JP2010516364A - 飲料原料収容カプセルの識別 - Google Patents

Abstract

飲料原料カプセル（１）には、関連する飲料製造機の動作パラメータを制御するために外側から物理的に接触されるようになっている識別部材（６）が設けられる。
【選択図】 図１

Description

本発明は、一般に、カプセル内に収容された原料から液体食料品または飲料を製造する分野に関する。

近年、飲料原料収容カプセルは、例えば茶またはコーヒーおよび他の液体食料品などの様々なタイプの飲料を製造するために広範囲の用途を見出してきている。これらのカプセルは、カプセル内に収容された原料と液体が相互作用するように液体をカプセルの内部へ供給するための手段が設けられる専用の飲料製造機と関連して用いられるようになっており、相互作用の結果により、飲料または他の液体食料品が製造される。

既知の飲料製造機の一部には、飲料製造プロセスのための全ての種類の動作パラータを設定する精巧な制御システムが設けられている。これらのパラメータは、（網羅的ではないリストとして）例えば、カプセルの内部へ供給される液体の温度および量、並びに、カプセルに収容される原料と液体との相互作用の持続時間を含むことができる。

飲料製造機にはユーザが自分の好みにしたがって動作パラメータを設定できるようにユーザインタフェースが設けられることも知られている。これらのパラメータが手動で設定されると、飲料製造機は、以降の全ての飲料製造プロセスのための所定の一連のパラメータを使用する。

従来技術において、カプセルは、飲料製造機の検出手段によって選択的に検出される幾つかの機械的な接点の形態を成す識別要素を伴って見出され得る。一般に、接点は、視認できるようにされ且つカプセルの表面で起伏状態にされており、飲料製造機の固定された検出手段によって直接に検出される。そのようなシステムは幾つかの欠点を有している。外部の機械的な接点が露出され、これらの接点が誤ってまたは故意に破損され或いは変造される可能性がある。接点の変更は、システムの深刻な障害をもたらす可能性があり、および／または、誤った飲料パラメータを設定する可能性がある。

例えば、欧州特許第０６３８４８６号明細書は、飲料の生成のためのカートリッジであって、カートリッジの一側縁に沿って成形された複数の歯を備えるカートリッジに関する。歯には、それらの間に凹部が形成されている。歯は、カムの係合によって飲料生成機を介してカートリッジを押し進めることができるようにするべく意図されている。カートリッジの縁部の反対側には、歯とカムとの係合によってパッケージが機械内へと押し進められるように、複数のペグが形成されており、直立するペグの存在または不存在が検出アームによって検出され、それにより、カートリッジの異なるタイプが識別される。検出アームはスイッチを動作させ、それにより、パッケージ上におけるペグの存在または不存在に関する情報が飲料分配機のための制御機構へ伝えられる。つまり、カートリッジ上のペグの配置がコントローラに対してカートリッジのタイプを識別し、その結果、コントローラが適切な飲料生成条件を選択する。

また、従来技術においては、飲料製造機がバーコードによって表わされる情報を読み取ることにより関連するカプセルを識別できるように、外面にバーコードが設けられるカプセルも見出され得る。バーコードを設けると、幾つかの欠点がある。即ち、まず第１に、バーコードをカプセルの外面で視認できなければならないため、これが自動的にカプセルの美的外観に悪影響を与える。一方、飲料製造プロセスの環境では、例えばバーコード上またはリーダーの光学素子上に堆積される水／蒸気によってバーコードの読みやすさが危険に晒されるという虞が常に存在する。

例えば、米国特許出願公開第２００２／００４８６２１号明細書は、エンコードされたコーヒーパケットおよび飲料製造装置に関し、飲料製造装置は、飲料パケットに記憶されたエンコードデータを検出するように構成されたセンサと、エンコードデータを解釈してエンコードデータにしたがって飲料の生成を命令するように構成されたプロセッサとを備える。エンコードデータは、バーコード、幾何学的形状、テキスト文字列、グリフ、デジタル透かし、切り欠き、溝、または、穴などの視覚コードであってもよい。

欧州特許出願公開第１６２９７５２ Ａ２号明細書は、飲料生成機によって分配される飲料カートリッジの順序に関する情報を記憶するメモリを有する飲料製造システムを開示している。

