JP2010239464A - 画像合成装置、画像再生装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮像装置100であって、背景用の動画像P4及び当該動画像P4と合成すべき被写体切り抜き画像P3を取得する取得部7eと、この取得部7eによって取得された動画像P4における動体Bの動き情報を検出する動き検出部6と、この動き検出部6によって検出された動き情報に基づいて、被写体切り抜き画像P3が動画像P4上を動作するように当該被写体切り抜き画像P3と動画像P4とを合成して合成動画を生成する画像合成部7gとを備える。
【選択図】図1
Description
背景用の動画像及び当該動画像と合成すべき静止画像を取得する取得手段と、この取得手段によって取得された背景用の動画像における動体の動き情報を検出する検出手段と、この検出手段によって検出された動き情報に基づいて、前記静止画像を前記背景用の動画像上で動作させるように当該静止画像と前記動画像とを合成して合成動画を生成する合成手段と、を備えたことを特徴としている。
前記動画像を構成する複数の画像フレームのうち、何れか一の画像フレームにおける前記静止画像の合成位置を指定する指定手段を更に備え、前記合成手段は、前記複数の画像フレームのうち、前記一の画像フレームにおいては、前記指定手段によって指定された合成位置に前記静止画像を合成し、且つ、前記一の画像フレーム以外の各画像フレームにおいては、前記一の画像フレームに合成された前記静止画像に対し前記動体の動きに合わせて変位させるように前記静止画像を合成することを特徴としている。
前記合成手段は、前記指定手段によって指定された合成位置が、前記動画像における動体を含む位置であった場合に、前記一の画像フレーム以外の各画像フレームにおいては、前記一の画像フレームに合成された前記静止画像に対し前記動体の動き情報に応じて変位させるように前記静止画像を合成することを特徴としている。
前記検出手段は、前記複数の画像フレームのうち、少なくとも一の隣合う画像フレーム間の動体の動き情報を検出し、前記検出手段によって検出された前記少なくとも一の隣合う画像フレーム間の動体の動き情報に基づいて、前記一の画像フレーム以外の各画像フレームにおける前記静止画像の合成位置を設定する合成位置設定手段を更に備えることを特徴としている。
前記静止画像は、背景内に被写体が存在する被写体存在画像から被写体が含まれる被写体領域を抽出した画像であることを特徴としている。
前記動体の動き情報は、動体の位置の変化情報、大きさの変化情報及び回転角度の変化情報のうち少なくとも1つを含むことを特徴としている。
背景用の動画像及び当該動画像と合成すべき静止画像を記録する画像記録手段と、前記背景用の動画像の動体の動き情報に基づいて、当該動画像における前記静止画像の合成位置を記録する位置記録手段と、この位置記録手段に記録された前記合成位置に基づいて、前記静止画像を前記背景用の動画像上で動作させるように当該静止画像と前記動画像とを合成して合成動画を再生する再生手段と、を備えたことを特徴としている。
画像合成装置のコンピュータを、背景用の動画像及び当該動画像と合成すべき静止画像を取得する取得手段、この取得手段によって取得された背景用の動画像における動体の動き情報を検出する検出手段、この検出手段によって検出された動き情報に基づいて、前記静止画像を前記背景用の動画像上で動作させるように当該静止画像と前記動画像とを合成して合成動画を生成する合成制御手段、として機能させることを特徴としている。
画像再生装置のコンピュータを、背景用の動画像及び当該動画像と合成すべき静止画像を記録手段に記録させる画像記録制御手段、前記背景用の動画像の動体の動き情報に基づいて設定された当該動画像における前記静止画像の合成位置を記録手段に記録させる位置記録制御手段、この位置記録制御手段により記録された前記合成位置に基づいて、前記静止画像を前記背景用の動画像上で動作させるように当該静止画像と前記動画像とを合成して合成動画を再生する再生制御手段、として機能させることを特徴としている。
