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JP2010129782A - リアクトル、及びこれを内蔵した電力変換装置 - Google Patents

リアクトル、及びこれを内蔵した電力変換装置 Download PDF

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JP2010129782A JP2008302970A JP2008302970A JP2010129782A JP 2010129782 A JP2010129782 A JP 2010129782A JP 2008302970 A JP2008302970 A JP 2008302970A JP 2008302970 A JP2008302970 A JP 2008302970A JP 2010129782 A JP2010129782 A JP 2010129782A
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Abstract

【課題】振動の伝播を抑制することのできるリアクトル、及びこれを内蔵した電力変換装置を提供すること。
【解決手段】本発明のリアクトル2は、導体線210を螺旋状に巻回してなる巻回部211と巻回部211の形状から外れるよう巻回部211の巻回軸方向における端部である巻回端部212から導体線210を飛び出させてなる一対の取出部213とを有するとともに通電により磁束を発生するコイル21と、コイル21の内側及び外側に配されるとともに、磁性粉末を混入させてなる磁性粉末混合樹脂からなるコア22とを有する。一対の取出部213のうち少なくともいずれか一方の取出部213は、巻回端部212に隣接して形成される取出基端部214が巻回部211を巻回軸方向に投影してなる投影領域Sの内側又は外側に向かうよう形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力電圧の昇圧に用いられるリアクトル、及びこれを内蔵した電力変換装置に関する。
従来から、入力電圧の昇圧に用いられ、図10、図11に示すようなコイル92とコア93とを有するリアクトル9が知られている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、コイル92は、図10(a)、図11に示すように、導体線920を螺旋状に巻回してなる巻回部921と巻回部921の巻回軸方向における端部である巻回端部923から導体線920を飛び出させてなる一対の取出部922とを有し、通電により磁束を発生する。
コア9は、図10(b)に示すように、コイル92の内側及び外側に配されるとともに、磁性粉末を混入させてなる磁性粉末混合樹脂からなる。
特開2008−198981号公報
ところが、かかる従来のリアクトル9には、以下のような問題点があった。すなわち、一対の取出部922は、巻回部921を巻回軸方向に投影してなる投影領域(図10(a)に示す符号S参照)内において、巻回端部923から巻回軸方向に平行に導体線920を飛び出させてなる。具体的には、一対の取出部922は、互いに反対側の巻回端部923から導体線920を飛び出させてなる。
かかるコイル92に通電した場合、巻回部921の巻回軸方向において隣り合う導体線920同士が互いに引き合う(図11における符号f参照)。このとき、コイル92に通電される電流の大きさが変わると、隣り合う導体線920同士が互いを引き合う力が変化して巻回部921が巻回軸方向に振動する。ここで、上記投影領域S上では特に振動が大きく発生し、一対の取出部922に、巻回部921にて発生した振動がそのまま伝播していた。
さらに、その振動は、一対の取出部922と電気的に接続されるバスバー(図示略)を介して上記リアクトル9を備えた電力変換装置や車両等に伝わってしまっていた。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、振動の伝播を抑制することのできるリアクトル、及びこれを内蔵した電力変換装置を提供しようとするものである。
第一の発明は、導体線を螺旋状に巻回してなる巻回部と該巻回部の形状から外れるよう該巻回部の巻回軸方向における端部である巻回端部から上記導体線を飛び出させてなる一対の取出部とを有するとともに、通電により磁束を発生するコイルと、
該コイルの内側及び外側に配されるとともに、磁性粉末を混入させてなる磁性粉末混合樹脂からなるコアとを有し、
上記一対の取出部のうち少なくともいずれか一方の取出部は、上記巻回端部に隣接して形成される取出基端部が上記巻回部を上記巻回軸方向に投影してなる投影領域の内側又は外側に向かうよう形成されていることを特徴とするリアクトルにある(請求項1)。
本発明の作用効果について説明する。
上記一対の取出部のうち少なくともいずれか一方の取出部は、上記取出基端部が上記巻回部を上記巻回軸方向に投影してなる投影領域の内側又は外側に向かうよう形成されている。そのため、巻回部にて発生した振動の伝播を抑制することのできるリアクトルを提供することができる。
