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JP2010244119A - 入力補助装置、及び入力装置 - Google Patents

入力補助装置、及び入力装置 Download PDF

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JP2010244119A JP2009089138A JP2009089138A JP2010244119A JP 2010244119 A JP2010244119 A JP 2010244119A JP 2009089138 A JP2009089138 A JP 2009089138A JP 2009089138 A JP2009089138 A JP 2009089138A JP 2010244119 A JP2010244119 A JP 2010244119A
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JP2009089138A
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Jiro Tsuruno
次郎 鶴野
Tsukasa Funasaka
司 舩坂
Manabu Nishiwaki
学 西脇
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】タッチパネルの構造を変更することなく、また、特殊な入力ペンを使わなくても使用者の手が入力位置の上方に配置されていることを使用者に認識させることができる入力補助装置を提供すること。
【解決手段】本発明の入力補助装置は、入力部に付帯して用いられる入力補助装置であって、入力部の入力面と平行な方向に配列され、入力面と対向する領域に音波を発信する複数の発信素子1a(1〜N)と、発信素子1aに供給する駆動信号の位相を遅延させる位相遅延部42と、を備え、複数の発信素子1aは、入力面の上方位置Pに集束する球面波Wを形成することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、入力補助装置、及び入力装置に関するものである。
入力動作を実行する際、タッチパネル全体を振動させることによって入力ペンの先端を適切な入力位置まで誘導するタッチパネルが開示されている(特許文献1を参照)。
また、入力ペンの先端にブラシが設けられ、ブラシを振動させることによってペンの先端を適切な入力位置まで誘導するペン入力装置が開示されている(特許文献2を参照)。
特開2003−58321号公報 特開2006−227714号公報
しかしながら、特許文献1のタッチパネルにおいては、タッチパネルを振動させるための特殊な構造を必要とし装置構成が複雑になるという問題があった。また、特許文献2で示されたペン入力装置によって入力操作を実行するためには、適切な位置まで誘導するための特別な機構を備えた入力ペンが必要である。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、タッチパネルの構造を変更することなく、また、特殊な入力ペンを使わなくても使用者の手が入力位置の近傍に配置されていることを使用者に認識させることができる入力補助装置を提供することを目的とする。
本発明の入力補助装置は、入力部に付帯して用いられる入力補助装置であって、前記入力部の入力面と平行な方向に配列され、前記入力面と対向する領域に音波を発信する複数の発信素子と、前記発信素子に供給する駆動信号の位相を遅延させる位相遅延部と、を備え、前記複数の発信素子は、前記入力面の上方位置に集束する球面波を形成することを特徴とする。
この構成によれば、適切な入力位置の近傍に超音波が集束し振幅を増幅させることができるので、入力位置の近傍に配置された入力部材に刺激を与え、入力部材の近傍が入力位置であることを使用者に認識させることができる。例えば、入力位置の上方位置で入力部材が刺激を受けると、入力部材の下方が入力位置であることを認識することができる。
したがって、タッチパネルなどの入力装置の構造を変更することなく、また、特殊な入力ペンを使わなくても入力部材が入力位置の近傍に配置されていることを使用者に認識させ、入力操作が実行可能な入力補助装置を提供することができる。
なお、「入力部材」は、例えば手、ペン、棒などである。
前記複数の発信信号が、個別に遅延時間を変更可能となっていることが好ましい。
この構成によれば、発信素子ごとに超音波の位相を変更することができるので、入力面に設定された任意の入力位置の上方位置で集束する球面波を形成することができる。したがって、入力位置にかかわらず、上方空間に配置された入力部材に刺激を与え、入力位置を使用者に認識させ、入力操作を実行可能な入力補助装置を提供することができる。
