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JP2010207933A - 研磨装置および研磨方法 - Google Patents

研磨装置および研磨方法 Download PDF

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JP2010207933A JP2009054525A JP2009054525A JP2010207933A JP 2010207933 A JP2010207933 A JP 2010207933A JP 2009054525 A JP2009054525 A JP 2009054525A JP 2009054525 A JP2009054525 A JP 2009054525A JP 2010207933 A JP2010207933 A JP 2010207933A
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Koichi Yokozawa
浩一 横沢
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    • B24B37/00Lapping machines or devices; Accessories
    • B24B37/02Lapping machines or devices; Accessories designed for working surfaces of revolution
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

【課題】球体を、精度よく安定に研磨することが可能な研磨技術を提供する。
【解決手段】小皿摺動面1cに研磨対象の球体4を保持する研磨溝5が形成された回転小皿1を、回転大皿2の平坦な大皿摺動面2cに偏心した状態で平行に対向させ、球体4を挟圧しつつ回転小皿1と回転大皿2を独立に回転させ、研磨液を供給して研磨することにより、転動する球体4の回転軸の方向が常に変化するようにして偏った研磨を防止し、球体4を精度よく安定に研磨する。
【選択図】図1

Description

本発明は、研磨装置および研磨方法に関する。
たとえば、真球度の高い高精度な球体を加工する場合、仕上げ工程では研磨が行われる。そして、このような研磨技術として、たとえば、特許文献1に開示されたボール研磨機が知られている。
すなわち、固定盤と、この固定盤に対面する平盤回転砥石と対向させて配置し、平盤回転砥石に対面する固定盤には、ボール転動用のうず巻きガイドと、当該うず巻きガイドの内外の両端に連通するボール送入用入口およびボール排出用出口を設け、排出用出口から排出されたボールが循環してボール送入用入口から供給される構成のボール研磨機が開示されている。
ところで、上述の特許文献1のように、固定盤と平盤回転砥石との間に球体を挟持して転動させて研磨する場合、球体を高精度に研磨するためには、球体に対して図6に示されるような3つの力が安定して付加される必要がある。
さらに、さまざまなサイズの球体の最適研磨条件に対応するためには、この3つの力を個々にコントロールする必要がある。
上述の3つの力に関して図6を用いて説明する。
図6は、固定盤と平盤回転砥石の間に挟持されて転動することで研磨されている球体4の状態を示す概念図である。
図6においては、研磨される球体4と、球体4の回転軸51と、球体4の回転力52と、研磨力53、さらには回転軸51の方向を移動(変化)させる軸移動力54が示されている。
一般に、回転力52は、平盤回転砥石の回転によって与えられる。研磨力53は、球体4が、平盤回転砥石および固定盤に対して摺動することによって生ずる。
ここで、研磨力53は球体4の研磨作用に関与する。回転力52は、回転軸51に対して、研磨力53が、回転対称に働くために作用している。
従って、回転力52と研磨力53の2つの力によって、球体4の研磨は可能である。
