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JP2010249078A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置 Download PDF

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JP2010249078A JP2009101330A JP2009101330A JP2010249078A JP 2010249078 A JP2010249078 A JP 2010249078A JP 2009101330 A JP2009101330 A JP 2009101330A JP 2009101330 A JP2009101330 A JP 2009101330A JP 2010249078 A JP2010249078 A JP 2010249078A
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】第1、第2の気筒群に独立した吸気系を備える内燃機関において吸気調整弁の故障が検知されたとき、過剰な機関出力の発生を防止すると共に、故障した吸気系の吸気圧力が負圧になって気筒内に潤滑油が流入することを防止する内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】第1、第2バンク(気筒群)の吸気路に配置されたプライマリ・スロットル弁とセカンダリ・スロットル弁を備えると共に、プライマリ・スロットル弁とセカンダリ・スロットル弁の少なくともいずれかについて故障が検知されたとき(S10,S12)、故障が検知されたバンクへの燃料供給を停止し、故障が検知されたバンクのプライマリ・スロットル弁とセカンダリ・スロットル弁の双方を全開相当開度に制御すると共に、故障が検知されないバンク側に燃料供給停止による不足分を負担させる(S18,S22)。
【選択図】図2

Description

この発明は内燃機関の制御装置に関し、より具体的には第1、第2の気筒群(バンク)に独立した吸気系を備える内燃機関の制御装置に関する。
吸入空気量を調整する吸気調整弁(スロットル弁)が故障したときの対策として特許文献1記載の技術が知られている。特許文献1記載の技術にあっては、電子スロットル機構の異常時、基本燃料カット回転数をなまし処理することで、アクセル操作量の変化に対して適度に遅れた燃料カット回転数を設定し、運転者の意に反したエンジン回転数の急上昇を防止している。
特開2000−145515号公報
特許文献1記載の技術にあっては、上記したように、吸気調整弁の故障時には燃料供給を停止することで過剰な機関出力の発生を防止しているが、低速走行でハンチングを生じるため、乗り心地が極端に悪化する。
そのため、第1の気筒群と第2の気筒群が独立した2系統の吸気系を備える場合、故障した吸気系に属する気筒群の燃料供給を停止し、他方の気筒群だけで運転を継続することで、乗り心地の悪化を回避することができる。しかしながら、故障したスロットル弁は通常低開度側に戻されるので、故障発生後の継続運転時、故障した吸気系の吸気圧力が過度に負圧となり、故障した吸気系に属する気筒内に潤滑油が流入する不都合がある。
この発明の目的は上記した課題を解決し、第1、第2の気筒群に独立した吸気系を備える内燃機関において吸気調整弁の故障が検知されたとき、過剰な機関出力の発生を防止すると共に、故障した吸気系の吸気圧力が負圧になって気筒内に潤滑油が流入することを防止するようにした内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記した課題を解決するために、請求項1にあっては、吸気路をそれぞれ有する第1、第2の気筒群を備えると共に、前記吸気路のそれぞれに吸入空気量を調整する吸気調整弁が配置されてなる内燃機関の制御装置において、前記第1、第2の気筒群の吸気路に配置された吸気調整弁の故障を検知する故障検知手段と、前記吸気調整弁の故障が検知されたとき、前記故障が検知された気筒群への燃料供給を停止すると共に、前記故障が検知された気筒群の吸気制御弁を全開相当開度に制御する吸気制御手段とを備える如く構成した。尚、「全開相当開度」には、全開開度そのものの他、全開開度とみなせる開度(例えば有効開度、あるいは有効開度と全開開度の間の開度)を含む。
