JP2010226266A - 2値化回路 - Google Patents
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Abstract
【解決方法】 2値化回路10は、入力端子20と基本クロック端子22と判定クロック端子23とリセット端子24と温度補償クロック端子25と2値化出力端子26と遅れ出力端子28とピークホールド回路30とボトムホールド回路40と2値化判定回路120と入力信号検出回路130と停止判定回路140を備えている。2値化回路10では、停止判定信号が入力信号の停止期間を検出し、この停止期間にピークホールド回路30とボトムホールド回路40が、各々の記憶値を入力信号に追従して変化させる。これによって、停止期間に、入力信号がピークホールド回路30とボトムホールド回路40の記憶値から算出される閾値を越えて変化することが抑制され、停止期間に2値化出力が反転することが抑制される。
【選択図】 図1
Description
図19(a)は、長周期で変化する電圧が低下傾向にある時に測定される入力信号を例示している。この場合、短周期で変化する入力信号のピーク電圧を検出する必要がある。
図19(b)は、長周期で変化する電圧が上昇傾向にある時に測定される入力信号を例示している。この場合でも、短周期で変化する入力信号のボトム電圧を検出する必要がある。
図19(a)の場合、単純なピークホールド回路を用いると、破線で示すピーク電圧Vp’を検出していまい、短周期で変化する入力信号のピーク電圧を検出することができない。図19(b)の場合、単純なボトムホールド回路を用いると、破線で示すボトム電圧Vb’を検出していまい、短周期で変化する入力信号のボトム電圧を検出することができない。
特許文献1のピークホールド回路は、第1記憶回路を備えており、第1記憶回路の記憶値よりも入力端子の電圧の方が高い場合は第1記憶回路の記憶値を増加させる。また、第1記憶回路は、外部から入力されるクロック信号の入力に同期して記憶値を減少させる。特許文献1のボトムホールド回路は、第2記憶回路を備えており、第2記憶回路の記憶値よりも入力端子の電圧の方が低い場合は第2記憶回路の記憶値を減少させる。また、第2記憶回路は、外部から入力されるクロック信号の入力に同期して記憶値を増加させる。
同様に、図19(b)に実線で示すように、長周期で変化する電圧が上昇傾向にある場合には、第2記憶回路の記憶値を増加させて、短周期で変化する入力電圧のボトム電圧の上昇に備える。これによって、ボトムホールド回路で保持される電圧をボトム電圧の上昇に合せて増加させることができる。
ピークホールド回路は、第1記憶回路を備えており、第1記憶回路の記憶値を2値化判定回路に出力している。ピークホールド回路は、入力信号の電圧が第1記憶回路の記憶値より高い間は第1記憶回路の記憶値を増加させる処理を実行する。また、停止判定回路からの停止判定信号がオンする場合に、入力信号の電圧が第1記憶回路の記憶値より低い間に亘って、入力信号の変化に追従して第1記憶回路の記憶値を変化させる処理を実行する。
また、停止判定回路は、所定期間内に出力信号が反転する場合はオフし、所定期間に亘って出力信号が反転しない場合はオンする停止判定信号をピークホールド回路とボトムホールド回路に出力する。
この2値化回路によれば、停止期間において、入力信号が閾値を越えて変化することが抑制される。これによって、停止期間に2値化回路の出力信号が反転することが抑制され、検出対象の状態を正しく検出できる。さらに、2値化回路の出力信号に基づいて運転期間と停止期間を精度良く検出することができる。
ピークホールド回路は、入力端子と停止判定回路と2値化判定回路に接続されている。ピークホールド回路は、第1記憶回路を備えており、第1記憶回路の記憶値を2値化判定回路に出力するとともに、少なくとも下記の3つの処理を実行する。
(1)停止判定回路からの停止判定信号がオフする場合に、入力信号の電圧が第1記憶回路の記憶値より高い間に亘って第1記憶回路の記憶値を増加させる。
(2)停止判定回路からの停止判定信号がオンし、第1記憶回路の記憶値が入力信号の電圧よりも低い場合に、第1記憶回路の記憶値を増加させる。
(3)停止判定回路からの停止判定信号がオンし、第1記憶回路の記憶値が入力信号の電圧よりも高い場合に、入力信号の変化に追従して第1記憶回路の記憶値を変化させる。
(1)停止判定回路からの停止判定信号がオフする場合に、入力信号の電圧が第2記憶回路の記憶値より低い間に亘って第2記憶回路の記憶値を減少させる。
(2)停止判定回路からの停止判定信号がオンし、第2記憶回路の記憶値が入力信号の電圧よりも高い場合に、第2記憶回路の記憶値を減少させる。
(3)停止判定回路からの停止判定信号がオンし、第2記憶回路の記憶値が入力信号の電圧よりも低い場合に、入力信号の変化に追従して第2記憶回路の記憶値を変化させる。
さらに上記の2値化回路では、第1記憶回路と第2記憶回路と第3記憶回路が、デジタル化した電圧を記憶する手段を備えている。つまり、第3記憶回路は入力信号をデジタル化して第3記憶回路に記憶する。同様に、第1記憶回路は入力信号のピーク値をデジタル化して第1記憶回路に記憶する。第2記憶回路は入力信号のボトム値をデジタル化して第2記憶回路に記憶する。
上記の2値化回路によれば、第1記憶回路と第2記憶回路と第3記憶回路において、各々の記憶値を増加あるいは減少させる際の変化速度と、各々の記憶値を入力信号の変化に追従して変化させる際の変化速度を別々に設定することができる。これにより、それぞれの状況に応じて変化速度を設定することができ、第1記憶回路の記憶値と第2記憶回路の記憶値を入力信号に精度良く追従させることができる。
ピークホールド回路は、第1記憶回路を備えており、第1記憶回路の記憶値を2値化判定回路に出力している。ピークホールド回路は、入力信号の電圧が第1記憶回路の記憶値より高い間は第1記憶回路の記憶値を増加させる処理を実行する。また、停止判定回路からの停止判定信号がオンする場合に、入力信号の電圧が第1記憶回路の記憶値より低い間に亘って、入力信号の変化に追従して第1記憶回路の記憶値を変化させる処理を実行する。
停止判定回路は、所定期間内に出力信号が反転する場合はオフし、所定期間に亘って出力信号が反転しない場合はオンする停止判定信号をピークホールド回路とボトムホールド回路に出力する。
