JP2010288151A - 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像読取装置に、シェーディング補正での基準取得用基準板を複数種設け、原稿の読取モードに応じ、用いる基準板を切り替え、読取画像の高画質化を図る。
【解決手段】画像読取装置は、光源と、読取対象の反射光が入射され、読取対象を読み取るイメージセンサと、複数種類の白基準板と、黒基準板と、白基準板を読み取った際と、黒基準板を読み取った際のイメージセンサの出力又は前記光源消灯時のイメージセンサの出力に基づきシェーディング補正を行うシェーディング補正部と、モードとして、文字モードと写真モードの選択入力を受け付ける入力部と、を備え、文字モードが選択された場合、シェーディング補正部は、写真モード用白基準板よりも暗い白基準板を読み取った際のイメージセンサの出力に基づき白基準を定め、黒基準板を読み取った際のイメージセンサの出力に基づき黒基準を定める。
【選択図】図8
【解決手段】画像読取装置は、光源と、読取対象の反射光が入射され、読取対象を読み取るイメージセンサと、複数種類の白基準板と、黒基準板と、白基準板を読み取った際と、黒基準板を読み取った際のイメージセンサの出力又は前記光源消灯時のイメージセンサの出力に基づきシェーディング補正を行うシェーディング補正部と、モードとして、文字モードと写真モードの選択入力を受け付ける入力部と、を備え、文字モードが選択された場合、シェーディング補正部は、写真モード用白基準板よりも暗い白基準板を読み取った際のイメージセンサの出力に基づき白基準を定め、黒基準板を読み取った際のイメージセンサの出力に基づき黒基準を定める。
【選択図】図8
Description
本発明は、原稿を読み取って得られた画像データに対し、シェーディング補正を行う画像読取装置に関する。又、原稿を読み取って得られた画像データに対し、シェーディング補正を行う画像読取装置を備えた複合機、複写機等の画像形成装置に関する。
スキャナ等の画像読取装置は、原稿を読み取り画像データを生成する。又、複写機、複合機、FAX装置などの画像形成装置に画像読取装置が設けられることもある。そして、画像読取装置では、イメージセンサ(例えば、CCD)の各受光素子のばらつきや、レンズ中心と周辺部での集光度の差や、光源の光量分布のムラ等で、画素の位置に依存した歪みが生ずる。このような歪み補正のため、画像読取装置では、各画素において、白基準と黒基準の間で正規化等を行うシェーディング補正の画像処理が行われることがある。
そして、シェーディング補正での白基準としての「真っ白」を示すため、白基準板が画像読取装置に設けられることがある。そして、白基準板を読み取った際のイメージセンサからの出力データに基づき、各画素の白基準が定められる。尚、「真っ黒」を示すため、画像読取装置に黒基準板が設けられることもある。
例えば、文字主体の原稿を読み取った際、文字を鮮明化し白黒の差が明確な画像を得るため、シェーディング補正後の画像データに、γ変換処理や空間フィルタ処理(例えば、エッジ強調処理)等の画像処理が画像データに施されることがある。このような、画像処理を行う画像処理装置の一例が、特許文献1に記載されている。具体的に、特許文献1には、画素ごとに画像濃度を多階調に量子化した画像データとして扱う画像処理装置において、画像データに対するγ変換手段と、画像データに対する平滑化手段とを有し、平滑化手段の平滑結果に応じてγ変換手段のγ変換特性を制御する画像処理装置が記載されている。この構成により、地肌あれが少なく、白黒のくっきりした再生画像を得ようとする(特許文献1:請求項1、段落[0028]等参照)。
特開平05−233799号公報
一般に、画像読取装置の読み取りでの画像データの各画素の階調は、白基準と黒基準の間で規定される。そして、白基準は、白基準板を読み取ることで取得される。言い換えると、画像読取装置は、白基準板以上の白を読み取ることができない。又、黒基準は、黒基準板の読取等で取得される。
そして、画像読取装置では、文書だけではなく、写真など様々な原稿の読み取りが行われるため、読み取りでの濃度範囲はできるだけ広い方が好ましいとされる。従って、画像読取装置には、できるだけ白い白基準板が取り付けられる。又、黒基準には、例えば、読取用のランプの消灯状態でのイメージセンサの出力データが用いられる。
しかし、複写機等で、文字主体の原稿を読み取る場合、文字部分の黒よりも、黒基準としての黒の方が暗ければ(黒ければ)、文字は、真っ黒よりも少し明るいグレーとして読み取られる。同様に、白基準板の方が、白色の用紙の地肌や余白部分よりも明るければ(白ければ)、地肌等は、真っ白よりも少し暗いグレーとして読み取られる。
ここで、画像形成装置や画像読取装置で、文字の再現性を優先させる文字モードが選択された場合、白黒差の明確な画像を得るため、文字部分の画素の濃度値をより黒く、地肌部分の画素の濃度値をより白く置き換える画像処理が施されることがある。具体的には、γ変換処理や、空間フィルタ処理が画像データに施される場合がある。このような画像処理では、例えば、各画素に対し、白基準と黒基準の間のある濃度を境界として、真っ白又は真っ黒への濃度値の置換がなされる。
しかし、γ変換処理や、空間フィルタ処理などの画像処理は画像データ全体に施され、又、画像データ内の文字以外の絵柄や写真部分等、白基準と黒基準の間の階調の画素部分の情報が欠落してしまうなど、画質の劣化が生ずる場合があるという問題がある。言い換えると、何らかの画像処理を施す以上、画像データが改変され、改変により、原稿の再現性等の点において、画質の劣化が生じ得る。
尚、特許文献1を見ると、白基準と黒基準の取得方法は記載されていないが、シェーディング補正部)が設けられる。更に、特許文献1には、シェーディング補正後の画像データに対し、MTF補正(エッジ強調)や、γ変換等を施す旨が記載される(特許文献1:段落[0016]、図4等参照)。従って、γ変換等の画像処理で画質の劣化が生じ得るという問題があり、上記の問題を解決するものではない。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、画像読取装置に、シェーディング補正での基準取得用基準板を複数種設け、原稿の読取モードに応じ、用いる基準板を切り替え、原稿ごとに必要な濃度範囲のみを使用して、読取画像の高画質化を図ることを課題とする。
請求項1に係る画像読取装置は、読取対象に光を照射する光源と、前記読取対象からの反射光が入射され、前記読取対象を読み取るイメージセンサと、シェーディング補正での白基準取得のために設けられ、それぞれ明るさの異なる複数種類の白基準板と、シェーディング補正での黒基準取得のために設けられる少なくとも1つの黒基準板と、前記白基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力と、前記黒基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力又は前記前記光源消灯時の前記イメージセンサの出力に基づきシェーディング補正を行うシェーディング補正部と、原稿を読み取る際のモードとして、文字再現を優先する文字モードと図形、写真再現を優先する写真モードの選択入力を受け付ける入力部と、を備え、前記文字モードが選択された場合、前記シェーディング補正部は、写真モード用白基準板よりも暗い、文字モード用白基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力に基づき白基準を定め、前記文字モード用黒基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力に基づき黒基準を定めることとした。
