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JP2010241542A - 可変速式動く歩道の手摺装置 - Google Patents

可変速式動く歩道の手摺装置 Download PDF

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JP2010241542A JP2009090875A JP2009090875A JP2010241542A JP 2010241542 A JP2010241542 A JP 2010241542A JP 2009090875 A JP2009090875 A JP 2009090875A JP 2009090875 A JP2009090875 A JP 2009090875A JP 2010241542 A JP2010241542 A JP 2010241542A
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Abstract

【課題】可変速式動く歩道に適用でき、可変速式ではない従来の動く歩道の手摺ベルトと比較して、違和感が少なく、使い易い可変速式動く歩道の手摺装置を提供する。
【解決手段】各水平プレート34に下端がそれぞれ固定された複数の可撓性ベルト部材50,51,52,53からなる。各可撓性ベルト部材は、水平プレートに下端が固定され水平プレートより幅方向両側に張り出して延びる可撓性の平板部材44と、一端が平板部材の上面に幅方向に間隔を隔てて固定され、水平プレートより移動方向に張り出して延びる複数の片持ち櫛歯部材46とからなる。片持ち櫛歯部材46は、隣接する複数の可撓性平板部材44が近接時に、重ならないように幅方向に互い違いに位置する。
【選択図】図5

Description

本発明は、可変速式動く歩道の手摺装置に関する。
「可変速式動く歩道」とは、乗込み口において低速で移動し、加速して中間部で高速を維持し、次いで減速して降り口において再び低速で移動するようになった動く歩道である。このような可変速式動く歩道は、駅や空港のアクセス、ペデストリアンデッキ上などに利用される歩行支援設備であり、人に優しい町づくりなど高齢者社会に対する社会的インフラ設備として利用可能である。
かかる可変速式動く歩道では、歩行者の手摺も、踏面と同様に加速、等速及び減速をする必要がある。そこで、可変速式動く歩道の手摺装置として、特許文献1〜4が既に提案されている。
特開2000−318961号公報、「加減速式動く歩道用手摺」 特開2001−322788号公報、「可変速式動く歩道及びそのハンドレール」 特開2003−63767号公報、「動く歩道の手摺装置」 特開2003−226480号公報、「可変速式動く歩道の手すり装置」 特願2008−185541号、「可変速式動く歩道の手摺装置」、未公開
上述した特許文献1〜4における可変速式動く歩道の手摺装置(以下、単に「手摺装置」という)は、速度の異なる多くのユニットを段階的に並べている。そのため、速度が急変する手摺乗継部において踏面からのショックと共に手摺からも強いショックを受ける問題点があった。歩行者は手摺からのショックを避けるためには手摺乗継部で一旦手摺から手を離して持ち替える必要があり、動く歩道の利用中に歩行者は緊張しつづける必要があった。
また、手摺乗継部で手摺から手を離さない場合、柔らかい手袋や袖口が手摺乗継部に巻き込まれるおそれもあった。
そこでこれらの問題点を解決するために、本発明の発明者は、先に特許文献5を創案し、出願した(未公開)。
特許文献5の手摺装置は、加速及び減速をショックなしに無段階で行うことができ、乗込み口から降り口まで手摺を持ち替える必要がなく、柔らかい手袋や袖口であっても機構部分に巻き込まれるおそれがないものである。
しかし、特許文献5の手摺装置において、可変速式動く歩道を利用する際に利用者が直接手でつかむ握り部は、移動方向に間隔を隔てて位置する棒状の部材である。この棒状部材に利用者のつかむ部分が限定されるため、可変速式ではない従来の動く歩道の手摺ベルトと比較して、違和感があり、使い難い問題点があった。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、可変速式動く歩道に適用でき、可変速式ではない従来の動く歩道の手摺ベルトと比較して、違和感が少なく、使い易い可変速式動く歩道の手摺装置を提供することにある。