しかし、この2つの力のみでは球体4が、回転軸51に対して、回転対称に研磨されるため、回転軸51の方向を長軸とする回転楕円体(ラグビーボール)状に研磨されることになり、これを防ぐためには、回転軸51の方向を移動させる軸移動力54が必要になる。
従来技術の特許文献1の構成では、固定盤と回転砥石盤を有することから、上述のように回転力52と研磨力53は発生する。
しかし、回転軸51の方向を移動させる軸移動力54は、球体4と渦巻状の球体ガイドとの摩擦力のアンバランスや、球体4の固定盤および回転砥石盤の各々に対する摩擦力のアンバランス等によって発生するのみであり、いずれも偶発的要素多く、制御が困難である。
したがって、回転軸51の方向を移動させる軸移動力54の過不足を生じ、軸移動力54が不安定になることが予想される。
その結果、特許文献1のボール研磨機の構成では、第1に、真球となるべき球体がラグビーボール状の歪な球体となる可能性が有り、第2に、良好な球体が得られる時間がばらつくことが予想される。
よって、得られる球体の精度が悪く、不安定な加工となる、と言う技術的課題が生ずる。
一方、別の従来技術である特許文献2の球体研磨装置では、ワークである球体を支持する下部ラップを、内周側および外周側の同心円状の二つのリング状の構成にするとともに、内周側および外周側の境界部にワークを案内するV字形の溝を周方向に設けた構成としている。
そして、この溝に位置するワークを、上方から下部ラップと同軸に配置されたリング状の上部ラップで押圧しつつ、当該上部ラップおよび内外二つの下部ラップを独立に回転させることで、ワークである球体の研磨が行われるようにしている。
この特許文献2の技術では、上部ラップと、内外二つの下部ラップの三つの構成要素を独立に回転させることにより、球体を転動させるため、上述の「3つの力」を確保し、かつ、特許文献1の第1および第2の技術的課題も解決することが期待できる。
しかし、この特許文献2の場合には、従来、一体で構成されていた下部ラップを内外の2体構造に分割し、しかも分割箇所は、下部ラップの最も精度の要求される球体と接触する溝となっている。
このため、特許文献2の場合には、上述の特許文献1の技術的課題の解決は期待できるものの、下部ラップを2体構造にしたことにより、新たに、以下のような技術的課題が懸念される。
第1に、研磨皿として機能する2体構造の下部ラップの支持構造が複雑となり、球体を保持する溝の剛性が低下し、球体の精度が出ない。
第2に、2体構造の下部ラップの溝の内側と外側が、別の構造体で構成されるため、構造が複雑となる。
第3に、2体構造の下部ラップの剛性が低く構造も複雑なため、温度、振動等の外乱の影響を受けやすく、安定稼働等の観点から不利である。
上述の特許文献2の三つの技術的課題は、ともに高精度な球体を安定して研磨するには、好ましくない。
特開平5−77150号公報 特開2008−161986号公報
本発明の目的は、球体を、精度よく安定に研磨することが可能な研磨技術を提供することにある。
本発明の第1の観点は、第1主面に球体が収容される研磨溝が形成され、回転する第1研磨皿と、
前記第1主面よりも大きく、当該第1主面に対向する平坦な第2主面を備え、前記第1研磨皿とは独立に当該第1研磨皿に対して偏心して回転する第2研磨皿と、
を具備した研磨装置を提供する。
本発明の第2の観点は、第1研磨皿の第1主面に形成された研磨溝に球体を収容し、第2研磨皿の平坦な第2主面との間で挟圧し、前記第1研磨皿と前記第2研磨皿を偏心させて独立に回転させる研磨方法を提供する。
本発明によれば、球体を、精度よく安定に研磨することが可能な研磨技術を提供することができる。
