ここでは、様々な局面が、同一の参照番号が、全体を通じて同一の要素を参照するために使用される図面を参照して説明される。以下の説明では、説明の目的のために、1または複数の局面の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が記述される。しかしながら、そのような局面は、これら具体的な詳細なしで実現されることが明白である。他の事例では、周知の構成およびデバイスが、1または複数の局面の記載を容易にするために、ブロック図形式で示される。
さらに、本開示の様々な局面が、下記に述べられる。本明細書の教示は、様々な形式で具体化され、本明細書で開示された具体的な構成および/または機能は単なる代表例であることが明白であるべきである。本明細書に記載の教示に基づいて、当業者は、本明細書に開示の局面が、その他幾つかの局面とは独立して実施され、これらの局面のうちの2またはそれ以上が、様々な方式で結合されうることを理解すべきである。例えば、本明細書に記載された局面の任意の数を用いて装置が実施され、方法が実現されうる。さらに、本明細書に記載の局面のうちの1または複数に加えられたその他の構成および/または機能や、本明細書に記載の局面のうちの1または複数とは異なるその他の構成および/または機能を用いて装置が実施され、方法が実現されうる。一例として、本明細書に記載の方法、デバイス、システム、および装置の多くが、SFNデータの、同期が図られた送信や再送信を提供するアド・ホックまたは無計画/半計画(unplanned/semi-planned)無線通信環境の文脈で記述されうる。当業者であれば、類似技術が、その他の通信環境にも適用可能であることを理解すべきである。
本願で用いられるように、用語「構成要素」、「システム」等は、ハードウェア、ソフトウェア、実行中のソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、および/またはこれら任意の組み合わせの何れかである。例えば、構成要素は、限定される訳ではないが、プロセッサで実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行形式、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータでありうる。1または複数の構成要素は、プロセス、および/または実行スレッド内に存在し、構成要素は、1つのコンピュータに局在化されるか、および/または、2またはそれ以上のコンピュータに分散されうる。さらに、これら構成要素は、様々なデータ構成を格納した様々なコンピュータ読取可能媒体から実行することが可能である。これら構成要素は、例えば1または複数のデータ(例えば、ローカル・システム内、分散システム内の別の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータ、および/または、信号によって例えばインターネットのようなネットワークを介して他のシステムとインタラクトする1つの構成要素からのデータ)パケットを有する信号にしたがってローカル処理および/または遠隔処理によって通信することができる。さらに、本明細書に記載のシステムの構成要素は、当業者によって認識されるように、それらに関して記載された様々な局面、目標、利点等を達成することを容易にするために、追加の構成要素によって再構成および/または補完され、与えられた図面に記載された正確な構成に限定されない。
さらに、さまざまな局面が、本明細書において、加入者局に関連して記載される。加入者局はまた、システム、加入者ユニット、移動局、モバイル、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、あるいはユーザ機器と称されうる。加入者局は、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ワイヤレス・ローカル・ループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有する携帯デバイス、あるいは、処理デバイスとの無線通信を容易にする無線モデムまたは同様のメカニズムに接続されたその他の処理デバイスでありうる。
さらに、本明細書に記載の様々な局面または機能は、標準的なプログラミング技術および/またはエンジニアリング技術を用いた方法、装置、および製造物品として実施されうる。用語「製造物品」は、コンピュータ読取可能デバイス、キャリア、またはメディアからアクセス可能なコンピュータ・プログラムを包含するように意図される。例えば、コンピュータ読取可能媒体は、限定される訳ではないが、磁気記憶デバイス(例えば、ハード・ディスク、フロッピィ(登録商標)ディスク、磁気ストライプ等、光ディスク(例えば、コンパクト・ディスク(CD)、DVD等)、スマート・カード、およびフラッシュ・メモリ・デバイス(例えば、カード、スティック、キー・ドライブ等)を含む。さらに、本明細書に記載された様々な記憶媒体は、1または複数のデバイス、および/または、情報を格納するためのその他の機械読取可能媒体を表すことができる。用語「機械読取可能媒体」は、限定される訳ではないが、無線チャネル、および、命令群および/またはデータを格納、包含、および/または搬送することが可能なその他様々な媒体を含みうる。
さらに、用語「典型的」は、本明細書において、例、事例、または例示として役立つことを意味するために使用される。本明細書で「典型的」と記載される設計の任意の局面は、必ずしも、その他の局面または設計よりも好適であるとか有利であると解釈される必要はない。むしろ、これら用語の使用は典型的には、具体的な方法で本概念を示すことが意図される。本明細書で使用されるように、用語「または」は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味することが意図される。すなわち、もしも特に指定されていないか、あるいは、文脈から明らかなように、「XはAまたはBを適用する」は、普通の包括的な順序のうちの何れかを意味することが意図されている。すなわち、XがAを適用するか、XがBを適用するか、XがAとBとの両方を適用すれば、前述の例のうちの何れかの下で、「XがAまたはBを適用する」が満足される。さらに、本明細書および特許請求の範囲で使用される冠詞「a」および「an」は、一般に、特に指定されていないか、単数を示すものであることが文脈から明らかではない場合、「1または複数」を意味すると解釈されるべきである。