したがって、本発明の目的は、飲料原料収容カプセルの識別のための安価で信頼できる解決策を提案することである。特に、本発明の１つの目的は、識別システムの悪用または破損の危険を減らすことである。他の目的は、高温多湿の状態でうまく機能する解決策を提供することである。他の目的は、簡単な製造動作によりカプセルで実施され得る解決策を有することである。

本発明の他の目的は、機械の容量が限られた環境で検出動作を行なうことができる、よりコンパクトな解決策を提供することである。

本発明の一態様は、従来技術の視認できる識別表示が「隠された」或いは殆ど露出されない識別表示に取って代えられることである。

また、本発明の一態様は、従来技術の厄介な検出がカプセル側および機械側の両方でコンパクトな検出システムに取って代えられることである。

本発明の一態様によれば、カプセルの識別部材は、上記識別部材を保護し且つ識別システムの誤用または劣化の危険を減らすために、変形可能な、変位可能な、および／または、穿刺可能なカバーによって覆われる。

これに関連して、本発明によれば、飲料原料を収容するカプセルが提案される。カプセルには、外側から物理的に接触されるようになっている識別部材が設けられる。

識別部材は、外側からの機械的な接触時に情報を表わすようになっている。

つまり、識別部材は、構造的様式で情報をコード化する（従来技術の視覚的なバーコード表示とは異なる）。より正確には、識別部材は複数の所定の局部接触表面受け部を備えることができ、上記局部接触表面受け部のそれぞれは、外部プローブ部材との接触が確立されるか否かに基づく２進コード状態（０または１）に対応する２つの異なる表面レベル間で選択を成す。

表面レベルは、例えば、複数の局部的な凹部／穴または突出部材の異なる深さまたは高さに対応し得る。

一実施形態では、第１の接触受け部および第２の接触受け部が設けられる。第１の接触受け部は同じ深さの穴または凹部であってもよく、一方、第２の接触受け部は、より浅い深さの穴または凹部であり、或いは、穴埋めされ或いは僅かに起伏された状態にある。想定し得る変形例では、第１の接触受け部が同じ高さの突出要素であり、一方、第２の接触受け部がより高さのある突出要素である。

好ましくは、識別部材は、外側から見えず、また、飲料製造機の関連するプローブ手段によって物理的に接触される前に外部に露出されない。

これに関連して、識別部材をカバー手段によって外側に対して覆うことができる。この場合、カバー手段および／または識別部材は、関連する飲料製造機からのプローブ手段によって例えば貫通され、変形され、変位されることによりカバー状態から識別読み取り状態へと移行できるようになっている。

識別部材は、カプセルの面の表面構造を調節することにより、例えば、カプセルの識別面に穴または凹部を設けることによってコード化されることが好ましい。

カプセルの識別面は、プラスチック層、アルミニウム層、または、プラスチック−アルミニウムの積層体などの変位可能な、変形可能な、または、穿刺可能な膜によって覆われることができる。したがって、カバーは、外側から選択的に穿孔され或いは凹部または穴と重なり合う部分で変形されるようになっている。一方、カバーは、凹部または穴と重なり合わない部位で支持されることによって少なくとも特定の貫通または変形に抵抗することができる。

或いは、カバー部材が不変のままとどまることもできるが、識別部材は、カプセルを識別−カバー状態から識別−読み取り状態へと移行するように操作される（例えば変位される）。

好ましい実施形態では、飲料形成原料を収容するキャビティを画定するためにカプセルのカップ形状体に関連付けられるカプセルの蓋の前面に識別部材を形成することができる。

識別部材を蓋の一体部品として形成することができる。例えば、蓋を成形プラスチックから形成することができ、この蓋上に識別手段が成形される。

検出システムのために必要とされる空間を制限するため、複数の所定の局部接触受け部が非直線的パターンで蓋の前面に配置される。例えば、受け部は、略多角形パターンで、星形または湾曲パターンで、或いは、蓋の表面を覆う不規則なほぼ閉じられたパターンでグループ化することができる。

また、本発明は、原料収容カプセルから飲料を製造するようになっている飲料製造機と、先に規定されたカプセルとを備える飲料製造システムに関する。

本発明の更なる態様は、飲料原料収容カプセルと共に使用するようになっている飲料製造機に関する。飲料製造機には、カプセルと物理的に接触してカプセルの情報を読み取るための手段が設けられる。更に、飲料製造機には、上記手段と機能的に接続されるとともに、読み取られた情報に応じて飲料製造機の動作パラメータを制御するようになっている制御手段が設けられる。接触手段は、カプセルと機械的に接触する少なくとも１つの変位可能なプローブを備えることが好ましく、この場合、制御手段は、当初は、少なくとも１つのプローブを用いて、カプセルとのプローブの接触に応じたプローブの変位度合いに関する識別情報を検出するようになっている。