この構成によれば、文字モードでは、写真モード用の白基準板よりも暗い文字モード用白基準板を読み取って白基準が定められる。又、ランプ未点灯時よりも明るい黒基準が得られる文字モード用黒基準板を読み取って黒基準が定められる。即ち、文字モードでは、原稿読み取りにおける濃度範囲(全濃度域)をあえて狭くする。そうすると、文字モード用白基準板よりも白い(明るい)部分は真っ白として読み取られる。又、黒基準板よりも黒い(暗い)部分は真っ黒として読み取られる。即ち、文字モードでは、原稿の文字部分は、真っ黒として読み取られやすくなり、用紙の地肌部分や余白部分は、真っ白として読み取られやすくなる。
従って、この構成によれば、文字モードでは、文字部分の黒と地肌部分等の白の差が明確となる。又、黒と白の差を明確にするため、γ変換処理や空間フィルタ処理を行う必要がないので、γ変換処理や空間フィルタ処理による画質の劣化が生じない。又、γ変換処理や空間フィルタ処理を行う必要が無いので、白基準と黒基準の間の濃度階調の関係性が保たれる。従って、原稿を読み取って得られた画像データは、高画質となる。
又、請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記写真モードが選択された場合、前記シェーディング補正部は、前記文字モード用白基準板よりも明るい前記写真モード用白基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力に基づき白基準を定め、前記光源消灯時の前記イメージセンサの出力に基づき黒基準を定めることとした。
この構成によれば、写真モードでは、文字モード用白基準板よりも明るい白基準板を読み取って白基準が定められ、文字モード用黒基準板よりも暗くなるランプ未点灯により黒基準が定められる。即ち、写真モードでは、原稿読み取りにおける濃度範囲(全濃度域)が文字モードよりも広くなる。そうすると、原稿の読み取りにおいて、明るい色から暗い色まで、幅広い範囲で原稿に存在する色を読み取ることができ、色域が広くなる。従って、色の再現範囲が広がり、原稿を読み取って得られた画像データは高画質となる。
又、請求項3に係る画像読取装置は、読取対象に向けて光を照射する光源と、前記読取対象からの反射光が入射され、前記読取対象を読み取るイメージセンサと、それぞれ明るさの異なる複数種類の白基準板と、それぞれ明るさの異なる複数種類の黒基準板と、前記白基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力と、前記黒基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力に基づきシェーディング補正を行うシェーディング補正部と、原稿を読み取る際のモードとして、文字再現を優先する文字モードと図形、写真再現を優先する写真モードの選択入力を受け付ける入力部と、を備え、前記文字モードが選択された場合、前記シェーディング補正部は、写真モード用白基準板よりも暗い、文字モード用白基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力に基づき白基準を定め、写真モード用黒基準板よりも明るい文字モード用黒基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力に基づき黒基準を定めることとした。
請求項1と同様、この構成によれば、文字モードでは、写真モード用の白基準板よりも暗い白基準板を読み取って白基準が定められる。又、写真モード用黒基準板よりも明るい黒基準板を読み取って黒基準が定められる。即ち、文字モードでは、原稿読み取りにおける濃度範囲(全濃度域)をあえて狭くする。そうすると、文字モード用白基準板よりも白い(明るい)部分は真っ白として読み取られる。又、黒基準板よりも黒い(暗い)部分は真っ黒として読み取られる。即ち、文字モードでは、原稿の文字部分は真っ黒として読み取られやすくなり、用紙の地肌部分や余白部分は真っ白として読み取られやすくなる。
従って、この構成によれば、文字モードでは、文字部分の黒と地肌部分等の白の差が明確となる。又、黒と白の差を明確にするため、γ変換処理や空間フィルタ処理を行う必要がないので、γ変換処理や空間フィルタ処理による画質の劣化が生じない。又、γ変換処理や空間フィルタ処理を行う必要が無いので、白基準と黒基準の間の濃度階調の関係性が保たれる。従って、原稿を読み取って得られた画像データは、高画質となる。
又、請求項4に係る発明は、請求項3の発明において、前記写真モードが選択された場合、前記シェーディング補正部は、前記文字モード用白基準板よりも明るい前記写真モード用白基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力に基づき白基準を定め、前記文字モード用黒基準板よりも暗い写真モード用黒基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力に基づき黒基準を定めることとした。
この構成によれば、写真モードでは、文字モード用白基準板よりも明るい白基準板を読み取って白基準が定められ、文字モード用黒基準板よりも暗い黒基準板を読み取って黒基準が定められる。即ち、写真モードでは、原稿読み取りにおける濃度範囲(全濃度域)が文字モードよりも広くなる。そうすると、原稿の読み取りにおいて、明るい色から暗い色まで、幅広い範囲で原稿に存在する色を読み取ることができ、色域が広くなる。従って、色の再現範囲が広がり、原稿を読み取って得られた画像データは高画質となる。
又、請求項5に係る画像形成装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像読取装置を備えることとした。
この構成によれば、文字モードでは、白と黒との差が明確で画質の劣化のない高画質の画像データに基づき、印刷を行うことができる。又、写真モードでは、色の再現範囲が広く、高画質の画像データに基づき印刷を行うことができる。従って、文字モード、写真モードのいずれのモードであっても、印刷物の画質は高い。
本発明によれば、複数種のシェーディング補正用の基準板を備えるので、文字モードや写真モード等の読み取りモードに応じ、白基準と黒基準を変え、必要な濃度範囲部分に限って読み取りを行うことができる。これにより、γ変換処理等の画像処理を行わず、文字モードでは、白黒差が明確な高画質の原稿の画像データを得ることができ、写真モードでは色の再現範囲が文字モードよりも広い高画質の原稿の画像データを得ることができる。