本発明の一実施の形態である研磨方法を実施する研磨装置の構成の一例を示す側面図である。 本発明の一実施の形態である研磨方法を実施する研磨装置の全体構成の一例を示す側面図である。 本発明の一実施の形態研磨装置における研磨溝の構成例を示す平面図である。 本発明の一実施の形態研磨装置における研磨溝の構成例を示す平面図である。 本発明の一実施の形態研磨装置における研磨溝の構成の変形例を示す平面図である。 本発明の一実施の形態研磨装置における研磨溝の構成例を示す部分断面図である。 本発明の一実施の形態研磨装置における研磨溝の構成例を示す部分断面図である。 本発明の一実施の形態研磨装置における研磨溝の構成例を示す部分断面図である。 本発明の一実施の形態研磨装置の一部を拡大して例示した断面図である。 本発明の一実施の形態である研磨方法を実施する研磨装置の作用を説明する概念図である。 固定盤と平盤回転砥石等の回転盤の間に挟持されて転動することで研磨されている球体の状態を示す概念図である。
本実施の形態では、一態様として、研磨面が平面の回転大皿と、研磨面に研磨溝を有する回転小皿とを有し、回転大皿と回転小皿の研磨面は対向し、回転大皿と回転小皿は個々に回転可能であり、両者の回転軸は同軸上にない研磨装置を例示する。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(構成)
図1は、本発明の一実施の形態である研磨方法を実施する研磨装置の構成の一例を示す側面図である。
図2は、本発明の一実施の形態である研磨方法を実施する研磨装置の全体構成の一例を示す側面図である。
なお、図1および図2において、左右方向をX方向、上下方向をZ方向、紙面に垂直な方向をY方向として説明する。また、一例として、Z方向は鉛直方向、X−Y平面は水平面とする。
図1および図2に例示されるように、本実施の形態の研磨装置Mは、水平に設けられた回転大皿2(第2研磨皿)と、同じく水平に設けられ、回転大皿2に鉛直方向(Z方向)に対向する回転小皿1(第1研磨皿)を備えている。
この場合、回転小皿1の小皿回転軸1zと、回転大皿2の大皿回転軸2zは、X方向に相対的に偏心距離Rだけ偏心した位置に、小皿回転軸1zおよび大皿回転軸2zを平行にした姿勢で配置されている。
回転大皿2は、鉛直方向に設けられた大皿支持軸2dを介して大皿駆動モータ20に支持されて回転駆動される。
回転小皿1は、鉛直方向に設けられた小皿支持軸1dを介して小皿駆動モータ11に支持され、回転大皿2とは独立に回転駆動される。
小皿駆動モータ11は、回転小皿1の上方に設けられた荷重調整装置10の側面に鉛直方向に滑動自在に支持された錘としても機能し、上端部に接続された吊り下げワイヤ12の一端によって懸垂支持されている。
吊り下げワイヤ12の他端部は、滑車13を介して荷重調整装置10の図示しない巻き取り機構に巻回され、この巻き取り機構によって、吊り下げワイヤ12の張力Fを調整して、錘としての小皿駆動モータ11から小皿支持軸1dを介して回転小皿1に作用する鉛直方向下向きの研磨荷重を調整する構成となっている。
回転小皿1は、小皿支持軸1dに上面の中央部が支持された円形のベース部1aと、このベース部1aの下面に固定され、回転大皿2に対向するピッチ皿1bで構成されている。
ベース部1aは、剛性の大きな金属等で構成され、ピッチ皿1bは、アスファルト主体の、いわゆる光学用ピッチを用いて製作されている。なお、ピッチ皿1bの材質は、光学用ピッチに限らず、金属、樹脂等で製作しても良い。
さらに、図3Aに例示されるように、回転小皿1のピッチ皿1bの回転大皿2に対向する小皿摺動面1c(第1主面)には、小皿回転軸1zに、研磨溝5の溝中心5zが一致するように円形の研磨溝5が刻設されている。
図3Bに示すように、小皿摺動面1cに複数の研磨溝5を、研磨溝5の溝中心5zが小皿回転軸1zと一致するように同心円状に配置してもよい。
この図3Bの例では、複数の研磨溝5を設けたことにより、複数の研磨溝5の長さの和が大きくなり、研磨溝5に配列して同時に研磨されるワークとしての球体4の個数を多くすることができ、生産性が向上する。
なお、研磨溝5は、小皿回転軸1zと同軸に形成することに限らず、研磨溝5の溝中心5zと、小皿回転軸1zは偏心していても良く、その場合、例えば図3Cに示されるような配置が考えられる。
この図3Cの例では、互いに孤立した複数の円形の研磨溝5を、当該研磨溝5の溝中心5zが、回転小皿1の小皿回転軸1zを取り囲むように、小皿回転軸1zに対して偏心して配置している。