図1は、本発明を適用した一実施形態の撮像装置100の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の撮像装置100は、背景用の動画像P4(図5参照)における動体B(図5参照)の動き情報を検出し、検出された動き情報に基づいて、動体Bの動きに合わせて合成用の静止画像P3の被写体領域S(図3(c)参照)を所定動作させるように当該静止画像P3と動画像P4とを合成して合成動画M(図10(b)参照)を生成する。
具体的には、図1に示すように、撮像装置100は、レンズ部1と、電子撮像部2と、撮像制御部3と、画像データ生成部4と、画像メモリ5と、動き検出部6と、画像処理部7と、記録媒体8と、表示制御部9と、表示部10と、操作入力部11と、CPU12とを備えている。
また、撮像制御部3と、動き検出部6と、画像処理部7と、CPU12は、例えば、カスタムLSI1Aとして設計されている。
また、レンズ部1は、図示は省略するが、被写体の撮像の際に、ズームレンズを光軸方向に移動させるズーム駆動部、フォーカスレンズを光軸方向に移動させる合焦駆動部等を備えていても良い。
また、撮像制御部3は、AF(自動合焦処理)、AE(自動露出処理)、AWB(自動ホワイトバランス)等の被写体を撮像する際の条件の調整制御を行う。
また、レンズ部1、電子撮像部2及び撮像制御部3は、被写体存在画像P1の撮像後、当該被写体存在画像P1の撮像の際の撮像条件を固定した状態で、被写体切り抜き画像P3(図3(c)参照)の生成のための被写体非存在画像P2(図3(b)参照)を撮像する。
カラープロセス回路から出力される輝度信号Y及び色差信号Cb,Crは、図示しないDMAコントローラを介して、バッファメモリとして使用される画像メモリ5にDMA転送される。
ここで、特徴抽出処理とは、多数の候補ブロックから追跡に都合の良い特徴性の高いものを選択する処理である。
さらに、動体Bの動きベクトルが算出された画像フレーム(例えば、画像フレームf2)と隣合う画像フレーム(例えば、基準画像フレームの二つ前の画像フレームf1)に対しても、上記と同様の処理を行って、当該画像フレームの動体Bの動きベクトルを算出する。これらの処理を動画像P4を構成する基準画像フレーム以外の全ての画像フレーム(例えば、画像フレームf1,f2,f4,f5)に対して行うことで、各画像フレームf1〜f5における動体Bの動きベクトルを算出する。
位置合わせ部7aは、被写体非存在画像P2から抽出した特徴点に基づいて、被写体非存在画像P2に対する被写体存在画像P1の各画素の座標変換式(射影変換行列)を算出し、当該座標変換式に従って被写体存在画像P1を座標変換して被写体非存在画像P2と位置合わせを行う。
ここで、位置情報としては、例えば、アルファマップが挙げられ、アルファマップとは、被写体存在画像P1の各画素について、被写体領域Sの画像を所定の背景に対してアルファブレンディングする際の重みをアルファ値(0≦α≦1)として表したものである。
これにより、切抜画像生成部7dは、背景と被写体とが存在する被写体存在画像P1から被写体が含まれる領域を切り抜いた被写体切り抜き画像P3を取得する。
具体的には、取得部7eは、合成動画生成処理(後述)にて、記録媒体8に記録されている複数の画像データのうち、ユーザによる操作入力部11の選択決定ボタン11bの所定操作に基づいて指示された動画像P4や被写体切り抜き画像P3の画像データを読み出して画像メモリ5に展開する。
具体的には、ユーザによる操作入力部11の選択決定ボタン11bの所定操作に基づいて設定された動画像P4の基準画像フレーム(例えば、画像フレームf3(図10(a)参照))における被写体切り抜き画像P3の被写体領域Sの基準合成位置(例えば、中心座標)が指定されると、合成位置設定部7fは、基準画像フレーム中の当該基準合成位置を中心として被写体切り抜き画像P3が重畳される画像領域を合成領域として設定する。