以下、本発明の第1の実施形態を図1〜図8を参照しつつ説明する。但し、各実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
まず、図1を用い、本発明の第1の実施形態に係る複写機100(画像形成装置に相当)の概略を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る複写機100の模型的正面断面図である。
(複写機100の構成の概要)
まず、図1に基づき、複写機100の概要を説明する。図1に示すように、複写機100の上部には原稿の画像を読み取る画像読取部2(詳細は後述)と、原稿搬送装置3(詳細は後述)とからなる画像読取装置1が配される。そして、複写機100の内部には、給紙部4a、用紙搬送路4b、画像形成部5a(詳細は後述)、中間転写部6、定着部5b等が配される。
まず、図1に基づき、複写機100の概要を説明する。図1に示すように、複写機100の上部には原稿の画像を読み取る画像読取部2(詳細は後述)と、原稿搬送装置3(詳細は後述)とからなる画像読取装置1が配される。そして、複写機100の内部には、給紙部4a、用紙搬送路4b、画像形成部5a(詳細は後述)、中間転写部6、定着部5b等が配される。
尚、複写機100の正面前方には、画像読取装置1や複写機100の動作開始を指示するためのスタートキー71や、タッチパネル式の液晶表示部72を有する操作パネル7(入力部に相当)を設けることができる(図1に破線で図示)。例えば、液晶表示部72は、タッチパネルによるメニュー選択で設定指示を受け付ける。又、液晶表示部72は、使用者に対し複写機100の状態などの情報伝達の表示を行う。
又、本実施形態の複写機100では、原稿の読み取りや、印刷(コピー)において、文字重視の文字モードと、図形や写真重視の写真モードの選択入力を液晶表示部72に行うことができる。例えば、使用者は、液晶表示部72に表示される各種キーを押下して、文字モードと写真モードの選択を行うことができる。即ち、操作パネル7は、原稿を読み取る際のモードとして、文字再現を優先する文字モードと図形、写真再現を優先する写真モードの選択入力を受け付ける。
給紙部4aは、記録媒体として用紙(A4、B4等の各サイズ)等の用紙を収納し、画像形成の際、用紙を供給する。用紙搬送路4bは、供給された用紙を排出トレイ41まで搬送する。そのため、用紙搬送路4bには、搬送ローラ対42等が複数設けられる。
中間転写部6は、画像形成部5aの上方に設けられ、画像データに基づき、画像形成部5aの各感光体ドラム52の周面に形成されたトナー像の1次転写を受け、用紙にトナー像の2次転写を行う部分である。そして、中間転写ベルト61は、下側の外周面と各感光体ドラム52が当接するように、駆動ローラ62、従動ローラ63、4本の1次転写ローラ64等に張架される。駆動ローラ62にはモータ、ギア等の駆動手段(不図示)が接続され回転する。中間転写ベルト61は、駆動ローラ62の回転により、図1において時計方向(矢印方向)に周回する。ここで、1次転写ローラ64は、各感光体ドラム52に対向して1本ずつ回転可能に配され、1次転写ローラ64に所定の大きさの電圧が印加される。電圧印加により、各色のトナー像が、各感光体ドラム52から中間転写ベルト61に1次転写される。この1次転写の際、各色のトナー像はずれなく重ね合わせられる。
そして、中間転写ベルト61に当接し、駆動ローラ62に対向し、回転可能に支持される2次転写ローラ65が中間転写部6に設けられる。駆動ローラ62と中間転写ベルト61のニップに用紙とトナー像が進入した際、所定の電圧が2次転写ローラ65に印加され、トナー像は用紙に2次転写される。ベルトクリーニング装置66は、残トナー等を中間転写ベルト61から除去し、清掃する。定着部5bは、用紙に転写されたトナー像を定着させる。用紙は定着部5bを通過する際に加圧・加熱され、トナー像が用紙に定着する。その後、用紙は排出トレイ41に排出され、画像形成が完了する。
(画像形成部5aの構成)
次に、図1及び図2に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複写機100の画像形成部5aを説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成部5aの一部拡大模型的断面図である。
次に、図1及び図2に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複写機100の画像形成部5aを説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成部5aの一部拡大模型的断面図である。
画像形成部5aは、画像データに基づき記録媒体に印刷を行うため画像(トナー像)を形成する。そして、画像形成部5aは、図1に示すように、4つの画像形成ユニット50K(ブラックのトナー像を形成)、50C(シアンのトナー像を形成)、50M(マゼンタのトナー像を形成)、50Y(イエローのトナー像を形成)と、画像データに基づき、光による走査・露光を各感光体ドラム52に対し行って、静電潜像を形成する露光装置51で構成される。
このように、本実施形態の複写機100は、黒色を含む複数色のトナーを用いてカラートナー像(カラー画像)を形成可能である。尚、各画像形成ユニット50は、使用するトナーの色が異なるが、基本的構成は同様であるから以下の説明では特に説明する場合を除き、K、Y、C、Mの記号は省略する。
そして、図2に示すように、各画像形成ユニット50は、同図中に示す矢印方向に回転可能に支持され、モータ(不図示)等により、所定の方向に回転駆動される感光体ドラム52を備える。又、感光体ドラム52の周囲には、帯電装置53、現像装置55、清掃装置56が配される。
帯電装置53は、感光体ドラム52の表面を所定電位に均一に帯電させる。露光装置51は、帯電後の感光体ドラム52表面を画像データにあわせ走査・露光する。そして、現像装置55は、トナーを担持し、トナーを感光体ドラム52に飛翔させるため現像バイアスが印加される現像ローラ54を備える。現像装置55は、静電潜像に帯電したトナーを供給して現像(可視像化)する。清掃装置56は、感光体ドラム52の表面を清掃する。これらの構成により、トナー像が各感光体ドラム52の周面に形成され、トナー像は、中間転写部6に1次転写される。
(画像読取装置1の構成)
次に、図3に基づき、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置1を説明する。図3(a)は本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置1の一例を示す模型的正面断面図、(b)はシェーディング板29aの一例を示す平面図である。
次に、図3に基づき、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置1を説明する。図3(a)は本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置1の一例を示す模型的正面断面図、(b)はシェーディング板29aの一例を示す平面図である。
