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JP2010249585A - 現在位置特定装置及び現在位置特定方法 - Google Patents

現在位置特定装置及び現在位置特定方法 Download PDF

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JP2010249585A JP2009097488A JP2009097488A JP2010249585A JP 2010249585 A JP2010249585 A JP 2010249585A JP 2009097488 A JP2009097488 A JP 2009097488A JP 2009097488 A JP2009097488 A JP 2009097488A JP 2010249585 A JP2010249585 A JP 2010249585A
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Atsushi Akiyama
淳 秋山
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Abstract

【課題】被駆動体の電源遮断後における再起動時に最終出力端の現在位置を特定可能な現在位置特定装置及び方法を提供する。
【解決手段】被駆動体16を減速機15を介して駆動する駆動モータ10と、減速機の出力軸15aに取り付けられ出力軸の回転位置を検出する第1のアブソリュート型エンコーダ11と、駆動モータのモータ軸に接続され駆動モータの回転位置を検出する第2のアブソリュート型エンコーダ12とを備え、駆動モータへの電源投入により、駆動モータの現在位置を含む原点からの所定区間を出力軸の回転位置として第1のアブソリュート型エンコーダの出力から特定し、駆動モータの1回転内の回転位置を第2のアブソリュート型エンコーダの出力から特定し、出力軸の回転位置と駆動モータの回転位置とから駆動モータの原点からの現在位置を特定する位置特定演算手段を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばロボットの作業中断や非常停止時に好適に使用可能な現在位置特定装置及び現在位置特定方法に関する。
従来から例えばロボット等の位置決めを行うにあたって、エンコーダをモータの回転軸に取り付け、エンコーダの出力を利用して位置を算出していた。このような現在位置特定装置のエンコーダにはインクリメント型エンコーダを用いる場合(例えば、特許文献1参照)と、アブソリュート型エンコーダを用いる場合(例えば、特許文献2参照)があった。
特許文献1に記載のインクリメント型エンコーダを用いた構成においては、外部システムの同期特性を保持し、フレキシピリティ動作を可能とするため、パルス出力、カウンタを2つ設け、動作プログラムデータを設定し、最大カウント値を変数として計算し、主動軸モータの位置合わせを自動で行うような複雑な構成をとっていた。
特開平06−120553号公報 特開2007−271459号公報
ロボットの位置決め装置のエンコーダにインクリメント型エンコーダを用いた場合は、その出力がパルス状であるため、ロボットの作業中断や非常停止等の際、再起動するとロボットの現在位置が分からず、強制的に原点復帰をする必要があった。
そして、この原点復帰を急激に行うと、原点のドグを検知しても急にロボットが停止できず、ロボットの慣性重量により原点を通り越してしまうので、ゆっくりと原点復帰することが必須とされていた。
このような原点復帰を行う場合、特に位置精度を上げるために分解能を高くすると、ロボットが原点近くに位置する場合は良いが、原点からかなり離れて位置する場合には原点まで戻るのにかなりの時間を要していた。
このように、インクリメント型エンコーダを用いた場合、ロボットの作業中断や非常停止に際して時間のかかる原点復帰を毎回行わなければならず、作業効率の低下を招いていた。
これに加えて、インクリメント型エンコーダを用いてロボットの位置決めを行う場合、ロボットの作業中断後や非常停止後の原点復帰に際して、直動型ロボットであれば原点までの復帰経路(移動の軌跡)がある程度予測できる。しかしながら、特に多関節型ロボットの場合、その構造上、例えばロボットアーム等の最終出力端が多軸になるので、ロボットがどのような経路を通って原点まで復帰するのかを予想することが難しく、作業者がロボットの近くにいたりすると安全上好ましくなかった。
