JP2010286657A - 反射防止フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】反射防止フィルムは、トリアセチルセルロースフィルム(TACフィルム)にハードコート層と、低屈折率層とがこの順に積層されて構成されている。前記ハードコート層は、バインダー成分と、有機系導電材料よりなる帯電防止成分とを含む組成物を紫外線等により硬化させた硬化皮膜である。バインダー成分としては紫外線硬化性多官能(メタ)アクリレート等が好適に用いられ、帯電防止成分としてはカチオン性化合物特に第4級アンモニウム塩が好適に用いられる。
【選択図】なし
Description
本発明の反射防止性フィルムは、トリアセチルセルロースにハードコート層と低屈折率層とがこの順に積層され、前記ハードコート層がバインダー成分と有機系導電材料よりなる帯電防止成分とを含む組成物を硬化させた硬化皮膜である。従って、帯電防止性を付与することができると共に、バインダー成分と有機系導電材料よりなる帯電防止成分の屈折率差は小さく内部散乱が発生しないため、高透過率で電子画像表示装置の画像の黒が締まる。また、ハードコート層の屈折率とトリアセチルセルロースフィルムの屈折率を同等とすることができることより干渉むらを低減できる。
<反射防止フィルム>
本実施形態の反射防止フィルムは、透明樹脂基材としてのトリアセチルセルロースフィルムにハードコート層と低屈折率層とがこの順に積層されている。そして、ハードコート層は、バインダー成分と有機系導電材料よりなる帯電防止成分とを含む組成物を硬化させた硬化皮膜により形成されている。この反射防止フィルムの構成要素について、順に説明する。
<トリアセチルセルロースフィルム>
まず、トリアセチルセルロースフィルム(以下、TACフィルムともいう)は、セルロースの水酸基がアセチル基に置換された高分子であり、透明性、電気絶縁性、不燃性等の物性に優れており、その屈折率nは1.49である。トリアセチルセルロースフィルムの厚みは、好ましくは25〜200μmであり、さらに好ましくは40〜100μmである。この厚みが25μm未満の場合や200μmを超える場合には、反射防止フィルムの製造時及び使用時における取り扱い性が低下する傾向がある。
<ハードコート層>
次に、ハードコート層について説明する。
<低屈折率層>
次に、低屈折率層について説明する。
<反射防止フィルムの利用>
本実施形態の反射防止フィルムは、埃付着防止効果、光の干渉むら抑制効果、さらに反射防止効果を必要とする用途に用いることができる。特に、電子画像表示装置の表面に使用することができる。電子画像表示装置としては、例えば、ブラウン管、プラズマディスプレイ、液晶表示装置等が挙げられる。そして、その画面表面に直接、又は画面の前面に配置される板に接着層を介して密着させて用いることができる。
(1)屈折率1.49のアクリル樹脂板(商品名:「デラグラスA」、旭化成ケミカルズ株式会社製)上に、ディップコーター(株式会社 杉山元医理器製)により、ハードコート層用塗液又は低屈折率層用塗液をそれぞれ乾燥膜厚で光学膜厚が550nm程度になるように層の厚さを調整して塗布した。
(2)溶媒乾燥後、必要に応じて紫外線照射装置(岩崎電気株式会社製)により窒素雰囲気下で120W高圧水銀灯を用いて、400mJの紫外線を照射してハードコート層用塗液又は低屈折率層用塗液を硬化させた。
(3)アクリル樹脂板裏面をサンドペーパーで荒らし、黒色塗料で塗りつぶしたものを分光光度計(「U−Best V560」、日本分光株式会社製)により、光の波長400〜650nmにおける5°、−5°正反射率(分光反射率)を測定し、その反射率極小値又は極大値を読み取った。
(4)反射率の極値より以下の式を用いて屈折率を計算した。
4)全光線透過率:日本電飾工業株式会社製のNDH−2000を使用し、光学特性としての全光線透過率(%)を測定した。
○…黒が締まって見える。×…白っぽく見える。
7)鉛筆硬度:安田精機株式会社製、鉛筆硬度試験機を用いてJIS K5600−5−4に従って、鉛筆硬度を測定した。
〔製造例1、ハードコート層用塗液(HC−1)の調製〕
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート70質量部、ウレタンアクリレート30質量部、第4級アンモニウム塩(商品名:「1SX−3000」、大成ファインケミカル株式会社製)5質量部、メチルエチルケトン30質量部、メタノール70質量部、光重合開始剤(商品名:「IRGACURE184」、チバジャパン株式会社製)4質量部を混合してハードコート層用塗液(HC−1)を調製した。HC−1の重合硬化物の屈折率は1.50であった。
