JP2010241542A - 可変速式動く歩道の手摺装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】各水平プレート34に下端がそれぞれ固定された複数の可撓性ベルト部材50,51,52,53からなる。各可撓性ベルト部材は、水平プレートに下端が固定され水平プレートより幅方向両側に張り出して延びる可撓性の平板部材44と、一端が平板部材の上面に幅方向に間隔を隔てて固定され、水平プレートより移動方向に張り出して延びる複数の片持ち櫛歯部材46とからなる。片持ち櫛歯部材46は、隣接する複数の可撓性平板部材44が近接時に、重ならないように幅方向に互い違いに位置する。
【選択図】図5
Description
また、手摺乗継部で手摺から手を離さない場合、柔らかい手袋や袖口が手摺乗継部に巻き込まれるおそれもあった。
特許文献5の手摺装置は、加速及び減速をショックなしに無段階で行うことができ、乗込み口から降り口まで手摺を持ち替える必要がなく、柔らかい手袋や袖口であっても機構部分に巻き込まれるおそれがないものである。
前記円板形プーリの間にエンドレスに掛けわたされた伸縮リンクチェーンと、
該伸縮リンクチェーンの外側に取付けられ、その移動方向に間隔が無段階に伸縮する複数の水平プレートとを有する可変速式動く歩道の手摺装置であって、
前記各水平プレートに下端がそれぞれ固定された複数の可撓性ベルト部材を備え、
各可撓性ベルト部材は、前記水平プレートに下端がステーを介して固定され水平プレートより幅方向両側に張り出して延びる可撓性平板部材と、
一端が前記平板部材の上面に幅方向に間隔を隔てて固定され、水平プレートより移動方向に張り出して延びる複数の片持ち櫛歯部材とからなり、
該片持ち櫛歯部材は、隣接する複数の可撓性平板部材が近接時に、重ならないように幅方向に互い違いに位置する、ことを特徴とする可変速式動く歩道の手摺装置が提供される。
該上側ガイドプレートの下流側に移動方向に沿って設けられ、前記可撓性平板部材の幅方向両側の張り出し先端部分を下方内側に案内する両端案内走行レールとを備える。
この重なり部分は、水平プレートより移動方向に張り出して延び、かつ可撓性平板部材の上面に幅方向に間隔を隔てて固定されているので、その重なり部分の長さが変化しても、重なり部分が残っているので全体として平板状のベルト形状が維持される。
従って、上記構成の手摺装置は、水平プレートを有する可変速式動く歩道に適用でき、可変速式ではない従来の動く歩道の手摺ベルトと比較して、違和感が少なく、使い易くできる。
この図において、(A)は可変速式動く歩道の手摺装置(以下、単に「手摺装置」という)の平面図、(B)は側面図である。なお、図1(A)に示すようにこの手摺装置は可変速式動く歩道1の両側(図で上下)に1対が対称に設けられる。以下、片側の手摺装置のみを説明する。
この図に示すように、伸縮リンクチェーン20は、互いに直列に連結された複数の伸縮リンク22からなる。各伸縮リンク22は、長さ方向(走行方向)に伸縮可能に構成されている。また、各伸縮リンク22は、それぞれ駆動ローラ24を有する。
各スパイラルシャフト32は、その周囲に軸方向ピッチPが連続的に変化するスパイラルフィンを有する。このスパイラルフィンは、伸縮リンク22の駆動ローラ24と係合してその走行方向に駆動ローラ間のピッチPを連続的に変化させ、伸縮リンクチェーン20を加速、減速又は高速走行するようになっている。
スパイラルシャフト32のスパイラルフィンの軸方向ピッチPは、乗込み口側及び降り口側が短く、中間部(高速側)に向けて大きくなっている。また、各スパイラルシャフト32は図示しない回転駆動装置により、伸縮リンクチェーン20の走行方向速度が乗込み口及び降り口における可変速式動く歩道の踏面の移動速度(低速)と同じになるように回転駆動される。
かかる中間駆動装置を設けることにより、手摺装置の全長が長い場合でも、必要な動力を付加することができる。
図3及び図4において、伸縮リンク22は、駆動リンク25、補助リンク26、中央撓みブッシュ27及び端部撓みブッシュ28からなる。
駆動リンク25と補助リンク26は同一の長さを有し、それぞれ両端部と両端の中点位置(中央)に回転及び芯ズレ可能な連結部(貫通穴)を有する。
