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JP2010233614A - 椅子における着座姿勢想定装置 - Google Patents

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JP2010233614A JP2009082141A JP2009082141A JP2010233614A JP 2010233614 A JP2010233614 A JP 2010233614A JP 2009082141 A JP2009082141 A JP 2009082141A JP 2009082141 A JP2009082141 A JP 2009082141A JP 2010233614 A JP2010233614 A JP 2010233614A
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Tadayuki Yamada
忠幸 山田
Masaharu Suga
政晴 須賀
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Okamura Corp
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Okamura Corp
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Abstract

【課題】椅子に着座する使用者の着座姿勢を容易且つ安価に想定することができる椅子における着座姿勢想定装置を提供すること。
【解決手段】着座センサ18は検知電極13間の静電容量を測定し、静電容量の測定値と予め設定した設定値とを比較することにより、着座状態もしくは離席状態とを出力するものであって、着座センサ18を椅子1の座面12と背面11とに複数設けることにより、使用者の着座姿勢を想定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、使用者の着座状態もしくは離席状態を一対の検知電極により検知する着座センサを用いて使用者の着座姿勢を想定する椅子における着座姿勢想定装置に関する。
従来、椅子の着座面部(座部)と背凭れ面部(背凭れ)とに、着座面部と背凭れ面部とにかかる圧力を測定するための圧力測定手段を複数設け、人体(使用者)が着座することにより圧力測定手段によって測定した圧力値を用いて人体の着座部と背凭れへの着座状態を評価する着座状態評価装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−85435号公報(第4頁、第1図)
しかしながら、特許文献1にあっては、圧力測定手段を椅子の着座面部(座部)と背凭れ面部(背凭れ)とに取り付ける必要がある上、機械的接触を検知することにより圧力測定を行っているために設置コストが嵩んでしまうという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、椅子に着座する使用者の着座姿勢を容易且つ安価に想定することができる椅子における着座姿勢想定装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の椅子における着座姿勢想定装置は、
使用者の着座状態もしくは離席状態を一対の検知電極により検知する着座センサを備える椅子において、
前記着座センサは前記検知電極間の静電容量を測定し、該静電容量の測定値と予め設定した設定値とを比較することにより、着座状態もしくは離席状態とを出力するものであって、
前記着座センサを前記椅子の座面と背面とに複数設けることにより、使用者の着座姿勢を想定することを特徴としている。
この特徴によれば、簡易な構成の着座センサ一種類のみを座面と背面とに設けることで、安価に椅子に着座する使用者の着座姿勢の想定を行うことができる。また、例えば、椅子の座面に載置する座布団や背面に取り付けられるクッション等に着座センサを備え、その着座センサを取り外して他の椅子に用いることで、他の椅子でも容易に着座姿勢を想定することができる。
本発明の請求項2に記載の椅子における着座姿勢想定装置は、請求項1に記載の椅子であって、
前記着座センサは、前記座面の前後方向と前記背面の上下方向とに複数並設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、椅子に着座している使用者の姿勢の前後方向の偏りを検知することができるので、例えば、使用者が座面にどの程度深く腰掛けているかや、背面にどの程度凭れかかっているか等の着座姿勢をより細かく想定することができる。
