JP2010246225A - 電池パックおよび充電方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】二次電池に印加される電圧が確実に過充電検出電圧以下となるように充電を行う。
【解決手段】二次電池11に対する電流経路上に、スイッチおよび抵抗を並列に接続する。充電中において、二次電池11の電圧VB1またはVB2が予め設定された第1の充電上限電池電圧VBCA以上となった場合にスイッチ19をOFFして、充電電流を抵抗部20を介して流す。抵抗部20の電圧降下によって二次電池に対する充電電圧を低下させ、二次電池の電圧が過充電検出電圧を超えないように制御する。
【選択図】図1
【解決手段】二次電池11に対する電流経路上に、スイッチおよび抵抗を並列に接続する。充電中において、二次電池11の電圧VB1またはVB2が予め設定された第1の充電上限電池電圧VBCA以上となった場合にスイッチ19をOFFして、充電電流を抵抗部20を介して流す。抵抗部20の電圧降下によって二次電池に対する充電電圧を低下させ、二次電池の電圧が過充電検出電圧を超えないように制御する。
【選択図】図1
Description
この発明は、過充電状態を検出可能な電池パックおよび充電方法に関する。
近年、様々な電子機器の電源として、高出力、高エネルギー密度、小型、軽量といった利点を有するリチウムイオン二次電池が広く使用されている。リチウムイオン二次電池は、例えばニッケルカドミウムやニッケル水素を用いた他の二次電池と比較してエネルギー密度が高いので、電池の安全性を十分に確保することが非常に重要である。そのため、リチウムイオン二次電池を用いた電池パックには、通常、過充電や過放電などを検出して充放電を禁止する保護回路や保護IC(Integrated Circuit)が搭載されている。
図45は、従来の電池パック100の一例の構成を示す。電池パック100は、二次電池(以下、単に電池と適宜称する)101、保護回路102、マイクロコンピュータ103、充電制御FET104、放電制御FET105、セルバランス回路106で構成されている。一例として、2つの電池101が直列に接続されている。電池パック100は、充電時には電圧供給部200に装着され、正極端子109および負極端子110がそれぞれ電圧供給部の正極端子および負極端子に接続され、充電が行われる。
保護回路102は、電池101の電圧をそれぞれ測定し、測定結果に基づき過充電状態や過放電状態の検出を行い、検出結果に基づき充電制御FET104および放電制御FET105を制御する。電池電圧が過充電検出電圧となったときは、充電制御FET104をOFFし、充電電流が流れないように制御する。電池電圧が過放電検出電圧となったときは、放電制御FET105がOFFされ、放電電流が流れない。
また、保護回路102は、測定した電池101の電圧をマイクロコンピュータ103に供給する。マイクロコンピュータ103は、供給された電池101の電圧によってセルバランスが崩れているか否かを判断する。セルバランスが崩れていると判断されると、電池101に対して並列に接続されたセルバランス回路106のスイッチ107のON/OFFが制御され、セル電圧が高い側の電池101が抵抗108を介して放電される。
このように、電池の電圧を測定し、測定結果に基づいて過充電状態を検出し、検出結果に応じて充放電制御FETを制御する技術が、下記の特許文献1に記載されている。
一般に、リチウムイオン二次電池の電池を用いた電池パックにおいては、電池の電圧が4.2V(ボルト)となるように充電される。例えば、図45に示す例において、電圧供給部による充電電圧が8.4V±0.1Vの場合、電池101に印加される電圧の最大値が4.25Vとなる。実際には、セルバランス回路106による補正は、マイクロコンピュータ103の電圧測定精度のバラツキが存在し、電池101の電圧を完全に等しくするのが困難であった。したがって、充電電圧が8.4V±0.1Vの場合でも、一つの電池当たりで、最大4.25V以上の電圧が印加される可能性がある。したがって、各電池に印加される電圧が最大4.25Vの制御を行うことが困難であった。
ところで、近い将来、電気用品安全法の改正が予定されている。この電気用品安全法の改正法では、電池の安全性をより十分に確保することを目的として、各電池に印加される充電電圧を4.25V以下とするように規定されている。今後は、各電池の電圧が4.25Vを超えることがないような対策を行う必要がある。
対策の一つの方法として、電池に印加される電圧が4.25Vを超えないような充電電圧を発生する充電器を新たに設計することがある。しかしながら、既存の充電器を使用して充電を行う場合には、上述したように、電池に印加される電圧が4.25Vを超えてしまうので、既存の充電器を使用することができなくなる。
他の対策として、電池パック内の保護回路の精度を向上させ、過充電検出電圧が4.25V以下となるように設定することが考えられる。高精度のICを使用しても、4.24V±0.01Vの過充電保護の制御となる。この場合では、電池に印加される電圧が4.23Vとなると、過充電と判断される。そのため、正常な充電状態であるにもかかわらず、過充電保護がなされる問題がある。過充電保護によって充電制御FET104がOFFした場合、通常、充電異常としてアラームが発生する。このように、正常な充電状態にアラームが発生することは、好ましいことではない。
したがって、この発明の目的は、電池に印加される電圧が過充電検出電圧以下となるように充電を行うことができる電池パックおよび充電方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、この発明は、1または互いに接続された複数の二次電池と、
外部の機器が接続される正極端子および負極端子と、
二次電池の正極と正極端子との間、または、二次電池の負極と負極端子との間に接続された抵抗値が変化する可変抵抗部と、
二次電池の電圧を測定する電池電圧測定部と、
電池電圧測定部の測定結果に基づき可変抵抗部の抵抗値を制御する制御部と
を有する電池パックである。
外部の機器が接続される正極端子および負極端子と、
二次電池の正極と正極端子との間、または、二次電池の負極と負極端子との間に接続された抵抗値が変化する可変抵抗部と、
二次電池の電圧を測定する電池電圧測定部と、
電池電圧測定部の測定結果に基づき可変抵抗部の抵抗値を制御する制御部と
を有する電池パックである。
この発明は、1または互いに接続された複数の二次電池と、
外部の機器が接続される正極端子および負極端子と、
二次電池の正極と正極端子との間、または、二次電池の負極と負極端子との間に接続された第1のスイッチと、
第1のスイッチに対して並列に接続された第1の抵抗部と、
二次電池の電圧を測定する電池電圧測定部と、
電池電圧測定部の測定結果に基づき第1のスイッチの開放状態および接続状態を制御する制御部と
を有する電池パックである。
外部の機器が接続される正極端子および負極端子と、
二次電池の正極と正極端子との間、または、二次電池の負極と負極端子との間に接続された第1のスイッチと、
第1のスイッチに対して並列に接続された第1の抵抗部と、
二次電池の電圧を測定する電池電圧測定部と、
電池電圧測定部の測定結果に基づき第1のスイッチの開放状態および接続状態を制御する制御部と
を有する電池パックである。
この発明は、1または互いに接続された複数の二次電池と、
外部の機器が接続される正極端子および負極端子と、
二次電池の正極と正極端子との間、または、二次電池の負極と負極端子との間に接続された第1のスイッチと、
第1のスイッチに対して並列に接続された第1の抵抗部と、
二次電池の電圧を測定する電池電圧測定部と、
電池電圧測定部の測定結果に基づき第1のスイッチの開放状態および接続状態を制御する制御部と
を有し、
制御部は、
1または複数の二次電池のうち少なくとも1の電圧が予め設定された第1の充電上限電池電圧以上となる場合に、第1のスイッチを開放状態に切り替えて、正極端子および負極端子に接続された外部の電圧供給部から供給される充電電流を、第1の抵抗部を介して二次電池に流す電池パックである。
外部の機器が接続される正極端子および負極端子と、
二次電池の正極と正極端子との間、または、二次電池の負極と負極端子との間に接続された第1のスイッチと、
第1のスイッチに対して並列に接続された第1の抵抗部と、
二次電池の電圧を測定する電池電圧測定部と、
電池電圧測定部の測定結果に基づき第1のスイッチの開放状態および接続状態を制御する制御部と
を有し、
制御部は、
1または複数の二次電池のうち少なくとも1の電圧が予め設定された第1の充電上限電池電圧以上となる場合に、第1のスイッチを開放状態に切り替えて、正極端子および負極端子に接続された外部の電圧供給部から供給される充電電流を、第1の抵抗部を介して二次電池に流す電池パックである。
この発明は、1または互いに接続された複数の二次電池の電圧を測定し、
充電中に、二次電池の電圧が予め設定された第1の充電上限電池電圧以上となる場合に、二次電池に流れる充電電流の電流経路に設けられた第1のスイッチを開放状態に切り替えて、第1のスイッチに対して並列に接続された第1の抵抗部を介して充電電流を流す充電方法である。
充電中に、二次電池の電圧が予め設定された第1の充電上限電池電圧以上となる場合に、二次電池に流れる充電電流の電流経路に設けられた第1のスイッチを開放状態に切り替えて、第1のスイッチに対して並列に接続された第1の抵抗部を介して充電電流を流す充電方法である。
上述したように、この発明では、1または互いに接続された複数の二次電池の電圧を測定し、測定結果に基づき可変抵抗部の抵抗値を制御するようにしているため、充電中における二次電池に対する印加電圧を低下させることができる。
また、この発明では、1または互いに接続された複数の二次電池の電圧を測定し、充電中に、二次電池の電圧が予め設定された第1の充電上限電池電圧以上となった場合に、二次電池に流れる充電電流の電流経路に設けられた第1のスイッチをOFFして、第1のスイッチに対して並列に接続された第1の抵抗部を介して充電電流を流すようにしているため、充電中における二次電池に対する印加電圧を低下させることができる。
この発明は、二次電池に対する電流経路中に可変抵抗部を設け、二次電池の電圧の測定結果に基づき可変抵抗部の抵抗値を制御するようにしている。そのため、充電中における二次電池に対する印加電圧を低下させ、過充電検出電圧を超えないように充電を行うことができるという効果がある。
また、この発明は、二次電池に対する電流経路中に、並列に接続された第1のスイッチおよび第1の抵抗部を設け、充電中に、二次電池の電圧が第1の充電上限電池電圧以上となった場合に、第1のスイッチをOFFして、充電電流を第1の抵抗部を介して流すようにしている。そのため、充電中における二次電池に対する印加電圧を低下させ、過充電検出電圧を超えないように充電を行うことができるという効果がある。
以下、この発明の実施の形態について説明する。なお、説明は、以下の順序で行う。
<1.第1の実施形態(電流経路にスイッチおよび抵抗部を設けた例)>
<2.第2の実施形態(充電制御FETを強制的に制御する例)>
<3.第3の実施形態(温度センサを設けた例)>
<4.第4の実施形態(電流経路に可変抵抗部を設けた例)>
<5.第5の実施形態(外部電極端子間にスイッチおよび抵抗部を設けた例)>
なお、以下に説明する実施の形態は、この発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、この発明の範囲は、以下の説明において、特にこの発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施の形態に限定されないものとする。
<1.第1の実施形態(電流経路にスイッチおよび抵抗部を設けた例)>
<2.第2の実施形態(充電制御FETを強制的に制御する例)>
<3.第3の実施形態(温度センサを設けた例)>
<4.第4の実施形態(電流経路に可変抵抗部を設けた例)>
<5.第5の実施形態(外部電極端子間にスイッチおよび抵抗部を設けた例)>
なお、以下に説明する実施の形態は、この発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、この発明の範囲は、以下の説明において、特にこの発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施の形態に限定されないものとする。
<1.第1の実施形態>
この発明の第1の実施形態について説明する。この発明の第1の実施形態では、二次電池に対する充電電流の経路中に、並列に接続されたスイッチおよび抵抗部を設ける。そして、二次電池の電圧が予め設定された充電上限電池電圧を超えた場合にスイッチをOFFして、充電電流を抵抗部を介して流す。結果、二次電池に印加される充電電圧が低下し、二次電池の電圧が所定の電圧を超えない範囲で充電がなされる。
この発明の第1の実施形態について説明する。この発明の第1の実施形態では、二次電池に対する充電電流の経路中に、並列に接続されたスイッチおよび抵抗部を設ける。そして、二次電池の電圧が予め設定された充電上限電池電圧を超えた場合にスイッチをOFFして、充電電流を抵抗部を介して流す。結果、二次電池に印加される充電電圧が低下し、二次電池の電圧が所定の電圧を超えない範囲で充電がなされる。
「電池パックの構成」
図1は、この発明の第1の実施形態による電池パック1の一例の構成を示す。電池パック1は、組電池10、保護回路12、マイクロコンピュータ13を有する。さらに、保護回路によって制御される充電制御FET(Field Effect Transistor)14aおよび放電制御FET15aを有する。セルバランス回路16a、16bおよびスイッチ19がマイクロコンピュータ13によって制御される。スイッチ19と並列に抵抗部20が接続される。スイッチ19は、FET,リレー等の構成とされる。
図1は、この発明の第1の実施形態による電池パック1の一例の構成を示す。電池パック1は、組電池10、保護回路12、マイクロコンピュータ13を有する。さらに、保護回路によって制御される充電制御FET(Field Effect Transistor)14aおよび放電制御FET15aを有する。セルバランス回路16a、16bおよびスイッチ19がマイクロコンピュータ13によって制御される。スイッチ19と並列に抵抗部20が接続される。スイッチ19は、FET,リレー等の構成とされる。
組電池10は、直列接続された電池11aおよび11bからなる。電池11aおよび11bとしては、例えばリチウムイオン二次電池を用いることができる。リチウムイオン二次電池の場合、定電流充電と定電圧充電とを組合せたCC・CV(Constant Current Constant Voltage:定電流定電圧)充電方式でもって電池パックが充電される。充電開始時は、定電流で充電する定電流充電が行われ、電池電圧が所定の電圧に達した時に、定電流充電から2次電池を定電圧で充電する定電圧充電に切り替えられる。なお、以下の説明において、電池11aおよび11bを特に区別する必要がない場合には、単に電池11と適宜称する。
