JP2010228830A - 印刷機の紙さばき用エア機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の紙さばきにおいては、さばき動作中は紙さばきからのエアの量や方向は一定であったので、さばき効果が十分でなく、改善の余地があった。
【解決手段】 上記目的を達成するために、ノズル8を上からコの字状におおうカバー7aと、ノズル8の先端近傍にコロ9a、9b、9cを設け、上記カバー7aの両サイドにコロ9a、9b、9cが案内されてノズル8を斜め上下方向に昇降するよう案内するガイド7dを設ける構成とした。また、ノズル8からエアを噴射する際に、エアの反作用によってノズル8が斜め後方へ降下する構成とした。
【選択図】図7
【解決手段】 上記目的を達成するために、ノズル8を上からコの字状におおうカバー7aと、ノズル8の先端近傍にコロ9a、9b、9cを設け、上記カバー7aの両サイドにコロ9a、9b、9cが案内されてノズル8を斜め上下方向に昇降するよう案内するガイド7dを設ける構成とした。また、ノズル8からエアを噴射する際に、エアの反作用によってノズル8が斜め後方へ降下する構成とした。
【選択図】図7
Description
本発明は印刷機の給紙部において、紙積台に積載された枚葉紙が吸口で1枚ずつ吸着されて印刷機のフィーダーボード上へ円滑に搬送されるように、枚葉紙と枚葉紙の間へエアを吹き込んで枚葉紙をさばく紙さばきに関するものである。
特許文献1に開示された従来の紙さばきは、枚葉紙を分離するノズルの真下に上下動調節自在に位置しているので、紙さばきに邪魔されることなくノズルを吸口後方に位置させることができるという効果があった。
しかし、特許文献1の従来の紙さばきでは、さばき動作中は紙さばきからのエアの量や方向は一定であったので、さばき効果が十分でなく、改善の余地があった。
本発明は、上記問題を解決するものであり、あたかも人が枚葉紙をさばくような効果的なさばきが可能な紙さばきを提供するものである。
上記目的を達成するために、紙さばきのノズルは紙さばきエアの吹き出し力により上下動する構成とした。そして、ノズルから圧縮エアを噴射する際に、圧縮エアの反作用によってノズルが斜め後方へ降下する構成とした。
本発明の紙さばきは上記の構成としたので、ノズルから噴射される圧縮エアの方向や強さは微妙に変化し、紙積台上に積載された枚葉紙の上端部をあたかも人の手でさばくようにさばくことができるという効果がある。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1乃至図2において、1は印刷機で、2は本発明にかかる紙さばき7を装備した給紙装置である。3a、3b、3c、3dは印刷機1の印刷ユニットで、本例では4ユニットで構成され、たとえば、墨、シアン、マゼンタ、黄のインキで順に印刷される。給紙装置2の枚葉紙Sは、サッカー装置5から下方に出た吸口5aによって1枚ずつ吸着され、そのまま吸口5aの図1中左右方向への揺動によって搬送され、更に、フィーダーボード4上をZ方向に進み、最初の印刷ユニット3aへ受け渡される。2aは枚葉紙Sを積載する紙積台であり、枚葉紙Sの上端位置が一定になるよう印刷の進行に合わせて自動的に上昇するように構成されている。6はサッカー装置5の下端に接続されているブロアであり、このブロア6は、吸口5aによって積載された枚葉紙Sの最上端の1枚が持ち上げられ、吸口5aの揺動によって搬送されるときエアを吹き出し始めて、吸口5aに吸着されて搬送される1枚目の枚葉紙Sと2枚目以下の枚葉紙Sを確実に分離して搬送を助けるものである。このエアはサッカー装置5を介して図示しないポンプによって供給される。7は本発明にかかる紙さばきであり、ブロア6によって枚葉紙Sが正確に1枚ずつ分離されるように、先端のノズルから圧縮エアを間欠的に噴出して枚葉紙Sをさばく。紙さばき7からの圧縮エアはサッカー装置5を介して図示しないコンプレッサーで供給される。吸口5a、ブロア6、紙さばき7は、図3で示すように、それぞれ左右一対に装着されている。
図4は、紙さばき7、アーム10、ホルダー11の組立図であり、紙さばき7とホルダー11は、アーム10の両端においてそれぞれ長孔10bおよび10aにボルトでネジ止めされる。サッカー装置5の後端部に図示しない軸が水平状に枚葉紙Sの幅と略同じ長さに架設されており、この軸にホルダー11の孔11aを通すことにより、紙さばき7はアーム10を介してサッカー装置5に、水平方向に移動調節自在に、ボルト11bで位置決めされて固定される。また、10aおよび10bがそれぞれ長孔に形成されているので、紙さばき7とホルダー11の距離を調節することができる。なお、図4ではバネ12の図示を省略している。
図5は紙さばき7の内部構造を表す図であり、紙さばき7は、ケース7a、ノズル8、ノズルホルダー9およびバネ12で構成されている。ノズルホルダー9には、図示しない孔が設けられ、その孔にノズル8が貫通して固定されている。また、ノズルホルダー9にはコロ9a、9b、9cが両サイドに設けられ、両サイドのコロ9a、9a、9c、9cはケース7aの両サイドに長孔状に設けられたガイド孔7b、7b内を摺動するよう構成されており、摺動中にガタツキが発生しないように、ガイド7dをコロ9a、9cとコロ9bとで挟んでいる。バネ12はノズルホルダー9を上方へ付勢するものであり、バネ止め9dとネジ7eで外れないように留めてある。バネ止め9dは図示においてノズルホルダー9から突出しているが、凹状に穴として形成してもよい。8aは圧縮エアが供給されるホースであり、7cは長孔であって、ノズル8やホース8aがカバー7aに接触しないように構成されている。図6は図5におけるY−Y位置のカバー7aの断面図で、これによりカバー7aがノズル8を上からコの字状にかぶさるようにして内包しているのが分かる。図7はノズル8の動作を説明する図であり、破線で描いたものは圧縮エアを噴射する前の状態を表し、実線で描いたものは圧縮エアを噴射してその反作用によりバネ12の付勢力に抗してカバー7aの後端下方へ移動した状態を表している。