本発明の請求項3に記載の椅子における着座姿勢想定装置は、請求項1または2に記載の椅子であって、
前記着座センサは、前記座面と前記背面との左右方向に複数並設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、椅子に着座している使用者の姿勢の左右方向の偏りを検知することができるので、例えば、使用者が足を組んでいるか等の着座姿勢をより細かく想定することができる。
また、着座センサを座面の前後方向と前記背面の上下方向とを組み合わせて複数並設させることによって、使用者が椅子に継続して着座し続けることによる姿勢の変化を測定することができる。
本発明の請求項4に記載の椅子における着座姿勢想定装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の椅子であって、
前記背面は、前後方向に揺動可能に枢支され、複数の前記着座センサと、前記背面の揺動角度を検知する揺動検知手段と、に基づいて使用者の着座姿勢を想定することを特徴としている。
この特徴によれば、背面の角度を変更可能であるリクライニングチェアー等であっても、着座している使用者の着座姿勢を想定することができる。
本発明の請求項5に記載の椅子における着座姿勢想定装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載の椅子であって、
想定された着座姿勢の情報を記憶する記憶手段を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、着座姿勢の想定状況を常時監視していなくても、着座センサを用いた着座姿勢の検知終了後に、着座姿勢の情報が記憶された記憶手段を用いることで解析等の作業を行うことができる。
本発明の請求項6に記載の椅子における着座姿勢想定装置は、請求項5に記載の椅子であって、
前記記憶手段に記憶されている着座姿勢の情報を、外部に設けられた受信器に送信する送信器を有することを特徴としている。
この特徴によれば、受信器で受信した着座姿勢情報を椅子から離れた場所で着座姿勢の状態を監視することができるとともに、着座姿勢の監視を継続しながら解析等の作業を行うことができる。
実施例における着座姿勢想定装置が適用された椅子を示す斜視図である。 着座センサの動作を示す概念図である。 (a)は、浅く腰掛けた状態を示す図であり、(b)は、深く腰掛けた状態を示す図であり、(c)は、足を組んだ状態を示す図であり、(d)は、背凭れを倒した状態を示す図である。 着座姿勢想定装置の構成を示すブロック図である。 着座姿勢記憶テーブルを示す図である。 椅子制御回路及び解析制御回路で実行される着座姿勢検知処理のフローチャートである。
本発明に係る椅子における着座姿勢想定装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る椅子につき、図1から図6を参照して説明する。以下、図2における紙面下方側を椅子の正面側とし、上方側を椅子の背面側とする。同じく図2における紙面左右方向を椅子の左右方向として説明する。先ず図1の符号1は、本発明の適用された椅子である。この椅子1は、図1に示すように、床面を移動可能なキャスター1aを備えた脚柱1bと、この脚柱1bの上端部に取り付けられた、使用者が着座する座部1cと、座部1cの後部から上方に向かって延設された背凭れ1dと、から構成されている。
尚、本実施例における椅子1の背凭れ1dは、座部1cの後部で枢支されており、床面に対して略垂直をなす通常状態から椅子1の背面側に向けて所定の角度をなして揺動可能となっている。加えて、座部1cと背凭れ1dとの間には図示しないバネが取り付けられており、背凭れ1dを正面側に向けて付勢している。このため、使用者は着座した状態から背凭れ1dに凭れかかることで、椅子1をリクライニングチェアーとして使用することができるとともに、使用者が上体を起こすことで、背凭れ1dを図示しないバネの付勢により自動的に通常状態に戻すことができるようになっている。
この椅子1の座部1cの上部には、使用者が着座する際に座面を臀部の下に敷くクッション12が敷設されている。また、背凭れ1dには、使用者が着座する際に背面使用者の背中に当接するクッション11が設けられている。これらクッション11とクッション12内には、ウレタン材が内蔵されている。更に、クッション11内のウレタン材の背面とクッション12の上面には、図1及び図2に示すように、一対の検知電極13(センサ電極とGND電極)が貼り付けられており、その周りはクッション11,12のクロスで被覆されている。
