JP2010115050A - 車両の電源システム - Google Patents
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Abstract
【課題】充電時間が十分でない場合にも、車両の性能をなるべく低下させずに済むように充電を行なうことができる車両の電源システムを提供する。
【解決手段】制御装置30は、車両外部からバッテリに対して充電を行なう充電時間が所定時間内である場合には、マスタバッテリMBおよびスレーブバッテリSB1の充電状態SOCが均等になるように充電を行なう均等充電を行なうように充電装置39を制御する。また制御装置30は、充電時間が所定時間を超える場合には、スレーブバッテリSB1,マスタバッテリMBに順次充電を行なうように充電装置39を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】制御装置30は、車両外部からバッテリに対して充電を行なう充電時間が所定時間内である場合には、マスタバッテリMBおよびスレーブバッテリSB1の充電状態SOCが均等になるように充電を行なう均等充電を行なうように充電装置39を制御する。また制御装置30は、充電時間が所定時間を超える場合には、スレーブバッテリSB1,マスタバッテリMBに順次充電を行なうように充電装置39を制御する。
【選択図】図1
Description
この発明は、車両の電源システムに関し、特に複数の蓄電装置とその蓄電装置に充電を行なうための充電装置とを搭載する車両の電源システムに関する。
近年、電池をエネルギ源とする電気駆動システムを組込んだ電気自動車やハイブリッド自動車等の車両の開発が盛んに行なわれている。
特開2003−209969号公報(特許文献1)は、高電圧インバータ・モータ・セットを低電圧電池モジュールで使用するための方法と装置を開示する。この文献に開示される車両の電動牽引モータの電源制御システムは、電動牽引モータに調整済みの電力を提供する少なくとも1つのインバータと、それぞれが電池とブースト/バックDC・DCコンバータを有し、並列に配設され、少なくとも1つのインバータに直流電力を提供する複数の電流ステージとを備える。電流ステージは少なくとも1つのインバータへの出力電圧を維持するように制御される。
特開2003−209969号公報
特開2008−109840号公報
近年ハイブリッド自動車においても、車両外部の商用電源を自動車に接続して車載の電池を充電可能に構成することが検討されている。外部から充電した電力で走行すれば、排出ガスが低減され、かつ燃料コストを抑えることができる。このメリットを享受するためには、ハイブリッド自動車においてもなるべく外部から充電した電力のみで走行し、燃料を消費するエンジンは駆動させない状態で走行するEV(Electric Vehicle)走行を行なう方がよい。
車両外部から電力を充電するプラグイン充電を行なう場合に充電できる電力を増やすために、複数のバッテリを車両に搭載することも検討されている。しかしこのような複数のバッテリを搭載する場合に、外部充電時にどのような優先順位で複数のバッテリを充電するのかは検討する余地がある。充電時間が十分長く取れる場合には、複数のバッテリのすべてに十分な充電が行なわれるが、短時間しか充電ができない場合には、複数のバッテリの充電状態をさまざまな状態とすることが考えられる。たとえば一部のバッテリに十分な充電が行なわれ、他のバッテリにはほとんど充電が行なわれないようにすることもでき、また複数のバッテリに少しずつ充電を行なっておくこともできる。この複数のバッテリの充電状態によって、車両のEV走行の性能が異なる場合がある。
このように、外部充電を行なう場合に、特に短い時間の充電に特化した充電方法については、上記特開2003−209969号公報には開示されていない。
この発明の目的は、充電時間が十分でない場合にも、車両の性能をなるべく低下させずに済むように充電を行なうことができる車両の電源システムを提供することである。
この発明は、要約すると、車両の電源システムであって、第1の蓄電装置と、第2の蓄電装置と、第1、第2の蓄電装置に車両外部から充電を行なうための充電装置と、充電装置を制御する制御装置とを備える。制御装置は、車両外部から第1、第2の蓄電装置に対して充電を行なう充電時間が所定時間内である場合には、第1、第2の蓄電装置の充電状態が均等になるように充電を行なう均等充電を行なうように、充電装置を制御する。制御装置は、充電時間が所定時間を超える場合には、第2の蓄電装置が所定の充電状態に到達するまでは第1の蓄電装置には充電を行なわずに第2の蓄電装置に充電を行ない、第2の蓄電装置が所定の充電状態に到達した後は第2の蓄電装置には充電を行なわずに第1の蓄電装置に充電を行なう順次充電を行なうように、充電装置を制御する。
好ましくは、制御装置は、充電装置を用いて車両外部から第1、第2の充電装置に充電を行なう場合には、充電開始から所定時間までは均等充電を充電装置に実行させ、充電開始から所定時間充電を実行した後は順次充電を充電装置に実行させる。
好ましくは、制御装置は、均等充電の開始時に第1、第2の蓄電装置の充電状態が異なる場合には、充電状態が略等しくなるように第1、第2の蓄電装置のうち充電状態が低い方にのみ充電が行なわれるように充電装置を制御する。
好ましくは、制御装置は、均等充電の開始時に第1、第2の蓄電装置の充電状態が異なる場合には、第1、第2の蓄電装置の各々の充電状態に応じて、第1、第2の蓄電装置のうち充電状態が低い方への充電電力が第1、第2の蓄電装置のうち充電状態が高い方への充電電力よりも大きくなるように、充電電力の配分を決定する。
