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JP2010265182A - 高脂血症及び肥満の予防改善用組成物 - Google Patents

高脂血症及び肥満の予防改善用組成物 Download PDF

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Kenji Sakamoto
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Akita University NUC
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Akita University NUC
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Abstract

【課題】食用天然物の中から高脂血症、肥満およびそれらの関連疾患等の予防又は治療改善に有効な作用を有する素材の提供。
【解決手段】アケビ科植物果皮及び/又はその溶媒抽出物又を有効成分として含有する、高脂血症、肥満およびそれらの関連疾患等の予防又は治療改善用である食品、飲料または医薬品。
【選択図】図1

Description

本発明は、アケビ科(Lardizabalaceae)植物の果皮またはその溶媒抽出物の肥満の予防改善剤、中性脂肪低減剤およびリパーゼ阻害剤を提供する。また本発明は肥満の予防改善、血液中性脂肪用またはリパーゼ阻害用である、食品または飲料、もしくは経口投与される医薬品に関する。
脂肪や糖質の過剰摂取は肥満や高脂血症の原因となる。高脂血症における血中中性脂肪濃度の上昇は、高血圧症や動脈硬化症を誘起するとされるため、中性脂肪の血中濃度上昇を抑制して肥満や高脂血症の改善を図る多くの試みがなされている。
一方近年、日本人の食生活の欧米化に伴い、脂肪含有率の高い食品の摂取機会が増えている。平成17年国民栄養調査(厚生労働省)によると、エネルギー摂取量は年々減少しているものの、その脂肪エネルギー比率は適正量の上限が25%とされるが、脂肪エネルギー比率30%以上である成人の割合は2割を超え漸増傾向にある。
脂肪の過剰摂取は上述のように肥満及び肥満に起因する糖尿病、高脂血症、高血圧、動脈硬化等を発症させるため、肥満であったり、血中中性脂肪濃度が高い場合は血中リポ蛋白リパーゼ活性、脂質吸収を抑制、脂質代謝改善剤、食欲抑制剤等の医薬品を用いうるが、副作用が懸念されるため、重篤な肥満等の症状に至るまでは使用がためらわれる。
脂肪の過剰摂取を抑え肥満を防ぐためには、食事をコントロールして摂取カロリーを減らすことが望ましいが、十分な食事管理と栄養指導が必須であり、容易には行うことができない。そのため実質的に有効な解決手段としては、食品由来の安全な成分を用いて食事に由来する脂肪の吸収を抑制することが挙げられる。
このような目的で開発された食後の血中中性脂肪濃度の上昇を抑える食品素材としては次のようなものがある。まずトリアシルグリセロールとは異なる消化吸収特性を持つジアシルグリセロールとして、通常の食用油を酵素分解したもの(J. Am. Coll. Nutr. 2000;19(6):789-796、Clin. Chim. Acta. 2001;11(2):109-117)や天然成分である1,2-ジアシルグリセロ-3-アセテートを主成分とするアケビ油(特開2008-156509)があり、リパーゼ阻害により脂肪吸収を抑制する動物性食品素材としてはグロビン蛋白分解物(J. Nutr. 1988;128:56-60、日本臨床・食糧学会誌1999;52(2):71-77、健康・栄養食品研究2002;5(3):131-144)が知られており、植物由来のリパーゼ阻害活性を有する素材に関しては、植物樹皮由来のタンニン(特公昭60-11912)、マメ科植物カワラケツメイに含まれるタンニン類やフラボノイド類およびその配糖体(特開平8-259557)、緑茶中の主要な成分エピガロカテキンガレートおよびエピカテキンガレートを配合した脂質吸収抑制食品(特開平3-228664)、ブドウ種子抽出物のリパーゼ阻害作用(Nutrition 