尚、本実施例におけるクッション12の座面とは、使用者が着座する際に臀部が当接するクッション12の上面を指し、クッション11の背面とは、使用者が着座する際に背中が当接するクッション11の正面を指す。そして、これら検知電極13は、例えば、電気抵抗が極めて低く、薄くて柔軟で、使用者が着座しても違和感無く座り心地に影響しない折曲げ強度の高いニッケル・銅被覆ポリエステル織布等により構成されている。
このうち、クッション12の座面に貼り付けられた検知電極13は、一対毎に前後方向に3つ、左右方向に2つの計6つがマトリクス状に並設されている。一方、クッション11の背面に貼り付けられた検知電極13は、一対毎に上下方向に3つ、左右方向に2つの計6つが、クッション12の座面に貼り付けられた検知電極13と同じくマトリクス状に並設されている。そして、本実施例では、これら複数の検知電極13の集合体を着座センサ18と定義する。
また、図1に示すように、背凭れ1dの基部には、背凭れ1dの通常状態を0度として、背凭れ1dの背面側への揺動角度を測定する本発明における揺動測定手段としての角度センサ10が取り付けられている。
椅子1の側部には、図1に示すように、椅子1での各種制御を実行するための制御ボックス22が設けられている。この制御ボックス22内には、図4に示すように、着座センサ13からの測定信号や角度センサ10からの揺動角度測定値信号に基づいて着座姿勢の情報を集積し、この着座姿勢の情報を後述する記憶部15及び送信器16に送信する計測制御回路14と、この計測制御回路14からの着座姿勢の情報を記憶する着座姿勢記憶テーブル(図5参照)が記憶されている本発明における記憶手段としての記憶部15と、記憶部15に記憶された着座姿勢の情報を後述する受信器7に向かって無線通信により送信する送信器16と、現在時刻を計時するRTC(リアルタイムクロック)23と、が内蔵されている。これら記憶部15と送信器16と、各検知電極13と角度センサ10とは、この計測制御回路14に接続されている。
計測制御回路14には、特に図示しないが、検知電極13間にかけるための高周波交流電圧を発生させる発振回路と、検知電極13間に流れる電流を平滑化するための平滑回路と、検知電極13間で検知された静電容量を設定値と比較する比較器と、を備えている。
尚、着座姿勢記憶テーブルの一部について詳述すると、図5に示すように、この着座姿勢記憶テーブルには、新たな着座姿勢を判定した時刻としての現在時刻と、後述する各検知電極13の接触・非接触と、角度センサ10によって測定される背凭れ1dの揺動角度と、が関連付けられて記憶されており、時間の経過とともに計測制御回路14に新たな信号が入力される毎に、現在時刻と、各検知電極13の使用者の接触・非接触と、揺動角度と、が各項目に追加記憶されるようになっている。
加えて、制御ボックス22内には、計測制御回路14と検知電極13とに給電を行うバッテリ17が内蔵されており、このバッテリ17が計測制御回路14に接続されることによって、検知電極13間に電圧をかけられるようになっている。
尚、人体は100pFのコンデンサと1.5kΩの抵抗を直列に接続したものとしてモデル化されることが知られている。このため、使用者が椅子3に着座することでクッション12のクロスや衣服等を介して接触すると、図3に示すように、使用者自身がコンデンサCとして振る舞い、クッション12の座面とクッション11の背面とに配置された各検知電極13間の静電容量が変化する。
このとき、計測制御回路14は、人体と検知電極13との間にクッション12のクロスや衣服等が介在することによる静電容量の低下や、計測制御回路14と配線と検知電極13自身が有する静電容量の増加を考慮して、例えば、設定値を30pF〜50pF程度に設定している。この設定値を超える静電容量が検知電極13間で測定値として測定されることによって、計測制御回路14は、設定値を超える静電容量が測定された検知電極13において使用者が接触したと判断するようになっている。
反対に、検知電極13間で測定される静電容量が設定値未満となる場合には、計測制御回路14は設定値未満の静電容量が測定された検知電極13において使用者が接触していない(非接触)と判断するようになっている。