特に、非常停止等でロボットが止まってしまった場合、原点復帰のために最終出力端が大きく動作してしまう場合があり、修理用の工具等や装置等の接触により周辺の動作環境に影響を及ぼす場合もあった。
一方、アブソリュート型エンコーダをモータの回転軸に単に設けた構成では、電源を遮断しても再電源投入時にロボットの現在位置を把握できるので、ロボットの原点復帰は不要となる。しかしながら、特許文献2に記載された具体的分解能からも明らかなように、アブソリュート型エンコーダの分解能には限界があり、精度の高い位置決めができなかった。従って、複雑で細かい動作を行う被駆動体の位置決め装置(現在位置特定装置)への適用は難しかった。
本発明の目的は、例えばロボット等の被駆動体の電源遮断後における再起動時に、位置の特定を必要とする最終出力端の現在位置を、被駆動体を動かすことなく特定可能な現在位置特定装置及び現在位置特定方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1に係る現在位置特定装置は、
駆動モータの回転軸に取り付けられかつ駆動モータの回転位置を検出するエンコーダを用いて被駆動体に現在の位置及び駆動指令を行う現在位置特定装置であって、
被駆動体を減速機を介して駆動する駆動モータと、
前記減速機の被駆動体側の出力軸に取り付けられかつ当該出力軸の回転位置を検出する第1のアブソリュート型エンコーダと、
前記駆動モータのモータ軸に接続され、当該駆動モータの回転位置を検出する第2のアブソリュート型エンコーダと、を備えると共に、
前記駆動モータへの電源投入により、前記駆動モータの原点からの現在位置を含む所定区間を前記第1のアブソリュート型エンコーダの出力から前記出力軸の回転位置として特定し、前記駆動モータの1回転内の回転位置を前記第2のアブソリュート型エンコーダの出力から特定し、前記出力軸の回転位置と前記駆動モータの回転位置とから前記駆動モータの原点からの現在位置を特定する位置特定演算手段を備えたことを特徴としている。
また、本発明の請求項2に係る現在位置特定方法は、
駆動モータの回転軸に取り付けられかつ駆動モータの回転位置を検出するエンコーダを用いて被駆動体に現在の位置及び駆動指令を行う現在位置特定方法であって、
被駆動体を減速機を介して駆動する駆動モータと、前記減速機の被駆動体側の出力軸に取り付けられかつ当該出力軸の回転位置を検出する第1のアブソリュート型エンコーダと、前記駆動モータのモータ軸に接続され、当該駆動モータの回転位置を検出する第2のアブソリュート型エンコーダと、を備えた現在位置特定装置を用意し、
前記駆動モータへの電源投入により、前記現在位置特定装置を介して前記駆動モータの原点からの位置を含む所定区間を前記第1のアブソリュート型エンコーダの出力から前記出力軸の回転位置として特定する第1のステップと、
前記駆動モータの1回転内の回転位置を前記第2のアブソリュート型エンコーダの出力から特定する第2のステップと、
前記第1のステップで求めた前記出力軸の回転位置と、前記第2のステップで求めた前記駆動モータの回転位置とから前記駆動モータの原点からの現在位置を特定する第3のステップと、を有したことを特徴としている。
多軸ロボットのアームの制御などに用いられる位置センサに2つのアブソリュート型エンコーダを使用することにより、高分解能にモータの位置を検出することができ、駆動モータの現在位置を正確に特定することが可能となる。
より具体的には、被駆動体を駆動するモータに何らかの要因で電源遮断が発生した場合、駆動電源遮断後電源再投入時に被駆動体を原点までゆっくり移動させる原点復帰を必要としない。これによって、被駆動体を高速で原点(初期位置)に移動させたり被駆動体が停止した位置から再び被駆動体を作動させることができる。また、単純で廉価な構成にできると共に、被駆動体の高精度な位置決めを容易に行うことができるようになる。
本発明によると、例えばロボット等の被駆動体の電源遮断後における再起動時に、位置の特定を必要とする最終出力端の現在位置を、被駆動体を動かすことなく特定可能な現在位置特定装置及び現在位置特定方法を提供することができる。