前記発信素子が、前記入力面と直交する方向に複数列配置されていることが好ましい。
この構成によれば、列ごとに球面波を形成し、それぞれの球面波を入力位置の上方の異なる高さに集束させることができるので、入力部材を差し出す高さが変わっても、入力部材に確実に刺激を与え、入力部材が入力位置の上方位置に配置されていることを使用者に認識させ、入力操作を実行可能な入力補助装置を提供することができる。
また、目が不自由な人が使用する場合、あるいは、入力部から視線を外して使用しなければならない場合など、入力位置がわからない場合でも、確実に入力部材に刺激を与え、入力位置の近傍に入力部材が配置されていることを使用者に認識させ、入力操作を実行することができる。
本発明の入力装置は、先に記載の入力補助装置と、入力部と、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、入力面の上方位置に集束する球面波が入力部材に刺激を与えることによって、入力部材の下方が入力位置であることを使用者に知らせることができる。したがって、入力装置の構造を変更することなく、また、特殊な入力ペンを使用しなくても入力部材の近傍が入力位置であることを使用者に認識させ、入力操作を実行可能な入力装置を提供することができる。
PDAの斜視図である。 入力補助装置の斜視図である。 図1のA−A’に沿う断面図である。 制御回路の回路ブロックを示す図である。 球面波の集束位置の分布を示す図である。
以下図面を用いて、本発明に係る入力補助装置について説明する。
なお、以下の実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせている。
図1は、本発明の入力補助装置10を備えた電子機器の一例であるPDA100を模式的に示す斜視図である。PDA100は、図1に示すように、本体30、入力部20、及び入力補助装置10を有している。
入力部20はタッチパネル式の入力装置であって、本体30と一体で構成されている。入力部20はPDA100の表示部としての機能を兼ねており、本体30から転送された画像情報を入力部20に表示する。入力部20は、入力操作を実行する際の入力位置を示す入力ボタン21を表示し、指Fが入力ボタン21に触れると入力操作が実行される。本実施形態では、入力ボタン21が、入力部20の中央部、すなわち入力補助装置10の正面で対向する位置に表示されている。
入力補助装置10は、入力部20の周辺の本体30上に配置されている。入力補助装置10は、入力部20の上方の領域に超音波を発信し、入力ボタン21の上方位置で集束する球面波を形成する。
使用者の手が入力ボタン21の上方位置に配置されると、振幅が増幅された球面波から刺激を受けて、使用者は刺激を受けた位置の下方に入力ボタン21が表示されていることを認識する。
球面波とは、複数の超音波を同位相の位置で結んだ波面を有し、1つの集束位置で集束するものをいう。
次に、入力補助装置10について詳しく説明する。
図2は、入力補助装置10の詳細な構成を模式的に示す斜視図である。図3は、図2におけるA−A’に沿った断面形状を模式的に示す図である。図4は、制御回路40の回路ブロック図である。図5は、球面波の集束位置の分布を示す図である。
入力補助装置10は、図2に示すように、超音波発生ユニット1Aと制御部40Aとを有する。
超音波発生ユニット1Aは、基板11と超音波発生部1とを備えている。
超音波発生部1は、図2に示すように、基板11の表面11A上に複数の発信素子1aがマトリクス状に配置された構成となっている。具体的には、入力部20の入力面に沿って配置されたN個の発信素子1aが、入力面に直角な方向にM段分配置された、M行N列のマトリクス状である。ここで、行番号は、上端の行を1行目とし、以下下方に向かって増加し下端の行をM行目とする。また、列番号は、入力部20側からみて右端を1列目とし、以下左側に向かって増加し左端の列をN列目とする。
発信素子1aは、入力部20の入力面に平行な方向に配置された発信素子1aによって1つのグループを構成し、同一のグループに属する発信素子1aから発信される超音波によって、入力ボタン21の上方位置で集束する球面波が形成される。発信素子1aは、入力面と直交する方向に複数列配置されており、それぞれの列(グループ)ごとに形成された球面波が入力ボタン21の上方のそれぞれ異なる高さで集束する。
断面視における発信素子1aは、図3に示すように、振動板2と、下部電極4と、圧電体3と、上部電極5とを備えている。
基板11は、矩形状の単結晶シリコンで構成されている。基板11の全面のうち、発信素子1a及び受信素子1bに対応する部分には開口部11aが形成されている。
基板11の表面11Aのほぼ全面に、SiO(二酸化ケイ素)で形成された第1酸化膜2aと、ZrO(ジルコニア)で形成された第2酸化膜2bとが積層された積層膜が形成されている。積層膜のうち、開口部11aの上方に相当する部分が振動板2として機能する。