本発明によれば、乗込み口側と降り口側にそれぞれ設けられた水平軸を中心に回転する1対の円板形プーリと、
前記円板形プーリの間にエンドレスに掛けわたされた伸縮リンクチェーンと、
該伸縮リンクチェーンの外側に取付けられ、その移動方向に間隔が無段階に伸縮する複数の水平プレートとを有する可変速式動く歩道の手摺装置であって、
前記各水平プレートに下端がそれぞれ固定された複数の可撓性ベルト部材を備え、
各可撓性ベルト部材は、前記水平プレートに下端がステーを介して固定され水平プレートより幅方向両側に張り出して延びる可撓性平板部材と、
一端が前記平板部材の上面に幅方向に間隔を隔てて固定され、水平プレートより移動方向に張り出して延びる複数の片持ち櫛歯部材とからなり、
該片持ち櫛歯部材は、隣接する複数の可撓性平板部材が近接時に、重ならないように幅方向に互い違いに位置する、ことを特徴とする可変速式動く歩道の手摺装置が提供される。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記可変速式動く歩道の乗込み口側に移動方向に沿って設けられ、前記可撓性平板部材の幅方向両側の張り出し部分を下方に湾曲させる上側ガイドプレートと、
該上側ガイドプレートの下流側に移動方向に沿って設けられ、前記可撓性平板部材の幅方向両側の張り出し先端部分を下方内側に案内する両端案内走行レールとを備える。
また、前記可変速式動く歩道の降り口側に移動方向に沿って設けられ、前記可撓性平板部材の幅方向両側の張り出し先端部分を下方内側から上方に復帰させる下側ガイドプレートを備える。
上記本発明の構成によれば、複数の可撓性ベルト部材の下端がステーを介して各水平プレートにそれぞれ固定され、各可撓性ベルト部材の片持ち櫛歯部材が、隣接する複数の可撓性平板部材が近接時に、重ならないように幅方向に互い違いに位置するので、可変速式動く歩道の速度が変化しても、各可撓性ベルト部材の片持ち櫛歯部材は幅方向に互い違いに位置したまま、移動方向に重なり部分を残しながら重なり部分の長さのみが変化する。
この重なり部分は、水平プレートより移動方向に張り出して延び、かつ可撓性平板部材の上面に幅方向に間隔を隔てて固定されているので、その重なり部分の長さが変化しても、重なり部分が残っているので全体として平板状のベルト形状が維持される。
従って、上記構成の手摺装置は、水平プレートを有する可変速式動く歩道に適用でき、可変速式ではない従来の動く歩道の手摺ベルトと比較して、違和感が少なく、使い易くできる。
本発明の可変速式動く歩道の手摺装置の全体構成図である。 図1の乗込み口側の拡大図である。 図2の伸縮リンクチェーンの部分拡大図である。 図2のA−A断面図である。 手摺ベルト42の斜視図(A)とその断面図(B)(C)である。 手摺ベルト42の平面図である。 乗込み口側の手摺装置の断面変化を示す図である。 降り口側の手摺装置の断面変化を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の可変速式動く歩道の手摺装置の全体構成図である。
この図において、(A)は可変速式動く歩道の手摺装置(以下、単に「手摺装置」という)の平面図、(B)は側面図である。なお、図1(A)に示すようにこの手摺装置は可変速式動く歩道1の両側(図で上下)に1対が対称に設けられる。以下、片側の手摺装置のみを説明する。
図1(A)(B)に示すようにこの手摺装置は、1対の円板形プーリ10、伸縮リンクチェーン20、及びリンクチェーン駆動装置30を備える。
1対の円板形プーリ10は、乗込み口側INと降り口側OUTにそれぞれ設けられ、水平軸12を中心に回転する。円板形プーリ10はそれぞれ、図示しない回転駆動装置により、乗込み口及び降り口における可変速式動く歩道の踏面の移動速度(初速及び終速)と同じ周速で回転駆動される。