本明細書に記載されるように、「推論する」または「推論」なる用語は、一般に、イベントおよび/またはデータを介してキャプチャされた観察のセットからの、システム、環境、および/またはユーザに関する推論または推論処理を称する。推測は、特定のコンテキストまたは動作を特定するために適用されるか、あるいは、例えば、状態にわたった確率分布を生成することができる。推測は、データおよびイベントの考慮に基づく興味のある状態にわたった確率分布の計算のように、確率論的でありうる。推測はまた、イベントおよび/またはデータのセットからの高レベル・イベントを構成するために適用される技術をも称しうる。そのような推測によって、観察されたイベントが、時間的に近接して相関付けられていようといまいと、観察されたイベントおよびデータが、1または幾つかのイベントおよびデータ・ソースから由来していようといまいと、観察されたイベントおよび/または格納されたイベント・データのセットから、新たなイベントまたは動作が構築される。
本明細書に記載の技術は、例えば、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、単一キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワーク等のような様々な無線通信ネットワークに使用されうる。用語「ネットワーク」および「システム」は、しばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えばユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、cdma2000等のようなラジオ技術を実施することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)および低チップ・レート(LCR)を含んでいる。cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、例えば、グローバル移動体通信システム(GSM)のようなラジオ技術を実施することができる。OFDMAネットワークは、例えばエボルブドUTRA(E−UTRA)、IEEE 802.11、IEEE 802.16、IEEE 802.20、フラッシュOFDM等のようなラジオ技術を実施することができる。UTRA、E−UTRA、およびGSMは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。ロング・ターム・エボリューション(LTE)、はE−UTRAを使用するUMTSの最新のリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS、およびLTEは、「第3世代パートナシップ計画(3GPP)」と命名された組織からの文書に記載されている。cdma2000は、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された組織からの文書に記載されている。これらの様々なラジオ技術および規格は、当技術において周知である。明確にするために、本技術のある局面が、以下ではLTEについて記述され、LTE技術は、以下の記載の多くで使用される。
単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)は、単一キャリア変調と周波数領域等値化を用いる技術である。SC−FDMAは、OFDMAシステムと本質的に同じ複雑さと同程度のパフォーマンスとを有する。SC−FDMA信号は、その固有の単一キャリア構造により、低いピーク対平均電力比(PAPR)を有する。SC−FDMAは、送信電力効率の観点において、低いPAPRがモバイル端末に大いに寄与するアップリンク通信において特に、大きな注目を集めた。それは現在、3GPPロング・ターム・エボリューション(LTE)またはエボルブドUTRAにおけるアップリンク多元接続スキームのために動作していると仮定されている。
図1は、複数の基地局110と複数の端末120とを備えた無線通信システム100を例示しており、1または複数の局面と連携して適用されうる。基地局は、一般に、端末と通信する固定局であり、アクセス・ポイント、ノードB、またはその他幾つかの技術用語で呼ばれうる。基地局110はそれぞれ、102a、102b、および102cとラベル付けされた3つの地理的領域として例示された特定の地理的領域のために通信有効範囲を提供する。用語「セル」は、その用語が使用される文脈に依存して、基地局および/またはその有効範囲領域を称する。システム容量を改善するために、基地局有効範囲領域は、複数の小さな領域(例えば、図1のセル102aにしたがった3つの小さな領域)104a、104b、および104cに分割されうる。それぞれの小さな領域は、それぞれの基地トランシーバ・サブシステム(BTS)によってサービス提供されうる。用語「セクタ」は、その用語が使用される文脈に依存して、BTSおよび/またはその有効範囲領域を称する。セクタ化されたセルについて、そのセルの全てのセクタのBTSは一般に、そのセルの基地局内にともに位置する。本明細書に記載の送信技術は、セクタ化されたセルを備えたシステムにも、セクタ化されていないセルを備えたシステムにも使用される。単純化のために、以下の記述では、用語「基地局」は一般的に、セルにサービス提供する固定局のみならず、セクタにサービス提供する固定局のためにも使用される。
端末120は一般に、システム全体にわたって分散しており、各端末は、固定式または移動式である。端末はまた、移動局、ユーザ機器、ユーザ・デバイス、あるいはその他の幾つかの用語で呼ばれうる。端末は、無線デバイス、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、無線モデム・カード等でありうる。端末120はそれぞれ、任意の瞬間において、0、1、または複数の基地局とダウンリンクおよびアップリンクで通信することができる。ダウンリンク(または順方向リンク)は、基地局から端末への通信リンクを称し、アップリンク(または逆方向リンク)は、端末から基地局への通信リンクを称する。
集中化されたアーキテクチャの場合、システム・コントローラ130は、基地局110に接続しており、この基地局110に調整および制御を与える。分散化されたアーキテクチャの場合、基地局110は、必要に応じて、互いに通信することができる。順方向リンクのデータ送信は、順方向リンクおよび/または通信システムによってサポートされうる最大データ・レートにおいて、あるいは最大データ・レート近傍において、1つのアクセス・ポイントから1つのアクセス端末へと生じる。順方向リンクの追加チャネル(例えば、制御チャネル)は、複数のアクセス・ポイントから1つのアクセス端末へと送信されうる。逆方向リンク・データ通信は、1つのアクセス端末から1または複数のアクセス・ポイントへと生じる。