請求項2に係る内燃機関の制御装置にあっては、前記吸気制御弁は、前記第1、第2の気筒群の吸気路に配置された第1、第2吸気調整弁からなり、前記第1吸気調整弁が前記第2吸気調整弁の配置される吸気路をバイパスする吸気路に配置されてなると共に、前記吸気制御手段は、前記第1、第2吸気調整弁の少なくともいずれかについて故障が検知されたとき、前記故障が検知された気筒群への燃料供給を停止すると共に、前記故障が検知された気筒群の前記第1、第2吸気制御弁の双方を前記全開相当開度に制御する如く構成した。
請求項3に係る内燃機関の制御装置にあっては、前記第1、第2の気筒群の運転を、前記第1、第2の気筒群の全てを運転する第1運転状態と前記第1、第2の気筒群の一方の運転を吸排気弁を閉弁状態に保持しつつ休止させる第2運転状態とで切り換える運転切り換え手段を備えると共に、前記運転切り換え手段は、前記第2運転状態において前記故障が検知されたとき、前記吸排気弁の閉弁状態の保持を解除する如く構成した。
請求項4に係る内燃機関の制御装置にあっては、前記故障検知手段は、前記吸気調整弁の開度を検出する開度検出手段を備え、前記検出された開度が指示された開度を所定量以上上回るとき、前記故障と検知する如く構成した。
請求項5に係る内燃機関の制御装置にあっては、前記内燃機関の目標トルクを前記第1、第2の気筒群の間で分配する目標トルク分配手段を備えると共に、前記目標トルク分配手段は、前記故障が検知されたとき、前記故障が検知されていない方の気筒群に前記目標トルクを全て分配する如く構成した。
請求項1にあっては、第1、第2の気筒群の吸気路に配置された吸気調整弁の故障が検知されたとき、故障が検知された気筒群への燃料供給を停止すると共に、故障が検知された気筒群の吸気制御弁を全開相当開度に制御する吸気制御手段とを備える如く構成したので、故障が検知された気筒群への燃料供給を停止することで過剰な機関出力の発生を防止できると共に、故障が検知された気筒群の吸気制御弁を全開相当開度に制御することでその気筒群の吸気圧力が過度に負圧となるのを抑制することができ、よって一方の気筒群の運転を休止させるときも、その気筒群への潤滑油の流入を防止することができる。
請求項2に係る内燃機関の制御装置にあっては、吸気制御弁は、第1、第2の気筒群の吸気路に配置された第1、第2吸気調整弁からなり、第1吸気調整弁が第2吸気調整弁の配置される吸気路をバイパスする吸気路に配置されてなると共に、吸気制御手段は、第1、第2吸気調整弁の少なくともいずれかについて故障が検知されたとき、故障が検知された気筒群への燃料供給を停止すると共に、故障が検知された気筒群の前記第1、第2吸気制御弁の双方を全開相当開度に制御する如く構成したので、請求項1で述べた効果を一層良く得ることができる。
請求項3に係る内燃機関の制御装置にあっては、第1、第2の気筒群の運転を、その全てを運転する第1運転状態と一方の運転を吸排気弁を閉弁状態に保持しつつ休止させる第2運転状態とで切り換える運転切り換え手段を備えると共に、運転切り換え手段は、第2運転状態において故障が検知されたとき、吸排気弁の閉弁状態の保持を解除する如く構成したので、故障した気筒群への潤滑油の流入を一層確実に防止することができる。
請求項4に係る内燃機関の制御装置にあっては、吸気調整弁の開度を検出する開度検出手段を備え、検出された開度が指示された開度を所定量以上上回るとき、故障と検知する如く構成したので、換言すれば、閉じ側の故障ではない、開き側の故障が検知されたとき、上記した処理を行うようにしたので、故障に伴う過剰な機関出力の発生を防止することができる。