2003;19(10):876-879)、サラシア由来ポリフェノールによるリパーゼ阻害作用とラットの抗肥満作用(J. Nutr. 2002;132:1819-1824)や、ウーロン茶抽出物によるマウスの抗肥満作用(Int. J. Obes. 1999;23:98-105)などが知られている。
上記の植物由来リパーゼ阻害剤は、活性成分を高度に精製した場合は別であるが、必ずしも十分な活性でなく、またそれぞれの素材の性質上あらゆる飲食品に適するとまでは云えないため、食用植物由来で活性が十分高い新たなリパーゼ阻害作用を持つ食品素材が必要とされていた。
特開2008-156509 特公昭60-11912 特開平8-259557
J. Am. Coll. Nutr. 2000;19(6):789-796 Clin. Chim. Acta. 2001;11(2):109-117 J. Nutr. 1988;128:56-60 日本臨床・食糧学会誌1999;52(2):71-77 健康・栄養食品研究2002;5(3):131-144 Nutrition 2003;19(10):876-879 J. Nutr. 2002;132:1819-1824 Int. J. Obes. 1999;23:98-105
本発明は天然の食品素材のなかから、リパーゼ阻害活性、血中中性脂肪濃度上昇抑制活性、あるいは抗肥満活性を有するものを見いだし、提供する。
本発明者らはリパーゼ阻害活性を指標に鋭意探索した結果、天然の食品素材のなかでアケビ科植物の果皮がリパーゼ阻害活性のみならず血中中性脂肪濃度上昇抑制活性、抗肥満活性をも有することを見いだし、本発明を完成させた。なお本発明に係るアケビ科植物果皮は長い食経験のある天然物であるため人体に対して悪影響がある可能性が低い。
本発明はアケビ科植物果皮、その溶媒抽出物、またはさらにその精製物を含有するリパーゼ阻害剤、血中中性脂肪濃度上昇抑制剤、抗肥満剤に係わる。
本発明において前記アケビ科(Lardizabalaceae)植物はアケビ(Akebia quinata)、ミツバアケビ(Akebia trifoliata)、アケビとミツバアケビの雑種であるゴヨウアケビ(Akebia x pentaphylla)、ムベ(Stauntonia mube)等であり得る。
本発明においてアケビ科植物果皮、その溶媒抽出物、またはさらにその精製物を含有するリパーゼ阻害剤、血中中性脂肪濃度上昇抑制剤、抗肥満剤は、高脂血症または肥満の治療または予防に用い得る。
本発明はまた、アケビ科植物果皮、その溶媒抽出物、またはさらにその精製物を含有するリパーゼ阻害、血中中性脂肪濃度上昇抑制または肥満抑制のための食品または医薬品に係わる。
本発明のアケビ科植物果皮、またはその溶媒抽出物を飲食料に適量加え、食事由来の脂肪摂取による血中中性脂肪濃度の過度な上昇を抑えることができ、また中性脂肪の蓄積を防ぎ、肥満を予防/解消することができる。飲食料は、通常食するものであればよく、清涼飲料、調味料、混ぜ飯、加工食品、インスタント食品、レトルト食品、菓子、乳製品、健康食品、サプリメント等であってもよい。
飲食料に対する本発明のリパーゼ阻害剤、血中中性脂肪濃度上昇抑制剤、抗肥満剤の添加量は、1食あたりのアケビ科植物の果皮または果皮溶媒抽出物の摂取量が乾燥物として0.1mg〜10 gとなるよう添加する。ただし、本発明のアケビ科植物の果皮及び果皮抽出物は、もともと食品であるため、安全性が高く、飲食料に対する添加量に実質的上限はない。
本発明のアケビ科植物の果皮または果皮溶媒抽出物を含むリパーゼ阻害剤、血中中性脂肪濃度上昇抑制剤、抗肥満剤は、食事由来の脂肪の吸収を抑制し、血中中性脂肪濃度の過分な上昇を防止および/または低減させるための薬剤の有効成分としても使用できる。