そして、合成位置設定部7fは、動き検出部6により検出された隣合う画像フレーム間(例えば、画像フレームf3に対する画像フレームf2)の動体Bの動きベクトルに基づいて、基準画像フレーム(例えば、画像フレームf3(図10(a)参照))以外の各画像フレーム(例えば、画像フレームf1,f2,f4,f5)における被写体切り抜き画像P3の被写体領域Sの合成位置を算出する。具体的には、合成位置設定部7fは、動き検出部6による各画像フレームf1〜f5の動体Bの動きベクトルの検出の際に探索された基準となる画像フレーム(例えば、画像フレームf3(図10(a)参照))における合成位置の周辺領域に対応する対応領域を、当該動きベクトルの検出に係る画像フレーム(例えば、画像フレームf2)における被写体切り抜き画像P3の被写体領域Sの合成位置として特定する。例えば、合成位置設定部7fは、動き検出部6による画像フレームf2の動体Bの動きベクトルの検出結果に基づいて、当該画像フレームf2内における被写体切り抜き画像P3の被写体領域Sの合成位置を算出して特定した後、当該画像フレームf2中の当該合成位置を中心として被写体切り抜き画像P3が重畳される画像領域を合成領域として設定する。続けて、合成位置設定部7fは、画像フレームf2を基準として画像フレームf1についても同様の処理を行う。このようにして、動画像P4の先頭の画像フレームf1まで繰り返すことで、基準画像フレーム(例えば、画像フレームf3(図10(a)参照))よりも前の画像フレーム(例えば、画像フレームf1,f2)について被写体切り抜き画像P3における被写体領域Sの合成位置を設定する。
同様に、合成位置設定部7fは、動き検出部6により検出された画像フレームf3の一つ後の画像フレームである画像フレームf4、また、二つ後の画像フレームである画像フレームf5についても、被写体切り抜き画像P3が重畳される画像領域を合成領域として設定する。
このように、合成位置設定部7fは、動き検出部6によって検出された少なくとも一の隣合う画像フレーム(例えば、画像フレームf3に対する画像フレームf2)間の動体Bの動き情報に基づいて、基準画像フレーム(例えば、画像フレームf3(図10(a)参照))以外の各画像フレーム(例えば、画像フレームf1,f2,f4,f5)における被写体切り抜き画像P3の被写体領域Sの合成位置を設定する。
具体的には、合成制御部7hは、合成位置設定部7fにより設定された被写体切り抜き画像P3における被写体領域Sの合成位置及び合成領域に基づいて、ユーザによる操作入力部の所定操作に基づいて指定された基準画像フレーム(例えば、画像フレームf3)においては、当該基準画像フレームにおけるユーザにより指定された合成位置に被写体領域Sを合成させる。そして、合成制御部7hは、基準画像フレーム以外の各画像フレームf1〜f5においては、当該画像フレームf1〜f5に合成された被写体領域Sに対し動体Bの動きに合わせて変位させるように被写体切り抜き画像P3を順次合成させる。例えば、図10(a)及び図10(b)に示すように、基準画像フレームの一つ前の画像フレームf2においては、合成制御部7hは、合成位置設定部7fにより設定された被写体領域Sの合成位置に基づいて、被写体領域Sを画像フレームg3における被写体領域Sに対して動体Bの動きに合わせて左側に変位させるように被写体切り抜き画像P3を合成させて合成動画Mを構成する画像フレームg2を生成する。同様に、基準画像フレームよりも前の他の画像フレーム(例えば、画像フレームf1)については、処理対象となる画像フレーム(例えば、画像フレームf1)よりも一つ後の画像フレーム(例えば、画像フレームf2)における被写体領域Sの合成位置に対して動体Bの動きに合わせて左側に変位させるようにして合成動画Mを構成する画像フレームg1を生成する。
また、基準画像フレームの一つ後の画像フレームf4においては、合成制御部7hは、合成位置設定部7fにより設定された被写体領域Sの合成位置に基づいて、被写体領域Sを画像フレームg3における被写体領域Sに対して動体Bの動きに合わせて右側に変位させるように被写体切り抜き画像P3を合成させて合成動画Mを構成する画像フレームg4を生成する。同様に、基準画像フレームよりも後の他の画像フレーム(例えば、画像フレームf5)については、処理対象となる画像フレーム(例えば、画像フレームf5)よりも一つ前の画像フレーム(例えば、画像フレームf4)における被写体領域Sの合成位置に対して動体Bの動きに合わせて右側に変位させるようにして合成動画Mを構成する画像フレームg5を生成する。