請求項5に係る内燃機関の制御装置にあっては、内燃機関の目標トルクを第1、第2の気筒群の間で分配する目標トルク分配手段を備えると共に、目標トルク分配手段は、故障が検知されたとき、故障が検知されていない方の気筒群に目標トルクを全て分配する如く構成したので、上記した効果に加え、故障発生時、機関出力が過度に低下するのを回避することができる。
この発明の実施例に係る内燃機関の制御装置を全体的に示す全体図である。 図1に示す電子制御ユニット(ECU)の動作を示すフロー・チャートである。 図2に示すフロー・チャートの処理を説明するタイム・チャートである。
以下、添付図面を参照してこの発明に係る内燃機関の制御装置を実施するための形態について説明する。
図1は、この発明の実施例に係る内燃機関の制御装置を全体的に示す全体図である。
図1において符号10は内燃機関(以下「エンジン」という)。エンジン10はガソリンを燃料とする水冷式であり、V型配置された第1、第2バンク(気筒群)12a,12bに5気筒ずつ配置された10気筒を備え、車両(図示せず)に搭載される。
尚、以降の説明において第1、第2バンク12a、12bの部材を個別に説明するときは符号にa,bを付記すると共に、共通して説明するときはa,bの付記を省略する。
第1バンク12a(あるいは第2バンク12b)においてエアクリーナ14a(あるいは14b)から吸入された吸入空気は吸気路16a(あるいは16b)を流れ、次いで第2の吸気路20a(あるいは20b)を通り、そこに配置された第1吸気調整弁(スロットル弁、以下「プライマリ・スロットル弁」という)22a(あるいは22b)で流量を調整されて吸気マニホルド24a(あるいは24b)に入り、第1気筒#1から第5気筒#5までの5個の気筒(シリンダ)26a(あるいは26b)の吸気ポート30a(あるいは30b)に至る。
また、吸入空気は第2の吸気路20a(あるいは20b)から分岐された分岐吸気路32a(あるいは32b)を通り、各気筒26の吸気ポート30の手前に配置された第2吸気調整弁(スロットル弁、以下「セカンダリ・スロットル弁」という)34a(あるいは34b)で流量を調整される。
換言すれば、プライマリ・スロットル弁22は、セカンダリ・スロットル弁34の配置される吸気路(分岐吸気路)32をバイパスする吸気路(第2の吸気路)20に配置される。
プライマリ・スロットル弁22あるいはセカンダリ・スロットル弁34で流量を調整された吸入空気は、吸気ポート30の付近に配置されたインジェクタ(燃料噴射弁)36から燃料を噴射されて混合気を形成し、吸気弁が開弁するとき、燃焼室(図示せず)に流入する。燃焼室において混合気は適宜なクランク角度で点火されて燃焼し、よって生じた排気は排気マニホルド(図示せず)から排気管(図示せず)を流れてエンジン10の外部に排出される。
プライマリ・スロットル弁22とセカンダリ・スロットル弁34は、車両の運転席床面に設けられたアクセルペダル(図示せず)との機械的な接続が絶たれ、バンク12ごとに1個設けられるプライマリ・スロットル弁22は1個のアクチュエータ38に連結されてその開度が制御されると共に、バンクごとに5個設けられるセカンダリ・スロットル弁34も1個のアクチュエータ40に連結され、それらの開度が同一の開度となるように制御される。アクチュエータ38,40は電動モータ(例えばステッピングモータ)などからなる。
即ち、第1、第2バンク12a,12bにはマイクロコンピュータからなる電子制御ユニット(Electronic Control Unit。以下「ECU」という)42a,42bがそれぞれ設けられ、アクチュエータ38,40は属するバンクのECU42a(あるいは42b)によってその動作が制御される。ECU42a,42bは相互に通信自在に構成される。尚、ECU42aがマスタ、ECU42bがスレーブとされる。
アクチュエータ38,40にはロータリエンコーダなどの回転数センサ44,46がそれぞれ配置され、アクチュエータ38,40の回転量を通じてプライマリ・スロットル弁22とセカンダリ・スロットル弁34の開度を示す出力を生じる。
