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JP2010238503A - 防水コネクタ及びダミー栓 - Google Patents

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JP2010238503A
JP2010238503A JP2009084761A JP2009084761A JP2010238503A JP 2010238503 A JP2010238503 A JP 2010238503A JP 2009084761 A JP2009084761 A JP 2009084761A JP 2009084761 A JP2009084761 A JP 2009084761A JP 2010238503 A JP2010238503 A JP 2010238503A
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Tomoya Ito
智哉 伊藤
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Abstract

【課題】ダミー栓を取り外す際の作業性を改善する。
【解決手段】ダミー栓60は、ホルダ40の挿入孔43からゴム栓30のシール孔31に挿入され、シール孔31の内面に密着するシール部64を有しているとともに、挿入孔43の係止受面45を弾性的に係止して挿入孔43からの抜け止めをなす弾性係止部63を有している。さらに、ダミー栓60は、挿入孔43に正規挿入されたときに、ホルダ40の後面に当接してダミー栓60のそれ以上の押し込みを規制する突片62を有している。突片62は、ダミー栓60が誤挿入姿勢をとる場合に、隣接する挿入孔43の開口に臨む部分を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、防水コネクタ及びダミー栓に関する。
特許文献1には、従来の防水コネクタ及びダミー栓が開示されている。これは、ハウジング、ゴム栓、ホルダを備え、ハウジングとホルダとの間にゴム栓が保持される防水コネクタに対し、ホルダの挿入孔からゴム栓のシール孔にダミー栓が挿入され、挿入されたダミー栓によって対応するハウジングのキャビティが液密に封止される構成とされる。ダミー栓は、シール孔の内面に密着するシール部を有しているとともに、挿入孔の内面を係止して挿入孔からの抜け止めをなす係止部を有している。係止部は挿入孔の内面に形成された段差を引っ掛け係止し、これにより、ダミー栓がホルダに固定される。
特開2004−71200号公報
ところで、上記従来の技術では、ダミー栓をホルダから取り外そうとした場合に、係止部が段差に強固に係止されていたため、取り外し難く、取り外し作業に難渋するという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ダミー栓を取り外す際の作業性を改善することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、キャビティを有するハウジングと、前記ハウジングに装着され、前記キャビティと対応してシール孔を有するゴム栓と、前記ハウジングとの間に前記ゴム栓を保持しつつ前記ハウジングに装着され、前記シール孔と対応して挿入孔を有するホルダと、前記挿入孔から前記シール孔に挿入され、前記シール孔の内面に密着するシール部を有しているとともに、前記挿入孔の係止受面を弾性的に係止して前記挿入孔からの抜け止めをなす弾性係止部を有し、対応する前記キャビティを封止するダミー栓とを備えるところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ダミー栓は、前記挿入孔に正規挿入されたときに、前記ホルダの端面に当接してそれ以上の押し込みを規制する突片を有しており、前記突片は、前記ダミー栓が誤挿入姿勢をとる場合に、隣接する前記挿入孔の開口に臨む部分を有しているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記弾性係止部には、前記挿入孔への挿入方向に沿って傾斜する第1弾性片が設けられているとともに、前記挿入孔への離脱方向に沿って傾斜する第2弾性片が設けられているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のものにおいて、前記挿入孔には、前記係止受面の他に前記弾性係止部に係止されない非係止受面が設けられ、前記ダミー栓が軸周りに回転することにより、前記弾性係止部が前記係止受面と前記非係止受面の対応位置間を変位するところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項にものにおいて、前記弾性係止部には、前記挿入孔からの離脱方向に沿って傾斜する抜き取り用の治具案内面が設けられているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、ハウジングとの間にゴム栓を保持しつつ前記ハウジングに装着されるホルダに取り付けられ、対応する前記ハウジングのキャビティを封止するダミー栓であって、前記ホルダの挿入孔から前記ゴム栓のシール孔に挿入され、前記シール孔の内面に密着するシール部を有しているとともに、前記挿入孔の係止受面を弾性的に係止して前記挿入孔からの抜け止めをなす弾性係止部を有し、前記弾性係止部には、前記挿入孔への挿入方向に沿って傾斜する第1弾性片が設けられているとともに、前記挿入孔からの離脱方向に沿って傾斜する第2弾性片が設けられているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
ダミー栓の弾性係止部が挿入孔の係止受面を弾性的に係止して挿入孔からの抜け止めをなすから、弾性係止部の係止力が過大になることがなく、ダミー栓をホルダから取り外す際の作業性が改善される。
<請求項2の発明>
ダミー栓が誤挿入姿勢をとると、突片が隣接する挿入孔の開口に臨み、挿入孔の開口から引き出される電線等に干渉し得るから、ダミー栓の挿入動作が規制され、ひいてはダミー栓の誤挿入が防止される。また、突片はホルダの端面に当接してダミー栓のそれ以上の押し込みを規制する当て止めの機能を兼備するから、専用の誤挿入防止部を設けるよりも構成の簡素化を図れる。
<請求項3の発明>
第1弾性片によってダミー栓の挿入動作が案内され、第2弾性片によってダミー栓の離脱動作が案内される。また、弾性係止部の不用意な捲れ上がりが防止される。
<請求項4の発明>
ダミー栓をホルダから取り外す際に、ダミー栓を軸周りに回転することで、弾性係止部を非係止受面側に変位させることができるから、その状態でダミー栓を引き抜くことにより、ホルダからの摩擦抵抗をほとんど受けることなく、ダミー栓を取り外すことができる。したがって、ダミー栓を取り外す際の作業性がより良好となる。
<請求項5の発明>
ダミー栓をホルダから取り外す際に、治具案内面に抜き取り用の治具を宛がうことにより、弾性係止部が撓み変形してその係止状態が解除され得るから、取り外し作業の円滑性が確保される。
<請求項6の発明>
弾性係止部の撓み動作を伴うことにより、ダミー栓をホルダから取り外す際の作業性が改善される。また、第1弾性片によってダミー栓の挿入動作が案内されるとともに、第2弾性片によってダミー栓の離脱動作が案内され、かつ、第1、第2弾性片によって弾性係止部の不用意な捲れ上がりが防止される。
本発明の実施形態1の防水コネクタの平面視方向から見た分解断面図である。 防水コネクタの平面視方向から見た断面図である。 防水コネクタの側面視方向から見た分解断面図である。 防水コネクタの側面視方向から見た断面図である。 ホルダにダミー栓を正規装着した状態を示す正面図である。 ホルダにダミー栓を正規装着した状態を示す背面図である。 ホルダにダミー栓を誤挿入しようとする状態を示す正面図である。 ホルダにダミー栓を誤挿入しようとする状態を示す背面図である。 ダミー栓の平面図である。 ダミー栓の側面図である。 防水コネクタの正面図である。 治具でダミー栓を抜き取る状態を示す平面視方向から見た断面図である。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図12によって説明する。実施形態1の防水コネクタは、ハウジング10、ゴム栓30、ホルダ40及びダミー栓60を備えている。ハウジング10は図示しない相手コネクタに嵌合可能とされている。なお、以下の説明において前後方向については、相手コネクタに対する嵌合面側を前方とする。