本発明により、天然物を有効成分として含有するリパーゼ阻害剤、血中中性脂肪濃度上昇抑制剤、若しくは抗肥満剤、又はそれを含む食品が提供される。
アケビ果皮抽出物の膵リパーゼ活性に対する阻害作用を示す図である。 ラットの経口投与された脂質の消化吸収に及ぼす、アケビ果皮抽出物の影響を示す図である。 アケビ果皮抽出物の3T3-L1脂肪細胞の分化(中性脂肪の蓄積)に対する抑制作用を示す図である。 高脂肪食で飼育したマウスの体重増加に対してアケビ果皮抽出物が抑制効果を持つことを示す図である。 高脂肪食で飼育したマウスの臓器重量に及ぼすアケビ果皮抽出物の影響を示す図である。 高脂肪食で飼育したマウスの血中中性脂肪濃度、コレステロール濃度に及ぼすアケビ果皮抽出物の影響を示した図である。 高脂肪食で飼育したマウス肝臓の脂質含量に及ぼすアケビ果皮抽出物の影響を示した図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に係るアケビ科植物の果皮は、採取したままの生のもの、それを細切したもの、乾燥させたもの、乾燥後に細切したり粉砕したりしたもの等を用いることができ、さらに加熱などの処理をくわえたものでもよいが、これらに限定されるものではなく本発明の効果を損なわない範囲でその他の形態のものも用いることができる。本発明に係るアケビ科植物果皮の抽出物は、植物の抽出に一般的に用いられている抽出方法、すなわちアケビ科植物を溶媒によって抽出する方法等で得ることができる。
抽出物を得る際のアケビ科植物の形態としては、例えば、採取したままの生のもの、それを細切したもの、乾燥させたもの、乾燥後に細切したり粉砕したりしたもの等が用いられるが、これらに限定されるものではなく本発明の効果を損なわない範囲でその他の形態のものも用いることができる。本発明においては、乾燥、粉末化等抽出効率の高い形態にした後、溶媒抽出に供するのが望ましい。
抽出に用いる溶媒としては、特に限定されるものではないが、例えば、水、エタノール等のアルコール類、または食品等の製造加工に使用し得る有機溶媒等が挙げられ、これらの溶媒を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。溶媒のなかでも、アルコール、または含水アルコールが本発明の有効性を発揮させる上で好ましい。
抽出に当たっては、溶媒に浸漬、溶媒還流する等の手段が用いられ、適宜攪拌してもよい。また、抽出温度については、特に限定されず、通常室温から常圧下での溶媒の沸点の範囲で行われる。なお、抽出時間については特に限定されず任意の時間で行われる。溶媒で抽出した後は、抽出液から抽出残査等の固形物をろ過、遠心分離等の方法で除去した後、抽出溶媒を除去することにより抽出物を得る。
本発明のリパーゼ阻害剤、血中中性脂肪濃度上昇抑制剤、又は抗肥満剤中のアケビ科植物果皮又はその抽出物含有量は、所望の作用が奏される含有量である限りとくに限定されない。また本発明のリパーゼ阻害剤、血中中性脂肪濃度上昇抑制剤、又は抗肥満剤は、常法により、必要に応じて適当な添加剤等を利用して食品形態または医薬品製剤形態等に調製され得る。
食品形態としては、飲料、固形食品、半固形食品等が挙げられ、高脂血症や肥満の予防改善を目的とする食品、例えば特定保健用食品にもなり得る。飲料としては、例えば清涼飲料、果汁飲料等が挙げられる。固形食品としては、例えば、錠剤(タブレット)の形態、顆粒、カプセル、粉末、ビスケットやクッキー等菓子類の形態、シリアル等、様々な形態の食品が挙げられる。半固形食品としては、例えばジャム、あるいはいわゆるゼリー飲料の形態が挙げられる。但し食品形態としては特にこれらに限定されず、通常の食品に本発明に係るアケビ科植物果皮又はその抽出物を添加する場合を含め、幅広く適用可能である。