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JP2010122458A - ズームレンズ及び撮像装置 - Google Patents

ズームレンズ及び撮像装置 Download PDF

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JP2010122458A
JP2010122458A JP2008295878A JP2008295878A JP2010122458A JP 2010122458 A JP2010122458 A JP 2010122458A JP 2008295878 A JP2008295878 A JP 2008295878A JP 2008295878 A JP2008295878 A JP 2008295878A JP 2010122458 A JP2010122458 A JP 2010122458A
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lens group
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zoom
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JP2008295878A
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Masaharu Hosoi
正晴 細井
Masamitsu Kanai
真実 金井
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Sony Corp
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Abstract

【課題】 小型化、高性能化及び量産性の向上を図る。
【解決手段】 負、正、正の三つのレンズ群によって構成し、第1レンズ群を、負レンズである第1レンズL1と、負レンズである第2レンズL2と、正レンズである第3レンズL3とによって構成し、第2レンズ群を、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとが接合されて成る接合レンズを有すると共に4枚のレンズによって構成し、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成した。
(1)0.2<f11/f12<0.5
(2)0.15<D1/Dw<0.2
但し、f11:第1レンズ群の第1レンズの焦点距離、f12:第1レンズ群の第2レンズの焦点距離、D1:第1レンズ群の光軸上の厚さ、Dw:広角端における光学全長とする。
【選択図】 図1

Description

本発明はズームレンズ及び撮像装置に関する。詳しくは、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等のデジタル入出力機器の撮影光学系に好適であり小型化及び高性能化されると共に量産性に優れたズームレンズ及びこれを用いた撮像装置に関する技術分野に関する。
近年、デジタルスチルカメラ等の固体撮像素子を用いた撮像装置が普及している。このようなデジタルスチルカメラ等の撮像装置の普及に伴い、一層の高画質化が要求されている。特に、デジタルスチルカメラ等においては、画素数の多い固体撮像素子に対応した結像性能に優れた撮影用レンズ、特に、ズームレンズが要求されている。
また、上記した高画質化に加えて小型化への要求も高くなっており、さらには偏芯敏感度が低い量産性に優れたズームレンズが要求されている。
デジタルスチルカメラ用のズームレンズには多くの種類が存在するが、小型化かつ広画角化に適したレンズタイプとして、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成された3群ズームレンズが知られている(例えば、特許文献1乃至特許文献5参照)。
特許文献1に記載されたズームレンズにあっては、第1レンズ群が物体側から像側へ順に配置された負レンズと正レンズの2枚のレンズによって構成されている。
特許文献2乃至特許文献5に記載されたズームレンズにあっては、第1レンズ群が物体側から像側へ順に配置された2枚の負レンズと1枚の正レンズの3枚のレンズによって構成されている。
特開2002−244043号公報 特開2004−13169号公報 特開2007−286577号公報 特開2005−37727号公報 特開2004−191599号公報
ところが、特許文献1に記載されたズームレンズにあっては、第1レンズ群が2枚のレンズによって構成されているため、広画角化を図ろうとしたときに収差補正が不十分になってしまう。
特許文献2に記載されたズームレンズにあっては、第1レンズ群の第1レンズの屈折力が第2レンズの屈折力より小さいため、第1レンズの径が大きくなり、小型化に支障を来たしてしまう。
特許文献3に記載されたズームレンズにあっては、第1レンズ群の全長が長く、特に、ズームレンズを、レンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの収納時における全長が長くなり、小型化に支障を来たしてしまう。
特許文献4に記載されたズームレンズにあっては、第2レンズ群を3枚のレンズによって構成し小型化を図っているが、第2レンズ群を構成する各レンズで分担する収差補正量が非常に大きくなるため、第2レンズ群における偏芯敏感度が高くなり、製造難易度が高くなってしまう。
特許文献5に記載されたズームレンズにあっては、第2レンズ群を構成するレンズの枚数が5枚と多く、光学全長が長くなり小型化の要求を満足しない。特に、ズームレンズを、レンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの収納時における全長が長くなり、小型化に支障を来たしてしまう。
そこで、本発明ズームレンズ及び撮像装置は、上記した問題点を克服し、小型化、高性能化及び量産性の向上を図ることを課題とする。
