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JP2010132566A - 化粧料 - Google Patents

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JP2010132566A
JP2010132566A JP2008307293A JP2008307293A JP2010132566A JP 2010132566 A JP2010132566 A JP 2010132566A JP 2008307293 A JP2008307293 A JP 2008307293A JP 2008307293 A JP2008307293 A JP 2008307293A JP 2010132566 A JP2010132566 A JP 2010132566A
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cosmetic
sodium
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Kazuyuki Miyazawa
和之 宮沢
Takashi Omori
隆司 大森
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

【課題】薬剤を高配合しても粘度が低下することなく、リッチ感があり、使用感触に優れた化粧料を提供する。
【解決手段】(a)アクリル酸ヒドロキシエチル(Hydroxyethylacrylate)とアクリロイルジメチルタウリン塩(Sodium acryloyl dimethyl taurate)の共重合体と、(b)ポリイソブテンと、(c)PEGトリメチルプロパンココナッツエーテル(PEG trimethylolpropane coconut ether)の混合物からなる増粘剤を含有する化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は化粧料に関し、更に詳しくは増粘効果に優れ、かつリッチ感があり、使用感触に優れた化粧料に関する。
近年、様々な増粘剤を配合した化粧料が開発されている。水相の増粘方法として用いられる水溶性高分子として、一般的に用いられているカルボマーや多糖類のほか、近年、比較的良好な使用性と電解質添加時の安定性をもたらすものとして、アルキル基やイオン性基を導入した多糖類なども使用されているが(例えば、特許文献1参照)、いずれの場合も増粘性の付与や化粧料の長期保管下での安定性を維持するのに十分な量を添加した場合、高分子が存在することによる適用時のぬめりやのびの重さ、べたつき、よれなどが生じ、好ましい使用性が損なわれてしまう。また、薬剤を高配合した場合、静電反発により増粘するイオン性増粘剤においては粘度が低下してしまい、十分な粘度を有する化粧料を得ることができないという問題点があった。
特開平9−235301号公報
本発明は、薬剤を高配合しても粘度が低下することなく、リッチ感があり、使用感触に優れた化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、(a)アクリル酸ヒドロキシエチル(Hydroxyethylacrylate)とアクリロイルジメチルタウリン塩(Sodium acryloyl dimethyl taurate)の共重合体と、(b)ポリイソブテン或いはポリイソブチレンと、(c)PEGトリメチルプロパンココナッツエーテル(PEG trimethylolpropane coconut ether)の混合物からなる増粘剤を含有することで、薬剤を高配合しても粘度が低下することなく、リッチ感があり、使用感触に優れた化粧料を調製出来ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、(a)アクリル酸ヒドロキシエチル(Hydroxyethylacrylate)とアクリロイルジメチルタウリン塩(Sodium acryloyl dimethyl taurate)の共重合体と、(b)ポリイソブテン及び/又はポリイソブチレン、(c)PEGトリメチルプロパンココナッツエーテル(PEG trimethylolpropane coconut ether)の混合物からなる増粘剤を含有することを特徴とする化粧料である。
また、本発明は、成分(a)アクリル酸ヒドロキシエチルとアクリロイルジメチルタウリン塩の共重合体において、アクリル酸ヒドロキシエチルとアクリロイルジメチルタウリン塩のモル比が1:99〜99:1であり、重量平均分子量が3000〜1000000である重合物から選ばれる1種または2種以上である前記化粧料である。
また、本発明は、成分(b)が、重量平均分子量が500〜500000のポリイソブテン及び/又はポリイソブチレンから選ばれる1種または2種以上である前記化粧料である。
本発明の化粧料は、薬剤を高配合しても粘度が低下することなく、リッチ感があり、使用感触に優れたものである。
以下本発明について詳述する。
本発明に用いられる増粘剤は、(a)アクリル酸ヒドロキシエチル(Hydroxyethylacrylate)とアクリロイルジメチルタウリン塩(Sodium acryloyl dimethyl taurate)の共重合体と、(b)ポリイソブテン及び/又はポリイソブチレンと、(c)PEGリメチルプロパンココナッツエーテル(PEG trimethylolpropane coconut ether)の混合物からなる。市販品としては、SEPIPLUS S(セピック社)等が挙げられる。
成分(a)アクリル酸ヒドロキシエチル(Hydroxyethylacrylate)とアクリロイルジメチルタウリン塩(Sodium acryloyl dimethyl taurate)の共重合体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、アクリルアミドなどが挙げられる。中でも、アクリルアミドが、使用感触の点から好ましい。アクリル酸ヒドロキシエチルとアクリロイルジメチルタウリン塩のモル比が1:99〜99:1であり、重量平均分子量が3000〜1000000である重合物であることが好ましい。
成分(a)の配合量は、本発明の化粧料全量中に0.01〜50質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜10質量%であり、最も好ましくは0.5〜5質量%である。0.01質量%未満では、効果が十分出ない場合があり、50質量%を超えて配合しても本発明の効果がさらに向上するものではなく、安定性に影響が出ることも考えられる。
成分(b)は、ポリイソブテン及び/又はポリイソブチレンである。重量平均分子量が500〜500000であることが好ましい。中でも、ポリイソブテンが乳化安定性の点から好ましく用いられる。
成分(b)の配合量は、本発明の増粘剤全量中に10〜99質量%であることが好ましい。