好ましくは、充電装置は、第1の蓄電装置と電気負荷との間に設けられ電圧変換を行なう第1の電圧コンバータと、第2の蓄電装置と電気負荷との間に設けられ電圧変換を行なう第2の電圧コンバータと、第2の蓄電装置と第2の電圧コンバータとを電気的に結ぶ経路に接続され、車両外部の電源から受けた電力を経路に与える充電器とを含む。
より好ましくは、車両の電源システムは、第2の電圧コンバータに対して第2の蓄電装置と並列的に設けられる第3の蓄電装置をさらに備える。充電装置は、第2、第3の蓄電装置のいずれかを選択して第2の電圧コンバータに接続するリレーをさらに含む。充電器は、経路上のリレーと第2の電圧コンバータとの間に接続される。
本発明によれば、短い時間の充電時間しか取れない場合においても、EV走行時の性能をなるべく低下させずに済む。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、車両の電源システムが搭載された車両1の構成を示す回路図である。
図1を参照して、車両1は、蓄電装置であるバッテリMB,SB1,SB2と、電圧コンバータ12A,12Bと、平滑用コンデンサC1,C2,CHと、電圧センサ10A,10B1,10B2,13,21A,21Bと、エアコン40と、DC/DCコンバータ6と、補機7と、インバータ14,22と、エンジン4と、モータジェネレータMG1,MG2と、動力分割機構3と、車輪2と、制御装置30とを含む。
図1を参照して、車両1は、蓄電装置であるバッテリMB,SB1,SB2と、電圧コンバータ12A,12Bと、平滑用コンデンサC1,C2,CHと、電圧センサ10A,10B1,10B2,13,21A,21Bと、エアコン40と、DC/DCコンバータ6と、補機7と、インバータ14,22と、エンジン4と、モータジェネレータMG1,MG2と、動力分割機構3と、車輪2と、制御装置30とを含む。
本実施の形態に示される車両の電源システムは、マスター蓄電装置であるバッテリMBと、モータジェネレータMG2を駆動するインバータ14に給電を行なう給電ラインPL2と、マスター蓄電装置(MB)と給電ラインPL2との間に設けられ、電圧変換を行なう電圧変換器である電圧コンバータ12Aと、互いに並列的に設けられた複数のスレーブ蓄電装置であるバッテリSB1,SB2と、複数のスレーブ蓄電装置(SB1,SB2)と給電ラインPL2との間に設けられ、電圧変換を行なう電圧変換器である電圧コンバータ12Bとを備える。エアコン40とDC/DCコンバータ6は、電源ラインPL1Aおよび接地ラインSL2に接続される。補機7には、DC/DCコンバータ6から、たとえば14Vの直流電圧が電源電圧として供給される。
電圧変換器(12B)は、複数のスレーブ蓄電装置(SB1,SB2)のうちのいずれか1つに選択的に接続されて電圧変換を行なう。
スレーブ蓄電装置(SB1またはSB2の一方)とマスター蓄電装置(MB)とは、たとえば、同時使用することにより給電ラインに接続される電気負荷(22およびMG2)に許容された最大パワーを出力可能であるように放電可能容量が設定される。これによりエンジンを使用しないEV(Electric Vehicle)走行において最大パワーの走行が可能である。スレーブ蓄電装置の蓄電状態が悪化したら、スレーブ蓄電装置を交換してさらに走行させればよい。そしてスレーブ蓄電装置の電力が消費されてしまったら、マスター蓄電装置に加えてエンジンを使用することによって、スレーブ蓄電装置を使用しないでも最大パワーの走行を可能とすることができる。
また、このような構成とすることにより、電圧コンバータ12Bを複数のスレーブ蓄電装置で兼用するので、電圧コンバータの数を蓄電装置の数ほど増やさなくて良くなる。EV走行距離をさらに伸ばすには、バッテリSB1,SB2に並列にさらにバッテリを追加すればよい。
平滑用コンデンサC1は、電源ラインPL1Aと接地ラインSL2間に接続される。電圧センサ21Aは、平滑用コンデンサC1の両端間の電圧VLAを検出して制御装置30に対して出力する。電圧コンバータ12Aは、平滑用コンデンサC1の端子間電圧を昇圧する。
平滑用コンデンサC2は、電源ラインPL1Bと接地ラインSL2間に接続される。電圧センサ21Bは、平滑用コンデンサC2の両端間の電圧VLBを検出して制御装置30に対して出力する。電圧コンバータ12Bは、平滑用コンデンサC2の端子間電圧を昇圧する。
平滑用コンデンサCHは、電圧コンバータ12A,12Bによって昇圧された電圧を平滑化する。電圧センサ13は、平滑用コンデンサCHの端子間電圧VHを検知して制御装置30に出力する。
インバータ14は、電圧コンバータ12Bまたは12Aから与えられる直流電圧を三相交流電圧に変換してモータジェネレータMG1に出力する。インバータ22は、電圧コンバータ12Bまたは12Aから与えられる直流電圧を三相交流電圧に変換してモータジェネレータMG2に出力する。
動力分割機構3は、エンジン4とモータジェネレータMG1,MG2に結合されてこれらの間で動力を分配する機構である。たとえば動力分割機構としてはサンギヤ、プラネタリキャリヤ、リングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構を用いることができる。遊星歯車機構は、3つの回転軸のうち2つの回転軸の回転が定まれば、他の1つの回転軸の回転は強制的に定まる。この3つの回転軸がエンジン4、モータジェネレータMG1,MG2の各回転軸にそれぞれ接続される。なおモータジェネレータMG2の回転軸は、図示しない減速ギヤや差動ギヤによって車輪2に結合されている。また動力分割機構3の内部にモータジェネレータMG2の回転軸に対する減速機をさらに組み込んでもよい。