特に、少なくとも１つの変位可能なプローブは、制御手段の回路から距離を隔てて弾性的に位置されるとともに、カプセルとの接触に応じて上記回路と接触する状態へと選択的に移動され、プローブと回路との接触が所定の２進コード化状態（０または１）を成し、プローブと回路との非接触が他の２進コード化状態を成す。

識別システムのサイズを大幅に減少させるため、識別部材をプリント回路に関連付けることができる。プリント回路は、たった数ミリメートルの幅を有することができ、カプセルのハウジングに隣接する機械の小空間内に挿入することができる。例えば、プリント回路の厚さは０．５〜３ｍｍである。

プリント回路は、例えば、コード化された状態を与えるために複数のプローブによって選択的に閉じられ或いは開かれる複数のプリント回路を備える。

プローブに対して弾性を与えてプローブの非接触位置への戻りを可能にするとともに、カプセルによってもたらされる湿気から回路を分離するために、少なくとも１つのプローブは、弾性支持部材に結合され或いはその少なくとも一部であるとともに回路に関連付けられることが好ましい。

弾性支持部材は、例えば、エラストマー、好ましくはシリコーン部材であってもよい。

更に、プローブは、支持部材の座部に埋め込まれ或いは挿入されるベースを有するピンから形成することができる。

制御手段は、読み取られた情報に応じて、例えばカプセルの内部に供給される液体の温度などの飲料製造温度を制御するようになっていてもよい。

飲料製造機は、茶、コーヒー、および／または、他の飲料を製造するようになっていてもよい。

接触手段は、カプセルの所定の局部表面受け部と機械的に選択的に接触する所定のパターンを形成する複数の移動可能なピンを備えることができる。

制御手段は、カプセルに抗するピンの変位度合いによって識別情報を検出するようになっていてもよい。

ピンの変位は、ピンが制御手段の回路の関連する接点を選択的に開くように行なわれてもよい。

少なくとも１つのピンは、制御手段の回路から電気的に絶縁されることが好ましい。

本発明の更なる態様は、飲料原料収容カプセルから飲料を製造するようになっている飲料製造機の動作を制御するための方法に関する。

当該方法は、カプセルの専用の識別部材から識別情報を読み取るために飲料製造機のプローブ手段によってカプセルと物理的に接触するステップを備える。更なるステップでは、読み取られた識別情報に応じて飲料製造機の動作パラメータが設定される。

ここで、同封された図面の図を参照して、本発明の更なる利点、特徴、および、目的について説明する。

飲料原料収容カプセルから識別情報を読み取るようになっている本発明によるシステムの概略図を示している。 本発明によるカプセルの正面図を示している。 飲料製造機のプローブ手段とカプセルの識別部材との間の相互作用部品の詳細図を示している。 プローブ手段とカプセルとの間の相互作用の要素、即ち、図３の図を示している。 プローブ手段と関連付けることができるプリント回路基板を示している。

一般に、本発明の態様は、飲料製造機１１が上記飲料製造機１１の専用の飲料製造位置に位置されるカプセル１から飲料を製造するようになっていることである。図１に示されるように、カプセルは、飲料原料５を収容するための専用の区画室を有する。

飲料製造機１１の制御ユニット１０によって制御される液体３は、カプセル内に収容される原料５と相互作用するためにカプセル１に流入させられる。その後、相互作用の結果物、即ち、製造された飲料または液体食料品を飲料製造機１１から得る（参照４）ことができる。

液体３と原料５との間の相互作用の性質における典型例は、浸出、混合、抽出、溶解などである。異なるタイプの原料が飲料区画室に存在することができ、また、異なるタイプの相互作用がカプセル内で起こることができる。

図１に示されるシステムには、カプセル１から識別データを検索して（「読み取って」）読み取られた識別データを制御ユニット１０へ転送するための手段が設けられており、それにより、制御ユニット１０は、読み取られた識別データの内容に応じて飲料製造機１１の以降の製造サイクルの動作を制御できる。

