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JP2010205022A - 圧力調整弁およびこれを備えた液滴吐出装置 - Google Patents

圧力調整弁およびこれを備えた液滴吐出装置 Download PDF

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JP2010205022A
JP2010205022A JP2009050473A JP2009050473A JP2010205022A JP 2010205022 A JP2010205022 A JP 2010205022A JP 2009050473 A JP2009050473 A JP 2009050473A JP 2009050473 A JP2009050473 A JP 2009050473A JP 2010205022 A JP2010205022 A JP 2010205022A
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valve
functional liquid
pressure
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suction
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JP2009050473A
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Toshihiro Yokozawa
敏浩 横澤
Takahiro Yamashita
貴洋 山下
Seiji Kinoshita
成二 木之下
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】圧力調整を精度良く行うことができると共に、高速の吸引流速で、機能液を強制吸引することができる。
【解決手段】1次室167および2次室169と、1次室167と2次室169とを連通する圧調整用連通流路202を開閉する圧調整用弁機構221と、1次室と2次室とを連通する吸引用連通流路201を開閉する吸引用弁機構211と圧調整用弁機構221および吸引用弁機構211を大気圧基準で開閉動作させるダイヤフラム171と、を備え、圧調整用弁機構221は、ダイヤフラム171の小さな凹変形によってのみ圧調整用連通流路202を開放し、吸引用弁機構211は、ダイヤフラム171の大きな凹変形によって吸引用連通流路201を開放することを特徴とする圧力調整弁。
【選択図】図10

Description

本発明は、機能液供給手段から供給された機能液を、圧力調整して機能液滴吐出ヘッドに供給する圧力調整弁およびこれを備えた液滴吐出装置に関するものである。
従来、サブタンクの機能液を、所定の圧力に減圧して機能液滴吐出ヘッドに供給する圧力調整弁が知られている(特許文献1参照)。この圧力調整弁は、バルブハウジング内に形成されたサブタンクに連通する1次室および機能液滴吐出ヘッドに連通する2次室と、1次室と2次室との間の隔壁を連通する連通流路と、1次室側の連通流路開口縁部を弁座として連通流路を1次室側から開閉する弁体と、2次室の1の面を構成すると共に、弁体を大気圧基準で開閉するダイヤフラム(受圧膜体)と、弁体を閉弁方向に付勢する弁体ばねと、を備えている。
一方、弁体は、弁座に直接接触するバルブシールと、バルブシールを保持する保持部、および保持部から連通流路を挿通して延びる軸部から成る弁ホルダーと、を有している。また、連通流路は断面十字状に形成され、これに挿通した軸部がダイヤフラムに当接している。すなわち、ダイヤフラムと弁体ばねが拮抗した状態で、ダイヤフラムの挙動を受けて弁体が開閉するようになっている。
また、圧力調整弁および機能液滴吐出ヘッドの初期充填は、機能液滴吐出ヘッドの吐出ノズルから強制吸引して、サブタンク内の機能液を、圧力調整弁および機能液滴吐出ヘッド内に通液することで実施される。
特開2006−163733号公報
ところで、上記初期充填は、機能液を通液することによって、圧力調整弁および機能液滴吐出ヘッド内(特に隅部)に付着した気泡を洗い流す効果をも担っている。これは、圧力調整弁および機能液滴吐出ヘッド内に付着した気泡が、機能液に溶け込んだ際、その機能液を機能液滴吐出ヘッドにより吐出すると、吐出不良を起こしてしまうという問題があり、これを解消するためのものである。機能液を通液する際、適切に気泡を洗い流すには、高速の吸引流速で、機能液を強制吸引する必要がある。
しかしながら、上記圧力調整弁では、最大開弁時の流入面積が小さいため、2次室内における流速を高速化することができない。ゆえに、全体の吸引流速を高速化できず、圧力調整弁および機能液滴吐出ヘッド内に気泡が残留し易くなるという問題があった。単に、最大開弁時の流入面積を大きくすると、1次側の水頭が加わる弁体も大きくなり、2次室内の圧力を調整し難くなる(圧力変動が大きくなる)ため、圧力調整弁による圧力調整を精度良く行うことができないという問題がある。
本発明は、圧力調整を精度良く行うことができると共に、高速の吸引流速で、機能液を強制吸引することができる圧力調整弁およびこれを備えた液滴吐出装置を提供することを課題としている。