この2値化回路によれば、停止期間において、ピークホールド回路とボトムホールド回路が各々の記憶値を変化させる際に、第1記憶回路の記憶値と第2記憶回路の記憶値のいずれか一方で入力信号の変化を検出する。これによって、停止期間に2値化回路で行われる処理を簡素化することができる。また、入力信号の変化を検出するための回路を用意する必要がない。このため、回路の構成を簡略化できる。
ピークホールド回路は、入力端子と出力端子と停止判定回路と2値化判定回路に接続されている。ピークホールド回路は、第1記憶回路を備えており、第1記憶回路の記憶値を2値化判定回路に出力するとともに、少なくとも下記の3つの処理を実行する。
(1)入力信号の電圧が第1記憶回路の記憶値より高い間に亘って第1記憶回路の記憶値を増加させる。
(2)停止判定回路からの停止判定信号がオフからオンに遷移し、その時の2値化判定回路からの出力信号がハイである場合に、第1記憶回路の記憶値を減少させ、第1記憶回路の記憶値を入力信号の電圧よりも低くした後に、入力信号の変化に追従して第1記憶回路の記憶値を変化させる。
(3)停止判定回路からの停止判定信号がオフからオンに遷移し、その時の2値化判定回路からの出力信号がローである場合に、ボトムホールド回路の第2記憶回路の記憶値を入力信号の電圧よりも高くした後に、第2記憶回路の記憶値の変化に追従して第1記憶回路の記憶値を変化させる。
ここで「出力信号がハイ」とは、後述する2値化判定回路において、入力信号の電圧が閾値よりも高い状態を示しており、「出力信号がロー」とは、後述する2値化判定回路において、入力信号の電圧が閾値よりも低い状態を示している。
(1)入力信号の電圧が第2記憶回路の記憶値より低い間に亘って第2記憶回路の記憶値を減少させる。
(2)停止判定回路からの停止判定信号がオフからオンに遷移し、その時の2値化判定回路からの出力信号がハイである場合に、ピークホールド回路の第1記憶回路の記憶値を入力信号の電圧よりも低くした後に、第1記憶回路の記憶値の変化に追従して第2記憶回路の記憶値を変化させる。
(3)停止判定回路からの停止判定信号がオフからオンに遷移し、その時の2値化判定回路からの出力信号がローである場合に、第2記憶回路の記憶値を増加させ、第2記憶回路の記憶値を入力信号の電圧よりも高くした後に、入力信号の変化に追従して第2記憶回路の記憶値を変化させる。
上記の2値化回路によれば、第1記憶回路の記憶値と第2記憶回路の記憶値から算出される閾値を入力信号に追従して変化させることができる。これによって、停止期間に2値化回路の出力信号が反転することが抑制され、検出対象の状態を正しく検出できる。さらに、2値化回路の出力信号に基づいて入力信号の運転期間と停止期間を精度良く検出することができる。
(1)2値化回路からの出力信号がハイの場合、つまり入力信号の電圧が閾値よりも高い場合に、第1記憶回路の記憶値を減少させ、第1記憶回路の記憶値と入力信号の電圧を略一致させる。
(2)2値化回路からの出力信号がローの場合、つまり入力信号の電圧が閾値よりも低い場合に、第2記憶回路の記憶値を増加させ、第2記憶回路の記憶値と入力信号の電圧を略一致させる。
同様に、入力信号が閾値よりも低い場合に、第2記憶回路の記憶値を入力信号の電圧に略一致させる。これによって、停止期間に第1記憶回路の記憶値と第2記憶回路の記憶値を入力信号に追従して変化させる際に、第2記憶回路の記憶値で入力信号の変化を検出できる。このため、入力信号の停止期間に、2値化回路で行われる処理を簡素化することができる。また、入力信号の変化を検出するための回路を用意する必要がない、このため回路を簡略化することができる。
上記の2値化回路によれば、第1記憶回路の記憶値が入力信号と略一致するタイミングを、ピークホールド値一致信号を用いて精度良く検出することができる。また、第2記憶回路の記憶値が入力信号と略一致するタイミングを、ボトムホールド値一致信号を用いて精度良く検出することができる。
上記の2値化回路によれば、第1記憶回路と第2記憶回路において、各々の記憶値を増加あるいは減少させる際の変化速度と、各々の記憶値を入力信号の変化に追従して変化させる際の変化速度を別々に設定することができる。これにより、それぞれの状況に応じて変化速度を設定することができ、第1記憶回路の記憶値と第2記憶回路の記憶値を入力信号に精度良く追従させることができる。
上記の2値化回路によれば、出力信号が反転したか否かを判定する所定期間を、外部から入力する第3クロック信号を用いて設定することができる。
(特徴1)ピークホールド回路は、コンパレータと、ピークカウンタ制御回路と、ピークカウンタと、D/A変換回路を備えている。
(特徴2)ボトムホールド回路は、コンパレータと、ボトムカウンタ制御回路と、ボトムカウンタと、D/A変換回路を備えている。
(特徴3)入力信号検出回路は、コンパレータと、入力カウンタ制御回路と、入力カウンタと、D/A変換回路を備えている。
(特徴4)判定クロック信号は、基本クロック信号を分周して形成される。
(特徴5)温度補償クロック信号は、基本クロック信号を分周して形成される。
(特徴6)温度補償クロック信号の周波数は、判定クロック信号の周波数よりも高い。
(特徴7)入力信号の周波数は、基本クロック信号の周波数よりも低く、判定クロック信号の周波数よりも高く設定されている。
基本クロック端子22は、ピークホールド回路30とボトムホールド回路40と入力信号検出回路130と停止判定回路140に接続されており、外部回路から基本クロック信号Cl1が入力されている。
判定クロック端子23は、停止判定回路140に接続されており、外部回路から判定クロック信号Cl3が入力されている。判定クロック信号Cl3は基本クロック信号Cl1を分周して形成されており、その周波数は入力信号の周波数よりも低く設定されている。
リセット端子24は、ピークホールド回路30とボトムホールド回路40と入力信号検出回路130と停止判定回路140に接続されており、外部回路からリセット信号が入力されている。
温度補償クロック端子25は、ピークホールド回路30とボトムホールド回路40と入力信号検出回路130に接続されており、外部回路から温度補償クロック信号Cl2が入力されている。温度補償クロック信号Cl2は基本クロック信号Cl1を分周して形成されている。温度補償クロック信号Cl2の周波数は、判定クロック信号Cl3の周波数よりも高く設定されており、入力信号の周波数よりも低く設定されている。