図2は、様々な局面にしたがったアド・ホックまたは無計画/半計画(unplanned/semi-planned)無線通信環境200の例示である。システム200は、無線通信信号を受信し、互いにおよび/または1または複数のモバイル・デバイス204への送信、反復等を行う1または複数のセクタ内に、1または複数の基地局202を含むことができる。例示するように、各基地局202は、206a、206b、206c、および206dとラベルされた3つの地理的領域として例示されているような特定の地理的領域のための通信有効範囲を提供することができる。各基地局202は、送信機チェーンと受信機チェーンとを含む。これらのおのおのは、当業者によって理解されるように、信号の送信および受信に関連付けられた複数の構成要素(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、アンテナ等)を備えている。モバイル・デバイス204は、例えば、セルラ電話、スマート・フォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルド計算デバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/または、無線ネットワーク200を介して通信するその他任意の適切なデバイスでありうる。システム200は、フレキシブルなパイロット・パターンとするために、本明細書に記載の様々な局面とともに適用することができる。
本明細書に記載の送信技術は、例えばCDMAシステム、TDMAシステム、FDMAシステム、OFDMAシステム、およびSC−FDMAシステムのような様々な無線通信システムのために使用されうる。用語「システム」および「ネットワーク」はしばしば、置換可能に使用される。CDMAシステムは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、cdma2000等のようなラジオ技術を実施することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)および低チップ・レート(LCR)を含んでいる。cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM)のようなラジオ技術を実施することができる。OFDMAシステムは、例えば、エボルブドUTRA(E−UTRA)、IEEE 802.11、IEEE 802.16、IEEE 802.20、フラッシュOFDM等のようなラジオ技術を実施することができる。これら様々なラジオ技術および規格は、当該技術分野において周知である。UTRA、E−UTRA、およびGSMは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。ロング・ターム・エボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSの最新のリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS、およびLTEは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された組織からの文書に記載されている。cdma2000は、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された組織からの文書に記載されている。明確さのために、本技術のある局面が、以下において、LTEにおけるアップリンク送信について記載されており、3GPP技術が、以下の記載のほとんどで使用されている。
LTEは、ダウンリンクでは直交周波数分割多重化(OFDM)を適用し、アップリンクでは単一キャリア周波数分割多重化(SC−FDM)を適用する。OFDMおよびSC−FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、値域等とも呼ばれる複数(N個の)直交サブ・キャリアに分割する。サブ・キャリアはそれぞれ、データを用いて変調されうる。一般に、変調シンボルは、OFDMを用いて周波数領域で送られ、SC−FDMを用いて時間領域で送られる。LTEの場合、隣接するサブ・キャリア間の間隔は固定されており、サブ・キャリアの合計数(N個)は、システム帯域幅に依存しうる。1つの設計では、5MHzからなるシステム帯域幅のため、10MHzからなるシステム帯域幅のため、20MHzからなるシステム帯域幅のためである。一般に、Nは、任意の整数値でありうる。
LTEダウンリンク送信スキームは、ラジオ・フレーム(例えば、10ミリ秒ラジオ・フレーム)によって分割される。フレームはそれぞれ、周波数(例えば、サブ・キャリア)および時間(例えば、OFDMシンボル)からなるパターンを備える。10ミリ秒のラジオ・フレームは、(サブ・フレームまたは時間スロットとも称され、以後、置換可能に使用される)複数の隣接する0.5ミリ秒のサブ・フレームへ分割される。各サブ・フレームは、複数のリソース・ブロックを備えており、各リソース・ブロックは、1または複数のサブ・キャリア、および、1または複数のOFDMシンボルから構成される。1または複数のリソース・ブロックが、データ、制御情報、パイロット(基準信号とも呼ばれる)、またはそれら任意の組み合わせのために使用されうる。
SFNおよびセル特有の(例えば、ユニキャストまたはマルチキャスト)スキームの最も有効な使用を達成するために、本明細書では、ダウンリンクでSFNおよびセル特有のパイロットを多重化する別のアプローチが記述される。セル特有のパイロットが、FDMで送信され、セル特有のスクランブル・コードでスクランブルされる。FDM動作を用いることによって、周波数を複数回再使用することが可能となる。ここでは、少数の近隣セルからのパイロット・トーンは、互いに衝突しない。これによって、特に、セル端部におけるチャネル評価値が向上する。
図3は、例にしたがったダウンリンク送信のサブ・フレームのセル特有のパイロット送信パターン300を例示する。例によれば、セル特有のパイロット・パターンは、時間期間360対周波数帯域362からなるラジオ・フレームのサブ・フレーム用である。典型的なパイロット・パターンでは、シンボル306の全てのトーンが、パイロット情報を送信するために割り当てられる。この例によれば、最大6セルのパイロット送信が、シンボル期間中に、異なるトーンを用いて達成されるので、最大6セルが衝突しないだろう。例えば、セル0パイロット情報は、トーン304、320および332を用いて送信され、セル1パイロット情報は、トーン310、322、および334を用いて送信され、セル2パイロット情報は、トーン312、324、および336を用いて送信され、セル3パイロット情報は、トーン314、326、および338を用いて送信され、セル4パイロット情報は、トーン316、328、および340を用いて送信され、セル5パイロット情報は、トーン318、330、および342を用いて送信される。このパターンは、例えばシンボル期間352、354のように、幾つかのシンボル期間反復されうる。サブ・フレーム内の残りのトーンのために、送信機は、非パイロット情報を送信することができる。局面によれば、セル0は、データまたはその他の情報(例えば、非パイロット情報)をトーンで送信することができる。ここでセル1、2、3、4、5は、パイロットを送信する。したがって、パイロット・トーンは、低い干渉電力スペクトル密度(PSD)と、高い信号対雑音比(SNR)を経験する。これによって、チャネル評価値が向上する。システム構成に依存して、それより少ないセルまたはそれより多いセルが、衝突しないように設計されうる。