このようにして、画像合成部7gは、動き検出部6により検出された動きベクトルに基づいて、動画像P4の動体Bの動きに合せて被写体切り抜き画像P3を所定動作させるように当該被写体切り抜き画像P3と動画像P4とを合成して合成動画Mを生成する。
また、被写体切り抜き画像P3の画像データは、画像処理部7の位置情報生成部7cにより生成されたアルファマップと対応付けられて、当該被写体切り抜き画像P3の画像データの拡張子を「.jpe」として保存されている。
動画像P4は、動体Bの動きを所定の記録方式(例えば、Motion−JPEG形式)で記録したものであり、例えば、所定の撮像フレームレートで撮像された連続した複数の画像フレーム(例えば、n枚の画像フレーム)f、…からなるものである。なお、図5にあっては、動画像P4として、模式的に5枚の画像フレームf1〜f5からなるものを表すものとする。
具体的には、表示制御部9は、VRAM、VRAMコントローラ、デジタルビデオエンコーダなどを備えている。そして、デジタルビデオエンコーダは、CPU12の制御下にて画像メモリ5から読み出されてVRAM(図示略)に記憶されている輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを、VRAMコントローラを介してVRAMから定期的に読み出して、これらのデータを元にビデオ信号を発生して表示部10に出力する。
図2は、被写体切り抜き処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。また、図3は、被写体切り抜き処理に係る画像の一例を模式的に示す図である。
被写体切り抜き処理は、ユーザによる操作入力部11の選択決定ボタン11bの所定操作に基づいて、メニュー画面に表示された複数の撮像モードの中から被写体切り抜きモードが選択指示された場合に実行される処理である。
また、CPU12は、撮像制御部3を制御して、当該被写体存在画像P1の撮像の際の合焦位置や露出条件やホワイトバランス等の条件を固定した状態を維持する。
この後、CPU12は、ユーザによる操作入力部11のシャッタボタン11aの所定操作に基づいて撮像指示が入力されたか否かを判定する(ステップS5)。そして、ユーザは、被写体を画角外に移動させるか、或いは被写体が移動するのを待った後、ユーザにより被写体非存在画像P2が被写体存在画像P1の半透過の画像と重なるようにカメラ位置が調整されて、操作入力部11のシャッタボタン11aが所定操作されて撮像指示が入力されたと判定されると(ステップS5;YES)、CPU12は、撮像制御部3に、被写体非存在画像P2(図3(b)参照)の光学像を被写体存在画像P1の撮像後に固定された条件で電子撮像部2により撮像させて、画像データ生成部4に、電子撮像部2から転送された被写体非存在画像P2の画像フレームに基づいて、被写体非存在画像P2のYUVデータを生成させる(ステップS6)。なお、当該被写体存在画像P1のYUVデータは、画像メモリ5に一時記憶される。
具体的には、特徴量演算部6aは、被写体非存在画像P2のYUVデータに基づいて、所定数(或いは、所定数以上)の特徴の高いブロック領域(特徴点)を選択して、当該ブロックの内容をテンプレートとして抽出する。そして、ブロックマッチング部6bは、特徴抽出処理にて抽出されたテンプレートの画素値が最適にマッチする位置を被写体存在画像P1内にて探索して、画素値の相違度の評価値が最も良かった被写体非存在画像P2と被写体存在画像P1間の最適なオフセットを当該テンプレートの動きベクトルとして算出する。そして、画像処理部7の位置合わせ部7aは、ブロックマッチング部6bにより算出された複数のテンプレートの動きベクトルに基づいて全体の動きベクトルを統計的に算出し、当該動きベクトルに係る特徴点対応を用いて被写体存在画像P1の射影変換行列を算出する。