ハウジング10は合成樹脂製であって、図3に示すように、端子金具90を挿入可能な複数のキャビティ11を有する角ブロック状のハウジング本体12と、ハウジング本体12の後端外周から後方へ突出する角筒状の収容凹部13とからなる。キャビティ11の内面には撓み可能なランス14が形成され、キャビティ11内に正規挿入された端子金具90はランス14によって弾性的に抜け止め係止される。また、ハウジング本体12には、全キャビティ11を横切ってリテーナ15の装着孔16が開口して形成されており、ここに挿入されるリテーナ15によって端子金具90が二次的に抜け止め係止される。なお、キャビティ11には、端子金具90が挿入されない空きキャビティ11が含まれ、この空きキャビティ11と対応してダミー栓60が配設されることにより、空きキャビティ11が液密に封止される。
ハウジング本体12の外周面には段差17が設けられ、ハウジング本体12の外周面における段差17の前方にはシールリング18が嵌着されている。相手コネクタの嵌合時には、シールリング18が相手コネクタとハウジング本体12との間に弾縮され、これにより、相手コネクタとの間のシールがとられる。
また、ハウジング本体12の前面にはフロントマスク19が被せ付けられる。フロントマスク19は、ランス14の型抜き成形に起因してハウジング本体12の前面に開口する部分を被覆する役割をはたし、図11に示すように、キャビティ11と対向して図示しない相手端子のタブを挿入可能な複数のタブ挿入口20を有しているとともに、各タブ挿入口20とは別に、ランス14と対向してランス14の係止状態を解除する図示しない解除治具を挿入可能な複数の治具挿入口21を有している。
収容凹部13の周壁には、図1に示すように、ホルダ40を保持するロック片22が撓み可能に形成され、ロック片22の中央部には、ホルダ40の正規装着時に、ホルダ40のロック突部42(後述する)が嵌るロック孔23が保有されている。
ゴム栓30はシリコンゴム等のゴム製であって、収容凹部13の奥面に面当たりする横長のマット状をなしている。かかるゴム栓30はキャビティ11と対応して複数のシール孔31を有する一括型とされている。
ゴム栓30の外周面には収容凹部13の内周面に密着する外側リップ32が周方向に形成され、ゴム栓30の内周面、つまりシール孔31の内周面には端子金具90に接続された電線95の外周面に密着する内側リップ33が周方向に形成されている。各シール孔31の一部にはダミー栓60のシール部64(後述する)が挿入され、挿入されたシール部64には内側リップ33が密着する。なお、外側リップ32及び内側リップ33はそれぞれ前後の位相をずらして構成されている。
ホルダ40は合成樹脂製であって、図5に示すように、ゴム栓30と対応して横長の略矩形状をなしている。ホルダ40の前面はゴム栓30の後面の略全体を押圧する高さ方向にフラットな押圧面41とされ、ホルダ40の外周面には複数のロック突部42が設けられている。
ホルダ40はシール孔31と対応して複数の挿入孔43を有しており、各挿入孔43には端子金具90に接続された電線95又はダミー本体61(後述する)が遊嵌状態で挿入される。各挿入孔43は、高さ方向に長く、幅方向に短い長方形の断面形状を有している。組み付け状態では、挿入孔43、シール孔31及びキャビティ11が前後方向に沿った一直線上に並ぶように配置される。
ホルダ40の前面における各挿入孔43の長辺側の縁部には、段付き状の凹角部44が切り欠き形成されている。凹角部44の奥面は、ダミー栓60の弾性係止部63(後述する)に係止される係止受面45とされ、挿入孔43の前面よりも後方へ引っ込む位置にあって高さ方向にフラットに配置されている。係止受面45は正面から見て円弧状をなし、幅方向で隣接する係止受面45同士は互いにラップする位置関係にある。したがって、幅方向で隣接する挿入孔43同士は凹角部44を介して互いに連通している。なお、本実施形態の場合、係止受面45は上下2段の全挿入孔43の長辺側縁部に形成されている。また、挿入孔43の短辺側の内面は、挿入孔43の全長に亘って延び、弾性係止部63とは非当接とされる非係止受面46とされている。
続いてダミー栓60について説明すると、ダミー栓60は同じく合成樹脂製であって、図9及び図10に示すように、前後方向に細長い円柱状のダミー本体61と、ダミー本体61の後端に張り出して形成される突片62と、ダミー本体61の外周面に突出して形成される弾性係止部63とを有している。弾性係止部63はダミー本体61の前後方向中央より少し後方に配置されている。ダミー本体61の略前半部は、弾性係止部63よりも前方に位置してゴム栓30のシール孔31に挿入され、その外周面が内側リップ33に密着されるシール部64とされている。ダミー本体61の先端外周面には、シール孔31及び挿入孔43への誘い込みをなすテーパ面65が周方向に切り欠き形成されている。