ズームレンズは、上記した課題を解決するために、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成され、広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動され前記第2レンズ群が物体側へ移動され前記第3レンズ群が像側へ移動され、前記第1レンズ群は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズである第1レンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズである第2レンズと、正レンズである第3レンズとが物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群は、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとが接合されて成る接合レンズを有すると共に4枚のレンズによって構成され、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成したものである。
(1)0.2<f11/f12<0.5
(2)0.15<D1/Dw<0.2
但し、
f11:前記第1レンズ群の第1レンズの焦点距離
f12:前記第1レンズ群の第2レンズの焦点距離
D1:前記第1レンズ群の光軸上の厚さ
Dw:広角端における光学全長
とする。
従って、広画角化を図ったときの十分な収差補正が行われると共に偏芯敏感度が低減し、かつ、倍率色収差の補正が良好に行われる。
上記したズームレンズにおいて、前記第1レンズ群の第2レンズの像側の面を非球面に形成することが好ましい。
第1レンズ群の第2レンズの像側の面を非球面に形成することにより、歪曲収差及びコマ収差の補正が良好に行われる。
上記したズームレンズにおいて、前記第1レンズ群の第2レンズの像側の面を、樹脂を薄く塗布することにより非球面に形成することが好ましい。
第1レンズ群の第2レンズの像側の面を、樹脂を薄く塗布することにより非球面に形成することにより、製造コストの高騰を来たすことなく非球面の形成が可能となる。
上記したズームレンズにおいて、前記第2レンズ群の最も物体側の面を非球面に形成することが好ましい。
第2レンズ群の最も物体側の面を非球面に形成することにより、コマ収差及び非点収差の補正が良好に行われる。
撮像装置は、ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記ズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成され、広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動され前記第2レンズ群が物体側へ移動され前記第3レンズ群が像側へ移動され、前記第1レンズ群は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズである第1レンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズである第2レンズと、正レンズである第3レンズとが物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群は、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとが接合されて成る接合レンズを有すると共に4枚のレンズによって構成され、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成したものである。
(1)0.2<f11/f12<0.5
(2)0.15<D1/Dw<0.2
但し、
f11:前記第1レンズ群の第1レンズの焦点距離
f12:前記第1レンズ群の第2レンズの焦点距離
D1:前記第1レンズ群の光軸上の厚さ
Dw:広角端における光学全長
とする。
従って、広画角化を図ったときの十分な収差補正が行われると共に偏芯敏感度が低減し、かつ、倍率色収差の補正が良好に行われる。
本発明ズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成され、広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動され前記第2レンズ群が物体側へ移動され前記第3レンズ群が像側へ移動され、前記第1レンズ群は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズである第1レンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズである第2レンズと、正レンズである第3レンズとが物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群は、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとが接合されて成る接合レンズを有すると共に4枚のレンズによって構成され、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成した。
(1)0.2<f11/f12<0.5
(2)0.15<D1/Dw<0.2
但し、
f11:前記第1レンズ群の第1レンズの焦点距離
f12:前記第1レンズ群の第2レンズの焦点距離
D1:前記第1レンズ群の光軸上の厚さ
Dw:広角端における光学全長
とする。
従って、小型化、高性能化及び量産性の向上を図ることができる。
請求項2に記載した発明にあっては、前記第1レンズ群の第2レンズの像側の面を非球面に形成したので、歪曲収差及びコマ収差を良好に補正することができる。
請求項3に記載した発明にあっては、前記第1レンズ群の第2レンズの像側の面を、樹脂を薄く塗布することにより非球面に形成したので、製造コストを低減した上で良好な収差補正を行うことができる。
