp.)、アスペルギルス属菌(Aspergillus sp.)、カンジダ属菌(Candida sp.)、カンジダ・アンタークチカ(Candida antarctica)、ムコール属菌(Mucor sp.)、ペニシリウム属菌(Penicilium sp.)、ゲオトリカム属菌(Geotricum sp.)、リゾプス属菌(Rhizopus sp.)、バークホルデリア属菌(Burkholderia sp.)、シュードモナス属菌(Pseudomonas sp.)、シュードモナス・セパシア(Pseudomonas cepacia)、サーモマイセス属菌(Thermomyces sp.)、ブタ膵臓またはコムギ胚芽に由来するリパーゼ;ならびにバシラス属菌(Bacillus sp.)、シュードモナス属菌(Pseudomonas sp.)、バークホルデリア属菌(Burkholderia sp.)、ムコール属菌(Mucor sp.)、サッカロミセス属菌(Saccharomyces sp.)、リゾプス属菌(Rhizopus sp.)、サーモアナエロビウム属菌(Thermoanaerobium sp.)、ブタ肝臓またはウマ肝臓に由来するカルボキシルエステラーゼ。1種のヒドロラーゼまたは異なるヒドロラーゼ類の混合物を使用することはもちろん可能である。また、遊離形態および/または固定化形態のヒドロラーゼを用いることも可能である。遊離または固定化形態のシュードモナス・セパシア(Pseudomonas cepacia)、バークホルデリア・プラタリイ(Burkholderia platarii)またはカンジダ・アンタークチカ(Candida antarctica)B型由来のリパーゼ(例えば、デンマークにあるNovozymes A/S社製のNovozym(登録商標)435)を用いることがより好ましい。
適当なオキシドレダクターゼ[EC 1.x.x.x]は、好ましくは、遊離または固定化形態のペルオキシダーゼ[EC 1.11.1.x]およびラッカーゼ[EC 1.10.3.2]である。鉄塩、アセチルアセトンまたは過酸化水素のような、酵素に特異的な助剤が当業者には公知である。
用いる酵素の全量は、いずれの場合にもモノマーの全量に基づいて、通常0.001〜40重量%、しばしば0.1〜15重量%、多くの場合0.5〜10重量%である。用いる酵素の純度によって使用量は変わってくる。工業グレードの酵素または固定化酵素は一般に精製済みの酵素よりも多量に用いられる。当業者であれば、どれくらい速く反応を進行させるかに応じて、触媒の量を調整するだろう。
一般的に、モノマーの酵素触媒重合は、例えばKobayashi et al., Chem. Rev 2001, 101, 3793-3818から、知られている。そのため、当業者はモノマーの種類に応じて重合反応を触媒する酵素を選択する。オキシドレダクターゼは、例えば、フェノール類、アニリン類、またはビニル系モノマーの重合を触媒する。ヒドロラーゼは、例えば、ジオールと二酸もしくはジエステルとの重合、ジアミンと二酸もしくはジエステルとの重合、ラクトンの重合、またはカーボネートの重合を触媒する。酵素触媒重合の使用を、重合を触媒する他の化合物の存在下で行ってもよい。また、非酵素触媒重合の前または後に酵素触媒重合を用いてもよい。
ヒドロラーゼとの反応に適するモノマーは、ヒドロキシカルボン酸化合物、ジアルコール化合物、または二酸化合物であるが、特にヒドロキシカルボン酸化合物である。上記モノマー類の組合せも同様に可能であり、その場合ジアルコール化合物と二酸化合物の組合せが好適である。
ある好ましい実施形態では、モノマーをスターターモノマーと組み合わせるが、そのスターターモノマーはヒドロキシカルボン酸化合物、ジアルコール化合物、または二酸化合物である。好ましくは、スターターモノマーは以下に記載するようなジアルコール化合物であり、特にエチレングリコール、1,4-ブタンジオール、グリセロール、ソルビトール、単糖、二糖、多糖、または2,2-ジメチロールプロピオン酸に基づくヒドロキシ官能性樹枝状ポリエステル(Perstorp社から市販されているBoltorn(登録商標)グレード)である。
使用可能なヒドロキシカルボン酸化合物は、少なくとも1個の遊離アルコール基と少なくとも1個の遊離カルボン酸基をもつ遊離ヒドロキシカルボン酸、それらのC1-C5-アルキルエステルおよび/またはそれらのラクトンである。例としては、グリコール酸、D-、L-、D,L-乳酸、6-ヒドロキシへキサン酸(6-ヒドロキシカプロン酸)、3-ヒドロキシ酪酸、3-ヒドロキシ吉草酸、3-ヒドロキシカプロン酸、それらの環状誘導体、例えばグリコリド(1,4-ジオキサン-2,5-ジオン)、D-、L-、D,L-ジラクチド(3,6-ジメチル-1,4-ジオキサン-2,5-ジオン)、ε-カプロラクトン、β-ブチロラクトン、γ-ブチロラクトン、ω-ドデカノリド(オキサシクロトリデカン-2-オン)、ω-ウンデカノリド(オキサシクロドデカン-2-オン)、またはω-ペンタデカノリド(オキサシクロヘキサデカン-2-オン)を挙げることができる。ビス-またはトリス-ラクトン(それぞれ2個または3個のラクトン基を含む)も好適なラクトンである。例えば、2,2'-ビス(ε-カプロラクトン-4-イル)プロパンが用いられる。ビス-ラクトンは、例えばPalmgren et al., Journal of Polymer Science A, 1997, 35, 1635-1649に従って合成することができる。同様に、炭酸のエステル(カーボネート)も適しており、特に直鎖状および環状の脂肪族カーボネート、好ましくは炭酸のC1-C8-アルキルエステル、とりわけトリメチレンカーボネートが好適である。酵素と反応しないカーボネート、例えばプロピレンカーボネートはモノマーとして適当でない。使用可能なヒドロキシカルボン酸化合物には、上記のヒドロキシカルボン酸化合物に類似するチオカルボン酸、そのエステルおよびチオラクトンも含まれる。当然、異なるヒドロキシカルボン酸化合物の混合物を用いることも可能である。好適なヒドロキシカルボン酸化合物はラクトン、特にC2-C18-アルキレンラクトンであり、なかでもε-カプロラクトンが非常に好ましいものである。
使用可能なジカルボン酸化合物は、原則として、少なくとも2個のカルボン酸基(カルボキシ基; -COOH)を有する、あらゆるC2-C40-脂肪族、C3-C20-脂環式、芳香族もしくはへテロ芳香族化合物、またはそれらの誘導体である。誘導体としては、特に、上記のジカルボン酸のC1-C10-アルキル、好ましくはメチル、エチル、n-プロピルもしくはイソプロピル、モノ-またはジエステル、ならびに対応するジカルボン酸無水物が用いられる。ジカルボン酸化合物の例としては以下のものがある:エタン二酸(シュウ酸)、プロパン二酸(マロン酸)、ブタン二酸(コハク酸)、ペンタン二酸(グルタル酸)、ヘキサン二酸(アジピン酸)、ヘプタン二酸(ピメリン酸)、オクタン二酸(スベリン酸)、ノナン二酸(アゼライン酸)、デカン二酸(セバシン酸)、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸(ブラッシル酸)、C32-ダイマー脂肪酸、ベンゼン-1,2-ジカルボン酸(フタル酸)、ベンゼン-1,3-ジカルボン酸(イソフタル酸)、またはベンゼン-1,4-ジカルボン酸(テレフタル酸)、およびそれらのメチルエステル、例えば、エタン二酸ジメチル、プロパン二酸ジメチル、ブタン二酸ジメチル、ペンタン二酸ジメチル、ヘキサン二酸ジメチル、ヘプタン二酸ジメチル、オクタン二酸ジメチル、ノナン二酸ジメチル、デカン二酸ジメチル、ウンデカン二酸ジメチル、ドデカン二酸ジメチル、トリデカン二酸ジメチル、C32-ダイマー脂肪酸ジメチルエステル、フタル酸ジメチル、イソフタル酸ジメチル、またはテレフタル酸ジメチル、ならびにそれらの無水物、例えば、ブタンジカルボン酸無水物、ペンタンジカルボン酸無水物、またはフタル酸無水物。当然、上記のジカルボン酸化合物の混合物を用いることも可能である。少なくとも2個の遊離カルボキシ基をもつオリゴエステルおよびポリエステル、特にカルボキシ末端基付きオリゴ-およびポリエステルも同様にジカルボン酸成分として使用可能である。また、ポリカルボン酸(例えば、クエン酸およびブタンテトラカルボン酸)のエステルを使用してもよい。
遊離のジカルボン酸、特にC4-C36-脂肪族ジカルボン酸、とりわけブタン二酸、へキサン二酸、デカン二酸、ドデカン二酸、ならびにそれらの対応するジメチルおよびジエチルエステルを用いることがより好ましい。
使用可能なジオール化合物は、少なくとも2個のアルコール基を含む、炭素原子数2〜18(好ましくは4〜14)の分枝鎖状もしくは直鎖状アルカン、炭素原子数5〜20のシクロアルカン、または芳香族化合物である。適当なアルカンジオールの例としては以下のものがある:エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,7-ヘプタンジオール、1,8-オクタンジオール、1,9-ノナンジオール、1,10-デカンジオール、1,11-ウンデカンジオール、1,12-ドデカンジオール、1,13-トリデカンジオール、2,4-ジメチル-2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオール(ネオペンチルグリコール)、2-エチル-2-ブチル-1,3-プロパンジオール、2-エチル-2-イソブチル-1,3-プロパンジオール、または2,2,4-トリメチル-1,6-ヘキサンジオール。エチレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオールおよび2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオール、1,6-ヘキサンジオール、または1,12-ドデカンジオールが特に好ましい。
シクロアルカンジオールの例は次のものである:1,2-シクロペンタンジオール、1,3-シクロペンタンジオール、1,2-シクロヘキサンジオール、1,3-シクロヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジオール、1,2-シクロヘキサンジメタノール(1,2-ジメチロールシクロヘキサン)、1,3-シクロヘキサンジメタノール(1,3-ジメチロールシクロヘキサン)、1,4-シクロヘキサンジメタノール(1,4-ジメチロールシクロヘキサン)、または2,2,4,4-テトラメチル-1,3-シクロブタンジオール。
適当な芳香族ジオールの例は次のものである:1,4-ジヒドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシベンゼン、1,2-ジヒドロキシベンゼン、ビスフェノールA (2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン)、1,3-ジヒドロキシナフタレン、1,5-ジヒドロキシナフタレン、または1,7-ジヒドロキシナフタレン。
使用可能なジオール化合物には、さらに、ポリエーテルジオールがあり、例えば、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール(4個以上のエチレンオキシド単位を有する)、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール(4個以上のプロピレンオキシド単位を有する)、およびポリテトラヒドロフラン(ポリ-THF)であり、特に、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、およびポリエチレングリコール(4個以上のエチレンオキシド単位を有する)である。ポリ-THF、ポリエチレングリコールまたはポリプロピレングリコールとしては、数平均分子量(Mn)が一般に200〜10000g/molの範囲、好ましくは600〜5000g/molの範囲にある化合物を用いる。
少なくとも2個の遊離アルコール基をもつオリゴエステルおよびポリエステル(好ましくは、ジヒドロキシ末端基付きオリゴ-およびポリエステル)もまた適している。2個以上のアルコール基をもつ適当なジオール化合物の更なる例は次のものである:グリセロール、ソルビトール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、単糖類(例えば、フルクトース、グルコースまたはマンノース)、二糖類(例えば、スクロース)、オリゴ糖、ならびにそれらの置換産物、あるいはセルロース誘導体(例えば、酢酸エステル)。
使用可能なジオール化合物には、さらに、上記のジオール化合物に類似したジチオールがある。当然ながら、上記のジオール化合物またはジチオールの混合物を用いることも可能である。より好ましいものは脂肪族アルカンジオールおよびポリエーテルジオールであり、特に好ましくは、炭素原子数2〜18の直鎖状および分枝鎖状脂肪族アルカンジオール、とりわけエチレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ソルビトールおよびネオペンチルグリコールである。
上記のモノマー類は、二官能性のモノマーを用いるかまたはより多官能性のモノマーを用いるかに応じて、直鎖状、分枝鎖状または架橋型のポリエステルを生成することができる。
オキシドレダクターゼとの反応に適するモノマーは、フェノール類、アニリン類、およびビニル系のモノマーである。適当なフェノール類はフェノールとモノ-およびポリ置換されたフェノールである。置換基は例えばハロゲン、C1-C18-アルキル、単核もしくは多核アリール、またはアミンである。適当なアニリン類はアニリンとモノ-およびポリ置換されたアニリンである。置換基は例えばハロゲン、C1-C18-アルキル、単核もしくは多核アリール、またはヒドロキシである。適当なビニル系モノマーは、少なくとも1個の非芳香族二重結合をもつ化合物である。その例は、(メタ)アクリル酸およびそのC1-C30-脂肪族アルキルエステル、イタコン酸およびそのC1-C30-脂肪族アルキルエステル、またはスチレン類である。適当なスチレン類はスチレンとモノ-およびポリ置換されたスチレンである。置換基は例えばハロゲン、C1-C18-アルキル、単核もしくは多核アリール、アミンまたはヒドロキシである。
より好ましいものはビニル系モノマーであり、特に、(メタ)アクリル酸およびそのC1-C30-脂肪族アルキルエステル、またはスチレンである。
モノマーは、反応混合物の全量に基づいて、一般には0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%、特に1〜5重量%の量で反応混合物中に存在する。好ましい実施形態では、少なくとも1種のラクトンが全混合物に基づいて0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%、特に1〜5重量%の量で存在する。
本発明の方法によれば、分散剤の使用が可能である。これらは主に保護コロイド、乳化剤、またはそれらの混合物でありうる。これに関連して、乳化剤および/または保護コロイドは、それらが特に酵素と適合性で、酵素を失活させないように選択されることは言うまでもない。
重合は、乳化剤に加えて、適宜に保護コロイドの存在下で実施することができる。それらは一般に500g/mol以上、好ましくは1000g/mol以上の平均モル質量Mwを有する。保護コロイドの例は次のものである:ポリビニルアルコール、セルロース誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロース)、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールへの酢酸ビニルおよび/またはプロピオン酸ビニルのグラフトポリマー、一端もしくは両端がアルキル、カルボキシルまたはアミノ基で末端キャップされたポリエチレングリコール、ポリ塩化ジアリルジメチルアンモニウム、および/または多糖類(特に、水溶性デンプンまたはデンプン誘導体)。