識別データとは、カプセルおよび／または原料のパラメータのことであってもよい。

本発明の１つの態様によれば、カプセル１から非光学的様式で識別情報を読み取ることができる。これは、例えばバーコードを使用する光学的な読み取りが、カプセルの外観の美的印象に悪影響を及ぼすという不都合、および、飲料製造プロセスの環境でバーコードの読みやすさに起因して損なわれ易いという不都合を有するからである。

本発明によるカプセル１には、コード化された様式で識別情報を保持する識別部材６が設けられている。情報はデジタル様式でコード化されるのが好ましい。

情報は、カプセル１の面の表面構造の調節によってコード化されることが好ましい。例えば、穴または凹部が１つの論理状態（例えば「０」）を表わすことができ、一方、他の表面状態（「凹部がない」または「穴がない」）が他の論理状態（例えば「１」）を表わすことができる。

バーコードを、その後に非光学的様式で（或いは、光学的様式であっても）検出され得る表面調節と置き換えることによって、カプセルからの情報読み取りの信頼性が高まる。

識別部材６は、それが外部に晒されず且つ通常は外部から見えないようにカプセル１に配置されることが好ましい。これに関連して、識別部材６のためにカバー７を設けることができる。カバー７は、識別部材６に関しては、審美的目的および／または保護目的を果たす。

（なお、そのようなカバー７は、バーコードおよび情報の視覚的読み取りと組み合わせても有用である）

カバー７および識別部材６は、カプセルの一部であり、初めに識別部材が保護された状態であるように配置される。その後、飲料製造機のプローブ手段は、システムカバー手段／識別部材を操作して、システムカバー手段／識別部材が、カバー状態から、プローブ手段が識別部材中にエンコードされた情報を視覚的或いは機械的接触によって読み取ることができる識別読み取り状態へと移行されるようにすることができる。操作は、識別部材および／またはカバー手段に関して行なうことができる。

カバー７は、検出プロセスが行なわれていない限り、完全なカバーの機能を果たしているだけであることが好ましい。後述するように、検出プロセスと共に、カバー７を例えば少なくとも部分的に除去することができ、変位させることができ、変形させることができ、或いは、穿孔することができる。

或いは、カバー７は、情報読み取りプロセス中に、カバーの下側に配置される識別部材の表面輪郭にしたがうように撓ませられる。これに関連して、カバー７の下側に配置される識別部材６の表面構造を読み取るために外側から撓ませることができる柔軟なカバー７を予見することができる。

飲料製造機１１には、識別部材６の表面構造を調節させることによりコード化された情報を読み取るようになっているプローブ手段８が設けられる。

そのような検出は、物理的な機械接触によって或いは電気接触によって行なわれることが好ましいが、表面の調節を光学的に読み取ることもできる。

これに関連して、プローブ手段８は、好ましくは、情報読み取りプロセス中にカプセル１の識別部材６に抗して付勢される複数の変位可能なピン１７を有することができる。

したがって、ピン１７と識別部材６との間の接触領域における識別部材６の表面構造の特定の形状に応じて、ピン１７は、ほぼカプセル１の方へ突出することができる。識別部材６の表面構造によって情報がデジタル様式でコード化される場合には、それに対応して、ピン１７の変位位置のデジタルエンコーデングも存在する。即ち、ピン１７においては、より多く突出する位置と、より少なく突出する位置とが存在するだけである。

ピン１７のこの相対的な変位は、検出ユニット９によって電気信号へと変換される。このようにして生成された電気検出信号は、その後、制御ユニット１０によって処理することができる。

このように、検出ユニット９は、機械的に読み取られた情報を電気信号へと変換するようになっている。

その後、制御ユニット１０は、カプセルから読み取られた識別データに応じて、（網羅的ではないリストとして）例えば、供給される液体３の流量および温度並びに相互作用時間などの飲料製造プロセスのパラメータを設定する。

図２はカプセル１の平面図を示している。図２に示される実施形態によれば、識別部材の表面構造は、複数の穴１２を選択的に設けることによって調節される。所定の位置に穴１２を有することは１つの論理状態を表わし、一方、同じ位置に穴を有さないことは、他のデジタルでコード化された状態をそれぞれ表わす。