車両1は、さらに、バッテリMBの正極と電源ラインPL1Aとの間に接続されるシステムメインリレーSMRBと、バッテリMBの負極(接地ラインSL1)とノードN2との間に接続されるシステムメインリレーSMRGとを含む。
システムメインリレーSMRB,SMRGは、制御装置30から与えられる制御信号にそれぞれ応じて導通/非導通状態が制御される。
電圧センサ10Aは、バッテリMBの端子間の電圧VBAを測定する。図示しないが、電圧センサ10AとともにバッテリMBの充電状態を監視するために、バッテリMBに流れる電流を検知する電流センサが設けられている。バッテリMBとしては、たとえば、鉛蓄電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池や、電気二重層コンデンサ等の大容量キャパシタなどを用いることができる。
車両1は、さらに、バッテリSB1の正極と電源ラインPL1Bとの間に接続されるリレーSR2Bと、バッテリSB1の負極と接地ラインSL2との間に接続されるリレーSR2Gと、バッテリSB2の正極と電源ラインPL1Bとの間に接続されるリレーSR3Bと、バッテリSB2の負極と接地ラインSL2との間に接続されるリレーSR3Gとを含む。リレーSR2B,SR2G,SR3B,SR3Gは、制御装置30から与えられる制御信号にそれぞれ応じて導通/非導通状態が制御される。接地ラインSL2は、後に説明するように電圧コンバータ12A,12Bの中を通ってインバータ14および22側に延びている。
電圧センサ10B1は、バッテリSB1の端子間の電圧VBB1を測定する。電圧センサ10B2は、バッテリSB2の端子間の電圧VBB2を測定する。図示しないが、電圧センサ10B1,10B2とともにバッテリSB1,SB2の充電状態を監視するために、各バッテリに流れる電流を検知する電流センサが設けられている。バッテリSB1,SB2としては、たとえば、鉛蓄電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池や、電気二重層コンデンサ等の大容量キャパシタなどを用いることができる。
インバータ14は、給電ラインPL2と接地ラインSL2に接続されている。インバータ14は、電圧コンバータ12Aおよび12Bから昇圧された電圧を受けて、たとえばエンジン4を始動させるために、モータジェネレータMG1を駆動する。また、インバータ14は、エンジン4から伝達される動力によってモータジェネレータMG1で発電された電力を電圧コンバータ12Aおよび12Bに戻す。このとき電圧コンバータ12Aおよび12Bは、降圧回路として動作するように制御装置30によって制御される。
電流センサ24は、モータジェネレータMG1に流れる電流をモータ電流値MCRT1として検出し、モータ電流値MCRT1を制御装置30へ出力する。
インバータ22は、インバータ14と並列的に、給電ラインPL2と接地ラインSL2に接続されている。インバータ22は車輪2を駆動するモータジェネレータMG2に対して電圧コンバータ12Aおよび12Bの出力する直流電圧を三相交流電圧に変換して出力する。またインバータ22は、回生制動に伴い、モータジェネレータMG2において発電された電力を電圧コンバータ12Aおよび12Bに戻す。このとき電圧コンバータ12Aおよび12Bは、降圧回路として動作するように制御装置30によって制御される。
電流センサ25は、モータジェネレータMG2に流れる電流をモータ電流値MCRT2として検出し、モータ電流値MCRT2を制御装置30へ出力する。
制御装置30は、モータジェネレータMG1,MG2の各トルク指令値および回転速度、電圧VBA,VBB1,VBB2,VLA,VLB,VHの各値、モータ電流値MCRT1,MCRT2および起動信号IGONを受ける。そして制御装置30は、電圧コンバータ12Bに対して昇圧指示を行なう制御信号PWUB,降圧指示を行なう制御信号PWDBおよび動作禁止を指示するシャットダウン信号を出力する。
さらに、制御装置30は、インバータ14に対して電圧コンバータ12A,12Bの出力である直流電圧を、モータジェネレータMG1を駆動するための交流電圧に変換する駆動指示を行なう制御信号PWMI1と、モータジェネレータMG1で発電された交流電圧を直流電圧に変換して電圧コンバータ12A,12B側に戻す回生指示を行なう制御信号PWMC1とを出力する。
同様に制御装置30は、インバータ22に対してモータジェネレータMG2を駆動するための交流電圧に直流電圧を変換する駆動指示を行なう制御信号PWMI2と、モータジェネレータMG2で発電された交流電圧を直流電圧に変換して電圧コンバータ12A,12B側に戻す回生指示を行なう制御信号PWMC2とを出力する。
車両1は、バッテリMB,SB1,SB2を外部から充電するための充電装置39を搭載しているともいえる。充電装置39は、電圧コンバータ12A,12Bと、電圧センサ21A,21Bと、システムメインリレーSMRB,SMRG,SR2B,SR3G,SR3B,SR3Gと、充電時のリレーCHRB,CHRGと、充電器42と、コネクタ44とを含む。コネクタ44は、CCID(Charging Circuit Interrupt Device)リレー46を介して商用電源8に接続される。商用電源8は、たとえば交流100Vの電源である。
