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JP2010270997A - 深夜電力機器制御システム及び深夜電力機器制御方法 - Google Patents

深夜電力機器制御システム及び深夜電力機器制御方法 Download PDF

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JP2010270997A JP2009124543A JP2009124543A JP2010270997A JP 2010270997 A JP2010270997 A JP 2010270997A JP 2009124543 A JP2009124543 A JP 2009124543A JP 2009124543 A JP2009124543 A JP 2009124543A JP 2010270997 A JP2010270997 A JP 2010270997A
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Shu Uno
收 宇野
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Chugoku Electric Power Co Inc
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Abstract

【課題】 電気給湯機等の深夜電力機器を最適に制御して、柱上変圧器等の過負荷を確実に抑制する。
【解決手段】 親制御装置3で、制御部は、今回負荷予測処理を実行した後、制御要と判定すると、例えば、要求情報がない電気給湯機5a(5b,5c,…)を制御するものとし、このなかから、稼働時間が短い機器から、又は/及び負荷が大きい機器から通電時間帯を調整して、全深夜時間帯(23時から翌8時まで)に亘って、総計電力量が、柱上変圧器2の容量を超えないように、最適スケジュールを生成する。例えば、通電時間が最も短く、定格電力も最も大きい電気給湯機5eのみ、通電時間帯を移動させる調整を行い、制御する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば、柱上変圧器を介して電力が供給される電気給湯機等の複数の深夜電力機器を制御するための深夜電力機器制御システム及び深夜電力機器制御方法に関する。
従来より、需要家の建屋内へは、柱上変圧器からの電力が低圧配電線を介して供給されている。最近は、電化住宅の普及にともなって、深夜時間帯に稼働する深夜電力機器としての電気給湯機等の設置が一般化し、深夜に過負荷となって、柱上変圧器の保護ヒューズが切れる事態が増えてきている。このことは、戸建てに限らず、マンション等の集合住宅においても同様である。
電力会社では、電気給湯機の申込状況等に基づいて、計画的に柱上変圧器等の容量の増強を行っている。ところが、柱上変圧器等の交換では、設備費や工事費が嵩むのに加えて、停電工事となるので、安易な増強の回避が望まれる。
このため、例えば、電気給湯機毎に個別に電流を計測することで、柱上変圧器等の過負荷の予測を行うことが提案されている。しかしながら、各電気給湯機は、独立にかつ深夜に稼働するので、柱上変圧器等の保護ヒューズが切れて、停電に至ってはじめて過負荷に気づくことがある。したがって、柱上変圧器等の容量を増強せずに、過負荷を抑制することは困難である。そこで、深夜電力供給時間帯に亘って、負荷が平準化して分布するように、複数の電気給湯機の通電開始時間の配分を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特公平2−13222号公報
しかしながら、上記従来技術では、負荷を平準化するための手順が明確でないので、各電気給湯機を最適に制御して、過負荷を確実に抑制することができるとは限らない。