図３は、カプセル１の識別部材のデジタルでコード化された情報の機械的読み取りの、電気信号への変換を示している。

図３から分かるように、ピン１７は、例えばシリコーンなどの弾力性のある電気絶縁材料層１４によって電子回路基板１５から絶縁されている。したがって、層１４は、ピン１７をカプセルの方へ僅かに押圧して最終的にカプセルの識別部材上に設けられる任意のカバーを穿孔し或いは変形させるために必要な付勢力を与える。

各ピン１７の後端は、層１４の突出部分２２中に埋め込まれる拡大部分２１を有する。各ピン１７には、層１４の突出部分２２の上面２４と同一平面上で重なり合うフランジ２３を設けることができる。

図３に示される状態では、描かれた２つのピン１７がそれぞれ、識別部材の穴１２内へ突出しており、カバー７を穿孔してしまっている。したがって、これらの２つのピン１７は、後方へ押圧されず、そのため、プリント回路基板１５の専用部分の電気的短絡を選択的に引き起こすようになっている電気マイクロスイッチ２５を作動させていない。ＰＣＢ１５の更なる詳細については図５を参照して説明する。

各ピン１７は、例えば圧入またはオーバーモールドによって弾性層１４の凹部内に挿入することができる。ピンは、支持層１４よりも硬質であることが好ましい。ピンは金属または硬質プラスチックから形成することができる。また、ピンおよび層１４は、異なる硬さのゴム弾性材料の共射出成形によって形成することもできる。

識別部材の表面構造に起因してピン１７が識別部材３の表面構造中へ更に突出できない場合には、それにより、ピンが後方へ（図３の左内側へ）僅かに押圧され、そのため、シリコーン材料が押圧されて、導電マイクロスイッチ２５がプリント回路基板１５の方へ作動される（即ち、導電状態に移行する）。この場合、プリント回路基板１５に対向するシリコーン材料の面を、プリント回路基板１５上で所定の短絡を選択的に生み出すことができる導電層でコーティングすることができる。ここで、所定の短絡は、スイッチを閉じることに対応する。

図５は、プリント回路基板１５の更なる詳細を示している。参照符号２０は、選択的に短絡され得る領域を示している。

したがって、ピン１７の変位は、電子回路１５上のスイッチを選択的に作動させる（閉じる或いは開く）ことができる。

図４には、例えばシリコーンなどの弾性材料から形成されるのが好ましい絶縁・付勢部材１４が更に示されている。

このように、本発明は、飲料または液体食料品が製造されるべきカプセルからの情報の読み取りに基づいて飲料製造サイクル毎に個別に動作パラメータを設定することができる。

本発明の飲料製造システム、特に、変位可能なプローブは、視認できる（即ち、保護膜を伴わない）識別部材を有するカプセルを利用することもできる。

Claims (25)