駆動リンク25の中点位置(中央)は、駆動ローラ24に駆動軸24aを介して回転可能に連結されている。また、補助リンク26の中点位置(中央)は、駆動リンク25の中央の駆動軸24aに中央撓みブッシュ27を介して回転及び芯ズレ可能に連結されている。
さらに、隣接する伸縮リンク22の駆動リンク25と補助リンク26の端部は、端部撓みブッシュ28により、交互に回転及び芯ズレ可能に連結されている。
なお、降り口側では、図3と反対に、駆動ローラ24の走行方向ピッチPを、P4,P3,P2,P1のように、連続的に変化(減少)させることにより、伸縮リンクチェーン20の走行方向速度(この場合、減速)をショックなしに無段階で行うことができる。
また、乗込み口側と降り口側の間の高速領域では、駆動ローラ24の走行方向ピッチPを、加速後の最大ピッチPmaxに維持することにより、伸縮リンクチェーン20の走行方向速度(この場合、高速)をショックなしに維持することができる。
本発明では、この特性を生かしつつ、加速及び減速領域では、上述したように、駆動ローラ24の走行方向ピッチPを、図3に示すP1,P2,P3,P4のように、連続的に変化させている。
この結果、図3に示すように、隣接する伸縮リンク22の駆動リンク25と補助リンク26の端部間に、加速又は減速によるピッチ誤差Δが生じる。
本発明では、この特性を生かしつつ、乗込み口側INと降り口側OUTでは、上述したように、1対の円板形プーリ10の間にエンドレスに掛けわたされ、その間をエンドレスに回転するようになっている。
スパイラルシャフト32の回転により、駆動ローラ間のピッチPを連続的に変化させることにより、伸縮リンクチェーン20の走行方向速度の加速及び減速をショックなしに無段階で行うことができる。
水平プレート34は、この例では矩形板であり、その両端部に長さ方向に延びる長穴を有し、この長穴に2本の端部撓みブッシュ28の中心軸28aが貫通している。
この構成により、伸縮リンク22の伸縮を許容しながら、水平プレート34を走行方向に常に直交して水平に維持することができる。
この図に示すように、手摺ベルト42は、複数の可撓性ベルト部材50,51,52,53からなる。
各可撓性ベルト部材50,51,52,53は、可撓性平板部材44と複数の片持ち櫛歯部材46からなる。可撓性平板部材44と複数の片持ち櫛歯部材46は一体部材であり、可撓性がありかつ両端案内走行レール70や巻込案内走行レール71との摩擦係数が極めて小さい材料(例えば、テフロン(登録商標)、ナイロン)又は合成ゴムと帆布の成形品からなる。
可撓性平板部材44は、水平プレート34にステー41を介して下端が固定され、水平プレート34より幅方向両側に張り出して延びる張出部分45を有する。張出部分45の上面には、後述する両端案内走行レール70とゆるく嵌合する凹溝45aが形成されている。
片持ち櫛歯部材46は、一端が平板部材44の上面に幅方向に間隔を隔てて固定され、水平プレート34より移動方向に張り出して延びる。
本図を参考例として説明すると、可撓性ベルト部材50,51,52,53の片持ち櫛歯部材46は、隣接する複数の可撓性平板部材50,51,52,53が近接時に、重ならないように幅方向に互い違いに位置する。
すなわち、この図において、可撓性ベルト部材50の片持ち櫛歯部材46は、幅方向中央のNo.0とその両側の幅方向に間隔を隔てて固定されたNo.1〜No.13の合計27本の片持ち櫛歯部材46からなる。
また、可撓性ベルト部材51,52,53の片持ち櫛歯部材46は、可撓性ベルト部材50の片持ち櫛歯部材46のNo.0を中心にして可撓性ベルト部材51,52,53の各々の片持ち櫛歯部材46は順次幅方向の外側に向かって左右対称に重なる様順次隣接しながら28本の片持ち櫛歯部材で構成されている。
さらに、各片持ち櫛歯部材46の上面は水平であり、隣接する複数の可撓性平板部材50,51,52,53の片持ち櫛歯部材46が全体で同一の上面を形成するようになっている。
また、各片持ち櫛歯部材46の張り出し長さは、隣接する複数の可撓性平板部材50,51,52,53が最も離れる時に、その先端部が可撓性平板部材の上に位置し、各片持ち櫛歯部材46を両端支持するようになっている。