充電器42は、交流を直流に変換するとともに電圧を調圧してバッテリに与える。なお、外部充電可能とするために、他にも、モータジェネレータMG1,MG2のステータコイルの中性点を交流電源に接続する方式や電圧コンバータ12A,12Bを合わせて交流直流変換装置として機能させる方式を用いても良い。
図2は、図1のインバータ14および22の詳細な構成を示す回路図である。
図1、図2を参照して、インバータ14は、U相アーム15と、V相アーム16と、W相アーム17とを含む。U相アーム15,V相アーム16,およびW相アーム17は、給電ラインPL2と接地ラインSL2との間に並列に接続される。
図1、図2を参照して、インバータ14は、U相アーム15と、V相アーム16と、W相アーム17とを含む。U相アーム15,V相アーム16,およびW相アーム17は、給電ラインPL2と接地ラインSL2との間に並列に接続される。
U相アーム15は、給電ラインPL2と接地ラインSL2との間に直列接続されたIGBT素子Q3,Q4と、IGBT素子Q3,Q4とそれぞれ並列に接続されるダイオードD3,D4とを含む。ダイオードD3のカソードはIGBT素子Q3のコレクタと接続され、ダイオードD3のアノードはIGBT素子Q3のエミッタと接続される。ダイオードD4のカソードはIGBT素子Q4のコレクタと接続され、ダイオードD4のアノードはIGBT素子Q4のエミッタと接続される。
V相アーム16は、給電ラインPL2と接地ラインSL2との間に直列接続されたIGBT素子Q5,Q6と、IGBT素子Q5,Q6とそれぞれ並列に接続されるダイオードD5,D6とを含む。ダイオードD5のカソードはIGBT素子Q5のコレクタと接続され、ダイオードD5のアノードはIGBT素子Q5のエミッタと接続される。ダイオードD6のカソードはIGBT素子Q6のコレクタと接続され、ダイオードD6のアノードはIGBT素子Q6のエミッタと接続される。
W相アーム17は、給電ラインPL2と接地ラインSL2との間に直列接続されたIGBT素子Q7,Q8と、IGBT素子Q7,Q8とそれぞれ並列に接続されるダイオードD7,D8とを含む。ダイオードD7のカソードはIGBT素子Q7のコレクタと接続され、ダイオードD7のアノードはIGBT素子Q7のエミッタと接続される。ダイオードD8のカソードはIGBT素子Q8のコレクタと接続され、ダイオードD8のアノードはIGBT素子Q8のエミッタと接続される。
各相アームの中間点は、モータジェネレータMG1の各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、モータジェネレータMG1は、三相の永久磁石同期モータであり、U,V,W相の3つのコイルは各々一方端が中点に共に接続されている。そして、U相コイルの他方端がIGBT素子Q3,Q4の接続ノードから引出されたラインULに接続される。またV相コイルの他方端がIGBT素子Q5,Q6の接続ノードから引出されたラインVLに接続される。またW相コイルの他方端がIGBT素子Q7,Q8の接続ノードから引出されたラインWLに接続される。
なお、図1のインバータ22についても、モータジェネレータMG2に接続される点が異なるが、内部の回路構成についてはインバータ14と同様であるので詳細な説明は繰返さない。また、図2には、インバータに制御信号PWMI,PWMCが与えられることが記載されているが、記載が複雑になるのを避けるためであり、図1に示されるように、別々の制御信号PWMI1,PWMC1と制御信号PWMI2,PWMC2がそれぞれインバータ14,22に入力される。
図3は、図1の電圧コンバータ12Aおよび12Bの詳細な構成を示す回路図である。
図1、図3を参照して、電圧コンバータ12Aは、一方端が電源ラインPL1Aに接続されるリアクトルL1と、給電ラインPL2と接地ラインSL2との間に直列に接続されるIGBT素子Q1,Q2と、IGBT素子Q1,Q2にそれぞれ並列に接続されるダイオードD1,D2とを含む。
図1、図3を参照して、電圧コンバータ12Aは、一方端が電源ラインPL1Aに接続されるリアクトルL1と、給電ラインPL2と接地ラインSL2との間に直列に接続されるIGBT素子Q1,Q2と、IGBT素子Q1,Q2にそれぞれ並列に接続されるダイオードD1,D2とを含む。
リアクトルL1の他方端はIGBT素子Q1のエミッタおよびIGBT素子Q2のコレクタに接続される。ダイオードD1のカソードはIGBT素子Q1のコレクタと接続され、ダイオードD1のアノードはIGBT素子Q1のエミッタと接続される。ダイオードD2のカソードはIGBT素子Q2のコレクタと接続され、ダイオードD2のアノードはIGBT素子Q2のエミッタと接続される。
なお、図1の電圧コンバータ12Bについても、電源ラインPL1Aに代えて電源ラインPL1Bに接続される点が電圧コンバータ12Aと異なるが、内部の回路構成については電圧コンバータ12Aと同様であるので詳細な説明は繰返さない。また、図3には、電圧コンバータに制御信号PWU,PWDが与えられることが記載されているが、記載が複雑になるのを避けるためであり、図1に示されるように、別々の制御信号PWUA,PWDAと制御信号PWUB,PWDBがそれぞれインバータ14,22に入力される。
図4は、通常の順次充電時における各システムメインリレーと電圧コンバータの動作との関係を示した図である。
図1、図4を参照して、まず充電バッテリがマスタバッテリMBである場合には、システムメインリレーSMRB,SMRGはON状態に制御され、システムメインリレーSR2B,SR2G,SR3B,SR3GはOFF状態に制御される。そして電圧コンバータ12Aは上アームON状態すなわち図3のIGBT素子Q1を導通させIGBT素子Q2はオフ状態にした状態とし、電圧コンバータ12BはゲートOFF状態すなわちIGBT素子Q1,Q2をともにOFF状態に制御する。このゲートOFF状態を電圧コンバータのシャットダウン状態とも呼ぶ。