多くの場合、用いる分散剤はもっぱら乳化剤である。一般的に、乳化剤は、保護コロイドと対照的に、その相対分子量が通常1000g/mol以下であるものを用いる。それらはアニオン性、カチオン性、または非イオン性のいずれであってもよい。界面活性物質の混合物を用いる場合には、当然、各成分が互いに適合性でなければならず、疑わしい場合は、そのものをいくつかの予備実験によって調べることができる。一般的には、アニオン性乳化剤は相互に適合性があり、また、非イオン性乳化剤との適合性もある。同じことがカチオン性乳化剤にも言えるが、アニオン性乳化剤とカチオン性乳化剤はたいていの場合互いに適合性がない。
重合は、適当であれば、微細な水不溶性の無機乳化剤(いわゆるPickering乳化剤)、例えば硫酸バリウム、の存在下で実施することもできる。
慣用の非イオン性乳化剤は、例えば、エトキシル化モノ-、ジ-、およびトリアルキルフェノール(エトキシル化度3〜50、アルキル基:C4-C12)、ならびにエトキシル化脂肪アルコール(エトキシル化度3〜80、アルキル基:C8-C36)である。その例としては次のものがある:BASF SE社製のLutensol(登録商標)Aブランド (C12-C14-脂肪アルコールエトキシレート、エトキシル化度3〜8)、Lutensol AOブランド (C13-C15-オキソアルコールエトキシレート、エトキシル化度3〜30)、Lutensol ATブランド (C16-C18-脂肪アルコールエトキシレート、エトキシル化度11〜80)、Lutensol ONブランド (C10-オキソアルコールエトキシレート、エトキシル化度3〜11)、およびLutensol TOブランド (C13-オキソアルコールエトキシレート、エトキシル化度3〜20)。
慣用のアニオン性乳化剤は、例えば、以下のものである:アルキル硫酸(アルキル基:C8-C12)のアルカリ金属およびアンモニウム塩、エトキシル化アルカノール(エトキシル化度4〜30、アルキル基:C12-C18)およびエトキシル化アルキルフェノール(エトキシル化度3〜50、アルキル基:C4-C12)の硫酸半エステルのアルカリ金属およびアンモニウム塩、アルキルスルホン酸(アルキル基:C12-C18)のアルカリ金属およびアンモニウム塩、ならびにアルキルアリールスルホン酸(アルキル基:C9-C18)のアルカリ金属およびアンモニウム塩。
有用性が実証されている更なるアニオン性乳化剤は、一般式(I)の化合物である:
Figure 2010524675
式中、R1およびR2は、H原子またはC4-C24-アルキルであるが、同時にH原子であることはなく、M1およびM2は、アルカリ金属イオンおよび/またはアンモニウムイオンである。一般式(I)において、R1およびR2は、好ましくは炭素原子数6〜18(特に、炭素原子数6、12および16)の直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基、または水素であるが、R1とR2が同時にH原子であることはない。M1およびM2は好ましくはナトリウム、カリウムまたはアンモニウムであり、ナトリウムが特に好適である。M1およびM2がナトリウムであり、R1が炭素原子数12の分枝鎖状アルキル基で、R2がH原子またはR1である化合物(I)が特に有利である。例えばDowfax(登録商標)2A1(Dow Chemical社の商標)のような、モノアルキル化製品を50〜90重量%の割合で含む工業グレードの混合物がよく用いられる。
適当なカチオン性乳化剤は一般に、C6-C18-アルキル-、-アルキルアリールまたは複素環式基を有するカチオン塩であり、例えば、以下のものがある:一級、二級、三級、または四級アンモニウム塩、アルカノールアンモニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩、オキサゾリニウム塩、モルホリニウム塩、チアゾリニウム塩、アミンオキシドの塩、キノリニウム塩、イソキノリニウム塩、トロピリウム塩、スルホニウム塩、およびホスホニウム塩。例としては、以下を挙げることができる:ドデシルアンモニウムアセタートもしくは対応するスルファート、各種2-(N,N,N-トリメチルアンモニウム)エチルパラフィン酸エステルのスルファートもしくはアセタート、N-セチルピリジニウムスルファート、N-ラウリルピリジニウムスルファート、さらにN-セチル-N,N,N-トリメチルアンモニウムスルファート、N-ドデシル-N,N,N-トリメチルアンモニウムスルファート、N-オクチル-N,N,N-トリメチルアンモニウムスルファート、N,N-ジステアリル-N,N-ジメチルアンモニウムスルファート、さらにまた、ジェミニ(Gemini)型界面活性剤 N,N'-(ラウリルジメチル)エチレンジアミンジスルファート、エトキシル化タロウ脂肪アルキル-N-メチルアンモニウムスルファート、ならびにエトキシル化オレイルアミン (例えば、BASF Aktiengesellschaft社製のUniperol(登録商標)AC、約12エチレンオキシド単位)。相対するアニオン性基は求核性が可能な限り小さいことが不可欠であり、例えば以下のアニオンがある:過塩素酸、硫酸、リン酸、硝酸、およびカルボン酸(例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、クエン酸、安息香酸)のアニオン、さらに有機スルホン酸(例えば、メチルスルホン酸、トリフルオロメチルスルホン酸、およびp-トルエンスルホン酸)の共役アニオン、さらにまた、テトラフルオロホウ酸、テトラフェニルホウ酸、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ホウ酸、テトラキス[ビス(3,5-トリフルオロメチル)フェニル]ホウ酸、ヘキサフルオロリン酸、ヘキサフルオロヒ酸、またはヘキサフルオロアンチモン酸のアニオン。
好適な乳化剤は非イオン性乳化剤、特にエトキシル化アルコールおよびソルビタンエステルである。エトキシル化脂肪アルコールとソルビタン脂肪酸エステルが特に好ましいものである。エトキシル化アルコールとソルビタンエステルを含む混合物は非常に好ましい。ある好ましい実施形態では、その混合物がエトキシル化脂肪アルコールとソルビタン脂肪酸エステルを含む。
更なる好ましい実施形態においては、ポリイソブチレンと無水マレイン酸(PIBSA)とジ(アルキル)エタノールアミンの最終反応生成物に基づくポリマーが適している。更なる好ましい実施形態では、Macromolecules 38 (16), 6882-6887に記載されるように、ブロックコポリマーが適しており、イソプレンとメチルメタクリレートに基づくブロックコポリマー(WO 2008/009424に記載のもの)、またはポリ((エチレン-コ-ブチレン)-ブロック-エチレンオキシド)が好ましい。
分散剤として好ましく用いられる乳化剤は、いずれの場合にも全混合物に基づいて、0.005〜20重量%、好ましくは0.01〜15重量%、特に0.1〜10重量%の合計量で用いるのが有利である。
乳化剤に加えて、またはそれに代えて、分散剤として用いられる保護コロイドの全量は、いずれの場合にも全混合物に基づいて、しばしば0.1〜10重量%、多くの場合0.2〜7重量%である。
本発明の逆相ミニエマルション(その中にモノマーが存在する)は無極性の連続相と極性の分散相を含む。極性相は極性液体を含み、無極性相は無極性液体を含む。
有効物質は本質的に固体の状態で、または溶解された、乳化された、もしくは分散された状態で分散相中に存在する。モノマー、分散剤または酵素は2相のうち1相のみに、または両方の相に存在してもよいし、2相の界面に存在してもよい。好ましい実施形態では、モノマーが極性相中に少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも60重量%、特に少なくとも80重量%の量で存在する。
更なる好ましい実施形態において、極性液体は少なくとも1種のモノマーと少なくとも1種の有効物質からなる。
本発明による逆相ミニエマルションの分散相の液滴の平均サイズは、逆相ミニエマルションを対応する連続相で希釈し、適宜に有機相を分離・除去することにより得られる、1重量%濃度のミニエマルションに対する準弾性動的光散乱の原理により有利に測定することができる(自己相関関数の単峰形解析のいわゆる数平均液滴径dz)。更なる測定法としては、光学もしくは電子顕微鏡、さらにフィールドフロー分画(field flow fractionation)がある。本発明によると、そうした方法で逆相ミニエマルションについて測定されたdzの値は、通常10000nm以下、しばしば1000nm以下、たいていの場合500nm以下である。本発明によると、2000nm〜1000nmのdz範囲が有利である。通常、本発明に従って用いられる逆相ミニエマルションのdzは40nm以上である。
適当な極性液体は、反応条件下で無極性連続相中でのその溶解性が40重量%以下、好ましくは10重量%以下、特に1重量%以下のものであり(いずれの場合にも連続相の全量に基づく)、その結果として、分離した極性分散相が存在するようになる。ある好ましい実施形態において、極性液体は、20℃で、カプセル被膜のポリマーを、いずれの場合にもポリマーの全質量に基づいて、多くても10重量%、好ましくは多くても3重量%、特に多くても0.5重量%しか溶解しないものである。
適当な極性液体は、例えば、以下のものである:モノオール、例えばC3-C6-アルカノール、特にt-ブタノールおよびt-アミルアルコール、ピリジン、ポリ-C1-C4-アルキレングリコールジ-C1-C4-アルキルエーテル、特にポリエチレングリコールジ-C1-C4-アルキルエーテル、例えばジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコールジメチルエーテル500、C2-C4-アルキレンカーボネート、特にプロピレンカーボネート、C3-C6-アルキル酢酸エステル、特に酢酸t-ブチル、アセトン、1,4-ジオキサン、1,3-ジオキソラン、テトラヒドロフラン、ジメトキシメタン、ジメトキシエタン、水性バッファー、または水。もちろん、上記溶媒の混合物を用いることも可能である。適当な極性液体はまた、上記のモノマーまたはその混合物である。極性液体は、例えば、用いる有効物質を含むものであっても、有効物質からなるものでもよい。好適な極性液体はプロピレンカーボネートおよびプロピレンカーボネートを含む混合物である。好ましい実施形態では、極性液体がモノマーまたはモノマー類である。
用いるモノマーがラクトンである場合、極性液体は5重量%以下、好ましくは1重量%以下、特に0.1重量%以下の水を含む。極性液体が水を含む場合、室温(20〜25℃)での水性反応媒体のpHは2〜11、しばしば3〜9、多くの場合6〜8であることが有利である。特に、水性反応媒体では、酵素が高い触媒活性と長い有効寿命を示すようなpHを設定する。pHを調整するための適切な手段は、当業者によく知られており、すなわち、酸(例えば、硫酸)、塩基(例えば、アルカリ金属水酸化物の水溶液、特に水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムの水溶液)、または緩衝物質(例えば、リン酸二水素カリウム/リン酸水素二ナトリウム、酢酸/酢酸ナトリウム、水酸化アンモニウム/塩化アンモニウム、リン酸二水素カリウム/水酸化ナトリウム、ホウ砂/塩酸、ホウ砂/水酸化ナトリウム、またはトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン/塩酸)の対応する量を添加することである。
極性相の極性をさらに高めるために、いわゆる親水性の物質を極性相に追加的に含めることができる。適当な親水性物質は、例えば、有機もしくは無機塩類、または非荷電の高極性化合物である。無機塩の例は、亜硝酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、塩化ルビジウムである。有機塩の例は、トリアルキルアンモニウム塩、イオン性の液体、例えばエチル-メチルイミダゾリウム塩、または主鎖もしくは側鎖中に化学量論的分率のアニオン基とカチオン基を有するオリゴマーである。より好ましいものは、酵素の触媒活性を低下させない親水性物質である。
適当な無極性液体は、反応条件下で極性分散相中でのその溶解性が10重量%以下、好ましくは1重量%以下、特に0.1重量%以下のものであり(いずれの場合にも分散相の全量に基づく)、その結果として、分離した極性分散相が存在するようになる。
適当な無極性液体は、例えば、炭素原子数5〜30の液状の脂肪族または芳香族炭化水素であり、例えば、以下のものがある:n-ペンタンとその異性体、シクロペンタン、n-ヘキサンとその異性体、シクロヘキサン、n-ヘプタンとその異性体、n-オクタンとその異性体、n-ノナンとその異性体、n-デカンとその異性体、n-ドデカンとその異性体、n-テトラデカンとその異性体、n-ヘキサデカンとその異性体、n-オクタデカンとその異性体、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、クメン、o-、m-またはp-キシレン、メシチレン。沸点範囲30〜250℃の炭化水素混合物も適しており、例えば、部分水素化鉱油蒸留物(例えば、Isopar(登録商標)ブランド、Exxon Mobil社)である。さらに、オレフィン類、例えばイソポリブチレンまたはC6-C30-αオレフィンも適している。さらにまた、ヒドロキシ化合物、例えば炭素原子数10〜28の飽和および不飽和脂肪アルコール(例えば、n-ドデカノール、n-テトラデカノール、n-ヘキサデカノールとその異性体、またはセチルアルコール)、エステル、例えば脂肪酸エステル(酸部分の炭素原子数10〜28、アルコール部分の炭素原子数1〜10)、またはカルボン酸と脂肪アルコールのエステル(カルボン酸部分の炭素原子数1〜10、アルコール部分の炭素原子数10〜28)を用いることも可能である。さらに、適当な無極性液体は、パラフィンオイル(直鎖状炭化水素の混合物)、シリコーンオイル(ポリシロキサン)、全フッ素置換炭化水素、フルオロシリコーンオイル、全フッ素置換ポリエーテル、フルオロシラン、またはシロキサン(例えば、ジメチルシロキサン)である。好適な無極性液体は、炭素原子数5〜30の液状の脂肪族または芳香族炭化水素、特に部分水素化鉱油蒸留物である。更なる実施形態において、無極性液体はパラフィンオイルである。上記溶剤の混合物を用いることも当然可能である。
極性液体と無極性液体の合計量は、全混合物が100重量%となるように選択される。一般的に、それは全混合物に基づいて10〜90重量%、好ましくは40〜70重量%である。
極性液体と無極性液体の量比は、ここでは、実質的に極性液体を含む分散相が形成されるように選択される。ある好ましい実施形態では、いずれの場合にも全混合物に基づいて、20〜80重量%、好ましくは40〜70重量%の無極性液体を用いる。更なる好ましい実施形態では、いずれの場合にも全混合物に基づいて、20〜80重量%、好ましくは30〜60重量%の極性液体を用いる。更なる好ましい実施形態では、いずれの場合にも全混合物に基づいて、20〜80重量%、好ましくは35〜55重量%の炭化水素混合物と20〜70重量%、好ましくは30〜60重量%のプロピレンカーボネートを用いる。その際、ミニエマルションが転相を受けない、すなわち、疎水性の連続相が分散相に変わらない、ことが確実でなければならない。
本発明において、有効物質とは、本発明による製品の商業的利用において、ユーザーが望む効果をもたらす物質を意味すると理解すべきである。