この発明は、前記の課題を解決し、電気給湯機等の深夜電力機器を最適に制御して、柱上変圧器等の過負荷を確実に抑制することができる深夜電力機器制御システム及び深夜電力機器制御方法を提供することを目的としている。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、高圧配電線を介して供給される第1の電圧を第2の電圧に変換して低圧配電線に供給する変圧器と、前記低圧配電線を介して電力が供給され、需要家に配置される深夜電力機器と、前記変圧器に併設される第1の制御装置と、前記深夜電力機器に内蔵され、又は併設されて前記深夜電力機器を制御するとともに、通信路を介して前記第1の制御装置と通信可能な複数の第2の制御装置とを備えた深夜電力機器制御システムであって、前記第1の制御装置は、通電可能時間帯に亘って、複数の前記深夜電力機器の電力量の総計が、前記変圧器の容量を超えないように、少なくとも一部の前記深夜電力機器の通電時間帯を調整して、最適スケジュールを生成する最適スケジュール生成手段と、前記最適スケジュールに基づいて、対応する前記第2の制御装置へ前記深夜電力機器に対する通電開始及び通電停止のための制御信号を送信する制御信号送信手段とを備え、前記最適スケジュール生成手段は、前記深夜電力機器の稼働時間、及び負荷の大きさ、並びに前記需要家からの要求情報の有無のうち少なくとも1つを含む制御条件を設定し、前記制御条件のなかから少なくとも1つの制御条件を選定して、選定した前記制御条件に基づいて、制御対象の前記深夜電力機器、又はその順位を設定し、前記最適スケジュールを生成することを特徴としている。
請求項1の発明では、通電可能時間帯に亘って、複数の深夜電力機器の電力量の総計が、変圧器の容量を超えないように、少なくとも一部の深夜電力機器の通電時間帯を調整して、最適スケジュールを生成し、最適スケジュールに基づいて、対応する第2の制御装置へ深夜電力機器に対する通電開始及び通電停止のための制御信号を送信するとともに、深夜電力機器の稼働時間、及び負荷の大きさ、並びに需要家からの要求情報の有無のうち少なくとも1つを含む制御条件を設定し、制御条件のなかから少なくとも1つの制御条件を選定して、選定した制御条件に基づいて、制御対象の深夜電力機器、又はその順位を設定し、前記最適スケジュールを生成する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の深夜電力機器制御システムであって、前記第1の制御装置は、前記深夜電力機器の通電時間帯情報を含む稼働情報を取得する稼働情報取得手段と、前回の前記稼働情報に基づいて、今回の前記深夜電力機器の通電時間帯及び電力量の総計の時間的変化を含む負荷情報を予測する負荷情報予測手段と、前記負荷情報予測手段による予測結果に基づいて、前記電力量の総計が、前記変圧器の容量を超える時間帯がある場合は、制御要と判定する制御要否判定手段とを備え、前記最適スケジュール生成手段は、制御要と判定された場合に、前記最適スケジュールを生成することを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の深夜電力機器制御システムであって、前記第1の制御装置は、前記深夜電力機器の所要通電時間を算出する通電時間算出手段を備え、前記最適スケジュール生成手段は、前記所要通電時間に基づいて、前記最適スケジュールを生成することを特徴としている。
請求項4の発明は、変圧器が、高圧配電線を介して供給される第1の電圧を第2の電圧に変換して低圧配電線に供給し、需要家に配置される深夜電力機器に、前記低圧配電線を介して電力が供給され、前記変圧器に併設される第1の制御装置と、前記深夜電力機器に内蔵され、又は併設されて前記深夜電力機器を制御するとともに、通信路を介して前記第1の制御装置と通信可能な複数の第2の制御装置とによって、前記深夜電力機器を制御する深夜電力機器制御方法であって、前記第1の制御装置は、通電可能時間帯に亘って、複数の前記深夜電力機器の電力量の総計が、前記変圧器の容量を超えないように、少なくとも一部の前記深夜電力機器の通電時間帯を調整して、最適スケジュールを生成する最適スケジュール生成処理と、前記最適スケジュールに基づいて、対応する前記第2の制御装置へ前記深夜電力機器に対する通電開始及び通電停止のための制御信号を送信する制御信号送信処理とを実行し、前記最適スケジュール生成処理では、前記深夜電力機器の稼働時間、及び負荷の大きさ、並びに前記需要家からの要求情報の有無のうち少なくとも1つを含む制御条件を設定し、前記制御条件のなかから少なくとも1つの制御条件を選定して、選定した前記制御条件に基づいて、制御対象の前記深夜電力機器、又はその順位を設定し、前記最適スケジュールを生成することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、通電可能時間帯に亘って、複数の深夜電力機器の電力量の総計が、変圧器の容量を超えないように、少なくとも一部の深夜電力機器の通電時間帯を調整して、最適スケジュールを生成し、最適スケジュールに基づいて、対応する第2の制御装置へ深夜電力機器に対する通電開始及び通電停止のための制御信号を送信するとともに、深夜電力機器の稼働時間、及び負荷の大きさ、並びに需要家からの要求情報の有無のうち少なくとも1つを含む制御条件を設定し、制御条件のなかから少なくとも1つの制御条件を選定して、選定した制御条件に基づいて、制御対象の深夜電力機器、又はその順位を設定し、最適スケジュールを生成するので、深夜電力機器を最適に制御して、変圧器の過負荷を確実に抑制することができる。