第1酸化膜2aは、単結晶シリコン基板の表面を熱酸化させることによって形成され、膜厚はおよそ3μmである。第2酸化膜2bは、CVD法(化学気相成長法)などで形成され、膜厚はおよそ400nmである。
下部電極4は、振動板2上に形成されている。より詳しくは、下部電極4の膜が第2酸化膜2bのほぼ全面に形成され、超音波発生部1を構成するすべての発信素子1a及び受信素子1bの共通電極となっている。下部電極4は、Ir(イリジウム)などの導電性金属材料で形成され、膜厚はおよそ200nmである。
圧電体3は、下部電極4の全面のうち、開口部11aの上方にあたる領域にのみ形成されている。圧電体3は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)、BaTiO(チタン酸バリウム)などで形成され、膜厚はおよそ1.4μmである。
上部電極5は、圧電体3上に形成されている。上部電極5は、例えば、Ir(イリジウム)などの導電性金属材料で形成され、膜厚はおよそ50nmである。
フレキシブルプリント基板12は、図2に示すように、超音波発生ユニット1Aと制御部40Aとを接続している。具体的には、超音波発生ユニット1の端子部11Tと、制御部40Aの制御基板13の表面13aに形成された端子部13Tとを電気的に接続している。
制御部40Aは、図2に示すように、制御基板13と制御回路40とを備えている。制御回路40は、制御基板13の表面13aに実装され、超音波発生部1の制御を行う。 制御回路40は、図4に示すように、制御演算部41、及び位相遅延部42を有する。
制御演算部41は、入力位置に応じた適切な遅延時間を演算する。制御演算部41は、本体30からの入力要求に基づいて位相遅延部42に電気信号(駆動信号)を出力する。電気信号は、正弦波など振幅が周期的に変化する信号である。
位相遅延部42は、制御演算部41から入力された電気信号を遅延させることによって、発信素子1aに入力される電気信号の位相を変化させる。位相遅延部42は、図4に示すように、発信素子1aごとに設けられた複数の遅延回路42aで構成されており、発信素子1aごとに電気信号の位相を異ならせている。
図4では、発信素子1aと遅延回路42aとの接続関係をわかりやすくするために、入力部20の入力面からj(1…,j,…,M)行目に配置された1行分だけを取り出しているが、実際には超音波発生部1を構成する他の行を含めてすべての発信素子1aごとに遅延回路42aが設けられている。
上述したように、本実施形態では、入力ボタン21が入力部20の中央、すなわち入力補助装置10の正面で対向して表示されている。そのため、入力ボタン21の上方の球面波Wの収束位置Pとそれぞれの発信素子1aとの間の距離は、方向の中心軸Zに対して対称であり、中心軸Zから離れるにつれて集束位置Pから遠くなる。
したがって、それぞれの発信素子1aにおける遅延時間は中心軸Zに対して対称に設定される。集束位置Pで集束する球面波Wを形成するために、集束位置Pから遠い(中心軸Zから離れた)発信素子1aでは遅延時間が短く設定されており、集束位置Pに近い(中心軸Z側の)発信素子1aでは、遅延時間が長く設定されている。
ここで、図4の発信素子1aについて、図示で上から1,…,i,…,Nの番号を順次付す。1〜N番目の発信素子1aと接続されたそれぞれの遅延回路42aにおける電気信号の遅延時間をτ,…,τ,…,τとする。
そして、発信素子1aのピッチ幅をd、所定位置Pと超音波発生ユニット1Aとの距離をF、超音波の音速をcとすれば、それぞれの遅延回路42aにおける遅延時間τは以下の式で規定される。
Figure 2010244119
図4では、入力面からj列目のグループに属する発信素子1aによって集束位置Pjに集束する球面波Wを形成する例を示しているが、1〜M番目のそれぞれの列に属する発信素子1aは、図5に示すように、それぞれの集束位置P〜Pに集束する球面波を形成している。すなわち、入力ボタン21の上方には、それぞれ異なる高さで集束する球面波が形成されている。
集束位置P〜Pでは、同位相の複数の超音波が重なり合って振幅が増幅されており、入力部20の上方に差し出した使用者の手が、集束位置P〜Pのいずれかに達したときに刺激を受ける。そうすると、使用者は現在の手の位置の下方に入力ボタン21が表示されていることを認識する。そして、刺激を受ける方向をたどって集束位置Pの方向(下方)に手を移動させ、指を入力ボタン21に接触させることによって、入力操作を実行する。
このような構成を備えた入力補助装置10によれば、以下の効果を得ることができる。
まず、本実施形態においては、発信素子1aがマトリクス状に配置され、入力面と直交する方向に複数列配置されている。これによれば、それぞれの集束位置(上方位置)P〜Pにおいて使用者の手に順次刺激を与えることで使用者の手を集束位置P側に誘導することができるので、入力部20に表示された入力ボタン21を見なくても入力ボタン(入力位置)21に指を接触させ、入力操作を実行させることができる。