本発明の圧力調整弁は、機能液供給手段から供給された機能液を、圧力調整してインクジェット方式の機能液滴吐出ヘッドに供給する圧力調整弁であって、隔壁を隔ててバルブハウジング内に形成され、機能液供給手段に連通する1次室および機能液滴吐出ヘッドに連通する2次室と、1次室と2次室とを連通する第1連通流路を開閉する第1弁機構と、1次室と2次室とを連通する第2連通流路を開閉する第2弁機構と、隔壁に平行な2次室の1の面を構成すると共に、第1弁機構および第2弁機構を大気圧基準で開閉動作させる受圧膜体と、を備え、第1弁機構は、機能液滴吐出ヘッドの液滴吐出に伴う受圧膜体の小さな凹変形によってのみ第1連通流路を開放し、第2弁機構は、機能液滴吐出ヘッドからの機能液の強制吸引に伴う受圧膜体の大きな凹変形によって第2連通流路を開放することを特徴とする。
この構成によれば、圧力調整の際に用いる弁機構(第1弁機構)と、強制吸引の際に用いる弁機構(第2弁機構)とを別々に設けることにより、強制吸引の際の2次室への流入面積を大きくすることができるため、高速の吸引流速で、機能液を強制吸引することができる。これにより、機能液の初期充填等において、圧力調整弁および機能液滴吐出ヘッド内の気泡を適切に除去することができる。一方、圧力調整の際の2次室への流入面積を小さくすることができるため、2次室内の圧力変動を抑制し、2次室内の圧力調整を精度良く行うことができる。これにより、圧力調整弁による圧力調整を精度良く行うことができる。加えて、受圧膜体の凹変形の変形量によって、第1弁機構および第2弁機構を開閉する構成であるため、受圧膜体を別々に設ける必要がなく、圧力調整弁を簡単な構成にすることができる。なお、ここにいう「小さな凹変形」および「大きな凹変形」とは、「小さな凹変形」は、その変形量が「大きな凹変形」の変形量より小さい凹変形であり、「大きな凹変形」は、その変形量が「小さな凹変形」の変形量より大きい凹変形である。
この場合、第2連通流路は、隔壁に形成され、第2弁機構は、第2連通流路を形成した隔壁の1次室側開口縁部を弁座として、第2連通流路を1次室側から開閉する第2弁体と、隔壁に対向する1次室の1の壁面を受けとして、受圧膜体と拮抗しつつ第2弁体を閉弁方向に付勢する第2弁体ばねと、を有していることが好ましい。
この構成によれば、第2弁機構を簡単な構成にすることができる。
この場合、第1連通流路は、第2弁体のバルブ構成壁に形成され、第1弁機構は、第1連通流路を形成したバルブ構成壁の1次室側開口縁部を弁座として、第1連通流路を1次室側から開閉する第1弁体と、バルブ構成壁に対向する1次室の1の壁面を受けとして、受圧膜体と拮抗しつつ第1弁体を閉弁方向に付勢する第1弁体ばねと、を有していることが好ましい。
この構成によれば、閉弁時に1次室と2次室とを隔てる第2弁機構のバルブ構成壁を、第1弁機構の弁座として兼用して用いることで、第1弁機構および第2弁機構をコンパクトで且つ簡単な構成にすることができる。
この場合、第1弁体と第2弁体とは、同心上に配設されていることが好ましい。
この構成によれば、受圧膜体と、第1弁体および第2弁体とを同心上に配設することができるため、受圧膜体の変形量に対する第1弁機構および第2弁機構の開閉動作を安定的に行うことができる。
この場合、第1弁体は、凹変形する受圧膜体に直接当接する第1突起を、更に有し、第2弁体は、凹変形する受圧膜体に直接当接する第2突起を、更に有し、第1突起は、受圧膜体側に第2突起を越えて延在していることが好ましい。
この構成によれば、受圧膜体が小さく凹変形すると、第1弁体の第1突起が受圧膜体に当接し、第1弁体を開弁方向に押圧する。これにより、第1弁機構のみが開放される。また、強制吸引に伴って受圧膜体が大きく凹変形すると、加えて第2弁体の第2突起が受圧膜体に当接し、第2弁体を開弁方向に押圧する。これにより、第1弁機構に加え第2弁機構が開放される。このように、上記構成により、小さな凹変形によってのみ第1連通流路を開放すると共に、大きな凹変形によって第2連通流路を開放する機構を、簡単に構成することができる。
本発明の液滴吐出装置は、上記の圧力調整弁と、機能液供給手段と、機能液滴吐出ヘッドと、を備え、ワークに対し機能液滴吐出ヘッドを相対的に移動させながら、ワーク上に機能液を吐出して描画を行うことを特徴とする。
この構成によれば、機能液滴吐出ヘッドへの圧力調整を精度良く行うことができる圧力調整弁を用いることで、描画処理を精度良く行うことができる。
実施形態に係る液滴吐出装置の斜視図である。 液滴吐出装置の平面図である。 液滴吐出装置の側面図である。 機能液滴吐出ヘッドを搭載したヘッドユニットを模式的に表した平面図である。 機能液滴吐出ヘッドの外観斜視図である。 機能液供給装置の配管系統図である。 圧力調整弁の背面図(a)、および正面図(b)である。 圧力調整弁を流入ポートの軸線方向に切断した縦断面図である。 圧力調整弁を流出ポートの軸線方向に切断した縦断面図である。 連通流路周りについて示した正面図(a)および縦断面図(b)である。 吸引用弁機構および圧調整用弁機構の開閉状態を示す縦断面図である。 初期充填作業を説明するための概略図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の圧力調整弁を適用した液滴吐出装置について説明する。この液滴吐出装置は、フラットパネルディスプレイの製造ラインに組み込まれており、例えば、特殊なインクや発光性の樹脂液である機能液を導入したインクジェット方式の機能液滴吐出ヘッドを用い、液晶表示装置のカラーフィルターや有機EL装置の各画素となる発光素子等を形成するものである。特に、この液滴吐出装置は、初期充填の際、高速の吸引流速で機能液を強制吸引できる圧力調整弁を備え、機能液滴吐出ヘッドへの圧力調整を精度良く行うことができる。