入力カウンタ回路133は、デジタル化された入力カウンタ値Dinを備えており、リセット端子24と入力カウンタ制御回路132から入力される信号に応じて入力カウンタ値Dinを増減させる。即ち、入力カウンタ回路133が第3記憶回路に相当し、入力カウンタ回路133に記憶されている入力カウンタ値Dinが第3記憶回路の記憶値に相当する。入力カウンタ回路133では、UP用入力端子133bに信号が入力されると、この信号に伴って入力カウンタ回路133の入力カウンタ値Dinを第1所定値だけ増加させる。DOWN用入力端子133cに信号が入力されると、この信号に伴って入力カウンタ回路133の入力カウンタ値Dinを第2所定値だけ減少させる。入力信号検出回路130では、リセット端子24からリセット信号が入力された場合に、入力カウンタ値Dinを初期値にリセットする。
(1)停止判定信号がオフの場合
図5(a)に示すように、コンパレータ131から入力される電圧Vcominに基づいて入力カウンタ回路133の入力カウンタ値Dinを制御する。電圧Vcominがハイ(すなわち電圧Vinが記憶値V3よりも高い)の場合(S10においてYES)には、基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期して入力カウンタ値Dinを第1所定値(ここでは「1」)だけ増加させる(S12)。また、電圧Vcominがローの場合(S10においてNO)には、基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期して入力カウンタ値Dinを第2所定値(ここでは「1」)だけ減少させる(S14)。
(2)停止判定信号がオンの場合
図6(a)に示すように、電圧Vcominに基づいて入力カウンタ回路133の入力カウンタ値Dinを制御する。電圧Vcominがハイの場合(S40において(1)YES)に、温度補償クロック信号Cl2が立ち下がった(S40において(2)YES)場合には基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期して入力カウンタ値Dinを第1所定値だけ増加させるとともに、後述するピークホールド回路30のピークカウンタ値Dpとボトムホールド回路40のボトムカウンタ値Dbを第1所定値だけ増加させる(S42)。また、電圧Vcominがローの場合(S40において(1)NO)に、温度補償クロック信号Cl2が立ち下がった(S40において(2)YES)場合には基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期して入力カウンタ値Dinを第2所定値だけ減少させるとともに、後述するピークホールド回路30のピークカウンタ値Dpとボトムホールド回路40のボトムカウンタ値Dbを第2所定値だけ減少させる(S44)。
上記の処理によって、入力信号の電圧Vinが入力信号検出回路130の記憶値V3に記憶される。
入力信号検出回路130では、記憶値V3をデジタル値である入力カウンタ値Dinとして記憶する。これによって、記憶値V3の処理に必要な時間を短縮することができるとともに、入力信号検出回路130を小型化して形成することができる。
ピークカウンタ回路33は、デジタル化されたピークカウンタ値Dpを備えており、リセット端子24とピークカウンタ制御回路32から入力される信号に応じてピークカウンタ値Dpを増減させる。即ち、ピークカウンタ回路33が第1記憶回路に相当し、ピークカウンタ回路33に記憶されているピークカウンタ値Dpが第1記憶回路の記憶値に相当する。ピークカウンタ回路33では、UP用入力端子33bに信号が入力されると、この信号に伴ってピークカウンタ回路33のピークカウンタ値Dpを第1所定値だけ増加させる。第1DOWN用入力端子33cに信号が入力されると、この信号に伴ってピークカウンタ回路33のピークカウンタ値Dpを第2所定値だけ減少させる。第2DOWN用入力端子33dに信号が入力されると、この信号に伴ってピークカウンタ回路33のピークカウンタ値Dpを第3所定値だけ減少させる。ピークホールド回路30では、リセット端子24からリセット信号が入力された場合に、ピークカウンタ値Dpを初期値にリセットする。
(1)停止判定信号がオフの場合
図5(b)に示すように、コンパレータ31から入力される電圧Vcompと2値化判定回路120から入力されるピークホールド値減少信号Vθ1に基づいてピークカウンタ回路33のピークカウンタ値Dpを制御する。電圧Vcompがハイ(すなわち電圧Vinが記憶値V1よりも高い)の場合(S20において(1)YES)には、基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期してピークカウンタ値Dpを第1所定値だけ増加させる(S22)。また、電圧Vcompがローであり、ピークホールド値減少信号Vθ1がローからハイに反転した場合(S20において(1)NO(2)YES)には、基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期してピークカウンタ値Dpを第3所定値(ここでは「m」)だけ減少させる(S24)。
(2)停止判定信号がオンの場合
図6(a)、(b)に示すように、コンパレータ31、131から入力される電圧Vcomin、Vcompに基づいてピークカウンタ回路33のピークカウンタ値Dpを制御する。図6(a)を用いて前述したように、電圧Vcominがハイの場合には、温度補償クロック信号Cl2の立ち下がりのタイミングで基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期してピークカウンタ値Dpを第1所定値だけ増加させる。また、電圧Vcominがローの場合には、温度補償クロック信号Cl2の立ち下がりのタイミングで基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期してピークカウンタ値Dpを第2所定値だけ減少させる。それに加えて、電圧Vcompがハイの場合(S50において(1)YES)で、温度補償クロック信号Cl2の立ち下がりがない(S50において(2)NO)場合には基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期してピークカウンタ値Dpを第1所定値だけ増加させる(S52)。
本実施例のピークホールド回路30では、停止判定信号がオンしている停止期間においても入力信号の電圧Vinがピークホールド回路30の記憶値V1よりも高くなった場合には、基本クロック信号Cl1に同期して記憶値V1を入力信号の電圧Vinに追従させる。