すなわち、コイルに通電される電流の大きさが変わると、巻回軸方向において隣り合う導体線同士が互いを引き合う力が変化して巻回部が巻回軸方向に振動する。そして、特に上記投影領域上では比較的大きな振動が発生する。
そこで、本発明のように取出基端部を投影領域の内側又は外側に向かうように形成すれば、振動が大きく発生する投影領域上を避けて、振動の影響が比較的小さい部分、すなわち、投影領域の内側又は外側に、一対の取出部のうち少なくともいずれか一方の取出部を配置することができる。
これにより、投影領域の内側又は外側に配される取出部に、巻回部にて発生した振動が直接伝播することを抑制することができる。また、これにより、本発明のリアクトルを内蔵する電力変換装置などにその振動が伝播することをも抑制することができる。
以上のとおり、本発明によれば、振動の伝播を抑制することのできるリアクトルを提供することができる。
第二の発明は、第一の発明に記載のリアクトルと、該リアクトルの上記一対の取出端部と接続されるバスバーと、上記リアクトル及び上記バスバーが固定される筐体とを有することを特徴とする電力変換装置にある(請求項5)。
本発明の電力変換装置は、第一の発明に記載したリアクトルを有するため、巻回部にて発生した振動は、一対の取出部及びこれと接続されるバスバーには伝播しにくいため、電力変換装置にもほとんど伝播することがない。これにより、かかる電力変換装置を備えた車両等に振動が伝播することをも抑制することができる。
第一の発明において、上記樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂等を用いることができる。
また、上記磁性粉末としては、例えば、フェライト粉末、鉄粉、珪素合金鉄粉等を用いることができる。
また、上記導体線としては、例えば、銅、アルミニウム、金、銀などを用いることができる。
また、第一の発明において、上記一対の取出部のうち少なくともいずれか一方の取出部は、上記取出基端部が上記投影領域の外側に向かうよう形成されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、十分な磁束を形成して十分なインダクタンスを得ることができるとともに、振動の伝播を十分に抑制することのできるリアクトルを得ることができる。すなわち、上記投影領域の外側は、その内側に比べて、形成される磁力線の密度が疎となっている。そのため、このような投影領域の外側に一対の取出部のいずれか一方を配置することで、磁力線の形成を阻害させることなく、振動の伝播を十分に抑制することができる。
また、上記一対の取出部の双方は、それぞれの上記取出基端部が上記投影領域の内側又は外側に向かうよう形成されていることが好ましい(請求項3)。
この場合には、一対の取出部の双方を、振動が比較的小さい部分に配置することができるため、振動の伝播を一層抑制することのできるリアクトルを得ることができる。
また、上記一対の取出部の双方は、それぞれの上記取出基端部が上記投影領域の外側に向かうよう形成されていることが好ましい(請求項4)。
この場合には、十分なインダクタンスを得ることができるとともに、振動の伝播をより一層抑制することのできるリアクトルを得ることができる。
(実施例1)
本発明のリアクトルに係る実施例について、図1〜図6とともに説明する。
本例のリアクトル2は、以下のコイル21とコア22とを有する。
すなわち、コイル21は、図2に示すように、導体線20を螺旋状に巻回してなる巻回部211と巻回部211の形状から外れるよう巻回部211の巻回軸方向における端部である巻回端部212から導体線210を飛び出させてなる一対の取出部213とを有する。また、コイル21は、通電により磁束を発生する。
コア22は、図1、図3に示すように、コイル21の内側及び外側に配されるとともに、磁性粉末を混入させてなる磁性粉末混合樹脂からなる。
そして、図2に示すように、巻回端部212に隣接して形成される取出基端部214が、巻回部211を巻回軸方向に投影してなる投影領域Sの内側又は外側に向かうよう、一対の取出部213のうち少なくともいずれか一方の取出部213が形成されている。本例では、一対の取出部213の双方が、上記投影領域Sの外側に向かうよう取出基端部214が形成されている。
以下、詳細に説明する。
本例のリアクトル2は、例えば、DC−DCコンバータやインバータ等の電力変換装置1等に配設して入力電圧の昇圧に用いることができる。
具体的には、本例の電力変換装置1は、例えば、自動車に用いられるインバータである。
まず、本例の電力変換装置1について、図4、図5とともに説明する。
電力変換装置1は、上記リアクトル2のほか、図5に示すように、複数の電子部品12と該複数の電子部品12を冷却するための冷却媒体を内部に流通させる複数の冷却管111とを交互に積層してなる積層型冷却器11と、電子部品12の接続端子120と電気的に接続されて電力ラインを構成するバスバー131と、上記一対の取出部213と電気的に接続されるバスバー132と、リアクトル2や積層型冷却器11を内側に収容する筐体14とを有する。