図1、図2および図3に示すように、液滴吐出装置1は、石定盤に支持されたX軸支持ベース2上に配設され、主走査方向となるX軸方向に延在して、ワークWをX軸方向(主走査方向)に移動させるX軸テーブル11と、複数本の支柱4を介してX軸テーブル11を跨ぐように架け渡された1対(2つ)のY軸支持ベース3上に配設され、副走査方向となるY軸方向に延在するY軸テーブル12と、複数の機能液滴吐出ヘッド17が搭載された10個のキャリッジユニット51と、から成り、10個のキャリッジユニット51は、Y軸テーブル12に移動自在に吊設されている。さらに、液滴吐出装置1は、これらの装置を温度および湿度が管理された雰囲気内に収容するチャンバー6と、チャンバー6を貫通して、チャンバー6の外部から内部の機能液滴吐出ヘッド17に機能液を供給する3組の機能液供給装置101を有した機能液供給ユニット7と、各ユニットを制御する制御装置(図示省略)と、を備えている。X軸テーブル11およびY軸テーブル12の駆動と同期して機能液滴吐出ヘッド17を吐出駆動させることにより、機能液供給ユニット7から供給されたR・G・B3色の機能液滴を吐出させ、ワークWに所定の描画パターンが描画される。
また、液滴吐出装置1は、フラッシングユニット14、吸引ユニット15、ワイピングユニット16および吐出性能検査ユニット18から成るメンテナンス装置5を備えており、これらユニットによって、機能液滴吐出ヘッド17の保守に供して、機能液滴吐出ヘッド17の機能維持・機能回復を図るようになっている。なお、メンテナンス装置5を構成する各ユニットのうち、フラッシングユニット14および吐出性能検査ユニット18は、X軸テーブル11に搭載され、吸引ユニット15およびワイピングユニット16は、X軸テーブル11から直角に延び、かつY軸テーブル12によりキャリッジユニット51が移動可能である位置に配設された架台上に配設されている。
図2または図3に示すように、X軸テーブル11は、ワークWを吸着セットするセットテーブル21と、セットテーブル21をX軸方向にスライド自在に支持するX軸第1スライダー22と、上記のフラッシングユニット14および吐出性能検査ユニット18をX軸方向にスライド自在に支持するX軸第2スライダー23と、X軸第1スライダー22およびX軸第2スライダー23をX軸方向に移動させる左右一対のX軸リニアモーター(図示省略)と、を備えている。
Y軸テーブル12は、10個の各キャリッジユニット51をそれぞれ吊設した10個のブリッジプレート52と、10個のブリッジプレート52を両持ちで支持する10組のY軸スライダー(図示省略)と、上記した一対のY軸支持ベース3上に設置され、10組のY軸スライダーを介してブリッジプレート52をY軸方向に移動させる一対のY軸リニアモーター(図示省略)と、を備えている。また、Y軸テーブル12は、各キャリッジユニット51を介して描画時に機能液滴吐出ヘッド17を副走査するほか、機能液滴吐出ヘッド17をメンテナンス装置5(吸引ユニット15およびワイピングユニット16)に臨ませる。なお、Y軸リニアモーターの駆動を制御することにより、各キャリッジユニット51を独立させて個別に移動させることも可能であるし、10個のキャリッジユニット51を一体として移動させることも可能である。
各キャリッジユニット51は、12個の機能液滴吐出ヘッド17と、12個の機能液滴吐出ヘッド17を6個ずつのヘッド群54に分けて支持するヘッドプレート53と、から成るヘッドユニット13を備えている(図4参照)。また、各キャリッジユニット51は、ヘッドユニット13をθ補正(θ回転)可能に支持するθ回転機構61と、θ回転機構61を介して、ヘッドユニット13をY軸テーブル12(各ブリッジプレート52)に支持させる吊設部材62と、を備えている。加えて、各キャリッジユニット51は、その上部に後述するサブタンク121が配設されている(実際には、ブリッジプレート52上のタンクケース55内に配設)。
図5に示すように、機能液滴吐出ヘッド17は、いわゆる2連のものであり、2連の接続針92を有する機能液導入部91と、機能液導入部91に連なる2連のヘッド基板93と、機能液導入部91の下方に連なり、内部に機能液で満たされるヘッド内流路が形成されたヘッド本体94と、を備えている。接続針92は、機能液供給ユニット7(機能液供給装置101)に接続され、機能液導入部91に機能液を供給する。ヘッド本体94は、キャビティ95(ピエゾ圧電素子)と、多数の吐出ノズル98が開口したノズル面97を有するノズルプレート96と、で構成されている。機能液滴吐出ヘッド17を吐出駆動すると(ピエゾ圧電素子に電圧が印加され)、キャビティ95のポンプ作用により、吐出ノズル98から機能液滴が吐出される。
ノズル面97には、多数の吐出ノズル98からなる2つのノズル列99が相互に平行に形成されている。そして、2つのノズル列99同士は、相互に半ノズルピッチ分位置ずれしている。