弾性係止部63は幅方向に対をなして配置される一方、突片62は高さ方向に対をなして配置され、両者はいずれもダミー本体61の外周面から互いに反対方向に延びる板片を有している。図5に示すように、ダミー栓60を正面から見ると、弾性係止部63と突片62とは互いに重なり合うことがなく、全体として十字形をなしている。
突片62は弾性係止部63よりも長寸とされている。図8に示すように、ダミー栓60を正規の挿入姿勢から軸周りに90度回転させると、突片62の延出方向が幅方向に向けられて、突片62の先端部が隣接する挿入孔43の両開口に臨むように配置される。
弾性係止部63は、図9に示すように、ダミー本体61の外周面から斜め外後方へテーパ状に延びる帯板状の第1弾性片66と、ダミー本体61の外周面から斜め外前方へテーパ状に延びる帯板状の第2弾性片67と、第1弾性片66の後端と第2弾性片67の前端とに一体に連なりつつ外側に突出する係止爪68とからなる。弾性係止部63とダミー本体61との間には撓み空間69が肉抜きされており、第1弾性片66の前端と第2弾性片67の後端とを支点として、第1、第2弾性片66、67が撓み空間69に撓み変形可能とされている。
第1弾性片66は第2弾性片67よりも短寸とされ、第1弾性片66の外側斜面は挿入孔43への挿入方向に沿ってテーパ状に傾斜する挿入案内面70とされている。第2弾性片67の外側斜面は挿入孔43からの離脱方向に沿ってテーパ状に傾斜する抜き取り用の治具案内面71とされ、治具案内面71のほうが挿入案内面70よりも傾斜角が緩くされている。係止爪68は弾性係止部63の全幅に亘って形成され、その先端縁が正面視円弧をなしている。係止爪68の後面は、係止受面45を面当たり状態で係止する係止面72とされ、高さ方向にフラットに配置されている。
次に、本実施形態の防水コネクタの作用について説明する。
防水コネクタを組み上げるにあたり、ハウジング本体12に、フロントマスク19及びリテーナ15を装着するとともに、収容凹部13に後方からゴム栓30及びホルダ40を順に挿入する。ホルダ40が収容凹部13に正規挿入されると、図4に示すように、ロック突部42がロック孔23に弾性的に嵌り、ハウジング10からの抜け止めがなされるとともに、ホルダ40の押圧面41と収容凹部13の奥面との間にゴム栓30が圧縮気味に挟持される。この状態で、ハウジング本体12のキャビティ11に後方から端子金具90を挿入する。端子金具90は、挿入孔43からシール孔31を経てキャビティ11内に挿入され、ランス14によって一次的に係止された後、リテーナ15によって二次的に係止される。
また、空きキャビティ11と対応する挿入孔43には後方からダミー栓60を挿入する。このとき、ダミー栓60は弾性係止部63の延出方向を幅方向に向けて挿入される。挿入の過程では、ダミー本体61のシール部64が内側リップ33を摺動してシール孔31を弾性的に押し広げるとともに、弾性係止部63の係止爪68が挿入孔43の長辺側の内面を摺動して第1、第2弾性片66、67が撓み空間69に撓み変形する。
ダミー栓60が正規に挿入されると、突片62がホルダ40の後面における短辺側の開口縁に当て止めされて、ダミー栓60のそれ以上の押し込みが規制される。このとき、ダミー本体61の先端が対応するキャビティ11内に臨むとともに、シール部64がゴム栓30のシール孔31内に密着状態で挿入され、かつ、係止爪68が凹角部44と対応する位置に至ることで、第1、第2弾性片66、67が拡開して元の状態に弾性復帰する。それに伴い、図2及び図5に示すように、係止爪68の係止面72が係止受面45にその前方から対峙して係止受面45を係止する。これにより、ダミー栓60の後方への抜け止めがなされ、かつ、突片62によってダミー栓60の前方への押し込みも規制されることから、ホルダ40に対してダミー栓60が前後方向にほぼ位置決めされた状態で装着される。なお、ダミー栓60のホルダ40への取り付けは、ホルダ40を収容凹部13に装着する前に予め行っておいてもよい。
ところで、ダミー栓60が正規とは異なる向きでホルダ40に取り付けられると、係止爪68が非係止受面46側に向けられて、ダミー栓60がホルダ40に係止されなくなり、相手コネクタとの嵌合に伴う内圧等によってダミー栓60がホルダ40から不用意に離脱するおそれがある。その点、本実施形態によれば、ダミー栓60が正規とは異なる向きでホルダ40に取り付けられようとすると、図8に示すように、突片62の延出方向が幅方向に向けられて、突片62の先端部が隣接する挿入孔43の開口に臨み、そこから引き出される電線95等と干渉し得るから、ダミー栓60のそれ以上の挿入動作が規制され、ひいてはダミー栓60がホルダ40に誤挿入されるのが防止される。