請求項2の発明によれば、前回の稼働情報に基づいて、今回の深夜電力機器の通電時間帯及び電力量の総計の時間的変化を含む負荷情報を予測するので、深夜電力機器の種類に関わらず、制御の要否や最適スケジュール生成を実行することができる。
請求項3の発明によれば、深夜電力機器の所要通電時間を算出し、算出された所要通電時間に基づいて、最適スケジュールを生成するので、稼働情報が得られない場合であっても、最適スケジュールを生成することができる。
請求項4の発明によれば、通電可能時間帯に亘って、複数の深夜電力機器の電力量の総計が、変圧器の容量を超えないように、少なくとも一部の深夜電力機器の通電時間帯を調整して、最適スケジュールを生成し、最適スケジュールに基づいて、対応する第2の制御装置へ深夜電力機器に対する通電開始及び通電停止のための制御信号を送信するとともに、深夜電力機器の稼働時間、及び負荷の大きさ、並びに需要家からの要求情報の有無のうち少なくとも1つを含む制御条件を設定し、制御条件のなかから少なくとも1つの制御条件を選定して、選定した制御条件に基づいて、制御対象の深夜電力機器、又はその順位を設定し、最適スケジュールを生成するので、深夜電力機器を最適に制御して、変圧器の過負荷を確実に抑制することができる。
この発明の実施の形態1による電気給湯機制御システムの構成を説明するための説明図である。 同電気給湯機制御システムの構成を説明するための説明図である。 同電気給湯機制御システムに係る需要家の住戸における電気配線図である。 同電気給湯機制御システムの柱上変圧器及び親制御装置の構成を示すブロック図である。 同親制御装置の記憶部の記憶内容の例を示す図である。 同電気給湯機制御システムの子制御装置及び電気給湯機本体の構成を示すブロック図である。 同親制御装置の動作を説明するための処理手順図である。 同親制御装置の動作を説明するための説明図である。 同親制御装置の動作を説明するための説明図である。 同親制御装置の動作を説明するための説明図である。 同親制御装置の動作を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態2による電気給湯機制御システムの親制御装置の動作を説明するための処理手順図である。 この発明の実施の形態1の変形例による電気給湯機制御システムを含む配電設備情報管理システムの構成を説明するための説明図である。
次に、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1による電気給湯機制御システムの構成を説明するための説明図、図2は、同電気給湯機制御システムの構成を説明するための説明図、図3は、同電気給湯機制御システムに係る需要家の住戸における電気配線図、図4は、同電気給湯機制御システムの柱上変圧器及び親制御装置の構成を示すブロック図、図5は、同親制御装置の記憶部の記憶内容の例を示す図、図6は、同電気給湯機制御システムの子制御装置及び電気給湯機本体の構成を示すブロック図である。
図1及び図2に示すように、電気給湯機制御システム1は、柱上変圧器2と、親制御装置3と、需要家の住戸4a(4b,4c,…)に配置された電気給湯機5a(5b,5c,…)とを含んでいる。電気給湯機5a(5b,5c,…)は、親制御装置3と通信可能な子制御装置6a(6b,6c,…)と、子制御装置6a(6b,6c,…)によって制御される電気給湯機本体7a(7b,7c,…)とから構成されている。柱上変圧器2は、電柱11の上部に取り付けられ、高圧配電線8(三相3線式)を介して供給される6.6kVの電圧(第1の電圧)を200V又は100Vの電圧(第2の電圧)に変換して、低圧配電線9(単相3線式)に供給する。
需要家の住戸4a(4b,4c,…)においては、図3に示すように、深夜電力は、タイムスイッチ13と、給湯機用電力量計14とを経由して給湯機用分電盤15に供給され、この給湯機用分電盤15には、子制御装置6a(6b,6c,…)と電気給湯機7a(7b,7c,…)とが接続される。タイムスイッチ13は、深夜の時間帯(例えば、23時から翌8時まで)に電力を供給し、これ以外の時間帯は電力を遮断するためのタイマを有している。また、一般の電力(従量電灯用)は、電力量計16と、分電盤17とを経由して、分電盤17に供給され、この分電盤17には、屋内配線を介して家庭用電気機器等の一般負荷18a,18b,…が接続される。