有効物質は、例えば、着色剤、化粧品、医薬品、作物保護剤、肥料、食品用または飼料用の添加物、ポリマー用、紙用、織物用、革用または洗剤/清浄剤用の助剤である。
着色剤の例は、色素、印刷用インク、顔料、UV吸収剤、蛍光増白剤、またはIR色素である。有機色素は400〜850nmの波長域に吸収極大を有するが、蛍光増白剤は250〜400nmの範囲に1つ以上の吸収極大を有する。周知のように、蛍光増白剤は、紫外線を照射すると、可視域の蛍光ビームを発する。蛍光増白剤の例は、ビススチリルベンゼン、スチルベン、ベンゾキサゾール、クマリン、ピレンおよびナフタレンのクラスからの化合物である。さらに、液体用のマーカー、例えば鉱油マーカーも適している。一般に、UV吸収剤は、UV光線を吸収する化合物であって、その吸収した放射線を非放射的方法で失活させる化合物を意味すると理解される。その種の化合物は、例えば、サンスクリーン組成物中で、また、有機ポリマーの安定化のために、用いられる。
更なる適当な有効物質は化粧品である。化粧品は、洗浄、ケア、保護、良好な状態の維持、芳香の付与、外観の変更、または体臭の防除のために、人の身体もしくは口腔に外部から適用することを単にまたは主に目的とした物質または物質の製品である。昆虫忌避剤、例えばイカリジン(icaridin)またはN,N-ジエチル-m-トルアミド(DEET)も適している。
さらに、あらゆる医薬品を有効物質として使用することが可能である。
作物保護剤と肥料もまた有効物質として使用可能である。適当な作物保護剤は、殺ダニ剤、殺藻剤、アブラムシ駆除剤、殺微生物剤、殺菌剤、除草剤、殺虫剤、軟体動物駆除剤、殺線虫剤、発芽阻止剤、解毒剤または成長調整剤である。殺菌剤とは、菌類とその胞子を殺滅したり、その成長を阻止したりする化合物のことである。殺虫剤とは、その作用が特に虫とその発育形態に向けられる化合物のことである。除草剤は、特定の場所で望まれていないほぼ全ての野生および栽培植物(有害植物)に対して活性である化合物を意味すると理解される。肥料の例は、無機質の単栄養もしくは多栄養肥料、有機質および有機質-無機質肥料、または微量栄養素を含む肥料である。
好ましい実施形態において、有効物質は作物保護剤または作物保護剤の混合物である。更なる好ましい実施形態において、作物保護剤は除草剤、殺虫剤または殺菌剤であることが好ましい。
以下の作物保護剤のリストは、可能性のある活性化合物を示すものであるが、これらに限定されるものではない。
殺菌剤は以下から選択される:
A) ストロビルリン系
アゾキシストロビン(azoxystrobin)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、エネストロブリン(enestroburin)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、クレソキシムメチル(kresoxim-methyl)、メトミノストロビン(metominostrobin)、オリサストロビン(orysastrobin)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ピリベンカルブ(pyribencarb)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、2-(2-(6-(3-クロロ-2-メチルフェノキシ)-5-フルオロピリミジン-4-イルオキシ)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、2-(オルト-(2,5-ジメチルフェニルオキシメチレン)フェニル)-3-メトキシアクリル酸メチルエステル、3-メトキシ-2-(2-(N-(4-メトキシフェニル)-シクロプロパンカルボキシイミドイルスルファニルメチル)フェニル)アクリル酸メチルエステル、2-(2-(3-(2,6-ジクロロフェニル)-1-メアリリデンアミノオキシメチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド;
B) カルボキサミド系
- カルボキサニリド系:ベナラキシル(benalaxyl)、ベナラキシル-M、ベノダニル(benodanil)、ビキサフェン(bixafen)、ボスカリド(boscalid)、カルボキシン(carboxin)、フェンフラム(fenfuram)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、フルトラニル(flutolanil)、フラメトピル(furametpyr)、イソピラザム(isopyrazam)、イソチアニル(isotianil)、キララキシル(kiralaxyl)、メプロニル(mepronil)、メタラキシル(metalaxyl)、メタラキシル-M、オフレース(ofurace)、オキサジキシル(oxadixyl)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、テクロフタラム(tecloftalam)、チフルザミド(thifluzamide)、チアジニル(tiadinil)、2-アミノ-4-メチルチアゾール-5-カルボキサニリド、2-クロロ-N-(1,1,3-トリメチルインダン-4-イル)ニコチンアミド、(2',4'-ジフルオロビフェニル-2-イル) 3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2',4'-ジクロロビフェニル-2-イル) 3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル) 3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2',5'-ジクロロビフェニル-2-イル) 3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(3',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル) 3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(3',5'-ジクロロビフェニル-2-イル) 3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(3'-フルオロビフェニル-2-イル) 3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(3'-クロロビフェニル-2-イル) 3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2'-フルオロビフェニル-2-イル) 3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2'-クロロビフェニル-2-イル) 3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(3',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル) 3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル) 3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、[2-(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル] 3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、[2-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェニル] 3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(4'-トリフルオロメチルチオビフェニル-2-イル) 3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2-(1,3-ジメチルブチル)フェニル)-1,3,3-トリメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-5'-フルオロビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5'-ジフルオロ-4'-メチルビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5'-ジフルオロ-4'-メチル-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2-ビシクロプロピル-2-イルフェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(cis-2-ビシクロプロピル-2-イルフェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(trans-2-ビシクロプロピル-2-イルフェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド;
- カルボン酸モルホリド系:ジメトモルホ(dimethomorph)、フルモルホ(flumorph);
- ベンズアミド系:フルメトベル(flumetover)、フルオピコリド(fluopicolide)、フルオピラム(fluopyram)、ゾキサミド(zoxamide)、N-(3-エチル-3,5,5-トリメチルシクロヘキシル)-3-ホルミルアミノ-2-ヒドロキシベンズアミド;
- 他のカルボキサミド系:カルプロパミド(carpropamid)、ジクロシメット(diclocymet)、マンジプロパミド(mandipropamid)、オキシテトラサイクリン(oxytetracyclin)、シルチオファム(silthiofam)、N-(6-メトキシピリジン-3-イル)シクロプロパンカルボキサミド;
C) アゾール系
- トリアゾール系:アザコナゾール(azaconazole)、ビテルタノール(bitertanol)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニコナゾール-M、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルトリアホール(flutriafol)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イプコナゾール(ipconazole)、メトコナゾール(metconazole)、ミクロブタニル(myclobutanil)、オキスポコナゾール(oxpoconazole)、パクロブトラゾール(paclobutrazole)、ペンコナゾール(penconazole)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、シメコナゾール(simeconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、トリチコナゾール(triticonazole)、ユニコナゾール(uniconazole)、1-(4-クロロフェニル)-2-([1,2,4]トリアゾール-1-イル)-シクロヘプタノール;
- イミダゾール系:シアゾファミド(cyazofamid)、イマザリル(imazalil)、イマザリル硫酸、ペフラゾエート(pefurazoate)、プロクロラズ(prochloraz)、トリフルミゾール(triflumizole);
- ベンゾイミダゾール系:ベノミル(benomyl)、カルベンダジム(carbendazim)、フベリダゾール(fuberidazole)、チアベンダゾール(thiabendazole);
- その他:エタボキサム(ethaboxam)、エトリジアゾール(etridiazole)、ヒメキサゾール(hymexazole)、2-(4-クロロフェニル)-N-[4-(3,4-ジメトキシフェニル)イソキサゾール-5-イル]-2-プロパ-2-イニルオキシアセトアミド;
D) 窒素含有複素環式化合物
- ピリジン系:フルアジナム(fluazinam)、ピリフェノックス(pyrifenox)、3-[5-(4-クロロフェニル)-2,3-ジメチルイソキサゾリジン-3-イル]-ピリジン、3-[5-(4-メチルフェニル)-2,3-ジメチルイソキサゾリジン-3-イル]ピリジン、2,3,5,6-テトラクロロ-4-メタンスルホニルピリジン、3,4,5-トリクロロピリジン-2,6-ジカルボニトリル、N-(1-(5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)エチル)-2,4-ジクロロニコチンアミド、N-((5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)メチル)-2,4-ジクロロニコチンアミド;
- ピリミジン系:ブピリメート(bupirimate)、シプロジニル(cyprodinil)、ジフルメトリム(diflumetorim)、フェナリモル(fenarimol)、フェリムゾン(ferimzone)、メパニピリム(mepanipyrim)、ニトラピリン(nitrapyrin)、ヌアリモル(nuarimol)、ピリメタニル(pyrimethanil);
- ピロール系:フルジオキソニル(fludioxonil)、フェンピクロニル(fenpiclonil);
- モルホリン系:アルジモルフ(aldimorph)、ドデモルフ(dodemorph)、酢酸ドデモルフ、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、トリデモルフ(tridemorph);
- ピペリジン系:フェンプロピジン(fenpropidin);
- ジカルボキシミド系:フルオリミド(fluorimid)、イプロジオン(iprodione)、プロシミドン(procymidone)、ビンクロゾリン(vinclozolin);
- 非芳香族5員複素環系:ファモキサドン(famoxadon)、フェナミドン(fenamidon)、オクチリノン(octhilinone)、プロベナゾール(probenazole)、5-アミノ-2-イソプロピル-3-オキソ-4-o-トリル-2,3-ジヒドロピラゾール-1-チオカルボン酸S-アリル;