液滴吐出装置1の描画動作は、ワークWに対し機能液滴吐出ヘッド17を相対的に移動させながら、ワークW上に機能液を吐出して行う。具体的には、まず、ワークWをX軸テーブル11により、X軸方向で移動させながら、第1描画動作(往動パス)を行う。その後、ヘッドユニット13を2ヘッド分Y軸方向に移動(副走査)させて、改めて、ワークWをX軸方向で移動させながら、第2描画動作(復動パス)を行う。そして、再度ヘッドユニット13を2ヘッド分副走査し、もう一度、ワークWをX軸方向で移動させながら、第3描画動作(往動パス)を行う。このような描画動作により、R・G・B3色の描画処理を効率良く行っている。
フラッシングユニット14は、一対の描画前フラッシングユニット71,71と、定期フラッシングユニット72とを有し、機能液滴吐出ヘッド17の吐出直前や、ワークWの載換え時等の描画処理休止時に行われる、機能液滴吐出ヘッド17の捨て吐出(フラッシング)を受ける。吸引ユニット15は、各機能液滴吐出ヘッド17の吐出ノズル98から機能液を強制的に吸引すると共に、各機能液滴吐出ヘッド17のキャッピングを行う。ワイピングユニット16は、ワイピングシート75を有し、吸引後の機能液滴吐出ヘッド17のノズル面97を拭取る。吐出性能検査ユニット18は、機能液滴吐出ヘッド17の吐出性能(吐出の有無および飛行曲り)を検査する。
図2および図3に示すように、吸引ユニット15は、複数のヘッドキャップ85をそれぞれ搭載すると共に10個のキャリッジユニット51に対応した10台のキャップユニット86と、キャップユニット86ごとに、複数のヘッドキャップ85を昇降させる10台の昇降機構87と、キャップユニット86ごとに、複数のヘッドキャップ85を吸引する10台の吸引機構88(図12参照)と、を備えている。各キャップユニット86は、12個の機能液滴吐出ヘッド17に対応した12個のヘッドキャップ85と、12個のヘッドキャップ85を搭載するキャッププレート89とから成る。
昇降機構87は、Y軸テーブル12によって、キャリッジユニット51を吸引ユニット15に臨ませた状態において、12個のヘッドキャップ85を上昇させて、各ヘッドキャップ85を各機能液滴吐出ヘッド17に密着させると共に、12個のヘッドキャップ85を降下させて、各ヘッドキャップ85を各機能液滴吐出ヘッド17から離間させる。吸引機構88は、イジェクター(図12(a)参照)やポンプ(図12(b)参照)等で構成されており、各ヘッドキャップ85を個別に吸引可能に構成されている。詳細は後述するが、この吸引ユニット15によって、機能液滴吐出ヘッド17から機能液を強制吸引することで、機能液の初期充填が実施される。
次に、図1および図6を参照して機能液供給ユニット7について説明する。機能液供給ユニット7は、R・G・B3色の機能液を供給する3組の機能液供給装置101を備えている。3組の機能液供給装置101は、それぞれR・G・B3色に対応した機能液滴吐出ヘッド17に接続されており、これにより、各色の機能液滴吐出ヘッド17には対応する色の機能液が供給される。
図6に示すように、各色の機能液供給装置101は、機能液の供給源を構成する2つのメインタンク111,111を有するタンクユニット122と、各キャリッジユニット51に対応して設けた10個のサブタンク(機能液供給手段)121と、タンクユニット122と10個のサブタンク121を接続する上流側機能液流路126と、各サブタンク121と各機能液滴吐出ヘッド17とを接続する10組の下流側機能液流路127と、を備えている。
各メインタンク111,111内の機能液は、これに接続した窒素ガス供給設備102からの圧縮窒素ガスにより加圧され、上流側機能液流路126を介して10個のサブタンク121に選択的に供給される。その際、各種開閉弁に接続した圧縮エアー供給設備103の圧縮エアーにより、各種開閉弁が開閉制御される。また同時に、各サブタンク121は、これに接続したガス排気設備104を介して大気開放され、必要量の機能液を受容する。各サブタンク121の機能液は、これに連なる機能液滴吐出ヘッド17の駆動により、下流側機能液流路127を介して機能液滴吐出ヘッド17に供給される。
タンクユニット122は、機能液の供給源となる一対のメインタンク111,111と、一対のメインタンク111,111に接続されると共に、上流側機能液流路126に接続した切換え機構113と、を備えている。各メインタンク111には、窒素ガス供給設備102に接続されており、機能液を圧送する際に加圧制御可能に構成されている。なお、タンクユニット122は、チャンバー6の側壁の一部に設けられたタンクキャビネット84に収納されている。
上流側機能液流路126は、上流側をタンクユニット122に接続したタンク側主流路131と、タンク側主流路131から10方に分流し、下流側を各サブタンク121に接続した10本の枝流路133と、を備えている。各下流側機能液流路127は、上流側を各サブタンク121に接続したヘッド側主流路146と、ヘッド側主流路146から4方に分流し、下流側を各機能液滴吐出ヘッド17に接続した4本のヘッド側枝流路148と、を備えている。すなわち、上流側機能液流路126の10分岐と、下流側機能液流路127の4分岐により、タンクユニット122から10×4個の機能液滴吐出ヘッド17に機能液が供給される。加えて、機能液供給ユニット7は、R・G・Bで3組の機能液供給装置101を有しているため、10×12個の機能液滴吐出ヘッド17に機能液が供給される。そして、各ヘッド側枝流路148には、各機能液滴吐出ヘッド17への供給圧力を調整する圧力調整弁150がそれぞれ介設されている。