この実施の形態では、柱上変圧器2は、図4に示すように、柱上変圧器2の高圧配電線8側及び低圧配電線9側の電圧を計測する電圧計測部21と、柱上変圧器2の高圧配電線8側及び低圧配電線9側の電流を計測する電流計測部22とを含んでいる。また、親制御装置3は、構成各部を制御する制御部24と、各種制御プログラムやデータが記憶される記憶部25と、所定のプロトコル(例えば、TCP/IP)に従って子制御装置6a(6b,6c,…)との間で電力線搬送通信(PLC:Power Line Communication)を行うための通信部26と、A/D変換器を含み、計測値が入力される入力部27と、電源部28とを有している。
制御部24は、CPU(Central Processing Unit)等からなり、記憶部25に記憶された所定の制御プログラムに従って構成各部を制御する。親制御装置3は、記憶部25に記憶された制御プログラムに従って、例えば、各電気給湯機5a(5b,5c,…)を制御するための給湯機制御処理等を実行する。給湯機制御処理は、前回稼働情報取得処理や、要求情報取得処理、今回負荷予測処理、制御要否判定処理、最適スケジュール生成処理、制御信号送信処理、稼働情報取得処理、総計電力量算出処理、調整要否判定処理等を含んでいる。
制御部24は、前回稼働情報取得処理で、前回(前日)の稼働情報として、記憶部25に記憶された各電気給湯機5a(5b,5c,…)の通電時間帯情報(通電時間及び時間数)等を取得する。制御部24は、要求情報取得処理で、例えば、リモコン端末38を介して入力された需要家からの要求情報を取得する。要求情報は、例えば、焚増要求(100リットル増量等)や、運転休止要求(3日間休止等)を含んでいる。
制御部24は、今回負荷予測処理で、前回稼働情報及び要求情報に基づいて、今回(23時から翌8時まで)の各電気給湯機5a(5b,5c,…)の通電時間帯及び総計電力量の時間的変化を含む負荷情報を予測する。制御部24は、制御要否判定処理で、負荷情報の予測結果に基づいて、総計電力量が、柱上変圧器2の容量を超える時間帯がある場合は、制御要と判定する。
制御部24は、最適スケジュール生成処理で、全深夜時間帯(23時から翌8時まで)に亘って、総計電力量が、柱上変圧器2の容量を超えないように、各電気給湯機5a(5b,5c,…)の通電時間帯を調整して、最適スケジュールを生成する。この実施の形態では、最適スケジュール生成処理は、優先順位設定処理を含んでいる。制御部24は、優先順位設定処理で、制御条件として、例えば、電気給湯機5a(5b,5c,…)の稼働時間、負荷の大きさ、要求情報の有無等を設定し、これらの制御条件のなかから少なくとも1つの条件を選定して、制御する電気給湯機5a(5b,5c,…)、又はその順位を設定する。
制御部24は、例えば、要求情報がない電気給湯機5a(5b,5c,…)を制御するものとし、このなかから、稼働時間が短い機器から、又は/及び負荷が大きい機器から通電時間帯を調整して、全深夜時間帯(23時から翌8時まで)に亘って、総計電力量が、柱上変圧器2の容量を超えないように、最適スケジュールを生成する。
制御部24は、制御信号送信処理で、制御対象の電気給湯機5a(5b,5c,…)へ通信部26を介して、制御信号(通電開始制御信号及び通電停止制御信号)を送信する。制御部24は、稼働情報取得処理で、各電気給湯機5a(5b,5c,…)の稼働情報(例えば、通電時刻情報や、通電時の電流値等を含む)を取得する。制御部24は、総計電力量算出処理で、電気給湯機5a,5b,…の総計電力量を算出する。制御部24は、調整要否判定処理で、電気給湯機5a,5b,…の総計電力量が、柱上変圧器2の容量を超えていなか否か判定する。
記憶部25は、ROM、RAMや、FD(フレキシブル・ディスク)、HD(ハード・ディスク)、CD−ROMが装着されるFDD、HDD、CD−ROMドライバ等からなっている。記憶部25は、各種プログラムを記憶するプログラム記憶部と、各電気給湯機の稼働情報や、設定情報等の各種情報を記憶する情報記憶部とを有している。図5に示すように、記憶部25の情報記憶部には、電気給湯機識別符号に対応付けて、定格電力[kVA]や、実績としての稼働時間等が記憶される。
通信部26は、商用電力の周波数帯域をカットし、電力線搬送通信のための信号の周波数帯域を通過させるフィルタ回路と、例えば、低圧配電線9に電力線搬送通信のための信号を注入するカプラ回路とを含んでいる。また、電源部28は、低圧配電線9を介して供給される電力から構成各部に供給する駆動電力を生成する。