具体的には、被写体領域抽出部7bは、被写体存在画像P1のYUVデータと被写体非存在画像P2のYUVデータの各々に対してローパスフィルタをかけて各画像の高周波成分を除去する。その後、被写体領域抽出部7bは、ローパスフィルタをかけた被写体存在画像P1と被写体非存在画像P2との間で対応する各画素について相違度を算出して相違度マップを生成する。続けて、被写体領域抽出部7bは、各画素に係る相違度マップを所定の閾値で2値化した後、相違度マップから細かいノイズや手ぶれにより相違が生じた領域を除去するために収縮処理を行う。その後、被写体領域抽出部7bは、ラベリング処理を行って、所定値以下の領域や最大領域以外の領域を除去した後、一番大きな島のパターンを被写体領域Sとして特定し、収縮分を修正するための膨張処理を行う。
具体的には、切抜画像生成部7dは、被写体存在画像P1、単一色画像及びアルファマップを読み出して画像メモリ5に展開した後、被写体存在画像P1の全ての画素について、アルファ値が0の画素については(α=0)、透過させ、アルファ値が0<α<1の画素については(0<α<1)、所定の単一色とブレンディングを行い、アルファ値が1の画素については(α=1)、何もせずに所定の単一色に対して透過させないようにする。
これにより、被写体切り抜き処理を終了する。この結果、例えば、背景内から被写体領域Sとして人(図3(c)参照)が抽出された被写体切り抜き画像P3の静止画像データが生成される。
図4は、背景用の動画像生成処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。また、図5は、背景用の動画像生成処理に係る画像の一例を模式的に示す図である。
背景用の動画像生成処理は、通常の動画像の撮像処理であり、ユーザによる操作入力部11の選択決定ボタン11bの所定操作に基づいて、メニュー画面に表示された複数の撮像モードの中から動画撮像モードが選択指示された場合に実行される処理である。
これにより、動画像生成処理を終了する。この結果、例えば、トラックが左側から右側に走行する複数の画像フレームf1〜f5からなる動画像P4の画像データが生成される。
図6〜図8は、合成動画生成処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。また、図9は、合成動画生成処理における画像合成処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。また、図10(a)及び図10(b)は、合成動画生成処理にて画像合成される画像の一例を模式的に示す図である。
図6に示すように、ユーザによる操作入力部11の所定操作に基づいて、記録媒体8に記録されている複数の画像の中で合成用の静止画像としての被写体切り抜き画像P3が選択して指定されると、画像処理部7の取得部7eは、指定された被写体切り抜き画像P3の画像データを読み出して画像メモリ5に展開する(ステップS31)。
ここで、画像フレームf1〜f5の選択指示が入力されたと判定されると(ステップS33;YES)、CPU12は、表示制御部9に、選択指示入力のあったユーザ所望の画像フレーム(例えば、画像フレームf3(図10(a)参照))を基準画像フレームとして表示部10の表示画面に一時停止表示させる(ステップS34)。
ここで、合成位置の指定指示が入力されたと判定されると(ステップS35;YES)、CPU12は、動画像P4の各画像フレームf1〜f5と被写体切り抜き画像P3とを合成して合成動画Mを構成する画像フレームg1〜g5を生成する画像合成処理を画像合成部7gに行わせる(ステップS36)。
図9に示すように、画像合成部7gは、被写体切り抜き画像P3と対応付けて保存されているアルファマップを読み出して画像メモリ5に展開する(ステップS61)。
なお、図6のステップS35にて被写体切り抜き画像P3における被写体領域Sの合成位置が指定された際に、動画像P4の基準画像フレーム(例えば、画像フレームf3(図10(a)参照))とアルファマップとがずれてしまいアルファマップの範囲外となる領域については、α=0としてアルファ値が存在しない領域を生じさせないようにする。