本例において、上記電子部品12は、例えば、インバータ素子を内蔵したものとすることができる。特に、上記電子部品12は、例えば、IGBT(電力スイッチング素子)とFWD(ダイオード素子)とを内蔵したインバータ用半導体モジュールとすることができる。
かかるインバータ用半導体モジュールは、例えば、自動車用インバータ、産業機器のモータ駆動インバータ、ビル空調用のエアコンインバータなど、種々のものに用いることができる。
また、上記電子部品12は、例えば、ハイブリッド電気自動車(HEV)又は電気自動車(EV)等におけるバッテリ(電池)とすることができる。
また、上記電子部品12は、上記とは異なり、モジュール化していない半導体とすることもでき、かかる場合には、例えば、サイリスタ、パワートランジスタ、パワーFET、IGBTなど、種々のものとすることができる。
本例において、上記冷却管111内に流す冷却媒体としては、例えば、エチレングリコール系の不凍液が混入した水、水やアンモニア等の自然冷媒、フロリナート等のフッ化炭素系冷媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール、アルコール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒など、種々のものを用いることができる。
上記積層型冷却器11は、電子部品12をその両主面121から冷却するものである。
そして、積層型冷却器11は、電子部品12をそれぞれ挟持して冷却するための複数の冷却管111を備えている。
複数の冷却管111は、この複数の冷却管111へ冷却媒体を供給する冷媒供給パイプ112と、当該複数の冷却管111から冷却媒体を排出する冷媒排出パイプ113とによって積層固定してある。
また、上記冷却管111は、電子部品12を配置するための配置スペース110を有している。
本例において電子部品12は、自動車用インバータの一部を構成するものであり、例えば、IGBT(電力スイッチング素子)とFWD(ダイオード素子)とを内蔵した半導体モジュールとすることができる。
また、本例の電子部品12は、冷却管111に直接接触させてある。これ以外にも、電子部品12は、絶縁材(セラミックス板等)又は熱伝導グリス等を介して冷却管111に接触させることができる。
そして、電子部品12の接続端子120とバスバー131とが接触して電力ラインを構成している。
また、図5に示すように、積層型冷却器11は、その端面115がばね部材15によって積層方向に押圧されており、これにより、電子部品12の主面121と冷却管111とが密着するように構成されている。
筐体14は、例えば、アルミニウム等の軽金属又は強化樹脂等からなる略直方体形状のものとすることができる。
なお、リアクトル2の一対の取出部213と電気的に接続されるバスバー132は、例えば、ボルト262によって筐体14に固定されている。
また、本例のリアクトル2は、図4、図5に示すように、冷媒供給パイプ112と冷媒排出パイプ113と筐体14(リアクトルケース23)との間において、これらに囲まれた状態で筐体14に固定されている。
なお、本例の電力変換装置1は、上記の形状や構成に限られるものではなく、種々の形状や構成にて形成することができる。
また、図4、図5においては、説明の便宜上、部位を簡略化して描いてあり、さらに電力変換装置1を構成する部位を種々省略してあることを付け加えておく。
次に、本例のリアクトル2について、図1〜図5とともに説明する。
リアクトル2は、前述したコイル21及びコア22のほか、図4に示すように、コイル21及びコア22を自身の内側に収容するとともに、筐体14と一体的に形成してなるリアクトルケース23を有する。
このリアクトルケース23として、例えば、放熱性に優れたアルミニウム等の金属からなるものを用いることができる。
また、リアクトルケース23は、図4に示すように、略円形状の底面部231と、その端縁から一方に向かって立設された側面部232とを有する。
そして、リアクトルケース23の一面には、リアクトル2と略同形状にて構成される開口部233が形成されている。
なお、リアクトルケース23は、上記の構成に限られるものではなく、その一例を示したにすぎない。
また、リアクトル2は、図5に示すように、リアクトルケース23の開口部233を覆う略四角形状の蓋部25を有する。
かかる蓋部25は、一対の取出部213及び後述する一対の取手部241を挿通するための開口孔251と、固定用のボルト262を挿通するための開口孔252とを有する。