保護回路12は、電池11の電圧(以下、セル電圧と適宜称する)を測定し、測定結果から過充電状態または過放電状態を検出し、検出結果によって、充電制御FET14aおよび放電制御FET15aを制御する。セル電圧が過充電検出電圧になると、充電制御FET14aがOFFし、充電電流が阻止される。充電制御FET14aのOFF後は、寄生ダイオード14bを介することによって放電のみが可能となる。セル電圧が過放電検出電圧になると、放電制御FET15aがOFFし、放電電流が阻止される。放電制御FET15aのOFF後は、寄生ダイオード15bを介することによって充電のみが可能となる。さらに、保護回路12は、測定した電池11のセル電圧をマイクロコンピュータ13に供給する。
マイクロコンピュータ13によってスイッチ19が制御される。スイッチ19は、電池11の充電電流の経路に挿入されている。放電時では、スイッチ19がONされる。マイクロコンピュータ13は、電池11のセル電圧が所定の電圧を超えた場合に、スイッチ19をONからOFFに切り替える。スイッチ19がOFFされると、スイッチ19に対して並列に接続された抵抗部20に充電電流が流れ、抵抗部20による電圧降下が発生する。この抵抗部20による電圧降下により、電池11に対する充電電圧が低下される。
セルバランス回路16aは、スイッチ17aおよび抵抗部18aの直列接続からなり、直列接続が電池11aに対して並列に接続されている。セルバランス回路16bは、スイッチ17bおよび抵抗部18bの直列接続からなり、直列接続が電池11bに対して並列に接続されている。マイクロコンピュータ13は、セルバランスが崩れているか否かを判断する。電池11aおよび11bの電圧が一致しない場合に、セルバランスが崩れていると判断される。
セルバランスが崩れていると判断すると、電池11aおよび11bに対して並列に接続されたセルバランス回路16aおよび16bを制御して、電池11aおよび11bのうち、セル電圧が高い側の電池11を放電される。例えば、電池11aのセル電圧が電池11bのセル電圧よりも高い場合には、スイッチ17aがONされ、電池11aが放電される。逆に、電池11bのセル電圧が電池11aのセル電圧よりも高い場合には、スイッチ17bがONされ、電池11bが放電される。なお、以下の説明において、スイッチ17aおよび17b、ならびに抵抗部18aおよび18bを特に区別する必要がない場合には、それぞれスイッチ17ならびに抵抗部18と適宜称する。
さらに、マイクロコンピュータ13は、図示しないが、測定したセル電圧などの各種データを記憶する記憶部や、接続された本体機器と通信を行うための通信端子を備えている。
「充電制御方法」
第1の実施形態では、電池11のセル電圧に応じてスイッチ19が制御され、充電時の最大セル電圧が予め設定された所定の設定電圧、例えば4.25V(ボルト)を超えないように制御される。
第1の実施形態では、電池11のセル電圧に応じてスイッチ19が制御され、充電時の最大セル電圧が予め設定された所定の設定電圧、例えば4.25V(ボルト)を超えないように制御される。
スイッチ19の制御方法について説明する。図2は、スイッチ19の制御方法についての説明を容易とするため、図1に示す構成から、説明に必要な構成以外の部分を省略したものである。すなわち、図2に示す電池パック1では、図1に示すセルバランス回路16aおよび16b、充電制御FET14a、放電制御FET15aの図示を省略している。制御IC30は、図1に示す保護回路12およびマイクロコンピュータ13の機能を有するICであり、電池11のセル電圧を測定し、測定結果に基づいてスイッチ19を制御する。
ここで、電池11のセル電圧に関して所定の条件が成立した場合には、制御IC30の制御によってスイッチ19がOFFされ、充電電流ICが抵抗部20を介して流れる。抵抗部20に充電電流が流れることにより、この抵抗部20において電圧降下が発生し、この電圧降下によって電池11に印加される電圧が低下するため、充電時の最大セル電圧を設定電圧(例えば4.25V)以下に抑えることができる。抵抗部20の値は、下記のように設定される。
{(バラツキにより単一の電池にかかる最大電圧)−4.25V}/(充電終止電流)
ここで、充電終止電流は、充電器が充電完了を検出するために設定された充電電流の値である。
{(バラツキにより単一の電池にかかる最大電圧)−4.25V}/(充電終止電流)
ここで、充電終止電流は、充電器が充電完了を検出するために設定された充電電流の値である。
「スイッチ19の第1の制御方法」
スイッチ19の第1の制御方法について説明する。第1の制御方法では、充電中の電池11のセル電圧の上限を示す第1の充電上限電池電圧VBCAを予め設定する。制御IC30は、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2と第1の充電上限電池電圧VBCAとを比較する。少なくとも一方のセル電圧が第1の充電上限電池電圧VBCA以上となると、スイッチ19がOFFされる。すなわち、制御IC30は、次の式(1)に示す条件が成立すると、スイッチ19をOFFする。
VB1≧VBCA または VB2≧VBCA ・・・(1)
スイッチ19の第1の制御方法について説明する。第1の制御方法では、充電中の電池11のセル電圧の上限を示す第1の充電上限電池電圧VBCAを予め設定する。制御IC30は、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2と第1の充電上限電池電圧VBCAとを比較する。少なくとも一方のセル電圧が第1の充電上限電池電圧VBCA以上となると、スイッチ19がOFFされる。すなわち、制御IC30は、次の式(1)に示す条件が成立すると、スイッチ19をOFFする。
VB1≧VBCA または VB2≧VBCA ・・・(1)
スイッチ19がOFF状態では、充電電流ICが抵抗部20に流れ、抵抗部20において電圧降下VRAが発生する。抵抗部20で発生する電圧降下VRAは、抵抗部20の抵抗値をRAとすると、式(2)によって算出される。
VRA=RA×IC ・・・(2)
VRA=RA×IC ・・・(2)
抵抗部20において発生する電圧降下により、電池11における最大セル電圧を設定電圧以下となるように制御することができる。例えば、設定電圧を4.25Vとした場合、第1の充電上限電池電圧VBCAを4.19Vとし、抵抗部20の抵抗値RAを0.8Ω(オーム)とすることにより、電池11における最大セル電圧を4.25V以下とすることができる。
例えば、充電電圧が4.24Vの電圧供給部2で充電した場合、スイッチ19がOFFされると、抵抗部20における電圧降下が40mVとなる。すなわち、電池11に対する充電電圧は、電圧供給部2の充電電圧4.24Vから40mVを減じた4.2Vとなる。これは、一般的なリチウムイオン二次電池における定格の充電電圧である。したがって、このように充電を制御することにより、電池11に対して適切な充電電圧で充電することができる。
第1の充電上限電池電圧VBCAは、過充電検出電圧よりも低い値に設定することによって、充電中に電池電圧が上昇して充電制御FET14aがOFFする前に、充電電圧を低下させ、充電が停止することを防止できる。なお、スイッチ19をOFFした後、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2が共に第1の充電上限電池電圧VBCA未満となった場合に、スイッチ19をONさせることによって、充電状態に復帰する。
制御IC30は、図3に示すように、電圧比較器31aおよび31b、論理和演算器32を備える。電圧比較器31aは、電池11aのセル電圧VB1と第1の充電上限電池電圧VBCAとを比較し、比較結果に応じた値を論理和演算器32に出力する。例えば、セル電圧VB1が第1の充電上限電池電圧VBCA以上である場合には、値「1」を出力し、セル電圧VB1が第1の充電上限電池電圧VBCA未満である場合には、値「0」を出力する。
電圧比較器31bは、電圧比較器31aと同様に、電池11bのセル電圧VB2と第1の充電上限電池電圧VBCAとを比較し、比較結果に応じた値を論理和演算器32に出力する。例えば、セル電圧VB2が第1の充電上限電池電圧VBCA以上である場合には、値「1」を出力し、セル電圧VB2が第1の充電上限電池電圧VBCA未満である場合には、値「0」を出力する。
論理和演算器32は、電圧比較器31aおよび31bから供給された値の論理和出力をスイッチ19を制御するための制御信号として出力する。すなわち、電圧比較器31aおよび31bから供給された値の論理和を演算し、少なくとも何れか一方の値が「1」である場合に、スイッチ19をOFFするための制御信号を出力する。
[スイッチ19の第2の制御方法]
スイッチ19の第2の制御方法について説明する。第2の制御方法では、上述した第1の方法に加えて、さらに充電中であるか否かを制御IC30により判定する。充電中の場合に限り、スイッチ19のOFFを可能とする。すなわち、制御IC30は、式(3)に示す条件が成立した場合にスイッチ19をOFFし、この条件が成立しなかった場合にスイッチ19をONする。
「充電中」且つ(VB1≧VBCA または VB2≧VBCA) ・・・(3)
スイッチ19の第2の制御方法について説明する。第2の制御方法では、上述した第1の方法に加えて、さらに充電中であるか否かを制御IC30により判定する。充電中の場合に限り、スイッチ19のOFFを可能とする。すなわち、制御IC30は、式(3)に示す条件が成立した場合にスイッチ19をOFFし、この条件が成立しなかった場合にスイッチ19をONする。
「充電中」且つ(VB1≧VBCA または VB2≧VBCA) ・・・(3)
スイッチ19がOFFになると、上述の第1の制御方法と同様に、式(2)に基づく電圧降下VRAが抵抗部20に発生するため、電池11における最大セル電圧を設定電圧以下となるように制御することができる。
第2の制御方法は、スイッチ19をOFFした後、充電が終了するまでOFF状態を保持し、充電が終了した時点でスイッチ19をONする。このように、充電中であるか否かを判定することにより、放電時に抵抗部20が挿入されることによる電力消費を回避することができる。
ここで、充電中であるか否かの判定方法について説明する。以下で説明する第1〜第7の判定方法のうち何れかを用いて充電中であるか否かを判定することができる。
「第1の判定方法」
第1の判定方法について説明する。第1の判定方法では、所定のサンプリング周期毎に組電池10の電圧(以下、電池電圧と適宜称する)VBTを測定する。そして、連続する2つの電池電圧VBTの差分値DVを算出し、差分値DVと予め設定された設定差分値SDVとを比較することにより、充電中であるか否かが判定される。
第1の判定方法について説明する。第1の判定方法では、所定のサンプリング周期毎に組電池10の電圧(以下、電池電圧と適宜称する)VBTを測定する。そして、連続する2つの電池電圧VBTの差分値DVを算出し、差分値DVと予め設定された設定差分値SDVとを比較することにより、充電中であるか否かが判定される。
図4に示すように、制御IC30は、サンプリング周期毎に電池電圧VBT1、VBT2、VBT3およびVBT4を測定し、記憶する。そして、電池電圧VBT1〜VBT4に基づいて、連続する電池電圧の差分値DV1、DV2およびDV3を算出する。差分値DV1〜DV3は、式(4)〜(6)によって算出される。
DV1=VBT2−VBT1 ・・・(4)
DV2=VBT3−VBT2 ・・・(5)
DV3=VBT4−VBT3 ・・・(6)
DV1=VBT2−VBT1 ・・・(4)
DV2=VBT3−VBT2 ・・・(5)
DV3=VBT4−VBT3 ・・・(6)
次に、制御IC30は、算出された差分値DV1〜DV3と予め設定された設定差分値SDVとを比較する。下記の式(7)に示す条件の中で、2つ以上の条件が成立する場合に充電中であると判断し、それ以外の場合に非充電中であると判断する。
DV1≧SDV,DV2≧SDV,DV3≧SDV ・・・(7)
DV1≧SDV,DV2≧SDV,DV3≧SDV ・・・(7)
このように、充電中であるか否かを判定することができる。例えば、サンプリング周期を10秒、設定差分値SDVを0.01Vとし、サンプリング周期毎に測定された電池電圧VBT1〜VBT4がそれぞれ8.00V、8.10V、7.95V、7.98Vである場合について考える。
この場合、式(4)〜(6)に基づいて算出される差分値DV1〜DV3は、それぞれ0.1V、−0.15V、0.03Vとなる。したがって、DV1およびDV3が設定差分値SDV以上となるため、充電状態が検出される。
一方、電池パック1に対して充電器や本体機器が接続されていない無負荷時には、図5に示すように、充電電流および放電電流の何れも流れていないため、電池電圧VBT1'〜VBT4'が変化しない。そのため、上述した式(4)〜(6)に基づいて算出される電池電圧VBT1'〜VBT4'の差分値DV1'〜DV3'は、それぞれ略0Vとなる。したがって、上述した式(7)の条件が成立しないので、非充電中と判断することができる。
なお、電池電圧を測定する回数は、4回程度とすると好ましい。電池電圧の測定回数を2回と設定した場合を考える。最初の電圧測定と次の電圧測定との間でスイッチ19がOFFすると、抵抗部20における電圧降下により、電池11に対する充電電圧および充電電流が低下し、電池電圧VBTが低下する。その結果、上述した判定を行うと、差分値DVが設定差分値SDV未満となり、充電中にも関わらず非充電中と判定されてしまう問題が生じる。
「第2の判定方法」
第2の判定方法について説明する。第2の判定方法では、抵抗部20の両端の電圧によって、充電中であるか否かが判定される。制御IC30は、抵抗部20の両端の電圧を測定し、測定された電圧が、充電方向の電圧値として予め設定された所定値以上である場合に、充電中であると判定する。
第2の判定方法について説明する。第2の判定方法では、抵抗部20の両端の電圧によって、充電中であるか否かが判定される。制御IC30は、抵抗部20の両端の電圧を測定し、測定された電圧が、充電方向の電圧値として予め設定された所定値以上である場合に、充電中であると判定する。
「第3の判定方法」
第3の判定方法について説明する。第3の判定方法では、組電池10の電池電圧VBTと、電圧供給部2に接続される正極端子3および負極端子4の間の電圧(以下、端子電圧と適宜称する)VBEとに基づいて充電中であるか否かを判定する。
第3の判定方法について説明する。第3の判定方法では、組電池10の電池電圧VBTと、電圧供給部2に接続される正極端子3および負極端子4の間の電圧(以下、端子電圧と適宜称する)VBEとに基づいて充電中であるか否かを判定する。
充電中においては、電圧供給部2から供給される充電電圧VBEよりも、組電池10の電池電圧VBTの方が低いと考えられる。したがって、電池電圧VBTおよび端子電圧VBEを比較することにより、充電中であるか否かが判定できる。