ここで、全ての画素について処理していないと判定されると(ステップS66;NO)、画像合成部7gは、処理対象として次の画素を指定して当該画素に処理対象を移動させて(ステップS67)、処理をステップS63に移行させる。
上記の処理を、ステップS66にて全ての画素について処理したと判定されるまで(ステップS66;YES)、繰り返すことで、画像合成部7gは、被写体切り抜き画像P3と動画像P4とを合成した合成動画Mを構成する一の画像フレームgを生成する。
これにより、画像合成処理を終了する。
ここで、基準画像フレームが最初の画像フレームf1でないと判定されると(ステップS37;NO)、CPU12は、処理対象を基準画像フレームの1つ前の画像フレームへ移動させる(ステップS38)。具体的には、図10(a)に示すように、基準画像フレームとして画像フレームf3が選択指示された場合、当該画像フレームf3の一つ前の画像フレームf2に移動する。
そして、合成制御部7hは、算出された合成位置に基づいて被写体切り抜き画像P3を1つ前に移動した画像フレーム(例えば、画像フレームf2)へ合成した場合に当該被写体領域Sの合成領域の一部が当該画像フレームf2内にあるか否かを判定する(ステップS41)。
ここで、合成領域の一部が画像フレームf2内にあると判定されると(ステップS41;YES)、CPU12は、算出された一つ前の画像フレーム(例えば、画像フレームf2)における被写体切り抜き画像P3の被写体領域Sの合成位置を合成位置設定部7fに設定させる(ステップS42)。
なお、画像合成処理の内容は、上記説明したものと略同様であり、その詳細な説明は省略する。また、図7のステップS42にて被写体切り抜き画像P3における被写体領域Sの合成位置が設定された際に、動画像P4の画像フレームf1〜f5とアルファマップとがずれてしまいアルファマップの範囲外となる領域については、α=0としてアルファ値が存在しない領域を生じさせないようにする。
ここで、基準画像フレームより前の全ての画像フレーム(例えば、画像フレームf1、f2)について合成処理を行っていないと判定されると(ステップS44;NO)、ステップS38へ戻り、基準画像フレームより前の全ての画像フレーム(例えば、画像フレームf1、f2)について合成処理が行われるまで、CPU12は、ステップS38以降の処理を行わせる。一方、基準画像フレームより前の全ての画像フレーム(例えば、画像フレームf1、f2)について合成処理を行ったと判定されると(ステップS44;YES)、即ち、ステップS41にて、合成領域の一部が画像フレーム内にないと判定された場合(ステップS41;NO)、例えば、画像フレームf1における被写体切り抜き画像P3の被写体領域Sの合成領域の一部が当該画像フレームf1内にない場合には、CPU12は、ステップS44にて、基準画像フレームより前の全ての画像フレーム(例えば、画像フレームf1、f2)について合成処理を行ったと判定する。なお、ステップS41にて、合成領域の一部が画像フレーム(例えば、画像フレームf1)内にないと判定された画像フレーム(例えば、画像フレームf1)については、動画像P4の画像フレーム(例えば、画像フレームf1)を合成動画Mの画像フレーム(例えば、画像フレームg1)とみなす。
そして、合成制御部7hは、算出された合成位置に基づいて被写体切り抜き画像P3を1つ後に移動した画像フレーム(例えば、画像フレームf4)へ合成した場合に当該被写体切り抜き画像P3における被写体領域Sの合成領域の一部が当該画像フレーム(例えば、画像フレームf4)内にあるか否かを判定する(ステップS49)。
ここで、合成領域の一部が画像フレーム(例えば、画像フレームf4)内にあると判定されると(ステップS49;YES)、CPU12は、算出された一つ後の画像フレーム(例えば、画像フレームf4)における被写体切り抜き画像P3の被写体領域Sの合成位置を合成位置設定部7fに設定させる(ステップS50)。