この図3Cの場合には、回転小皿1の小皿摺動面1cの全体を、ワークとしての球体4の配列領域としてより有効に利用できるとともに、同一径の独立な複数の研磨溝5を小皿回転軸1zの回りにバランス良く配置できる利点がある。
また、研磨溝5の断面形状は、図3Dに例示されるように、球体4の半径よりも深い、U字形研磨溝5aとすることができる。
あるいは、図3Eに例示されるように、断面形状が球体4の半径と深さが等しい半円形研磨溝5bとしてもよい。
あるいは、図3Fに例示されるように、断面形状が球体4の半径よりも深さが浅い1/3円弧(中心角度120度の円弧)等の円弧形研磨溝5cとしてもよい。
このように、回転小皿1の小皿摺動面1cに形成される研磨溝5の断面形状は、必要に応じて任意の形状に設定できる。
図4は、回転小皿1および回転大皿2を拡大して例示した断面図である。この図4の例では、研磨溝5として浅い、円弧形研磨溝5cが設けられ、この円弧形研磨溝5cに沿って複数の球体4が配列されて転動する。
回転小皿1と同様に、回転大皿2は、中央部が大皿支持軸2dに支持されたベース部2aと、このベース部2aの上面に固定され、回転小皿1と対向するピッチ皿2bで構成されている。
本実施の形態の場合、回転大皿2のピッチ皿2bの回転小皿1に対向する大皿摺動面2c(第2主面)は平坦であり、溝は形成されていない。
また、本実施の形態の場合、回転大皿2の大皿摺動面2cの口径は、回転小皿1の小皿摺動面1cに対して十分に大きく、たとえば、大皿摺動面2cの直径は、小皿摺動面1cの2倍以上に設定されている。
これにより、自転する回転小皿1を偏心距離Rだけ偏心させて回転大皿2の大皿回転軸2zの回りに相対的に公転させて摺動させることが可能なっている。
この回転大皿2のピッチ皿2bは、上述の回転小皿1のピッチ皿1bと同様の材質で構成できる。なお、ピッチ皿2bは、光学用ピッチを用いずに、ゴム等の弾性体、またはフェルト、金属、樹脂等を用いても良い。
本実施の形態の場合、回転小皿1の小皿摺動面1cおよび回転大皿2の大皿摺動面2cは、いずれも砥石を有しておらず、研磨液32を使用して球体4の研磨を行う。
このため、実施の形態の場合は、図2に例示されるように、回転小皿1の上部に研磨液供給部30が配置され、この研磨液供給部30からピッチ皿2bの上部に研磨液供給ノズル31の開口端部を延設している。
そして、この研磨液供給ノズル31から所望の組成の研磨剤を含む研磨液32をピッチ皿2bの大皿摺動面2cに滴下して供給することにより、球体4の研磨を行う。
本実施の形態の場合、上述のように、回転小皿1および回転大皿2は、それぞれ、小皿駆動モータ11および大皿駆動モータ20によって独立に駆動されるため、互いに独自に回転方向および回転速度を調整できる。
また、上述のように、錘としても機能する小皿駆動モータ11を支持する吊り下げワイヤ12の張力Fを調整することで、回転小皿1と回転大皿2との間に位置する球体4に作用する挟圧力を所望の値に制御できる。
(作用)
以下、本実施の形態の作用の一例を説明する。
まず、吊り下げワイヤ12を巻き上げて回転小皿1を回転大皿2から上昇させ、複数の球体4を研磨溝5に配置したのち、吊り下げワイヤ12を繰り出して回転小皿1を回転大皿2の上に降下させる。
そして、吊り下げワイヤ12の張力Fを調整して、小皿駆動モータ11等の自重によって回転小皿1と回転大皿2との間に作用する挟圧力を所望の研磨圧に調整する。
なお、静止した回転大皿2の大皿摺動面2cにおける回転小皿1の直下の位置に複数の球体4を、配列治具等を用いて回転小皿1の研磨溝5の形状に沿って配列しておき、その上に回転小皿1を降下させて、球体4が回転小皿1の研磨溝5に保持されるようにしてもよい。
次に、研磨液供給ノズル31から研磨液32を回転大皿2の大皿摺動面2cに供給しつつ、回転小皿1と回転大皿2を互いに独立に回転させると、回転小皿1の研磨溝5に配列された球体4は、回転小皿1の小皿摺動面1cと回転大皿2の大皿摺動面2cの各々に対する摩擦力によって研磨溝5の内部を転動しつつ周方向に移動し、研磨液32が球体4の表面に塗布される。