本実施形態の画像読取装置1は、原稿搬送装置3と画像読取部2とで構成される。まず、原稿搬送装置3は、読み取りを行う原稿を載置する原稿トレイ31、原稿の搬送を行う複数の原稿搬送ローラ対32、原稿搬送路33、原稿排出トレイ34を備える。原稿トレイ31上の原稿は、1枚ずつ原稿搬送路33に送り出される。送り出された原稿は、画像読取部2上面の送り読取用コンタクトガラス21aに接するように自動かつ連続的に搬送される。又、原稿搬送装置3は、紙面奥側設けられた支点(不図示)により、上方に持ち上げ可能であり、例えば書籍等の原稿を画像読取部2の上面の載置読取用コンタクトガラス21bに載せることもできる。
次に、画像読取部2は、スキャナとしてユニット化され、原稿に光を照射し、その反射光に基づき原稿を読み取って画像データを生成する。そのため、画像読取部2は、第1移動枠221、第2移動枠222、レンズ23、イメージセンサ24等を備える。
第1移動枠221は、主走査方向に伸び、読取対象に光を照射するランプ25(光源に相当)と第1ミラー261を備える。第2移動枠222は、第2ミラー262、第3ミラー263を備える。レンズ23は、原稿の反射光を結像する。イメージセンサ24(例えばCCD)は、複数のライン状に、複数の受光素子が配される。そして、イメージセンサ24は、原稿の読み取りのため、ランプ25から原稿に当たり、レンズ23で結像された反射光が入射されることにより反射光量に応じた光電変換を行う。即ち、イメージセンサ24は、読取対象からの反射光が入射され、読取対象を読み取る。
原稿搬送装置3を用いて原稿を読み取る時、各移動枠は、送り読取用コンタクトガラス21aの下方で固定される。一方、載置読取用コンタクトガラス21b上の原稿を読み取る時、巻取ドラム27の回転駆動により各移動枠を水平方向に移動させて読み取りが行われる(各移動枠と巻取ドラム27は、ワイヤ28で接続される)。尚、画像データの生成の詳細は後述する。又、巻取ドラム27は、正逆回転する巻取モータ27Mにより回転させられる(図5参照)。
ここで、送り読取用コンタクトガラス21aと載置読取用コンタクトガラス21bの間には、原稿の搬送をガイドするガイド部材29が設けられ、そして、ガイド部材29の下面には、シェーディング補正を行う際の白基準や黒基準を得るためのシェーディング板29aが設けられる。シェーディング板29aは、画像読取装置1の主走査方向(原稿搬送方向と垂直な方向、図3(a)の紙面に対し垂直な方向)に伸びる板であり、このシェーディング板29aを読み取り、シェーディング補正における白基準や黒基準が定まる。
次に、図3(b)に基づき、シェーディング板29aの構成を説明する。図3(b)に示すように、シェーディング板29aは、画像読取装置1の主走査方向に伸び、それぞれ色の異なる細長い基準板を組み合わせたものである。具体的には、図3(b)の上方から、写真モード用白基準板WP、文字モード用白基準板WT、文字モード用黒基準板BTである。即ち、本実施形態の複写機100には、シェーディング補正での黒基準取得のために少なくとも1つの黒基準板が設けられる。尚、本実施形態では、写真モードでの黒基準は、ランプ25の無点灯状態のイメージセンサ24の出力データに基づき定まる。
ここで、文字モード用白基準板WTは、写真モード用白基準板WPよりも暗い(例えば、明るい灰色。例えば、用紙の色よりも暗い)。即ち、シェーディング補正での白基準取得のために、それぞれ明るさの異なる複数種類の白基準板が設けられる。又、イメージセンサ24の出力データは、文字モード用黒基準板BT(例えば、濃い灰色。例えば、最大濃度で印刷された文字よりも明るい)を読み取った場合の方が、ランプ25の無点灯状態で読み取りを行った場合よりも、明るくなる。
(複写機100の制御におけるハードウェア構成)
次に、図4に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複写機100のハードウェア構成を説明する。図4は、本発明の第1の実施形態に係る複写機100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
次に、図4に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複写機100のハードウェア構成を説明する。図4は、本発明の第1の実施形態に係る複写機100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、本実施形態に係る複写機100は、内部に制御部10を有する。制御部10は、複写機100全体の制御を司る。例えば、制御部10は、CPU10a、記憶部10b等から構成される。
CPU10aは、中央演算処理装置であって、記憶部10bに格納され、展開される制御プログラムに基づき複写機100の各部の制御や演算を行う。記憶部10bは、ROM、RAM、HDD、フラッシュROM等の記憶装置で構成される。記憶部10bは、複写機100の制御用プログラム、制御用データ、設定データ、画像読取部2でスキャンした画像データ等を記憶する。
そして、制御部10は、画像読取装置1としての原稿搬送装置3や画像読取部2、及び、複写機100内の給紙部4a、用紙搬送路4b、中間転写部6、画像形成部5a、定着部5b、画像処理部9(詳細は後述)、操作パネル7等と接続され、記憶部10bの制御プログラムやデータに基づき、適切に画像形成が行われるように各部の動作を制御する。又、例えば、制御部10は、文字モードと写真モード等のモード選択等の操作パネル7への入力内容を把握する。
(画像読取装置1のハードウェア構成と画像データの生成)
次に、図5に基づき、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置1のハードウェア構成と画像データの生成を説明する。図5は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取部2の一例を示すブロック図である。尚、画像データの流れは、白抜矢印で図示している。
次に、図5に基づき、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置1のハードウェア構成と画像データの生成を説明する。図5は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取部2の一例を示すブロック図である。尚、画像データの流れは、白抜矢印で図示している。
まず、画像読取装置1の一部である原稿搬送装置3には原稿搬送制御部30が設けられる。原稿搬送制御部30は、複合機本体の制御部10と通信可能に接続され、操作パネル7のスタートキー71が押下された場合など、原稿トレイ31に載置された原稿の読み取りを行う場合、複合機本体の制御部10からの指示を受ける。そして、原稿搬送制御部30は、例えば、原稿を搬送する各種回転体を回転させる原稿搬送モータ3M等を制御する。これにより、原稿搬送装置3の動作が制御される。