制御IC30は、電池11のセル電圧に基づいて組電池10の電池電圧VBTを算出する。また、制御IC30は、電池パック1の正極端子3および負極端子4の電圧に基づいて端子電圧VBEを算出する。電池電圧VBTおよび端子電圧VBEを比較し、式(8)に示す条件が成立した場合に充電中であると判定し、この条件が成立しなかった場合に非充電中であると判定する。
電池電圧VBT<端子電圧VBE ・・・(8)
電池電圧VBT<端子電圧VBE ・・・(8)
「第4の判定方法」
第4の判定方法について説明する。図6に示すように、電池パック1には、充電対象の電池パックが正規のものであるか否かを判定するために、認識用端子5が設けられ、認識用端子5と負極端子4との間に認識用抵抗7が接続される。電池パック1に対して電圧供給部2が接続されると、認識用抵抗7に対して所定の電流が流れる。認識用抵抗7に流れる電流や、認識用抵抗7で発生する電圧降下に基づいて、充電中であるか否かを判定する。例えば、認識用抵抗7に電圧降下が発生した場合には、充電中であると判定する。
第4の判定方法について説明する。図6に示すように、電池パック1には、充電対象の電池パックが正規のものであるか否かを判定するために、認識用端子5が設けられ、認識用端子5と負極端子4との間に認識用抵抗7が接続される。電池パック1に対して電圧供給部2が接続されると、認識用抵抗7に対して所定の電流が流れる。認識用抵抗7に流れる電流や、認識用抵抗7で発生する電圧降下に基づいて、充電中であるか否かを判定する。例えば、認識用抵抗7に電圧降下が発生した場合には、充電中であると判定する。
「第5の判定方法」
第5の判定方法について説明する。図7に示すように、電池パック1には、例えば通信用端子6が設けられ、マイクロコンピュータ13に接続されている。マイクロコンピュータ13は、電池パック1に本体機器111'のマイクロコンピュータと通信を行う。電池パック1に設けられた通信端子6を用いて、本体機器111'と通信を行っているか否かに基づいて、充電中であるか否かを判断する。例えば、マイクロコンピュータ13が通信端子6を介して本体機器111'と通信を行っている場合は、放電中であると判定される。一方、マイクロコンピュータ13が本体機器111'と通信を行っていない場合は、充電中であると判定される。
第5の判定方法について説明する。図7に示すように、電池パック1には、例えば通信用端子6が設けられ、マイクロコンピュータ13に接続されている。マイクロコンピュータ13は、電池パック1に本体機器111'のマイクロコンピュータと通信を行う。電池パック1に設けられた通信端子6を用いて、本体機器111'と通信を行っているか否かに基づいて、充電中であるか否かを判断する。例えば、マイクロコンピュータ13が通信端子6を介して本体機器111'と通信を行っている場合は、放電中であると判定される。一方、マイクロコンピュータ13が本体機器111'と通信を行っていない場合は、充電中であると判定される。
「第6の判定方法」
第6の判定方法について説明する。第6の判定方法では、充電電流が測定され、測定結果に基づいて充電中であるか否かが判定される。図8に示すように、電流経路中に電流検出部21を設ける。電流検出部21は、電流経路を流れる電流の大きさおよび向きを測定し、測定結果を制御IC30に供給する。制御IC30は、測定結果に基づいて、電流が充電方向に流れている場合に充電中であると判定する。一方、放電方向に流れている場合や電流が流れていない場合には、非充電中であると判定する。
第6の判定方法について説明する。第6の判定方法では、充電電流が測定され、測定結果に基づいて充電中であるか否かが判定される。図8に示すように、電流経路中に電流検出部21を設ける。電流検出部21は、電流経路を流れる電流の大きさおよび向きを測定し、測定結果を制御IC30に供給する。制御IC30は、測定結果に基づいて、電流が充電方向に流れている場合に充電中であると判定する。一方、放電方向に流れている場合や電流が流れていない場合には、非充電中であると判定する。
電流検出部21は、例えば予め設定されたサンプリング周期毎に所定回数だけ電流を測定し、測定された所定回数分の電流値に基づいて平均電流値を算出して判定に用いるようにしてもよい。第6の判定方法では、充電電流を直接測定するため、電池電圧に基づく判定方法と比較して、充電中であるか否かをより確実に判定することができる。
「第7の判定方法」
第7の判定方法について説明する。第7の判定方法では、電流経路に設けられた電流検出抵抗の電圧が測定され、測定結果に基づいて充電中であるか否かが判定される。図9に示すように、電流検出部21は、電流検出抵抗22および電流検出器23を備える。電流検出器23は、電流検出抵抗22の両端の電圧VRBを測定し、測定結果を制御IC30に供給する。
第7の判定方法について説明する。第7の判定方法では、電流経路に設けられた電流検出抵抗の電圧が測定され、測定結果に基づいて充電中であるか否かが判定される。図9に示すように、電流検出部21は、電流検出抵抗22および電流検出器23を備える。電流検出器23は、電流検出抵抗22の両端の電圧VRBを測定し、測定結果を制御IC30に供給する。
制御IC30は、供給された電圧VRBと予め設定された充電判定電圧とを比較し、電圧VRBが充電判定電圧以上である場合に、充電中であると判定する。すなわち、制御IC30は、式(9)に示す条件が成立した場合に充電中であると判定し、この条件が成立しなかった場合に非充電中であると判定する。
電圧VRB≧充電判定電圧 ・・・(9)
電圧VRB≧充電判定電圧 ・・・(9)
電流検出器23は、予め設定されたサンプリング周期毎に所定回数だけ電流検出抵抗22の電圧を測定し、測定された所定回数分の電圧値に基づいて平均電圧値を算出して判定に用いるようにしてもよい。
「セルバランスの制御方法」
セルバランスの制御方法について、図10を参照して説明する。この発明の第1の実施形態では、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2が略等しくなるように各電池電圧を制御する。
セルバランスの制御方法について、図10を参照して説明する。この発明の第1の実施形態では、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2が略等しくなるように各電池電圧を制御する。
なお、図10は、セルバランスの制御方法を説明するのに必要な構成の部分のみを示す。すなわち、図10に示す電池パック1では、充電制御FET14a、放電制御FET15aの図示が省略されている。制御IC30は、保護回路12およびマイクロコンピュータ13の機能を有する。
電池11aおよび11bに対してセルバランス回路16aおよび16bがそれぞれ並列に接続されている。セルバランス回路16aおよび16bに設けられたスイッチ17aおよび17bがOFF状態では、セルバランス回路16aおよび16bには、電流が流れない。電池11aおよび11bのセル電圧に関して所定の条件が成立した場合には、制御IC30によってスイッチ17aおよび17bがONされる。
セルバランス回路16aに設けられたスイッチ17aがONすると、電池11aの放電電流が抵抗部18aに流れ、電池11aのセル電圧が低下する。充電中では、電圧供給部2からの充電電流の一部が抵抗部18aに流れ、電池11aの電圧上昇が抑えられる。同様に、セルバランス回路16bに設けられたスイッチ17bがONされると、電池11bの放電電流が抵抗部18bに流れ、電池11bのセル電圧が低下する。充電では、電圧供給部2からの充電電流の一部が抵抗部18bに流れ、電池11bの電圧上昇が抑えちれる。
スイッチ17aおよび17bの制御方法としては、以下に述べる第1〜第3の制御方法を用いることができる。
「スイッチ17aおよび17bの第1の制御方法」
第1の制御方法は、セルバランスを制御する際に用いる第2の充電上限電池電圧VBCBおよび上限電池電圧差VBDLを予め設定する。制御IC30は、充電中であり、且つ、電池11aのセル電圧VB1が第2の充電上限電池電圧VBCB以上である場合に、スイッチ17aをONする。制御IC30は、充電中であり、且つ、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2の差分(VB1−VB2)が上限電池電圧差VBDL以上である場合においても、スイッチ17aをONする。
第1の制御方法は、セルバランスを制御する際に用いる第2の充電上限電池電圧VBCBおよび上限電池電圧差VBDLを予め設定する。制御IC30は、充電中であり、且つ、電池11aのセル電圧VB1が第2の充電上限電池電圧VBCB以上である場合に、スイッチ17aをONする。制御IC30は、充電中であり、且つ、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2の差分(VB1−VB2)が上限電池電圧差VBDL以上である場合においても、スイッチ17aをONする。
すなわち、制御IC30は、式(10)に示す条件が成立する場合にスイッチ17aをONし、この条件が成立しない場合にスイッチ17aをOFFする。
「充電中」且つ(VB1≧VBCBまたはVB1−VB2≧VBDL)・・・(10)
「充電中」且つ(VB1≧VBCBまたはVB1−VB2≧VBDL)・・・(10)
上述と同様に、制御IC30がスイッチ17bを制御する。すなわち、制御IC30は、式(11)に示す条件が成立する場合にスイッチ17bをONし、この条件が成立しない場合にスイッチ17bをOFFする。
「充電中」且つ(VB2≧VBCBまたはVB2−VB1≧VBDL)・・・(11)
「充電中」且つ(VB2≧VBCBまたはVB2−VB1≧VBDL)・・・(11)
ここで、第2の充電上限電池電圧VBCBは、上述した第1の充電上限電池電圧VBCAとは別の設定値として用意する。第2の充電上限電池電圧VBCBは、第1の充電上限電池電圧VBCAと同一、または第1の充電上限電池電圧よりも低い値とすると好ましい。
第2の充電上限電池電圧VBCBは、過充電検出電圧よりも低い値に設定すると好ましい。こうすることにより、充電中に過充電を検出して充電制御FET14aがOFFする前に、セルバランス回路16aおよび16bによる放電によってセル電圧を低下させ、充電が停止することを防止することができるからである。
上述したスイッチ17aおよび17bの第1の制御方法では、所定の制御周期時間毎にセル電圧VB1およびVB2の測定、ならびにスイッチ17aおよび17bを制御するようにしている。第1の制御方法に基づいてスイッチ17aおよび17bをONした後は、抵抗部18aおよび18bに放電電流が流れることにより、セル電圧VB1およびVB2が直ちに低下する。
このとき、スイッチ17aおよび17bをONした後、制御周期時間経過後に第1の制御方法に示す処理を行うと、セル電圧の低下により式(10)および(11)に示す条件が不成立となるため、スイッチ17aおよび17bを再度OFFすることになる。スイッチ17aおよび17bを再度OFFした場合には、セル電圧が十分に低下していないため、すぐにセル電圧VB1およびVB2が上昇し、次の制御周期時間経過後に式(10)および(11)に示す条件が成立してしまう。すなわち、制御周期時間毎にスイッチ17aおよび17bを制御すると、スイッチ17aおよび17bのON/OFF動作を制御周期時間毎に繰り返してしまう。
そこで、第1の制御方法では、スイッチ17aおよび17bの状態を保持する保持時間を予め設定し、スイッチ17aおよび/または17bがONされた場合には、設定された保持時間の間、スイッチ17aおよび17bの状態を保持すると好ましい。具体的には、例えば制御周期時間を10秒程度に設定した場合、保持時間を60秒程度とする。
「スイッチ17aおよび17bの第2の制御方法」
第2の制御方法では、充電中であり、且つ、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2の差分(VB1−VB2)が上限電池電圧差VBDL以上である場合に、スイッチ17aをONする。すなわち、制御IC30は、式(12)に示す条件が成立する場合にスイッチ17aをONし、この条件が成立しない場合にスイッチ17aをOFFする。
「充電中」且つVB1−VB2≧VBDL ・・・(12)
第2の制御方法では、充電中であり、且つ、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2の差分(VB1−VB2)が上限電池電圧差VBDL以上である場合に、スイッチ17aをONする。すなわち、制御IC30は、式(12)に示す条件が成立する場合にスイッチ17aをONし、この条件が成立しない場合にスイッチ17aをOFFする。
「充電中」且つVB1−VB2≧VBDL ・・・(12)
上述と同様に、制御IC30は、式(13)に示す条件が成立する場合にスイッチ17bをONし、この条件が成立しない場合にスイッチ17bをOFFする。
「充電中」 且つ VB2−VB1≧VBDL ・・・(13)
「充電中」 且つ VB2−VB1≧VBDL ・・・(13)
なお、この第2の制御方法は、上述した第1の制御方法と同様に、所定の制御周期時間毎にスイッチ17aおよび17bの制御を行い、スイッチ17aおよび17bをONした後は、保持時間の間、ON状態を保持する。
「スイッチ17aおよび17bの第3の制御方法」
第3の制御方法では、充電中であり、且つ、電池11aのセル電圧VB1が第2の充電上限電池電圧VBCB以上である場合に、スイッチ17aをONする。すなわち、制御IC30は、式(14)に示す条件が成立する場合にスイッチ17aをONし、この条件が成立しない場合にスイッチ17aをOFFする。
「充電中」且つVB1≧VBCB ・・・(14)
第3の制御方法では、充電中であり、且つ、電池11aのセル電圧VB1が第2の充電上限電池電圧VBCB以上である場合に、スイッチ17aをONする。すなわち、制御IC30は、式(14)に示す条件が成立する場合にスイッチ17aをONし、この条件が成立しない場合にスイッチ17aをOFFする。
「充電中」且つVB1≧VBCB ・・・(14)
上述と同様に、充電中であり、且つ、電池11bのセル電圧VB2が第2の充電上限電池電圧VBCB以上である場合に、スイッチ17bをONする。すなわち、制御IC30は、式(15)に示す条件が成立する場合にスイッチ17bをONし、この条件が成立しない場合にスイッチ17bをOFFする。
「充電中」且つVB2≧VBCB ・・・(15)
「充電中」且つVB2≧VBCB ・・・(15)
上述した第1および第2の制御方法と同様に、所定の制御周期時間毎にスイッチ17aおよび17bの制御を行い、スイッチ17aおよび17bをONした後は、保持時間の間、ON状態を保持する。
「抵抗部20および18の構成例」
抵抗部20および18として適用可能な素子について説明する。図11Aは、抵抗部20および18を、1つの抵抗素子35で構成する場合を示す。抵抗素子35としては、固定抵抗器や正特性サーミスタ、ポジスタ、PTC(Positive Temperature Coefficient)、ヒューズ抵抗器等を用いることができる。固定抵抗器は、温度による抵抗値の変化が小さい素子である。正特性サーミスタは、温度が高くなるに従って、抵抗値が増大する素子である。正特性サーミスタは、抵抗値によってポジスタやPTCに分類される。