本発明に用いられる成分(c)PEGトリメチルプロパンココナッツエーテル(PEG trimethylolpropane coconut ether)のPEG繰り返し単位としては、2〜50を用いることができる。中でも、4〜10が極性的に好ましい。
本発明の化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲で、前記必須成分のほかに、通常化粧料に基剤として配合される水、油分、顔料、界面活性剤、保湿剤、低級アルコール、美白剤、抗炎症剤、各種抽出物や、化粧料を修飾する成分として防腐剤、香料、キレート剤、pH調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を配合することができる。
本発明の化粧料としては、例えば、クリーム、乳液、化粧水、ジェル、パック、マスク等のスキンケア製品、パーマ剤、染毛剤、ブリーチ、セット剤、育毛剤等のヘアケア製品、アイライナー、マスカラ、アイブロー、リップライナー、ファンデーション、化粧下地等のメーキャップ製品、シャンプー、リンス、ボディーソープ、洗顔料等の洗浄用製品、制汗剤等が挙げられる。これらの化粧料は常法に従って製造することができる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれによってなんら限定されるものではない。なお、配合量は特記しない限りすべて質量%である。まず初めに、本実施例で用いた試験方法、評価方法について説明する。
実施例1:SEPIPLUS S(セピック社) 1%水溶液
比較例1:ポリアクリル酸ナトリウム1%水溶液(pH7)
(1)使用性(官能評価:リッチ感)
リッチ感の有無を専門パネラー10名により、実施例1及び比較例1の実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎…専門パネラー8名以上が、リッチ感があると認めた。
○…専門パネラー6名以上8名未満が、リッチ感があると認めた。
△…専門パネラー3名以上6名未満が、リッチ感があると認めた。
×…専門パネラー3名未満が、リッチ感があると認めた。
Figure 2010132566
実施例2:SEPIPLUS S(セピック社)
比較例2:アクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体(40%)、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(6%)、軽質流動イソパラフィン(24%)混合物
(2)耐塩性
SEPIPLUS S(セピック社)及びアクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体の水溶液について、レオメーター(Brookfield LV4-6)を用いて異なるNaCl添加量に対して5000mPa・sの粘度を示す濃度を比較した。
Figure 2010132566
SEPIPLUS S(セピック社) は高いNaCl添加濃度下でも、優れた増粘効果を示す。
以下、さらに本発明の処方例を示す。なお、配合量は特記しない限りすべて質量%である。
処方例1 O/W型乳化クリーム
ワセリン 2.0
ジメチルポリシロキサン 2.0
エタノール 5.0
ベヘニルアルコール 0.5
バチルアルコール 0.2
グリセリン 7.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ポリエチレングリコール20000 0.5
ホホバ油 3.0
スクワラン 2.0
ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 0.5
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 1.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0
水酸化カリウム 0.1
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.01
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
パントテニルエチルエーテル 0.1
アルブチン 7.0
トラネキサム酸 1.0
酢酸トコフェロール 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.05
パラオキシ安息香酸エステル 適量
エデト酸三ナトリウム 0.05
4−t−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン 0.1
ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.1
黄酸化鉄 適量
キサンタンガム 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.2
SEPIPLUS S(セピック社) 2.5
精製水 残余
処方例2 染毛剤
流動パラフィン 3.0
ワセリン 4.5
ジメチルポリシロキサン 0.5
セタノール 20.0
プロピレングリコール 5.0
ステアリン酸 3.0
オレイン酸 4.0
ポリオキシエチレンオレイルエーテル 4.0
強アンモニア水 6.6
エタノールアミン 1.4
ハイドロサルファイトナトリウム 0.1
アスコルビン酸 0.6
カチオン化シルクタンパク 0.1
エデト酸2ナトリウム 0.2
レゾルシン 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.3
SEPIPLUS S(セピック社) 3.5
精製水 残余
香料 適量
処方例3 水中油型乳液ファンデーション
アルキル変性シリコーン樹脂被覆酸化チタン 9.0
アルキル変性シリコーン樹脂被覆超微粒子酸化チタン(40nm)
5.0
アルキル変性シリコーン樹脂被覆酸化鉄(赤) 0.5
アルキル変性シリコーン樹脂被覆酸化鉄(黄) 1.5
アルキル変性シリコーン樹脂被覆酸化鉄(黒) 0.2
ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 0.5
デカメチルペンタシクロシロキサン 5.0
パラメトキシ桂皮酸オクチル 5.0
アクリルシリコーン 4.0
PEG−100水添ヒマシ油 2.0
ダイナマイトグリセリン 6.0
キサンタンガム 0.1
カルボキシメチルセルロース 0.3
SEPIPLUS S(セピック社) 0.5
エタノール 5.0
イオン交換水 残余
処方例4 O/W型乳液
セタノール 1.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ポリエチレングリコール20000 2.0
テトラ(2−エチルヘキサン酸・パラメトキシ桂皮酸)ペンタエリスリット 3.0
コハク酸ジ2−エチルヘキシル 3.0
水酸化カリウム 0.1
エデト酸3ナトリウム 0.1
トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル 2.0