1. 外側から物理的に接触されるよう構成された識別部材（６）が設けられている飲料原料カプセル（１）において、前記識別部材（６）が、変形可能な、変位可能な、取り外し可能な、および／または、穿刺可能なカバー（７）によって覆われることを特徴とする、飲料原料カプセル。
2. 外側から接触されるよう構成された識別部材（６）が設けられている飲料原料カプセル（１）において、前記識別部材（６）がカバー（７）によって覆われ、前記カバーおよび／または前記識別部材をカバー状態から識別情報読み取り状態へと移行させることができることを特徴とする、飲料原料カプセル。
3. 前記識別部材（６）が、外側からの機械的な接触時に情報を表わすように構成されている、請求項１または２に記載の飲料原料カプセル。
4. 前記識別部材（６）が、物理的に接触される前に外部に露出されない、請求項１〜３のいずれか一項に記載の飲料原料カプセル。
5. 前記カバー（７）が、関連する飲料製造機（１１）からのプローブ手段（８）によって貫通され或いは変形されるように構成されている、請求項４に記載の飲料原料カプセル。
6. 前記カバーが、前記識別部材の表面構造に適合するように穿孔され或いは変形されるべきアルミニウムおよび／またはプラスチック膜または箔から形成される、請求項５に記載の飲料原料カプセル。
7. 前記識別部材（６）が複数の所定の局部接触受け部（１２）を備え、前記局部接触受け部のそれぞれが、外部プローブ部材との接触が確立されるか否かに基づく所定の２進コード化状態（０または１）に対応する２つの異なる表面レベル間で選択を成す、請求項１〜６のいずれか一項に記載の飲料原料カプセル。
8. 第１の接触受け部が同じ深さの穴または凹部であり、第２の接触受け部がより浅い深さの穴または凹部であり、または、穴埋めされ或いは僅かに起伏された状態にある、請求項７に記載の飲料原料カプセル。
9. 第１の接触受け部が同じ高さの突出要素であり、第２の接触受け部が更に高さのある突出要素である、請求項７に記載の飲料原料カプセル。
10. 前記識別部材（６）が、飲料形成原料を収容するキャビティを画定するためにカプセルのカップ形状体に関連付けられるカプセルの蓋の前面に形成される、請求項７〜９のいずれか一項に記載の飲料原料カプセル。
11. 前記識別部材（６）が前記蓋の一体部品として形成される、請求項１０に記載の飲料原料カプセル。
12. 前記蓋が成形プラスチックから一体形成される、請求項１１に記載の飲料原料カプセル。
13. 前記複数の所定の局部接触受け部が非直線的パターンで前記蓋の前面に配置される、請求項７〜１２のいずれか一項に記載の飲料原料カプセル。
14. 識別部材（６）を備える飲料原料収容カプセル（１）と、前記カプセルを収容するための飲料製造機とを備え、前記飲料製造機が、
    カプセル（１）と物理的に接触して前記カプセルの情報を読み取るための手段（８）と、
    前記接触手段（８）に対して機能的に接続されるとともに、読み取られた情報に応じて前記飲料製造機（１１）の動作を制御するように構成されている制御手段（１０）と、
    を備える飲料製造システムにおいて、
    前記接触手段（８）が、前記カプセル（１）と機械的に接触する少なくとも１つの変位可能なプローブを備え、前記制御手段（１０）が、当初は、少なくとも１つの前記プローブを用いて、前記カプセル（１）との前記プローブの接触に応じた前記プローブの変位度合いに関する識別情報を検出するようになっていることを特徴とする、飲料製造システム。
15. 前記少なくとも１つの変位可能なプローブが、前記制御手段の回路から距離を隔てて弾性的に位置されるとともに、前記カプセルとの接触に応じて前記回路と接触する状態へと選択的に移動され、前記プローブと前記回路との接触が所定の２進コード化状態（０または１）を成し、前記プローブと前記回路との非接触が他の２進コード化状態を成す、請求項１４に記載の飲料製造システム。
16. 前記識別部材がプリント回路に関連付けられる、請求項１４または１５に記載の飲料製造システム。
17. 前記少なくとも１つのプローブが、弾性支持部材（１４）に結合され或いはその一部であり、回路に関連付けられる、請求項１４〜１６のいずれか一項に記載の飲料製造システム。
18. 前記弾性支持部材がエラストマー、好ましくはシリコーン部材である、請求項１７に記載の飲料製造システム。
19. 前記プローブが、前記支持部材の座部に埋め込まれ或いは挿入されるベースを有するピンから形成される、請求項１８に記載の飲料製造システム。
20. 前記接触手段が、前記カプセルの複数の所定の局部接触受け部（１２）と接触するための複数の同一の変位可能なピンを備える、請求項１４〜１９のいずれか一項に記載の飲料製造システム。
21. 前記カプセルの前記識別部材（６）が変形可能なおよび／または穿刺可能なカバー（７）によって覆われる、請求項１５〜２０のいずれか一項に記載の飲料製造システム。
22. 前記識別部材（１６）が複数の所定の局部接触受け部（１２）を備え、前記局部接触受け部のそれぞれが、前記飲料製造機の前記プローブとの十分な接触が確立されるか否かに基づく所定の２進コード化状態（０または１）に対応する２つの異なる表面レベル間で選択を成す、請求項１５〜２１のいずれか一項に記載の飲料製造システム。
23. 前記複数の所定の局部接触受け部が、前記カプセルの壁の非直線的パターンに沿って配置される、請求項２２に記載の飲料製造システム。
24. 前記制御手段（１０）が、読み取られた情報に応じて飲料製造温度および／または浸出休止時間を制御するようになっている、請求項１４〜２３のいずれか一項に記載の飲料製造機。
25. 前記制御手段が、異なる特性および／または起源を有するリーフティー原料を収容するカプセルにしたがった異なる浸出茶飲料の浸出において、水温パラメータ、流量、および／または、浸出休止時間を変えるように構成されている、請求項１４または２４のいずれか一項に記載の飲料製造機。

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