- その他:アシベンゾラル-S-メチル(acibenzolar-S-methyl)、アミスルブロム(amisulbrom)、アニラジン(anilazine)、ブラストシジン-S (blasticidin-S)、カプタホル(captafol)、カプタン(captan)、キノメチオネート(quinomethionate)、ダゾメット(dazomet)、デバカルブ(debacarb)、ジクロメジン(diclomezine)、ジフェンゾコート(difenzoquat)、ジフェンゾコートメチル硫酸(difenzoquat-methyl sulfate)、フェノキサニル(fenoxanil)、ホルペット(folpet)、オキソリン酸(oxolinic acid)、ピペラリン(piperalin)、プロキナシド(proquinacide)、ピロキロン(pyroquilon)、キノキシフェン(quinoxyfen)、トリアゾキシド(triazoxide)、トリシクラゾール(tricyclazole)、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-オン、5-クロロ-1-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-ベンゾイミダゾール、5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、6-(3,4-ジクロロフェニル)-5-メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、6-(4-tert-ブチルフェニル)-5-メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-メチル-6-(3,5,5-トリメチルヘキシル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-メチル-6-オクチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、6-メチル-5-オクチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、6-エチル-5-オクチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-エチル-6-オクチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-エチル-6-(3,5,5-トリメチルヘキシル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、6-オクチル-5-プロピル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-メトキシメチル-6-オクチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、6-オクチル-5-トリフルオロメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、および5-トリフルオロメチル-6-(3,5,5-トリメチルヘキシル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン;
E) カルバメート系およびジチオカルバメート系
- チオ-およびジチオカルバメート系:フェルバム(ferbam)、マンコゼブ(mancozeb)、マネブ(maneb)、メタム(metam)、メタスルホカルブ(methasulfocarb)、メチラム(metiram)、プロピネブ(propineb)、チラム(thiram)、ジネブ(zineb)、ジラム(ziram);
- カルバメート系:ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、ベンチアバリカルブ(benthiavalicarb)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、プロパモカルブ(propamocarb)、塩酸プロパモカルブ、バリフェナル(valiphenal)、N-(1-(1-(4-シアノフェニル)エタンスルホニル)ブタ-2-イル)カルバミン酸4-フルオロフェニルエステル;
F) 他の殺菌剤
- グアニジン系:ドジン(dodine)、ドジン遊離塩基、グアザチン(guazatine)、酢酸グアザチン、イミノクタジン(iminoctadine)、イミノクタジン酢酸塩(iminoctadine triacetate)、イミノクタジンアルベシル酸塩(iminoctadine tris(albesilate));
- 抗生物質:カスガマイシン(kasugamycin)、カスガマイシン塩酸塩一水和物、ポリオキシン(polyoxins)、ストレプトマイシン(streptomycin)、バリダマイシンA (validamycin A);
- ニトロフェニル誘導体:ビナパクリル(binapacryl)、ジクロラン(dicloran)、ジノブトン(dinobuton)、ジノカップ(dinocap)、ニトロタールイソプロピル(nitrothalisopropyl)、テクナゼン(tecnazen);
- 有機金属化合物:フェンチン塩(fentin salts)、例えば酢酸フェンチン、塩化フェンチン、水酸化フェンチン;
- 硫黄含有複素環式化合物:ジチアノン(dithianon)、イソプロチオラン(isoprothiolane);
- 有機リン化合物:エディフェンホス(edifenphos)、ホセチル(fosetyl)、ホセチル-アルミニウム(fosetyl-aluminum)、イプロベンホス(iprobenfos)、亜リン酸およびその塩、ピラゾホス(pyrazophos)、トルクロホスメチル(tolclofos-methyl);
- 有機塩素化合物:クロロタロニル(chlorothalonil)、ジクロフルアニド(dichlofluanid)、ジクロロフェン(dichlorophen)、フルスルファミド(flusulfamide)、ヘキサクロロベンゼン(hexachlorobenzene)、ペンシクロン(pencycuron)、ペンタクロロフェノール(pentachlorophenol)およびその塩、フタリド(phthalide)、キントゼン(quintozene)、チオファネートメチル(thiophanate-methyl)、トリルフルアニド(tolylfluanid)、N-(4-クロロ-2-ニトロフェニル)-N-エチル-4-メチルベンゼンスルホンアミド;
- 無機活性化合物:亜リン酸およびその塩、ボルドー混合物、銅塩(例えば、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅)、硫黄;
- その他:ビフェニル、ブロノポール(bronopol)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、シモキサニル(cymoxanil)、ジフェニラミン(diphenylamin)、メトラフェノン(metrafenone)、ミルディオマイシン(mildiomycin)、オキシン銅(oxine-copper)、プロヘキサジオン-カルシウム(prohexadione-calcium)、スピロキサミン(spiroxamine)、トリルフルアニド(tolylfluanid)、N-(シクロプロピルメトキシイミノ-(6-ジフルオロメトキシ-2,3-ジフルオロフェニル)メチル)-2-フェニルアセトアミド、N'-(4-(4-クロロ-3-トリフルオロメチルフェノキシ)-2,5-ジメチルフェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(4-(4-フルオロ-3-トリフルオロメチルフェノキシ)-2,5-ジメチルフェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(2-メチル-5-トリフルオロメチル-4-(3-トリメチルシラニルプロポキシ)フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(5-ジフルオロメチル-2-メチル-4-(3-トリメチルシラニルプロポキシ)フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン;
G) 成長調整剤
アブシジン酸、アミドクロル(amidochlor)、アンシミドール(ancymidol)、6-ベンジルアミノプリン、ブラシノライド(brassinolide)、ブトラリン(butralin)、クロルメコート(chlormequat) (クロルメコートクロリド(chlormequat chloride))、コリンクロリド(choline chloride)、シクラニリド(cyclanilide)、ダミノシド(daminocide)、ジケグラック(dikegulac)、ジメチピン(dimethipin)、2,6-ジメチルピリジン、エセフォン(ethephon)、フルメトラリン(flumetralin)、フルルプリミドール(flurprimidol)、フルチアセット(fluthiacet)、ホルクロロフェニュロン(forchlorfenuron)、ジベレリン酸、イナベンフィド(inabenfid)、インドール-3-酢酸、マレイン酸ヒドラジド(maleic hydracide)、メフルイジド(mefluidid)、メピコート(mepiquat) (メピコートクロリド(mepiquat chloride))、メトコナゾール(metconazole)、ナフタレン酢酸、N-6-ベンジルアデニン、パクロブトラゾール(paclobutrazole)、プロヘキサジオン(prohexadione) (プロヘキサジオンカルシウム)、プロヒドロジャスモン(prohydrojasmone)、チジアズロン(thidiazuron)、トリアペンテノール(triapenthenol)、トリブチル ホスホロチオエート、2,3,5-トリヨード安息香酸、トリネキサパックエチル(trinexapac-ethyl)、およびユニコナゾール(uniconazole)。
除草剤は以下から選択される:
- アセトアミド系:アセトクロール(acetochlor)、アラクロール(alachlor)、ブタクロール(butachlor)、ジメタクロール(dimethachlor)、ジメテナミド(dimethenamid)、フルフェナセット(flufenacet)、メフェナセット(mefenacet)、メトラクロール(metolachlor)、メタザクロール(metazachlor)、ナプロパミド(napropamid)、ナプロアニリド(naproanilid)、ペトキサミド(pethoxamid)、プレチラクロール(pretilachlor)、プロパクロール(propachlor)、テニルクロール(thenylchlor);
- アミノ酸類似体:ビラナフォス(bilanafos)、グリフォセート(glyphosate)、グルホシネート(glufosinate)、スルホセート(sulfosate);
- アリールオキシフェノキシプロピオン酸系:クロジナホップ(clodinafop)、シハロホップブチル(cyhalofop-butyl)、フェノキサプロップ(fenoxaprop)、フルアジホップ(fluazifop)、ハロキシホップ(haloxyfop)、メタミホップ(metamifop)、プロパキザホップ(propaquizafop)、キザロホップ(quizalofop)、キザロホップ-P-テフリル(quizalofop-P-tefuryl);
- ビピリジル系:ジクワット(diquat)、パラクワット(paraquat);
- カルバメート系およびチオカルバメート系:アシュラム(asulam)、ブチレート(butylate)、カルベタミド(carbetamide)、デスメディファム(desmedipham)、ジメピペレート(dimepiperate)、エプタム(eptam) (EPTC)、エスプロカルブ(esprocarb)、モリネート(molinate)、オルベンカルブ(orbencarb)、フェンメディファム(phenmedipham)、プロスルホカルブ(prosulfocarb)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、チオベンカルブ(thiobencarb)、トリアレート(tri-allate);
- シクロヘキサンジオン系:ブトロキシジム(butroxydim)、クレトジム(clethodim)、シクロキシジム(cycloxydim)、プロホキシジム(profoxydim)、セトキシジム(sethoxydim)、テプラロキシジム(tepraloxydim)、トラルコキシジム(tralkoxydim);
- ジニトロアニリン系:ベンフルラリン(benfluralin)、エタルフルラリン(ethalfluralin)、オリザリン(oryzalin)、ペンディメタリン(pendimethalin)、プロジアミン(prodiamine)、トリフルラリン(trifluralin);
- ジフェニルエーテル系:アシフルオルフェン(acifluorfen)、アクロニフェン(aclonifen)、ビフェノックス(bifenox)、ジクロホップ(diclofop)、エトキシフェン(ethoxyfen)、フォメサフェン(fomesafen)、ラクトフェン(lactofen)、オキシフルオルフェン(oxyfluorfen);
- ヒドロキシベンゾニトリル系:ブロモキシニル(bromoxynil)、ジクロベニル(dichlobenil)、イオキシニル(ioxynil);
- イミダゾリノン系:イマザメタベンズ(imazamethabenz)、イマザモックス(imazamox)、イマザピック(imazapic)、イマザピル(imazapyr)、イマザキン(imazaquin)、イマゼタピル(imazethapyr);
- フェノキシ酢酸系:クロメプロップ(clomeprop)、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸 (2,4-D)、2,4-DB、ジクロルプロップ(dichlorprop)、MCPA、MCPA-チオエチル、MCPB、メコプロップ(mecoprop);
- ピラジン系:クロリダゾン(chloridazon)、フルフェンピル-エチル(flufenpyr-ethyl)、フルチアセット(fluthiacet)、ノルフルラゾン(norflurazon)、ピリデート(pyridate);
- ピリジン系:アミノピラリド(aminopyralid)、クロピラリド(clopyralid)、ジフルフェニカン(diflufenican)、ジチオピル(dithiopyr)、フルリドン(fluridone)、フルロキシピル(fluroxypyr)、ピクロラム(picloram)、ピコリナフェン(picolinafen)、チアゾピル(thiazopyr);
- スルホニル尿素系:アミドスルフロン(amidosulfuron)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、ベンスルフロン(bensulfuron)、クロリムロン-エチル(chlorimuron-ethyl)、クロルスルフロン(chlorsulfuron)、シノスルフロン(cinosulfuron)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron)、フラザスルフロン(flazasulfuron)、フルセトスルフロン(flucetosulfuron)、フルピルスルフロン(flupyrsulfuron)、ホラムスルフロン(foramsulfuron)、ハロスルフロン(halosulfuron)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、ヨードスルフロン(iodosulfuron)、メソスルフロン(mesosulfuron)、メトスルフロン-メチル(metsulfuron-methyl)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、オキサスルフロン(oxasulfuron)、プリミスルフロン(primisulfuron)、プロスルフロン(prosulfuron)、ピラゾスルフロン(pyrazosulfuron)、リムスルフロン(rimsulfuron)、スルホメツロン(sulfometuron)、スルホスルフロン(sulfosulfuron)、チフェンスルフロン(thifensulfuron)、トリアスルフロン(triasulfuron)、トリベヌロン(tribenuron)、トリフロキシスルフロン(trifloxysulfuron)、トリフルスルフロン(triflusulfuron)、トリトスルフロン(tritosulfuron)、1-((2-クロロ-6-プロピルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-イル)スルホニル)-3-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イル)尿素;