図4は、局面にしたがったダウンリンク送信のサブ・フレームのために使用されるSFN送信400を有する送信パターンを例示する。ここでは、セル特有のパイロットが、同じサブ・フレーム上のSFNデータ(例えば、SFN送信スキームを用いて送信されたデータ)を用いて多重化される。例によれば、送信パターンは、時間期間460対周波数帯域幅462からなるラジオ・フレームのサブ・フレーム用である。典型的なパターンでは、シンボル406の全てのトーンが、パイロット情報を送信するために割り当てられる。この例では、互いに衝突しない6つのセルが示されている。これは、パイロット情報を送信するために、各セルにトーンを割り当てることによって達成される。例えば、セル0パイロット情報は、トーン404、420、および432を用いて送信され、セル1パイロット情報は、トーン410、422、および434を用いて送信され、セル2パイロット情報は、トーン412、424、および436を用いて送信され、セル3パイロット情報は、トーン414、426、および438を用いて送信され、セル4パイロット情報は、トーン416、428、および440を用いて送信され、セル5パイロット情報は、トーン418、430、および442を用いて送信される。このパターンは、例えばシンボル期間452、454のように、幾つかのシンボル期間反復されうる。残りのトーンは、(図4において影で示すように)SFN送信のために設計される。局面では、SFNおよびセル特有の送信が、同じサブ・フレームに多重化される場合、周波数再使用は、セル特有のサブ・フレームについて、複数回なされない。ここでセルは、互いに衝突することは許されない。これは、SFN送信の性質による。したがって、この例において、セル0は、SFN送信を送ることはできず、セル1、2、3、4、および5が、パイロット情報を送信する。したがって、異なるセルからのパイロットが、互いに衝突することが許されていないのであれば、与えられたセルについて、非パイロット・トーンが、SFNデータのために使用されない。しかしながら、セル0は、(ヌル・トーン上の周波数再使用パターンが、データ・トーン上の周波数再使用パターンと同一になるように)例えば制御情報、割り当て、ヌル・トーン、または任意の非パイロットおよび非SFNデータのような他の情報を送信することができる。したがって、セル0の送信パターンは、例えば、トーン404、420、および432のように、衝突を回避するために設計されたセル数に基づいて反復されるパイロット・トーンの送信を備えることができる。送信パターンはさらに、パイロット送信のため他のセルによって使用されるトーンでの非パイロット送信および非SFN送信を備えうる。例えば、トーン410、412、414、416、418、422、424、426、428、430、434、436、438、440および442。典型的なサブ・フレームの残りのトーンは、SFN送信に使用されるだろう。
図5は、セル特有のパイロットが、同じサブ・フレーム上でSFNデータ(例えば、SFN送信スキームを用いて送信されたデータ)を用いて多重化される別の局面にしたがったダウンリンク(DL)送信(TX)パターン500(SFN+CS送信パターンとも称される)を示す。例によれば、送信パターンは、時間期間560対周波数帯域幅562から構成されるラジオ・フレームのサブ・フレーム用である。局面によれば、システム内の全てのセルは、パイロット送信、ヌル・トーン、またはこれらの任意の組み合わせのために、(ヌル・キャストとして示すように)指定されたトーンを使用することが要求される。典型的な送信パターンによれば、サブ・キャリア504、520、および532において、シンボル506、552、および554について定められたリソース・ブロックは、システム内の全てのセルによって、パイロット情報送信のために使用される。別の局面によれば、送信パターン(図示しない)は、パイロット・トーンと衝突しないパイロット・トーンを割り当てるために、その他のセルによって使用されうる。残りのトーンは、コンテンツをUEに配信するSFN送信スキームのために割り当てられる。したがって、各セルのパイロットは、衝突することが許容され、もって、より大きなトーンのセットでのSFN送信が可能となる。
フレキシブルなパイロット・パターン・スキームの場合、パイロット送信のために指定されたトーンが、周波数、時間、またはこれらの任意の組み合わせにおいて隣接しうる。したがって、局面では、SFN+CS送信パターンは、周波数において隣接した全てのパイロット・トーンを有している。別の局面では、SFN+CS送信パターンは、時間において隣接した全てのパイロット・トーンを有している。別の局面では、SFN+CS送信パターンは、周波数において隣接しており、サブ・フレームの周波数帯域幅の先頭に密集しているセル特有のパイロット送信のために指定された全てのトーンを有している。例えば、全てのパイロット送信トーンが、シンボル506、552、および554について、570において隣接している。別の局面では、SFN+CS送信パターンは、周波数において隣接しており、サブ・フレームの周波数帯域幅の中央に密集しているセル特有のパイロット送信のために指定された全てのトーンを有している。例えば、全てのパイロット送信トーンが、シンボル506、552、および554について、572において隣接している。別の局面では、SFN+CS送信パターンは、周波数において隣接しており、サブ・フレームの周波数帯域幅の末尾に密集しているセル特有のパイロット送信のために指定された全てのトーンを有している。例えば、全てのパイロット送信トーンが、シンボル506、552、および554について、574において隣接している。システムに依存して、全てのセルが、周波数および時間において、パイロットの送信を繰り返すのではない。したがって、例えば、セルは、シンボル506、552、および554について、サブ・キャリア504によって指定されたトーンで、シンボル期間552について、サブ・キャリア504、520、および532でのみ、パイロットを送信することができる。
図6は、システム動作中、上述したダウンリンク送信パターンを使用するフレーム構造600を示す。局面によれば、セル特有のパイロットが、DL送信パターンから選択された1または複数のパターンを用いて送信される。例えば、時間期間602の間、4つのサブ・フレーム604、606、608、および610が送信される。局面では、サブ・フレーム604のために、システムは、第1のパターン(例えば、図3に記載されるようなセル特有の複数回の再使用)または第2のパターン(例えば、図5に記載されるようなセル特有+SFN、およびそのパターンの全ての変形)を選択することができる。サブ・フレーム606、608、および610のために、システムは、第1のパターンまたは第2のパターンを使用することができる。したがって、SFNが存在しないサブ・フレームでは、周波数再使用に対応するセル特有のパイロット・パターンである送信は、1より多い。他のサブ・フレームでは、そのパターンは、1度の周波数再使用に相当する。