ピークホールド回路30では、記憶値V1をデジタル値であるピークカウンタ値Dpとして記憶する。これによって、記憶値V1の処理に必要な時間を短縮することができるとともに、ピークホールド回路30を小型化して形成することができる。
(1)停止判定信号がオフの場合
図5(c)に示すように、コンパレータ41から入力される電圧Vcombと2値化判定回路120から入力されるボトムホールド値増加信号Vθ2に基づいてボトムカウンタ回路43のボトムカウンタ値Dbを制御する。電圧Vcombがハイ(すなわち電圧Vinが記憶値V2よりも低い)の場合(S30において(1)YES)には、基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期してボトムカウンタ値Dbを第1所定値だけ減少させる(S32)。また、電圧Vcombがローであり、ボトムホールド値増加信号Vθ2がローからハイに反転した場合(S30において(1)NO(2)YES)には、基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期してボトムカウンタ値Dbを第3所定値だけ増加させる(S34)。
(2)停止判定信号がオンの場合
図6(a)、(c)に示すように、コンパレータ41、131から入力される電圧Vcomin、Vcombに基づいてボトムカウンタ回路43のボトムカウンタ値Dbを制御する。図6(a)を用いて前述したように、電圧Vcominがハイの場合には、温度補償クロック信号Cl2の立ち下がりのタイミングで基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期してボトムカウンタ値Dbを第1所定値だけ増加させる。また、電圧Vcominがローの場合には、温度補償クロック信号Cl2の立ち下がりのタイミングで基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期してボトムカウンタ値Dbを第2所定値だけ減少させる。それに加えて、電圧Vcombがハイの場合(S60において(1)YES)で、温度補償クロック信号Cl2の立ち下がりがない(S60において(2)NO)場合には基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期してボトムカウンタ値Dbを第1所定値だけ減少させる(S62)。
本実施例のボトムホールド回路40では、停止判定信号がオンする停止期間においても入力信号の電圧Vinがボトムホールド回路40の記憶値V2よりも低くなった場合には、基本クロック信号Cl1に同期して記憶値V2を入力信号の電圧Vinに追従させる。
ボトムホールド回路40では、記憶値V2をデジタル値であるボトムカウンタ値Dbとして記憶する。これによって、記憶値V2の処理に必要な時間を短縮することができるとともに、ボトムホールド回路40を小型化して形成することができる。
とピークホールド回路30とボトムホールド回路40に接続されている。図7に2値化判定回路120の具体的な構成を示す。2値化判定回路120は、閾値演算回路50と第1比較回路60と第2比較回路70と第1選択回路80と第2選択回路90と第3選択回路100と第4選択回路110を備えている。2値化判定回路120の具体的な構造と機能を、図7を用いて説明する。
抵抗R1〜R4の抵抗値は同一である。したがって、各接続端子52、53、54の電圧は、以下の値に調整される。
Vref=(記憶値V1−記憶値V2)×(1/2)+記憶値V1
Vu =(記憶値V1−記憶値V2)×(3/4)+記憶値V1
Vd =(記憶値V1−記憶値V2)×(1/4)+記憶値V1
第2接続端子53の電圧Vrefは、ピークホールド回路30の記憶値V1とボトムホールド回路40の記憶値V2の平均値であり、中間閾値Vrefとして用いられる。第1接続端子52の電圧Vuは、記憶値V1と中間閾値Vrefの平均値であり、高側オフセット閾値Vuとして用いられる。第3接続端子54の電圧Vdは、中間閾値Vrefと記憶値V2の平均値であり、低側オフセット閾値Vdとして用いられる。
入力信号の電圧Vinが高側オフセット閾値Vuを上回った時(t12)に、第1コンパレータ61の出力端子61cの電圧がハイに切換わる。これによって第2トランジスタS2がオンする。また、NOT回路62の出力端子62bの電圧がローに切換わる。これによって、第1トランジスタS1がオフする。この結果、第1コンパレータ61の反転入力端子61aの電圧が中間閾値Vrefへと切換わり、図8(B)に示すように、第1選択回路80に出力される信号がローに切換わる。
次に、入力信号の電圧Vinが中間閾値Vrefを下回った時(t13)に、第1コンパレータ61の出力端子61cの電圧がローに切換わる。これによって第2トランジスタS2がオフする。また、NOT回路62の出力端子62bの電圧がハイに切換わる。これによって、第1トランジスタS1がオンする。この結果、第1コンパレータ61の反転入力端子61aの電圧が高側オフセット閾値Vuへと切換わり、図8(B)に示すように、第1選択回路80に出力される信号がハイに切換わる。以後、この動作が繰返される。
第1比較回路60では、第1トランジスタS1と第2トランジスタS2を用いて第1コンパレータ61の反転入力端子61aに入力される電圧を高側オフセット閾値Vuと中間閾値Vrefの間で切換える。これによって、入力信号の電圧Vinが中間閾値Vrefを下回った時と高側オフセット閾値Vuを上回った時に反転する信号が出力される。
入力信号の電圧Vinが中間閾値Vrefを上回った時(t11)に、第2コンパレータ71の出力端子71cの電圧がハイに切換わる。これによって第4トランジスタS4がオンする。また、NOT回路72の出力端子72bの電圧がローに切換わる。これによって、第3トランジスタS3がオフする。この結果、第2コンパレータ71の反転入力端子71aの電圧が低側オフセット閾値Vdへと切換わり、図8(C)に示すように、第2選択回路90と第4選択回路110に出力される信号がローに切換わる。
次に、入力信号の電圧Vinが低側オフセット閾値Vdを下回った時(t14)に、第2コンパレータ71の出力端子71cの電圧がローに切換わる。これによって第4トランジスタS4がオフする。また、NOT回路72の出力端子72bの電圧がハイに切換わる。これによって、第3トランジスタS3がオンする。この結果、第2コンパレータ71の反転入力端子71aの電圧が中間閾値Vrefへと切換わり、図5(C)に示すように、第2選択回路90と第4選択回路110に出力される信号がハイに切換わる。以後、この動作が繰返される。