抵抗部20および18として適用可能な素子について説明する。図11Aは、抵抗部20および18を、1つの抵抗素子35で構成する場合を示す。抵抗素子35としては、固定抵抗器や正特性サーミスタ、ポジスタ、PTC(Positive Temperature Coefficient)、ヒューズ抵抗器等を用いることができる。固定抵抗器は、温度による抵抗値の変化が小さい素子である。正特性サーミスタは、温度が高くなるに従って、抵抗値が増大する素子である。正特性サーミスタは、抵抗値によってポジスタやPTCに分類される。
ポジスタは、正特性サーミスタの一種であり、後述するPTCと比較して抵抗値が大きく、約10Ω以上が主流の素子である。ポジスタは、一般的に所定の温度領域において抵抗値が急激に増大する。ポジスタを抵抗素子35として使用した場合、抵抗素子35に過大電圧が印加され、過大電流が流れて温度が高温となった場合に、抵抗値が急激に増大して流れる電流が小さくなる。
PTCは、正特性サーミスタの一種であり、ポジスタと比較して抵抗値が小さく、約1Ω以下が主流の素子である。PTCは、ポジスタと同様に、一般的に所定の温度領域において抵抗値が急激に増大する。例えば、PTCを抵抗素子35として使用した場合、抵抗素子35に過大電圧が印加され、過大電流が流れて温度が高温となった場合に、抵抗値が急激に増大して流れる電流が小さくなる。
ヒューズ抵抗器は、過大電圧が印加され、過大電流が流れて温度が高温となった場合に、素子の電流経路が溶断して電流を遮断することができる。
抵抗部20としては、例えば図11Bに示すように、抵抗素子35および温度スイッチ素子36を直列に接続したものを使用できる。温度スイッチ素子36としては、例えば、サーモスタットや温度ヒューズを用いることができる。
サーモスタットは、素子の温度が予め設定された温度よりも高くなった場合に、スイッチをOFFして電流を遮断する。また、素子の温度が設定温度よりも低くなった場合に、スイッチをONする。一般的に、スイッチをOFFする際の設定温度(遮断温度)と、スイッチをONする際の設定温度(復帰温度)とが異なり、遮断温度が復帰温度よりも高く、その温度差が1℃〜20℃程度となるように設定されている。
温度ヒューズは、素子の温度が高温となった場合に、ヒューズのエレメントを溶断することによって流れる電流を遮断する。ヒューズエレメントを遮断した場合には、再度電流を流すことができない。温度ヒューズに用いられるヒューズエレメントは、一般的に、融点が100℃〜200℃程度の低融点金属が用いられる。
図12は、抵抗部20における温度および抵抗値の関係の一例を示す。抵抗部20に用いられる抵抗素子35としては、通常、抵抗値が10mΩ〜90Ω程度のものが用いられ、より好適には、抵抗値が100mΩ〜5Ω程度のものが用いられる。この例では、抵抗部20に用いられる抵抗素子35として、周囲の温度が23℃の場合に抵抗値が約0.8Ωとなるような固定抵抗器、サーミスタおよびポジスタを用いた場合の特性を示している。
図12に示すように、固定抵抗器は、温度による抵抗値の変動が少なく、抵抗値が常に略0.8Ω程度である。サーミスタは、温度が上昇するに従って抵抗値が増大する。ポジスタは、温度が上昇するに従って抵抗値が増大するが、特に、温度が100℃程度になった場合に、抵抗値が急激に増大する。
ここで、例えば、充電上限電圧が4.25Vである2つの電池11が直列接続され、抵抗値が90mΩの固定抵抗器からなる抵抗部20を用いた電池パック1を充電した場合について考える。この電池パック1に対して、充電電圧が8.4Vであり、充電電流値が100mAである電圧供給部2を接続して充電を行った場合、抵抗部20の電圧は、9mVとなる。
このとき、例えば一方の電池11のセル電圧が4.10Vであるとすると、他方の電池11のセル電圧は、4.291Vとなり、充電上限電圧である4.25Vを超えてしまうことになる。
このように、抵抗部20の抵抗値が小さい場合には、抵抗部20による電圧降下が小さく、電池11のセル電圧を十分に低下させることができない。
例えば、抵抗値が100Ωの固定抵抗器からなる抵抗部20と、抵抗値が0.02Ωのスイッチ19とを用いた電池パック1を充電した場合について考える。この場合において、スイッチ19がOFFされたときの抵抗部20の電圧が0.02Vであるとすると、抵抗部20に流れる電流は、0.2mAとなる。一方、スイッチ19がONされたときのスイッチ19の電圧が0.02Vであるとすると、スイッチ19に流れる電流は、1Aとなる。
したがって、スイッチ19がOFFされた場合には、スイッチ19がONされた場合と比較して、流れる電流が減少してしまうため、充電時間が約2倍以上長くなってしまう。
例えば、抵抗部20としてポジスタを用いた場合について考える。抵抗部20としてポジスタを用いた場合、図12に示すように、温度が23℃のときに抵抗値が約0.8Ωである。スイッチ19がOFFされたときの抵抗部20の電圧が0.1Vであるとすると、抵抗部20に流れる電流は、約125mAとなる。
そして、抵抗部20に流れる電流によって温度が90℃となると、抵抗部20の抵抗値が約2Ωとなる。そのため、抵抗部18に流れる電流が約50mAに減少する。
このように、抵抗部20としてポジスタを用いた場合には、高温時に抵抗値が増大するため、抵抗部20に流れる電流量を抑え、温度の上昇を防ぐことができる。
抵抗部20に用いる抵抗素子35としては、電池パック1の使用条件や電池11の特性に応じて決定するとよい。例えば、電池11の電池容量や、最大充電電流値、充電終了条件の充電電流値を考慮して、抵抗部20に用いる抵抗素子35を決定するとより好ましい。
図13は、抵抗部18における温度および抵抗値の関係の一例を示す。抵抗部18に用いられる抵抗素子35としては、通常、抵抗値が1Ω〜9kΩ程度のものが用いられ、より好適には、抵抗値が10Ω〜1kΩ程度のものが用いられる。この例では、抵抗部18に用いられる抵抗素子35として、周囲の温度が23℃の場合に抵抗値が約120Ωとなるような固定抵抗器、サーミスタおよびポジスタを用いた場合の特性を示している。
図13に示すように、固定抵抗器は、温度による抵抗値の変動が少なく、抵抗値が常に略120Ω程度である。サーミスタは、温度が上昇するに従って抵抗値が増大する。ポジスタは、温度が上昇するに従って抵抗値が増大するが、特に、温度が100℃程度になった場合に、抵抗値が急激に増大する。
ここで、例えば、定格放電容量が1500mAhであり、電池電圧が4.25Vである電池11と、抵抗値が10kΩの固定抵抗器からなる抵抗部18とを用いた電池パック1を充電した場合について考える。この場合において、スイッチ17がONされると、抵抗部18に流れる電流は、0.425mAとなるため、この状態を1時間続行した場合の抵抗部18による放電電流容量は、0.425mAhとなる。この抵抗部18による放電電流容量は、電池11の定格放電容量に対して、約0.03%程度であるため、セル電圧を十分に調整することができない。
この場合の抵抗部18による発熱量は、約1.8mWであり、発熱量を小さくすることができる。そのため、抵抗部18の発熱による温度上昇量を小さくすることができる。
このように、抵抗部18の抵抗値が大きい場合には、温度上昇量を小さくすることができるが、セル電圧を十分に調整することができない。
例えば、定格放電容量が1500mAhであり、電池電圧が4.25Vである電池11と、抵抗値が9Ωの固定抵抗器からなる抵抗部18とを用いた電池パック1を充電した場合について考える。この場合において、スイッチ17がONされると、抵抗部18に流れる電流は、約472mAとなるため、この状態を1時間続行した場合の抵抗部18による放電電流容量は、472mAhとなる。この抵抗部18による放電電流容量は、電池11の定格放電容量に対して、約31%程度であるため、セル電圧を十分に調整することができる。
一方、この場合の抵抗部18による発熱量は、約2Wであり、発熱量が大きくなってしまう。そのため、抵抗部18の発熱による温度上昇量が大きくなってしまう。
このように、抵抗部18の抵抗値が小さい場合には、セル電圧を十分に調整することができるが、温度上昇量が大きくなってしまう。
そこで、温度上昇量を抑える場合には、抵抗部18として、例えばポジスタを用いる。抵抗部18としてポジスタを用いた場合、図13に示すように、温度が23℃のときに抵抗値が約120Ωである。スイッチ17がONされ、例えば抵抗部18に4.2Vの電圧が印加されると、抵抗部18に流れる電流は、約35mAとなり、抵抗部18による発熱量は、約147mWとなる。
そして、抵抗部18に流れる電流によって温度が90℃となると、抵抗部18の抵抗値が200Ωとなる。そのため、抵抗部18に流れる電流が約21mAに減少し、抵抗部18による発熱量が約88.2mWとなる。
このように、抵抗部18としてポジスタを用いた場合には、高温時に抵抗値が増大するため、温度の上昇による発熱量の増大を抑え、温度の上昇を防ぐことができる。
抵抗部18に用いる抵抗素子35としては、電池パック1の使用条件や電池11の特性に応じて決定するとよい。例えば、電池11の電池容量や、最大充電電流値、充電終了条件を考慮して、抵抗部20に用いる抵抗素子35を決定するとより好ましい。また、電池11の定格放電容量が大きい場合には、抵抗部18の抵抗値を小さい値に設定し、電池11の定格放電容量が小さい場合には、抵抗部18の抵抗値を大きい値に設定するとよい。
「充電制御処理」
次に、この発明の第1の実施形態による電池パック1の充電制御処理の流れについて、図14〜図16に示すフローチャートを参照して説明する。なお、特別な記載がない限り、以下の処理は、マイクロコンピュータ13の制御の下で行われるものとする。
次に、この発明の第1の実施形態による電池パック1の充電制御処理の流れについて、図14〜図16に示すフローチャートを参照して説明する。なお、特別な記載がない限り、以下の処理は、マイクロコンピュータ13の制御の下で行われるものとする。
この発明の第1の実施形態では、スイッチ19およびスイッチ17を制御して、電池11aおよび11bに対する充電を制御している。図14に示すように、電池パック1に対する充電制御処理では、スイッチ19の制御(ステップS1)およびスイッチ17の制御(ステップS2)が並行して行われる。以下では、ステップS1およびS2で行われる各スイッチの制御処理について、ステップ毎に説明する。
先ず、ステップS1に示すスイッチ19の制御処理の流れについて、図15を参照して説明する。ここでは、上述したスイッチ19の第2の制御方法について説明する。ステップS11では、予め設定された制御周期時間だけ待機し、制御周期時間に達した時点でステップS12以降の処理に移行する。
ステップS12では、充電中であるか否かが判定される。充電中であるか否かの判定は、上述した第1〜第7の判定方法のうち、何れかの方法を用いることによって行われる。充電中であると判定されると、処理がステップS13に移行する。一方、非充電中であると判定されると、ステップS17において、スイッチ19がONされる。
ステップS13において、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2と第1の充電上限電池電圧VBCAとが比較される。比較の結果、セル電圧VB1が第1の充電上限電池電圧VBCA以上である場合、またはセル電圧VB2が第1の充電上限電池電圧VBCA以上である場合には、ステップS14において、スイッチ19がOFFされる。
次のステップS15では、充電中であるか否かが判定される。充電中であると判定されると、処理がステップS15に戻り、充電中であるか否かが再度判定される。非充電中であると判定されると、ステップS16において、スイッチ19がONされる。そして、処理がステップS11に戻る。
一方、ステップS13に示す条件が成立しないと、ステップS17において、スイッチ19がONされる。
次に、ステップS2に示すスイッチ17の制御処理の流れについて、図16を参照して説明する。ここでは、上述したスイッチ17aおよび17bの第1の制御方法が用いられる。ステップS21では、予め設定された制御周期時間だけ待機し、制御周期時間に達した時点でステップS22以降の処理に移行する。
ステップS22では、スイッチ17aおよび17bがOFFされ、ステップS23において、充電中であるか否かが判定される。充電中であるか否かの判定は、上述した第1〜第7の判定方法のうち、何れかの方法を用いることによって行われる。充電中であると判定されると、処理がステップS24に移行する。一方、非充電中であると判定されると、処理がステップS21に戻り、制御周期時間だけ待機する。
ステップS24では、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2と第2の充電上限電池電圧とが比較される。比較の結果、セル電圧VB1が第2の充電上限電池電圧VBCB以上であり、且つ、セル電圧VB2が第2の充電上限電池電圧VBCB以上である場合には、処理がステップS25に移行する。
ステップS25では、スイッチ17aおよび17bがONされ、セルバランス回路16aおよび16bにより電池11aおよび11bの放電処理が行われる。そして、次のステップS26において、スイッチ17aおよび17bのON状態が予め設定された保持時間だけ保持され、保持時間経過後に処理がステップS21に戻る。
一方、ステップS24に示す条件が成立しないと、処理がステップS27に移行する。ステップS27では、電池11aのセル電圧VB1と第2の充電上限電池電圧VBCBとが比較される。また、セル電圧VB1およびVB2の差分(VB1−VB2)と上限電池電圧差VBDLとが比較される。比較の結果、セル電圧VB1が第2の充電上限電池電圧VBCB以上である場合、または差分(VB1−VB2)が上限電池電圧差VBDL以上である場合には、セルバランスが崩れ、セル電圧VB1が高いと判断される。そして、処理がステップS28に移行する。
ステップS28では、スイッチ17aがONされるとともにスイッチ17bがOFFされ、セルバランス回路16aにより電池11aの放電処理が行われる。そして、次のステップS29において、スイッチ17aのON状態およびスイッチ17bのOFF状態が保持時間だけ保持され、保持時間経過後に処理がステップS21に戻る。
一方、ステップS27に示す条件が成立しないと、処理がステップS30に移行する。ステップS30では、電池11bのセル電圧VB2と第2の充電上限電池電圧VBCBとが比較される。また、電池11bおよび11aのセル電圧VB2およびVB1の差分VB2−VB1と上限電池電圧差VBDLとが比較される。比較の結果、セル電圧VB2が第2の充電上限電池電圧VBCB以上である場合、または差分VB2−VB1が上限電池電圧差VBDL以上である場合には、電池11aおよび11bのセルバランスが崩れ、セル電圧VB2が高いと判断される。そして、処理がステップS31に移行する。