請求項4に記載した発明にあっては、前記第2レンズ群の最も物体側の面を非球面に形成したので、コマ収差及び非点収差を良好に補正することができる。
本発明撮像装置は、ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記ズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成され、広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動され前記第2レンズ群が物体側へ移動され前記第3レンズ群が像側へ移動され、前記第1レンズ群は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズである第1レンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズである第2レンズと、正レンズである第3レンズとが物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群は、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとが接合されて成る接合レンズを有すると共に4枚のレンズによって構成され、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成した。
(1)0.2<f11/f12<0.5
(2)0.15<D1/Dw<0.2
但し、
f11:前記第1レンズ群の第1レンズの焦点距離
f12:前記第1レンズ群の第2レンズの焦点距離
D1:前記第1レンズ群の光軸上の厚さ
Dw:広角端における光学全長
とする。
従って、小型化、高性能化及び量産性の向上を図ることができる。
以下に、本発明ズームレンズ及び撮像装置を実施するための最良の形態について説明する。
先ず、本発明ズームレンズについて説明する。
本発明ズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
ズームレンズにおいては、広角端から望遠端への変倍時に、第1レンズ群と第2レンズ群の空気間隔が減少し第2レンズ群と第3レンズ群の空気間隔が増大するように、第1レンズ群が移動され第2レンズ群が物体側へ移動され第3レンズ群が像側へ移動される。
第1レンズ群は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズである第1レンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズである第2レンズと、正レンズである第3レンズとが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第2レンズ群は、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとが接合されて成る接合レンズを有すると共に4枚のレンズによって構成されている。
本発明ズームレンズは、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成されている。
(1)0.2<f11/f12<0.5
(2)0.15<D1/Dw<0.2
但し、
f11:前記第1レンズ群の第1レンズの焦点距離
f12:前記第1レンズ群の第2レンズの焦点距離
D1:前記第1レンズ群の光軸上の厚さ
Dw:広角端における光学全長
とする。
本発明ズームレンズにあっては、上記したように、第1レンズ群を3枚構成にすることにより、広画角化を図ったときに十分な収差補正を行うことができる。
また、第2レンズ群を4枚構成にすることにより、各レンズで分担する収差補正量が小さくなり、偏芯敏感度が低減し、製造難易度を小さくすることができる。
さらに、第2レンズ群に両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとが接合されて成る接合レンズを配置することにより、倍率色収差を良好に補正することができる。
従って、本発明ズームレンズにあっては、第1レンズ群を3枚のレンズによって構成し、第2レンズ群を接合レンズを含む4枚のレンズによって形成することにより、広画角化、高性能化及び量産性の向上を図ることができる。
条件式(1)は、第1レンズ群を構成する第1レンズと第2レンズの焦点距離の比を規定する式である。
条件式(1)の上限値を超えると、第1レンズの負の屈折力が弱まるため、第1レンズを通る軸外光線の高さが大きくなり、レンズ径の大型化を来たしてしまう。
一方、条件式(1)の下限値を超えると、歪曲収差の補正が困難になる。
条件式(2)は、第1レンズ群の全長を規定する式である。
条件式(2)の上限値を超えると、第2レンズ群の厚みが厚くなり、光学全長が長くなり小型化の要求を満足しない。特に、ズームレンズを、レンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの収納時における全長が長くなり、小型化に支障を来たしてしまう。
一方、条件式(2)の下限値を超えると、第1レンズ群の偏芯誤差に対する敏感度が高くなり、組み立てに非常に高い精度が要求される。
従って、本発明ズームレンズにあっては、条件式(1)及び条件式(2)を満足することにより、小型化、高性能化及び量産性の向上を図ることができる。
特に、本発明ズームレンズを、レンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの沈胴時における全長の短縮化を図ることができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第1レンズ群の第2レンズの像側の面を非球面に形成することが好ましい。
第1レンズ群の第2レンズの像側の面を非球面に形成することにより、歪曲収差及びコマ収差を良好に補正することができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第1レンズ群の第2レンズの像側の面を、樹脂を薄く塗布することにより非球面に形成することが好ましい。