これにより、球体4の表面が回転小皿1の小皿摺動面1cおよび回転大皿2の大皿摺動面2cに研磨液32を介して摺動し、研磨液32に含まれる研磨剤により研磨され、球体4の研磨が進行する。
ここで、本実施の形態の場合には、回転小皿1に対して偏心した回転大皿2の回転作用により、球体4の回転軸51の方向は、回転小皿1および回転大皿2に平行な平面内(X−Y平面)のみならず、当該X−Y平面に交差する方向においても、研磨中、常に変化する。
すなわち、本実施の形態の研磨装置Mでは、上述の図6で説明した、回転力52、研磨力53、回転軸を移動させる軸移動力54、の3つの力を有効に発生させることが出来る。
つまり、たとえば回転大皿2の回転を止めた状態で、回転小皿1を回転させた場合、回転小皿1の回転力によって、球体4に、回転力52と、球体の側面に弱い研磨力53が発生するとともに、回転軸51の方向は、ほぼX−Y平面内でしか変化しない。
この状態で、本実施の形態のように、回転大皿2を回転させると回転大皿2の回転力により、新たに加わる力は、回転軸51の方向を変化させる軸移動力54と、この軸移動力54によって生ずる研磨力53である。
従って、本実施の形態のように、回転大皿2の回転を調整することにより、軸移動力54と、研磨力53が調整可能となる。
すなわち、回転小皿1の回転のみの場合、研磨溝5に沿って球体転動軌道5kを転動する球体4の回転軸51の方向は小皿摺動面1cおよび大皿摺動面2cに平行な水平面(X−Y平面)内にほぼ平行となり変化しないため、球体4は、そのままでは、ラグビーボールのような歪な形状となる懸念がある。
これに対して、本実施の形態の場合には、図5に例示されるように、回転小皿1の小皿回転軸1zから偏心距離Rだけ偏心して配置された回転大皿2の回転により、回転軸51の方向は、回転小皿1における球体4の球体転動軌道5kに交差する任意の半径の大皿回転軌道2kにおける転動作用により、水平面に交差する方向にも変化するため、球体4の回転軸51の方向が水平面内にほぼ固定されることに起因して、球体4が偏って研磨されることを防止できる。
なお、図5では、回転軸51の変化の方向を分かりやすくするため、回転軸51を矢印で示している。
本実施の形態の場合、回転大皿2および回転小皿1の回転速度等の条件設定によって、回転軸51の方向の変化状態は多様であるが、図5の例では、回転小皿1の研磨溝5における球体転動軌道5kにおける球体4の移動方向を後方から見た場合、球体4の転動に伴って、球体4の回転軸51が、時計回り方向に徐々に変化し、回転軸51は、球体転動軌道5kを中心として螺旋を描くように連続的に変化する様子が例示されている。
そして、本実施の形態では、回転大皿2の回転に伴って新たに加わった2つの軸移動力54および研磨力53を個々に変化させる場合、研磨力53が、回転小皿1が回転大皿2に加える研磨荷重や、研磨液32に含まれる研磨剤によって変化することを利用して、研磨力53を軸移動力54とは独立に制御する。
従って、本実施の形態では、回転力52、軸移動力54、研磨力53をそれぞれ制御することが出来る。
(効果)
このように、本実施の形態の研磨装置Mによれば、回転小皿1と回転大皿2との間に球体4を挟持して研磨する場合に、転動する球体4に作用する軸移動力54を確実に発生させるとともに、転動する球体4に作用する回転力52、回転軸51の軸移動力54、研磨力53をそれぞれ独立に制御して、球体4を均一に高精度に研磨することができる。
また、回転小皿1の小皿摺動面1cおよび回転大皿2の大皿摺動面2cのいずれにも砥石を用いることなく、研磨液32を使用して球体4を研磨するので、研磨装置Mの製造コストや保守管理コストを削減できる。
また、本実施の形態の場合には、上述の特許文献2の構成と全く異なり、回転大皿2を分割構造とせずに、剛性の高い単体構造で使用するので、回転大皿2の支持構造が簡素となり、球体4を保持する研磨溝5の剛性が低下することがなく、球体4を高精度に研磨することができる。