ステップS31では、スイッチ17aがOFFされるとともにスイッチ17bがONされ、セルバランス回路16bにより電池11bの放電処理が行われる。次のステップS32において、スイッチ17aのOFF状態およびスイッチ17bのON状態が保持時間だけ保持され、保持時間経過後に処理がステップS21に戻る。
一方、ステップS30に示す条件が成立しないと、電池11aおよび11bのセルバランスが崩れていないと判断され、処理がステップS21に戻る。
このように、スイッチ19、スイッチ17aおよび17bを制御することにより、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2が過充電検出電圧などの所定の電圧を超えないように充電できる。
なお、この発明の第1の実施形態では、複数の電池11aおよび11bからなる電池パック1を例にとって説明したが、これはこの例に限られない。例えば、図17に示すように、1つの電池11からなる電池パック1’についても、上述したスイッチ19の第1および第2の制御方法を適用して充電制御を行うことができる。
図17において、制御IC30は、電池電圧測定部33および制御部34で構成されている。スイッチ19は、電池電圧測定部33で測定された電池11のセル電圧VBTに基づき、上述したスイッチ19の第1および第2の制御方法に従って、制御部34によって制御される。
また、並列に接続されたスイッチ19および抵抗部20は、電池11のマイナス端子と負極端子4との間に設ける場合に限られず、例えば図18に示す電池パック1''のように、電池11のプラス端子と正極端子3との間に設けるようにしてもよい。
<2.第2の実施形態>
この発明の第2の実施形態について説明する。この発明の第2の実施形態では、直列に接続されたスイッチおよび抵抗を充電制御FETのドレイン端子およびソース端子間に並列に接続するとともに、他のスイッチを充電制御FETのゲート端子およびソース端子間に接続する。二次電池の電圧が予め設定された充電上限電池電圧を超えた場合にこれらのスイッチを制御し、充電電流を抵抗を介して流すことにより、二次電池に対する充電電圧を低下させ、二次電池の電圧が所定の電圧を超えないように充電を行う。
この発明の第2の実施形態について説明する。この発明の第2の実施形態では、直列に接続されたスイッチおよび抵抗を充電制御FETのドレイン端子およびソース端子間に並列に接続するとともに、他のスイッチを充電制御FETのゲート端子およびソース端子間に接続する。二次電池の電圧が予め設定された充電上限電池電圧を超えた場合にこれらのスイッチを制御し、充電電流を抵抗を介して流すことにより、二次電池に対する充電電圧を低下させ、二次電池の電圧が所定の電圧を超えないように充電を行う。
「電池パックの構成」
図19は、この発明の第2の実施形態による電池パック40の構成を示す。なお、図19において、図1と共通する部分については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。第2の実施形態による電池パック40では、第1の実施形態におけるスイッチ19および抵抗部20の代わりに、スイッチ41、抵抗部42およびスイッチ43が設けられている。
図19は、この発明の第2の実施形態による電池パック40の構成を示す。なお、図19において、図1と共通する部分については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。第2の実施形態による電池パック40では、第1の実施形態におけるスイッチ19および抵抗部20の代わりに、スイッチ41、抵抗部42およびスイッチ43が設けられている。
スイッチ41および抵抗部42は、直列に接続され、充電制御FET14aのドレイン端子およびソース端子の間に並列に接続される。マイクロコンピュータ13'の制御によって、スイッチ41は、通常動作時にはOFFされ、電池11のセル電圧が第1の充電上限電池電圧を超えた際にONするように制御される。
スイッチ43は、充電制御FET14aのゲート端子およびソース端子の間に並列に接続されている。マイクロコンピュータ13'の制御によって、スイッチ43は、通常動作時にはOFFされ、電池11のセル電圧が第1の充電上限電池電圧を超えた際にONするように制御される。
「電池パックの動作」
通常動作時には、スイッチ41およびスイッチ43がOFFされており、充電電流が充電制御FET14aを介して流れ、抵抗部42に充電電流が流れない。充電中において、電池11のセル電圧が第1の充電上限電池電圧を超えると、マイクロコンピュータ13'の制御によってスイッチ41がONされ、充電電流がスイッチ41および抵抗部42を介して流れる。スイッチ41のONと同時に、マイクロコンピュータ13'によってスイッチ43がONされ、充電制御FET14aがOFFされる。
通常動作時には、スイッチ41およびスイッチ43がOFFされており、充電電流が充電制御FET14aを介して流れ、抵抗部42に充電電流が流れない。充電中において、電池11のセル電圧が第1の充電上限電池電圧を超えると、マイクロコンピュータ13'の制御によってスイッチ41がONされ、充電電流がスイッチ41および抵抗部42を介して流れる。スイッチ41のONと同時に、マイクロコンピュータ13'によってスイッチ43がONされ、充電制御FET14aがOFFされる。
このようにスイッチ41および43を制御することにより、充電電流が充電制御FET14aを介さずにスイッチ41および抵抗部42を介して流れる。抵抗部42に充電電流が流れることにより、この抵抗部42において電圧降下が発生し、電圧降下によって電池11に印加される電圧が低下するため、充電時の最大セル電圧が設定電圧以下に抑えられる。
このように、この発明の第2の実施形態では、スイッチ41および43を制御することにより、電池11aおよび11bのセル電圧が所定の電圧を超えないように充電を行うことができる。
上述した第1の実施形態による電池パック1では、電流経路中にスイッチ19が設けられているため、スイッチ19で損失が発生する。一方、電池パック40では、通常時の電流経路中にスイッチ等の負荷となる素子が設けられていないため、通常動作時において出力効率を低下させることなく、第1の実施形態と同様の充電制御を行うことができる。
<3.第3の実施形態>
この発明の第3の実施形態について説明する。この発明の第3の実施形態は、温度センサを設け、温度に基づき充電電圧を制御するとともに、高温による素子の破損や二次電池の劣化を防ぐものである。
この発明の第3の実施形態について説明する。この発明の第3の実施形態は、温度センサを設け、温度に基づき充電電圧を制御するとともに、高温による素子の破損や二次電池の劣化を防ぐものである。
「電池パックの構成」
図20は、この発明の第3の実施形態による電池パック50の構成を示す。なお、図20において、図1と共通する部分については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。電池パック50では、第1の実施形態による電池パック1に対して、さらにスイッチ51、ダイオード52および温度センサ53が設けられている。
図20は、この発明の第3の実施形態による電池パック50の構成を示す。なお、図20において、図1と共通する部分については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。電池パック50では、第1の実施形態による電池パック1に対して、さらにスイッチ51、ダイオード52および温度センサ53が設けられている。
スイッチ51は、抵抗部20に対して直列に接続される。スイッチ51は、通常動作時にはONされ、制御IC30'の制御に基づいて動作が制御される。ダイオード52は、スイッチ19と、直列に接続された抵抗部20およびスイッチ51とに対して並列に接続されている。ダイオード52は、スイッチ19およびスイッチ51がOFFされている場合でも、放電電流を流すことができるように接続されている。
温度センサ53は、電子部品が実装された基板上や、電池11の近傍に配置され、周囲の温度に基づく温度情報を制御IC30'に対して出力する。温度センサ53としては、高温時に抵抗値が増大する正特性サーミスタや、高温時に抵抗時が減少する負特性サーミスタ、温度によって抵抗値が変化する金属抵抗器等を用いることができる。
制御IC30'は、図1に示す保護回路12およびマイクロコンピュータ13の機能を有するICである。制御IC30'は、上述した第1の実施形態と同様に、電池11のセル電圧を測定し、測定結果に基づいて過充電状態や過放電状態を検出し、充電制御FET14aおよび放電制御FET15aを制御する。制御IC30'は、測定したセル電圧に基づいてセルバランスが崩れているか否かを判断し、判断結果に応じて所定の電池を放電させるようにセルバランス回路16aおよび16bを制御する。
さらに、制御IC30'は、温度センサ53から供給された温度情報に基づいてスイッチ19およびスイッチ51を制御する。例えば、抵抗部20や電池11の温度が所定の温度に達した場合に、スイッチ19およびスイッチ51をOFFする。
図21は、温度センサ53を回路基板上に配置した場合の一例の構造を示す。電池パック50の筐体内には、電池11aおよび11b、回路基板が配置されている。電池11aのプラス端子および電池11bのマイナス端子が電極タブによって接続されることにより、電池11aおよび11bが直列に接続されている。また、電池11aのマイナス端子が配線を介して回路基板に接続されるとともに、電池11bのプラス端子が配線を介して回路基板に接続される。
回路基板は、正極端子3および負極端子4を備え、筐体の外部に露出するように設けられている。回路基板には、制御IC30'や抵抗部20等の各種の電子部品が実装されている。この例では、回路基板に対して、さらに温度センサ53が実装されている。
温度センサ53は、主に回路基板に実装された電子部品の温度を測定する。例えば、温度センサ53を基板上の抵抗部20の近傍に配置した場合には、抵抗部20による発熱を測定することができる。抵抗部20から離れた位置に配置した場合には、抵抗部20による発熱の影響が少なくなり、また、回路基板の温度と電池11の温度との差が10℃以内程度であるため、電池11の温度を間接的に測定することができる。
図22は、温度センサ53を電池11の近傍に配置した場合の一例の構造を示す。図22に示す例では、温度センサ53が電池11の近傍に配置され、配線を介して回路基板に接続されている。この場合、温度センサ53は、主に電池11の温度を測定し、図21に示す例と比較して、電池11の温度をより正確に測定することができる。
「充電制御方法」
この発明の第3の実施形態による電池パック50の充電制御方法について説明する。第3の実施形態では、温度センサ53による温度情報に基づいてスイッチ19、スイッチ17および第3のスイッチ51を制御し、充電時の最大セル電圧が予め設定された所定の設定電圧を超えないように充電を行う。なお、スイッチ17の制御方法については、上述した第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
この発明の第3の実施形態による電池パック50の充電制御方法について説明する。第3の実施形態では、温度センサ53による温度情報に基づいてスイッチ19、スイッチ17および第3のスイッチ51を制御し、充電時の最大セル電圧が予め設定された所定の設定電圧を超えないように充電を行う。なお、スイッチ17の制御方法については、上述した第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
スイッチ19およびスイッチ51の制御方法について、図23および図24を参照して説明する。図23および図24は、スイッチ19およびスイッチ51の制御方法についての説明を容易とするため、図20に示す構成から、説明に必要な構成以外の部分が省略されている。すなわち、図20に示すセルバランス回路16aおよび16b、充電制御FET14a、放電制御FET15aの図示が省略されている。図23は、温度センサ53を抵抗部20の近傍に配置した例を示し、図24は、温度センサ53を電池11の近傍に配置した例を示す。
図23および図24に示すように、第3の実施形態による電池パック50では、スイッチ19と、直列に接続された抵抗部20およびスイッチ51とが並列に接続され、電池11に対する電流経路中に設けられている。通常動作時には、スイッチ19およびスイッチ51がONされており、スイッチ19を介して電流が流れるため、抵抗部20およびスイッチ51に電流が流れない。
電池11のセル電圧または温度センサ53の温度に対して所定の条件が成立すると、制御IC30'の制御に基づいてスイッチ19がOFFされ、充電電流ICが抵抗部20を介して流れる。抵抗部20に充電電流が流れることにより、この抵抗部20において電圧降下が発生し、この電圧降下によって電池11に印加される電圧が低下するため、充電時の最大セル電圧を設定電圧以下に抑えることができる。
温度センサ53の温度に対して別の条件が成立した場合には、制御IC30'の制御に基づいてスイッチ51がOFFされ、電池11に対する充電が禁止される。それによって、図23に示す例においては、異常な発熱による抵抗部20の破損を防止することができる。図24に示す例においては、異常な発熱による電池11の劣化を防止することができる。
図23を参照して、温度センサ53を抵抗部20の近傍に配置した場合におけるスイッチ19の制御方法について説明する。スイッチ19の制御方法としては、以下に述べる第1および第2の制御方法を用いることができる。
「スイッチ19の第1の制御方法」
スイッチ19の第1の制御方法では、抵抗部20の上限温度を示す抵抗部上限温度RULCが予め設定される。制御IC30'は、温度センサ53の温度TAと抵抗部上限温度RULCとを比較する。また、制御IC30'は、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2と第1の充電上限電池電圧VBCAとを比較する。比較の結果、温度TAが抵抗部上限温度RULCよりも大きい場合、スイッチ19をOFFする。またはセル電圧VB1およびVB2うち、少なくとも一方のセル電圧が第1の充電上限電池電圧VBCA以上となった場合に、スイッチ19をOFFする。
スイッチ19の第1の制御方法では、抵抗部20の上限温度を示す抵抗部上限温度RULCが予め設定される。制御IC30'は、温度センサ53の温度TAと抵抗部上限温度RULCとを比較する。また、制御IC30'は、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2と第1の充電上限電池電圧VBCAとを比較する。比較の結果、温度TAが抵抗部上限温度RULCよりも大きい場合、スイッチ19をOFFする。またはセル電圧VB1およびVB2うち、少なくとも一方のセル電圧が第1の充電上限電池電圧VBCA以上となった場合に、スイッチ19をOFFする。
制御IC30'は、式(16)に示す条件が成立した場合にスイッチ19をOFFし、この条件が成立しなかった場合にスイッチ19をONする。
TA>RULCまたはVB1≧VBCAまたはVB2≧VBCA・・・(16)