そして、一対の取出部213を挿通するための開口孔251と、一対の取手部241を挿通するための開口孔251とは、図5に示すように、略同一直線上に形成されている。特に一対の取出部213を挿通するための開口孔251は、略四角形状の蓋部25の四隅のうちの二つの部分に形成されている。さらに言えば、かかる蓋部25の四隅のうちの二つの部分は、リアクトルケース23のデッドスペース(図4、図5における符号D参照)に該当する部分であるため、かかるデッドスペースに一対の取出部213を配置することでスペースの有効利用を図ることができる。
また、コア22を構成する磁性粉末混合樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂等の樹脂に、例えば、フェライト粉末、鉄粉、珪素合金鉄粉等の磁性粉末を混入したものを用いることができる。
コイル21を構成する導体線210は、図2に示すように、例えば平角状の銅からなる。
そして、かかる導体線210を、例えば、螺旋状に巻回して略円筒状の巻回部211が構成されている。
また、コイル21は、前述した巻回部211のほか、その巻回端部212から巻回部211の形状から外れるよう導体線210を飛び出させてなる一対の取出部213を有する。
一対の取出部213の双方は、それぞれの取出基端部214が巻回部211を巻回軸方向に投影してなる投影領域Sの外側に向かうよう形成されている。すなわち、2つの取出基端部214はともに、巻回部211の巻回方向、つまり、円形状から反れるように形成されている(図2における矢印X、Y参照)。
また、一対の取出部213は、ともに筐体14に固定されたバスバー132と電気的に接続されて電力ラインを構成している。
かかるコイル21の作製手順について、図2とともに簡単に説明する。
導体線210である取出部213aを投影領域Sとなる部分の外側において巻回軸方向に対して直角に折り曲げて投影領域S内へと向かうよう形成した後、図5に示すように、複数回導体線210を巻回して巻回部211を形成する。
次いで、取出部213aが形成されている巻回端部212aと反対側の巻回端部212bから、導体線210を投影領域S内の外側に向かうよう飛び出させる。
次いで、上記のように飛び出させた導体線210を巻回軸方向に沿うよう折り曲げて、他方の取出部213bを形成する。具体的には、取出部213aが形成されている側に向かって導体線210を折り曲げる。
以上の手順によりコイル21を作製することができる。
また、コイル21は、図1、図3、図4に示すように、コア22にインサート成形された把持部24の周囲を取り囲むようにして配設してある。
すなわち、把持部24は、コイル21の内側にあって、例えばアルミニウムを成形してなる。そして、把持部24の一方の端面には、コア22に埋設された状態でリアクトル2全体を把持する一対の取手部241が形成されている。
さらに、把持部24は、その中央にボルト262を挿通するための被固定部242が形成されている。
そして、蓋部25を介してボルト262を被固定部242に挿通させるとともに、底面部231に形成された被固定部235にボルト262を嵌合してリアクトル2が固定してある。
本例においては、リアクトル2は、略四角形状の開口部233における対角線上であって、かつ、投影領域Sの外側に、一対の取出部213を配置した状態で固定されている。
なお、図示は省略するが、リアクトル2とリアクトルケース23との間には、例えば、シリコン樹脂、ウレタン樹脂等の放熱性に優れる樹脂が充填することが好ましい。この場合には、リアクトル2の熱をリアクトルケース23に十分に伝達することができる。
なお、コイル21の形状は上記に限られるものではない。すなわち、例えば、図6に示すように、取出基端部214aが投影領域Sの側に向かうよう取出部213aが形成されていなくても、取出基端部214aの一端からすぐに投影領域Sの外側に向かうよう導体線210が折り曲げられている場合には、実質的に取出部213aに振動が伝播しにくくすることができる。したがって、かかる構成であっても本発明の技術的範囲に含まれるものである。
以下に、本例の作用効果について説明する。
一対の取出部213の双方は、取出基端部214が巻回部211を巻回軸方向に投影してなる投影領域Sの外側に向かうよう形成されている。そのため、巻回部211にて発生した振動の伝播を抑制することのできるリアクトル1を提供することができる。
すなわち、コイル21に通電される電流の大きさが変わると、巻回軸方向において隣り合う導体線210同士が互いを引き合う力が変化して巻回部211が巻回軸方向に振動する。そして、特に投影領域S上では比較的大きな振動が発生する。
そこで、本例のように取出基端部214を投影領域Sの外側に向かうように形成すれば、振動が大きく発生する投影領域S上を避けて、振動の影響が比較的小さい部分、すなわち、投影領域Sの外側に、一対の取出部213の双方を配置することができる。
これにより、投影領域Sの外側に配される取出部213に、巻回部211にて発生した振動が直接伝播することを抑制することができる。また、これにより、本例のリアクトル2を内蔵する電力変換装置1などにその振動が伝播することをも抑制することができる。