次に本発明の動作について説明する。印刷機1の図示しないスタートボタンが操作されて印刷が開始されると、サッカー装置5の吸口5aは枚葉紙Sの最上端の1枚を吸着してフィーダーボード4へ搬送する。ブロア6は吸口5aの図1中左右方向への揺動と同時にエアを吹き始めて枚葉紙Sの搬送を補助し、吸口5aが枚葉紙Sの吸着を解除したときエアの吹き出しを停止し、吸口5aが次の枚葉紙Sを吸着すると再度エアを吹き始めるということを繰り返す。
印刷の進行とともに減少していく紙積台2aに積載された枚葉紙Sの高さを一定に保つため、紙積台2aが印刷の進行に合わせて少しずつ上昇するよう公知の図示しない昇降機構が設けられており、いくら上昇したか印刷機1の図示しない制御装置が分かるように紙積台2aの図示しない昇降機構に図示しないセンサーが設けられている。ノズル8からの圧縮エアの噴射は、発明者の実験では、枚葉紙Sを積載した紙積台2aが15乃至17mm上昇するごとに1回の割合で行うのがよいことが分かっている。
図7を用いてノズル8からの圧縮エアの噴射に伴う動きについて説明すると、圧縮エアを噴射する前は破線で示した位置にノズル8はバネ12の付勢力によって位置づけられている。この位置は、積載された枚葉紙Sの最上端から20mmほど下がった所が好適であることが実験で判明したが、枚葉紙Sの紙質によって調整できるように長孔10a、10bが設けてある(図4参照)。サッカー装置5を経由して図示しないコンプレッサーからの圧縮エアがノズル8から噴出されると、その反作用によってノズル8はバネ12の付勢力に抗して後退(矢印F方向)する力を受ける。この力はノズル8と一体的に構成されているノズルホルダー9を押すので、コロ9a、9b、9cはガイド7dに案内されて、ノズル8からエアを噴出しながら、ケース7aの後端下方へ後退し、図7の実線で示した位置にノズル8は到達する。この動作によって積載された枚葉紙Sの上端部分には、上から下へ、至近距離からある程度後退した距離へと変化を伴ってエアが吹き付けられることになる。このエアの変化があたかも人手によって枚葉紙Sがさばかれることに近い効果を生じ、効率よくさばかれるのである。図7の実線で示すようにケース7aの後端下方へノズル8が達した後、図示しないコンプレッサーからの圧縮エアの供給が停止するよう構成されているので、ノズル8はバネ12の付勢力によって元の破線で示した位置に戻ることになる。圧縮エアの停止は、エア噴出開始からの時間を図示しないタイマー等で計測して制御すればよい。
本発明に係る紙さばき7は、上述した実施の形態に限定されず、たとえば、下から上にエアをノズル8から噴出しながら上昇するように構成してもよく、特許請求の範囲で記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
本発明によれば、ノズル8から圧縮エアが噴射されるとノズル8は圧縮エアの反作用でエアを噴出しながら斜め後方に降下するので、紙積台2aに積載された枚葉紙Sの上端部をあたかも人の手でさばくように効果的にさばくことができ、極めて有用である。
1 印刷機
2 給紙装置
3a、3b、3c、3d 印刷ユニット
4 フィーダーボード
5 サッカー装置
6 ブロア
7 紙さばき
7a カバー
7b ガイド孔
7d ガイド
8 ノズル
9 ノズルホルダー
9a、9b、9c コロ
10 アーム
11 ホルダー
2 給紙装置
3a、3b、3c、3d 印刷ユニット
4 フィーダーボード
5 サッカー装置
6 ブロア
7 紙さばき
7a カバー
7b ガイド孔
7d ガイド
8 ノズル
9 ノズルホルダー
9a、9b、9c コロ
10 アーム
11 ホルダー
Claims (2)
- 印刷機の給紙装置の紙積台上に積載された枚葉紙の上端部をさばく紙さばきにおいて、該紙さばきのノズルは紙さばきエアの吹き出し力により上下動することを特徴とする印刷機の給紙装置の紙さばき。
- 請求項1の発明において、ノズルからエアを噴射する際に、エアの反作用によって該ノズルが斜め後方へ降下することを特徴とする印刷機の給紙装置の紙さばき。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009075508A JP2010228830A (ja) | 2009-03-26 | 2009-03-26 | 印刷機の紙さばき用エア機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009075508A JP2010228830A (ja) | 2009-03-26 | 2009-03-26 | 印刷機の紙さばき用エア機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010228830A true JP2010228830A (ja) | 2010-10-14 |
Family
ID=43045032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009075508A Pending JP2010228830A (ja) | 2009-03-26 | 2009-03-26 | 印刷機の紙さばき用エア機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010228830A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013160881A (ja) * | 2012-02-03 | 2013-08-19 | Ryobi Ltd | 印刷機 |
CN103950284A (zh) * | 2014-04-30 | 2014-07-30 | 谢娟 | 一种用于送纸机的侧吹引导装置 |
-
2009
- 2009-03-26 JP JP2009075508A patent/JP2010228830A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013160881A (ja) * | 2012-02-03 | 2013-08-19 | Ryobi Ltd | 印刷機 |
CN103950284A (zh) * | 2014-04-30 | 2014-07-30 | 谢娟 | 一种用于送纸机的侧吹引导装置 |
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