また、図1及び図4に示すように、制御ボックス22の送信器16の通信可能範囲内には、例えばパーソナルコンピュータ等の解析装置19が設けられている。この解析装置19は、制御ボックス22から送信されてきた着座姿勢の情報を基に着座姿勢の想定と各種解析とを行う解析制御回路20と、解析装置19で解析を行うための各種プログラム等の記憶及び解析結果のデータを保存する記憶部21と、制御ボックス22内の送信器16から送信された着座姿勢の情報を受信することでデータの収集を行う受信器7と、で構成されている。
そして、解析制御回路20は、各検知電極13での接触・非接触と、角度センサ10で測定された背凭れ1dの揺動角度と、の組合せによって使用者の着座姿勢を想定するようになっている。具体的には、図3(a)に示すように、クッション12の前部と中央部との検知電極13が使用者の接触を検知しているとともに、クッション11のいずれの検知電極13も使用者の接触を検知しておらず、且つ、角度センサ10が揺動角度0度を測定した着座姿勢の情報を受信器7が受信した場合には、解析制御回路20は、浅く腰掛けた状態だと想定する。
また、図3(b)に示すように、クッション12とクッション11との全ての検知電極13が使用者の接触を検知しているとともに、角度センサ10が例えば10度程度の僅かな揺動角度を測定した着座姿勢の情報を受信器7が受信した場合には、解析制御回路20は、深く腰掛けた状態だと想定する。
更に、図3(c)に示すように、クッション12の前部と中央部の右と後部左右との検知電極13とが使用者の接触を検知しているとともに、クッション11の下段部左右の検知電極13が使用者の接触を検知しており、且つ、角度センサ10が揺動角度0度を測定した着座姿勢の情報を受信器7が受信した場合には、解析制御回路20は、足を組んだ状態だと想定する。
そして、図3(d)に示すように、クッション12の前部左右と中央部左右との検知電極13が使用者の接触を検知しているとともに、クッション11の中央段左右の検知電極13が使用者の接触を検知しており、且つ、角度センサが例えば20度程度の大きな揺動角度を測定した着座姿勢の情報を受信器7が受信した場合には、解析制御手段19は、背凭れを倒した状態だと想定する。
尚、特に図示しないが、いずれの検知電極13でも使用者の接触が検知されない場合には、解析制御回路20は、椅子1に使用者が着座していないと判断し、少なくとも1つでも使用者の接触を検知する検知電極13があれば、計測制御回路14は、椅子1に使用者が着座していると判断して、前述したように着座姿勢を想定する。
更に尚、本実施例では、前述の4つの着座姿勢を例に説明しているが、各検知電極13での使用者の接触及び非接触の検知と、角度センサ10で測定された背凭れ1dの揺動角度と、の組合せによって想定される着座姿勢は、前述の4つ以外にも想定されることは勿論である。
本実施例では、解析装置19では、受信器7からの着座姿勢の情報と椅子1の形態や検知電極13の貼付方式、すなわち着座センサ18の形態に基づき使用者の着座姿勢を想定するとともに、RTC23の計時によって着座時間内に使用者がどの様に着座姿勢を変化させたかを解析する。そして、解析結果を記憶部21に記憶させてデータを保存しておく。
以降、計測制御回路14と解析制御回路20とが実行する着座姿勢検知処理を、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
先ず、Sa01のステップにおいて、計測制御回路14は、クッション11,12の全ての検知電極13間の静電容量を測定し、この静電容量の測定値と比較器によって設定した静電容量の設定値(閾値)とを比較することによって、各検知電極13における使用者の検知と被検知とを判定する。そして、Sa02のステップにおいて、角度センサ10の揺動角度を測定してSa03のステップに進む。
Sa03のステップにおいて、計測制御回路14は、図5に示す着座姿勢記憶テーブルを参照して前回の各検知電極13の接触・被接触及び揺動角度と、今回の各検知電極13の接触・非接触及び揺動角度と、を比較してSa04のステップに進む。
Sa04のステップにおいて、計測制御回路14は、Sa03で行った前回の各検知電極13の接触・被接触及び揺動角度と、今回の各検知電極13の接触・非接触及び揺動角度と、の比較に基づいて、前回の各検知電極13の接触・被接触及び揺動角度と、今回の各検知電極13の接触・非接触及び揺動角度と、が同一か否かを判定する。前回の各検知電極13の接触・非接触及び揺動角度と、今回の各検知電極13の接触・非接触及び揺動角度と、が同一であれば今回の処理を終了してSa01のステップに戻り、前回の各検知電極13間での接触・非接触及び揺動角度と、今回の各検知電極13間での接触・非接触及び揺動角度と、が1つでも同一でなければSa05のステップに進む。