特に、目が不自由な人が使用する場合、あるいは、入力部20から視線を外して使用しなければならない場合など、入力位置がわからない場合であっても、使用者の指を確実に入力ボタン21に誘導し、入力操作を実行させることができる。
また、入力部20に使用者の指を誘導するための特別の構造を設ける必要がなく、また、入力位置を誘導する機構を備えた特殊な入力ペンを使用しなくても、使用者の指を確実に入力ボタン21まで誘導し、入力操作を実行させることができる。
本実施形態においては、入力部20の中心の位置に表示された入力ボタン21の上方に球面波を集束させる例について説明したが、入力ボタン21は、入力部20の任意の位置に表示されるようにしてもよい。この場合には、それぞれの発信素子1aの遅延回路42aにおける遅延時間の設定を変更した遅延回路を用意して、入力ボタン21の上方に集束する球面波が形成されるようにすればよい。
さらに、本実施形態においては、遅延回路42aによって位相を異ならせた電気信号を発信素子1aに入力しているが、制御演算部41において、それぞれの発信素子1a用に位相を異ならせた電気信号を生成し、電気信号を発信素子1aに直接入力するようにしてもよい。このようにすれば、入力ボタン21の表示位置が変更されても、発信素子1aごとの遅延時間(位相)を制御して、入力ボタン21の上方位置に集束する球面波を確実に形成することができる。
また、超音波発生部1は、発信素子1aが入力面に平行な方向に1列のみ配列された構成であってもよい。このような構成であっても、手に刺激を与えることによって、手が入力ボタン21の上方位置に配置されていることを使用者に認識させ、入力操作を実行させることができる。また、この構成によれば、超音波発信部1の構成を簡素化して、入力補助装置を小型化することができる。
なお、本実施形態では、入力部20の上方に配置された手に刺激を与えて、下方の入力ボタン21に指を誘導する例について説明したが、壁に掛けられた入力装置に向けて手を誘導することもできる。この場合には、壁面からの距離に応じた異なる位置に球面波の集束位置が分布するので、使用者の手は前方の壁面に向かって誘導される。
なお、本実施形態では、入力ボタン21の上方に球面波の集束位置を設定し、上方から使用者の手を入力ボタン21に誘導しているが、それぞれの発信素子1aにおける遅延時間を変更して、入力ボタン21の斜め方向から使用者の手を誘導するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、発信素子1aごとに遅延回路42aが設けられているが、遅延回路42aはマトリクスの列ごとに共通化させてもよい。このような構成であっても、入力位置の近傍で球面波の集束位置を配列させることができるので、使用者の指を確実に入力位置まで誘導して、入力操作を実行することができる。そして、遅延回路42aの個数を低減することができるので、位相遅延部42の回路構成を簡素化し、装置を小型化することができる。
本発明の入力補助装置10は、タッチパネルなどの入力装置、キーボード、ピアノなどのブラインドタッチの練習用、カーナビゲーションシステムなどに好適に用いることができる。
1…超音波発信部、1A…超音波発信ユニット、1a…発信素子、2…振動板、3…圧電体、4…下部電極、5…上部電極、10…入力補助装置、11…基部、12…フレキシブルプリント基板、13…制御基板、20…入力部、21…入力ボタン、40…制御回路、40a…制御部、41…制御演算部、42…位相遅延部、42a…遅延回路、100…PDA

Claims (4)

  1. 入力部に付帯して用いられる入力補助装置であって、
    前記入力部の入力面と平行な方向に配列され、前記入力面と対向する領域に音波を発信する複数の発信素子と、前記発信素子に供給する駆動信号の位相を遅延させる位相遅延部と、を備え、
    前記複数の発信素子は、前記入力面の上方位置に集束する球面波を形成することを特徴とする入力補助装置。
  2. 前記複数の発信信号が、個別に遅延時間を変更可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の入力補助装置。
  3. 前記発信素子が、前記入力面と直交する方向に複数列配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の入力補助装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の入力補助装置と、入力部と、を備えていることを特徴とする入力装置。
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