TA>RULCまたはVB1≧VBCAまたはVB2≧VBCA・・・(16)
スイッチ19の第1の制御方法では、スイッチ19をOFFした後、充電が終了するまでOFF状態を保持し、充電が終了した時点でスイッチ19をONする。
「スイッチ19の第2の制御方法」
温度センサ53を抵抗部20の近傍に配置した場合におけるスイッチ19の第2の制御方法について説明する。スイッチ19の第2の制御方法では、温度センサ53の温度TAと抵抗部上限温度RULCとを比較する。また、セル電圧VB1およびVB2と第1の充電上限電池電圧VBCAとを比較する。比較の結果、温度TAが抵抗部上限温度RULCよりも大きい場合、またはセル電圧VB1およびVB2が第1の充電上限電池電圧VBCA以上となった場合に、スイッチ19をOFFする。
温度センサ53を抵抗部20の近傍に配置した場合におけるスイッチ19の第2の制御方法について説明する。スイッチ19の第2の制御方法では、温度センサ53の温度TAと抵抗部上限温度RULCとを比較する。また、セル電圧VB1およびVB2と第1の充電上限電池電圧VBCAとを比較する。比較の結果、温度TAが抵抗部上限温度RULCよりも大きい場合、またはセル電圧VB1およびVB2が第1の充電上限電池電圧VBCA以上となった場合に、スイッチ19をOFFする。
制御IC30'は、式(17)に示す条件が成立した場合にスイッチ19をOFFし、この条件が成立しなかった場合にスイッチ19をONする。
TA>RULCまたは(VB1≧VBCA且つVB2≧VBCA)・・・(17)
TA>RULCまたは(VB1≧VBCA且つVB2≧VBCA)・・・(17)
なお、スイッチ19の第2の制御方法では、スイッチ19をOFFした後、充電が終了するまでOFF状態を保持し、充電が終了した時点でスイッチ19をONする。
「スイッチ51の第1の制御方法」
温度センサ53を抵抗部20の近傍に配置した場合におけるスイッチ51の第1の制御方法について説明する。スイッチ51の第1の制御方法は、温度センサ53の温度TAと抵抗部上限温度RULCとを比較する。比較の結果、温度TAが抵抗部上限温度RULCよりも大きい場合に、スイッチ51をOFFする。
温度センサ53を抵抗部20の近傍に配置した場合におけるスイッチ51の第1の制御方法について説明する。スイッチ51の第1の制御方法は、温度センサ53の温度TAと抵抗部上限温度RULCとを比較する。比較の結果、温度TAが抵抗部上限温度RULCよりも大きい場合に、スイッチ51をOFFする。
制御部30'は、式(18)に示す条件が成立した場合にスイッチ51をOFFし、この条件が成立しなかった場合にスイッチ51をONする。
TA>RULC ・・・(18)
TA>RULC ・・・(18)
このように、抵抗部20の温度が抵抗部上限温度RULCよりも高くなった場合には、スイッチ19およびスイッチ51をOFFして充電を禁止することにより、異常な発熱による抵抗部20の破損を防ぐことができる。ここで、抵抗部上限温度RULCは、例えば80℃程度に設定される。
次に、図24に示すように、温度センサ53を電池11の近傍に配置した場合におけるスイッチ19の制御方法について説明する。スイッチ19の制御方法としては、以下に述べる第3の制御方法を用いることができる。
「スイッチ19の第3の制御方法」
温度センサ53を電池11の近傍に配置した場合におけるスイッチ19の第3の制御方法について説明する。スイッチ19の第3の制御方法は、電池11の上限温度を示す充電上限温度CULTおよび下限温度を示す充電下限温度CLLTを予め設定する。制御IC30'は、温度センサ53の温度TBと充電上限温度CULTおよび充電下限温度CLLTとを比較する。また、制御IC30'は、セル電圧VB1およびVB2と第1の充電上限電池電圧VBCAとを比較する。比較の結果、充電中であり、且つ、温度TBが充電上限温度CULTよりも高い場合、または、温度TBが充電下限温度CLLTよりも低い場合、スイッチ19をOFFする。または、セル電圧VB1およびVB2うち、少なくとも一方のセル電圧が第1の充電上限電池電圧VBCA以上となった場合に、スイッチ19をOFFする。
温度センサ53を電池11の近傍に配置した場合におけるスイッチ19の第3の制御方法について説明する。スイッチ19の第3の制御方法は、電池11の上限温度を示す充電上限温度CULTおよび下限温度を示す充電下限温度CLLTを予め設定する。制御IC30'は、温度センサ53の温度TBと充電上限温度CULTおよび充電下限温度CLLTとを比較する。また、制御IC30'は、セル電圧VB1およびVB2と第1の充電上限電池電圧VBCAとを比較する。比較の結果、充電中であり、且つ、温度TBが充電上限温度CULTよりも高い場合、または、温度TBが充電下限温度CLLTよりも低い場合、スイッチ19をOFFする。または、セル電圧VB1およびVB2うち、少なくとも一方のセル電圧が第1の充電上限電池電圧VBCA以上となった場合に、スイッチ19をOFFする。
制御IC30'は、式(19)に示す条件が成立した場合にスイッチ19をOFFし、この条件が成立しなかった場合にスイッチ19をONする。
「充電中」且つ(TB>CLUT または TB<CLLT または
VB1≧VBCA または VB2≧VBCA) ・・・(19)
「充電中」且つ(TB>CLUT または TB<CLLT または
VB1≧VBCA または VB2≧VBCA) ・・・(19)
なお、スイッチ19の第3の制御方法では、スイッチ19をOFFした後、充電が終了するまでOFF状態を保持し、充電が終了した時点でスイッチ19をONする。
また、充電中であるか否かの判定方法としては、上述した第1の実施形態における第1〜第7の判定方法を用いることができる。
「スイッチ51の第2の制御方法」
温度センサ53を電池11の近傍に配置した場合におけるスイッチ51の第2の制御方法について説明する。スイッチ51の第2の制御方法は、温度センサ53の温度TBと充電上限温度CULTおよび充電下限温度CLLTとを比較する。比較の結果、温度TBが充電上限温度CULTよりも大きい場合、または温度TBが充電下限温度CLLTよりも小さい場合に、スイッチ51をOFFする。制御部30'は、式(20)に示す条件が成立した場合にスイッチ51をOFFし、この条件が成立しなかった場合にスイッチ51をONする。
TB>CULT または TB<CLLT ・・・(20)
温度センサ53を電池11の近傍に配置した場合におけるスイッチ51の第2の制御方法について説明する。スイッチ51の第2の制御方法は、温度センサ53の温度TBと充電上限温度CULTおよび充電下限温度CLLTとを比較する。比較の結果、温度TBが充電上限温度CULTよりも大きい場合、または温度TBが充電下限温度CLLTよりも小さい場合に、スイッチ51をOFFする。制御部30'は、式(20)に示す条件が成立した場合にスイッチ51をOFFし、この条件が成立しなかった場合にスイッチ51をONする。
TB>CULT または TB<CLLT ・・・(20)
このように、電池11の温度が充電上限温度CULTよりも高くなった場合や、電池11の温度が充電下限温度CLLTよりも低くなった場合には、スイッチ19およびスイッチ51をOFFして充電を禁止する。その結果、異常な発熱による電池11の劣化を防ぐことができる。充電上限温度CULTは、例えば60℃程度とし、充電下限温度CLLTは、例えば0℃程度に設定される。
なお、スイッチ19を制御する際に用いられる第1の充電上限電池電圧VBCAは、温度センサ53の温度に応じて変化させてもよい。例えば、図25に示すように、常温時(11℃〜44℃)における第1の充電上限電池電圧VBCAが4.19Vに設定される。0℃以下の場合に4.0V、1℃〜10℃の場合に4.1V、45℃〜59℃の場合に4.0V、60℃以上の場合に3.9Vに設定される。
スイッチ17を制御する際に用いられる第2の充電上限電池電圧VBCBについても、第1の充電上限電池電圧VBCAと同様に、温度センサ53の温度に応じて変化させてもよい。例えば、第2の充電上限電池電圧VBCBを第1の充電上限電池電圧VBCAと同一の値とした場合には、図26Aに示すように、常温時(11℃〜44℃)における第2の充電上限電池電圧VBCBが4.19Vに設定される。0℃以下の場合に4.0V、1℃〜10℃の場合に4.1V、45℃〜59℃の場合に4.0V、60℃以上の場合に3.9Vに設定される。
さらに、第2の充電上限電池電圧VBCBが第1の充電上限電池電圧VBCAよりも低くなるように設定した場合には、図26Bに示すように、常温時(11℃〜44℃)における第2の充電上限電池電圧VBCBが4.18Vに設定される。0℃以下の場合に3.9V、1℃〜10℃の場合に4.0V、45℃〜59℃の場合に3.9V、60℃以上の場合に3.8Vに設定される。
このように、常温時の充電上限電池電圧を基準とし、高温または低温になるに従って第1の充電上限電池電圧VBCAおよび第2の充電上限電池電圧VBCBが低下するように設定してもよい。
「充電制御処理」
次に、この発明の第3の実施形態による電池パック50の充電制御処理の流れについて、図27〜図29に示すフローチャートを参照して説明する。なお、特別な記載がない限り、以下の処理は、マイクロコンピュータ13の制御の下で行われるものとする。
次に、この発明の第3の実施形態による電池パック50の充電制御処理の流れについて、図27〜図29に示すフローチャートを参照して説明する。なお、特別な記載がない限り、以下の処理は、マイクロコンピュータ13の制御の下で行われるものとする。
この発明の第3の実施形態では、スイッチ19、スイッチ17およびスイッチ51を制御して、電池11aおよび11bに対する充電が制御される。図27に示すように、電池パック50に対する充電制御処理では、スイッチ19の制御(ステップS41)、スイッチ51の制御(ステップS42)およびスイッチ17の制御(ステップS2)が並行して行われる。
以下では、ステップS41およびS42で行われる各スイッチの制御処理について、ステップ毎に説明する。なお、ステップS2におけるスイッチ17の制御処理については、図16に示す処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
先ず、ステップS41に示すスイッチ19の制御処理の流れについて、図28を参照して説明する。ここでは、上述したスイッチ19の第3の制御方法を用いた場合を例にとって説明する。ステップS51では、予め設定された制御周期時間だけ待機し、制御周期時間に達した時点でステップS52以降の処理に移行する。
ステップS52では、充電中であるか否かが判定される。充電中であるか否かの判定は、上述した第1〜第7の判定方法のうち、何れかの方法を用いることによって行われる。充電中であると判定されると、処理がステップS53に移行する。一方、非充電中であると判定されると、処理がステップS58に移行し、スイッチ19がONされる。
ステップS53において、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2と第1の充電上限電池電圧VBCAとが比較される。比較の結果、セル電圧VB1が第1の充電上限電池電圧VBCA以上である場合、またはセル電圧VB2が第1の充電上限電池電圧VBCA以上である場合には、処理がステップS55に移行する。
一方、ステップS53に示す条件が成立しないと、処理がステップS54に移行する。ステップS54では、センサ温度TBと充電上限温度CULTおよび充電下限温度CLLTとが比較される。比較の結果、センサ温度TBが充電上限温度CULTより高い場合、またはセンサ温度TBが充電下限温度CLLTより低い場合には、処理がステップS55に移行する。
ステップS55では、スイッチ19がOFFされ、次のステップS56において、充電中であるか否かが判定される。充電中であると判定されると、処理がステップS56に戻り、充電中であるか否かが再度判定される。非充電中であると判定されると、処理がステップS57に移行し、スイッチ19がONされる。そして、処理がステップS51に戻る。
一方、ステップS54における条件が成立しないと、処理がステップS58に移行し、スイッチ19がONされる。
次に、ステップS42に示すスイッチ51の制御処理の流れについて、図29を参照して説明する。ここでは、上述したスイッチ51の第2の制御方法を用いた場合を例にとって説明する。ステップS61では、予め設定された制御周期時間だけ待機し、制御周期時間に達した時点でステップS62以降の処理に移行する。
ステップS62では、センサ温度TBと充電上限温度CULTおよび充電下限温度CLLTとが比較される。比較の結果、センサ温度TBが充電上限温度CULTより高い場合、またはセンサ温度TBが充電下限温度CLLTより低い場合には、処理がステップS64に移行し、スイッチ51がOFFされ、一連の処理が終了する。
一方、ステップS62に示す条件が成立しないと、処理がステップS63に移行し、スイッチ51がONされる。そして、処理がステップS61に戻る。
このように、この発明の第3の実施形態では、温度に応じてスイッチ19、スイッチ17およびスイッチ51を制御することにより、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2が過充電検出電圧などの所定の電圧を超えないように充電を行うことができる。
また、温度に応じてスイッチ51をOFFして充電を禁止することにより、異常な高温による電池11の劣化や抵抗部20等の素子の破損を防ぐことができる。
なお、この第3の実施形態による電池パック50では、スイッチ19、スイッチ17およびスイッチ51として、例えば図30に示すようにFETを用いたスイッチ19'、スイッチ17'およびスイッチ51'とすることができる。また、第1および第2の実施形態で用いられているスイッチ41等の他のスイッチについても、同様にFETを用いることが可能である。
<4.第4の実施形態>
この発明の第4の実施形態について説明する。この発明の第4の実施形態では、上述した第1の実施形態において充電電流の経路中に設けられたスイッチ19および抵抗部20の代わりに、可変抵抗部を設ける。そして、二次電池の電圧が予め設定された充電上限電池電圧を超えた場合に可変抵抗部の抵抗値を変化させることにより、二次電池に印加される充電電圧を低下させ、所定の電圧を超えない範囲で二次電池の充電がなされる。
この発明の第4の実施形態について説明する。この発明の第4の実施形態では、上述した第1の実施形態において充電電流の経路中に設けられたスイッチ19および抵抗部20の代わりに、可変抵抗部を設ける。そして、二次電池の電圧が予め設定された充電上限電池電圧を超えた場合に可変抵抗部の抵抗値を変化させることにより、二次電池に印加される充電電圧を低下させ、所定の電圧を超えない範囲で二次電池の充電がなされる。
「電池パックの構成」