Sa05のステップにおいて、計測制御回路14は、各検知電極13の接触・被接触及び揺動角度と、今回の各検知電極13の接触・非接触及び揺動角度と、が1つでも同一ではなかったことによって、着座姿勢想定処理を行う。具体的には、計測制御回路14は、RTC23から取得した現在時刻と、今回の各検知電極13の接触・非接触と、揺動角度と、を図5に示す着座姿勢記憶テーブルの最下段に追加記憶させる。次に、計測制御回路14は、現在時刻と今回の各検知電極13間の接触・非接触及び揺動角度とを、着座姿勢の情報として送信器16から無線通信によって解析装置19に向けて送信する。
そして、解析制御回路20は、受信器7で受信した今回の各検知電極13の接触・非接触及び揺動角度に基づいて、図3(a)〜図3(d)に示すような各種着座姿勢を想定してSa06のステップに進む。
Sa06のステップにおいて、解析制御回路20は、着座情報記憶処理として、Sa05のステップで受信器で受信した現在時刻と、今回の各検知電極13の接触・非接触と、揺動角度と、を記憶部21に記憶させ、今回の処理を終了してSa01のステップに戻る。
尚、記憶部21に記憶させた着座姿勢の情報を図示しないディスプレイ等に表示させることで、ほぼリアルタイムで着座姿勢の変化を分かり易く表示させることもできる。
以上、本実施例における椅子1にあっては、簡易な構成の着座センサ18により、安価に椅子1に着座する使用者の着座姿勢の想定を行うことができる。また、例えば、椅子1の座面に載置するクッション12や背面に取り付けられるクッション11等に着座センサ18を備えることによって、これらクッション11,12を取り外して他の椅子1に用いることで、他の椅子1でも着座姿勢を想定することができる。
また、着座センサ18は、座面の前後方向と背面の上下方向とに複数並設されているので、椅子1に着座している使用者の姿勢の前後方向の偏りを検知することができるので、例えば、使用者が座面にどの程度深く腰掛けているかや、背面にどの程度凭れかかっているか等の着座姿勢をより細かく想定することができる。
また、着座センサ18は、前記座面と前記背面との左右方向に複数並設されているので、椅子1に着座している使用者の姿勢の左右方向の偏りを検知することができるので、例えば、使用者が足を組んでいるか等の着座姿勢をより細かく想定することができる。また、着座センサ18を座面の前後方向と前記背面の上下方向とに更に複数並設させることによって、使用者が椅子1に継続して着座し続けることによる姿勢の変化を測定することができる。
また、背もたれ3dは、前後方向に揺動可能に枢支され、複数の着座センサ18と、背凭れ1dの揺動角度を検知する角度センサ10と、に基づいて使用者の着座姿勢を想定するので、背凭れ1dの角度を変更可能であるリクライニングチェアー等であっても、着座している使用者の着座姿勢を想定することができる。
また、想定された着座姿勢の情報を記憶する記憶部15を備えることで、着座姿勢の想定状況を常時監視していなくても、着座センサ18を用いた着座姿勢の検知終了後に、着座姿勢の情報が記憶された記憶部15を用いることで解析等の作業を行うことができる。
また、記憶部15に記憶されている着座姿勢の情報を、外部に設けられた受信器7に送信する送信器16を有することで、受信器7で受信した着座姿勢情報を椅子1から離れた場所で着座姿勢の状態を監視することができるとともに、着座姿勢の監視を継続しながら解析等の作業を行うことができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、想定した着座姿勢の情報を制御ボックス22内の記憶部15に記憶させ、更に送信器16と受信器7を用いて着座姿勢の情報を解析装置19に無線通信により送信したが、送信器16と受信器7とを通信ケーブル等で接続し、解析装置19に設けられた記憶部21に着座姿勢の情報が直接記憶されるようにしてもよい。
また、前記実施例では、想定した着座姿勢の情報を制御ボックス22内の記憶部15に記憶させ、更に送信器16と受信器7を用いて着座姿勢の情報を解析装置19に無線通信により送信した後に解析制御回路20で着座姿勢の想定を行ったが、記憶部15をUSBメモリースティック等の制御ボックス22に対して着脱可能なストレージデバイスとして構成し、記憶部15に着座姿勢の情報を記憶させた後に、制御ボックス22から記憶部15を取り外して解析装置19に接続させるようにし、記憶部15に記憶されている着座姿勢の情報を基に解析制御回路20で着座姿勢の想定や解析等の作業を行うようにしてもよい。