第1レンズ群の第2レンズの像側の面を、樹脂を薄く塗布することにより非球面に形成することにより、製造コストを低減した上で良好な収差補正を行うことができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第2レンズ群の最も物体側の面を非球面に形成することが好ましい。
第2レンズ群の最も物体側の面を非球面に形成することにより、コマ収差及び非点収差を良好に補正することができる。
尚、本発明ズームレンズにおいては、第1レンズ群乃至第3レンズ群のうち、一つのレンズ群又は一つのレンズ群の一部を光軸に略垂直な方向へ移動(シフト)させることにより、像をシフトさせることが可能である。このようにレンズ群又はその一部を光軸に略垂直な方向へ移動させ、像ブレを検出する検出系、各レンズ群をシフトさせる駆動系及び検出系の出力に基づいて駆動系にシフト量を付与する制御系と組み合わせることにより、ズームレンズを防振光学系としても機能させることが可能である。
特に、本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第2レンズ群を光軸に対して垂直方向へシフトさせることにより像ブレを補正する機能を有するようにすることが好ましい。
第2レンズ群を光軸に対して垂直な方向へシフトさせることにより、少ない収差変動で像をシフトさせることが可能である。また、第2レンズ群はレンズ径が他の群のレンズ径より小さく軽量でもあるため、第2レンズ群を像ブレを補正するレンズ群とすることにより、小型化及び省電力化を図ることができる。
また、本発明ズームレンズにおいては、第1レンズ群又は第3レンズ群を光軸方向へ移動させることによりフォーカシングを行うことが好ましい。特に、第3レンズ群をフォーカシングのためのレンズ群として用いることにより、シャッターユニットやアイリスユニットの駆動制御を行う駆動系やレンズ群をシフトさせる防振駆動系との干渉を回避し易く、小型化を図ることができる。
次に、本発明ズームレンズの具体的な実施の形態及び該実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例について、図面及び表を参照して説明する。
尚、以下の各表や説明において示した記号の意味等については、下記に示す通りである。
「si」は物体側から数えて像側へ第i番目の面の面番号、「ri」は第i番目の面(第i面)の曲率半径、「di」は第i番目の面と第i+1番目の面との間の軸上面間隔である。「ni」は第i番目の面を有するレンズを構成する材質のd線(波長587.6nm)における屈折率、「νi」は第i番目の面を有するレンズを構成する材質のd線におけるアッベ数である。面番号に関し、「S」は絞りであることを示す。曲率半径に関し、「ASP」は当該面が非球面であることを示し、「INF」は当該面の曲率半径が無限大であることを示す。
各数値実施例において用いられたレンズには、レンズ面が非球面に形成されたものがある。非球面形状は、「x」をレンズ面の頂点からの光軸方向における距離、「y」を光軸に垂直な方向における高さ、「c」をレンズの頂点における近軸曲率(曲率半径の逆数)、「K」を円錐定数(コーニック定数)、「Ai」を非球面係数とすると、以下の数式1によって定義される。
Figure 2010122458
以下に、本発明の第1の実施の形態乃至第3の実施の形態について説明する。第1の実施の形態乃至第3の実施の形態に係るズームレンズは、何れも、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。また、第1の実施の形態乃至第3の実施の形態に係るズームレンズは、何れも、広角端から望遠端への変倍時に、第1レンズ群と第2レンズ群の空気間隔が減少し第2レンズ群と第3レンズ群の空気間隔が増大するように、第1レンズ群が移動され第2レンズ群が物体側へ移動され第3レンズ群が像側へ移動される。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるズームレンズ1のレンズ構成を示す図である。
第1の実施の形態におけるズームレンズ1は、図1に示すように、8枚のレンズを有している。
第1レンズ群GR1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズL1と、像側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第2レンズL2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第3レンズL3とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。
第2レンズ群GR2は、二つの接合レンズによって構成されている。物体側に配置された接合レンズは、物体側の面が非球面に形成され両凸レンズである第4レンズL4と、両凹レンズである第5レンズL5とによって構成されている。像側に配置された接合レンズは、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第6レンズL6と、像側の面が非球面に形成され正メニスカスレンズである第7レンズL7とによって構成されている。
第3レンズ群GR3は、両面が非球面に形成された両凸レンズである第8レンズL8によって構成されている。
第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2の間には絞りS(絞り面r7)が配置されている。
第3レンズ群GR3と像面IMGの間には、フィルターFLが配置されている。
表1に、第1の実施の形態におけるズームレンズ1に具体的数値を適用した数値実施例1のレンズデーターを示す。
Figure 2010122458
ズームレンズ1において、第1レンズ群GR1の第2レンズL2の像側の面(r4)、第2レンズ群GR2の第4レンズL4の物体側の面(r8)、第2レンズ群GR2の第7レンズL7の像側の面(r13)、第3レンズ群GR3の第8レンズL8の物体側の面(r14)及び第3レンズ群GR3の第8レンズL8の像側の面(r15)は非球面に形成されている。数値実施例1における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数Kと共に表2に示す。