次にスレーブバッテリSB1に充電を行なう場合には、システムメインリレーSMRB,SMRG,SR2B,SR2GはON状態に制御され、システムメインリレーSR3B,SR3GはOFF状態に制御される。そして電圧コンバータ12A,12BはともにゲートOFF状態に制御される。
スレーブバッテリSB2に充電を行なう場合には、システムメインリレーSMRB,SMRGはともにON状態に制御され、システムメインリレーSR2B,SR2GはOFF状態に制御され、システムメインリレーSR3B,SR3GはともにON状態に制御される。そして電圧コンバータ12A,12BはともにゲートOFF状態に制御される。
マスタバッテリMB,スレーブバッテリSB1,SB2を順次に充電していく場合には図4に示したようなシステムメインリレーと電圧コンバータ動作を切換えて行なえばよい。しかし、モータジェネレータMG1,MG2の消費電力に対してマスタバッテリMBやスレーブバッテリSB1,SB2の大きさが十分でない場合にはマスタバッテリとスレーブバッテリのいずれかの充電状態が極めて低くなってしまっている場合には要求された電力をバッテリから賄うことができず、それを補うためにエンジンが始動してしまい、EV走行が継続できなくなる。
たとえばマスタバッテリの定格電力が20kW,スレーブバッテリの定格電力も20kWである場合、両方のバッテリの充電状態が十分であれば40kWの負荷を駆動することができる。しかし、バッテリを1つずつ充電する方法では、いずれか一方のバッテリからパワーを出力することがすぐにできなくなってしまい、40kWの出力を出し続けることができなくなる。そこで、この電力を補うためにエンジンが起動され、モータジェネレータMG1による発電が行なわれたりする。すなわち1つずつ充電する方法では、すぐにパワー不足が生じてしまい、外部から充電した電力を全て使い切る前にEV走行を継続し続けることが不可能となってしまう。したがって、充電時間に応じて充電方法を変更することが望ましい。
図5は、図1の制御装置30によって制御される充電装置39の充電方法を説明するためのフローチャートである。
図1、図5を参照して、制御装置30は、まず処理が開始されるとステップS1において短時間しか充電しないか否かを判断する。運転者が予め短時間の充電であることを示すボタン(たとえば「均等充電」ボタンなど)が押されていることを検出することにより短時間充電であることを制御装置30が検出してもよいし、運転スケジュールなどを制御装置30に登録しておいて充電開始時間から出発時間までどれぐらいの時間があるかを制御装置30が検出して短時間充電であるか否かを判断してもよい。
なおここで短時間とは具体的にどれぐらいの時間であるかを決定する具体例を説明する。まず1時間当たりの外部充電可能な充電量を次式によって算出する。
充電量=1200Wh×80%(充電効率)=960Wh
すなわち家庭用コンセントから1200Whの電力を出力することができ、充電効率の80%をこれに掛けると、1時間当たり960Wの充電が可能であることが算出される。
充電量=1200Wh×80%(充電効率)=960Wh
すなわち家庭用コンセントから1200Whの電力を出力することができ、充電効率の80%をこれに掛けると、1時間当たり960Wの充電が可能であることが算出される。
次に、バッテリに充電する充電容量を算出する。バッテリ容量が1800Whで、バッテリの上限の充電状態SOCが0.8、下限のSOCが0.2であるとすると、次式によって充電容量が算出できる。
充電容量=1800Wh×(0.8−0.2)=1080Wh
1時間当たり充電可能な電力は960Wであり、1つのバッテリの充電容量は1080Whであるので、ほぼ1時間でバッテリ1つを充電することができる。しかし、バッテリ1つしか充電できないので、EV走行はできない。したがって、短時間とは、上記の例では約1時間以下のことである。また、言い換えると、短時間とは複数のバッテリのうちバッテリ1つ分の充電容量しか充電できない程度の時間をいう。
充電容量=1800Wh×(0.8−0.2)=1080Wh
1時間当たり充電可能な電力は960Wであり、1つのバッテリの充電容量は1080Whであるので、ほぼ1時間でバッテリ1つを充電することができる。しかし、バッテリ1つしか充電できないので、EV走行はできない。したがって、短時間とは、上記の例では約1時間以下のことである。また、言い換えると、短時間とは複数のバッテリのうちバッテリ1つ分の充電容量しか充電できない程度の時間をいう。
ステップS1において充電が短時間であると判断された場合にはステップS2に処理が進み均等充電が実行される。一方ステップS1において充電が短時間でないすなわち充電時間が十分に長いと判断された場合にはステップS3に処理が進み順次充電が行なわれる。
ステップS2またはS3において充電が実行された後にステップS4に処理が進み充電が終了となる。
図6は、図5のステップS2における均等充電処理の詳細を示したフローチャートである。
図1、図6を参照して、まず均等充電処理が開始されると、ステップS11においてマスタバッテリの充電状態SOC(MB)とスレーブバッテリSB1の充電状態SOC(SB1)との比較が行なわれる。ステップS11においてSOC(MB)<SOC(SB1)が成立した場合には処理がステップS12に進み、成立しない場合には処理はステップS13に進む。