食品中における本発明に係るアケビ科植物果皮又はその抽出物の含有量は、食品の種類および該食品に含有される他の成分の種類や量、形態等に応じて適宜選択され得るが、通常、食品全量に対してアケビ科植物果皮又はその抽出物の乾燥物換算で0.001〜100重量% 、好ましくは0.01〜20重量% である。本発明の食品には、本発明の所望の効果が損なわれない範囲で、食品原料または食品添加物として通常用いられる種々の他の成分を配合することができる。他の成分としては例えば、甘味料、酸味料、保存料、香料、着色料、賦形剤、安定剤、湿潤剤、pH調整剤、水等が挙げられる。これらの成分は単独で、または組み合わされて使用され得る。
本発明の医薬品製剤形態としては、例えば、経口投与用製剤または非経口投与用製剤が挙げられる。経口投与用製剤としては例えば錠剤、散剤、顆粒剤、液剤、カプセル剤等の形態とすることができる。非経口投与用製剤としては例えば経鼻、経胃、経腸投与用製剤が挙げられ、それぞれ適した剤形とすることができる。
以下に本発明をより詳細に説明するために実施例を挙げるが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
調製例
Akebia quinata果皮からのエタノール抽出物の調製方法
Akebia quinataの乾燥果皮部粉砕物360gからEtOH 1800ml(1080 ml, 720 mlの2回)を用いて抽出を室温にて行った。ロータリーエバポレータで乾固後、約50 gの抽出物を得た。なおAkebia trifoliataの乾燥果皮からも同様にエタノール抽出物が得られた。
Akebia quinataエタノール抽出物におけるリパーゼ活性に対する阻害効果
上記製造例で得られたAkebia quinata抽出物の脂肪消化酵素であるリパーゼの活性に対する阻害作用を、酵素活性測定により評価した。
リパーゼ活性の測定は、酵素源としてブタ膵臓由来のリパーゼを使用し、基質にはトリオレインを用いた。反応によって生成した分解産物の遊離脂肪酸を抽出後、バソクポロイン及びブチルヒドロキシアニソールで発色させ、480nmの吸収を分光光度計で測定した。
Akebia quinata果皮乾燥粉末の熱水抽出物、70%エタノール抽出物、メタノール抽出物及び50%エタノール抽出物について、それぞれ1〜8mg/mlの濃度におけるによるリパーゼ活性を測定した結果を、図1に示す。
図1において明らかなように、Akebia quinataのアルコール又は含水アルコール抽出物は、1〜8mg/mlの間の濃度で濃度に依存してリパーゼ活性の阻害作用を示していた。なおAkebia trifoliataのアルコール又は含水アルコール抽出物も同様にリパーゼ活性の阻害作用を示した。
ラットの脂質消化吸収に及ぼすアケビ果皮抽出物の影響を、脂質負荷試験(オリーブ油負荷試験)により評価した。
オリーブ油負荷試験では、まず雄性Wistar系ラット(9週齢)に1 mlオリーブ油エマルジョン及びアケビ果皮エタノール抽出物300 mg/kgを投与し、30〜300分後に尾静脈採血を行い、血中中性脂肪濃度を測定した(n=8)。血中中性脂肪値の経時的変化を図2に示す。
血中中性脂肪は、試薬はトリグリセライド E-テスト ワコー(和光純薬)を使用して、グリセロール-3-リン酸オキシダーゼを用いた酵素法により測定した。
図2に示すように、アケビ果皮抽出物を投与した群では、油脂投与後の血中中性脂肪の上昇が顕著に抑制された(P<0.01 by two-way ANOVA followed by Bonferroni’s test)。以上により、アケビ果皮抽出物は摂取した油脂の消化吸収を抑制することが分かった。
次にマウス由来3T3-L1細胞の脂肪細胞への分化に及ぼす影響を検討した。