この実施例において、ECU42は、目標吸入空気量となるようにプライマリ・スロットル弁22とセカンダリ・スロットル弁34の指示開度(目標スロットル開度)を算出してアクチュエータ38、40の動作を制御するように構成される。
この実施例においてECU42は、プライマリ・スロットル弁22を有効開度まで開弁させた後にセカンダリ・スロットル弁34を開弁させると共に、プライマリ・スロットル弁22が有効開度にあることを前提として目標吸入空気量に対して設定された特性を用いてセカンダリ・スロットル弁34の開度を制御するように構成される。
尚、プライマリ・スロットル弁22の「有効開度」は、それ以上の開度にしても吸入空気量が飽和する開度を意味し、エンジン回転数によって相違する。ただし、有効開度に代え、全開開度、あるいは全開開度と続いて述べるデフォルト開度の間の任意の開度までプライマリ・スロットル弁22を開弁させた後にセカンダリ・スロットル弁34を開弁させるようにしても良い。さらにはプライマリ・スロットル弁22とセカンダリ・スロットル弁34を同時に開弁させるようにしても良い。
また、プライマリ・スロットル弁22はデフォルト開度に初期設定されると共に、セカンダリ・スロットル弁34は全閉相当開度(零度付近)に初期設定される。デフォルト開度は、全閉相当開度からアイドル回転数以上のエンジン回転が維持できる程度の開度(例えば5度程度)開弁させた開度を意味する。
図1に示す如く、第1バンク12a(あるいは第2バンク12b)の吸気マニホルド24a(あるいは24b)の4本に分岐された分岐路の付近には絶対圧センサ(吸気圧力センサ)50a(あるいは50b)が配置され、プライマリ・スロットル弁22とセカンダリ・スロットル弁34の下流の吸気圧力(吸気管内圧力)PBAに応じた出力を生じると共に、5個の気筒26a(あるいは26b)の冷却水通路(図示せず)の付近は水温センサ52a(あるいは52b)が配置され、エンジン10の冷却水温TW、即ち、エンジン10の温度を示す信号を出力する。また、吸気路16a(あるいは16b)には温度検出素子を備えたエアフローメータ54a(あるいは54b)が配置され、吸気路16を通る吸入空気の流量Qと温度TAに応じた出力を生じる。
センサ44,46,50,52,54の出力は、属するバンク12に対応するECU42a(あるいは42b)に送出される。
他方、エンジンのクランク軸(図示せず)の付近にはクランク角センサ56が1個配置され、気筒判別信号と各気筒のTDC付近のクランク角位置を示すTDC信号とTDC信号を細分してなるクランク角度信号を出力する。
さらに、アクセルペダルの付近にはアクセル開度センサ60が配置され、アクセル開度AP、即ち、運転者のアクセルペダル踏み込み量に応じた出力を生じる。これらセンサ56,60の出力はマスタ側のECU42aに送られ、次いでECU42bを介してスレーブ側の2bに送られる。ただし、これらセンサ56,60の出力はECU42a,42bに別々に入力されるようにしても良い。
図2はECU42の動作を示すフロー・チャートである。この実施例においてECU42はバンク12ごとに設けられることから、図2はバンク12のECU42a(あるいは42b)で所定時間ごとに独立して実行される。
以下説明すると、S10において第1バンク12aでプライマリ・スロットル弁22aとセカンダリ・スロットル弁34aの少なくともいずれかが開き側故障が発生したか否か判断する。
これは、図示しないルーチンにおいて回転数センサ44a,46aの出力から検出された開度と、指示されたプライマリ・スロットル弁22とセカンダリ・スロットル弁34の開度とが比較され、検出された開度が指示された開度を所定量以上上回るとき、プライマリ・スロットル弁22あるいはセカンダリ・スロットル弁34(あるいはその双方)が故障と判定(検知)される。
このように、この明細書でプライマリ・スロットル弁22あるいはセカンダリ・スロットル弁34の「故障」は、指示通りに閉弁しない、換言すれば、開き側の故障を意味する。また、「故障」は、プライマリ・スロットル弁22とセカンダリ・スロットル弁34自体の固着などの起因する故障に加え、それを駆動するアクチュエータ38,40あるいはその開度を検出する回転数センサ44,46の故障なども含む。