次に、図7ないし図11を参照して、圧力調整弁150について説明する。図7に示すように、圧力調整弁150は、ヘッド側枝流路148に介設されており、流入側の継手を構成すると共に、流入ポート175に連なる流入コネクタ161(ユニオン継手)と、流出側の継手を構成すると共に、流出ポート190に連なる流出コネクタ162(ユニオン継手)と、を有している。なお、図7および図9においては、図中紙面の上側を圧力調整弁150の上側とし、図中下側を圧力調整弁150の下側として、説明を進める。すなわち、圧力調整弁150は、流入コネクタ161側を上側とし、流出コネクタ162側を下側として立設されている。
図7および図8に示すように、圧力調整弁150は、本体ケーシング166と、本体ケーシング166と共に内部に1次室167を形成する蓋ケーシング168と、本体ケーシング166と共に内部に2次室169を形成し本体ケーシング166にダイヤフラム(受圧膜体)171を固定するリングプレート170との3部材でバルブケーシング(バルブハウジング)が構成されており、いずれもステンレス等の耐食性材料で形成されている。また、本体ケーシング166には、その中心位置に1次室167および2次室169を連通する連通流路173が形成されている。
蓋ケーシング168およびリングプレート170は、本体ケーシング166に対し、前後からリングプレート170および蓋ケーシング168を重ね、複数本の段付平行ピン(図示省略)でそれぞれ位置決めした後、ねじ止めして組み立てられており、いずれも円形のダイヤフラム171の中心を通る軸線と同心円となる円形あるいは多角形(8角形)の外観を有している。そして、蓋ケーシング168および本体ケーシング166は、パッキン172を介して相互に気密に突合せ接合され、本体ケーシング166およびリングプレート170は、ダイヤフラム171の縁部およびパッキン172を挟み込んで相互に気密に突合せ接合されている。
本体ケーシング166と蓋ケーシング168とで形成された1次室167は、ダイヤフラム171と同心となる略円柱形状に形成されており、その開放端を蓋ケーシング168により閉蓋されている。また、本体ケーシング166の1次室167側背面上部に形成した上部ボス部の左部には1次室167から径方向斜めに延びる流入ポート175が形成されている。流入ポート175には上記の流入コネクタ161が接続されている。
図8に示すように、流入ポート175は、本体ケーシング166の外周面に開口した流入口176と、フィルター181を収容するフィルター収容部177と、フィルター収容部177と1次室167の内周面とを連通する流入経路178とから成り、流入口176に対し流入経路178は、1次室167側に偏心して形成されている。流入口176には、流入コネクタ161が螺合(テーパネジ)される。なお、フィルター181と、螺合した流入コネクタ161との間にはフィルター181の押えばね182が収容される。
図8および図9に示すように、2次室169は、ダイヤフラム171と、本体ケーシング166に形成した内面壁185とによって、全体としてダイヤフラム171を底面とする略円錐台形状に形成されている。ダイヤフラム171は、鉛直姿勢を為して配設され、2次室169の1の面を構成している。また、内面壁185は、2次室169のダイヤフラム171の面(1の面)を除いた各面で構成されている。
内面壁185は、略円錐台形状の頂面となる円形の平面壁部185aと、段部を存して平面壁部185aの外側に連なる環状平面壁部185bと、環状平面壁部185bの外側に連なる環状テーパー壁部185cと、から構成されている。平面壁部185aには、ダイヤフラム171と同心となるように、その中心部に連通流路173(吸引用連通流路201)の2次室側開口部が開口し、環状平面壁部185bには、その下部に、後述する流出流路193の流出開口部187が形成されている。
図9に示すように流出ポート190は、本体ケーシング166の下部に位置する傾斜ボス部191に形成されており、傾斜ボス部191の下部に開口した流出口192と、2次室169の流出開口部187と、これらを連通する流出流路193とで構成されている。流出流路193は、内面壁185の環状平面壁部185bから斜めに延びて下向きの流出口192に連通している。流出口192には、流出流路193の軸線方向から流出コネクタ162が螺合している。2次室169から流出する機能液は、流出開口部187から流出流路193の勾配に従って斜めに流下し、機能液滴吐出ヘッド17側に流出する。