各セルは、システムの全ての条件、データ・レート要件、一定のコンテンツが配信されねばならないレート等に基づいて、ダウンリンク送信パターンを選択するメカニズムを備える。SFN+CS送信パターンの使用は、定期的でありうる。そのような場合、SFN+CS送信パターンを使用するために選択されたサブ・フレームの割り当ては、各セルにおいて定期的にブロードキャストされる。DL送信パターンが選択されると、システム内の全てのセルが、選択されたDL送信パターンに関する情報をブロードキャストする(例えば、ブロードキャスト・チャネルを用いてシグナリングする)だろう。これは、DL送信パターンがセルによって使用される場合、インジケータ(1または複数のビット)とサブ・フレームとをUEに送信することによって達成されうる。このDL送信パターンは、インジケーションが、選択されたDL TXパターンを使用する前に再シグナルあるいはブロードキャストされるサブ・フレームについてのみ効果的でありうる。あるいは、選択されたDL TXパターンを使用するために、1または複数のサブ・フレームが割り当てられうる。そのような状態では、例えばSFN+CS送信パターンを使用する割り当てられたサブ・フレームに関する情報が、セルによってUEへブロードキャストされる。
局面では、上述されたDL TXパターンが、識別子を用いて識別されうる。オーバヘッドを減らすために、TXパターン識別子と、指定されたサブ・フレーム番号のみがUEにブロードキャストされる。その後、UEは、TXパターンに関連付けられた正確な処理方法をメモリから抽出し、この方法を、指定されたサブ・フレームについて受信された送信を処理するために適用する。
図7および図8に示すように、方法は、サブ・フレームのDL送信として割り当てられたSFN+CS送信パターンのインジケーションを使用してブロードキャストするメカニズムに関連する。説明を単純にする目的のために、これら方法が示され、一連の動作として記載される一方、幾つかの動作は、特許請求の範囲で主張されたものにしたがって異なる順番で生じ、および/または、本明細書で示され記載されたものとは別の動作と同時に生じうるので、これら方法は、この動作の順番によって限定されないことが理解され認識されるべきである。例えば、当業者は、方法は、例えば状態図のような相互に関連した状態またはイベントのシリーズとして表現されることを理解し認識するだろう。さらに、例示された全ての動作が、特許請求された主題にしたがって方法を実施するように要求されている訳ではない。
図7に示すように、局面にしたがって、選択されたDL TXパターンのインジケーションを、無線通信システムでブロードキャストすることを容易にする方法700の例が例示されている。方法700は、セル(例えば、エンハンスト・ノード基地局eNode B)、アクセス・ポイント(AP)、基地局、または同様のメカニズム)から、無線通信ネットワークの1または複数の端末デバイス(例えば、ユーザ機器UE、AT、または同様のメカニズム)へとインジケーションを送信することを容易にすることができる。この方法は、702で始まり、ダウンリンク送信のためにSFN送信を使用する時間であるかを判定する。局面では、セルは、SFN送信が、エンハンスト・データ・レートでコンテンツを送信することを要求されているかを定期的に判定するか、あるいは、SFN送信を用いることを開始する要求をシステムから受信する。局面では、データのSFN送信が生じる場合、システムから、SFN送信とサブ・フレームの時間における場所とのインジケーションを受信する。SFN送信が要求されていることが判定されると、方法は、ブロック704、706、および708を実行する。そうでない場合、ブロック720において、この方法は、例えば、図3に記載された第1のパターンのようなデフォルト送信パターンを使用し続ける。ブロック704では、セルが、1または複数の送信パターンからSFN送信パターンを決定する。各送信パターンは、基準信号(例えば、パイロット・データ)のために使用するために、および、SFN送信スキームを用いてデータを送信するために、サブ・フレームのトーンとシンボルを示す。送信が選択されると、セルは、指定されたサブ・フレームのために選択されたパターンを割り当てる。システムに依存して、方法は、利用可能なSFN送信パターンの幾つかのタイプのリストから送信パターンの1つのSFNを選択する。例えば、図5において上述したSFN+CS送信パターン、あるいは、そのパターンの変形(例えば、周波数および/または時間に基づいて、密集したパターンまたは互い違いに配列したパイロット・トーン)。送信パターンを選択した後に、方法は、ブロック706に進む。706では、セルは、選択されたDL送信パターン情報と、有効とされた指定されたサブ・フレームとを、セルがサービス提供する全てのUEへブロードキャストする。システムの要求に依存して、方法は、インジケーションを演繹的にブロードキャストし、全てのUEが、選択されたDL送信パターンを使用する前にこのインジケーションを受信できるようにする。このインジケーションは、予め定めたTXパターン識別子であるか、あるいは、選択された送信パターンに関するより詳細な情報でありうる。ブロック708では、この方法は、指定されたサブ・フレームのために選択されたDL送信パターンを用いて、データ(例えば、コンテンツ)を送信する。
図8に示すように、局面にしたがって、無線通信システムにおいて、選択されたDL TXパターンのインジケーションを受信することを容易にする一例である方法800が例示される。方法800は、無線通信ネットワーク内のセル(例えば、エンハンスト・ノード基地局eNode B、アクセス・ポイント(AP)、基地局、または同様のメカニズム)からインジケーションを受信することを容易にすることができる。局面によれば、ブロック802では、方法は、指定されたサブ・フレームを処理するために指定されたSFN TXパターン(例えば、SFN+CS送信パターン)を使用するとのインジケーションを、順方向リンクで受信する。ブロック804では、方法は、指定されたサブ・フレームのために指定されたSFN TXパターンに基づいて、受信した送信の処理を開始する。