S10で否定されるときは、S12に進み、第2バンク12bでプライマリ・スロットル弁22bとセカンダリ・スロットル弁34bの少なくともいずれかが開き側故障が発生したか否か判断する。
図2フロー・チャートの処理は第1バンク12aのECU42aと第2バンク12bのECU42bが独立に実行するが、第2バンク12bで故障が発生したとき、ECU42bがECU42aに報知するように構成される。従って、S12の処理は具体的にはECU42aであればECU42bの報知の有無を判定して判断し、ECU42bであればECU42bに通信して行う。尚、故障したか否かの判断はS10の場合と同様である。
S12でも否定されるときはS14に進み、エンジン10の全体の目標トルクの1/2を第1バンク12aの目標トルクとし、S16に進み、同様にエンジン10の全体の目標トルクの1/2を第2バンク12bの目標トルクとする。
即ち、この実施例に係るエンジン10は第1、第2バンク12a,12bを備えることから、ECU42は、エンジン10が出力すべき目標トルクを第1、第2バンク12a,12bの間で分配するように構成される。
また、この実施例に係るエンジン10において、ECU42は、第1、第2バンク12a、12bの5個の気筒26a,26bの運転を、第1、第2バンク12a,12bの5個の気筒26a,26bの全てを運転、即ち、燃料を供給して燃焼運転させる全筒運転(第1運転状態)と、第1、第2バンク12a,12bの5個の気筒26a,26bの一方の運転を停止、即ち、燃料供給を停止して休止させる休筒運転(第2運転状態)との間で切り換えるように構成される。
休筒運転においては、ポンピングロスを低減させるため、油圧作動の休筒機構のソレノイドを励磁して吸気カムと排気カムとの吸気弁と排気弁との係合を解除させることで、吸気弁と排気弁は共に閉弁状態に保持される。ECU42は例えば車両が加減速しないクルーズ状態にあるとき、あるいはエンジン10がアイドル運転されるときなどに休筒運転に切り換える。
他方、S10で肯定されて第1バンク12aでプライマリ・スロットル弁22aとセカンダリ・スロットル弁34aの少なくともいずれかの開き側故障が検知されたときはS18に進み、第1バンク12aの目標トルクを最大トルクに設定、換言すれば第1バンク12aに属するプライマリ・スロットル弁22aとセカンダリ・スロットル弁34aの双方の開度を全開開度に制御すると共に、油圧作動の休筒機構のソレノイドを消磁して吸気カムと排気カムとの吸気弁と排気弁との係合を解除させ、第1バンク12aの吸排気弁の閉弁状態の保持を解除する。また、上記開き側故障が検知されたバンク12に属する気筒26への燃料供給は停止される。
尚、上記開き側故障が検知されたバンク12に属するプライマリ・スロットル弁22とセカンダリ・スロットル弁34の双方の開度を、全開開度そのものではなく、全開開度とみなせる開度(例えば上述した有効開度、あるいは有効開度と全開開度の間の開度)に設定しても良い。有効開度はエンジン回転数に応じて変化することから、上記したように全開開度に設定することが制御を簡素化できる点で好ましい。
次いでS20に進み、エンジン10の目標トルクの全てを第2バンク12bの目標トルクとする。これは、第2バンク12bのECU42bに通信することで行う。
また、S12で肯定されるときはS22に進み、第2バンク12bのECU42bに通信してエンジン10の目標トルクの全てを第2バンク12bの目標トルクとし、S24で第2バンク12bについてS18と同様の処理を行う。
図3は図2フロー・チャートの処理を説明するタイム・チャートである。
この実施例は、プライマリ・スロットル弁22あるいはセカンダリ・スロットル弁34に開き側故障が生じたとき、閉弁側の制御は不可能であるが、開弁側の制御は可能であることに着目してなされたものであり、それによって故障したバンク側の気筒26への潤滑油の流入を効果的に防止するようにした。