子制御装置6a(6b,6c,…)は、図6に示すように、構成各部を制御する主制御部31と、各種制御プログラムやデータが記憶される記憶部32と、所定のプロトコル(例えば、TCP/IP)に従って親制御装置3との間で電力線搬送通信を行うための通信部33と、電源部34と、A/D変換器を含み計測値が入力される入力部35と、ヒータ41を制御するヒータ制御部36と、リモコン端末38を制御するリモコン制御部37とを有している。
主制御部31は、CPU等からなり、記憶部32に記憶された所定の制御プログラムに従って構成各部を制御する。この実施の形態では、主制御部31は、通信部33を介して、親制御装置3から制御信号(通電開始制御信号/通電停止制御信号)を受けると、ヒータ制御部36を介して、ヒータ41への通電をオン/オフさせる。主制御部31は、親制御装置3から制御信号を受けない場合は、例えば、計測された温度等に基づいて、ヒータ41への通電をオン/オフさせる。また、主制御部31は、親制御装置3から要求があると、又は定期的に、稼働情報(例えば、通電時刻情報等)を、通信部33を介して、親制御装置3へ送信する。
通信部33は、商用電力の周波数帯域をカットし、電力線搬送通信のための信号の周波数帯域を通過させるフィルタ回路と、例えば、低圧配電線9に電力線搬送通信のための信号を注入するカプラ回路とを含んでいる。また、電源部34は、低圧配電線9を介して供給される電力から構成各部に供給する駆動電力を生成する。
電気給湯機本体7a(7b,7c,…)は、リレー回路42によって制御され、タンク内の水を加熱するヒータ41と、ヒータ制御部36によって駆動制御されるリレー回路42と、通電時の消費電流を計測する電流計測部43と、タンク内の湯の温度を計測する温度計測部44と、タンク内の水位を計測する液位計測部45とを有している。また、リモコン端末38は、表示部46と、操作部47とを有している。
図7は、同親制御装置の動作を説明するための処理手順図、図8乃至図11は、同親制御装置の動作を説明するための説明図である。図7乃至図11を参照して、電気給湯機制御システムの動作について説明する。
まず、親制御装置3で、制御部24は、前回稼働情報取得処理を実行する(ステップSA11(図7))。制御部24は、前回(前日)の稼働情報として、記憶部25に記憶された各電気給湯機5a(5b,5c,…)の通電時間帯情報(通電時間及び時間数)等を取得する。次に、ステップSA12で、制御部24は、要求情報取得処理を実行する。制御部24は、例えば、リモコン端末38を介して入力された需要家からの要求情報を取得する。
次に、ステップSA13で、制御部24は、今回負荷予測処理を実行する。制御部24は、前回稼働情報及び要求情報に基づいて、今回(23時から翌8時まで)の各電気給湯機5a(5b,5c,…)の通電時間帯及び総計電力量の時間的変化を含む負荷情報を予測する(例えば、図8及び図9参照。)。次に、ステップSA14で、制御部24は、制御要否判定処理を実行する。制御部24は、負荷情報の予測結果に基づいて、総計電力量が、柱上変圧器2の容量を超える時間帯がある場合は、制御要と判定し、ステップSA15へ進み、これ以外の場合は、処理を終了する。
次に、ステップSA15で、制御部24は、最適スケジュール生成処理を実行する。制御部24は、最適スケジュール生成処理で、全深夜時間帯(23時から翌8時まで)に亘って、総計電力量が、柱上変圧器2の容量を超えないように、各電気給湯機5a(5b,5c,…)の通電時間帯を調整して、最適スケジュールを生成する。この実施の形態では、最適スケジュール生成処理は、優先順位設定処理を含んでいる。制御部24は、優先順位設定処理で、制御条件として、例えば、稼働時間、負荷の大きさ、要求情報の有無等を設定し、これらの制御条件のなかから少なくとも1つの条件を選定して、制御する電気給湯機5a(5b,5c,…)、又はその順位を設定する。
制御部24は、例えば、要求情報がない電気給湯機5a(5b,5c,…)を制御するものとし、このなかから、稼働時間が短い機器から、又は/及び負荷が大きい機器から通電時間帯を調整して、全深夜時間帯(23時から翌8時まで)に亘って、総計電力量が、柱上変圧器2の容量を超えないように、最適スケジュールを生成する。例えば、図10及び図11に示すように、通電時間が最も短く、定格電力も最も大きい電気給湯機5eのみ、通電時間帯を移動させる調整を行う。