伸縮リンクチェーン20は、1対の円板形プーリ10の間にエンドレスに掛けわたされ、その間を水平かつエンドレスに回転するようになっている。
リンクチェーン駆動装置30は、伸縮リンクチェーン20の内側に位置し、伸縮リンクチェーン20をその長さ方向(すなわち可変速式動く歩道の走行方向:図に矢印で示す)に駆動する。
図2は、図1の乗込み口側の拡大図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。
この図に示すように、伸縮リンクチェーン20は、互いに直列に連結された複数の伸縮リンク22からなる。各伸縮リンク22は、長さ方向(走行方向)に伸縮可能に構成されている。また、各伸縮リンク22は、それぞれ駆動ローラ24を有する。
また、この図に示すように、リンクチェーン駆動装置30は、伸縮リンクチェーン20の内側の上下に伸縮リンクチェーン20と平行な軸心のスパイラルシャフト32を有する。図示しない降り口側OUTも同様である。
各スパイラルシャフト32は、その周囲に軸方向ピッチPが連続的に変化するスパイラルフィンを有する。このスパイラルフィンは、伸縮リンク22の駆動ローラ24と係合してその走行方向に駆動ローラ間のピッチPを連続的に変化させ、伸縮リンクチェーン20を加速、減速又は高速走行するようになっている。
スパイラルシャフト32のスパイラルフィンの軸方向ピッチPは、乗込み口側及び降り口側が短く、中間部(高速側)に向けて大きくなっている。また、各スパイラルシャフト32は図示しない回転駆動装置により、伸縮リンクチェーン20の走行方向速度が乗込み口及び降り口における可変速式動く歩道の踏面の移動速度(低速)と同じになるように回転駆動される。
なお、伸縮リンクチェーン20の加速後の高速領域に、軸方向ピッチPが一定のスパイラルフィンを有する中間スパイラルシャフト(図示せず)を設け、これを回転駆動してもよく、又は駆動ローラ24をチェーンに爪を設け駆動してもよい。
かかる中間駆動装置を設けることにより、手摺装置の全長が長い場合でも、必要な動力を付加することができる。
図3は図2の伸縮リンクチェーンの部分拡大図(平面図)であり、図4は図2のA−A断面図である。なお、このA−A断面図には、駆動リンク25、補助リンク26、中央撓みブッシュ27及び端部撓みブッシュ28の断面を含めている。
図3及び図4において、伸縮リンク22は、駆動リンク25、補助リンク26、中央撓みブッシュ27及び端部撓みブッシュ28からなる。
駆動リンク25と補助リンク26は同一の長さを有し、それぞれ両端部と両端の中点位置(中央)に回転及び芯ズレ可能な連結部(貫通穴)を有する。
駆動リンク25の中点位置(中央)は、駆動ローラ24に駆動軸24aを介して回転可能に連結されている。また、補助リンク26の中点位置(中央)は、駆動リンク25の中央の駆動軸24aに中央撓みブッシュ27を介して回転及び芯ズレ可能に連結されている。
さらに、隣接する伸縮リンク22の駆動リンク25と補助リンク26の端部は、端部撓みブッシュ28により、交互に回転及び芯ズレ可能に連結されている。
この構成により、スパイラルシャフト32の回転により、駆動ローラ24の走行方向ピッチPを、図3に示すP1,P2,P3,P4のように、連続的に変化(増加)させることにより、伸縮リンクチェーン20の走行方向速度(この場合、加速)をショックなしに無段階で行うことができる。
なお、降り口側では、図3と反対に、駆動ローラ24の走行方向ピッチPを、P4,P3,P2,P1のように、連続的に変化(減少)させることにより、伸縮リンクチェーン20の走行方向速度(この場合、減速)をショックなしに無段階で行うことができる。
また、乗込み口側と降り口側の間の高速領域では、駆動ローラ24の走行方向ピッチPを、加速後の最大ピッチPmaxに維持することにより、伸縮リンクチェーン20の走行方向速度(この場合、高速)をショックなしに維持することができる。
伸縮リンクチェーン20を構成する複数の伸縮リンク22は、外力を与えない限り、駆動ローラ24の走行方向ピッチPがすべて同一となる特性を有している。すなわち、隣接する伸縮リンク22の1つの形状が決まると、これと連結されたすべての伸縮リンク22が外力を与えない限り、同じ形状となる。