- トリアジン系:アメトリン(ametryn)、アトラジン(atrazine)、シアナジン(cyanazine)、ジメタメトリン(dimethametryn)、エチオジン(ethiozine)、ヘキサジノン(hexazinon)、メタミトロン(metamitron)、メトリブジン(metribuzin)、プロメトリン(prometryn)、シマジン(simazine)、テルブチラジン(terbuthylazine)、テルブトリン(terbutryn)、トリアジフラム(triaziflam);
- 尿素系:クロルトルロン(chlortoluron)、ダイムロン(daimuron)、ジウロン(diuron)、フルオメツロン(fluometuron)、イソプロツロン(isoproturon)、リヌロン(linuron)、メタベンズチアズロン(methabenzthiazuron)、テブチウロン(tebuthiuron);
- 他のアセト乳酸シンターゼ阻害剤:ビスピリバック-ナトリウム(bispyribac-sodium)、クロランスラム-メチル(cloransulam-methyl)、ジクロスラム(diclosulam)、フロラスラム(florasulam)、フルカルバゾン(flucarbazone)、フルメツラム(flumetsulam)、メトスラム(metosulam)、オルソ-スルファムロン(ortho-sulfamuron)、ペノクスラム(penoxsulam)、プロポキシカルバゾン(propoxycarbazone)、ピリバムベンズ-プロピル(pyribambenz-propyl)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ピリフタリド(pyriftalide)、ピリミノバック-メチル(pyriminobac-methyl)、ピリミスルファン(pyrimisulfan)、ピリチオバック(pyrithiobac)、ピロキサスルホン(pyroxasulfone)、ピロキシスラム(pyroxsulam);
- その他:アミカルバゾン(amicarbazone)、アミノトリアゾール、アニロホス(anilofos)、ベフルブタミド(beflubutamid)、ベナゾリン(benazolin)、ベンカルバゾン(bencarbazone)、ベンフレセート(benfuresate)、ベンゾフェナップ(benzofenap)、ベンタゾン(bentazone)、ベンゾビシクロン(benzobicyclon)、ブロマシル(bromacil)、ブロモブチド(bromobutide)、ブタフェナシル(butafenacil)、ブタミホス(butamifos)、カフェンストロール(cafenstrole)、カルフェントラゾン(carfentrazone)、シニドン-エチル(cinidon-ethyl)、クロルタール(chlorthal)、シンメチリン(cinmethylin)、クロマゾン(clomazone)、クミルロン(cumyluron)、シプロスルファミド(cyprosulfamide)、ジカンバ(dicamba)、ジフェンゾクアット(difenzoquat)、ジフルフェンゾピル(diflufenzopyr)、ドレクスレラ・モノセラス(Drechslera monoceras、微生物除草剤)、エンドタール(endothal)、エトフメセート(ethofumesate)、エトベンザニド(etobenzanid)、フェントラザミド(fentrazamide)、フルミクロラック-ペンチル(flumiclorac-pentyl)、フルミオキサジン(flumioxazin)、フルポキサム(flupoxam)、フルオロクロリドン(fluorochloridone)、フルルタモン(flurtamone)、インダノファン(indanofan)、イソキサベン(isoxaben)、イソキサフルトール(isoxaflutole)、レナシル(lenacil)、プロパニル(propanil)、プロピザミド(propyzamide)、キンクロラック(quinclorac)、キンメラック(quinmerac)、メソトリオン(mesotrione)、メチルアルソン酸(methylarsonic acid)、ナプタラム(naptalam)、オキサジアルギル(oxadiargyl)、オキサジアゾン(oxadiazon)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone)、ペントキサゾン(pentoxazone)、ピノキサデン(pinoxaden)、ピラクロニル(pyraclonil)、ピラフルフェン-エチル(pyraflufen-ethyl)、ピラスルホトール(pyrasulfotol)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、ピラゾリネート(pyrazolynate)、キノクラミン(quinoclamine)、サフルフェナシル(saflufenacil)、スルコトリオン(sulcotrion)、スルフェントラゾン(sulfentrazone)、ターバシル(terbacil)、テフリルトリオン(tefuryltrione)、テンボトリオン(tembotrione)、チエンカルバゾン(thiencarbazone)、トプラメゾン(topramezon)、4-ヒドロキシ-3-[2-(2-メトキシエトキシメチル)-6-トリフルオロメチルピリジン-3-カルボニル]ビシクロ[3.2.1]オクタ-3-エン-2-オン、(3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(3-メチル-2,6-ジオキソ-4-トリフルオロメチル-3,6-ジヒドロ-2H-ピリミジン-1-イル)フェノキシ]ピリジン-2-イルオキシ)酢酸エチルエステル、6-アミノ-5-クロロ-2-シクロプロピルピリミジン-4-カルボン酸メチルエステル、6-クロロ-3-(2-シクロプロピル-6-メチルフェノキシ)ピリダジン-4-オール、4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロフェニル)-5-フルオロピリジン-2-カルボン酸、4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロ-2-フルオロ-3-メトキシフェニル)-ピリジン-2-カルボン酸メチルエステル、および4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロ-3-ジメチルアミノ-2-フルオロフェニル)ピリジン-2-カルボン酸メチルエステル。
殺虫剤/殺線虫剤は以下から選択される:
- 有機(チオ)リン酸系:アセフェート(acephate)、アザメチホス(azamethiphos)、アジンフォス-メチル(azinphos-methyl)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホス-メチル、クロルフェンビンフォス(chlorfenvinphos)、ジアジノン(diazinon)、ジクロルボス(dichlorvos)、ジクロトフォス(dicrotophos)、ジメトエート(dimethoate)、ジスルホトン(disulfoton)、エチオン(ethion)、フェニトロチオン(fenitrothion)、フェンチオン(fenthion)、イソキサチオン(isoxathion)、マラチオン(malathion)、メタミドホス(methamidophos)、メチダチオン(methidathion)、メチル-パラチオン(methyl-parathion)、メビンホス(mevinphos)、モノクロトホス(monocrotophos)、オキシデメトン-メチル(oxydemeton-methyl)、パラオキソン(paraoxon)、パラチオン(parathion)、フェントエート(phenthoate)、ホサロン(phosalone)、ホスメット(phosmet)、ホスファミドン(phosphamidon)、ホレート(phorate)、ホキシム(phoxim)、ピリミホス-メチル(pirimiphos-methyl)、プロフェノホス(profenofos)、プロチオホス(prothiofos)、スルプロホス(sulprophos)、テトラクロルビンホス(tetrachlorvinphos)、テルブホス(terbufos)、トリアゾホス(triazophos)、トリクロルホン(trichlorfon);
- カルバメート系:アラニカルブ(alanycarb)、アルジカルブ(aldicarb)、ベンダイオカルブ(bendiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、カルバリル(carbaryl)、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、フラチオカルブ(furathiocarb)、メチオカルブ(methiocarb)、メトミル(methomyl)、オキサミル(oxamyl)、ピリミカルブ(pirimicarb)、プロポクスル(propoxur)、チオジカルブ(thiodicarb)、トリアザメート(triazamate);
- ピレスロイド系:アレスリン(allethrin)、ビフェントリン(bifenthrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、シフェノトリン(cyphenothrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、α-シペルメトリン、β-シペルメトリン、ζ-シペルメトリン、デルタメトリン(deltamethrin)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エトフェンプロックス(etofenprox)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、イミプロトリン(imiprothrin)、ラムダ-シハロトリン(lambda-cyhalothrin)、ペルメトリン(permethrin)、プラレトリン(prallethrin)、ピレトリンIおよびII、レスメトリン(resmethrin)、シラフルオフェン(silafluofen)、タウ-フルバリネート(tau-fluvalinat)、テフルトリン(tefluthrin)、テトラメトリン(tetramethrin)、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)、プロフルトリン(profluthrin)、ジメフルトリン(dimefluthrin);
- 昆虫成長阻害剤:a) キチン合成阻害剤:ベンゾイル尿素系:クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、シロマジン(cyromazine)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ルフェヌロン(lufenuron)、ノバルロン(novaluron)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、トリフルムロン(triflumuron); ブプロフェジン(buprofezin)、ジオフェノラン(diofenolan)、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、エトキサゾール(etoxazole)、クロフェンテジン(clofentezine); b) エクジソンアンタゴニスト:ハロフェノジド(halofenozide)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、テブフェノジド(tebufenozide)、アザジラクチン(azadirachtin); c) ジュベノイド(juvenoids):ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、メトプレン(methoprene)、フェノキシカルブ(fenoxycarb); d) リピド生合成阻害剤:スピロジクロフェン(spirodiclofen)、スピロメシフェン(spiromesifen)、スピロテトラメート(spirotetramate);
- ニコチン受容体アゴニスト/アンタゴニスト:クロチアニジン(clothianidin)、ジノテフラン(dinotefuran)、イミダクロプリド(imidacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、ニテンピラム(nitenpyram)、アセタミプリド(acetamiprid)、チアクロプリド(thiacloprid)、1-(2-クロロチアゾール-5-イルメチル)-2-ニトリミノ-3,5-ジメチル[1,3,5]トリアジナン;
- GABAアンタゴニスト:エンドスルファン(endosulfan)、エチプロール(ethiprole)、フィプロニル(fipronil)、バニリプロール(vaniliprole)、ピラフルプロール(pyrafluprole)、ピリプロール(pyriprole)、5-アミノ-1-(2,6-ジクロロ-4-メチルフェニル)-4-スルフィナモイル-1H-ピラゾール-3-チオカルボキサミド;
- 大環状ラクトン系:アバメクチン(abamectin)、エマメクチン(emamectin)、ミルベメクチン(milbemectin)、レピメクチン(lepimectin)、スピノサド(spinosad)、スピネトラム(spinetoram);
- ミトコンドリア電子伝達系阻害剤(METI)I殺ダニ剤:フェナザキン(fenazaquin)、ピリダベン(pyridaben)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、フルフェネリム(flufenerim);
- METI IIおよびIII物質:アセキノシル(acequinocyl)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、ヒドラメチルノン(hydramethylnon);
- デカップラー(decouplers):クロルフェナピル(chlorfenapyr);
- 酸化的リン酸化阻害剤:シヘキサチン(cyhexatin)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、酸化フェンブタスズ(fenbutatin oxide)、プロパルギット(propargite);
- 昆虫脱皮阻害剤:シロマジン(cyromazine);
- 混合機能オキシダーゼ阻害剤:ピペロニルブトキシド(piperonyl butoxide);
- ナトリウムチャネル遮断剤:インドキサカルブ(indoxacarb)、メタフルミゾン(metaflumizone);
- その他:ベンクロチアズ(benclothiaz)、ビフェナゼート(bifenazate)、カルタップ(cartap)、フロニカミド(flonicamid)、ピリダリル(pyridalyl)、ピメトロジン(pymetrozin)、硫黄、チオシクラム(thiocyclam)、フルベンジアミド(flubendiamid)、クロラントラニリプロール(chlorantraniliprole)、シアジピル(cyazypyr) (HGW86);シエノピラフェン(cyenopyrafen)、フルピラゾホス(flupyrazofos)、シフルメトフェン(cyflumetofen)、アミドフルメット(amidoflumet)、イミシアホス(imicyafos)、ビストリフルロン(bistrifluron)、およびピリフルキナゾン(pyrifluquinazon)。