また、前記実施例では、椅子1の座部1cに上面に検知電極13を備えたウレタン材を内蔵したクッション12を敷設し、背凭れ1dに正面に検知電極13を備えたウレタン材を内蔵したクッション11を取り付けたが、クッション11,12を設けずに検知電極13を座部3cの上面と背凭れ1dの正面に備えてもよい。この場合は、座部1cの上面が座面となり、背凭れ1dの正面が背面となる。
また、前記実施例では、椅子1を背凭れ1dがバネの付勢力を利用して椅子1の背面側に向けて揺動可能としたリクライニングチェアーとして説明したが、椅子1は、任意に背凭れ1dの揺動角度を調整できるようにしたリクライニングチェアーとしても適用可能である。
また、前記実施例では、検知電極13はセンサ電極とGND電極が一対となって検知を行うものであるが、その一対となっている検知電極13の数は、椅子1の座面や背面の大きさや着座姿勢の解析目的に応じて適宜数を選定するようにしてもよい。
また、前記実施例では、検知電極13を椅子1の座面の前後方向に3つ、左右方向に2つの計6つのマトリクス状に並設し、背面には上下方向に3つ、左右方向2つの計6つのマトリクス状に並設したが、検知電極13は着座姿勢の解析目的に応じて座面の前後方向のみや、背面の上下方向のみに並設してもよい。
また、前記実施例では、パーソナルコンピュータ等の解析装置19を制御ボックス22の送信器16の通信可能範囲に設け、解析装置19内の受信器7によって送信器16から送信された着座姿勢の情報を受信して、解析制御回路20が着座姿勢の想定と各種解析とを行うようにしたが、受信器7と記憶部とを備えたデータ収集装置によって送信器16から送信された着座姿勢の情報を受信して、データ収集装置内の記憶部に一端着座し姿勢の情報を記憶させてからUSBケーブル等により解析装置19に着座姿勢の情報を送信して、解析制御回路20が着座姿勢の想定と各種解析を行うようにしてもよい。
また、前記実施例では、計測制御回路14は、前回の各検知電極13の接触・被接触及び揺動角度と、今回の各検知電極13の接触・非接触及び揺動角度と、を比較して、前回の各検知電極13間での接触・非接触及び揺動角度と、今回の各検知電極13間での接触・非接触及び揺動角度と、が1つでも同一でなければ着座姿勢想定処理を行うようにしたが、揺動角度は使用者の些細な動きで変化してしまうため、計測制御回路14は、前回の揺動角度と今回の揺動角度とに設定値(例えば5度)以上の変位がなければ同一と判定するようにしてもよい。
1 椅子
1c 座部
1d 背凭れ
7 受信器
10 角度センサ(揺動測定手段)
11,12 クッション
13 検知電極
14 計測制御回路
15 記憶部(記憶手段)
16 送信器
17 バッテリ
18 着座センサ
22 制御ボックス

Claims (6)

  1. 使用者の着座状態もしくは離席状態を一対の検知電極により検知する着座センサを備える椅子において、
    前記着座センサは前記検知電極間の静電容量を測定し、該静電容量の測定値と予め設定した設定値とを比較することにより、着座状態もしくは離席状態とを出力するものであって、
    前記着座センサを前記椅子の座面と背面とに複数設けることにより、使用者の着座姿勢を想定することを特徴とする椅子。
  2. 前記着座センサは、前記座面の前後方向と前記背面の上下方向とに複数並設されていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 前記着座センサは、前記座面と前記背面との左右方向に複数並設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の椅子。
  4. 前記背面は、前後方向に揺動可能に枢支され、複数の前記着座センサと、前記背面の揺動角度を検知する揺動検知手段と、に基づいて使用者の着座姿勢を想定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の椅子。
  5. 想定された着座姿勢の情報を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の椅子。
  6. 前記記憶手段に記憶されている着座姿勢の情報を、外部に設けられた受信器に送信する送信器を有することを特徴とする請求項5に記載の椅子。
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