本実施形態に係るロボットの現在位置特定装置の概略構成図である。 図1に示したロボットの現在位置特定装置のブロック図である。 本実施形態に係るロボットの現在位置特定装置を用いた現在位置特定方法を説明するフローチャートである。 ロボットアーム可動範囲における本実施形態の第1のアブソリュート型エンコーダの出力と第2のアブソリュート型エンコーダの出力との相対関係を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係る現在位置特定装置について図面に基づいて説明する。なお、本実施形態ではこの現在位置特定装置をロボットに適用したロボットの現在位置特定装置として説明する。
図1は、本実施形態に係るロボットの現在位置特定装置の概略構成図である。また、図2は、図1に示したロボットの現在位置特定装置のブロック図である。また、図3は、本実施形態に係るロボットの現在位置特定装置を用いた現在位置特定方法を説明するフローチャートである。また、図4は、ロボットアーム可動範囲における本実施形態の第1のアブソリュート型エンコーダの出力と第2のアブソリュート型エンコーダの出力との相対関係を示す説明図である。
なお、本発明に係るロボットの現在位置特定装置は、以下の実施形態においては多関節型ロボットに適用するが、必ずしもこれに限定されず、直交座標型ロボットや極座標型ロボット、スカラー型ロボット、円筒座標型ロボットにも適用可能である。
本実施形態に係るロボットの現在位置特定装置1は、上述のように多関節型ロボットに適用され、図1に示すように、ロボットの多関節間の各アーム(各出力軸)に取り付けられ駆動モータとしての役目を果たすサーボモータ(以下、「モータ」とする)10と、モータ10に減速機15を介して連結された第1のアブソリュート型エンコーダ11と、モータ10のモータ軸を10aに直結した第2のアブソリュート型エンコーダ12と、を有している。なお、図1及び図2に示す構成は、複数のアームのうち最終出力端であるハンドを端部に有するアーム16に取り付けられた現在位置特定装置であるが、本実施形態に係る現在位置特定装置1は、実際には多関節型ロボットの各アームに図1及び図2に示す現在位置特定装置1が取り付けられている。
より具体的には、第1のアブソリュート型エンコーダ11は、モータ10の回転を減速比1:nの減速機15を介して減速し、この減速した出力軸15aを介してロボットのアーム16に取り付けられている。そして、第1のアブソリュート型エンコーダ11を介して、360度以内を可動範囲とするアーム16、即ち減速機15のアーム側出力軸15aの回転角度を測定するようになっている。なお、アーム16の回転位置を検出する第1のアブソリュート型エンコーダ11の分解能は、モータ軸10aの1回転より小さくなっている。これを例示的に説明すると、第1のアブソリュート型エンコーダ11の分解能を256とした場合、本実施形態ではモータ10の1回転を減速比1:nの減速機15で減速した出力軸15aの回転数(1/n)回転よりも第1のアブソリュート型エンコーダ11の分解能1/256の方が小さくなっている。即ち、各アームに連結された出力軸15aの回転角度を1回転あたり256の分解能で測定するようになっている。
アーム16の回転角度は、図2に示す出力軸(アーム)1回転以内の出力軸位置算出手段111によって求められる。第1のアブソリュート型エンコーダ11の分解能(256)によるアームの回転角度は1/256ごとに求まる。なお、減速機の減速比は、1:nのため、モータ10の回転に関して、(1/256)×n=n/256回転ごとに異なる出力が第1のアブソリュート型エンコーダ11から得られる。即ち、第1のアブソリュート型エンコーダ11によってモータの回転角度がn/256回転ごとにモータ10の位置を何れかの区間に含んだ異なる区間に対応する出力が段階的に得られる。
一方、第2のアブソリュート型エンコーダ12は、本実施形態の場合、256の分解能を有している。即ち、モータ1回転に対して256の分解能で回転角度を検出するようになっている(図4参照)。モータ10の回転角度は、図2に示すモータ1回転以内のモータ位置算出手段112によって求められる。そして、アーム16(減速機15の出力軸15a)の1回転以内の回転位置に対応したモータの360度×nで規定される原点からの絶対回転位置(現在位置)が、後述するように図2に示すアーム1回転以内のモータ位置算出手段113によって正確に求められる。