本発明では、この特性を生かしつつ、加速及び減速領域では、上述したように、駆動ローラ24の走行方向ピッチPを、図3に示すP1,P2,P3,P4のように、連続的に変化させている。
この結果、図3に示すように、隣接する伸縮リンク22の駆動リンク25と補助リンク26の端部間に、加速又は減速によるピッチ誤差Δが生じる。
中央撓みブッシュ27及び端部撓みブッシュ28は、このピッチ誤差Δを吸収するようになっている。すなわち中央撓みブッシュ27及び端部撓みブッシュ28は、スパイラルシャフト32による伸縮リンクチェーン20の加速及び減速時において、駆動リンク25と補助リンク26の端部間のピッチ誤差Δを吸収するのに十分な撓み量を有する。
また、伸縮リンクチェーン20を構成する複数の伸縮リンク22は、外力を与えない限り、同一平面上で直線的に延びる特性を有している。すなわち、隣接する伸縮リンク22の1つの形状が決まると、これと連結されたすべての伸縮リンク22が外力を与えない限り、同じ平面上に直線的に位置する。
本発明では、この特性を生かしつつ、乗込み口側INと降り口側OUTでは、上述したように、1対の円板形プーリ10の間にエンドレスに掛けわたされ、その間をエンドレスに回転するようになっている。
図4において、上述した円板形プーリ10は、回転軸12の軸方向に間隔を隔てた1対のプーリからなり、駆動ローラ24との干渉を回避し、駆動リンク25の内面と接触してこれを外周面に沿って円弧状に案内する。
そのため、中央撓みブッシュ27及び端部撓みブッシュ28は、円板形プーリ10の外周に沿って伸縮リンク22が最も縮まった状態で円弧状に曲がるように連結部の曲がり誤差を吸収する十分な撓み量を有する。また円板形プーリ10は十分大きな直径を有する。
上述した本発明の構成によれば、1対の円板形プーリ10の間に伸縮リンクチェーン20がエンドレスに掛けわたされ、該伸縮リンクチェーンは互いに直列に連結された複数の伸縮リンクからなり、各伸縮リンク22は、長さ方向に伸縮可能であり、かつそれぞれ駆動ローラ24を有し、リンクチェーン駆動装置30が、駆動ローラ24と係合して駆動ローラ間のピッチPを連続的に変化させるスパイラルシャフト32を有するので、
スパイラルシャフト32の回転により、駆動ローラ間のピッチPを連続的に変化させることにより、伸縮リンクチェーン20の走行方向速度の加速及び減速をショックなしに無段階で行うことができる。
図4において、本発明の手摺装置は、さらに端部撓みブッシュ28の外側に連結され走行方向に直交する水平プレート34と、水平プレート34に取付けられたステー41を介して取り付けられた手摺ベルト42を有する。
水平プレート34は、この例では矩形板であり、その両端部に長さ方向に延びる長穴を有し、この長穴に2本の端部撓みブッシュ28の中心軸28aが貫通している。
この構成により、伸縮リンク22の伸縮を許容しながら、水平プレート34を走行方向に常に直交して水平に維持することができる。
図5は、手摺ベルト42の斜視図(A)とその断面図(B)(C)である。
この図に示すように、手摺ベルト42は、複数の可撓性ベルト部材50,51,52,53からなる。
各可撓性ベルト部材50,51,52,53は、可撓性平板部材44と複数の片持ち櫛歯部材46からなる。可撓性平板部材44と複数の片持ち櫛歯部材46は一体部材であり、可撓性がありかつ両端案内走行レール70や巻込案内走行レール71との摩擦係数が極めて小さい材料(例えば、テフロン(登録商標)、ナイロン)又は合成ゴムと帆布の成形品からなる。
可撓性平板部材44は、水平プレート34にステー41を介して下端が固定され、水平プレート34より幅方向両側に張り出して延びる張出部分45を有する。張出部分45の上面には、後述する両端案内走行レール70とゆるく嵌合する凹溝45aが形成されている。
片持ち櫛歯部材46は、一端が平板部材44の上面に幅方向に間隔を隔てて固定され、水平プレート34より移動方向に張り出して延びる。
図6は、手摺ベルト42の平面図である。この図において、複数(この例で4つ)の可撓性ベルト部材50,51,52,53は、隣接する複数の可撓性平板部材44が最も近接した状態を示している。