第2比較回路70では、第3トランジスタS3と第4トランジスタS4を用いて第2コンパレータ71の反転入力端子71aに入力される電圧を中間閾値Vrefと低側オフセット閾値Vdの間で切り換える。これによって、入力信号の電圧Vinが低側オフセット閾値Vdを下回った時と中間閾値Vrefを上回った時に反転する信号が出力される。
フリップフロップ回路81のセット端子81Sは、第2比較回路70に接続されており、図8(C)に示す信号を反転させた信号が入力されている。フリップフロップ回路81のリセット端子81Rは、第1比較回路60に接続されており、図8(B)に示す信号が入力されている。フリップフロップ回路81の出力端子81Qは、2値化出力端子26に接続されている。上記に説明したフリップフロップ回路の入出力信号特性により、2値化出力端子26からは、図8(D)に示すように、入力信号の電圧Vinが中間閾値Vrefを下回った時(t11)と中間閾値Vrefを上回った時(t13)に反転する2値化信号が出力される。
フリップフロップ回路91のセット端子91Sは、第1比較回路60に接続されており、図8(B)に示す信号を反転させた信号が入力されている。フリップフロップ回路91のリセット端子91Rは、第2比較回路70に接続されており、図8(C)に示す信号が入力されている。フリップフロップ回路91の出力端子91Qは、遅れ出力端子28に接続されている。上記に説明したフリップフロップ回路の入出力信号特性により、第2出力端子28からは、図8(E)に示すように、入力信号の電圧Vinが高側オフセット閾値Vuを上回った時(t12)と低側オフセット閾値Vdを下回った時(t14)に反転する遅れ2値化信号が出力される。
また、第4選択回路110は、立ち下がり検出回路111を備えている。立ち下がり検出回路111の入力端子111aには図8(C)に示す信号が入力されており、立ち下がり検出回路111の出力端子111bはボトムホールド回路40に接続されている。立ち下がり検出回路111は、入力端子111aから入力される信号が、ハイからローに立ち下がる際に出力端子111bからボトムホールド値増加信号Vθ2を出力する。
上記では、第1比較回路60を直接第3選択回路100に接続しており、第2比較回路70を直接第4選択回路110に接続している。これに代えて、第1比較回路60と第2比較回路70を、第2選択回路90を介して第3選択回路100と第4選択回路110に接続してもよい。
停止判定回路140の具体的な構成を図9に示す。停止判定回路140は、NOT回路141〜148とリセット機能付きDフリップフロップ回路151〜162とセット機能付きDフリップフロップ回路163〜166とSRフリップフロップ回路167とAND回路171〜180とOR回路181、182とNAND回路191〜194によって実現される。リセット機能付きDフリップフロップ回路は、データ端子Dとクロック端子CKとリセット端子Rと出力端子Qと反転出力端子QBを有している。リセット機能付きDフリップフロップ回路は、クロック端子CKがローからハイに立ち上がった場合に、データ端子Dの値を読み込み出力端子Qに出力する。また、反転出力端子QBには、その反転値を出力する。リセット端子Rがローになった場合には、出力端子Qはロー、反転出力端子QBはハイになる。セット機能付きDフリップフロップ回路は、データ端子Dとクロック端子CKとセット端子Sと出力端子Qと反転出力端子QBを有している。セット機能付きDフリップフロップ回路は、クロック端子CKがローからハイに立ち上がった場合に、データ端子Dの値を読み込み出力端子Qに出力する。また、反転出力端子QBには、その反転値を出力する。セット端子Sがローになった場合には、出力端子Qはハイ、反転出力端子QBはローになる。SRフリップフロップ回路167は、セット端子Sとリセット端子Rと出力端子Qを有している。SRフリップフロップ回路167は、セット端子Sがローからハイに立ち上がった場合に、出力端子Qをハイにする。また、リセット端子Rがローからハイに立ち上がった場合に、出力端子Qをローにする。
本実施例の2値化回路10によれば、停止判定信号がオンする停止期間T2に、電圧VpA(Bでも同様、以下重複した説明を省略する)と入力信号VinAの電位差が一定に保たれ、電圧VbAと入力信号VinAの電位差も一定に保たれる。そのため、電圧VbAと電圧VpAから算出される閾値(中間閾値Vref、高側オフセット閾値Vu、高側オフセット閾値Vu)と入力信号VinAの電位差も一定に保たれ、出力信号VoutAが停止期間に反転することが抑制される。
また、本実施例の2値化回路10によれば、停止期間T2に電圧VpAと入力信号VinAと電圧VbAの電位差を一定に保つことができ、停止期間T2から運転期間T1に移行した後の運転期間T1の初期期間においても、入力信号VinAを正確に2値化することができる。
本実施例の2値化回路210では、停止判定信号がオンとなると、まず図14(a)に示す初期動作を実行する。初期動作では、停止/電圧判定回路340から入力されるピークホールド値一致信号Vpclとボトムホールド値一致信号Vbclをハイに設定(S70)し、2値化信号Voutを監視する(S72)。2値化信号Voutがハイの場合(S72でYES)には、ステップS80に移行する。2値化信号Voutがローの場合(S72でNO)には、ステップS90に移行する。
電圧Vcompがハイ(すなわち電圧Vinが記憶値V1よりも高い)の場合(S1000において(1)YES)に、温度補償クロック信号Cl2の立ち下がり(S100において(3)YES)のタイミングで基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期してピークカウンタ値Dpを第1所定値だけ増加させ、ボトムカウンタ値Dbを第2所定値だけ増加させ、ピークフラグ信号Fpをローに設定する(S102)。また、電圧Vcompがハイの場合に、温度補償クロック信号Cl2の立ち下がりがない(S100において(3)NO)場合には基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期してピークカウンタ値Dpを第1所定値だけ増加させる(S104)。