3T3-L1細胞は10%仔ウシ血清を含んだDMEM培地で培養した。脂肪細胞へ分化誘導する時には、細胞が最密に増殖した後に培地を10%ウシ胎児血清、10 μM Troglitazone(TRG)、1 μM Dexamethazone(DXE)、10 μg/ml Insulinを添加したDMEM培地に交換し、200 μg/mlのアケビ果皮抽出物を添加して2日間培養した。その後、TRGとDEXを除きInsulinとアケビ果皮抽出物のみを添加した培地に交換し、6日間培養し、脂肪細胞に分化誘導した。細胞を回収し、Bligh & Dyer法で脂質を抽出した後、薄層クロマトグラフィーで中性脂肪を分画し、その脂肪酸量をガスクロマトグラフィーで定量した。
図3に示すとおり、アケビ果皮70%エタノール抽出物は3T3-L1細胞において顕著に中性脂肪の蓄積を抑制し、脂肪細胞への分化を抑制することが分かった。
マウスへのアケビ果皮抽出物の長期投与の影響を検討した。
雄性ICR系マウス(4週齢)に30%牛脂を含む精製飼料を与えて飼育した。アケビ果皮抽出物は重量比2%を混合して与えた(n=13)。
飼育期間中のマウス体重の推移を図4に示す。対照群と比較して、アケビ果皮投与群で体重は有意に低かった(P<0.01 by two-way ANOVA followed by Bonferroni’s test)。12週齢の時点で、アケビ果皮投与群の体重は対照群より約10%低かった。なおマウスの摂食量は、対照群と比較してアケビ果皮投与群ではむしろ有意に高い値を示した。このためアケビ果皮抽出物の摂取による体重の減少は、摂食量の低下が原因ではないことが示された。
マウスを12週齢で解剖後、各種臓器の重量を測定した。その結果を図5に示した。脂肪組織(内臓脂肪)の重量は対照群と比較してアケビ果皮投与群で有意に低い値を示し、半分以下に低下していた(P<0.01 by Student’s t-test)。以上より、アケビ果皮は高脂肪食の摂取による内臓脂肪の蓄積を顕著に抑制することが明らかとなった。その他の臓器の重量には有意な差は観察されず、異常所見も見られなかった。一方で、肝臓は対照群では白色を呈し、脂肪肝の状態であったが、アケビ果皮投与群では赤褐色を呈し、脂肪肝の状態は観察されなかった。
12週齢での解剖時に採血し、マウスの血清生化学的パラメータを測定した。図6に示されたとおり、血清総コレステロール量(T-CHO)及び中性脂肪量(TG)は対照群と比較してアケビ果皮投与群では顕著に低い値を示し、半分以下に低下していた(P<0.01 by Student’s t-test)。以上より、アケビ果皮抽出物は高脂肪食の摂取による高脂血症を抑制することが分かった。
なお一方でASTおよびALTには両群間で有意な差は見られなかった。アケビ果皮投与群の値は正常値であったことから、アケビ果皮には肝臓毒性はないことが示された。
採取した12週齢時のマウス肝臓の脂質成分を測定した。図7に示されたとおり、中性脂肪量(TG)及び血清総コレステロール量(T-CHO)は対照群と比較してアケビ果皮投与群で顕著に低い値を示し、それぞれ40%、30%低下していた(P<0.01 by Student’s t-test)。以上より、アケビ果皮抽出物は高脂肪食の摂取による脂肪肝を抑制することが分かった。
これらの結果から、アケビ科植物果皮及び/またはその抽出物は、リパーゼ活性阻害、中性脂肪低減、肥満の予防改善の効果を有し、高脂血症、メタボリックシンドローム、肥満等に悩む人やそれらの予備軍とされる人にとって有用であることが示された。

Claims (5)

  1. アケビ科植物の果皮および/またはその抽出物を含有する肥満予防改善用組成物。
  2. アケビ科植物の果皮および/またはその抽出物を含有する血中中性脂肪増加抑制用組成物。
  3. アケビ科植物の果皮および/またはその抽出物を含有するリパーゼ阻害用組成物。
  4. 飲食料である請求項1,2または3に記載の組成物。
  5. 医薬品である請求項1,2または3に記載の組成物。
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