又、画像読取装置1の一部である画像読取部2には読取制御部20が設けられる。読取制御部20は、CPU、メモリ、チップ等の各種電子部品が実装された基板である。そして、読取制御部20は、複合機本体の制御部10と通信可能に接続され、操作パネル7のスタートキー71が押下された場合など、原稿の読み取りを行う場合、制御部10からの指示を受ける。又、読取制御部20は、巻取モータ27Mやランプ25やイメージセンサ24等と接続され、例えば、巻取ドラム27を回転させる巻取モータ27Mの動作や、原稿に光を照射するランプ25の点消灯や、イメージセンサ24等の駆動等を制御する。これにより、画像読取部2の動作が制御される。
まず、画像読取部2での画像データ生成では、イメージセンサ24は、画素ごとに反射光の強さに応じた電流(電圧)を出力する。尚、本実施形態の複写機100のイメージセンサ24は、カラー対応のラインセンサであり、R、G、Bの各信号を出力する。そして、イメージセンサ24の各出力電流(電圧)は、A/D変換部20aに入力される。尚、A/D変換部20aの前段に増幅器が設けられてもよい。A/D変換部20aは、イメージセンサ24の各画素のアナログの各出力電流(電圧)をディジタルデータ化し、シェーディング補正部8に出力する。
シェーディング補正部8は、各移動枠をシェーディング板29a下方に移動させ、原稿読み取り前にシェーディング板29a(文字モード用白基準板WT、写真モード用白基準板WP、文字モード用黒基準板BT)を読み取った際、或いは、ランプ25の消灯状態のイメージセンサ24の各画素の出力に基づくA/D変換部20aからのディジタルデータを白基準、黒基準として取得する。即ち、シェーディング補正部8は、白基準板を読み取った際のイメージセンサ24の出力と、黒基準板を読み取った際のイメージセンサ24の出力又は光源消灯時のイメージセンサ24の出力に基づきシェーディング補正を行う。
イメージセンサ24において、ライン状に配された各画素に相当する各受光素子のばらつき(個体特性差)や、レンズ23の中心部と周辺部の集光度の違いや、ランプ25の位置による発光量のムラ等によって、主走査方向において同一濃度の各基準板や、原稿を読み取っても、画素の位置により、イメージセンサ24の各受光素子が出力する電流(電圧)の値に差が生ずる。そこで、シェーディング補正部8は、ランプ25消灯状態若しくは各基準板を読み取った際のイメージセンサ24の出力に基づき、各画素について白基準と黒基準を定める。
その後、各画素について、白基準及び黒基準の間で、イメージセンサ24の出力(A/D変換後のディジタルデータ)の大きさに応じて、階調化(量子化)が行われる。尚、シェーディング補正部8に入力されるイメージセンサ24のディジタルデータが白基準と黒基準の間に収まらなければ、例えば、白基準、若しくは、黒基準と同値とされる。
例えば、シェーディング補正部8が白黒の画像データを出力する場合、1画素当たり8ビット(例えば、256階調)で出力し、各画素の値が濃度値となる。カラーの場合、RGBで1画素当たり、計24ビットに量子化を行う(例えば、Red=8ビット、Green=8ビット、Blue=8ビット、それぞれ0〜255の値を取り、256階調)。
具体的な白基準と黒基準について、シェーディング補正部8は、文字モードの場合、文字モード用白基準板WTと文字モード用黒基準板BTを読み取った際のイメージセンサ24の出力(A/D変換後のディジタルデータ)における各受光素子の出力値を文字モードでの白基準と黒基準として取得しておく。又、写真モードの場合、写真モード用白基準板WPを読み取った際、及び、ランプ25の消灯時のイメージセンサ24の出力(A/D変換後のディジタルデータ)における各受光素子の出力値を写真モードでの白基準と黒基準として取得しておく。
その結果、例えば、文字モードでは、シェーディング補正部8は、カラーの画像データの場合、文字モード用黒基準板BTを読み取った際のイメージセンサ24の出力値は、(R;G;B=0,0,0)と量子化され、文字モード用白基準板WTを読み取った際のイメージセンサ24の出力値は(R;G;B=255,255,255)と量子化される。又、例えば、写真モードでは、シェーディング補正部8は、カラーの画像データの場合、ランプ25の消灯時のイメージセンサ24の出力値は、(R;G;B=0,0,0)と量子化され、写真モード用白基準板WPを読み取った際のイメージセンサ24の出力値は、(R;G;B=255,255,255)と量子化される。
そして、シェーディング補正部8が出力する原稿画像の画像データは、画像処理部9に入力される。本実施形態の画像処理部9は、画像データに関する演算や作業領域としてのワークRAMや専用回路としてのASIC等を組み合わせて構成される回路である。尚、制御部10のCPU10aや記憶部10bに画像処理プログラムを格納してソフトウェア的に画像処理部9を実現することもできる。
尚、画像処理部9は、濃度変換処理や、拡大縮小処理、画像データのデータ形式変換処理等、各種画像処理を行うことができる。しかし、実行可能な画像処理は多岐にわたるので、本説明では、画像処理部9は、公知の画像処理を行えるものとして、画像処理部9が実行可能な画像処理の詳細な説明は割愛する。
そして、画像処理部9が画像処理を施した後の画像データは、例えば、画像形成部5aの露光装置51に送られ、各感光体ドラム52の走査・露光に用いられる。これにより、原稿に基づき印刷を行うことができる(コピー機能)。又、例えば、画像処理部9が画像処理を施した後の画像データを記憶部10bに送り、記憶部10bに記憶させておくこともできる(スキャナ機能)。
(文字モード)
次に、図6に基づき、本発明の第1の実施形態に係る文字モードでのシェーディング補正を説明する。図6は、本発明の第1の実施形態に係る文字モードでのシェーディング補正の一例の説明図である。尚、図6のグラフの縦軸は、濃度を示し、上方になるほど白く(明るく)、下方になるほど黒い(暗い)ことを示している。
次に、図6に基づき、本発明の第1の実施形態に係る文字モードでのシェーディング補正を説明する。図6は、本発明の第1の実施形態に係る文字モードでのシェーディング補正の一例の説明図である。尚、図6のグラフの縦軸は、濃度を示し、上方になるほど白く(明るく)、下方になるほど黒い(暗い)ことを示している。
そして、本説明では、用紙色が白色で文字色が黒色の場合を説明する。又、文字モード用白基準板WTは、原稿の用紙色よりも暗く、又、文字モード用黒基準板BTは、文字色よりも明るい場合を説明する。
上述したように、本実施形態のシェーディング補正部8は白基準よりも白いものを読み取った場合、画像データ上では真っ白として表される(例えば、R:G:Bの256階調では、濃度値は255:255:255)。図6に示すように、用紙色が文字モード用白基準板WTよりも白い(明るい)場合、用紙色部分の画素は真っ白として読み取られる。
一方、本実施形態のシェーディング補正部8は、黒基準よりも黒いものを読み取った場合、画像データ上では真っ黒として表される(例えば、R:G:Bの256階調では、濃度値は0:0:0)。図6に示すように、文字色が文字モード用白基準板WTよりも黒い(暗い)場合、文字色部分の画素は、真っ黒として読み取られる。