また、電圧Vcompがローの場合(S100において(1)NO)には、ピークフラグ信号Fpがハイ(S100において(2)YES)の場合に、温度補償クロック信号Cl2の立ち下がり(S100において(3)YES)のタイミングで基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期してボトムカウンタ値Dbを第2所定値だけ増加させるとともに、ピークフラグ信号Fpをローに設定する(S106)。また、ピークフラグ信号Fpがロー(S100において(2)NO)の場合に、温度補償クロック信号Cl2の立ち下がり(S100において(3)YES)のタイミングで基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期してピークカウンタ値Dpを第2所定値だけ減少させ、ボトムカウンタ値Dbを第1所定値だけ減少させる(S108)。
ステップS100〜ステップS108の処理によって、停止判定信号がオンとなる停止期間に、記憶値V1と記憶値V2を電圧Vinに追従して変化させることができ、記憶値V1と記憶値V2と電圧Vinを一定の電位差に保つことができる。
電圧Vcombがハイ(すなわち電圧Vinが記憶値V2よりも低い)の場合(S110において(1)YES)には、温度補償クロック信号Cl2の立ち下がり(S110において(3)YES)のタイミングで基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期してピークカウンタ値Dpを第2所定値だけ減少させ、ボトムカウンタ値Dbを第1所定値だけ減少させ、ボトムフラグ信号Fbをローに設定する(S112)。また、温度補償クロック信号Cl2の立ち下がりがない(S110において(3)NO)場合には基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期してボトムカウンタ値Dbを第1所定値だけ減少させる(S114)。
また、電圧Vcombがローの場合(S110において(1)NO)には、ボトムフラグ信号Fbがハイ(S110において(2)YES)の場合に、温度補償クロック信号Cl2の立ち下がり(S110において(3)YES)のタイミングで基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期してピークカウンタ値Dpを第2所定値だけ減少させるとともに、ボトムフラグ信号Fbをローに設定する(S116)。また、ボトムフラグ信号Fbがロー(S110において(2)NO)の場合に、温度補償クロック信号Cl2の立ち下がり(S100において(3)YES)のタイミングで基本クロック信号Cl1の立ち上がりに同期してピークカウンタ値Dpを第1所定値だけ増加させ、ボトムカウンタ値Dbを第2所定値だけ増加させる(S118)。
ステップS110〜ステップS118の処理によって、停止判定信号がオンとなる停止期間に、記憶値V1と記憶値V2を電圧Vinに追従して変化させることができ、記憶値V1と記憶値V2と電圧Vinを一定の電位差に保つことができる。
とピークホールド回路230とボトムホールド回路240に接続されている。2値化判定回路120は図1に示す2値化回路10の2値化判定回路120と同一であり、重複した説明を省略する。
停止/電圧判定回路340の具体的な構成を図15に示す。停止/電圧判定回路340では、図9に示す2値化回路10の停止判定回路140に加えて、NOT回路341とAND回路171、172とSRフリップフロップ回路168〜169を備えている。これによって、停止判定回路140で実行される処理に加えて、下記の処理をさらに実行する。
停止/電圧判定回路340は、ピークホールド回路230から電圧Vcompが入力されている。停止/電圧判定回路340では、停止期間において、2値化信号Voutがハイの期間に電圧Vcompがハイとなった場合にローとなるピークホールド値一致信号Vpclを出力する。ピークホールド値一致信号Vpclを用いると、停止期間において記憶値V1と電圧Vinが略一致するタイミングを精度良く検出することができる。
また、停止/電圧判定回路340は、ボトムホールド回路240から電圧Vcombが入力されている。停止/電圧判定回路340では、停止期間において、2値化信号Voutがローの期間に電圧Vcombがハイとなった場合にローとなるボトムホールド値一致信号Vbclを出力する。ボトムホールド値一致信号Vbclを用いると、停止期間において記憶値V2と電圧Vinが略一致するタイミングを精度良く検出することができる。
制御信号生成回路330の具体的な構造を図16に示す。制御信号生成回路330は、NOT回路351〜355とSRフリップフロップ回路361、362とAND回路371〜376とNAND回路381〜384とリセット機能付きDフリップフロップ回路391〜394とセット機能付きDフリップフロップ回路395〜398によって実現される。
図17に示すように、ピークフラグ信号Fpは、停止判定信号がオンする停止期間において、ピークホールド値一致信号Vpclの立ち下がりに同期して立ち下がる。その後、ピークフラグ信号Fpは、ピークホールド回路230のコンパレータ231の出力端子231cから信号の立ち上がりに同期して立ち上がり、温度補償クロック信号Cl2の立ち下がりに同期して立ち下がる。ボトムフラグ信号Fbは、停止判定信号がオンする停止期間において、ボトムホールド値一致信号Vbclの立ち下がりに同期して立ち下がる。その後、ボトムフラグ信号Fbは、ボトムホールド回路240のコンパレータ241の出力端子241cから信号の立ち上がりに同期して立ち上がり、温度補償クロック信号Cl2の立ち下がりに同期して立ち下がる。
本実施例の2値化回路210においても、電圧VbAと電圧VpAから算出される閾値と入力信号VinAの電位差も一定に保たれ、出力信号VoutAが停止期間に反転することが抑制される。また、本実施例の2値化回路10によれば、停止期間T2に電圧VpAと入力信号VinAと電圧VbAの電位差を一定に保つことができ、停止期間T2から運転期間T1に移行した後の運転期間T1の初期期間においても、入力信号VinAを正確に2値化することができる。
さらに、2値化回路210では、記憶値V1と記憶値V2を電圧Vinに追従して変化させるに先立って、記憶値V1と記憶値V2の少なくとも一方を電圧Vinに略一致させる。これによって、2値化回路210に含まれるピークホールド回路230とボトムホールド回路240における処理を簡略化することができる。また、記憶値V1と記憶値V2の少なくとも一方を電圧Vinに略一致させておくので、ピークホールド回路230やボトムホールド回路240とは別に電圧Vinを記憶しておく回路(例えば、2値化回路10の入力信号検出回路130)を用意する必要がない。そのため、2値化回路210の構成を簡略化することができる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