図9は、1または複数の局面にしたがって、通信ネットワークにフィードバックを提供することができる典型的なアクセス端末900を示す。アクセス端末900は、信号を受信し、受信した信号について一般的な動作(例えば、フィルタ、増幅、ダウンコンバート等)を実行する受信機902(例えば、アンテナ)を備える。特に、受信機902はまた、送信割当期間のうちの1または複数のブロックへ割り当てられたサービスを規定するサービス・スケジュールと、本明細書で記載したように、フィードバック情報を提供するために、ダウンリンク・リソースのブロックを、アップリンク・リソースのブロックに相関付けるスケジュールとを受信することができる。受信機902は、受信したシンボルを復調し、それらを評価のためにプロセッサ906へ提供する復調器904を含む。プロセッサ906は、受信機902によって受信された情報を分析すること、および/または、送信機916による送信のために情報を生成することに特化されたプロセッサでありうる。さらに、プロセッサ906は、アクセス端末900のうちの1または複数の構成要素を制御するプロセッサ、および/または、受信機902によって受信された情報を分析し、送信機916による送信のために情報を生成し、アクセス端末900のうちの1または複数の構成要素を制御するプロセッサでありうる。さらに、プロセッサ900は、本明細書に記載されているように、受信機902によって受信されたアップリンク・リソースおよびダウンリンク・リソースの相関を解釈すること、受信されていないダウンリンク・ブロックを識別すること、または、例えばビットマップのように、そのような受信されていないブロックに適切なフィードバック・メッセージを生成することのための命令群であるか、あるいは、複数のアップリンク・リソースの適切なアップリンク・リソースを判定するハッシュ関数を分析することのための命令群を実行することができる。
アクセス端末900はさらに、プロセッサ906と動作可能に接続されており、送信、受信等されるデータを格納することができるメモリ908を備えている。メモリ908は、ダウンリンク・リソース・スケジュールに関連する情報、前述を評価するためのプロトコル、送信の未受信部分を特定し、判読不能な送信を判定し、フィードバック・メッセージをアクセス・ポイントへ送信すること等を行うプロトコル等を格納することができる。
本明細書に記載のデータ・ストア(例えば、メモリ908)は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリの何れかであるか、あるいは、揮発性メモリおよび不揮発性メモリの両方を含みうることが理解されるだろう。例示によって、限定ではなく、不揮発性メモリは、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、EPROM(EPROM)、電子的に消去可能なPROM(EEPROM)、あるいはフラッシュ・メモリを含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュ・メモリとして動作するランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含むことができる。例示によって、限定ではなく、RAMは、例えばシンクロナスRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブル・データ・レートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(ESDRAM)、同期リンクDRAM(SLDRAM)、およびダイレクト・ラムバスRAM(DRRAM)のような多くの形式で利用可能である。対象システムおよび方法のメモリ908は、限定される訳ではないが、これらおよびその他の適切なタイプのメモリを備えることが意図される。
受信機902はさらに、(例えば、ビットマップ応答で、複数のNACKメッセージまたはACKメッセージを提供することを容易にするために)、ダウンリンク送信リソースのうちの1または複数のさらなるブロックと、アップリンク送信リソースのブロックとの間のスケジュールされた相関を受信する多重アンテナ910と動作可能なように接続されている。多重プロセッサ906は、単一のアップリンク・リソースにわたって、第1のダウンリンク・ブロックと、1または複数の追加のダウンリンク・ブロックのおのおのとが受信されたか、されなかったかを示すACKメッセージまたはNACKメッセージを提供するフィードバック・メッセージ内にマルチ・デジット・ビットマップを含むことができる。さらに、計算プロセッサ912は、本明細書で記載されるように、ダウンリンク送信リソースのブロック、またはそれに関連するデータが受信されない場合、フィードバック確率関数を受信することができる。この関数は、フィードバック・メッセージが、アクセス端末900によって提供される確率を制限する。具体的には、そのような確率関数は、複数のデバイスが、失われたデータを同時にレポートしている場合、干渉を低減するために使用することができる。
アクセス端末900はさらに、変調器914と、信号を例えば基地局、アクセス・ポイント、別のアクセス端末、リモート・エージェント等に送信する送信機916とを備える。信号生成部910とインジケータ評価部912とは、プロセッサ906と別に示されているが、プロセッサ906または多くのプロセッサ(図示せず)の一部でありうることが理解されるべきである。
図10は、LTEネットワークについて、失われた送信データに関連するフィードバックのプロビジョンを容易にするシステム1000の例示である。システム1000は、複数の受信アンテナ1006を介して1または複数のモバイル・デバイス1004から信号を受信する受信機1010と、送信アンテナ1008を介して1または複数のモバイル・デバイス1004へ送信する送信機1024とを備えた基地局1002(例えば、アクセス・ポイント等)を備える。受信機1010は、受信アンテナ1006から情報を受信することができ、さらに、受信されていないあるいは判読不能なデータ・パケットに関連するフィードバック・データを受信する信号受信部(図示せず)を備えうる。さらに、受信機1010は、受信信号を復調する復調器1012と動作可能に関連付けられている。復調されたシンボルは、アップリンク・リソースとダウンリンク・リソースとの相関付けに関連する情報を格納するメモリ1016に接続されたプロセッサ1014によって分析され、モバイル・デバイス1004へ送信されるか、あるいはモバイル・デバイス1004から受信されるデータのみならず、ネットワークからの動的および/または静的な相関付け、および/または、様々な動作および本明細書に記載された機能を実行することに関連するその他任意の情報を提供する。
プロセッサ1014はさらに、マルチキャスト・サービスまたはブロードキャスト・サービスについて、ダウンリンク送信リソースのブロックと、アップリンク送信リソースのブロックとの間の、割り当て期間中の相関付けをスケジュールする関連付けプロセッサ1018に接続される。加えて、関連付けプロセッサ1018はさらに、ダウンリンク・リソースのための、複数のフィードバック・メッセージの受信を可能にするために、アップリンク送信リソースのうちの1または複数の追加ブロックと、ダウンリンク送信リソースのブロックとの間の相関付けをスケジュールすることができる。その結果、ダウンリンク・リソースと関連するフィードバック・メッセージの相対数を決定することができる。更に、関連付けプロセッサ1018は、フィードバック・メッセージ内に含まれる単一のビットマップが、ダウンリンク送信リソースの複数のブロックについてACK情報またはNACK情報を示すことができるように、マルチキャスト・サービスまたはブロードキャスト・サービスのために、アップリンク送信リソースと、ダウンリンク送信リソースの複数のブロック間の相関付けをスケジュールすることができる。