尚、表2及び後述する非球面係数を示す各表において、「E−i」は10を底とする指数表現、即ち、「10−i」を表しており、例えば、「0.12345E−05」は「0.12345×10−5」を表している。
Figure 2010122458
ズームレンズ1において、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群GR1と絞りSの間の面間隔d6、第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3の間の面間隔d13及び第3レンズ群GR3とフィルターFLの間の面間隔d15が変化する。数値実施例1における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=10.66)、中間焦点距離状態(焦点距離f=17.73)及び望遠端状態(焦点距離f=30.70)における可変間隔を、FナンバーFno及び半画角ωと共に表3に示す。
Figure 2010122458
図2乃至図4に数値実施例1の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図2は広角端状態(焦点距離f=10.66)、図3は中間焦点距離状態(焦点距離f=17.73)、図4は望遠端状態(焦点距離f=30.70)における諸収差図を示す。
図2乃至図4に示す球面収差図には、実線でd線(波長587.6nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。また、図2乃至図4に示す非点収差図には、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例1は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図5は、本発明の第2の実施の形態におけるズームレンズ2のレンズ構成を示す図である。
第2の実施の形態におけるズームレンズ2は、図5に示すように、8枚のレンズを有している。
第1レンズ群GR1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズL1と、像側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第2レンズL2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第3レンズL3とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。
第2レンズL2の非球面は樹脂を薄く塗布することにより形成されている。
第2レンズ群GR2は、物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第4レンズL4と、接合レンズと、物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第7レンズL7とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。接合レンズは、両凸レンズである第5レンズL5と両凹レンズである第6レンズL6とが接合されて成る。
第3レンズ群GR3は、両面が非球面に形成された両凸レンズである第8レンズL8によって構成されている。
第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2の間には絞りS(絞り面r8)が配置されている。
第3レンズ群GR3と像面IMGの間には、フィルターFLが配置されている。
表4に、第2の実施の形態におけるズームレンズ2に具体的数値を適用した数値実施例2のレンズデーターを示す。
Figure 2010122458
ズームレンズ2において、第1レンズ群GR1の第2レンズL2の像側の面(r5)、第2レンズ群GR2の第4レンズL4の物体側の面(r9)、第2レンズ群GR2の第7レンズL7の物体側の面(r14)、第3レンズ群GR3の第8レンズL8の物体側の面(r16)及び第3レンズ群GR3の第8レンズL8の像側の面(r17)は非球面に形成されている。数値実施例2における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数Kと共に表5に示す。
Figure 2010122458
ズームレンズ2において、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群GR1と絞りSの間の面間隔d7、第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3の間の面間隔d15及び第3レンズ群GR3とフィルターFLの間の面間隔d17が変化する。数値実施例2における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=10.68)、中間焦点距離状態(焦点距離f=17.93)及び望遠端状態(焦点距離f=31.11)における可変間隔を、FナンバーFno及び半画角ωと共に表6に示す。
Figure 2010122458
図6乃至図8に数値実施例2の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図6は広角端状態(焦点距離f=10.68)、図7は中間焦点距離状態(焦点距離f=17.93)、図8は望遠端状態(焦点距離f=31.11)における諸収差図を示す。
図6乃至図8に示す球面収差図には、実線でd線(波長587.6nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。また、図6乃至図8に示す非点収差図には、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例2は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図9は、本発明の第3の実施の形態におけるズームレンズ3のレンズ構成を示す図である。