20 入力端子
22 基本クロック端子
23 判定クロック端子
24 リセット端子
25 温度補償クロック端子
26 2値化出力端子
28 遅れ出力端子
30、230 ピークホールド回路
31、231 コンパレータ
32、232 ピークカウンタ制御回路
33、233 ピークカウンタ回路
34、244 D/A変換回路
40、240 ボトムホールド回路
41、241 コンパレータ
42、242 ボトムカウンタ制御回路
43、243 ボトムカウンタ回路
44、244 D/A変換回路
50 閾値演算回路
60 第1比較回路
70 第2比較回路
80 第1選択回路
90 第2選択回路
100 第3選択回路
110 第4選択回路
120 2値化判定回路
130 入力信号検出回路
131 コンパレータ
132 入力カウンタ制御回路
133 入力カウンタ回路
134 D/A変換回路
140 停止判定回路
330 制御信号生成回路
340 停止/電圧判定回路
Cl1 基本クロック信号
Cl2 温度補償クロック信号
Cl3 判定クロック信号
Db ボトムカウンタ値
Din 入力カウンタ値
Dp ピークカウンタ値
Fb ボトムフラグ信号
Fp ピークフラグ信号
V1 ピークホールド回路の記憶値
V2 ボトムホールド回路の記憶値
V3 入力信号検出回路の記憶値
Vbcl ボトムホールド値一致信号
Vpcl ピークホールド値一致信号
Vθ1 ピークホールド値減少信号
Vθ2 ボトムホールド値増加信号
T1 運転期間
T2 停止期間
Claims (9)
- 時間に対して変動する入力信号を2値化する2値化回路であって、
停止判定回路と、ピークホールド回路と、ボトムホールド回路と、2値化判定回路を備えており、
ピークホールド回路は、第1記憶回路を備え、第1記憶回路の記憶値を2値化判定回路に出力しており、入力信号の電圧が第1記憶回路の記憶値より高い間に亘って第1記憶回路の記憶値を増加させ、停止判定回路からの停止判定信号がオンする場合に、入力信号の電圧が第1記憶回路の記憶値より低い間に亘って入力信号の変化に追従して第1記憶回路の記憶値を変化させる処理を実行しており、
ボトムホールド回路は、第2記憶回路を備え、第2記憶回路の記憶値を2値化判定回路に出力しており、入力信号の電圧が第2記憶回路の記憶値より低い間に亘って第2記憶回路の記憶値を減少させ、停止判定回路からの停止判定信号がオンする場合に、入力信号の電圧が第1記憶回路の記憶値より高い間に亘って入力信号の変化に追従して第2記憶回路の記憶値を変化させる処理を実行しており、
2値化判定回路は、第1記憶回路の記憶値と第2記憶回路の記憶値から算出される閾値に基づいて入力信号を2値化した出力信号を出力端子に出力しており、
停止判定回路は、所定期間内に出力信号が反転する場合はオフし、所定期間に亘って出力信号が反転しない場合はオンする停止判定信号をピークホールド回路とボトムホールド回路に出力する2値化回路。 - 時間に対して変動する入力信号を2値化する2値化回路であって、
入力信号を入力する入力端子と、出力信号を出力する出力端子と、停止判定回路と、ピークホールド回路と、ボトムホールド回路と、2値化判定回路を備えており、
ピークホールド回路は、入力端子と停止判定回路と2値化判定回路に接続されており、第1記憶回路を備え、第1記憶回路の記憶値を2値化判定回路に出力しており、(1)停止判定回路からの停止判定信号がオフする場合に、入力信号の電圧が第1記憶回路の記憶値より高い間に亘って第1記憶回路の記憶値を増加させ、(2)停止判定回路からの停止判定信号がオンし、第1記憶回路の記憶値が入力信号の電圧よりも低い場合に、第1記憶回路の記憶値を増加させ、(3)停止判定回路からの停止判定信号がオンし、第1記憶回路の記憶値が入力信号の電圧よりも高い場合に、入力信号の変化に追従して第1記憶回路の記憶値を変化させる処理を実行しており、
ボトムホールド回路は、入力端子と停止判定回路と2値化判定回路に接続されており、第2記憶回路を備え、第2記憶回路の記憶値を2値化判定回路に出力しており、(1)停止判定回路からの停止判定信号がオフする場合に、入力信号の電圧が第2記憶回路の記憶値より低い間に亘って第2記憶回路の記憶値を減少させ、(2)停止判定回路からの停止判定信号がオンし、第2記憶回路の記憶値が入力信号の電圧よりも高い場合に、第2記憶回路の記憶値を減少させ、(3)停止判定回路からの停止判定信号がオンし、第2記憶回路の記憶値が入力信号の電圧よりも低い場合に、入力信号の変化に追従して第2記憶回路の記憶値を変化させる処理を実行しており、
2値化判定回路は、入力端子と出力端子とピークホールド回路とボトムホールド回路に接続されており、第1記憶回路の記憶値と第2記憶回路の記憶値から算出される閾値に基づいて入力信号を2値化した出力信号を出力端子に出力しており、
停止判定回路は、入力端子と出力端子とピークホールド回路とボトムホールド回路に接続されており、所定期間内に出力信号が反転する場合はオフし、所定期間に亘って出力信号が反転しない場合はオンする停止判定信号をピークホールド回路とボトムホールド回路に出力する請求項1に記載の2値化回路。 - 入力信号検出回路を備えており、
入力信号検出回路は、入力端子とピークホールド回路とボトムホールド回路に接続されており、第3記憶回路を備え、第3記憶回路の記憶値が入力信号の電圧よりも高い場合はオンし、第3記憶回路の記憶値が入力信号の電圧よりも低い場合はオフする検出信号をピークホールド回路とボトムホールド回路に出力しており、入力信号の変化に追従して第3記憶回路の記憶値を変化させる処理を実行しており、
第1記憶回路と第2記憶回路と第3記憶回路は、デジタル化した電圧を記憶する手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の2値化回路。 - 第1クロック信号を入力するとともに、ピークホールド回路とボトムホールド回路と入力信号検出回路に接続されている第1クロック端子と、
第2クロック信号を入力するとともに、ピークホールド回路とボトムホールド回路と入力信号検出回路に接続されている第2クロック端子を備えており、