次に、ステップSA16で、制御部24は、制御信号送信処理を開始する。制御部24は、制御対象の電気給湯機5a(5b,5c,…)へ通信部26を介して、制御信号(通電開始制御信号及び通電停止制御信号)を送信する。次に、ステップSA17で、制御部24は、稼働情報取得処理を実行する。制御部24は、各電気給湯機5a(5b,5c,…)の稼働情報(通電時の電流値等を含む)を取得する。次に、ステップSA18で、制御部24は、総計電力算出処理を実行する。制御部24は、電気給湯機5a,5b,…の総計電力量を算出する。
次に、ステップSA19で、制御部24は、調整要否判定処理を実行する。制御部24は、調整要否判定処理で、電気給湯機5a,5b,…の総計電力量が、柱上変圧器2の容量を超えていなか否か判定し、越えている場合は調整要と判定し、ステップSA15に戻り、これ以外の場合は、ステップSA20に進む。これにより、水温の変化等による稼働時間の変動に対応することができるとともに、適正に運転されているか否かの確認を行うことができる。次に、ステップSA20で、制御部24は、終了時刻(8時)となったか否か判定する。制御部24は、終了時刻となった場合は、処理を終了し、これ以外の場合は、ステップSA17へ戻る。
これにより、非制御時には、図8及び図9に示すように、総計電力が容量を超過した時間帯があったが、制御時には、図10及び図11に示すように、例えば、電気給湯機5e(識別符号000e)の稼働時間帯を移動させることにより、全時間帯に亘って、総計電力が容量を下回るように改善された。なお、図8乃至図11において、「000a(a)」、「000b(b)」、「000c(c)」、「000d(d)」、「000e(e)」は、それぞれ、電気給湯機5a,5b,5c,5d,5eを示す。
こうして、この実施の形態の構成によれば、親制御装置が、割引適用の所定の時間帯(23時から翌8時まで)において、負荷が平準化され、かつ、常に、総計電力量が、対応する柱上変圧器の容量を超過しないように、子制御装置を介して、各電気給湯機を制御するので上記時間帯を通して柱上変圧器の稼働率を向上させることができ、過負荷による深夜の停電を抑制することができる。
また、柱上変圧器の容量を過大に設定することなく、その過負荷を抑制することができる。すなわち、柱上変圧器の容量増強を極力回避でき、増強するとしても適正な容量に設定でき、過大となることがない。これにより、設備費や工事費に係るコストを低減することができる。また、柱上変圧器の容量増強不要の場合は、停電工事を回避することができる。
また、制御条件として、例えば、稼働時間、負荷の大きさ、要求情報の有無等を設定し、これらの制御条件のなかから少なくとも1つの条件を選定して、制御する電気給湯機5a(5b,5c,…)、又はその順位を設定するので、円滑かつ確実に、最適スケジュールを生成し、電気給湯機5a(5b,5c,…)を最適に制御して、柱上変圧器の過負荷を確実に抑制することができる。
(実施の形態2)
図12は、この発明の実施の形態2による電気給湯機制御システムの親制御装置の動作を説明するための処理手順図である。この実施の形態の構成が上述した実施の形態1の構成と大きく異なるところは、各子制御装置が、液位情報(水量情報)や温度情報等を親制御装置へ送信し、親制御装置で、各電気給湯機における所要通電時間を算出して、最適スケジュールを生成するように構成した点である。
この実施の形態では、親制御装置3の制御部24は、記憶部25に記憶された制御プログラムに従って、給湯機制御処理等を実行する。給湯機制御処理は、前回稼働情報取得処理や、要求情報取得処理、計測情報等取得処理、所要通電時間算出処理、最適スケジュール生成処理、制御信号送信処理等を含んでいる。
制御部24は、計測情報等取得処理で、各電気給湯機5a(5b,5c,…)から、液位情報(水量情報)や温度情報、設定温度等を取得する。制御部24は、所要通電時間算出処理で、取得した計測情報等や、予め知られたヒータ容量に基づいて、沸き上がるまでに必要な所要通電時間を算出する。
制御部24は、最適スケジュール生成処理で、全深夜時間帯(23時から翌8時まで)に亘って、総計電力量が、柱上変圧器2の容量を超えないように、各電気給湯機5a(5b,5c,…)の通電時間帯を調整して、最適スケジュールを生成する。次に、図12を参照して、電気給湯機制御システムの動作について説明する。まず、親制御装置3で、制御部24は、前回稼働情報取得処理を実行する(ステップSB11(図12))。次に、ステップSB12で、制御部24は、要求情報取得処理を実行する。