即ち、弁22あるいは34が故障したバンク12について故障しない弁も含めて全開相当開度に制御することで吸気圧力が過度に負圧となるのを抑制して気筒26への潤滑油の流入を防止する一方、燃料供給を停止することで過剰なエンジン出力の発生を防止すると共に、不足分は弁22,34が故障していないバンク12に負担させるようにした。さらに、故障したバンク12の気筒26の吸排気弁の閉弁状態の保持を解除することで、その気筒26への潤滑油の流入を一層確実に防止するようにした。
上記した如く、この実施例にあっては、吸気路(吸気路16,第2の吸気路20、吸気マニホルド24など)をそれぞれ有する第1、第2バンク(第1、第2の気筒群)12a,12bを備えると共に、吸気路のそれぞれに吸入空気量を調整する吸気調整弁(プライマリ・スロットル弁22あるいはセカンダリ・スロットル弁34)が配置されてなるエンジン(内燃機関)10の制御装置において、第1、第2バンク(第1、第2の気筒群)12a,12bの吸気路に配置された吸気調整弁(プライマリ・スロットル弁22あるいはセカンダリ・スロットル弁34)の故障を検知するECU42,S10,S12(故障検知手段)と、吸気調整弁の故障が検知されたとき、故障が検知されたバンク(気筒群)12への燃料供給を停止すると共に、故障が検知された気筒群の吸気制御弁を全開相当開度に制御するECU42,S18,S22(吸気制御手段)とを備える如く構成したので、故障が検知されたバンク(気筒群)12への燃料供給を停止することで過剰なエンジン出力の発生を防止できると共に、故障が検知されたバンク(気筒群)12の吸気制御弁を全開相当開度に制御することでそのバンク(気筒群)12の気筒26の吸気圧力が過度に負圧となるのを抑制することができ、よって一方のバンク(気筒群)12のバンク(気筒群)12の気筒26への潤滑油の流入を防止することができる。
また、吸気制御弁は、第1、第2バンク(第1、第2の気筒群)12a,12bの吸気路に配置されたプライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)22とセカンダリ・スロットル弁(第2吸気調整弁)34からなり、プライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)22がセカンダリ・スロットル弁(第2吸気調整弁)34の配置される吸気路(分岐吸気路)32をバイパスする吸気路(第2の吸気路)20に配置されてなると共に、吸気制御手段は、プライマリ・スロットル弁22とセカンダリ・スロットル弁34の少なくともいずれかについて故障が検知されたとき、故障が検知されたバンク(気筒群)12への燃料供給を停止すると共に、故障が検知されたバンク(気筒群)12のプライマリ・スロットル弁22とセカンダリ・スロットル弁34の双方を全開相当開度に制御する如く構成したので、上記で述べた効果を一層良く得ることができる。
また、第1、第2バンク(第1、第2の気筒群)12a,12bの運転を、第1、第2バンク(第1、第2の気筒群)12a,12bの全てを運転する全筒運転(第1運転状態)と第1、第2バンク(第1、第2の気筒群)12a,12bの一方の運転を吸排気弁を閉弁状態に保持しつつ休止させる休筒運転(第2運転状態)とで切り換えるECU(運転切り換え手段)42a,42bを備えると共に、ECU(運転切り換え手段)42a,42bは、休筒運転(第2運転状態)において故障が検知されたとき、吸排気弁の閉弁状態の保持を解除する如く構成したので、一方のバンク(気筒群)12の気筒26への潤滑油の流入を一層確実に防止することができる。
また、ECU(故障検知手段)42は、プライマリ・スロットル弁22あるいはセカンダリ・スロットル弁34の開度を検出する回転数センサ(開度検出手段)44,46を備え、検出された開度が指示された開度を所定量以上上回るとき、故障と検知する如く構成したので、換言すれば、閉じ側の故障ではない、開き側の故障が検知されたとき、上記した処理を行うようにしたので、故障に伴う過剰なエンジン出力の発生を防止することができる。