さて、ダミー栓60をホルダ40から取り外すには、以下の2通りの方法がある。
1つの方法は、ダミー栓60の軸周りの回転を利用する方法である。すなわち、ダミー栓60を軸周りに概ね90度回転すると、図7に示すように、弾性係止部63の延出方向が高さ方向に向けられ、弾性係止部63の係止爪68が挿入孔43の係止受面45から解離する。代わって、弾性係止部63の係止爪68が挿入孔43の非係止受面46側に移行して非係止受面46との間に隙間をあけて配置され、ダミー栓60が挿入孔43の内面から実質的に非当接状態に配置される。この状態で、ダミー栓60を後方へ引っ張ると、ダミー栓60は、挿入孔43の内面からの摩擦抵抗をほとんど受けることなくホルダ40から取り外される。このように、ダミー栓60が軸周りに回転することにより、弾性係止部63が係止受面45と非係止受面46の対応位置間を変位し、それに伴ってダミー栓60が係止状態と係止解除状態とに変化するようになっている。
もう1つの方法は、図12に示すように、抜き取り用の治具50を用いる方法である。すなわち、この方法では、一対の押さえ片51を突成させた治具50が用意され、ホルダ40の挿入孔43に後方から治具50を挿入する。すると、両押さえ片51がそれぞれ対応する治具案内面71を摺動し、それに伴って第2弾性片67が撓み空間69に撓み変形して、係止爪68が挿入孔43の係止受面45から解離する。その状態を保つつつダミー栓60を後方へ引っ張れば、ダミー栓60をホルダ40から取り外すことができる。なお、この場合、撓み空間69は、撓み変形される第2弾性片67によってほぼ完全に閉止される。
このように本実施形態によれば、上記した2通りの取り外し方法のいずれかの方法を状況に応じて選択することにより、ダミー栓60の取り外し作業を円滑かつ容易に行うことができる。
以上説明したように本実施形態によれば、ダミー栓60の弾性係止部63が挿入孔43の係止受面45を弾性的に係止して挿入孔43からの抜け止めをなすから、弾性係止部63の係止力が過大になることがなく、ホルダ40に対するダミー栓60の取り付け作業及び取り外し作業の円滑性が確保される。
また、ダミー栓60が誤挿入姿勢をとると、突片62が隣接する挿入孔43の開口に臨み、挿入孔43の開口から引き出される電線95等に干渉し得るから、ダミー栓60の挿入動作が規制され、ひいてはダミー栓60の誤挿入が防止される。また、突片62はホルダ40の後面に当接してダミー栓60のそれ以上の押し込みを規制する当て止めの機能を兼備するから、専用の誤挿入防止部を設けるよりも構成の簡素化を図れる。
さらに、弾性係止部63が片持ち状をなす場合には、ダミー栓60の取り付け前、弾性係止部63の自由端に異物が干渉して弾性係止部63が捲れ上がるおそれがあるが、この実施形態によれば、弾性係止部63が両持ち状をなすため、弾性係止部63の不用意な捲れ上がりが防止される。また、第1弾性片66によってダミー栓60の挿入動作が案内され、第2弾性片67によってダミー栓60の離脱動作が案内される。
さらにまた、ダミー栓60をホルダ40から取り外す際に、ダミー栓60を軸周りに回転することで、弾性係止部63を非係止受面46側に変位させることができるから、その状態でダミー栓60を引き抜くことにより、ホルダ40からの摩擦抵抗をほとんど受けることなく、ダミー栓60をホルダ40から容易に取り外すことができる。あるいは、第2弾性片67の治具案内面71に抜き取り用の治具50を宛がうことにより、弾性係止部63の係止状態が解除され得るから、これによってもダミー栓60をホルダ40から容易に取り外すことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)弾性係止部は所定の弾性を有していればよく、ダミー本体との間に撓み空間を有していなくてもよい。
(2)ダミー栓を取り外す方法として、ダミー栓の軸周りの回転を利用する方法のみを行う場合には、弾性係止部から治具案内面を有する第2弾性片を省略してもよい。