図8および図10に示すように、本体ケーシング166には、1次室167と2次室169とを連通する連通流路173が形成されている。連通流路173は、1次室167と2次室169とを隔てる隔壁Pの中央部を貫通する吸引用連通流路(第2連通流路)201と、吸引用連通流路201を開閉する後述の吸引用弁体212の中央部に形成された圧調整用連通流路(第1連通流路)202と、から成る。吸引用連通流路201および圧調整用連通流路202は、いずれも1次室167と2次室169を連通しており、1次室167、2次室169、吸引用連通流路201および圧調整用連通流路202は、同心上に形成されている。吸引用連通流路201は、大径円形断面に形成されている。一方、圧調整用連通流路202は、後述の圧調整用弁体222の軸部228がスライド自在に収容される小径円形断面の軸遊挿部203と、軸遊挿部203から径方向四方に延びる十字状断面の流路部204と、で構成されている。吸引用連通流路201は、初期充填時における強制吸引の際に機能液を流入する役割を担っており、圧調整用連通流路202は、機能液滴吐出ヘッド17の液滴吐出時の圧力調整の際に機能液を流入する役割を担っている。
ダイヤフラム171は、樹脂フィルムで構成したダイヤフラム本体(膜体本体)206と、ダイヤフラム本体206の内側に貼着した樹脂製の受圧板207とで構成されている。受圧板207は、ダイヤフラム本体206と同心の円板状に、且つダイヤフラム本体206に対し十分に小さい径に形成されており、後述する吸引用弁体212の複数本(3本)の突起219と、圧調整用弁体222の軸部228とが当接する。ダイヤフラム本体206は、耐熱PP(ポリプロピレン)と特殊PPとシリカを蒸着したPET(ポリエチレンテレフタレート)とを積層して構成されており、本体ケーシング166の前面と同径の円形に形成されている。
吸引用連通流路201には、当該吸引用連通流路201を開閉する吸引用弁機構(第2弁機構)211が配設されている。吸引用弁機構211は、吸引用連通流路201の1次室側開口縁部を弁座として、吸引用連通流路201を開閉する吸引用弁体(第2弁体)212と、隔壁Pに対向する1次室167の1の壁面213を受けとして、吸引用弁体212を弁座側(閉弁方向)に付勢する吸引弁体付勢ばね214と、を備えている。初期充填時(強制吸引時)を除く通常時には、この吸引弁体付勢ばね(第2弁体ばね)214によって、吸引用弁体212が閉弁方向に付勢され、閉弁状態を維持している。
吸引用弁体212は、弁座(吸引用連通流路201の1次室側開口縁部)に直接接触する第1Oリング216と、第1Oリング216を保持する椀上の保持部217と、保持部217の周縁部に外側に連なるリング状のばね当接部218と、を備えている。第1Oリング216は、特殊なゴムで環状に形成されている。保持部217およびばね当接部218は、ステンレス等の耐食材料で一体に形成されている。保持部217は、その外周面に第1Oリング216を嵌め込む形で第1Oリング216を保持すると共に、その底壁部(バルブ構成壁)217aの中央部に上記圧調整用連通流路202が形成されている。また、保持部217の底壁部217aの2次室169側の面には、開弁時にその先端が受圧板207に当接する複数本(3本)の突起(第2突起)219が周方向に均等に凸設されている。初期充填時には、吸引ユニット15の強制吸引によるダイヤフラム171の大きな凹変形に伴って、受圧板207が複数本の突起219に当接し、吸引弁体付勢ばね214の付勢力に勝って、吸引用弁体212全体を1次室167側に前進させる。これにより、吸引用連通流路201を開放する。
圧調整用連通流路202には、当該圧調整用連通流路202を開閉する圧調整用弁機構(第1弁機構)221が配設されている。圧調整用弁機構221は、圧調整用連通流路202の1次室側開口縁部を弁座として、圧調整用連通流路202を開閉する圧調整用弁体(第1弁体)222と、底壁部217aに対向する1次室167の1の壁面213を受けとして、圧調整用弁体222を弁座側(閉弁方向)に付勢する圧調整弁体付勢ばね(第1弁体ばね)223と、を備えている。機能液滴吐出ヘッド17の液滴吐出時および初期充填時を除く通常時には、この圧調整弁体付勢ばね223によって、圧調整用弁体222が閉弁方向に付勢され、閉弁状態を維持している。
圧調整用弁体222は、弁座(圧調整用連通流路202の1次室側開口縁部)に直接接触する第2Oリング226と、第2Oリング226を保持する段付き円柱状の弁体本体227と、弁体本体227の中心から1方向(2次室169側)に延びる軸部(第1突起)228と、を備えている。弁体本体227および軸部228は、ステンレス等の耐食材料で一体に形成されている。第2Oリング226は、特殊なゴムで環状に形成されている。弁体本体227は、その外周面で第2Oリング226を嵌め込む形で第2Oリング226を保持している。なお、吸引用弁体212および圧調整用弁体222は、同心上に配設されている。
軸部228は、圧調整用連通流路202(の軸遊挿部203)にスライド自在に遊嵌され、その先端(前端)が中立位置にあるダイヤフラム171の受圧板207に当接する。なお、軸部228は、ダイヤフラム171側に吸引用弁体212の複数本の突起219を越えて延在している。すなわち、軸部228が、複数本の突起219の前端に対し、ダイヤフラム171側に突出するような長さを有している。そのため、ダイヤフラム171が中立位置にある際、受圧板207が、軸部228に当接し且つ複数の突起219に非接触の状態にある(図11(a)参照)。この状態から、ダイヤフラム171が凹変形(マイナス変形)すると(小さな凹変形)、受圧板207によって、軸部228を介して圧調整用弁体222が開弁方向に押され、圧調整用弁体222が開放される(図11(b)参照)。さらにダイヤフラム171の凹変形が進むと(大きな凹変形)、受圧板207が複数の突起219に当接し、ひいては、複数の突起219を介して吸引用弁体212が開弁方向に押され、吸引用弁体212が開放される(図11(c)参照)。このように、機能液滴吐出ヘッド17の液滴吐出に伴う小さな凹変形では、圧調整用弁体222のみ開弁され、初期充填時の強制吸引に伴う大きな凹変形では、加えて吸引用弁体212も開弁される。