更なる好ましい実施形態において、作物保護剤は除草剤であることが好ましい。更なる好ましい実施形態において、作物保護剤は殺虫剤であることが好ましい。更なる好ましい実施形態において、作物保護剤は殺菌剤であることが好ましい。更なる好ましい実施形態では、殺菌剤をアゾール系とすることが好ましい。更なる好ましい実施形態では、アゾール系殺菌剤がエポキシコナゾール、フルキンコナゾールまたはメトコナゾールであることが好ましい。
更なる適当な有効物質は食品または飼料用の添加物であり、例えば、食用色素、アミノ酸、ビタミン、保存料、酸化防止剤、芳香剤または香味料である。
ポリマー用の助剤の例は、分散相中で使用することができるような、難燃剤、粘度改良剤、または極性液体である。紙用の助剤の例は、アルケニルコハク酸無水物またはジアルキルジケテンである。洗剤および清浄剤用の助剤の例は、逆相ミニエマルション中で分散剤として使用することもできる界面活性剤または乳化剤である。ヒドロラーゼまたはアミダーゼのような酵素も助剤として用いることができる。
好ましい有効物質は作物保護剤と肥料であり、特に作物保護剤である。
こうした有効物質は、純粋な形で、工業グレードの品質で、抽出物として、または他の有効物質との混合物として、用いることができる。有効物質は溶解した状態または固体の状態で分散相中に存在する。有効物質の全量は、全混合物に基づいて、0.1〜90重量%、好ましくは5〜50重量%である。
有効物質は、カプセル壁を通る拡散により、またはカプセル壁の崩壊により、マイクロカプセルから放出される。この放出速度は、拡散または崩壊に関係する内的および外的な影響により、標的化した方法で制御することができる。
有効物質の放出を制御するための内的な影響は、例えば、マイクロカプセルの生分解性、または化学的、機械的および物理的な安定性、ならびにカプセル壁の極性、厚さおよび均質性(穴または傷)である。さらに、本発明によると、好ましくは、放出に影響を与える化合物(いわゆる放出剤)をカプセル内部またはカプセル壁中に存在させることができる。適当な放出剤は、例えば酵素、好ましくはポリエステル加水分解性リパーゼである。この酵素はモノマーの酵素触媒重合に用いるものと同じであってもよい。適当な放出剤はまた、酸、塩基、フリーラジカル生成剤、または浸透圧を生じさせるための塩類である。放出剤の混合物も同様に使用可能である。
放出剤の全量は一般に、全混合物に基づいて、0.01〜20重量%である。その量は希望する放出速度と一般的な条件に大きく左右される。当業者であれば、希望する放出条件下でその量を変えることにより有効物質の放出速度を調整できるだろう。
有効物質の放出を制御するための外的な影響は、例えば、酸性もしくは塩基性の条件、カプセル壁の微生物もしくは酵素による分解、機械的圧力、または紫外線や電子線のような放射線の照射である。
更なる添加剤、例えば、防腐剤、増粘剤、剥離剤、または保護コロイドおよび乳化剤は、本発明の方法でも用いられるように、当業者に知られており、マイクロカプセルの製造に続いて希望する使用目的に応じて通常の量で添加される。
本発明による方法は、いずれの場合にも、少なくとも1種の分散剤、少なくとも1種の無極性液体、少なくとも1種の極性液体、少なくとも1種のモノマー、少なくとも1種の酵素(重合反応を触媒する)、および少なくとも1種の有効物質を、任意の希望する順序で一緒に合わせ、これらから逆相ミニエマルションを調製するような方法で、行うことが有利である。また、プレミックスを調製することも可能である。好ましくは、前もって調製した逆相ミニエマルションに、重合反応を触媒する少なくとも1種の酵素を導入する。
本発明による方法は次のような方法で行うことが好ましい。少なくとも1種の分散剤を、少なくとも1部分量の液体と1部分量のモノマーに導入する。有効物質および1部分量のモノマーを別々に少なくとも1部分量の液体に導入する。これら2つの混合物を一緒に合わせて逆相ミニエマルションを調製する。次いで、このミニエマルションにモノマーの部分量と、さらに酵素も導入する。これに関連して、「モノマーの部分量」とは、反応混合物中に存在する全モノマーの0〜100%をさす。「少なくとも1部分量」とは、全混合物中に存在する量の0%より多い量をさす。
ある好ましい実施形態では、1部分量のモノマーをミニエマルションに導入するが、その場合の部分量は1%以上、好ましくは10%以上である。
本発明の方法は一般に5〜100℃、しばしば20〜80℃、多くの場合30〜65℃の反応温度で実施する。一般的には、本方法をだいたい0.8〜10バール、好ましくは0.9〜2バール、特に1バール(大気圧)の圧力(絶対値)で行う。当業者であれば、マイクロカプセルの所望の特性(例えば、重合度またはカプセル被膜の厚さ)に応じて反応時間を決めることができる。望ましい反応時間の経過後に、酵素を破壊しても再利用してもよく、マイクロカプセルを単離してもよく、あるいは反応混合物を分離して、別の方法でさらに処理してもよい。
一般的に、固形のカプセル被膜は、酵素の触媒作用により逆相ミニエマルション中で反応時間内にモノマーから形成される。固形のカプセル被膜が形成される結果として、固形のカプセル被膜をもつマイクロカプセルの懸濁体がミニエマルションから形成される。
放出剤は希望するどの段階でも導入することができる。放出剤が酵素を含む場合は、乳化処理の後でそれを添加することが好ましい。防腐剤のような更なる添加剤はどの段階で導入してもよい。
本発明に従って存在する必要がある逆相ミニエマルションの調製は、従来技術に従って行うことができる。その場合、相の混合物中にエネルギーを導入することによりマクロエマルションが調製されるが、エネルギーの導入は、例えばWO 2006/053712に記載されるように、振とう、叩打、撹拌、乱流混合により;ある液体を別の液体に射出することにより;混合物に振動およびキャビテーションを加えることにより(例えば、超音波);乳化遠心分離機により;コロイドミルおよびホモジナイザーにより;またはジェットノズルを用いることにより行う。このマクロエマルションをホモジナイズすることによって液滴サイズが1000nm以下のミニエマルションに変換する。好ましくは、超音波、高圧ホモジナイザー、またはジェットノズルのような他の高エネルギー均質化装置を用いて0〜100℃でホモジナイズする。
カプセル被膜のポリマーは公知の方法で後架橋することができる。通常、フリーラジカル法(例えば、フリーラジカル開始剤またはUV開始架橋による)、または付加法(例えば、ジイソシアネートまたはカルボジイミドを使用)、または遊離OH基のエステル交換法(例えば、酵素的エステル交換法または、例えばクエン酸トリエステルのエステル交換)が適している。後架橋はカプセル被膜の完成後に行ってもよいし、本発明に従ってカプセル被膜を製造するのと同時に行ってもよい。
本発明に従って製造されたマイクロカプセルは、例えば以下のような公知の方法によって、第2のカプセル膜を備えることができる:有機金属触媒を用いるフリーラジカル重合、酵素触媒重合、第2のカプセル膜としてポリウレタンもしくはエポキシ樹脂を生成する付加重合、またはポリエステルもしくはポリアミドを生成する重縮合。
カプセルのその後の使用はそれ以上の仕上げ処理を行わなくても可能である。本発明によるマイクロカプセルの製造法によれば、マイクロカプセルを必要に応じて分離することができる(すなわち、溶剤が除かれる)。適当な方法は、例えば、蒸発、噴霧乾燥、凍結乾燥、遠心分離、ろ過、または真空乾燥である。好ましい実施形態では、製造後にマイクロカプセルを分離しない。
さらに、マイクロカプセルは、例えば相間移動法またはフラッシュ類似移動法(flush-analogous transfer)により、マイクロカプセルを水または水溶液中に分散させることによって、本発明による分散体に変えることができる。
本発明により作られたマイクロカプセルまたはさらに仕上げ処理した製品を含む分散体は、着色剤、化粧品、医薬品、作物保護剤、肥料、食品用または飼料用の添加物、ポリマー用、紙用、織物用、革用、塗料用または洗剤/清浄剤用の助剤における成分として使用することができる。有効物質は標的化された方法で、特にポリエステルを分解する酵素がいたる所に存在する生物圏に、再放出されることが有利である。
好ましい実施形態において、本発明は、本発明によるマイクロカプセルまたは本発明に従って作られたマイクロカプセルを含む農薬製剤に関する。
農薬製剤は更なる処方助剤を含んでいてもよい。本発明において、「処方助剤」という表現は、農薬活性化合物を処方するのに適している助剤のことであり、例えば、溶媒、担体、界面活性剤(イオン性もしくは非イオン性界面活性剤、アジュバント、分散剤)、保存剤、消泡剤、および/または凍結防止剤である。また、種子処理用の助剤は、場合により、色素、結合剤、ゲル化剤、および/または増粘剤であってもよい。
一般的に、農薬製剤は0〜90重量%、好ましくは1〜85重量%、さらに好ましくは5〜80重量%、特に5〜65重量%の処方助剤を含むことができる。
更なる好ましい実施形態において、本発明は、望ましくない植物、望ましくない植物が生えている土壌、またはそれらの種子を本発明による農薬製剤で処理することを含む、望ましくない植物の成長を抑制するための方法に関する。
更なる好ましい実施形態において、本発明は、菌類/昆虫、それらの生息地、菌類もしくは昆虫の繁殖から保護すべき植物または土壌、植物が生育する土壌、またはそれらの種子を本発明による農薬製剤で処理することを含む、植物上での望ましくない昆虫もしくはダニの繁殖を防ぐための、および/または植物病原菌を防除するための方法に関する。
更なる好ましい実施形態において、本発明は、種子を本発明による農薬製剤で処理するための方法に関し、また、本発明による農薬製剤で処理された種子にも関する。
特に、本発明による農薬製剤は以下の植物の病気を抑制するのに適している:
Albugo属菌による白サビ病:観賞植物、野菜作物(例:A. candida)およびヒマワリ(例:A. tragopogonis)に発生;
Alternaria属菌による黒斑病、褐色腐敗病:野菜、アブラナ(例:A. brassicolaまたはA. brassicae)、テンサイ(例:A. tenuis)、果実、イネ、ダイズ、ジャガイモ(例:A. solaniまたはA. alternata)、トマト(例:A. solaniまたはA. alternata)に発生、ならびにAlternaria属菌によね黒葉枯れ病:コムギに発生;
Aphanomyces属菌:テンサイ、野菜に発生;
Ascochyta属菌:穀類、野菜に発生、例えばコムギのA. tritici (斑点病)、オオムギのA. hordei;
BipolarisおよびDrechslera属菌 (テレオモルフ(有性世代): Cochliobolus属菌):トウモロコシ (例:D. maydis)、穀類 (例:B. sorokiniana: 根腐病)、イネ (例:B. oryzae)、芝に発生;
Blumeria (以前はErysiphe) graminisによるウドンコ病:穀類、例えばコムギ、オオムギに発生;
Botryosphaeria属菌による枝枯れ(black dead arm)病:ブドウ木 (例:B. obtusa)に発生;
Botrytis cinerea (テレオモルフ: Botryotinia fuckeliana)による灰色カビ病:柔らかい果実と仁果類 (特にイチゴ)、野菜 (特にレタス、ニンジン、セロリ、キャベツ)、アブラナ、花、ブドウ木、林業作物、コムギ (腐敗病(head rot))に発生;
Bremia lactucaeによるベト病:レタスに発生;
Ceratocystis (同義語Ophiostoma) 属菌による青変病:落葉樹および針葉樹に発生、例えばニレのC. ulmi (ニレ立枯れ病);
Cercospora属菌によるすじ葉枯病(Cercospora leaf spot):トウモロコシ、イネ、テンサイ (例:C. beticola)、サトウキビ、野菜、コーヒー、ダイズ (例:C. sojinaまたはC. kikuchii)、イネに発生;
Cladosporium属菌:トマト (例:C. fulvum: 葉カビ病)、穀類、例えばコムギのC. herbarum (黒穂病);
Claviceps purpureaによる麦角病:穀類に発生;
Cochliobolus (アナモルフ(無性世代): HelminthosporiumまたはBipolaris) 属菌による斑点病:トウモロコシ (例:C. carbonum)、穀類 (例:C. sativus、アナモルフ: B. sorokiniana、根腐病)、イネ (例:C. miyabeanus、アナモルフ: H. oryzae);
Colletotrichum (テレオモルフ: Glomerella) 属菌による斑点病、炭疽病:ワタ (例:C. gossypii)、トウモロコシ (例:C. graminicola: 赤色茎腐(red stalk rot)病および斑点病)、柔らかい果実、ジャガイモ (例:C. coccodes: 根腐病)、インゲンマメ (例:C. lindemuthianum)、ダイズ (例:C. truncatum);
Corticium属菌、例えばイネのC. sasakii (赤色菌核病(bordered sheath spot));
Corynespora cassiicolaによる斑点病:ダイズ、観賞植物に発生;
Cycloconium属菌、例えばオリーブのC. oleaginum;
Cylindrocarpon属菌(テレオモルフ: NectriaまたはNeonectria属菌)による、例えば果樹のかいよう病またはブラックフット(black foot)病:果樹、ブドウ木 (例:C. liriodendri、テレオモルフ: Neonectria liriodendri、ブラックフット病)、多くの観賞樹木に発生;
Dematophora (テレオモルフ: Rosellinia) necatrixによる根/茎腐病:ダイズに発生;
Diaporthe属菌、例えばダイズのD. phaseolorum (ダイズ茎かいよう病);
Drechslera (同義語 Helminthosporium、テレオモルフ: Pyrenophora) 属菌:トウモロコシ、穀類、例えばオオムギ (例:D. teres、網斑病)、コムギ (例:D. tritici-repentis: DTR)、イネ、芝に発生;
エスカ病 (樹液の流出):ブドウ木に発生、原因菌 Formitiporia (同義語 Phellinus) punctata、F. mediterranea、Phaeomoniella chlamydospora (以前はPhaeoacremonium chlamydosporum)、Phaeoacremonium aleophilumおよび/またはBotryosphaeria obtusa;
Elsinoe属菌:仁果類 (E. pyri) と柔らかい果実 (E. veneta: 茎斑点病)、ブドウ木 (E. ampelina: ブドウ炭疽病);
Entyloma oryzaeによる黒腫病:イネに発生;
Epicoccum属菌による黒穂病(black ear):コムギに発生;
Erysiphe属菌によるウドンコ病:テンサイ (E. betae)、野菜 (例:E. pisi)、例えばウリ科植物 (例:E. cichoracearum)、およびアブラナ科植物、例えばアブラナ (例:E. cruciferarum)に発生;