次に、ステップSB13で、制御部24は、計測情報等取得処理を実行する。制御部24は、各電気給湯機5a(5b,5c,…)から、液位情報(水量情報)や温度情報、設定温度等を取得する。次に、ステップSB14で、制御部24は、所要通電時間算出処理を実行する。制御部24は、所要通電時間算出処理で、取得した計測情報等や、予め知られたヒータ容量に基づいて、沸き上がるまでに必要な所要通電時間を算出する。
次に、ステップSB15で、制御部24は、最適スケジュール生成処理を実行する。制御部24は、最適スケジュール生成処理で、全深夜時間帯(23時から翌8時まで)に亘って、総計電力量が、柱上変圧器2の容量を超えないように、各電気給湯機5a(5b,5c,…)の通電時間帯を調整して、最適スケジュールを生成する。
次に、ステップSB16で、制御部24は、制御信号送信処理を開始する。制御部24は、制御対象の電気給湯機5a(5b,5c,…)へ通信部26を介して、制御信号(通電開始制御信号及び通電停止制御信号)を送信する。次に、ステップSB17で、制御部24は、終了時刻(8時)となったか否か判定する。制御部24は、終了時刻となった場合は、処理を終了し、これ以外の場合は、ステップSB16へ戻る。
この実施の形態の構成によれば、上述した第1の実施の形態と略同一の効果を得ることができる。加えて、前回(前日)の実績に基づいて予測することなく、過負荷が抑制されるように、正確かつ確実に、各電気給湯機を制御することができる。
以上、この発明の実施の形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述した実施の形態では、親制御装置において、前回稼働情報取得処理や、要求情報取得処理、今回負荷予測処理、制御要否判定処理、最適スケジュール生成処理、制御信号送信処理、稼働情報取得処理、総計電力算出処理、調整要否判定処理等を、制御部が、対応する制御プログラムを実行することによって行う場合について述べたが、一部又は全部を専用のハードウェアを用いて行い、他の一部を対応するプログラムを実行して処理するようにしても良い。また、それぞれ別々のCPUが実行しても良いし、例えば、単一のCPUが実行しても良い。
また、図13に示すように、配電設備情報管理システム51において、親制御装置53a,53b,…の記憶部に、負荷曲線(例えば、子制御装置55a(55b,55c,…)別の情報や、総計を含む)等の負荷情報を記憶させ、かつ、ネットワーク54を介して電力会社Aに設置した管理サーバ52に送信して、一括管理させて、対応する柱上変圧器の容量増強のための取替工事等の優先順位を設定するために活用することができる。ここで、ネットワーク54としては、専用の通信路を用いたネットワークのほか、FTTH(Fiber To The Home)回線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等を用いたネットワークでも良い。
また、親制御装置3と子制御装置6a(6b,6c,…)との間の通信は、電力線搬送通信に限らず、無線通信によっても良い。また、電気給湯機は、ヒータ式に限らず、ヒートポンプ式であっても良い。ここで、コンプレッサ保護のために、ヒータ式に比べて長時間間隔(例えば、略30分単位)で制御するようにする。また、深夜電力機器として、蓄熱式電気暖房機にも適用できる。また、対応する子制御装置を設置する場合には、所定の割引料金体系が適用されるようにしても良い。また、子制御装置は、電気給湯機本体と一体化させても良いし、独立して配置しても良い。
また、第1の実施の形態で、制御部24が、制御不要(ステップSA14)の判定をした場合に、処理を終了せずに、ステップSA17へ進んで稼働情報取得を実行するようにしても良い。
また、第2の実施の形態で、液位情報(水量情報)や温度情報等を親制御装置に送信して、親制御装置で各電気給湯機の所要通電時間等を算出する場合について述べたが、一部の電気給湯機について液位情報(水量情報)や温度情報等を親制御装置に送信して、親制御装置は、前回稼働情報(稼働実績)も参照するようにしても良い。また、親制御装置で各電気給湯機の所要通電時間等を算出する場合について述べたが、電気給湯機の子制御装置が、液位情報(水量情報)や温度情報に基づいて、所要通電時間を算出して、親制御装置へ送信するようにしても良いし、沸上り予定時刻や通電開始予定時刻等も予め親制御装置へ送信するようにしても良い。また、第2の実施の形態においては、前回稼働情報取得処理は、必ずしも実行しなくても良い。
また、警報装置を住戸に設置しておき、電気給湯機が故障の際に、親制御装置から子制御装置を介して警報情報を警報装置へ送信するようにしても良い。