第3の実施の形態におけるズームレンズ3は、図9に示すように、8枚のレンズを有している。
第1レンズ群GR1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズL1と、像側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第2レンズL2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第3レンズL3とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。
第2レンズ群GR2は、接合レンズと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズである第6レンズL6と、両凸レンズである第7レンズL7とが、物体側から像側へ順に配置されて構成されている。接合レンズは、物体側の面が非球面に形成された両凸レンズである第4レンズL4と、像側の面が非球面に形成された両凹レンズである第5レンズL5とが接合されて成る。
第3レンズ群GR3は、両面が非球面に形成された両凸レンズである第8レンズL8によって構成されている。
第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2の間には絞りS(絞り面r7)が配置されている。
第3レンズ群GR3と像面IMGの間には、フィルターFLが配置されている。
表7に、第3の実施の形態におけるズームレンズ3に具体的数値を適用した数値実施例3のレンズデーターを示す。
Figure 2010122458
ズームレンズ3において、第1レンズ群GR1の第2レンズL2の像側の面(r4)、第2レンズ群GR2の第4レンズL4の物体側の面(r8)、第2レンズ群GR2の第5レンズL5の像側の面(r10)、第3レンズ群GR3の第8レンズL8の物体側の面(r15)及び第3レンズ群GR3の第8レンズL8の像側の面(r16)は非球面に形成されている。数値実施例3における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数Kと共に表8に示す。
Figure 2010122458
ズームレンズ3において、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群GR1と絞りSの間の面間隔d6、第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3の間の面間隔d14及び第3レンズ群GR3とフィルターFLの間の面間隔d16が変化する。数値実施例3における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=10.42)、中間焦点距離状態(焦点距離f=16.06)及び望遠端状態(焦点距離f=25.00)における可変間隔を、FナンバーFno及び半画角ωと共に表9に示す。
Figure 2010122458
図10乃至図12に数値実施例3の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図10は広角端状態(焦点距離f=10.42)、図11は中間焦点距離状態(焦点距離f=16.06)、図12は望遠端状態(焦点距離f=25.00)における諸収差図を示す。
図10乃至図12に示す球面収差図には、実線でd線(波長587.6nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。また、図10乃至図12に示す非点収差図には、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例3は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
表10にズームレンズ1乃至ズームレンズ3における上記条件式(1)及び条件式(2)の各値を示す。即ち、条件式(1)のf11、f12、f11/f12、条件式(2)のD1、Dw、D1/Dwを示す。
Figure 2010122458
表10から明らかなように、ズームレンズ1乃至ズームレンズ3は、前記条件式(1)及び条件式(2)を満足するようにされている。
次に、本発明撮像装置について説明する。
本発明撮像装置は、ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備えた撮像装置である。
本発明撮像装置に備えられたズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
ズームレンズにおいては、広角端から望遠端への変倍時に、第1レンズ群と第2レンズ群の空気間隔が減少し第2レンズ群と第3レンズ群の空気間隔が増大するように、第1レンズ群が移動され第2レンズ群が物体側へ移動され第3レンズ群が像側へ移動される。
第1レンズ群は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズである第1レンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズである第2レンズと、正レンズである第3レンズとが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第2レンズ群は、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとが接合されて成る接合レンズを有すると共に4枚のレンズによって構成されている。
本発明撮像装置に備えられたズームレンズは、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成されている。
(1)0.2<f11/f12<0.5
(2)0.15<D1/Dw<0.2
但し、