本例の電力変換装置1においては、上記のとおり、巻回部211にて発生した振動は、一対の取出部213及びこれと接続されるバスバー132には伝播しにくいため、電力変換装置1にもほとんど伝播することがない。これにより、かかる電力変換装置1を備えた車両等に振動が伝播することをも抑制することができる。
以上のとおり、本例によれば、振動の伝播を抑制することのできるリアクトル、及びこれを内蔵した電力変換装置を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図7、図8に示すように、一対の取出部213のうち一方の取出部213aが巻回端部212aから巻回軸方向に沿って形成されており、他方の取出部213bはその取出基端部214が巻回端部212bから投影領域Sの外側に向かうよう形成されているリアクトル2の例である。
具体的には、取出部213aは、その取出基端部214aが巻回端部212aから巻回軸方向に沿うように形成されている。
一方、取出部213bは、取出部212aが形成されている側と反対側の巻回端部212bから投影領域Sの外側に向かうよう取出基端部214bを形成した後、巻回軸方向と平行となるように導体線210を立ち上げて形成してある。
取出部213の形状以外の他の構成要素及び作用効果については、実施例1と同様である。
(実施例3)
本例は、図9に示すように、一対の取出部213が、巻回部211の巻回軸方向と略直交する方向に向かって形成されたリアクトル2の例である。
すなわち、コイル21においては、導体線210(取出部213a)をストレート形状のまま投影領域Sへと進入させて巻回部211を形成した後、上記取出部213aが形成される方向と同方向に向かって導体線210を飛び出させて取出部213bが形成されている。
また、リアクトルケース23は、巻回部211の形状である円形状に沿うような形状にて底面部231、側面部232が形成されている。
また、上記実施例1とは異なり、リアクトルケース23(筐体14)の開口部233の開口方向と直交する方向であって積層型冷却器11の積層方向に平行に巻回部211の巻回軸方向を向けて、リアクトル2をリアクトルケース23に収納させてある。
そして、側面部232に形成された被固定部234にボルト262を嵌合するとともに、リアクトル2の内側にインサート成形された把持部24の中央に形成された被固定部242にボルト262を挿通する(図9における矢印Z参照)ことにより、リアクトル2を固定している。
その他の構成要素及び作用効果については、実施例1と同様である。
実施例1における、リアクトルの平面図。 実施例1における、コイルの斜視図。 実施例1における、リアクトルの斜視図。 実施例1における、電力変換装置の展開斜視図。 実施例1における、電力変換装置の平面図。 実施例1における、別形態のコイルの斜視図。 実施例2における、コイルの斜視図。 実施例2における、リアクトルの斜視図。 実施例3における、電力変換装置の展開斜視図。 従来例における、(a)コイルの斜視図、(b)リアクトルの斜視図。 従来例における、隣り合う導体線同士が引き合っている状態を示す説明図。
符号の説明
1 電力変換装置
11 積層型冷却器
111 冷却管
12 電子部品
132 バスバー
2 リアクトル
21 コイル
210 導体線
211 巻回部
212 巻回端部
213 取出部
214 取出基端部
22 コア
S 投影領域

Claims (5)

  1. 導体線を螺旋状に巻回してなる巻回部と該巻回部の形状から外れるよう該巻回部の巻回軸方向における端部である巻回端部から上記導体線を飛び出させてなる一対の取出部とを有するとともに、通電により磁束を発生するコイルと、
    該コイルの内側及び外側に配されるとともに、磁性粉末を混入させてなる磁性粉末混合樹脂からなるコアとを有し、
    上記一対の取出部のうち少なくともいずれか一方の取出部は、上記巻回端部に隣接して形成される取出基端部が上記巻回部を上記巻回軸方向に投影してなる投影領域の内側又は外側に向かうよう形成されていることを特徴とするリアクトル。
  2. 請求項1において、上記一対の取出部のうち少なくともいずれか一方の取出部は、上記取出基端部が上記投影領域の外側に向かうよう形成されていることを特徴とするリアクトル。
  3. 請求項1又は2において、上記一対の取出部の双方は、それぞれの上記取出基端部が上記投影領域の内側又は外側に向かうよう形成されていることを特徴とするリアクトル。
  4. 請求項3において、上記一対の取出部の双方は、それぞれの上記取出基端部が上記投影領域の外側に向かうよう形成されていることを特徴とするリアクトル。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のリアクトルと、該リアクトルの上記一対の取出端部と接続されるバスバーと、上記リアクトル及び上記バスバーが固定される筐体とを有することを特徴とする電力変換装置。
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