戸建て住宅のほか、マンション等の集合住宅においても適用できる。また、変圧器としては、柱上変圧器のほか、例えば、集合住宅の電気室に配置された変圧器にも適用できる。
1 電気給湯機制御システム(深夜電力機器制御システム)
2 柱上変圧器(変圧器)
3 親制御装置(第1の制御装置)
4a,4b,… 住戸
5a,5b,… 電気給湯機(深夜電力機器)
6a,6b,… 子制御装置(第2の制御装置)
7a,7b,… 電気給湯機本体
8 高圧配電線
9 低圧配電線
24 制御部(最適スケジュール生成手段、制御信号送信手段、稼働情報取得手段、負荷情報予測手段、制御要否判定手段、通電時間算出手段)
25 記憶部

Claims (4)

  1. 高圧配電線を介して供給される第1の電圧を第2の電圧に変換して低圧配電線に供給する変圧器と、前記低圧配電線を介して電力が供給され、需要家に配置される深夜電力機器と、前記変圧器に併設される第1の制御装置と、前記深夜電力機器に内蔵され、又は併設されて前記深夜電力機器を制御するとともに、通信路を介して前記第1の制御装置と通信可能な複数の第2の制御装置とを備えた深夜電力機器制御システムであって、
    前記第1の制御装置は、通電可能時間帯に亘って、複数の前記深夜電力機器の電力量の総計が、前記変圧器の容量を超えないように、少なくとも一部の前記深夜電力機器の通電時間帯を調整して、最適スケジュールを生成する最適スケジュール生成手段と、前記最適スケジュールに基づいて、対応する前記第2の制御装置へ前記深夜電力機器に対する通電開始及び通電停止のための制御信号を送信する制御信号送信手段とを備え、
    前記最適スケジュール生成手段は、前記深夜電力機器の稼働時間、及び負荷の大きさ、並びに前記需要家からの要求情報の有無のうち少なくとも1つを含む制御条件を設定し、前記制御条件のなかから少なくとも1つの制御条件を選定して、選定した前記制御条件に基づいて、制御対象の前記深夜電力機器、又はその順位を設定し、前記最適スケジュールを生成する
    ことを特徴とする深夜電力機器制御システム。
  2. 前記第1の制御装置は、前記深夜電力機器の通電時間帯情報を含む稼働情報を取得する稼働情報取得手段と、前回の前記稼働情報に基づいて、今回の前記深夜電力機器の通電時間帯及び電力量の総計の時間的変化を含む負荷情報を予測する負荷情報予測手段と、前記負荷情報予測手段による予測結果に基づいて、前記電力量の総計が、前記変圧器の容量を超える時間帯がある場合は、制御要と判定する制御要否判定手段とを備え、前記最適スケジュール生成手段は、制御要と判定された場合に、前記最適スケジュールを生成することを特徴とする請求項1に記載の深夜電力機器制御システム。
  3. 前記第1の制御装置は、前記深夜電力機器の所要通電時間を算出する通電時間算出手段を備え、前記最適スケジュール生成手段は、前記所要通電時間に基づいて、前記最適スケジュールを生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の深夜電力機器制御システム。
  4. 変圧器が、高圧配電線を介して供給される第1の電圧を第2の電圧に変換して低圧配電線に供給し、需要家に配置される深夜電力機器に、前記低圧配電線を介して電力が供給され、前記変圧器に併設される第1の制御装置と、前記深夜電力機器に内蔵され、又は併設されて前記深夜電力機器を制御するとともに、通信路を介して前記第1の制御装置と通信可能な複数の第2の制御装置とによって、前記深夜電力機器を制御する深夜電力機器制御方法であって、
    前記第1の制御装置は、通電可能時間帯に亘って、複数の前記深夜電力機器の電力量の総計が、前記変圧器の容量を超えないように、少なくとも一部の前記深夜電力機器の通電時間帯を調整して、最適スケジュールを生成する最適スケジュール生成処理と、前記最適スケジュールに基づいて、対応する前記第2の制御装置へ前記深夜電力機器に対する通電開始及び通電停止のための制御信号を送信する制御信号送信処理とを実行し、
    前記最適スケジュール生成処理では、前記深夜電力機器の稼働時間、及び負荷の大きさ、並びに前記需要家からの要求情報の有無のうち少なくとも1つを含む制御条件を設定し、前記制御条件のなかから少なくとも1つの制御条件を選定して、選定した前記制御条件に基づいて、制御対象の前記深夜電力機器、又はその順位を設定し、前記最適スケジュールを生成する
    ことを特徴とする深夜電力機器制御方法。
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