Eutypa lata (アナモルフ: Cytosporina lata、同義語 Libertella blepharis) によるブドウかいよう病またはブドウ立枯病:果樹、ブドウ木、多くの観賞樹木に発生;
Exserohilum (同義語 Helminthosporium) 属菌:トウモロコシ (例:E. turcicum)に発生;
Fusarium (テレオモルフ: Gibberella) 属菌による立枯病、根腐病、小球菌核病(culm rot):各種植物に発生、例えば穀類 (例:コムギ、オオムギ)のF. graminearumまたはF. culmorum (根腐病、部分的不稔(partial ear sterility))、トマトのF. oxysporum、ダイズのF. solani、トウモロコシのF. verticillioides;
Gaeumannomyces graminisによる立枯病:穀類 (例:コムギ、オオムギ)、トウモロコシに発生;
Gibberella属菌:穀類 (例:G. zeae)、イネ (例:G. fujikuroi: ばか苗病)に発生;
Glomerella cingulataによる炭疽病:ブドウ木、仁果類、他の植物に発生、およびワタのG. gossypii;
グレイン・ステイニング・コンプレックス(grain staining complex):イネに発生;
Guignardia bidwelliiによる黒腐病:ブドウ木に発生;
Gymnosporangium属菌:バラ科植物、ビャクシン(juniper)に発生、例えばナシのG. sabinae (ナシサビ病);
Helminthosporium属菌 (同義語 Drechslera、テレオモルフ: Cochliobolus):トウモロコシ、穀類、イネに発生;
Hemileia属菌、例えばコーヒーのH. vastatrix (コーヒー赤サビ病);
Isariopsis clavispora (同義語 Cladosporium vitis)による褐斑病:ブドウ木に発生;
Macrophomina phaseolina (同義語 phaseoli)による根腐病/炭腐病:ダイズ、ワタに発生;
Microdochium (同義語 Fusarium) nivaleによる雪腐病:穀類、例えばコムギ、オオムギに発生;
Microsphaera diffusaによるウドンコ病:ダイズに発生;
Monilinia属菌、例えばM. laxa、M. fructicolaおよびM. fructigenaによる花腐病および枝枯病:石果、他のバラ科植物に発生;
Mycosphaerella属菌:穀類、バナナ、柔らかい果実、落花生、例えばコムギのM. graminicola (アナモルフ: Septoria tritici、葉枯病)、バナナのM. fijiensis (ブラックシガトカ(black Sigatoka)病);
Peronospora属菌によるベト病:キャベツ (例:P. brassicae)、アブラナ (例:P. parasitica)、ネギ属植物 (例:P. destructor)、タバコ (P. tabacina)、ダイズ (例:P. manshurica)に発生;
Phakopsora pachyrhiziおよびP. meibomiaeによるダイズサビ病:ダイズに発生;
Phialophora属菌:例えばブドウ木 (例:P. tracheiphilaおよびP. tetraspora)、ダイズ (例:P. gregata: 落葉病);
Phoma lingamによるフォーマ枝枯病:アブラナ、キャベツに発生、ならびにテンサイのP. betae (斑点病);
Phomopsis属菌:ヒマワリ、ブドウ木 (例:P. viticola: つる割病(phomopsis cane)および斑点病)、ダイズ (例:枝枯病: P. phaseoli、テレオモルフ: Diaporthe phaseolorum);
Physoderma maydisによる褐斑病:トウモロコシに発生;
Phytophthora属菌による立枯病、根腐病、葉腐病、茎腐病、果実腐敗:各種の植物、例えばピーマンとウリ科植物 (例:P. capsici)、ダイズ (例:P. megasperma、同義語 P. sojae)、ジャガイモとトマト (例:P. infestans: 葉枯病)、落葉樹 (例:P. ramorum: オーク突然死病);
Plasmodiophora brassicaeによる根こぶ病:キャベツ、アブラナ、ハツカダイコン、他の植物に発生;
Plasmopara属菌、例えばブドウ木のP. viticola (ベト病)、ヒマワリのP. halstedii;
Podosphaera属菌によるウドンコ病:バラ科植物、ホップ、仁果類、柔らかい果実に発生、例えばリンゴのP. leucotricha;
Polymyxa属菌:例えばオオムギおよびコムギ (P. graminis) などの穀類、およびテンサイ (P. betae)に発生、ならびにPolymyxa属菌により伝播されるウイルス病; Pseudocercosporella herpotrichoides (テレオモルフ: Tapesia yallundae)による眼紋病:穀類、例えばコムギ、オオムギに発生;
Pseudoperonosporaによるベト病:各種植物、例えばウリ科植物のP. cubensis、ホップのP. humuli;
Pseudopezicula tracheiphila (アナモルフ: Phialophora)によるレッド・ファイア(red fire)病:ブドウ木に発生;
Puccinia属菌によるサビ病:各種植物、例えば穀類(例:コムギ、オオムギ、ライムギ)のP. triticina (コムギ葉サビ病)、P. striiformis (黄サビ病)、P. hordei (褐サビ病)、P. graminis (黒サビ病)、P. recondita (ライムギ褐サビ病)、およびアスパラガス (例:P. asparagi);
Pyrenophora (アナモルフ: Drechslera) tritici-repentisによる黄斑病:コムギに発生、またはオオムギのP. teres (網斑病);
Pyricularia属菌:例えばイネのP. oryzae (テレオモルフ: Magnaporthe grisea、イモチ病)、芝および穀類のP. grisea;
Pythium属菌による立枯病:芝、イネ、トウモロコシ、コムギ、ワタ、アブラナ、ヒマワリ、テンサイ、野菜、他の植物 (例:P. ultimumまたはP. aphanidermatum)に発生; Ramularia属菌:例えばオオムギのR. collo-cygni (ラムラリア斑点病/生理的斑点病)、およびテンサイのR. beticola;
Rhizoctonia属菌:ワタ、イネ、ジャガイモ、芝、トウモロコシ、アブラナ、テンサイ、野菜、他の各種植物に発生、例えばダイズのR. solani (リゾクトニア根/茎腐病)、イネのR. solani (赤色菌核病)、コムギまたはオオムギのR. cerealis (シャープ・アイスポット(sharp eyespot));
Rhizopus stoloniferによる黒カビ病(black bread mold):イチゴ、ニンジン、キャベツ、ブドウ木、トマトに発生;
Rhynchosporium secalisによる斑点病:オオムギ、ライムギ、ライコムギに発生;
Sarocladium oryzaeおよびS. attenuatumによる葉しょう腐敗病:イネに発生;
Sclerotinia属菌による小黒菌核病(stem rot)、菌核病(sclerotinia disease):野菜作物および耕地作物、例えばアブラナ、ヒマワリ (例:Sclerotinia sclerotiorum)、ダイズ (例:S. rolfsii)に発生;
Septoria属菌:各種植物に発生、例えばダイズのS. glycines (葉枯病(septoria blight))、コムギのS. tritici (葉枯病(Septoria tritici blotch))、穀類のS. (同義語 Stagonospora) nodorum (Stagonospora nodorum 葉枯病およびふ枯病);
Uncinula (同義語 Erysiphe) necator (アナモルフ: Oidium tuckeri)によるウドンコ病:ブドウ木に発生;
Setospaeria属菌によるトウモロコシ葉枯病:トウモロコシ (例:S. turcicum、同義語 Helminthosporium turcicum)、芝に発生;
Sphacelotheca属菌:トウモロコシ (例:S. reiliana: 糸黒穂病(head smut))、雑穀/モロコシ、サトウキビに発生;
Sphaerotheca fuligineaによるウドンコ病:ウリ科植物に発生;
Spongospora subterraneaによる粉状そうか病:ジャガイモに発生、ならびにS. subterraneaにより伝播されるウイルス病;
Stagonospora属菌:穀類に発生、例えばコムギのS. nodorum (Stagonospora nodorum 葉枯病およびふ枯病、テレオモルフ: Leptosphaeria [同義語 Phaeosphaeria] nodorum);
Synchytrium endobioticum:ジャガイモ (ジャガイモ癌腫病);
Taphrina属菌、例えばモモのT. deformans (縮葉病)、およびプラムのT. pruni (プラムポケット病);
Thielaviopsis属菌による黒根病:タバコ、仁果類、野菜作物、ダイズ、ワタ、例えばT. basicola (同義語 Chalara elegans);
Tilletia属菌による黒穂病(stinking smutまたはsmooth-spored bunt):穀類に発生、例えばコムギのT. tritici (同義語 T. caries、コムギ黒穂病)、およびコムギのT. controversa (萎縮黒穂病);
Typhula incarnataによる雪腐病:オオムギ、コムギに発生;
Urocystis属菌、例えばライムギのU. occulta (黒穂病);
Uromyces属菌によるサビ病:野菜植物に発生、例えばマメ (例:U. appendiculatus、同義語 U. phaseoli)、およびテンサイ (例:U. betae);
Ustilago属菌による裸黒穂病:穀類 (例:U. nudaおよびU. avaenae)、トウモロコシ (例:U. maydis: トウモロコシ火ぶくれ病)、およびサトウキビに発生;
Venturia属菌による赤カビ病:リンゴ (例:V. inaequalis)、ナシに発生; ならびに
Verticillium属菌によるバーティシリウム萎凋病、尖端腐敗病:各種植物、例えば果樹と観賞樹木、ブドウ木、柔らかい果実、野菜作物および耕地作物に発生、例えばイチゴ、アブラナ、ジャガイモおよびトマトのV. dahliae。
さらに、本発明の農薬製剤は、材料および建物(例えば、木材、紙、塗料分散体、繊維、または織物)の保護において、また、貯蔵品の保護において、有害菌類を防除するのに適している。木材と建物を保護する上で特に重要な有害菌類は次のものである:子嚢菌類(Ascomycetes)、例えばオフィオストマ属菌(Ophiostoma spp.)、セラトシスチス属菌(Ceratocystis spp.)、黒酵母(Aureobasidium pullulans)、スクレロフォーマ属菌(Sclerophoma spp.)、ケトミウム属菌(Chaetomium spp.)、フミコーラ属菌(Humicola spp.)、ペトリエラ属菌(Petriella spp.)、トリチュルス属菌(Trichurus spp.); 担子菌類(Basidiomycetes)、例えばコニオフォーラ属菌(Coniophora spp.)、コリオラス属菌(Coriolus spp.)、キカイガラタケ属菌(Gloeophyllum spp.)、レンチヌス属菌(Lentinus spp.)、ヒラタケ属菌(Pleurotus spp.)、アナタケ属菌(Poria spp.)、セルプラ属菌(Serpula spp.)、およびシミタケ属菌(Tyromyces spp.); 不完全菌類(Deuteromycetes)、例えばアスペルギルス属菌(Aspergillus spp.)、クラドスポリウム属菌(Cladosporium spp.)、ペニシリウム属菌(Penicillium spp.)、トリコデルマ属菌(Trichoderma spp.)、アルターナリア属菌(Alternaria spp.)、ペシロマイセス属菌(Paecilomyces spp.); ならびに接合菌類(Zygomycetes)、例えばケカビ属菌(Mucor spp.)。さらに、材料を保護する上で特に重要になる有害菌類は次の酵母菌である:カンジダ属菌(Candida spp.)およびサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisae)。
さらに、本発明の農薬製剤は、望ましくない植物の成長を抑制するのに適している。望ましくない植物の成長を抑制するとは、雑草の駆除を意味するものと理解される。雑草は、最も広い意味で、望まれない場所に生育するあらゆる植物として理解され、例えば、以下のものである:
次の属の双子葉雑草:シロガラシ属(Sinapis)、マメグンバイナズナ属(Lepidium)、ヤエムグラ属(Galium)、ハコベ属(Stellaria)、カミツレ属(Matricaria)、アンセミス属(Anthemis)、コゴメギク属(Galinsoga)、アカザ属(Chenopodium)、イラクサ属(Urtica)、セネキオ属(Senecio)、アマランサス属(Amaranthus)、ポーチュラカ属(Portulaca)、オナモミ属(Xanthium)、セイヨウヒルガオ属(Convolvulus)、イポメア属(Ipomoea)、タデ属(Polygonum)、セスバニア属(Sesbania)、ブタクサ属(Ambrosia)、アザミ属(Cirsium)、ヒレアザミ属(Carduus)、ハチジョウナ属(Sonchus)、ナス属(Solanum)、イヌガラシ属(Rorippa)、キカシグサ属(Rotala)、アゼナ属(Lindernia)、オドリコソウ属(Lamium)、クワガタソウ属(Veronica)、アブチロン属(Abutilon)、エメックス属(Emex)、チョウセンアサガオ属(Datura)、ビオラ属(Viola)、ガレオプシス属(Galeopsis)、ケシ属(Papaver)、ヤグルマギク属(Centaurea)、ジャジクソウ属(Trifolium)、ラナンキュラス属(Ranunculus)、タンポポ属(Taraxacum);
次の属の単子葉雑草:ヒエ属(Echinochloa)、エノコログサ属(Setaria)、キビ属(Panicum)、ヒメシバ属(Digitaria)、アワガエリ属(Phleum)、イチゴツナギ属(Poa)、ウシノケグサ属(Festuca)、オヒシバ属(Eleusine)、ニクキビ属(Brachiaria)、ドクムギ属(Lolium)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、カラスムギ属(Avena)、カヤツリグサ属(Cyperus)、モロコシ属(Sorghum)、カモジグサ属(Agropyron)、ギョウギシバ属(Cynodon)、ミズアオイ属(Monochoria)、テンツキ属(Fimbristyslis)、オモダカ属(Sagittaria)、ハリイ属(Eleocharis)、アブラガヤ属(Scirpus)、スズメノヒエ属(Paspalum)、カモノハシ属(Ischaemum)、スフェノクレア属(Sphenoclea)、タツノツメガヤ属(Dactyloctenium)、コヌカグサ属(Agrostis)、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、セイヨウヌカボ属(Apera)。