この重なり部分は、水平プレート34より移動方向に張り出して延び、かつ可撓性平板部材44の上面に幅方向に間隔を隔てて固定されているので、その重なり部分の長さが変化しても、重なり部分が残っているので全体として平板状のベルト形状が維持される。
また、可撓性ベルト部材50,51,52,53はその組合せを繰返しながら伸縮リンクチェーン20の全長にわたり連結されている。
従って、上記構成の手摺ベルト42は、これを取付けることができる無段階な加・減速が可能ないかなる駆動走行装置であっても、可変速式動く歩道に適用でき、可変速式ではない従来の動く歩道の手摺ベルトと比較して、違和感が少なく、使い易くできる。
この図に示すように、本発明の手摺装置は、乗込み口側に上側ガイドプレート55、下側支持プレート60、両端案内走行レール70、及び巻込案内走行レール71を備える。なお、この図で72は外カバーである。
巻込案内走行レール71は、可撓性平板部材44の下方に上側ガイドプレート55と共に設けられ、張り出し部分45を下方に湾曲させる際にその内側を円弧状に案内する。
下側支持プレート60は、水平走行部において、張り出し部分45の下方に位置し、その垂れ下がりを防ぐようになっている。
両端案内走行レール70は、上側ガイドプレート55の下流側に移動方向に沿って設けられ、可撓性平板部材44の幅方向両側の張り出し先端部分を下方内側に案内する。すなわち、利用者がつかむ初速域及び加速域と高速域(C)では、上側ガイドプレート55の代わりに、両端案内走行レール70で可撓性平板部材44の幅方向両側の張り出し先端部分を案内する。
この図に示すように、本発明の手摺装置は、可変速式動く歩道の降り口側に移動方向に沿って設けられ、可撓性平板部材の幅方向両側の張り出し先端部分を下方内側から上方に復帰させる下側ガイドプレート61を備える。
20 伸縮リンクチェーン、22 伸縮リンク、
24 駆動ローラ、24a 駆動軸、
25 駆動リンク、26 補助リンク、
27 中央撓みブッシュ、28 端部撓みブッシュ、
28a 中心軸、30 リンクチェーン駆動装置、
32 スパイラルシャフト、34 水平プレート、
37 Vローラ、38 V型ガイドレール、
41 ステー、42 手摺ベルト、44 可撓性平板部材、
45 張出部分、46 片持ち櫛歯部材、
47 手摺ベルト芯体、
50,51,52,53 可撓性ベルト部材、
55 上側ガイドプレート、60 下側支持プレート、
61 下側ガイドプレート、
70 両端案内走行レール、71 巻込案内走行レール、
72 外カバー
Claims (3)
- 乗込み口側と降り口側にそれぞれ設けられた水平軸を中心に回転する1対の円板形プーリと、
前記円板形プーリの間にエンドレスに掛けわたされた伸縮リンクチェーンと、
該伸縮リンクチェーンの外側に取付けられ、その移動方向に間隔が無段階に伸縮する複数の水平プレートとを有する可変速式動く歩道の手摺装置であって、
前記各水平プレートに下端がそれぞれ固定された複数の可撓性ベルト部材を備え、
各可撓性ベルト部材は、前記水平プレートに下端がステーを介して固定され水平プレートより幅方向両側に張り出して延びる可撓性平板部材と、
一端が前記平板部材の上面に幅方向に間隔を隔てて固定され、水平プレートより移動方向に張り出して延びる複数の片持ち櫛歯部材とからなり、
該片持ち櫛歯部材は、隣接する複数の可撓性平板部材が近接時に、重ならないように幅方向に互い違いに位置する、ことを特徴とする可変速式動く歩道の手摺装置。 - 前記可変速式動く歩道の乗込み口側に移動方向に沿って設けられ、前記可撓性平板部材の幅方向両側の張り出し部分を下方に湾曲させる上側ガイドプレートと、
該上側ガイドプレートの下流側に移動方向に沿って設けられ、前記可撓性平板部材の幅方向両側の張り出し先端部分を下方内側に案内する両端案内走行レールとを備える、ことを特徴とする請求項1に記載の可変速式動く歩道の手摺装置。 - 前記可変速式動く歩道の降り口側に移動方向に沿って設けられ、前記可撓性平板部材の幅方向両側の張り出し先端部分を下方内側から上方に復帰させる下側ガイドプレートを備える、ことを特徴とする請求項1に記載の可変速式動く歩道の手摺装置。
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