本図を参考例として説明すると、可撓性ベルト部材50,51,52,53の片持ち櫛歯部材46は、隣接する複数の可撓性平板部材50,51,52,53が近接時に、重ならないように幅方向に互い違いに位置する。
すなわち、この図において、可撓性ベルト部材50の片持ち櫛歯部材46は、幅方向中央のNo.0とその両側の幅方向に間隔を隔てて固定されたNo.1〜No.13の合計27本の片持ち櫛歯部材46からなる。
また、可撓性ベルト部材51,52,53の片持ち櫛歯部材46は、可撓性ベルト部材50の片持ち櫛歯部材46のNo.0を中心にして可撓性ベルト部材51,52,53の各々の片持ち櫛歯部材46は順次幅方向の外側に向かって左右対称に重なる様順次隣接しながら28本の片持ち櫛歯部材で構成されている。
さらに、各片持ち櫛歯部材46の上面は水平であり、隣接する複数の可撓性平板部材50,51,52,53の片持ち櫛歯部材46が全体で同一の上面を形成するようになっている。
また、各片持ち櫛歯部材46の張り出し長さは、隣接する複数の可撓性平板部材50,51,52,53が最も離れる時に、その先端部が可撓性平板部材の上に位置し、各片持ち櫛歯部材46を両端支持するようになっている。
上述した本発明の構成によれば、複数の可撓性ベルト部材50,51,52,53の下端が各水平プレート34にステー41を介してそれぞれ固定され、各可撓性ベルト部材50,51,52,53の片持ち櫛歯部材46が、隣接する複数の可撓性平板部材44が近接時に、重ならないように幅方向に互い違いに位置するので、可変速式動く歩道の速度が変化しても、各可撓性ベルト部材50,51,52,53の片持ち櫛歯部材46は幅方向に互い違いに位置したまま、移動方向に重なり部分を残しながら重なり部分の長さのみが変化する。
この重なり部分は、水平プレート34より移動方向に張り出して延び、かつ可撓性平板部材44の上面に幅方向に間隔を隔てて固定されているので、その重なり部分の長さが変化しても、重なり部分が残っているので全体として平板状のベルト形状が維持される。
また、可撓性ベルト部材50,51,52,53はその組合せを繰返しながら伸縮リンクチェーン20の全長にわたり連結されている。
従って、上記構成の手摺ベルト42は、これを取付けることができる無段階な加・減速が可能ないかなる駆動走行装置であっても、可変速式動く歩道に適用でき、可変速式ではない従来の動く歩道の手摺ベルトと比較して、違和感が少なく、使い易くできる。
図7は、乗込み口側の手摺装置の断面変化を示す図である。この図において、(A)はベルトの円板形プーリ10に沿った回転部分とベルトの戻り部分であり、(B)は手摺断面形状形成域であると共に初速域の前半直線部分、(C)は利用者がつかむ初速域及び加速域と高速域である。
この図に示すように、本発明の手摺装置は、乗込み口側に上側ガイドプレート55、下側支持プレート60、両端案内走行レール70、及び巻込案内走行レール71を備える。なお、この図で72は外カバーである。
上側ガイドプレート55は、可変速式動く歩道の乗込み口側に移動方向に沿って設けられ、可撓性平板部材44の幅方向両側の張り出し部分45を下方に湾曲させる。
巻込案内走行レール71は、可撓性平板部材44の下方に上側ガイドプレート55と共に設けられ、張り出し部分45を下方に湾曲させる際にその内側を円弧状に案内する。
下側支持プレート60は、水平走行部において、張り出し部分45の下方に位置し、その垂れ下がりを防ぐようになっている。
両端案内走行レール70は、上側ガイドプレート55の下流側に移動方向に沿って設けられ、可撓性平板部材44の幅方向両側の張り出し先端部分を下方内側に案内する。すなわち、利用者がつかむ初速域及び加速域と高速域(C)では、上側ガイドプレート55の代わりに、両端案内走行レール70で可撓性平板部材44の幅方向両側の張り出し先端部分を案内する。
上述した構成により、乗込み口側の初速域の直線部分(B)において、手摺ベルト42が移動方向に移動することにより、手摺ベルト42の断面形状を図7(A)から図7(B)を経由して図7(C)の形状に変化させ、利用者がつかむ初速域及び加速域と高速域(C)において、利用者がつかむ部分を可変速式ではない従来の動く歩道の手摺ベルトと比較して、違和感が少なく、使い易い形状に保持することができる。