図3は、本実施形態に係るロボットの現在位置特定装置を用いた現在位置特定方法を説明するフローチャートである。以下に図3に基づいて本実施形態に係るロボットの現在位置特定方法を説明する。
最初にロボットの電源投入を行う(ステップS11)。次いで、被駆動体側のアブソリュート型エンコーダ(第1のアブソリュート型エンコーダ)の現在の出力値を読み取る(ステップS12)。この読み取りは、図2の出力軸1回転以内の出力軸位置算出手段111が行う。次いで、この時のモータ側アブソリュート型エンコーダ(第2のアブソリュート型エンコーダ)の出力値を読み取る(ステップS13)。この読み取りは、図2に示すモータ1回転以内のモータ位置算出手段112が行う。次いで、予め決められた分解能に基づき、アーム1回転以内の回転位置に対応するモータの原点からの絶対回転位置を演算する(ステップS14)。次いで、演算結果をモータの現在位置として出力する(ステップS15)。この場合のモータの現在位置の演算と出力は、図2に示すアーム1回転以内のモータ位置算出手段113が行う。なお、この第1及び第2のアブソリュート型エンコーダ11,12を用いたモータ10の絶対回転位置(現在位置)の具体的計算方法については後述する。
そして、ロボットヘの通常モータ制御に移行する。この通常モータ制御においては、第1及び第2のアブソリュート型エンコーダ11,12の絶対回転位置(現在位置)の上述した具体的計算方法を引き続き用いる。
続いて、上述の現在位置特定装置1を用いた現在位置特定方法の図3に示すステップS12〜S14についてより詳細に説明する。図4は、ロボットアーム可動範囲における本実施形態の第1のアブソリュート型エンコーダ11の出力と第2のアブソリュート型エンコーダ12の出力との相対関係を示す説明図であり、被駆動体であるアームを駆動するモータの現在位置を特定する本発明の原理例を説明した図である。
第1のアブソリュート型エンコーダは、出力軸(アーム)1回転以内のモータの大まかな位置を特定する役目を果たしている。即ち、出力軸1回転以内の回転位置に応じて256段階の均等に区分された出力値が段階的に出力され、出力軸が完全に1回転すると出力がリセットされる。そして、出力軸1回転以内のモータの大まかな位置、即ちモータの現在位置を含む所定区間に対応する出力値を出力軸1回転あたりその回転位置に応じて256段階にわたって出力するようになっている。具体的には、本実施形態の場合、n/256回転ごとに変化するモータ回転区間の何れの区間にモータが位置しているかを特定する。
第2のアブソリュート型エンコーダは、モータ1回転以内の現在位置を正確に検出する役目を果たしている。即ち、第2のアブソリュート型エンコーダによってモータの1回転以内の回転位置に応じて256段階の均等に区分された出力値が出力され、モータが完全に1回転すると出力がリセットされる。そして、モータ1回転以内のモータの回転位置をモータの回転角度に応じて256段階に亘ってこの回転位置に対応した異なる出力値として出力するようになっている。
これを更に例示的な出力値a,bを用いて詳しく説明する。図4において、被駆動体の現在位置はa点にあるとする。なお、図4(a)の特性図においては、横軸がモータn回転以内における絶対回転位置(現在位置)を表し、縦軸は第2のアブソリュート型エンコーダの出力を表している。また、図4(b)の特性図においては、横軸が出力軸の1回転以内における回転位置を表し、縦軸は第1のアブソリュート型エンコーダの出力を表している。
モータ軸に備わった第2のアブソリュート型エンコーダは、上述したようにモータ1回転内の回転位置を分解能256によって特定するようになっている。即ち、図4に示す複数並んだ第2のアブソリュート型エンコーダの直角三角形をなす出力特性のうち、斜辺に当たる部分が実際にはその下側に示す第1のアブソリュート型エンコーダの出力特性のようにモータ1/256回転ごとに256段階の異なる出力に分かれている。
また、出力軸に備わった第1のアブソリュート型エンコーダは、アーム(出力軸)1回転内の回転位置を分解能256によって特定するようになっている。即ち、図4に示すように、出力軸1/256回転ごとに256回に亘って出力が段階的に変化する。