ステップS12では、コンバータ12A、12Bともに動作状態とされ、バッテリMBのみに充電が行なわれる。なお、このときシステムメインリレーSMRB,SMRG,SR2B,SR2GがON状態とされ、システムメインリレーSR3B,SR3GはOFF状態に制御されている。コンバータ12Bも動作させることにより、充電器42を経由して与えられた電力を給電ラインPL2を経由して電圧コンバータ12Aに積極的に流すことができる。もし、スレーブバッテリSB1の充電状態の方が極端に高い場合には、スレーブバッテリからも電力を出力して充電器からの電力と併せてマスタバッテリへの充電電力に向けてもよい。
一方、ステップS11からステップS13に処理が進んだ場合には、電圧コンバータ12A,12Bをともにシャットダウン状態、すなわちIGBT素子Q1,Q2をともにOFFに制御した状態とし、スレーブバッテリSB1のみ充電を行なう。
そしてステップS12,S13のいずれかで所定時間の充電が行なわれた後にステップS14に処理が進み、マスタバッテリとスレーブバッテリの充電状態がほぼ等しくなったか否かが判断される。具体的には|SOC(MB)−SOC(SB1)|<しきい値となったことでバッテリの充電状態が等しくなったと判断してもよい。ステップS14においてマスタバッテリとスレーブバッテリの充電状態にまだ差がある場合にはステップS11に処理が戻り再びいずれか一方のバッテリに対する充電が行なわれる。
一方ステップS14においてマスタバッテリとスレーブバッテリの充電状態がほぼ等しくなったと判断された場合にはステップS15に処理が進む。ステップS15では、電圧コンバータ12Bをシャットダウン状態とし、電圧コンバータ12Aを上アームON状態として充電が実行される。すると、電源8から充電器42を経由して入力された電力はスレーブバッテリSB1に与えられるとともに、電圧コンバータ12BのダイオードD1および電圧コンバータ12AのIGBT素子Q1を経由してマスタバッテリMBにも与えられる。このようにステップS16においてバッテリMB,SB1に対して均等充電が行なわれる。この均等充電は、所定の充電時間が経過するまでまたは充電が中断するまで行なわれる。そしてステップS17において図5のフローチャートに処理が移り、その後ステップS4の充電終了となる。
図7は、図5のステップS3における順次充電処理の詳細を示したフローチャートである。
図1、図7を参照して、まず処理が開始されると制御装置30は、ステップS21においてコンバータ12A,12Bをともにシャットダウン状態に制御しバッテリSB1のみに充電が行なわれる。そしてステップS22に処理が進み、バッテリSB1の充電状態SOC(SB1)がしきい値以上になったか否かが判断される。このしきい値は、充電完了(満充電)を判定するためのしきい値である。
なお、リレーSMRB,SMRGは、図7の処理中はともにON状態に制御されている。この時点では、システムメインリレーSR2B,SR2GがON状態に設定され、システムメインリレーSR3B,SR3GがOFF状態に設定されている。
ステップS22においてSOC(SB1)≧しきい値が成立しない場合にはステップS21に処理が戻り、成立した場合にはステップS23に処理が進む。ステップS23では、システムメインリレーSR2B,SR2GがOFF状態に設定され、システムメインリレーSR3B,SR3GがON状態に設定される。これにより充電の対象がスレーブバッテリSB1からスレーブバッテリSB2に切換わる。そしてステップS24においてバッテリSB2のみの充電が行なわれる。このとき電圧コンバータ12A,12Bはともにシャットダウン状態のままである。
そしてステップS25においてバッテリSB2の充電状態が所定のしきい値以上となったか否かが判断される。ステップS25においてSOC(SB2)≧しきい値が成立しない場合にはステップS24に処理が戻り、成立した場合にはステップS26に処理が進む。
ステップS26では、システムメインリレーSR2B,SR2G,SR3B,SR3GはすべてOFF状態に制御される。
続いてステップS27において、電圧コンバータ12Aは上アームON状態に制御され、電圧コンバータ12Bはシャットダウン状態に制御される。この状態でマスタバッテリMBのみに充電が行なわれる。そしてステップS28においてマスタバッテリMBの充電状態が所定のしきい値以上となったか否かが判断される。
ステップS28においてSOC(MB)≧しきい値が成立しない場合にはステップS27に処理が戻り充電が継続される。一方ステップS28においてSOC(MB)≧しきい値が成立した場合には、ステップS29に処理が進み制御は図5のフローチャートに移され、ステップS4において充電が終了となる。
充電器はスレーブバッテリ側に接続されている。スレーブバッテリ充電中の補機電力(制御装置30を含むECUの電力やエアコン、オーディオなどのアクセサリー)は、マスタバッテリMBから供給される。スレーブバッテリ充電中にはマスタバッテリから電力が持出されるので、この持出しを補うため、順次充電では、最後にマスタバッテリMBを充電するようにしている。
図8は、図6で説明した均等充電処理の変形例を示したフローチャートである。
図1、図8を参照して、この均等充電処理が開始されると、マスタバッテリMBの充電状態SOC(MB)とスレーブバッテリSB1の充電状態SOC(SB1)に基づいてステップS41においてバッテリMBへの電力配分P(MB)が決定され、ステップS42においてスレーブバッテリSB1への電力配分P(SB1)が決定される。この決定は次の式に従う。