図31は、この発明の第4の実施形態による電池パック60の一例の構成を示す。電池パック60は、図2に示す第1の実施形態による電池パック1に並列接続されて設けられたスイッチ19および抵抗部20の代わりに、可変抵抗部61が設けられている。また、制御IC30は、電池電圧測定部33および制御部34で構成されている。なお、図2と共通する部分については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図31は、この発明の第4の実施形態による電池パック60の一例の構成を示す。電池パック60は、図2に示す第1の実施形態による電池パック1に並列接続されて設けられたスイッチ19および抵抗部20の代わりに、可変抵抗部61が設けられている。また、制御IC30は、電池電圧測定部33および制御部34で構成されている。なお、図2と共通する部分については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
電池電圧測定部33は、電池11のセル電圧を測定し、制御部34に供給する。制御部34は、測定された電池11のセル電圧に基づき可変抵抗部61の抵抗値を制御する。可変抵抗部61は、電池11のマイナス端子と負極端子4との間に設けられている。制御部34の制御によって、可変抵抗部61は、通常動作時には低い抵抗値が設定され、電池11のセル電圧が第1の充電上限電池電圧を超えた際に、通常動作時よりも高い抵抗値に設定される。
「充電制御方法」
この発明の第4の実施形態による電池パック60の充電制御方法について説明する。第4の実施形態では、電池11のセル電圧に基づいて可変抵抗部61の抵抗値を制御し、充電時の最大セル電圧が予め設定された所定の設定電圧を超えないように充電を行う。
この発明の第4の実施形態による電池パック60の充電制御方法について説明する。第4の実施形態では、電池11のセル電圧に基づいて可変抵抗部61の抵抗値を制御し、充電時の最大セル電圧が予め設定された所定の設定電圧を超えないように充電を行う。
通常動作時、可変抵抗部61は、低い抵抗値に設定されている。充電中において、電池11のセル電圧に対して所定の条件が成立すると、制御部34の制御によって可変抵抗部61が通常動作時よりも高い抵抗値に設定される。可変抵抗部61の抵抗値設定条件としては、上述した第1の実施形態におけるスイッチ19の第1および第2の制御方法に示す条件と同様の条件を適用することができる。すなわち、電池11のセル電圧VBTが第1の充電上限電池電圧VBCAを超えた場合に、可変抵抗部61を高い抵抗値に設定する。
電池パック60に電圧供給部2を接続して充電した場合、電池11のセル電圧VBTは、可変抵抗部61の抵抗値RAおよび充電電流ICに基づき、以下の式(21)によって算出される。
VBT=VBE−RA×IC ・・・(21)
VBT=VBE−RA×IC ・・・(21)
可変抵抗部61を高い抵抗値に設定することにより、可変抵抗部61での電圧降下量が増大するため、電池11に印加される電圧が低下し、充電時の最大セル電圧を設定電圧以下に抑えることができる。
例えば、放電容量が約530mAhであり、開放電圧を3.1Vとした電池パック60に、電圧供給部2として最大電圧が4.3Vであり、最大電流が500mAである直流電源を接続した場合について考える。この例では、第1の充電上限電池電圧VBCAを4.21Vに設定し、充電電流が約100mA以下となった時点で充電が終了するように設定する。また、可変抵抗部61としては、抵抗値RAが約270mΩと約1.1Ωとを切り替え可能な抵抗を適用する。
この場合、図32に示すように、充電開始から約65分後に、セル電圧VBTが充電上限電池電圧VBCAである4.21Vに到達し、可変抵抗部61の抵抗値RAが約270mΩから約1.1Ωに切り替えられ、この状態が充電終了まで保持される。そして、充電開始から約74分後に、充電電流ICが約100mA以下となって充電が終了し、このときの可変抵抗部61における電圧降下量VRAが0.11Vとなる。そのため、電池11のセル電圧VBTは、端子電圧VBEから可変抵抗部61による電圧降下量VRAを減算した4.19Vとなる。したがって、セル電圧に基づき可変抵抗部61の抵抗値を制御することにより、最大セル電圧を設定電圧(4.25V)以下に制御することができる。
ここで、この発明の第4の実施形態に対する理解を容易とするため、図33に示すように、可変抵抗部61の代わりに抵抗値が固定である固定抵抗部62を設けた電池パック60'について説明する。この例では、上述した第4の実施形態と同様に、放電容量が約530mAhであり、開放電圧を3.1Vとした電池パック60'に、電圧供給部2として最大電圧が4.3Vであり、最大電流が500mAである直流電源を接続する。そして、充電電流が約100mA以下となった時点で充電が終了するように設定する。また、固定抵抗部62としては、抵抗値が約190mΩである抵抗を適用する。
この場合、図34に示すように、充電開始から約75分後に、充電電流が約100mA以下となって充電が終了する。このときの固定抵抗部62における電圧降下量VRAは、19mVとなる。そのため、電池11のセル電圧VBTは、端子電圧VBEから固定抵抗部62による電圧降下量VRAを減算した4.281Vとなり、設定電圧である4.25Vを超えてしまう。したがって、充電電流の経路中に固定抵抗部62を設けた場合には、電池11のセル電圧を設定電圧以下に制御することができない。
このように、この発明の第4の実施形態では、可変抵抗部61を制御することにより、電池11のセル電圧が所定の設定電圧を超えないように充電を行うことができる。なお、この第4の実施形態による構成は、上述した第1〜第3の実施形態と組み合わせて適用することも可能である。
また、この例では、可変抵抗部61を電池11のマイナス端子と負極端子4との間に設けた場合について説明したが、これはこの例に限られず、例えば図35に示すように、可変抵抗部61を電池11のプラス端子と正極端子3との間に設けるようにしてもよい。さらに、この例では、1つの電池11を用いた場合について説明したが、複数の電池を用いた場合にも同様に適用可能である。
<5.第5の実施形態>
この発明の第5の実施形態について説明する。この発明の第5の実施形態では、直列に接続されたスイッチおよび抵抗部を外部電極端子間に設ける。そして、二次電池の電圧が予め設定された充電上限電池電圧を超えた場合に、スイッチをONして充電電流を抵抗部を介して流すことにより、二次電池の電圧が所定の電圧を超えない範囲で充電を行う。
この発明の第5の実施形態について説明する。この発明の第5の実施形態では、直列に接続されたスイッチおよび抵抗部を外部電極端子間に設ける。そして、二次電池の電圧が予め設定された充電上限電池電圧を超えた場合に、スイッチをONして充電電流を抵抗部を介して流すことにより、二次電池の電圧が所定の電圧を超えない範囲で充電を行う。
「電池パックの構成」
図36は、この発明の第5の実施形態による電池パック70の一例の構成を示す。電池パック70では、電池11aのマイナス端子と負極端子4との間に抵抗部73が設けられ、抵抗部73における電池11aのマイナス端子側と正極端子3との間に、スイッチ71および抵抗部72が直列接続されて設けられている。また、制御IC30は、第4の実施形態と同様に、電池電圧測定部33および制御部34で構成されている。なお、図2および図31と共通する部分については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図36は、この発明の第5の実施形態による電池パック70の一例の構成を示す。電池パック70では、電池11aのマイナス端子と負極端子4との間に抵抗部73が設けられ、抵抗部73における電池11aのマイナス端子側と正極端子3との間に、スイッチ71および抵抗部72が直列接続されて設けられている。また、制御IC30は、第4の実施形態と同様に、電池電圧測定部33および制御部34で構成されている。なお、図2および図31と共通する部分については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
スイッチ71は、制御部34によって制御され、電池11aおよび11bのセル電圧が所定の電圧以下である場合にはOFFされている。制御部34は、電池11aおよび11bの何れかのセル電圧が所定の電圧を超えた場合に、スイッチ71をOFFからONに切り替える。
「充電制御方法」
この発明の第5の実施形態による電池パック70の充電制御方法について説明する。第5の実施形態では、電池11aおよび11bのセル電圧に基づいてスイッチ71を制御し、充電時の最大セル電圧が予め設定された所定の設定電圧を超えないように充電を行う。
この発明の第5の実施形態による電池パック70の充電制御方法について説明する。第5の実施形態では、電池11aおよび11bのセル電圧に基づいてスイッチ71を制御し、充電時の最大セル電圧が予め設定された所定の設定電圧を超えないように充電を行う。
通常動作時、スイッチ71はOFFされている。充電中において、電池11aおよび11bの何れかのセル電圧が所定の電圧を超えると、制御部34の制御によってスイッチ71がONされる。スイッチ71をONする条件としては、上述した第1の実施形態におけるスイッチ19の第1および第2の制御方法に示す条件と同様の条件を適用することができる。すなわち、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2の何れかが第1の充電上限電池電圧VBCAを超えた場合に、スイッチ71をONする。スイッチ71がONすることにより、スイッチ71に対して直列に接続された抵抗部72に充電電流が流れ、電池11aおよび11bの電圧を低下させることができる。
スイッチ71がONすることによって低下する電池11aおよび11bの電池電圧VBTの低下電圧ΔVBTは、抵抗部73の抵抗値RAおよび抵抗部72の抵抗値RBに基づき、以下の式(22)によって算出される。
ΔVBT={(VB1+VB2)/RB}×RA ・・・(22)
ΔVBT={(VB1+VB2)/RB}×RA ・・・(22)
例えば、第1の充電上限電池電圧VBCAを4.21Vに設定し、抵抗部72の抵抗値RAが100mΩ、抵抗部73の抵抗値RBが100Ωである場合について考える。この場合において、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2が4.21Vとなったときには、スイッチ71がONし、電池11の電池電圧VBTが低下する。このときの電池電圧VBTの低下電圧ΔVBTは、式(22)に基づき8.42mVとなる。
このように、この発明の第5の実施形態では、スイッチ71を制御することにより、電池11aおよび11bのセル電圧が所定の設定電圧を超えないように充電を行うことができる。なお、この第5の実施形態による構成は、上述した第1〜第4の実施形態と組み合わせて適用することも可能である。
以下、実施例により、この発明の第1の実施形態による電池パックについて具体的に説明するが、この第1の実施形態は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
<実施例1>
先ず、以下のようにして、残放電容量が10%の電池11aを作製した。放電容量が1500mAhである電池11aを負荷に接続し、電圧が2.3Vとなるまで150mAで放電した。この放電を電池11aの開放電圧が3.0V以下となるまで繰り返した。そして、この電池11aを直流電源に接続し、最大電圧が4.2Vとなるように、150mAの充電電流で60分間充電した。このようにして、放電容量が150mAh、すなわち残放電容量が10%の電池11aを作製した。
先ず、以下のようにして、残放電容量が10%の電池11aを作製した。放電容量が1500mAhである電池11aを負荷に接続し、電圧が2.3Vとなるまで150mAで放電した。この放電を電池11aの開放電圧が3.0V以下となるまで繰り返した。そして、この電池11aを直流電源に接続し、最大電圧が4.2Vとなるように、150mAの充電電流で60分間充電した。このようにして、放電容量が150mAh、すなわち残放電容量が10%の電池11aを作製した。
次に、以下のようにして、残放電容量が0%の電池11bを作製した。放電容量が1500mAhである電池11bを負荷に接続し、電圧が2.3Vとなるまで150mAで放電した。この放電を電池11bの開放電圧が3.0V以下となるまで繰り返した。このようにして、放電容量が0mAh、すなわち残放電容量が0%の電池11bを作製した。
このようにして作製された電池11aおよび11bを直列接続し、図2に示す電池パックを作製した。ここでは、抵抗部20の抵抗値を0.8Ωとした。
<実施例2>
実施例1と同様にして、残放電容量が10%の電池11aおよび残放電容量が0%の電池11aを作製した。そして、このようにして作製された電池11aおよび11bを直列接続し、図10に示す電池パックを作製した。ここでは、抵抗部20の抵抗値を0.8Ωとし、抵抗部18aおよび18bの抵抗値を120Ωとした。
実施例1と同様にして、残放電容量が10%の電池11aおよび残放電容量が0%の電池11aを作製した。そして、このようにして作製された電池11aおよび11bを直列接続し、図10に示す電池パックを作製した。ここでは、抵抗部20の抵抗値を0.8Ωとし、抵抗部18aおよび18bの抵抗値を120Ωとした。
<比較例1>
実施例1と同様にして、残放電容量が10%の電池11aおよび残放電容量が0%の電池11aを作製した。そして、このようにして作製された電池11aおよび11bを直列接続した電池パックを作製した。
実施例1と同様にして、残放電容量が10%の電池11aおよび残放電容量が0%の電池11aを作製した。そして、このようにして作製された電池11aおよび11bを直列接続した電池パックを作製した。
<比較例2>
実施例1における電池11bの作製方法と同様にして、残放電容量が0%の電池11aおよび11bを作製した。そして、このようにして作製された電池11aおよび11bを直列接続した電池パックを作製した。
実施例1における電池11bの作製方法と同様にして、残放電容量が0%の電池11aおよび11bを作製した。そして、このようにして作製された電池11aおよび11bを直列接続した電池パックを作製した。
<充電特性の測定>
上述のようにして作製された実施例1および実施例2、ならびに比較例1および比較例2の電池パックに対して、最大電圧および最大電流が8.4Vおよび1.2Aに制限された直流電源を接続して定電流定電圧充電を行った。そして、充電電流が約42mAとなったときに、充電を終了した。
上述のようにして作製された実施例1および実施例2、ならびに比較例1および比較例2の電池パックに対して、最大電圧および最大電流が8.4Vおよび1.2Aに制限された直流電源を接続して定電流定電圧充電を行った。そして、充電電流が約42mAとなったときに、充電を終了した。
実施例1および実施例2においては、電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2が第1の充電上限電池電圧VBCA以上となる場合に、スイッチ19をOFFし、充電が終了するまでOFF状態を保持する。ここで、実施例1および実施例2においては、第1の充電上限電池電圧VBCAを4.19Vとした。