なお、画像合成処理の内容は、上記説明したものと略同様であり、その詳細な説明は省略する。また、図8のステップS50にて被写体切り抜き画像P3における被写体領域Sの合成位置が設定された際に、動画像P4の画像フレームf1〜f5とアルファマップとがずれてしまいアルファマップの範囲外となる領域については、α=0としてアルファ値が存在しない領域を生じさせないようにする。
ここで、全ての画像フレームf1〜f5について合成処理を行っていないと判定されると(ステップS52;NO)、ステップS46へ戻り、全ての画像フレームf1〜f5について合成処理が行われるまで、CPU12は、ステップS46以降の処理を行わせる。一方、全ての画像フレームf1〜f5について合成処理を行ったと判定されると(ステップS52;YES)、画像合成部7gは、合成動画Mを構成する全ての画像フレームg1〜5(図10(b)参照)を生成する。なお、ステップS49にて、合成領域の一部が画像フレーム(例えば、画像フレームf5)内にないと判定された画像フレーム(例えば、画像フレームf5)については、動画像P4の画像フレーム(例えば、画像フレームf5)を合成動画Mの画像フレーム(例えば、画像フレームg5)とみなす。
これにより、合成動画生成処理を終了する。
従って、背景用の動画像P4の各画像フレームf1〜f5と合成用の静止画像である被写体切り抜き画像P3とを合成する場合に、合成用の静止画像が最初に設定された合成位置に固定されることなく、動画像P4における動体Bの動きに合わせて被写体切り抜き画像P3を所定動作させることができ、興趣性の高い合成動画Mを生成することができる。
これにより、ユーザ所望の画像フレーム(基準画像フレーム)において、被写体切り抜き画像P3の合成位置を指定することにより、当該基準画像フレーム以外の各画像フレームについて被写体切り抜き画像P3の合成位置を自動的に設定することができ、合成動画Mの生成に係る操作をより簡便なものとすることができる。従って、ユーザ所望の合成位置を適切に指定するだけで、興趣性の高い合成動画Mを簡便に生成することができる。
例えば、上記実施形態として、動画像P4を構成する各画像フレームf1〜f5間のそれぞれの動体Bの動きベクトル(動き情報)を算出したが、これに限られるものではなく、例えば、動体Bが一定の方向に一定間隔の速さで変位していると判断した場合には、少なくとも一の動体Bの動きベクトルに基づいて、各画像フレームf1〜f5に対する被写体切り抜き画像P3の合成位置を算出するようにしても良い。
また、基準画像フレームにおいて指定した基準合成位置が動体Bを含む領域だった場合に、基準画像フレーム以外の各画像フレームにおいては、動き検出部6によって検出された隣合う画像フレーム間の動体Bの動き情報に基づいて、基準画像フレーム以外の各画像フレームにおける被写体切り抜き画像P3の合成位置を設定するようにしてもよい。
即ち、プログラムを記憶するプログラムメモリ(図示略)に、取得処理ルーチン、検出処理ルーチン、合成位置設定処理ルーチン、合成処理ルーチンを含むプログラムを記憶しておく。そして、取得処理ルーチンによりCPU13に、背景用の動画像と合成用の静止画像を取得させるようにしても良い。また、検出処理ルーチンによりCPU13に、取得された背景用の動画像における動体の動き情報を検出させるようにしても良い。また、合成位置設定処理ルーチンによりCPU13に、検出された少なくとも一の隣合う画像フレーム間の動体の動き情報に基づいて、一の画像フレーム以外の各画像フレームにおける静止画像の合成位置を設定させるようにしても良い。また、合成処理ルーチンによりCPU13に、検出された動き情報に基づいて、動体の動きに合わせて合成用の静止画像を所定動作させるように静止画像と動画像とを合成して合成動画を生成させるようにしても良い。
1 レンズ部
2 電子撮像部
3 撮像制御部
6 動き検出部
7 画像処理部
7d 切抜画像生成部
7e 取得部
7f 合成位置設定部
7g 画像合成部
7h 合成制御部
8 記録媒体
10 表示部
12 CPU
Claims (9)
- 背景用の動画像及び当該動画像と合成すべき静止画像を取得する取得手段と、