図4における第1のアブソリュート型エンコーダの出力はaの出力であり、このときの第2のアブソリュート型エンコーダの出力はbとなっている。出力aに相当する第1のアブソリュート型エンコーダの回転位置pは、図4(b)からx<=p<=yの区間内に含まれていることになる。ここで、図4(a)の第2のアブソリュート型エンコーダの出力bに対応する位置zを求めることで、モータn回転中のモータの絶対回転位置(現在位置)は、zに対応するz’であることが分かる。
ここで、図4の場合、減速機の減速比nが10とし、出力軸1回転につき第1のアブソリュート型エンコーダの分解能が256であるとし、出力軸に備わった第1のアブソリュート型エンコーダの出力aが128と仮定し、モータ軸に備わった第2のアブソリュート型エンコーダの出力bが100と仮定する。この場合、減速機nが10であることから、出力軸1回転につきモータは10回転していることになるので、出力aが128の場合、モータは5回転と途中bの位置にあることとなり、256×5+bがモータの絶対回転位置(現在位置)となる。そして、bは100であるので、出力軸に備わった第1のアブソリュート型エンコーダの出力に、モータ軸に備わった第2のアブソリュート型エンコーダの出力を重畳させることにより、256×5+100=1380だけモータが回転してこれに対応する絶対回転位置(現在位置)にあり、アーム16がこれに対応する回転位置にあることが分かる。このように、本発明によると、1つのアブソリュート型エンコーダでは検出できない高い分解能でアームの絶対回転位置(現在位置)実現することができる。
このような方法により、本実施形態ではモータ10が原点位置から何回転しているかをロボットの各アーム16に取り付けられたモータごとに行うことで、ロボットの作業中断や非常停止後の再電源投入時に、ロボットをわざわざ原点復帰させることなく、アーム16の端末のハンドの現在位置を正確に知ることができる。そして、この現在位置をロボット制御装置に取り込み、その後、上述と同様の演算方法によりアームを駆動するモータの現在位置を逐次正確に算出することでアームの各モータを制御し、ひいてはロボットを制御する。
多関節型ロボットの場合、本発明を適用すると、アーム16の最終出力端であるハンドが動くことなくその時点の現在位置を正確に知ることができる。その結果、多関節型ロボットの再電源投入による原点復帰に伴う不都合な点、具体的にはロボットアーム等の最終出力端が多軸になることで、原点復帰時に各アーム16が同時に動き、ロボットがどのような経路を通って原点まで復帰するのかを予想することが難しくなって予想外の経路でいきなりロボットが原点復帰してロボットの近くにいる作業者を驚かせたり危険な目に合わせたりするような不都合を回避できる。
以上説明したように、本発明では、被駆動体であるロボットの各アームに連結された出力軸ごとに設ける位置センサとしてアブソリュート型エンコーダを用い、モータの回転軸にもアブソリュート型エンコーダを用いた。これにより、例えば両方ともアブソリュート型エンコーダの中では比較的廉価である分解能256(8ビット)程度のものを用いても信号の安定性を高く維持できる。また、原点復帰のために複雑な動作演算を必要とせず、ロボットの最終出力端の位置を短時間で特定することが可能となる。
また、本発明によると、ロボットの作業を途中で中断した場合やロボットを非常停止した場合に、ロボットの現在位置をすぐに知ることができる。即ち、従来のようにロボットを原点までゆっくりと移動させる時間のかかる原点復帰を必要としなくなる。そのため、ロボットの現在位置を認識した後に必要に応じてロボットを高速で原点まで復帰させても良く、若しくは、例えば組立て作業を工程の途中で中断している場合、その中断した位置からロボットの作業を再開しても良い。
また、従来ではロボットが作業ツールやワークを把持している状態で、ロボットの作業を途中で中断した場合やロボットを非常停止した場合、作業者がそれらのツールやワークをロボットから取り外して本来のツール保管場所やワークの仮置きステーションに直接手で置かなければならなかった。しかしながら、本発明によると、ロボットは停止した位置が認識できるので、ロボットが自らツールやワークを本来のツール保管場所やワークの仮置きステーションに運んで収納したり置いたりすることが可能となる。