4−t−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン 2.0
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 2.0
ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0
SEPIPLUS S(セピック社) 0.2
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(ペミュレンTR−1) 0.1
パラベン 適量
フェノキシエタノール 適量
精製水 残余
香料 適量
処方例5 化粧水
エチルアルコール 5.0
グリセリン 1.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ポリオキシエチレン(30)フィトステロール 0.1
セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.033
スクワラン 0.25
イソステアリン酸 0.25
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.03
トリメチルグリシン 1.0
ポリアスパラギン酸ナトリウム 0.1
α−トコフェロール 2−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム 0.1
SEPIPLUS S(セピック社) 0.05
チオタウリン 0.1
緑茶エキス 0.1
西洋ハッカエキス 0.1
イリス根エキス 0.1
EDTA3ナトリウム 0.1
クエン酸 0.2
クエン酸ナトリウム 0.8
フェノキシエタノール 適量
精製水 残余
香料 適量
処方例6 ジェル
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
水酸化カリウム 0.1
魚類コラーゲン 20.0
エデト酸−3Na 0.05
SEPIPLUS S(セピック社) 0.25
パラオキシ安息香酸エステル 適量
精製水 残余
処方例7 頭髪化粧料
流動パラフィン 10.0
ワセリン 3.0
ジメチルポリシロキサン 2.0
プロピレングリコール 10.0
ポリオキシプロピレン(40)ブチルエーテル 2.0
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 3.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 2.0
水酸化カリウム 0.1
SEPIPLUS S(セピック社) 0.5
精製水 残余
香料 適量
処方例8 マスカラ
メチルポリシロキサンエマルション 適量
エタノール 5.0
イソプロパノール 3.0
グリセリン 3.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
無水ケイ酸 1.0
ベンガラ被覆雲母チタン(パール剤) 9.0
強アンモニア水 0.1
メタリン酸ナトリウム 0.1
加水分解コムギタンパク 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 適量
デヒドロ酢酸ナトリウム 適量
黒酸化鉄(顔料) 1.0
キサンタンガム 0.5
SEPIPLUS S(セピック社) 0.5
ケイ酸アルミニウムマグネシウム 2.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
アクリル酸アルキル共重合体エマルション 10.0
精製水 残量
処方例9 シャンプー
グリセリン 3.0
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(12E.O.) 1.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0
ポリオキシエチレンアルキル(12,13)エーテル硫酸トリエタノールアミン 15.0
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 4.0
ポリマーJR−400(ユニオンカーバイド社製) 0.6
SEPIPLUS S(セピック社) 0.2
クエン酸 0.25
無水リン酸1水素ナトリウム 0.1
イリス根エキス 0.02
安息香酸ナトリウム 適量
エデト酸2ナトリウム 適量
水 残余
香料 適量
処方例10 洗顔料
グリセリン 0.1
エリスリトール 0.1
オレンジ油 0.1
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 8.0
ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 5.0
2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 10.0
SEPIPLUS S(セピック社) 0.1
クエン酸 0.7
精製水 残余
処方例11 サンスクリーン剤(W/O)
イオン交換水 38.3
1,3−ブチレングリコール 5.0
パラメトキシケイ皮酸オクチル 3.0
オキシベンゾン 3.0
4−tert−4‘―メトキシベンゾイルメタン 1.0
スクワラン 40.0
ジイソステアリン酸グリセリン 3.0
有機変性モンモリロナイト 1.5
酸化チタン 5.0
SEPIPLUS S(セピック社) 0.2
防腐剤 適量
香料 適量
処方例12 セルフタンニング剤
ジメチルポリシロキサン 5.0
C12 - C15アルキルベンゾエート 10.0
グリセリン 3.0
プロピレングリコール 2.0
ジヒドロキシアセトン 5.0
SEPIPLUS S(セピック社) 1.0
クエン酸 適量
水 74.0

Claims (3)

  1. (a)アクリル酸ヒドロキシエチル(Hydroxyethylacrylate)とアクリロイルジメチルタウリン塩(Sodium acryloyl dimethyl taurate)の共重合体と、(b)ポリイソブテン及び/又はポリイソブチレン、(c)PEGトリメチルプロパンココナッツエーテル(PEG trimethylolpropane coconut ether)の混合物からなる増粘剤を含有することを特徴とする化粧料。
  2. 成分(a)アクリル酸ヒドロキシエチルとアクリロイルジメチルタウリン塩の共重合体において、アクリル酸ヒドロキシエチルとアクリロイルジメチルタウリン塩のモル比が1:99〜99:1であり、重量平均分子量が3000〜1000000である重合物から選ばれる1種または2種以上である、請求項1記載の化粧料。
  3. 成分(b)が、重量平均分子量が500〜500000のポリイソブテン及び/又はポリイソブチレンから選ばれる1種または2種以上である、請求項1記載の化粧料。
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