図8は、降り口側の手摺装置の断面変化を示す図である。この図において、(A)は利用者がつかむ高速域と減速域及び終速域、(B)は手摺断面形状を平坦に復帰させる部分であると共に終速域の直線部分、(C)はベルトの円板形プーリ10に沿った回転部分である。
この図に示すように、本発明の手摺装置は、可変速式動く歩道の降り口側に移動方向に沿って設けられ、可撓性平板部材の幅方向両側の張り出し先端部分を下方内側から上方に復帰させる下側ガイドプレート61を備える。
この構成により、降り口側の初速域の直線部分(B)において、手摺ベルト42が移動方向に移動することにより、手摺ベルト42の断面形状を図8(A)から図8(B)を経由して図8(C)の形状にスムースに変化させることができる。
また、手摺ベルト42の図2における下側(リターン側)終速域の後半から初速域の前半までの走行形態は進行方向の伸縮形態は上側と同一であるが手摺ベルト42の断面形状は図7(A)を逆さまにした状態で走行する。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更することができることは勿論である。
10 円板形プーリ、12 水平軸、
20 伸縮リンクチェーン、22 伸縮リンク、
24 駆動ローラ、24a 駆動軸、
25 駆動リンク、26 補助リンク、
27 中央撓みブッシュ、28 端部撓みブッシュ、
28a 中心軸、30 リンクチェーン駆動装置、
32 スパイラルシャフト、34 水平プレート、
37 Vローラ、38 V型ガイドレール、
41 ステー、42 手摺ベルト、44 可撓性平板部材、
45 張出部分、46 片持ち櫛歯部材、
47 手摺ベルト芯体、
50,51,52,53 可撓性ベルト部材、
55 上側ガイドプレート、60 下側支持プレート、
61 下側ガイドプレート、
70 両端案内走行レール、71 巻込案内走行レール、
72 外カバー

Claims (3)

  1. 乗込み口側と降り口側にそれぞれ設けられた水平軸を中心に回転する1対の円板形プーリと、
    前記円板形プーリの間にエンドレスに掛けわたされた伸縮リンクチェーンと、
    該伸縮リンクチェーンの外側に取付けられ、その移動方向に間隔が無段階に伸縮する複数の水平プレートとを有する可変速式動く歩道の手摺装置であって、
    前記各水平プレートに下端がそれぞれ固定された複数の可撓性ベルト部材を備え、
    各可撓性ベルト部材は、前記水平プレートに下端がステーを介して固定され水平プレートより幅方向両側に張り出して延びる可撓性平板部材と、
    一端が前記平板部材の上面に幅方向に間隔を隔てて固定され、水平プレートより移動方向に張り出して延びる複数の片持ち櫛歯部材とからなり、
    該片持ち櫛歯部材は、隣接する複数の可撓性平板部材が近接時に、重ならないように幅方向に互い違いに位置する、ことを特徴とする可変速式動く歩道の手摺装置。
  2. 前記可変速式動く歩道の乗込み口側に移動方向に沿って設けられ、前記可撓性平板部材の幅方向両側の張り出し部分を下方に湾曲させる上側ガイドプレートと、
    該上側ガイドプレートの下流側に移動方向に沿って設けられ、前記可撓性平板部材の幅方向両側の張り出し先端部分を下方内側に案内する両端案内走行レールとを備える、ことを特徴とする請求項1に記載の可変速式動く歩道の手摺装置。
  3. 前記可変速式動く歩道の降り口側に移動方向に沿って設けられ、前記可撓性平板部材の幅方向両側の張り出し先端部分を下方内側から上方に復帰させる下側ガイドプレートを備える、ことを特徴とする請求項1に記載の可変速式動く歩道の手摺装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012124373A1 (ja) * 2012-01-19 2012-09-20 Teramoto Katsuya 加減速式手摺駆動装置

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