P(MB)=SOC(SB1)/(SOC(MB)+SOC(SB1))
P(SB1)=SOC(MB)/(SOC(MB)+SOC(SB1))
なお、この配分の式は一例である。バッテリの充電状態を充電終了までの間に何回か検出し、充電電力の再配分を行なう。このとき、バッテリMBの充電状態の方がバッテリSB1の充電状態よりも高い場合には、バッテリMBよりもバッテリSB1へ多く電力を配分し、バッテリSB1の充電状態の方がバッテリMBの充電状態よりも高い場合には、バッテリSB1よりもバッテリMBへ多く電力を配分するようなものであればどのような配分方法であってもよい。
図1、図8を参照して、この均等充電処理が開始されると、マスタバッテリMBの充電状態SOC(MB)とスレーブバッテリSB1の充電状態SOC(SB1)に基づいてステップS41においてバッテリMBへの電力配分P(MB)が決定され、ステップS42においてスレーブバッテリSB1への電力配分P(SB1)が決定される。この決定は次の式に従う。
P(MB)=SOC(SB1)/(SOC(MB)+SOC(SB1))
P(SB1)=SOC(MB)/(SOC(MB)+SOC(SB1))
なお、この配分の式は一例である。バッテリの充電状態を充電終了までの間に何回か検出し、充電電力の再配分を行なう。このとき、バッテリMBの充電状態の方がバッテリSB1の充電状態よりも高い場合には、バッテリMBよりもバッテリSB1へ多く電力を配分し、バッテリSB1の充電状態の方がバッテリMBの充電状態よりも高い場合には、バッテリSB1よりもバッテリMBへ多く電力を配分するようなものであればどのような配分方法であってもよい。
ステップS41,S42において電力配分が決定されると、ステップS43において充電が実行される。そしてステップS44において所定の充電時間が経過したか否かが判断され、まだ予定の充電時間が経過しない場合にはステップS41に処理が戻り再び電力配分が決定された後に充電が実行されるというサイクルが繰返される。一方ステップS44において予定の充電時間が経過した場合にはステップS45に処理が進み図5のフローチャートに制御が移される。
[他の実施例]
図5では、充電時間が短時間であるか否かで均等充電を行なうか順次充電を行なうかを決定した。しかし充電時間が短時間であるか否かを判断しない場合でも均等充電と順次充電を使い分けることができる。
図5では、充電時間が短時間であるか否かで均等充電を行なうか順次充電を行なうかを決定した。しかし充電時間が短時間であるか否かを判断しない場合でも均等充電と順次充電を使い分けることができる。
図9は、他の実施例における充電の制御を説明するためのフローチャートである。
図9を参照して、まず処理が開始されると、ステップS51において充電開始から所定時間以内であるか否かが判断される。この所定時間は、図5のステップS1で判断した「短時間」に相当する時間である。まだ所定時間以内である場合にはステップS52に処理が進み均等充電が実行され再びステップS51の判断が行なわれる。このステップS52における均等充電処理は、図6または図8のフローチャートに従って行なわれる。
図9を参照して、まず処理が開始されると、ステップS51において充電開始から所定時間以内であるか否かが判断される。この所定時間は、図5のステップS1で判断した「短時間」に相当する時間である。まだ所定時間以内である場合にはステップS52に処理が進み均等充電が実行され再びステップS51の判断が行なわれる。このステップS52における均等充電処理は、図6または図8のフローチャートに従って行なわれる。
一方ステップS51において充電開始から所定時間以内でない場合、すなわち所定時間が経過した後には、ステップS53に処理が進み順次充電が行なわれる。このステップS53の順次充電の処理は、図7に示したフローチャートに従って行なわれる。そしてすべてのバッテリに対して充電が完了するとステップS54に処理が進み充電完了となる。
ここで、図9のフローチャートの処理では、最初に充電時間を把握する必要はなく、短時間で充電が中断された場合には均等充電のみが行なわれて充電が中断される。一方充電が中断されず長時間の充電が連続して行なわれた場合には、ある時間以降は順次充電が行なわれる。
たとえば、マスタバッテリMBとスレーブバッテリSB1がともに充電状態50%になるまでは均等充電が行なわれ、それ以降は、スレーブバッテリSB1,SB2、マスタバッテリMBの順に順次充電が行なわれる。
最後に、図1等を参照して本実施の形態について総括する。本実施の形態の車両の電源システムは、マスタバッテリMBと、スレーブバッテリSB1と、マスタバッテリMBおよびスレーブバッテリSB1に車両外部から充電を行なうための充電装置39と、充電装置39を制御する制御装置30とを備える。制御装置30は、車両外部からマスタバッテリMBおよびスレーブバッテリSB1に対して充電を行なう充電時間が所定時間内である場合には、マスタバッテリMBおよびスレーブバッテリSB1の充電状態SOCが均等になるように充電を行なう均等充電を行なうように充電装置39を制御する。また制御装置30は、充電時間が所定時間を超える場合には、スレーブバッテリSB1とマスタバッテリMBに順次充電を行なうように充電装置39を制御する。たとえば制御装置30は、充電時間が所定時間を超える場合には、スレーブバッテリSB1が所定の充電状態に到達するまではマスタバッテリMBには充電を行なわずにスレーブバッテリSB1に充電を行ない、スレーブバッテリSB1が所定の充電状態に到達した後にはスレーブバッテリSB1には充電を行なわずにマスタバッテリMBに充電を行なう順次充電を行なうように充電装置39を制御する。なお、順次充電する順番は、マスタバッテリ、スレーブバッテリの順番であっても良い。