受圧板207と吸引用弁体212の底壁部217aとの間には、受圧板207を介してダイヤフラム本体206を外部に向かって付勢する受圧板付勢ばね231が介設されている。受圧板付勢ばね231は、ダイヤフラム171の凸変形(プラス変形)を補完するものであり、大気圧に対し2次室169が負圧になるように作用する。
ここで機能液滴吐出ヘッド17の液滴吐出時における圧力調整弁150の様態について説明する。機能液滴吐出ヘッド17によって液滴吐出を実施すると、流出ポート190を介して圧力調整弁150の2次室169が減圧される。これによって、一定圧に減圧されると、大気圧に押されてダイヤフラム171が凹変形する。この凹変形が進むと、圧調整弁体付勢ばね223の付勢力に勝って、ダイヤフラム171が小さな凹変形となり、圧調整用弁体222が開放される(図11(b)参照)。圧調整用弁体222が開放されると、圧調整用連通流路202から流入し、2次室169内の減圧が緩和される。その後、大気圧と、2次室169との圧力バランスによりダイヤフラム171(およびこれが当接する圧調整用弁体222)が変形(進退)することで開閉し、2次室169側を所定の圧力まで減圧するようにしている。
圧力調整弁150は、その際、圧調整弁体付勢ばね223および受圧板付勢ばね231に力が分散して作用し、且つ特殊なゴムの第2Oリング226(の弾性力)により、圧調整用弁体222は極めてゆっくり開閉動作する。このため、圧調整用弁体222の開閉による圧力変動(キャビテーション)が抑制され、機能液滴吐出ヘッド17の吐出駆動に影響を与えないようになっている。
次に図10および図12を参照して、初期充填作業について説明する。図12(a)は、イジェクターによる吸引機構88を用いた例であり、図12(b)は、ポンプによる吸引機構88を用いた例である。図12に示すように、機能液の初期充填作業は、機能液滴吐出ヘッド17を上記の吸引ユニット15で強制吸引した状態でサブタンク121から機能液を通液し、サブタンク121から機能液滴吐出ヘッド17にいたる機能液の流路に機能液を通液して、充填する。
機能液の初期充填作業は、機能液滴吐出ヘッド17にヘッドキャップ85を密着させた後、吸引機構88を駆動してヘッド吸引することにより開始する。ヘッド吸引が開始されると、圧力調整弁150の2次室169内のエアーが、流出開口部187から排出(エアー抜き)されていく。これにより、2次室169内が減圧(所定の作動圧力)となり、ダイヤフラム171が大気圧に押されて、大きな凹変形(最大マイナス変形)となる。これにより、吸引用弁体212および圧調整用弁体222が開弁方向に押され、吸引用連通流路201および圧調整用連通流路202を開放状態とする(図11(c)参照)。
この開放状態において、サブタンク121内の機能液が圧力調整弁150内に流入する。この際、1次室167から、主に流入面積の大きい吸引用連通流路201を介して、2次室169側に大量の機能液が流入する。このとき、機能液の流入により、2次室内の減圧が緩和され、ダイヤフラム171(受圧板207)が微小に後退するものの、大きな凹変形は維持され、吸引用連通流路201の開放状態は維持される。続いて、流出ポート190およびその下流側の流路を介して、機能液滴吐出ヘッド17に機能液が流入する。これにより、圧力調整弁150および機能液滴吐出ヘッド17内に機能液が充填される。その後、継続して一定時間吸引を続けることで、圧力調整弁150および機能液滴吐出ヘッド17内を高速の吸引流速で通液し、エアーを洗い流した後、吸引ユニット15の駆動を停止することで、本作業を終了する。
以上のような構成によれば、圧力調整の際に用いる弁機構(圧調整用弁機構221)と、強制吸引(初期充填)の際に用いる弁機構(吸引用弁機構211)とを別々に設けることにより、強制吸引の際の2次室169への流入面積を大きくすることができるため、高速の吸引流速で、機能液を強制吸引することができる。これにより、機能液の初期充填等において、圧力調整弁150および機能液滴吐出ヘッド17内の気泡を適切に除去することができる。一方、圧力調整の際の2次室169への流入面積を小さくすることができるため、2次室169内の圧力変動を抑制し、2次室169内の圧力調整を精度良く行うことができる。これにより、圧力調整弁150による圧力調整を精度良く行うことができる。加えて、ダイヤフラム171の凹変形の変形量によって、圧調整用弁機構221および吸引用弁機構211を個々に開閉する構成であるため、ダイヤフラム171を別々に設ける必要がなく、圧力調整弁150を簡単な構成にすることができる。
また、吸引用弁機構211の底壁部217aを、圧調整用弁機構221の弁座として兼用して用いることで、圧調整用弁機構221および吸引用弁機構211を簡単な構成にすることができる。