一般に、文字原稿の原稿読取では、文字部分を真っ黒に、用紙色部分を真っ白とし、文字と用紙色の差が明確であればあるほど、画像データや画像データによる印刷物は、鮮やかとなる。そして、本実施形態の画像読取装置1は、文字モードでは、従来画像読取装置1に搭載されていたような、真っ白の白基準板や真っ黒の黒基準板等を用いず、暗めの白基準板と明るめの黒基準板を用いる。即ち、意図的に、白基準と黒基準間の濃度範囲を狭める。その結果、文字部分は、真っ黒として読み取られやすくなる。一方、用紙部分は真っ白に読み取られやすくなる。従って、γ変換等の画像処理を施すことなく、シェーディング補正部8から出力された段階で、鮮やかな文字原稿の画像データが得られる。
(写真モード)
次に、図7に基づき、本発明の第1の実施形態に係る写真モードでのシェーディング補正を説明する。図7は、本発明の第1の実施形態に係る写真モードでのシェーディング補正の一例の説明図である。尚、図7のグラフの縦軸も、濃度を示し、上方になるほど白く(明るく)、下方になるほど黒い(暗い)ことを示している。又、本説明では、白黒の階調を有する画像の読み取りを例に挙げ説明する。
次に、図7に基づき、本発明の第1の実施形態に係る写真モードでのシェーディング補正を説明する。図7は、本発明の第1の実施形態に係る写真モードでのシェーディング補正の一例の説明図である。尚、図7のグラフの縦軸も、濃度を示し、上方になるほど白く(明るく)、下方になるほど黒い(暗い)ことを示している。又、本説明では、白黒の階調を有する画像の読み取りを例に挙げ説明する。
上述したように、本実施形態の画像読取装置1のシェーディング補正部8は、白基準よりも白いものを読み取った場合、画像データ上では真っ白として表される(例えば、グレースケールでは、濃度値は「255」)。一方、シェーディング補正部8は、黒基準よりも黒いものを読み取った場合、画像データ上では真っ黒して表される(例えば、グレースケールでは、濃度値は「0」)。
そうすると、例えば、図7の右方に示すように、2値的ではなく、階調の変化のある図柄や写真の読み取りを行う場合、読み取りにおける濃度範囲が狭ければ、正確に読み取られず、他の色に置き換えられてしまう(とんでしまう)色がでる場合がある。そのため、写真モードでは、文字モードよりも読み取りにおける濃度範囲を大きくする。具体的には、シェーディング補正部8は、文字モード用白基準板WTよりも明るい写真モード用白基準板WPを読み取った際のイメージセンサ24の出力ディジタルデータに基づき白基準を定める。又、シェーディング補正部8は、ランプ25の消灯時のイメージセンサ24の出力ディジタルデータに基づき黒基準を定める。
例えば、写真モード用白基準板WPはできるだけ白い白基準板とする。一方、ランプ25消灯時のイメージセンサ24の出力は、暗電流であり、通常、イメージセンサ24の出力は最も小さいはずである。このように、写真モードでは、濃度範囲を最大限とし、広い範囲で色の読み取りができるようにする。従って、シェーディング補正部8から出力された画像データは、色の表現が豊かとなる。
(読取制御)
次に、図8に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複写機100での原稿の読取制御の一例を説明する。図8は、本発明の第1の実施形態に係る複写機100での原稿の読取制御の一例を示すフローチャートである。尚、本説明では、スキャンやコピー等の原稿読取時、文字モードと写真モードのいずれかが操作パネル7でセットされる例を説明する。
次に、図8に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複写機100での原稿の読取制御の一例を説明する。図8は、本発明の第1の実施形態に係る複写機100での原稿の読取制御の一例を示すフローチャートである。尚、本説明では、スキャンやコピー等の原稿読取時、文字モードと写真モードのいずれかが操作パネル7でセットされる例を説明する。
まず、スタートは、例えば、操作パネル7のスタートキー71が押下され、コピーやスキャン等での原稿の読取開始が指示された時点である。この時、複写機100本体の制御部10は、読み取りで選択されたモードを把握する(ステップ♯1)。次に、制御部10は、選択されたモードが文字モードであるかを確認する(ステップ♯2)。
もし、選択されたモードが文字モードであれば(ステップ♯2のYes)、制御部10は、読取制御部20に文字モードでの読み取りを指示する(ステップ♯3)。この指示を受けた読取制御部20は、文字モードでの白基準を取得するため、巻取モータ27Mを駆動させ、各移動枠を移動させて、シェーディング板29aのうちの文字モード用白基準板WTの読み取りを行わせる(ステップ♯4)。そして、イメージセンサ24の出力に基づくディジタルデータを受けたシェーディング補正部8は、画素ごとに文字モードの白基準を取得する(ステップ♯5)。
更に、読取制御部20は、文字モードでの黒基準を取得するため、巻取モータ27Mを駆動させ、各移動枠を移動させて、シェーディング板29aのうちの文字モード用黒基準板BTの読み取りを行わせる(ステップ♯6)。そして、イメージセンサ24の出力に基づくディジタルデータを受けたシェーディング補正部8は、画素ごとに文字モードの黒基準を取得する(ステップ♯7)。このように、本実施形態の画像読取装置1では、文字モードが選択された場合、シェーディング補正部8は、写真モード用白基準板WPよりも暗い、文字モード用白基準板WTを読み取った際のイメージセンサ24の出力に基づき白基準を定め、文字モード用黒基準板BTを読み取った際のイメージセンサ24の出力に基づき黒基準を定める。
一方、選択されたモードが文字モードで無ければ(ステップ♯2のNo)、本説明では選択されたモードは写真モードであるので、制御部10は、読取制御部20に写真モードでの読み取りを指示する(ステップ♯8)。この指示を受けた読取制御部20は、写真モードでの白基準を取得するため、巻取モータ27Mを駆動させるなどして、シェーディング板29aのうちの写真モード用白基準板WPの読み取りを行わせる(ステップ♯9)。そして、イメージセンサ24の出力に基づくディジタルデータを受けたシェーディング補正部8は、画素ごとに写真モードの白基準を取得する(ステップ♯10)。
更に、読取制御部20は、写真モードでの黒基準を取得するため、ランプ25を消灯させる(ステップ♯11)。そして、ランプ25消灯時のイメージセンサ24の出力に基づくディジタルデータを受けたシェーディング補正部8は、画素ごとに写真モードでの黒基準を取得する(ステップ♯12)。このように、本実施形態の画像読取装置1では、写真モードが選択された場合、シェーディング補正部8は、文字モード用白基準板WTよりも明るい写真モード用白基準板WPを読み取った際のイメージセンサ24の出力に基づき白基準を定め、光源消灯時のイメージセンサ24の出力に基づき黒基準を定める。