また、回転大皿2が単体構造であるため、回転大皿2を支持する大皿支持軸2dおよび大皿駆動モータ20等の構造が簡略化され、研磨装置Mの設計や製造が容易となり、研磨装置Mの製造コストを削減できる。
また、単体構造の回転大皿2の剛性が高く構造も簡素なため、温度、振動等の外乱に対する耐性が向上し、研磨装置Mの安定な稼働を実現できる。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、球体4を、精度よく安定に研磨する研磨装置Mを提供することができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
[付記1]
球体の研磨装置において、研磨面が平面の回転大皿と、研磨面に研磨溝を有する回転小皿とを有し、回転大皿と回転小皿の研磨面は対向し、回転大皿と回転小皿は個々に回転可能であり、両者の回転軸は同軸上にない球体研磨装置。
[付記2]
付記1の球体研磨装置において、研磨溝がU字、若しくは円弧の一部の形状である球体研磨装置。
[付記3]
付記2の球体研磨装置において、回転大皿と回転小皿は個々に回転速度、回転方向を調整できる球体研磨装置。
[付記4]
付記3の球体研磨装置において、研磨される球体の材質は、光学ガラスである球体研磨装置。
1 回転小皿
1a ベース部
1b ピッチ皿
1c 小皿摺動面
1d 小皿支持軸
1z 小皿回転軸
2 回転大皿
2a ベース部
2b ピッチ皿
2c 大皿摺動面
2d 大皿支持軸
2k 大皿回転軌道
2z 大皿回転軸
4 球体
5 研磨溝
5z 溝中心
5a U字形研磨溝
5b 半円形研磨溝
5c 円弧形研磨溝
5k 球体転動軌道
10 荷重調整装置
11 小皿駆動モータ
12 吊り下げワイヤ
13 滑車
20 大皿駆動モータ
30 研磨液供給部
31 研磨液供給ノズル
32 研磨液
51 回転軸
52 回転力
53 研磨力
54 軸移動力
M 研磨装置

Claims (7)

  1. 第1主面に球体が収容される研磨溝が形成され、回転する第1研磨皿と、
    前記第1主面よりも大きく、当該第1主面に対向する平坦な第2主面を備え、前記第1研磨皿とは独立に当該第1研磨皿に対して偏心して回転する第2研磨皿と、
    を具備したことを特徴とする研磨装置。
  2. 請求項1記載の研磨装置において、
    少なくとも一つの前記研磨溝が、前記第1研磨皿の回転中心に対して同心円状に形成されていることを特徴とする研磨装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の研磨装置において、
    前記研磨溝の断面形状が、前記球体の半径よりも深いU字形、もしくは前記球体の半径と等しい深さの半円形または前記球体の半径よりも浅い深さの円弧形を呈することを特徴とする研磨装置。
  4. 請求項1記載の研磨装置において、
    前記第1研磨皿および前記第2研磨皿は、互いに独立に回転速度および回転方向が調整可能にされていることを特徴とする研磨装置。
  5. 請求項1記載の研磨装置において、
    前記球体は光学ガラスからなることを特徴とする研磨装置。
  6. 第1研磨皿の第1主面に形成された研磨溝に球体を収容し、第2研磨皿の平坦な第2主面との間で挟圧し、前記第1研磨皿と前記第2研磨皿を偏心させて独立に回転させることを特徴とする研磨方法。
  7. 請求項6記載の研磨方法において、
    少なくとも一つの前記研磨溝が、前記第1研磨皿の回転中心に対して同心円状に形成されていることを特徴とする研磨方法。
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WO2022065292A1 (ja) * 2020-09-24 2022-03-31 Ntn株式会社 加工装置、セラミックス球および転がり軸受
CN115972031A (zh) * 2022-11-28 2023-04-18 西南科技大学 一种超高精度微球研抛一体机

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