また、従来ではロボットアームが多軸になると、原点復帰動作の軌道もばらばらであるため、予想がつかない動きになることがあり、また、位置精度を高めるためにアブソリュート型エンコーダを高分解能にすればするほど原点復帰に時間がかかったが、本発明によってこのようなやっかいな問題を一挙に解決することが可能となった。
更には、従来では非常停止等で止まった位置によっては、原点復帰のために大きな動作が必要になり、このような場合は、ロボットの動作や周辺の環境が整っていないことが多いため、本発明によるとなるべく小さな動き、短い時間で位置を特定できることは、安全のためにも有利である。
また、アブソリュート型エンコーダの分解能は、モータ軸1回転より小さくなっているという条件を満たせば上述した256に限定されず、511、若しくは1024でも良い。しかしながら、分解能256のアブソリュート型エンコーダの方がコスト的に廉価で入手し易く、かつ本発明に適用しても十分精度の高い現在位置特定が可能になるというメリットがある。
また、アブソリュート型エンコーダに求められる分解能は、上述したようにモータの減速比n以上であれば良い。なお、通常は減速比nは大きくても200程度なので、256(8ビット)の分解能があれば十分である。
本発明に係るロボットの現在位置特定装置は、上述した実施形態においては多関節型ロボットに適用したが、必ずしもこれに限定されず、直交座標型ロボットや極座標型ロボット、スカラー型ロボット、円筒座標型ロボットのアーム(出力軸)ごとに取り付けて、これらのロボットの時間のかかる原点復帰を行わずに済ませることも可能である。
また、本発明は、上述した実施形態のようなロボットの現在位置特定装置に限定されず、例えばNC工作機や倉庫内の自動搬送機の現在位置の特定等にも利用可能である。
1 現在位置特定装置
10 モータ(サーボモータ)
10a モータ軸
11 第1のアブソリュート型エンコーダ
12 第2のアブソリュート型エンコーダ
15 減速機
15a 出力軸
16 アーム
111 出力軸1回点以内の出力軸位置算出手段
112 モータ1回転以内のモータ位置算出手段
113 アーム1回転以内のモータ位置算出手段

Claims (2)

  1. 駆動モータの回転軸に取り付けられかつ駆動モータの回転位置を検出するエンコーダを用いて被駆動体に現在の位置及び駆動指令を行う現在位置特定装置であって、
    被駆動体を減速機を介して駆動する駆動モータと、
    前記減速機の被駆動体側の出力軸に取り付けられかつ当該出力軸の回転位置を検出する第1のアブソリュート型エンコーダと、
    前記駆動モータのモータ軸に接続され、当該駆動モータの回転位置を検出する第2のアブソリュート型エンコーダと、を備えると共に、
    前記駆動モータへの電源投入により、前記駆動モータの原点からの現在位置を含む所定区間を前記第1のアブソリュート型エンコーダの出力から前記出力軸の回転位置として特定し、前記駆動モータの1回転内の回転位置を前記第2のアブソリュート型エンコーダの出力から特定し、前記出力軸の回転位置と前記駆動モータの回転位置とから前記駆動モータの原点からの現在位置を特定する位置特定演算手段を備えたことを特徴とする現在位置特定装置。
  2. 駆動モータの回転軸に取り付けられかつ駆動モータの回転位置を検出するエンコーダを用いて被駆動体に現在の位置及び駆動指令を行う現在位置特定方法であって、
    被駆動体を減速機を介して駆動する駆動モータと、前記減速機の被駆動体側の出力軸に取り付けられかつ当該出力軸の回転位置を検出する第1のアブソリュート型エンコーダと、前記駆動モータのモータ軸に接続され、当該駆動モータの回転位置を検出する第2のアブソリュート型エンコーダと、を備えた現在位置特定装置を用意し、
    前記駆動モータへの電源投入により、前記現在位置特定装置を介して前記駆動モータの原点からの位置を含む所定区間を前記第1のアブソリュート型エンコーダの出力から前記出力軸の回転位置として特定する第1のステップと、
    前記駆動モータの1回転内の回転位置を前記第2のアブソリュート型エンコーダの出力から特定する第2のステップと、
    前記第1のステップで求めた前記出力軸の回転位置と、前記第2のステップで求めた前記駆動モータの回転位置とから前記駆動モータの原点からの現在位置を特定する第3のステップと、を有したことを特徴とする現在位置特定方法。
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