そして、ステップ♯7又はステップ♯12までの実行により、白基準と黒基準を取得した後、実際に原稿の読み取りが行われ(ステップ♯13)、シェーディング補正部8は、画素ごとに、イメージセンサ24の出力値(ディジタルデータ)を白基準と黒基準の間で規格化しつつ、予め定められた階調数(例えば、白黒256階調若しくは、R、G、Bのそれぞれ256階調)で量子化を行い、原稿の画像データが出力される(ステップ♯14)。そして、原稿の読み取りが全て完了するまで(ステップ♯15)、原稿の読み取りとシェーディング補正部8からの画像データの出力が繰り返される(ステップ♯15のNo→ステップ♯13)。原稿の読み取りが完了すれば読取制御は完了し(エンド)、例えば、画像データに基づき印刷が行われ、或いは、記憶部10bに画像データが記憶される。
このようにして、本実施形態の複合機や画像読取装置1によれば、文字モードでは、写真モード用白基準板WPよりも暗い白基準板(文字モード用白基準板WT)を読み取って白基準が定められる。又、ランプ25未点灯時よりも明るい黒基準が得られる黒基準板(文字モード用黒基準板BT)を読み取って黒基準が定められる。即ち、文字モードでは、原稿読み取りにおける濃度範囲(全濃度域)をあえて狭くする。そうすると、文字モード用白基準板WTよりも白い(明るい)部分は真っ白として読み取られる。又、文字モード用黒基準板BTよりも黒い(暗い)部分は真っ黒として読み取られる。即ち、文字モードでは、原稿の文字部分は、真っ黒として読み取られやすくなり、用紙の地肌部分や余白部分は、真っ白として読み取られやすくなる。
従って、文字モードでは、文字部分の黒と地肌部分等の白の差が明確となる。又、黒と白の差を明確にするため、γ変換処理や空間フィルタ処理を行う必要がないので、γ変換処理や空間フィルタ処理による画質の劣化が生じない。又、γ変換処理や空間フィルタ処理を行う必要が無いので、白基準と黒基準の間の濃度階調の関係性が保たれる。従って、原稿を読み取って得られた画像データは、高画質となる。
又、写真モードでは、文字モード用白基準板WTよりも明るい白基準板を読み取って白基準が定められ、文字モード用黒基準板BTよりも暗くなるランプ25未点灯により黒基準が定められる。即ち、写真モードでは、原稿読み取りにおける濃度範囲(全濃度域)が文字モードよりも広くなる。そうすると、原稿の読み取りにおいて、明るい色から暗い色まで、幅広い範囲で原稿に存在する色を読み取ることができ、色域が広くなる。従って、色の再現範囲が広がり、原稿を読み取って得られた画像データは高画質となる。
又、複写機100では、文字モードでは、白と黒との差が明確で画質の劣化のない高画質の画像データに基づき、印刷を行うことができる。又、写真モードでは、色の再現範囲が広く、高画質の画像データに基づき印刷を行うことができる。従って、文字モード、写真モードのいずれのモードであっても、印刷物の画質は高い。
(第2の実施形態)
次に、図9〜図11に基づき、本発明の第2の実施形態を説明する。図9は、本発明の第2の実施形態に係るシェーディング板29aの一例を示す平面図である。図10は、本発明の第2の実施形態に係る各モードでのシェーディング補正の白基準と黒基準の一例の説明図である。図11は、本発明の第2の実施形態に係る複写機100での原稿の読取制御の一例を示すフローチャートである。
次に、図9〜図11に基づき、本発明の第2の実施形態を説明する。図9は、本発明の第2の実施形態に係るシェーディング板29aの一例を示す平面図である。図10は、本発明の第2の実施形態に係る各モードでのシェーディング補正の白基準と黒基準の一例の説明図である。図11は、本発明の第2の実施形態に係る複写機100での原稿の読取制御の一例を示すフローチャートである。
ここで、第2の実施形態は、写真モードでの原稿読取時、写真モード用黒基準板BPを用いてシェーディング補正における黒基準を取得する点で異なる(第1の実施形態では、写真モードでの原稿読取時、ランプ25を消灯して黒基準を取得)。しかし、画像読取装置1や複写機100の構成等、他の点では同様である。そこで、以下の説明では、共通する部分については、第1の実施形態での説明を準用できるので説明、図示を特に説明する場合を除き省略し、相違点について説明する。
まず、本実施形態でのシェーディング板29aの一例を図9に示す。尚、画像読取装置1の構成やシェーディング板29aの設置位置等は、第1の実施形態と同様でよい。そして、第2の実施形態では、図9の上方からみて、写真モード用白基準板WP、文字モード用白基準板WT、文字モード用黒基準板BT、写真モード用黒基準板BPの複数の基準板が組み合わされたものがシェーディング板29aとなる。即ち、本実施形態の画像読取装置1では、それぞれ明るさの異なる複数種類の白基準板と、それぞれ明るさの異なる複数種類の黒基準板が設けられる。
次に、図10に基づき、各基準板の濃度の関係を説明する。尚、図10のグラフの縦軸は、濃度を示し、上方になるほど白く(明るく)、下方になるほど黒い(暗い)ことを示している。
シェーディング補正部8は、白基準よりも白いものが読み取られた場合、画像データ上では真っ白(上限値)として表される(例えば、グレースケールでは、濃度値は「255」)。一方、シェーディング補正部8は、黒基準よりも黒いものを読み取った場合、画像データ上では真っ黒(下限値)して表される(例えば、グレースケールでは、濃度値は「0」)。
そして、本実施形態の画像読取装置1は、文字モードでは、暗めの白基準板(例えば、明るい灰色。例えば、用紙の色よりも暗い)と明るめの黒基準板(例えば、濃い灰色。例えば、最大濃度で印刷された文字よりも明るい)を用いる。そして、意図的に、写真モードよりも白基準と黒基準の濃度範囲が狭められる。具体的に、文字モード用白基準板WTは写真モード用白基準板WPよりも暗い。又、文字モード用黒基準板BTは写真モード用黒基準板BPよりも明るい。その結果、文字部分は真っ黒として読み取られやすく、用紙部分は真っ白に読み取られやすくなる。
一方、階調の変化のある図柄や写真の読み取りを行う場合、読み取りにおける濃度範囲が狭ければ、正確に読み取り難い。そのため、写真モードでは、文字モードよりも読み取りにおける濃度範囲を大きくする。具体的に、写真モード用白基準板WPは文字モード用白基準板WTよりも白い(明るい)。又、写真モード用黒基準板BPは文字モード用黒基準板BTよりも黒い(暗い)される。これらの濃度の白黒における関係を図示すると、図10のようになる。第1の実施形態と同様に、写真モードの濃度範囲(全濃度域)は、文字モードの濃度範囲よりも広い。
尚、図11に基づき、本発明の第2の実施形態に係る複写機100での原稿の読取制御の一例を説明しておく。尚、本説明でも、第1の実施形態と同様、コピー等の原稿の読取時、文字モードと写真モードのいずれかが操作パネル7でセットされる例を説明する。
ここで、図11において、ステップ♯21〜ステップ♯30及びステップ♯32〜ステップ♯35は、図8のステップ♯1〜ステップ♯10及びステップ♯12〜ステップ♯15と同様である。そのため、ステップ♯21〜ステップ♯30及びステップ♯32〜ステップ♯35の説明は、図8におけるステップ♯1〜ステップ♯10及びステップ♯12〜ステップ♯15の説明を援用するものとして割愛する。
実際に第2の実施形態と第1の実施形態の相違は、ステップ♯31部分のみである。第1の実施形態では、写真モードでは、シェーディング補正部8は、ランプ25消灯時のイメージセンサ24の出力のディジタルデータに基づき黒基準を定めていた(図8のステップ♯11)。これに対し、第2の実施形態では、シェーディング補正部8は、写真モード用黒基準板BPを読み取った際のイメージセンサ24の出力のディジタルデータに基づき黒基準を定める。