〔製造例2、ハードコート層用塗液(HC−2)の調製〕
製造例1の1SX−3000に代えて第4級アンモニウム塩としてテトラメチルアンモニウム硫酸塩を5質量部用いた以外は製造例1に準じてハードコート層用塗液(HC−2)を調製した。HC−2の重合硬化物の屈折率は1.49であった。
〔製造例3、ハードコート層用塗液(HC−3)の調製〕
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート70質量部、ウレタンアクリレート30質量部、酸化錫インジウム7質量部、メチルエチルケトン30質量部、メタノール70質量部、光重合開始剤(商品名:「IRGACURE184」、チバジャパン株式会社製)4質量部を混合してハードコート層用塗液(HC−3)を調製した。HC−3の重合硬化物の屈折率は1.53であった。
〔製造例3、低屈折率層用塗液(L−1)の調製〕
変性中空シリカゾルを300質量部(商品名:「スルーリアNAU」、日揮触媒株式会社製)、1,12−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−3,10−ジヒドロキシ5,5,6,6,7,7,8,8−オクタフルオロドデカンを40質量部、光重合開始剤(商品名:「KAYACURE BMS」、日本化薬株式会社製)5質量部、イソプロパノール650質量部を混合して、低屈折率層用塗液(L−1)を調製した。L−1の重合硬化物の屈折率は1.35であった。
(実施例1)
厚みが80μmのトリアセチルセルロース(TAC)フィルム(商品名:「KC8UY」、コニカミノルタオプト株式会社製、屈折率n=1.49)上に、ハードコート層用塗液HC−1をバーコーターにより、硬化皮膜の実膜厚が5μmになるように層の厚さを調整して塗布し、400mJ/cm2の紫外線により硬化し、ハードコート層を得た。次に、そのハードコート層上に、低屈折率層として、低屈折率層用塗液L−1をスピンコーターにより硬化皮膜の光学膜厚が100nmになるように層の厚さを調整して塗布し、乾燥後、窒素雰囲気下で400mJ/cm2の紫外線により硬化し、反射防止フィルムを作製した。得られた反射防止フィルムについて視感度反射率、光の波長500〜650nmでの反射率の振幅の差の最大値、ヘイズ値、全光線透過率、画像の黒の締まり、表面抵抗率及び鉛筆硬度を評価した結果を表1に示した。
(実施例2)
ハードコート層用塗液にHC−2の塗液を用い、実膜厚を5μmになるように硬化皮膜の厚さを調整して塗布した以外は、実施例1と同様にして反射防止フィルムを作製した。得られた反射防止フィルムについて視感度反射率、光の波長500〜650nmでの反射率の振幅の差の最大値、ヘイズ値、全光線透過率、画像の黒の締まり、表面抵抗率及び鉛筆硬度を評価した結果を表1に示した。
(比較例1)
ハードコート層用塗液にHC−3の塗液を用い、実膜厚を5μmになるように硬化皮膜の厚さを調整して塗布した以外は、実施例1と同様にして反射防止フィルムを作製した。得られた反射防止フィルムについて視感度反射率、光の波長500〜650nmでの反射率の振幅の差の最大値、ヘイズ値、全光線透過率、画像の黒の締まり、表面抵抗率及び鉛筆硬度を評価した結果を表1に示した。
Claims (1)
- トリアセチルセルロースフィルムにハードコート層と低屈折率層とがこの順に積層されている反射防止フィルムにおいて、
前記ハードコート層がバインダー成分と有機系導電材料よりなる帯電防止成分とを含む組成物を硬化させた硬化皮膜であることを特徴とする反射防止フィルム。
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JP2009140306A JP2010286657A (ja) | 2009-06-11 | 2009-06-11 | 反射防止フィルム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012208169A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Konica Minolta Holdings Inc | ハードコートフィルムと、それを用いた熱線遮断フィルム及び有機素子デバイス |
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2009
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