この取得手段によって取得された背景用の動画像における動体の動き情報を検出する検出手段と、
この検出手段によって検出された動き情報に基づいて、前記静止画像を前記背景用の動画像上で動作させるように当該静止画像と前記動画像とを合成して合成動画を生成する合成手段と、
を備えたことを特徴とする画像合成装置。 - 前記動画像を構成する複数の画像フレームのうち、何れか一の画像フレームにおける前記静止画像の合成位置を指定する指定手段を更に備え、
前記合成手段は、
前記複数の画像フレームのうち、前記一の画像フレームにおいては、前記指定手段によって指定された合成位置に前記静止画像を合成し、且つ、前記一の画像フレーム以外の各画像フレームにおいては、前記一の画像フレームに合成された前記静止画像に対し前記動体の動きに合わせて変位させるように前記静止画像を合成することを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。 - 前記合成手段は、
前記指定手段によって指定された合成位置が、前記動画像における動体を含む位置であった場合に、前記一の画像フレーム以外の各画像フレームにおいては、前記一の画像フレームに合成された前記静止画像に対し前記動体の動き情報に応じて変位させるように前記静止画像を合成することを特徴とする請求項2記載の画像合成装置。 - 前記検出手段は、
前記複数の画像フレームのうち、少なくとも一の隣合う画像フレーム間の動体の動き情報を検出し、
前記検出手段によって検出された前記少なくとも一の隣合う画像フレーム間の動体の動き情報に基づいて、前記一の画像フレーム以外の各画像フレームにおける前記静止画像の合成位置を設定する合成位置設定手段を更に備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像合成装置。 - 前記静止画像は、背景内に被写体が存在する被写体存在画像から被写体が含まれる被写体領域を抽出した画像であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像合成装置。
- 前記動体の動き情報は、動体の位置の変化情報、大きさの変化情報及び回転角度の変化情報のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の画像合成装置。
- 背景用の動画像及び当該動画像と合成すべき静止画像を記録する画像記録手段と、
前記背景用の動画像の動体の動き情報に基づいて、当該動画像における前記静止画像の合成位置を記録する位置記録手段と、
この位置記録手段に記録された前記合成位置に基づいて、前記静止画像を前記背景用の動画像上で動作させるように当該静止画像と前記動画像とを合成して合成動画を再生する再生手段と、
を備えたことを特徴とする画像再生装置。 - 画像合成装置のコンピュータを、
背景用の動画像及び当該動画像と合成すべき静止画像を取得する取得手段、
この取得手段によって取得された背景用の動画像における動体の動き情報を検出する検出手段、
この検出手段によって検出された動き情報に基づいて、前記静止画像を前記背景用の動画像上で動作させるように当該静止画像と前記動画像とを合成して合成動画を生成する合成制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。 - 画像再生装置のコンピュータを、
背景用の動画像及び当該動画像と合成すべき静止画像を記録手段に記録させる画像記録制御手段、
前記背景用の動画像の動体の動き情報に基づいて設定された当該動画像における前記静止画像の合成位置を記録手段に記録させる位置記録制御手段、
この位置記録制御手段により記録された前記合成位置に基づいて、前記静止画像を前記背景用の動画像上で動作させるように当該静止画像と前記動画像とを合成して合成動画を再生する再生制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
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