また、エンジン(内燃機関)10の目標トルクを第1、第2バンク(第1、第2の気筒群)12a,12bの間で分配するECU42,S14,16(目標トルク分配手段)を備えると共に、目標トルク分配手段は、故障が検知されたとき、故障が検知されていない方のバンク(気筒群)12に目標トルクを全て分配する(S20,S24)如く構成したので、上記した効果に加え、故障発生時、エンジン出力が過度に低下するのを回避することができる。
尚、上記において、アクチュエータ38,40としてステッピングモータなどの電動モータを例に挙げたが、それに止まるものではなく、アクチュエータ38,40は、電磁ソレノイドなど他の部材であっても良い。
10 内燃機関(エンジン)、12,12a,12b 気筒群(バンク)、14,14a,14b エアクリーナ、16,16a,16b 吸気路、20,20a,20b 第2の吸気路、22,22a,22b 第1吸気調整弁(プライマリ・スロットル弁)、24,24a,24b 吸気マニホルド、26,26a、26b 気筒、32,32a,32b 分岐吸気路、34 第2吸気調整弁(セカンダリ・スロットル弁)、36 インジェクタ(燃料噴射弁)、38,38a,38b アクチュエータ、40,40a,40b アクチュエータ、42,42a,42b 電子制御ユニット(ECU)、44,44a,44b,46,46a,46b 回転数センサ、50,50a,50b 絶対圧センサ、52,52a,52b 水温センサ、54,54a,54b エアフローメータ、56 クランク角センサ、60 アクセル開度センサ

Claims (5)

  1. 吸気路をそれぞれ有する第1、第2の気筒群を備えると共に、前記吸気路のそれぞれに吸入空気量を調整する吸気調整弁が配置されてなる内燃機関の制御装置において、前記第1、第2の気筒群の吸気路に配置された吸気調整弁の故障を検知する故障検知手段と、前記吸気調整弁の故障が検知されたとき、前記故障が検知された気筒群への燃料供給を停止すると共に、前記故障が検知された気筒群の吸気制御弁を全開相当開度に制御する吸気制御手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記吸気制御弁は、前記第1、第2の気筒群の吸気路に配置された第1、第2吸気調整弁からなり、前記第1吸気調整弁が前記第2吸気調整弁の配置される吸気路をバイパスする吸気路に配置されてなると共に、前記吸気制御手段は、前記第1、第2吸気調整弁の少なくともいずれかについて故障が検知されたとき、前記故障が検知された気筒群への燃料供給を停止すると共に、前記故障が検知された気筒群の前記第1、第2吸気制御弁の双方を前記全開相当開度に制御することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記第1、第2の気筒群の運転を、前記第1、第2の気筒群の全てを運転する第1運転状態と前記第1、第2の気筒群の一方の運転を吸排気弁を閉弁状態に保持しつつ休止させる第2運転状態とで切り換える運転切り換え手段を備えると共に、前記運転切り換え手段は、前記第2運転状態において前記故障が検知されたとき、前記吸排気弁の閉弁状態の保持を解除することを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記故障検知手段は、前記吸気調整弁の開度を検出する開度検出手段を備え、前記検出された開度が指示された開度を所定量以上上回るとき、前記故障と検知することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記内燃機関の目標トルクを前記第1、第2の気筒群の間で分配する目標トルク分配手段を備えると共に、前記目標トルク分配手段は、前記故障が検知されたとき、前記故障が検知されていない方の気筒群に前記目標トルクを全て分配することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
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