即ち、文字モードが選択された場合、シェーディング補正部8は、写真モード用白基準板WPよりも暗い、文字モード用白基準板WTを読み取った際のイメージセンサ24の出力に基づき白基準を定め、写真モード用黒基準板BPよりも明るい文字モード用黒基準板BTを読み取った際のイメージセンサ24の出力に基づき黒基準を定める。又、写真モードが選択された場合、シェーディング補正部8は、文字モード用白基準板WTよりも明るい写真モード用白基準板WPを読み取った際のイメージセンサ24の出力に基づき白基準を定め、文字モード用黒基準板BTよりも暗い写真モード用黒基準板BPを読み取った際のイメージセンサ24の出力に基づき黒基準を定める。
このようにして、本実施形態の複合機や画像読取装置1によれば、文字モードでは、写真モード用白基準板WPよりも暗い文字モード用白基準板WTを読み取って白基準が定められる。又、写真モード用黒基準板BPよりも明るい文字モード用黒基準板BTを読み取って黒基準が定められる。即ち、第1の実施形態と同様に、文字モードでは、原稿読み取りにおける濃度範囲(全濃度域)をあえて狭くする。そうすると、文字モード用白基準板WTよりも白い(明るい)部分は真っ白として読み取られる。又、黒基準板よりも黒い(暗い)部分は真っ黒として読み取られる。即ち、文字モードでは、原稿の文字部分は真っ黒として読み取られやすく、用紙の地肌部分や余白部分は真っ白として読み取られやすくなる。
従って、文字モードでは、文字部分の黒と地肌部分等の白の差が明確となる。又、黒と白の差を明確にするため、γ変換処理や空間フィルタ処理を行う必要がないので、γ変換処理や空間フィルタ処理による画質の劣化が生じない。又、γ変換処理や空間フィルタ処理を行う必要が無いので、白基準と黒基準の間の濃度階調の関係性が保たれる。従って、原稿を読み取って得られた画像データは、高画質となる。
又、写真モードでは、文字モード用白基準板WTよりも明るい写真モード用白基準板WPを読み取って白基準が定められ、文字モード用黒基準板BTよりも暗い写真モード用黒基準板BPを読み取って黒基準が定められる。即ち、写真モードでは、原稿読み取りにおける濃度範囲(全濃度域)が文字モードよりも広くなる。そうすると、原稿の読み取りにおいて、明るい色から暗い色まで、幅広い範囲で原稿に存在する色を読み取ることができ、色域が広くなる。従って、色の再現範囲が広がり、原稿を読み取って得られた画像データは高画質となる。
本発明は、シェーディング補正を行う画像読取装置1や、この画像読取装置1を備えた画像形成装置に利用可能である。
1 画像読取装置 2 画像読取部
24 イメージセンサ 25 ランプ(光源)
7 操作パネル(入力部) 8 シェーディング補正部
100 複写機(画像形成装置) WT 文字モード用白基準板
WP 写真モード用白基準板 BT 文字モード用黒基準板
BP 写真モード用黒基準板
24 イメージセンサ 25 ランプ(光源)
7 操作パネル(入力部) 8 シェーディング補正部
100 複写機(画像形成装置) WT 文字モード用白基準板
WP 写真モード用白基準板 BT 文字モード用黒基準板
BP 写真モード用黒基準板
Claims (5)
- 読取対象に光を照射する光源と、
前記読取対象からの反射光が入射され、前記読取対象を読み取るイメージセンサと、
シェーディング補正での白基準取得のために設けられ、それぞれ明るさの異なる複数種類の白基準板と、
シェーディング補正での黒基準取得のために設けられる少なくとも1つの黒基準板と、
前記白基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力と、前記黒基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力又は前記前記光源消灯時の前記イメージセンサの出力に基づきシェーディング補正を行うシェーディング補正部と、
原稿を読み取る際のモードとして、文字再現を優先する文字モードと図形、写真再現を優先する写真モードの選択入力を受け付ける入力部と、を備え、
前記文字モードが選択された場合、
前記シェーディング補正部は、写真モード用白基準板よりも暗い、文字モード用白基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力に基づき白基準を定め、前記文字モード用黒基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力に基づき黒基準を定めることを特徴とする画像読取装置。 - 前記写真モードが選択された場合、
前記シェーディング補正部は、前記文字モード用白基準板よりも明るい前記写真モード用白基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力に基づき白基準を定め、前記光源消灯時の前記イメージセンサの出力に基づき黒基準を定めることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 - 読取対象に向けて光を照射する光源と、
前記読取対象からの反射光が入射され、前記読取対象を読み取るイメージセンサと、
それぞれ明るさの異なる複数種類の白基準板と、
それぞれ明るさの異なる複数種類の黒基準板と、
前記白基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力と、前記黒基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力に基づきシェーディング補正を行うシェーディング補正部と、
原稿を読み取る際のモードとして、文字再現を優先する文字モードと図形、写真再現を優先する写真モードの選択入力を受け付ける入力部と、を備え、
前記文字モードが選択された場合、
前記シェーディング補正部は、写真モード用白基準板よりも暗い、文字モード用白基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力に基づき白基準を定め、写真モード用黒基準板よりも明るい文字モード用黒基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力に基づき黒基準を定めることを特徴とする画像読取装置。 - 前記写真モードが選択された場合、
前記シェーディング補正部は、前記文字モード用白基準板よりも明るい前記写真モード用白基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力に基づき白基準を定め、前記文字モード用黒基準板よりも暗い写真モード用黒基準板を読み取った際の前記イメージセンサの出力に基づき黒基準を定めることを特徴とする請求項3記載の画像読取装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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