f11:前記第1レンズ群の第1レンズの焦点距離
f12:前記第1レンズ群の第2レンズの焦点距離
D1:前記第1レンズ群の光軸上の厚さ
Dw:広角端における光学全長
とする。
本発明撮像装置にあっては、上記したように、ズームレンズの第1レンズ群を3枚構成にすることにより、広画角化を図ったときに十分な収差補正を行うことができる。
また、ズームレンズの第2レンズ群を4枚構成にすることにより、各レンズで分担する収差補正量が小さくなり、偏芯敏感度が低減し、製造難易度を小さくすることができる。
さらに、ズームレンズの第2レンズ群に両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとが接合されて成る接合レンズを配置することにより、倍率色収差を良好に補正することができる。
従って、本発明撮像装置にあっては、ズームレンズの第1レンズ群を3枚のレンズによって構成し、第2レンズ群を接合レンズを含む4枚のレンズによって形成することにより、広画角化、高性能化及び量産性の向上を図ることができる。
条件式(1)は、第1レンズ群を構成する第1レンズと第2レンズの焦点距離の比を規定する式である。
条件式(1)の上限値を超えると、第1レンズの負の屈折力が弱まるため、第1レンズを通る軸外光線の高さが大きくなり、レンズ径の大型化を来たしてしまう。
一方、条件式(1)の下限値を超えると、歪曲収差の補正が困難になる。
条件式(2)は、第1レンズ群の全長を規定する式である。
条件式(2)の上限値を超えると、第2レンズ群の厚みが厚くなり、光学全長が長くなり小型化の要求を満足しない。特に、ズームレンズを、レンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの収納時における全長が長くなり、小型化に支障を来たしてしまう。
一方、条件式(2)の下限値を超えると、第1レンズ群の偏芯誤差に対する敏感度が高くなり、組み立てに非常に高い精度が要求される。
従って、本発明撮像装置にあっては、ズームレンズが条件式(1)及び条件式(2)を満足することにより、小型化、高性能化及び量産性の向上を図ることができる。
特に、ズームレンズを、レンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの沈胴時における全長の短縮化を図ることができる。
図13に、本発明撮像装置の一実施形態によるデジタルスチルカメラのブロック図を示す。
撮像装置(デジタルスチルカメラ)100は、撮像機能を担うカメラブロック10と、撮影された画像信号のアナログ−デジタル変換等の信号処理を行うカメラ信号処理部20と、画像信号の記録再生処理を行う画像処理部30と、撮影された画像等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)40と、メモリーカード1000への画像信号の書込及び読出を行うR/W(リーダ/ライタ)50と、撮像装置の全体を制御するCPU(Central Processing Unit)60と、ユーザーによって所要の操作が行われる各種のスイッチ等から成る入力部70と、カメラブロック10に配置されたレンズの駆動を制御するレンズ駆動制御部80とを備えている。
カメラブロック10は、ズームレンズ11(本発明が適用されるズームレンズ1、2、3)を含む光学系や、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子12等により構成されている。
カメラ信号処理部20は、撮像素子12からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行う。
画像処理部30は、所定の画像データフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデータ仕様の変換処理等を行う。
LCD40はユーザーの入力部70に対する操作状態や撮影した画像等の各種のデータを表示する機能を有している。
R/W50は、画像処理部30によって符号化された画像データのメモリーカード1000への書込及びメモリーカード1000に記録された画像データの読出を行う。
CPU60は、撮像装置100に設けられた各回路ブロックを制御する制御処理部として機能し、入力部70からの指示入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御する。
入力部70は、例えば、シャッター操作を行うためのシャッターレリーズボタンや、動作モードを選択するための選択スイッチ等によって構成され、ユーザーによる操作に応じた指示入力信号をCPU60に対して出力する。
レンズ駆動制御部80は、CPU60からの制御信号に基づいてズームレンズ11の各レンズを駆動する図示しないモータ等を制御する。
メモリーカード1000は、例えば、R/W50に接続されたスロットに対して着脱可能な半導体メモリーである。
以下に、撮像装置100における動作を説明する。
撮影の待機状態では、CPU60による制御の下で、カメラブロック10において撮影された画像信号が、カメラ信号処理部20を介してLCD40に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、入力部70からのズーミングのための指示入力信号が入力されると、CPU60がレンズ駆動制御部80に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部80の制御に基づいてズームレンズ11の所定のレンズが移動される。
入力部70からの指示入力信号によりカメラブロック10の図示しないシャッターが動作されると、撮影された画像信号がカメラ信号処理部20から画像処理部30に出力されて圧縮符号化処理され、所定のデータフォーマットのデジタルデータに変換される。変換されたデータはR/W50に出力され、メモリーカード1000に書き込まれる。
尚、フォーカシングは、例えば、入力部50のシャッターレリーズボタンが半押しされた場合や記録(撮影)のために全押しされた場合等に、CPU60からの制御信号に基づいてレンズ駆動制御部80がズームレンズ11の所定のレンズを移動させることにより行われる。