さらに、吸引用弁体212と圧調整用弁体222とを同心上に配設することにより、ダイヤフラム171と、吸引用弁体212および圧調整用弁体222と、を同心上に配設することができるため、ダイヤフラム171の変形量に対する吸引用弁機構211および圧調整用弁機構221の開閉動作を安定的に行うことができる。
またさらに、各弁体212、222が、ダイヤフラム171(受圧板207)に直接当接する複数本の突起219および軸部228をそれぞれ有し、軸部228がダイヤフラム171側に複数本の突起219を越えて延在する構成であるため、小さな凹変形によってのみ圧調整用連通流路202を開放すると共に、大きな凹変形によって吸引用連通流路201を開放する機構を、簡単に構成することができる。なお、本実施形態においては、小さな凹変形によって圧調整用連通流路202のみを開放し、大きな凹変形によって吸引用連通流路201および圧調整用連通流路202を開放する構成であったが、小さな凹変形によって圧調整用連通流路202のみを開放し、大きな凹変形によって吸引用連通流路201のみを開放する構成であっても良い。
なお、本実施形態においては、強制吸引を実施する作業として、初期充填作業を挙げたが、強制吸引を実施する作業であれば、これに限るものではない。例えば、機能液通液による圧力調整弁150や機能液滴吐出ヘッド17(ヘッド内もしくは吐出ノズル98)の洗浄のためだけに、強制吸引を実施するものを本発明に適用しても良いし、機能液を別種のものに入れ替える作業、機能液を液抜きする作業、ひいては、洗浄液やエアーを通液(通気)して圧力調整弁150や機能液滴吐出ヘッド17内を洗浄する洗浄作業に本発明を適用しても良い。
なお、本実施形態においては、液体(機能液)の圧力調整弁150に本発明を適用したが、流体であれば、気体の圧力調整弁150に本発明を適用しても良い。
1:液滴吐出装置、 17:機能液滴吐出ヘッド、 121:サブタンク、 150:圧力調整弁、 166:本体ケーシング、 167:1次室、 168:蓋ケーシング、 169:2次室、 170:リングプレート、 171:ダイヤフラム、 201:吸引用連通流路、 202:圧調整用連通流路、 211:吸引用弁機構、 212:吸引用弁体、 213:壁面、 214:吸引弁体付勢ばね、 217a:底壁部、 219:突起、 221:圧調整用弁機構、 222:圧調整用弁体、 223:圧調整弁体付勢ばね、 228:軸部、 P:隔壁、 W:ワーク

Claims (6)

  1. 機能液供給手段から供給された機能液を、圧力調整してインクジェット方式の機能液滴吐出ヘッドに供給する圧力調整弁であって、
    隔壁を隔ててバルブハウジング内に形成され、前記機能液供給手段に連通する1次室および前記機能液滴吐出ヘッドに連通する2次室と、
    前記1次室と前記2次室とを連通する第1連通流路を開閉する第1弁機構と、
    前記1次室と前記2次室とを連通する第2連通流路を開閉する第2弁機構と、
    前記隔壁に平行な前記2次室の1の面を構成すると共に、前記第1弁機構および前記第2弁機構を大気圧基準で開閉動作させる受圧膜体と、を備え、
    前記第1弁機構は、前記機能液滴吐出ヘッドの液滴吐出に伴う前記受圧膜体の小さな凹変形によってのみ前記第1連通流路を開放し、
    前記第2弁機構は、前記機能液滴吐出ヘッドからの機能液の強制吸引に伴う前記受圧膜体の大きな凹変形によって前記第2連通流路を開放することを特徴とする圧力調整弁。
  2. 前記第2連通流路は、前記隔壁に形成され、
    前記第2弁機構は、
    前記第2連通流路を形成した前記隔壁の1次室側開口縁部を弁座として、前記第2連通流路を前記1次室側から開閉する第2弁体と、
    前記隔壁に対向する前記1次室の1の壁面を受けとして、前記受圧膜体と拮抗しつつ前記第2弁体を閉弁方向に付勢する第2弁体ばねと、を有していることを特徴とする請求項1に記載の圧力調整弁。
  3. 前記第1連通流路は、前記第2弁体のバルブ構成壁に形成され、
    前記第1弁機構は、
    前記第1連通流路を形成した前記バルブ構成壁の1次室側開口縁部を弁座として、前記第1連通流路を前記1次室側から開閉する第1弁体と、
    前記バルブ構成壁に対向する前記1次室の1の壁面を受けとして、前記受圧膜体と拮抗しつつ前記第1弁体を閉弁方向に付勢する第1弁体ばねと、を有していることを特徴とする請求項2に記載の圧力調整弁。
  4. 前記第1弁体と前記第2弁体とは、同心上に配設されていることを特徴とする請求項3に記載の圧力調整弁。
  5. 前記第1弁体は、凹変形する前記受圧膜体に直接当接する第1突起を、更に有し、
    前記第2弁体は、凹変形する前記受圧膜体に直接当接する第2突起を、更に有し、
    前記第1突起は、前記受圧膜体側に前記第2突起を越えて延在していることを特徴とする請求項3または4に記載の圧力調整弁。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の圧力調整弁と、
    前記機能液供給手段と、
    前記機能液滴吐出ヘッドと、を備え、
    ワークに対し前記機能液滴吐出ヘッドを相対的に移動させながら、前記ワーク上に機能液を吐出して描画を行うことを特徴とする液滴吐出装置。
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