関連付けプロセッサ1018は、端末デバイスがフィードバック・メッセージを提供する可能性を制限する確率係数を生成する計算プロセッサ1020に接続されうる。この確率係数は、複数の端末デバイスからのフィードバック干渉を低減するために基地局1002によって適用されうる。さらに、計算プロセッサ1020は、基地局1002によって送信されるハッシュ関数を生成することができる。これは、複数の端末デバイスのおのおのに、フィードバック・メッセージを発行する際に使用する特定のアップリンク送信リソースを示すことができる。このようにハッシュ関数を示すことは、端末デバイスのおのおの、各端末アイデンティティのハッシュ、各端末デバイスによって利用されるサービスのアイデンティティ、ブロック特有情報、またはこれらの組み合わせに少なくとも部分的に基づきうる。
さらに、計算プロセッサ1020は、ダウンリンク送信リソースのブロックに関連する受信されたフィードバック・メッセージの数を判定するソート・プロセッサに接続されうる。例えば、ダウンリンク送信リソースのブロックが、(例えば、上述するように、関連付けプロセッサ1018によって)複数のアップリンク送信リソースに接続されている場合、ダウンリンク・リソースのために、2またはそれ以上のフィードバック・メッセージが、基地局1002によって受信される。したがって、ソート・プロセッサ1021は、どのフィードバック・メッセージがダウンリンク・ブロックに対応し、そのダウンリンク・ブロックのために再送信優先度を示すかを特定することができる。さらに、ソート・プロセッサ1021は、ダウンリンク送信リソースの各ブロックに関連する受信されたフィードバック・メッセージの数に少なくとも部分的に基づいて、ダウンリンク送信リソースの複数のブロックのうちのどれを再送信するかを選択することができる。
図11に示すように、ダウンリンクでは、アクセス・ポイント1105において、送信(TX)データ・プロセッサ1110が、トラフィック・データを受信し、フォーマットし、符号化し、インタリーブし、そして変調(またはシンボル・マップ)して、変調シンボル(「データ・シンボル」)を提供する。シンボル変調器1115は、データ・シンボルおよびパイロット・シンボルを受信および処理して、シンボルのストリームを提供する。シンボル変調器1115は、データ・シンボルおよびパイロット・シンボルを多重化し、それらを送信機ユニット(TMTR)1120に提供する。送信シンボルはそれぞれ、データ・シンボル、パイロット・シンボル、あるいは0の値の信号でありうる。パイロット・シンボルは、各シンボル期間において連続的に送られうる。パイロット・シンボルは、周波数分割多重化(FDM)、直交周波数分割多重化(OFDM)、時分割多重化(TDM)、周波数分割多重化(FDM)、または符号分割多重化(CDM)されうる。
TMTR1120は、シンボルのストリームを受信して、1または複数のアナログ信号に変換し、さらに、このアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、および周波数アップコンバート)して、無線チャネルを介した送信に適切なダウンリンク信号を生成する。このダウンリンク信号はその後、アンテナ1125を介して端末へ送信される。端末1130では、アンテナ1135が、このダウンリンク信号を受信し、受信したダウンリンク信号を受信機ユニット(RCVR)1140に提供する。受信機ユニット1140は、この受信した信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、および周波数ダウンコンバート)して、調整された信号をデジタル化して、サンプルを得る。シンボル復調器1145は、受信したパイロット・シンボルを復調し、チャネル評価のために、プロセッサ1150へ提供する。シンボル復調器1145はさらに、プロセッサ1150から、ダウンリンクのための周波数応答推定値を受け取り、受け取ったデータ・シンボルに対してデータ復調を実行して、(送信されたデータ・シンボルの推定値である)データ・シンボル推定値を取得し、このデータ・シンボル推定値をRXデータ・プロセッサ1155へ提供する。RXデータ・プロセッサ1155は、このデータ・シンボル推定値を復調(例えば、シンボル・デマップ)し、逆インタリーブし、復号して、送信されたトラフィック・データを復元する。
シンボル復調器1145およびRXデータ・プロセッサ1155による処理は、アクセス・ポイント1105におけるシンボル変調器1115、TXデータ・プロセッサ1110それぞれによる処理と相補的である。
アップリンクにおいては、TXデータ・プロセッサ1160が、トラフィック・データを処理し、データ・シンボルを提供する。シンボル変調器1165は、このデータ・シンボルを受け取り、パイロット・シンボルと多重化して、変調を実行し、シンボルのストリームを提供する。その後、送信機ユニット1170が、このシンボルのストリームを受信して、処理し、アップリンク信号を生成する。アップリンク信号は、アンテナ1135によってアクセス・ポイント1105へ送信される。
アクセス・ポイント1105では、端末1130からのアップリンク信号がアンテナ1125によって受信され、受信機ユニット1175によって処理されて、サンプルが得られる。その後、シンボル復調器1180が、このサンプルを処理し、受信したパイロット・シンボルおよびデータ・シンボル推定値を、アップリンクのために提供する。RXデータ・プロセッサ1185は、このデータ・シンボル推定値を処理して、端末1130によって送信されたトラフィック・データを復元する。プロセッサ1190は、アップリンクで送信しているアクティブな各端末のチャネル評価を実行する。複数の端末が、それぞれの割り当てられたパイロット・サブ帯域のセットにおいて、アップリンクで同時に送信することができる。パイロット・サブ帯域のセットは、インタレースされうる。
プロセッサ1190およびプロセッサ1150はそれぞれ、アクセス・ポイント1105および端末1130における動作を指示(例えば、制御、調整、管理等)する。プロセッサ1190およびプロセッサ1150それぞれは、プログラム・コードおよびデータを格納するメモリ・ユニット(図示せず)に関連付けられうる。プロセッサ1190およびプロセッサ1150はまた、アップリンクおよびダウンリンクそれぞれのために、周波数推定値およびインパルス応答推定値を導出する計算を実行することができる。