第1記憶回路と第2記憶回路と第3記憶回路は、各々の記憶値を増加あるいは減少させる際には、第1クロック信号に基づいて各々の記憶値を増加あるいは減少させ、各々の記憶値を入力信号の変化に追従して変化させる際には、第2クロック信号に基づいて各々の記憶値を変化させることを特徴とする請求項3に記載の2値化回路。 - 時間に対して変動する入力信号を2値化する2値化回路であって、
停止判定回路と、ピークホールド回路と、ボトムホールド回路と、2値化判定回路を備えており、
ピークホールド回路は、第1記憶回路を備え、第1記憶回路の記憶値を2値化判定回路に出力しており、入力信号の電圧が第1記憶回路の記憶値より高い間に亘って第1記憶回路の記憶値を増加させ、停止判定回路からの停止判定信号がオンする場合に、入力信号の電圧が第1記憶回路の記憶値より低い間に亘って入力信号の変化に追従して第1記憶回路の記憶値を変化させる処理を実行しており、
ボトムホールド回路は、第2記憶回路を備え、第2記憶回路の記憶値を2値化判定回路に出力しており、入力信号の電圧が第2記憶回路の記憶値より低い間に亘って第2記憶回路の記憶値を減少させ、停止判定回路からの停止判定信号がオンする場合に、入力信号の電圧が第1記憶回路の記憶値より高い間に亘って入力信号の変化に追従して第2記憶回路の記憶値を変化させる処理を実行しており、
2値化判定回路は、第1記憶回路の記憶値と第2記憶回路の記憶値から算出される閾値に基づいて入力信号を2値化した出力信号を出力端子に出力しており、
停止判定回路は、所定期間内に出力信号が反転する場合はオフし、所定期間に亘って出力信号が反転しない場合はオンする停止判定信号をピークホールド回路とボトムホールド回路に出力しており、
ピークホールド回路とボトムホールド回路では、停止判定回路からの停止判定信号がオンする場合に、入力信号の変化に追従して各々の記憶値を変化させるのに先立って、第1記憶回路の記憶値と第2記憶回路の記憶値のいずれか一方を入力信号の電圧に略一致させることを特徴とする2値化回路。 - 時間に対して変動する入力信号を2値化する2値化回路であって、
入力信号を入力する入力端子と、出力信号を出力する出力端子と、停止判定回路と、ピークホールド回路と、ボトムホールド回路と、2値化判定回路を備えており、
ピークホールド回路は、入力端子と出力端子と停止判定回路と2値化判定回路に接続されており、第1記憶回路を備え、第1記憶回路の記憶値を2値化判定回路に出力しており、(1)入力信号の電圧が第1記憶回路の記憶値より高い間に亘って第1記憶回路の記憶値を増加させ、(2)停止判定回路からの停止判定信号がオンし、2値化判定回路からの出力信号がハイである場合に、第1記憶回路の記憶値を減少させ、第1記憶回路の記憶値を入力信号の電圧よりも低くした後に、入力信号の変化に追従して第1記憶回路の記憶値を変化させ、(3)停止判定回路からの停止判定信号がオンし、2値化判定回路からの出力信号がローである場合に、ボトムホールド回路の第2記憶回路の記憶値を入力信号の電圧よりも高くした後に、第2記憶回路の記憶値の変化に追従して第1記憶回路の記憶値を変化させる処理を実行しており、
ボトムホールド回路は、入力端子と出力端子と停止判定回路と2値化判定回路に接続されており、第2記憶回路を備え、第2記憶回路の記憶値を2値化判定回路に出力しており、(1)入力信号の電圧が第2記憶回路の記憶値より低い間に亘って第2記憶回路の記憶値を減少させ、(2)停止判定回路からの停止判定信号がオンし、2値化判定回路からの出力信号がハイである場合に、ピークホールド回路の第1記憶回路の記憶値を入力信号の電圧よりも低くした後に、第1記憶回路の記憶値の変化に追従して第2記憶回路の記憶値を変化させ、(3)停止判定回路からの停止判定信号がオンし、2値化判定回路からの出力信号がローである場合に、第2記憶回路の記憶値を増加させ、第2記憶回路の記憶値を入力信号の電圧よりも高くした後に、入力信号の変化に追従して第2記憶回路の記憶値を変化させる処理を実行しており、
2値化判定回路は、入力端子と出力端子とピークホールド回路とボトムホールド回路に接続されており、第1記憶回路の記憶値と第2記憶回路の記憶値から算出される閾値に基づいて入力信号を2値化した出力信号を出力端子に出力しており、
停止判定回路は、入力端子と出力端子とピークホールド回路とボトムホールド回路に接続されており、所定期間内に出力信号が反転する場合はオフし、所定期間に亘って出力信号が反転しない場合はオンする停止判定信号をピークホールド回路とボトムホールド回路に出力する請求項5に記載の2値化回路。 - 第1電圧判定回路と第2電圧判定回路を備えており、
第1電圧判定回路は、出力端子とピークホールド回路と停止判定回路に接続されており、停止判定信号がオンし、第1記憶回路の記憶値が入力信号の電圧よりも低くなる場合に、反転するピークホールド値一致信号をピークホールド回路に出力しており、
第2電圧判定回路は、出力端子とボトムホールド回路と停止判定回路に接続されており、停止判定信号がオンし、第2記憶回路の記憶値と入力信号の電圧よりも高くなる場合に、反転するボトムホールド値一致信号をボトムホールド回路に出力することを特徴とする請求項5または6に記載の2値化回路。 - 第1クロック信号を入力するとともに、ピークホールド回路とボトムホールド回路に接続される第1クロック端子と、
第2クロック信号を入力するとともに、ピークホールド回路とボトムホールド回路に接続される第2クロック端子を備えており、
第1記憶回路と第2記憶回路は、各々の記憶値を増加あるいは減少させる際には、第1クロック信号に基づいて各々の記憶値を増加あるいは減少させ、各々の記憶値を入力信号の変化に追従して変化させる際には、第2クロック信号に基づいて各々の記憶値を変化させることを特徴とする請求項7に記載の2値化回路。 - 第3クロック信号を入力するとともに、停止判定回路に接続される第3クロック端子を備えており、
停止判定回路は、第3クロック信号の周期に基づいて所定期間を決定することを特徴とする請求項1〜8に記載の2値化回路。
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WO2021106177A1 (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社ソシオネクスト | 電圧ホールド回路、電圧監視回路及び半導体集積回路 |
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