メモリーカード1000に記録された画像データを再生する場合には、入力部70に対する操作に応じて、R/W50によってメモリーカード1000から所定の画像データが読み出され、画像処理部30によって伸張復号化処理が行われた後、再生画像信号がLCD40に出力されて再生画像が表示される。
尚、上記した実施の形態においては、撮像装置をデジタルスチルカメラに適用した例を示したが、撮像装置の適用範囲はデジタルスチルカメラに限られることはなく、デジタルビデオカメラ、カメラが組み込まれた携帯電話、カメラが組み込まれたPDA(Personal Digital Assistant)等のデジタル入出力機器のカメラ部等として広く適用することができる。
上記各実施の形態において示した各部の形状及び数値は、何れも本発明を実施するための具体化のほんの一例に過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図13と共に本発明撮像装置及びズームレンズを実施するための最良の形態を示すものであり、本図は、本発明ズームレンズの第1の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図3及び図4と共に第1の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第2の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図7及び図8と共に第2の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第3の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図11及び図12と共に第3の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明撮像装置の一実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
1…ズームレンズ、2…ズームレンズ、3…ズームレンズ、GR1…第1レンズ群、GR2…第2レンズ群、GR3…第3レンズ群、L1…第1レンズ、L2…第2レンズ、L3…第3レンズ、100…撮像装置、11…ズームレンズ、12…撮像素子

Claims (5)

  1. 負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動され前記第2レンズ群が物体側へ移動され前記第3レンズ群が像側へ移動され、
    前記第1レンズ群は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズである第1レンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズである第2レンズと、正レンズである第3レンズとが物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    前記第2レンズ群は、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとが接合されて成る接合レンズを有すると共に4枚のレンズによって構成され、
    以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成した
    ズームレンズ。
    (1)0.2<f11/f12<0.5
    (2)0.15<D1/Dw<0.2
    但し、
    f11:前記第1レンズ群の第1レンズの焦点距離
    f12:前記第1レンズ群の第2レンズの焦点距離
    D1:前記第1レンズ群の光軸上の厚さ
    Dw:広角端における光学全長
    とする。
  2. 前記第1レンズ群の第2レンズの像側の面を非球面に形成した
    請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 前記第1レンズ群の第2レンズの像側の面を、樹脂を薄く塗布することにより非球面に形成した
    請求項2に記載のズームレンズ。
  4. 前記第2レンズ群の最も物体側の面を非球面に形成した
    請求項1に記載のズームレンズ。
  5. ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、
    前記ズームレンズは、
    負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動され前記第2レンズ群が物体側へ移動され前記第3レンズ群が像側へ移動され、
    前記第1レンズ群は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズである第1レンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズである第2レンズと、正レンズである第3レンズとが物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    前記第2レンズ群は、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとが接合されて成る接合レンズを有すると共に4枚のレンズによって構成され、
    以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成した
    撮像装置。
    (1)0.2<f11/f12<0.5
    (2)0.15<D1/Dw<0.2
    但し、
    f11:前記第1レンズ群の第1レンズの焦点距離
    f12:前記第1レンズ群の第2レンズの焦点距離
    D1:前記第1レンズ群の光軸上の厚さ
    Dw:広角端における光学全長
    とする。
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