多元接続システム(例えば、FDMA、OFDMA、CDMA、TDMA等)の場合、複数の端末がアップリンクで同時に送信することができる。そのようなシステムでは、パイロット・サブ帯域が、異なる端末で共有されうる。チャネル評価技術は、各端末のパイロット・サブ帯域が、(恐らく、帯域端を除いて)動作帯域全体に広がる場合に使用されうる。そのようなパイロット・サブ帯域構造は、各端末の周波数ダイバーシティを得るのに望ましいだろう。本明細書に記載の技術は、様々な手段によって実現されうる。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ソフトウェア、あるいはこれらの組み合わせによって実現されうる。ハードウェアによって実現する場合、デジタル、アナログ、またはデジタルとアナログの両方であり、チャネル評価に使用される処理ユニットは、1または複数の特定用途向けIC(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理回路(PLD)、フィールド・プログラム可能なゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書に記載された機能を実行するように設計されたその他の電子ユニット、あるいはそれらの組み合わせ内で実現されうる。ソフトウェアを用いた場合、本明細書に記載の機能を実行するモジュール(例えば、手順、関数等)によって実現されうる。ソフトウェア・コードは、メモリ・ユニットに格納され、プロセッサ1190およびプロセッサ1150によって実行されうる。
本明細書に記載の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、あるいはそれらの任意の組み合わせで実現されうる。ハードウェアで実現する場合、処理ユニットは、1または複数の特定用途向けIC(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理回路(PLD)、フィールド・プログラム可能なゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書に記載された機能を実行するように設計されたその他の電子ユニット、あるいはそれらの組み合わせ内で実現されうる。
実施形態が、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアあるいはマイクロコード、プログラム・コードあるいはコード・セグメントで実現される場合、それらは、例えば記憶素子のような機械読取可能媒体内に格納されうる。コード・セグメントは、手順、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェア・パッケージ、クラス、または命令の任意の組み合わせ、データ構造、またはプログラム・ステートメントを表すことができる。コード・セグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、あるいはメモリ・コンテンツを渡したり、受け取ったりすることによって、別のコード・セグメントまたはハードウェア回路に接続されうる。情報、引数、パラメータ、データ等は、メモリ共有、メッセージ引渡し、トークン引渡し、ネットワーク送信等を含む任意の適切な手段を用いて引き渡し、転送、または送信されうる。
ソフトウェアで実現する場合、本明細書に記載の技術は、本明細書に記載の機能を実行するモジュール(例えば、手順、関数等)を用いて実現されうる。ソフトウェア・コードは、メモリ・ユニットに格納され、プロセッサによって実行されうる。メモリ・ユニットはプロセッサ内に実装されるか、あるいはプロセッサの外部に実装される。プロセッサの外部に実装される場合、当該技術で周知の様々な手段によってプロセッサと通信可能に接続されうる。
図12に示すように、無線通信においてフレキシブルな送信パターンを使用することを容易にするシステム1200が例示される。システム1200は、データのSFN送信が生じる場合に、サブ・フレームの時間における場所を判定するモジュール1202を含みうる。基準信号のための第1の送信パターンおよび第2の送信パターンを決定するモジュール1204と、SFNデータがサブ・フレームで送信されるかに基づいて、基準信号のために第1の送信パターンを使用するか、または第2の送信パターンを使用するかを選択するモジュール1206と、選択された送信パターンを使用する前に、選択された送信パターンに関する情報をブロードキャストするモジュール1208。モジュール1202〜1208は、プロセッサまたは任意の電子デバイスであり、メモリ・モジュール1210に接続されうる。
図13に示すように、無線通信においてフレキシブルな送信パターンを使用することを容易にするシステム1300が例示される。システム1300は、データのSFN送信が生じる場合、サブ・フレームの時間における場所を判定するモジュール1302を含むことができる。基準信号のために、第1の送信パターンおよび第2の送信パターンを決定するモジュール1304と、選択された送信パターンを使用する前に、選択された送信パターンに関する情報をブロードキャストするモジュール1306。モジュール1302〜1306は、プロセッサまたは任意の電子デバイスであることができ、メモリ・モジュール1308に接続されうる。
図14に示すように、無線通信においてフレキシブルな送信パターンを使用することを容易にするシステム1400が例示される。システム1400は、第1の送信パターンを使用するモジュール1402を含む。ここで、第1の送信パターンは、単一周波数ネットワーク(SFN)送信スキームにしたがってデータのセットを送信するトーンを備える。第2の送信パターンを使用するモジュール1404。ここで、第2の送信パターンは、基準信号を送信するためのトーンを備える。選択された送信パターンを使用する前に、選択された送信パターンに関する情報をブロードキャストするモジュール1406。モジュール1402〜1406は、プロセッサあるいは任意の電子デバイスでありうり、メモリ・モジュール1408に接続されうる。
図15に示すように、無線通信においてフレキシブルな送信パターンを使用することを容易にするシステム1500が例示される。システム1500は、データのSFN送信が発生する場合に、サブ・フレームの時間における場所を受信するモジュール1502を含みうる。第1の送信パターンに関する情報を受信するモジュール1502。この情報は、単一周波数ネットワーク(SFN)送信スキームにしたがって、データのセットを送信するために使用される少なくとも1つのリソース・ブロックの時間および周波数における場所情報を備えている。モジュール1502〜1502は、プロセッサあるいは任意の電子デバイスでありうり、メモリ・モジュール1506に接続されうる。
上述されたものは、1または複数の局面の一例を含んでいる。もちろん、それは、上述した局面を記載する目的の考えられる全ての構成要素および方法の組み合わせを記述することは可能ではない。しかしながら、当業者であれば、様々な局面の更なる多くの組み合わせや置き換えが可能であることを認識するであろう。したがって、記載された局面は、特許請求の範囲内にあるそのような全ての改造、修正、および変形を含むことが意図されている。さらに、用語「含む」が発明を実施するための形態または特許請求の範囲の何れかで使用されている限り、そのような用語は、用語「備える」が特許請求の範囲において遷移語として用いられているのと同様に、包括的であることが意図される。