総体的に、本発明による方法は、従来のマイクロカプセルの製造法と比べて、多くの利点を提供する。すなわち、反応温度が低くかつpH値が主として中性であることから、温度感受性およびpH感受性の有効物質をカプセル化することが可能である;カプセル被膜用のポリマーをその場で直接製造することができ、費用のかかる貯蔵を必要としない;ポリマーの製造が、たいていの場合完全な無水条件を要求するエネルギー集約型の古典的重合法によるのではなく、低温で酵素により行われる;重合触媒が、有機金属重合触媒とは対照的に、非常に生分解されやすく、また再利用可能である。
本発明により作られたマイクロカプセルと、そのマイクロカプセルを含む分散体もまた、次の利点を提供する。すなわち、マイクロカプセルのカプセル被膜が他の製造法で作られたものよりも厚い;その厚さを簡単に変えることができ、または追加のカプセル被膜を備えることができる;有効物質を放出するために、必要に応じて、それを標的化した方法で再度分解することができる。マイクロカプセルのカプセルコアは、さもなくば熱的に不安定または感受性である有効物質を含むことができる;それはまた、極性液体に溶解された有効物質を含むことができる。本発明による分散体の更なる利点は、それらが本発明の製造法から直接得られることである。
以下の実施例は本発明を説明するためのもので、本発明を限定するものではない。
供給材料:
用いた無極性相は、沸点260〜280℃の部分水素化鉱油蒸留物、例えばExxon Mobil Chemical社製のIsopar(登録商標)、またはパラフィンオイル(ホワイト、CAS 8012-95-1)であった。
モノマーの重合に用いた酵素は、Candida antarctica B型由来の固定化リパーゼ、例えば、Novozymes社(デンマーク)から入手可能な、球形ポリマービーズに固定化されたCandida antarctica B型由来のリパーゼ酵素であった。
用いた分散剤Aは、エトキシル化脂肪アルコールとソルビタン脂肪酸エステルを含む乳化剤混合物、例えば、51.72重量%のArlacel(登録商標)P134 (ポリエチレングリコール-30 ジポリヒドロキシステアレート、Uniqema社)、34.48重量%のSpan(登録商標)85 (ソルビタントリオレエート、Uniqema社)、6.90重量%のCremophor(登録商標)A6 (セテアレス-6およびステアリルアルコール、BASF社)、および6.9重量%のSpan(登録商標)80 (ソルビタンモノオレエート、Uniqema社)を含む混合物であった(ここで、重量%は分散剤の全量に基づく)。
用いた分散剤Bは、モル質量が1000g/mol以上のポリエステル-ポリエチレンオキシド-ポリエステルブロックコポリマーであり、これはEP 0 000 424 B1の教示に従って縮合12-ヒドロキシステアリン酸をポリエチレンオキシドと反応させて製造したものである(Hypermer(登録商標)B-246、Croda社)。
用いた分散剤Cは、エトキシル化度20のポリエチレングリコールソルビタンモノオレエート(Tween(登録商標)80)であった。
用いたモノマーは、ポリマー含有カプセル被膜を製造するためのε-カプロラクトン(例えばFluka社製、含有率>99%)であった。
用いた有効物質は殺菌性の作物保護剤、例えばトリチコナゾールであった。これとは別に、着色剤、例えばBasacid(登録商標)Blue 756(C.I. Acid Blue 9、トリフェニルメタン系色素、例えばBASF SE社から入手可能)を有効物質として用いた。Basacid Blue 756はIsopar(登録商標)V中に溶解しないが、プロピレンカーボネート中およびカプロラクトン中には溶解する。これらに代わる有効物質として、プロピレンカーボネートを用いた。
光学顕微鏡検出のために染色するにあたり、色素Sudan(登録商標)Blue(アントラキノン系色素、C.I. Solvent Blue 79、例えばBASF SE社から入手可能)を用いた。この色素は高疎水性媒体にのみ溶解し、例えばIsopar(登録商標)Vおよびポリカプロラクトンに溶解するが、水やプロピレンカーボネートには難溶性である。
[実施例1]
80.0gの逆相ミニエマルションを調製するために下記の量を用いた:
38.00gの部分水素化鉱油蒸留物;
2.00gの分散剤A;
0.80gのε-カプロラクトン;
39.20gのプロピレンカーボネート;
0〜10μlの水。
分散剤をサンプル容器に計量し、部分水素化鉱油蒸留物中に溶解した。この油相に、カプロラクトンとプロピレンカーボネートを磁気撹拌機で激しく撹拌しながら添加し、次に水を加えて、この混合物を予備乳化した。Hielscher社製の超音波処理装置UP 400Sを使って、氷冷しながらその混合物から逆相ミニエマルションを調製した(5分、100%、Sonotrode H7)。光学顕微鏡(1000×倍率)を用いて、ミニエマルションの液滴サイズ分布を200〜1000nmとして測定した。超音波による乳化後、各混合物に20mgの酵素を添加し、ミニエマルションを40℃で24時間重合させた。マイクロカプセルの粒径は5〜20μmであった(図1を参照されたい;明確にするために、カプセル被膜と無極性相をSudan Blueで染色した)。
水の添加:
混合物A) 0μlの水;
混合物B) 1μlの水;
混合物C) 2μlの水;
混合物D) 10μlの水。
[実施例2]
20.0gの逆相ミニエマルションを調製するために下記の量を用いた:
9.50gの部分水素化鉱油蒸留物;
0.50gの分散剤A;
0.20gのε-カプロラクトン;
9.80gのプロピレンカーボネート;
2μlの水。
分散剤をサンプル容器に計量し、部分水素化鉱油蒸留物中に溶解した。この油相にプロピレンカーボネートを磁気撹拌機で激しく撹拌しながら添加し、次に水を加えて、この混合物を予備乳化した。Hielscher社製の超音波処理装置UP 400Sを使って、氷冷しながらその混合物から逆相ミニエマルションを調製した(5分、100%、Sonotrode H7)。光学顕微鏡(1000×倍率)を用いて、ミニエマルションの液滴サイズ分布を200〜1000nmとして測定した。超音波による乳化後、その混合物にカプロラクトンを添加して、注意深く撹拌した。20mgの酵素を添加し、ミニエマルションを40℃で24時間重合させた。マイクロカプセルの粒径は5〜20μmであった。図2は、Sudan Blueで染色された部分水素化鉱油蒸留物の連続相中の、ポリカプロラクトン被膜を有するカプセルを示す。ポリカプロラクトンの個々の塊状粒子もSudan Blueで青く染色された。
[実施例3]
20.0gの逆相ミニエマルションを調製するために下記の量を用いた:
9.50gの部分水素化鉱油蒸留物;
0.50gの分散剤A;
0.20gのε-カプロラクトン;
9.80gのプロピレンカーボネート;
50mgのBasacid Blue 756;
2μlの水。
分散剤をサンプル容器に計量し、部分水素化鉱油蒸留物中に溶解した。Basacid Blueをプロピレンカーボネート中に磁気撹拌機で撹拌しながら溶解し、その後、水を加えた。プロピレンカーボネート相を油相に添加して、予備乳化した。Hielscher社製の超音波処理装置UP 400Sを使って、氷冷しながらその混合物から逆相ミニエマルションを調製した(5分、100%、Sonotrode H7)。光学顕微鏡(1000×倍率)を用いて、ミニエマルションの液滴サイズ分布を200〜1000nmとして測定した。超音波による乳化後、20mgの酵素を添加し、ミニエマルションを40℃で24時間重合させた。マイクロカプセルの粒径は5〜20μmであった。図3は、カプセルコアが有効物質Basacid Blueで染色されているマイクロカプセルを示す。連続相は無色である。さらに、未溶解のBasacid Blue結晶(サイズ約10μm)とポリカプロラクトンの粒子(長さ約30μm)が観察される。
[実施例4]
20.0gの逆相ミニエマルションを調製するために下記の量を用いた:
9.50gの部分水素化鉱油蒸留物;
0.50gの分散剤A;
1.0gのε-カプロラクトン;
8.55gのプロピレンカーボネート;
0.45gのトリチコナゾール。
分散剤をサンプル容器に計量し、部分水素化鉱油蒸留物中に溶解した。有効物質トリチコナゾールをプロピレンカーボネートとカプロラクトン中に溶解した。プロピレンカーボネート相を油相に添加して、予備乳化した。Hielscher社製の超音波処理装置UP 400Sを使って、氷冷しながらその混合物から逆相ミニエマルションを調製した(5分、100%、Sonotrode H7)。超音波による乳化後、100mgの酵素を添加し、ミニエマルションを60℃で24時間撹拌した。重合後、サンプルをパラフィンオイルで希釈し、Sudan Blueを用いて染色した。400×倍率の顕微鏡のもとでは、マイクロカプセル(破裂したものを含む)をはっきりと見ることができた。マイクロカプセルの粒径は<1μm〜10μmであった。塊状ポリマーは認められなかった。水を加えることによって、マイクロカプセルを水相に転換することができた。
[実施例5]
逆相ミニエマルションを調製するために下記の量を用いた:
22.8gの部分水素化鉱油蒸留物;
6.0gのε-カプロラクトン;
19.2mgのD-ソルビトール;
329mgのトリチコナゾール;
1.20gの分散剤B。
最初に分散剤をサンプル容器に導入し、部分水素化鉱油蒸留物中に撹拌しながら溶解した。別の容器で、カプロラクトンとソルビトールの混合物中にトリチコナゾールを溶解した。その後これらの均質な溶液を一緒に混ぜ合わせて、磁気撹拌機で撹拌(室温で60分)することにより予備乳化した。超音波(Hielscher社製の超音波処理装置UP 400S)を用いて、氷浴で冷やしながらその混合物から逆相ミニエマルションを調製し(5分、100%、Sonotrode H7)、100mgの酵素を添加した後、60℃で48時間重合させた。電子顕微鏡写真は、結果として生じた球形粒子(粒子サイズ1〜10μm)を示す。
[実施例6]
逆相ミニエマルションを調製するために下記の量を用いた:
45.60gのパラフィンオイル;
11.34gのε-カプロラクトン;
18.3mgのグリセロール;
60mgの分散剤C;
658mgのトリチコナゾール;
2.40gの分散剤B。
最初に両分散剤をサンプル容器に導入し、パラフィンオイル中に撹拌しながら溶解した。別の容器で、トリチコナゾールとグリセロールをカプロラクトン中に溶解した。その後これらの均質な溶液を一緒に混ぜ合わせて、磁気撹拌機を用いて室温で60分撹拌することにより予備乳化した。超音波(Hielscher社製の超音波処理装置UP 400S)を用いて、氷浴で冷やしながらその混合物から逆相ミニエマルションを調製し(5分、100%、Sonotrode H7)、100mgの酵素を添加した後、60℃で48時間重合させた。電子顕微鏡検査は、粒子サイズ1〜10μmの球形粒子を示す。
[実施例7]
逆相ミニエマルションを調製するために下記の量を用いた:
120gの部分水素化鉱油蒸留物;
24.0gのプロピレンカーボネート;
6.0gのε-カプロラクトン;
19.2mgのD-ソルビトール;
1.65gのトリチコナゾール;
3.0gの分散剤B。
最初に分散剤をサンプル容器に導入し、部分水素化鉱油蒸留物中に撹拌しながら溶解した。別の容器で、トリチコナゾールとD-ソルビトールをカプロラクトンとプロピレンカーボネートの混合物中に溶解した。その後これらの均質な溶液を一緒に混ぜ合わせて、磁気撹拌機を使って室温で60分撹拌することにより予備乳化した。超音波(Hielscher社製の超音波処理装置UP 400S)を用いて、氷浴で冷やしながらその混合物から逆相ミニエマルションを調製し(5分、100%、Sonotrode H7)、100mgの酵素を添加した後、60℃で48時間重合させた。顕微鏡写真(1000×倍率)では、結果として生じたカプセルが1〜10μmの粒子サイズを示した。

Claims (18)

  1. 有効物質を含有するカプセルコアとポリマーを含有するカプセル被膜を含むマイクロカプセルの製造方法であって、逆相ミニエマルション中に存在するモノマーの酵素触媒重合によってカプセル被膜を形成することを含む、上記方法。
  2. 逆相ミニエマルションの分散相が極性液体を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 酵素がヒドロラーゼを含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 酵素がリパーゼまたはエステラーゼを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. モノマーがラクトンを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 酵素がオキシドレダクターゼを含む、請求項1または2に記載の方法。
  7. 有効物質が着色剤、化粧品、医薬品、作物保護剤、肥料、食品用または飼料用の添加物、ポリマー用、紙用、織物用、革用または洗剤/清浄剤用の助剤である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 有効物質が作物保護剤または肥料である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. マイクロカプセルからの少なくとも1種の有効物質の放出速度に影響を与える、少なくとも1種の放出剤が存在する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 放出剤が少なくとも1種の酵素を含む、請求項9に記載の方法。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法によって得られるマイクロカプセル。
  12. 請求項11に記載のマイクロカプセルを含む分散体。
  13. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法によって得られるマイクロカプセルの、着色剤、化粧品、医薬品、作物保護剤、肥料、食品用または飼料用の添加物、ポリマー用、紙用、織物用、革用または洗剤/清浄剤用の助剤における成分としての使用。
  14. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法によって得られるマイクロカプセルを含む分散体の、着色剤、化粧品、医薬品、作物保護剤、肥料、食品用または飼料用の添加物、ポリマー用、紙用、織物用、革用、塗料用または洗剤/清浄剤用の助剤における成分としての使用。
  15. 請求項11に記載のマイクロカプセルまたは請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法によって製造されたマイクロカプセルを含む農薬製剤。
  16. 望ましくない植物の成長を抑制するための方法であって、望ましくない植物、望ましくない植物が生えている土壌、または種子を請求項15に記載の製剤で処理することを含む、上記方法。
  17. 望ましくない昆虫もしくはダニの植物上での繁殖を防ぐための、および/または植物病原菌類を防除するための方法であって、菌類/昆虫、それらの生息地、菌類もしくは昆虫の繁殖から保護すべき植物または土壌、植物が生育する土壌、または植物の種子を請求項15に記載の製剤で処理することを含む、上記方法。
  18. 請求項15に記載の製剤で処理された種子。
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