実施例2においては、セル電圧VB1が第2の充電上限電池電圧VBCB以上となる場合、またはセル電圧VB1、VB2の電圧差VB1−VB2が上限電池電圧差VBDL以上となる場合に、スイッチ17aをONし、保持時間、ON状態を保持する。また、セル電圧VB2が第2の充電上限電池電圧VBCB以上となる場合、またはセル電圧VB2およびVB1の電圧差VB2−VB1が上限電池電圧差VBDL以上となる場合に、スイッチ17bをONし、保持時間の間、ON状態を保持する。ここで、実施例2においては、第2の充電上限電池電圧VBCBを4.19Vとし、上限電池電圧差VBDLを20mVとし、スイッチ17aおよび17bの保持時間を60秒とした。
このような電池パックの充電において、所定の時点A〜Eにおける電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2、セル電圧差VB1−VB2およびVB2−VB1、充電電流IC、抵抗部20の電圧VRAを測定した。ここで、時点Aは、スイッチ19をOFFする直前の時点である。時点Bは、スイッチ19をOFFしてから3分経過した時点である。時点Cは、充電が終了する直前の時点である。時点Dは、受電が終了した時点である。時点Eは、充電が終了してから20分経過した時点である。このときの電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2が4.25V以下となるものを合否判定の基準とした。
上述のようにして作製された実施例1および実施例2、ならびに比較例1および比較例2の電池パックについて、各時点A〜Eにおける測定結果を、図37〜図44および表1に示す。なお、実施例2においては、セル電圧VB2がセル電圧VB1よりも常に低く、スイッチ17bが動作しなかったため、スイッチ17bの動作については、測定結果に記載していない。また、比較例1および比較例2においては、抵抗部20が設けられていないため、抵抗部20の電圧VRAの項目はない。さらに、比較例1および比較例2においては、スイッチ19が設けられていないため、時点Aおよび時点Bにおける測定は行っていない。
この結果から、実施例1では、充電終了直前の時点Cにおける電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2が最大セル電圧となった。このように、スイッチ19をOFFして抵抗部20に電流を流すことにより、セル電圧VB1およびVB2を4.25V以下とすることができる。
ここで、スイッチ19をOFFしてから3分経過した時点Bにおける充電電流ICは、348mVであり、抵抗部20の電圧VRAは、278mVである。すなわち、スイッチ19をOFFすることにより、抵抗部20による電圧降下が278mVとなり、電池11aおよび11bに印加される電圧を278mVだけ低下させることができる。
実施例2では、実施例1と同様に、充電終了直前の時点Cにおける電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2が最大セル電圧となった。このように、スイッチ19をOFFして抵抗部20に電流を流すとともに、スイッチ17aおよび17bをONしてセルバランス回路16aおよび16bに電流を流すことにより、セル電圧VB1およびVB2を4.25V以下とすることができる。
また、図40に示すように、抵抗部18aにおける放電容量は、119mAhであり、充電前の放電容量差である150mAhに対して差異を約79%低下させることができる。
ここで、スイッチ19をOFFしてから3分経過した時点Bにおける充電電流ICは、341mVであり、抵抗部20の電圧VRAは、273mVである。すなわち、スイッチ19をOFFすることにより、抵抗部20による電圧降下が273mVとなり、電池11aおよび11bに印加される電圧を273mVだけ低下させることができる。
また、実施例2では、スイッチ17aおよび17bをONすることにより、実施例1と比較して最大セル電圧を18mV低下させることができるため、セル電圧をより効果的に制御することができる。
一方、比較例1では、充電終了直前の時点Cにおける電池11aのセル電圧VB1が最大セル電圧(4.261V)となり、セル電圧が4.25Vを超えてしまう。なお、比較例2では、充電終了直前の時点Cにおける電池11aおよび11bのセル電圧VB1およびVB2が最大セル電圧となった。このように、電池11aおよび11bの残放電容量に差異がない場合には、セル電圧VB1およびVB2を4.25V以下とすることができる。
上述の結果から、残放電容量に差異がある場合のセル電圧を4.25V以下とするためには、スイッチ19を制御する必要があることがわかる。また、スイッチ17aおよび17bを制御して、電池の残放電容量の差異を低下させることにより、セル電圧をより効果的に制御することがわかる。
以上、この発明の実施の第1〜第5の形態について説明したが、この発明は、上述したこの発明の実施の第1〜第5の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えば、上述した例では、電池11のマイナス端子と負極端子4との間に抵抗部20を設けるように説明したが、これに限られず、例えば、電池11のプラス端子と正極端子3との間に抵抗部20を設けるようにしてもよい。
1、1'、1''、40、50、60、70 電池パック
10 組電池
11a、11b 電池
12 保護回路
13 マイクロコンピュータ
14a 充電制御FET
15a 放電制御FET
16a、16b セルバランス回路
17a、17b スイッチ
18a、18b 抵抗部
19、41、43、51、71 スイッチ
20、42、72、73 抵抗部
30、30' 制御IC
33 電池電圧測定部
34 制御部
35 抵抗素子
36 温度スイッチ素子
53 温度センサ
61 可変抵抗部
10 組電池
11a、11b 電池
12 保護回路
13 マイクロコンピュータ
14a 充電制御FET
15a 放電制御FET
16a、16b セルバランス回路
17a、17b スイッチ
18a、18b 抵抗部
19、41、43、51、71 スイッチ
20、42、72、73 抵抗部
30、30' 制御IC
33 電池電圧測定部
34 制御部
35 抵抗素子
36 温度スイッチ素子
53 温度センサ
61 可変抵抗部
Claims (18)
- 1または互いに接続された複数の二次電池と、
外部の機器が接続される正極端子および負極端子と、
上記二次電池の正極と上記正極端子との間、または、上記二次電池の負極と上記負極端子との間に接続された抵抗値が変化する可変抵抗部と、
上記二次電池の電圧を測定する電池電圧測定部と、
上記電池電圧測定部の測定結果に基づき上記可変抵抗部の抵抗値を制御する制御部と
を有する電池パック。 - 1または互いに接続された複数の二次電池と、
外部の機器が接続される正極端子および負極端子と、
上記二次電池の正極と上記正極端子との間、または、上記二次電池の負極と上記負極端子との間に接続された第1のスイッチと、
上記第1のスイッチに対して並列に接続された第1の抵抗部と、
上記二次電池の電圧を測定する電池電圧測定部と、
上記電池電圧測定部の測定結果に基づき上記第1のスイッチの開放状態および接続状態を制御する制御部と
を有する電池パック。 - 1または互いに接続された複数の二次電池と、
外部の機器が接続される正極端子および負極端子と、
上記二次電池の正極と上記正極端子との間、または、上記二次電池の負極と上記負極端子との間に接続された第1のスイッチと、
上記第1のスイッチに対して並列に接続された第1の抵抗部と、
上記二次電池の電圧を測定する電池電圧測定部と、
上記電池電圧測定部の測定結果に基づき上記第1のスイッチの開放状態および接続状態を制御する制御部と
を有し、
上記制御部は、
上記1または複数の二次電池のうち少なくとも1の電圧が予め設定された第1の充電上限電池電圧以上となる場合に、上記第1のスイッチを上記開放状態に切り替えて、上記正極端子および上記負極端子に接続された外部の電圧供給部から供給される充電電流を、上記第1の抵抗部を介して上記二次電池に流す電池パック。 - 上記二次電池の正極と上記正極端子との間、または、上記二次電池の負極と上記負極端子との間に接続された電流検出抵抗部と、
上記電流検出抵抗部の両端の電圧を測定する電流検出用電圧測定部と
をさらに有し、
上記電流検出用電圧測定部は、
上記電流検出抵抗部が上記二次電池の正極と上記正極端子との間に接続されている場合に、上記電流検出抵抗部における上記二次電池の正極側の端子の電圧を基準電位とし、
上記電流検出抵抗部が上記二次電池の負極と上記負極端子との間に接続されている場合に、上記電流検出抵抗部における上記負極端子側の端子の電圧を基準電位とし、
上記電流検出抵抗部の両端の電圧が予め設定された充電判定電圧以上である場合に、充電中であると判定し、
上記電流検出抵抗部の両端の電圧が予め設定された充電判定電圧未満である場合に、非充電中であると判定し、
上記判定の結果、充電中である場合に上記制御部による制御を行う請求項1、2または3に記載の電池パック。 - 上記電池電圧測定部は、
上記1または複数の二次電池の電圧を所定周期毎に2回以上測定し、
所定の時点において測定された上記二次電池の電圧から1周期前に測定された上記二次電池の電圧を減算した値が正の値である場合に、充電中であると判定し、
所定の時点において測定された上記二次電池の電圧から1周期前に測定された上記二次電池の電圧を減算した値が負の値である場合に、非充電中であると判定し、
充電中である場合に、上記制御部による制御を行う請求項1、2または3に記載の電池パック。 - 上記電池電圧測定部は、
上記1または複数の二次電池の電圧を所定周期毎に3回測定し、
所定の時点において測定された上記二次電池の電圧から1周期前に測定された上記二次電池の電圧を減算した値が予め設定された判定差分値以上、または、上記1周期前に測定された上記二次電池の電圧から2周期前に測定された上記二次電池の電圧を減算した値が予め設定された判定差分値以上である場合に、充電中であると判定し、
上記所定の時点において測定された上記二次電池の電圧から1周期前に測定された上記二次電池の電圧を減算した値が予め設定された判定差分値以下、且つ、上記1周期前に測定された上記二次電池の電圧から上記2周期前に測定された上記二次電池の電圧を減算した値が予め設定された判定差分値以下である場合に、非充電中であると判定し、
充電中である場合に、上記制御部による制御を行う請求項1、2または3に記載の電池パック。 - 第2のスイッチおよび第2の抵抗部の直列接続からなる1または複数の第1の放電制御部をさらに有し、
上記第1の放電制御部が上記1または複数の二次電池に対してそれぞれ並列に接続され、
上記制御部は、
充電中に、上記電池電圧測定部によって測定された上記1または複数の二次電池の電圧のうち何れかの電圧が予め設定された第2の充電上限電池電圧以上となる場合に、対応する上記第2のスイッチを接続状態に切り替えて上記第2の抵抗部を介して上記二次電池を放電させる請求項1、2または3に記載の電池パック。 - 第2のスイッチおよび第2の抵抗部の直列接続からなる複数の第1の放電制御部をさらに有し、
上記第1の放電制御部が上記複数の二次電池に対してそれぞれ並列に接続され、
上記制御部は、
充電中に、上記電池電圧測定部によって測定された上記複数の二次電池の電圧差が予め設定された上限電池電圧差以上となる場合に、上記第2のスイッチを接続状態に切り替えて上記第2の抵抗部を介して上記二次電池を放電させる請求項1、2または3に記載の電池パック。 - 第3のスイッチおよび第3の抵抗部の直列接続からなる第2の放電制御部をさらに有し、
上記複数の二次電池が直列接続され、
上記第2の放電制御部が上記直列接続された複数の二次電池に対して並列に接続され、
上記制御部は、
上記電池電圧測定部によって測定された上記複数の二次電池の電圧のうち何れかの電圧が予め設定された第3の充電上限電池電圧以上となる場合に、上記第3のスイッチを接続状態に切り替えて、上記第3の抵抗部を介して上記二次電池を放電させる請求項1、2または3に記載の電池パック。 - 電池パックの内部に配置され、上記電池パックの内部の温度を測定する温度センサをさらに有し、
上記制御部は、
上記温度センサによって測定された温度に基づき上記第1のスイッチを制御する請求項2または3に記載の電池パック。 - 電池パックの内部に配置され、上記電池パックの内部の温度を測定する温度センサをさらに有し、
上記温度センサによって測定された温度に応じて、上記第1の充電上限電池電圧、上記第2の充電上限電池電圧または上記第3の充電上限電池電圧の値を変化させる請求項3、7または9に記載の電池パック。 - 電池パックの内部に配置され、上記電池パックの内部の温度を測定する温度センサをさらに有し、
上記制御部は、
上記温度センサによって測定された上記電池パックの内部の温度が予め設定された充電上限温度を超える場合、上記第2のスイッチを開放状態に切り替えて上記第2の抵抗部の電流を遮断する請求項7または8に記載の電池パック。 - 電池パックの内部に配置され、上記電池パックの内部の温度を測定する温度センサと、
上記可変抵抗部または上記第1の抵抗部に対して直列接続される第4のスイッチと
をさらに有し、
上記制御部は、
上記温度センサによって測定された上記温度が予め設定された充電上限温度を超える場合、または、上記温度が予め設定された充電下限温度よりも低い場合に、上記第4のスイッチを開放状態に切り替えて上記充電電流を遮断する請求項1、2または3に記載の電池パック。 - 上記二次電池の近傍に配置され、上記二次電池の温度を測定する温度センサをさらに有し、
上記制御部は、
充電中に、上記温度センサによって測定された上記二次電池の温度が予め設定された充電上限温度を超える場合、または、上記温度が予め設定された充電下限温度よりも低い場合、または、上記二次電池の電圧が上記第1の充電上限電池電圧以上となる場合に、上記第1のスイッチを開放状態に切り替えて上記第1の抵抗部を介して上記充電電流を流す請求項2または3に記載の電池パック。 - 上記第1、第2および第3の抵抗部に対して、所定の温度で接続状態から開放状態に切り替わる温度スイッチ素子が直列に接続される請求項2、3、7、8または9に記載の電池パック。
- 上記第1、第2および第3の抵抗部は、温度の変動による抵抗値の変動が小さい素子である請求項2、3、7、8または9に記載の電池パック。
- 上記第1、第2および第3の抵抗部は、温度が上昇するに従って抵抗値が増大する素子である請求項2、3、7、8または9に記載の電池パック。
- 1または互いに接続された複数の二次電池の電圧を測定し、
充電中に、上記二次電池の電圧が予め設定された第1の充電上限電池電圧以上となる場合に、上記二次電池に流れる充電電流の電流経路に設けられた第1のスイッチを開放状態に切り替えて、上記第1のスイッチに対して並列に接続された第1の抵抗部を介して上記充電電流を流す充電方法。
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