(3)第1弾性片は挿入孔への挿入方向に沿って片持ち状に延出して形成され、第2弾性片は挿入孔からの離脱方向に沿って片持ち状に延出して形成され、第1、第2弾性片の両自由端が互いに連結されない構成であってもよい。これによっても、第1弾性片の自由端が第2弾性片によって保護され、第2弾性片の自由端が第1弾性片によって保護されることで、弾性係止部の不用意な捲れ上がりが防止される。
(4)ホルダの後面における挿入孔の開口縁には、ダミー栓の突片が適合して嵌る凹部が形成されていてもよい。
10…ハウジング
11…キャビティ
30…ゴム栓
31…シール孔
40…ホルダ
43…挿入孔
45…係止受面
46…非係止受面
60…ダミー栓
62…突片
63…弾性係止部
64…シール部
66…第1弾性片
67…第2弾性片
71…治具案内面

Claims (6)

  1. キャビティを有するハウジングと、
    前記ハウジングに装着され、前記キャビティと対応してシール孔を有するゴム栓と、
    前記ハウジングとの間に前記ゴム栓を保持しつつ前記ハウジングに装着され、前記シール孔と対応して挿入孔を有するホルダと、
    前記挿入孔から前記シール孔に挿入され、前記シール孔の内面に密着するシール部を有しているとともに、前記挿入孔の係止受面を弾性的に係止して前記挿入孔からの抜け止めをなす弾性係止部を有し、対応する前記キャビティを封止するダミー栓とを備えることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 前記ダミー栓は、前記挿入孔に正規挿入されたときに、前記ホルダの端面に当接してそれ以上の押し込みを規制する突片を有しており、
    前記突片は、前記ダミー栓が誤挿入姿勢をとる場合に、隣接する前記挿入孔の開口に臨む部分を有していることを特徴とする請求項1記載の防水コネクタ。
  3. 前記弾性係止部には、前記挿入孔への挿入方向に沿って傾斜する第1弾性片が設けられているとともに、前記挿入孔からの離脱方向に沿って傾斜する第2弾性片が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の防水コネクタ。
  4. 前記挿入孔には、前記係止受面の他に前記弾性係止部に係止されない非係止受面が設けられ、
    前記ダミー栓が軸周りに回転することにより、前記弾性係止部が前記係止受面と前記非係止受面の対応位置間を変位することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の防水コネクタ。
  5. 前記弾性係止部には、前記挿入孔からの離脱方向に沿って傾斜する抜き取り用の治具案内面が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の防水コネクタ。
  6. ハウジングとの間にゴム栓を保持しつつ前記ハウジングに装着されるホルダに取り付けられ、対応する前記ハウジングのキャビティを封止するダミー栓であって、
    前記ホルダの挿入孔から前記ゴム栓のシール孔に挿入され、前記シール孔の内面に密着するシール部を有しているとともに、前記挿入孔の係止受面を弾性的に係止して前記挿入孔からの抜け止めをなす弾性係止部を有し、
    前記弾性係止部には、前記挿入孔への挿入方向に沿って傾斜する第1弾性片が設けられているとともに、前記挿入孔からの離脱方向に沿って傾斜する第2弾性片が設けられていることを特徴とするダミー栓。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102683966A (zh) * 2011-03-18 2012-09-19 住友电装株式会社 空插塞
US9502814B2 (en) 2012-07-20 2016-11-22 Mitsubishi Electric Corporation Connector cover and connector connecting apparatus
DE102018111535A1 (de) * 2018-05-15 2019-11-21 Te Connectivity Germany Gmbh Familiendichtung-Abdeckplatte für einen Verbinder sowie Verfahren zum Bereitstellen einer Familiendichtungseinrichtung
JP7533396B2 (ja) 2021-08-20 2024-08-14 住友電装株式会社 コネクタ

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