好ましくは、制御装置30は、充電装置39を用いて車両外部からマスタバッテリMBおよびスレーブバッテリSB1に充電を行なう場合には、充電開始から所定時間までは均等充電を充電装置39に実行させ、充電開始から所定時間充電を実行した後は順次充電を充電装置39に実行させる。
好ましくは、制御装置30は、均等充電の開始時にマスタバッテリMBおよびスレーブバッテリSB1の充電状態が異なる場合には、充電状態がほぼ等しくなるようにマスタバッテリMBおよびスレーブバッテリSB1のうち充電状態が低い方にのみ充電が行なわれるように充電装置39を制御する。
好ましくは、制御装置30は、均等充電の開始時にマスタバッテリMBおよびスレーブバッテリSB1の充電状態が異なる場合には、たとえば図8のフローチャートに示したように、マスタバッテリMBおよびスレーブバッテリSB1の各々の充電状態に応じて、マスタバッテリMBおよびスレーブバッテリSB1のうち充電状態が低い方への充電電力が、充電状態が高い方への充電電力よりも大きくなるように、充電電力の配分を決定する。
好ましくは、充電装置39は、マスタバッテリMBと電気負荷であるインバータ14,22との間に設けられ電圧変換を行なう電圧コンバータ12Aと、スレーブバッテリSB1と電気負荷であるインバータ14,22との間に設けられ電圧変換を行なう電圧コンバータ12Bと、スレーブバッテリSB1と電圧コンバータ12Bとを電気的に結ぶ経路に接続され、車両外部の電源から受けた電力をその経路に与える充電器42とを含む。
より好ましくは、車両の電源システムは、電圧コンバータ12Bに対してスレーブバッテリSB1と並列的に設けられるスレーブバッテリSB2をさらに備える。充電装置39は、スレーブバッテリSB1,SB2のいずれかを選択して電圧コンバータ12Bに接続するシステムメインリレーSR2B,SR2G,SR3B,SR3Gをさらに含む。充電器42は、リレーSR2B,SR2G,SR3B,SR3Gと電圧コンバータ12Bとの間に接続される。
以上説明したように、本実施の形態の車両の電源システムでは、短時間しか充電時間が取れない場合でも、外部から充電した電力を使用してEV走行する距離を可能な限り伸ばすことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、2 車輪、3 動力分割機構、4 エンジン、6 DC/DCコンバータ、7 補機、8 商用電源、10A,10B1,10B2,13,21A,21B 電圧センサ、12A,12B 電圧コンバータ、14,22 インバータ、15 U相アーム、16 V相アーム、17 W相アーム、24,25 電流センサ、30 制御装置、39 充電装置、40 エアコン、42 充電器、44 コネクタ、46 CCIDリレー、C1,C2,CH 平滑用コンデンサ、CHRB,CHRG リレー、D1〜D8 ダイオード、L1 リアクトル、MB,SB1,SB2 バッテリ、MG1,MG2 モータジェネレータ、PL1A,PL1B 電源ライン、PL2 給電ライン、Q1〜Q8 IGBT素子、SL1,SL2 接地ライン、SMRB,SMRG,SR2B,SR3G,SR3B,SR3G システムメインリレー。
Claims (6)
- 第1の蓄電装置と、
第2の蓄電装置と、
前記第1、第2の蓄電装置に車両外部から充電を行なうための充電装置と、
前記充電装置を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、車両外部から前記第1、第2の蓄電装置に対して充電を行なう充電時間が所定時間内である場合には、前記第1、第2の蓄電装置の充電状態が均等になるように充電を行なう均等充電を行ない、前記充電時間が前記所定時間を超える場合には、前記第2の蓄電装置が所定の充電状態に到達するまでは前記第1の蓄電装置には充電を行なわずに前記第2の蓄電装置に充電を行ない、前記第2の蓄電装置が所定の充電状態に到達した後は前記第2の蓄電装置には充電を行なわずに前記第1の蓄電装置に充電を行なう順次充電を行なうように、前記充電装置を制御する、車両の電源システム。 - 前記制御装置は、前記充電装置を用いて車両外部から前記第1、第2の充電装置に充電を行なう場合には、充電開始から前記所定時間までは前記均等充電を前記充電装置に実行させ、充電開始から前記所定時間充電を実行した後は前記順次充電を前記充電装置に実行させる、請求項1に記載の車両の電源システム。
- 前記制御装置は、前記均等充電の開始時に前記第1、第2の蓄電装置の充電状態が異なる場合には、充電状態が略等しくなるように前記第1、第2の蓄電装置のうち充電状態が低い方にのみ充電が行なわれるように前記充電装置を制御する、請求項1または2に記載の車両の電源システム。
- 前記制御装置は、前記均等充電の開始時に前記第1、第2の蓄電装置の充電状態が異なる場合には、前記第1、第2の蓄電装置の各々の充電状態に応じて、前記第1、第2の蓄電装置のうち充電状態が低い方への充電電力が前記第1、第2の蓄電装置のうち充電状態が高い方への充電電力よりも大きくなるように、充電電力の配分を決定する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の電源システム。
- 前記充電装置は、
前記第1の蓄電装置と電気負荷との間に設けられ電圧変換を行なう第1の電圧コンバータと、
前記第2の蓄電装置と前記電気負荷との間に設けられ電圧変換を行なう第2の電圧コンバータと、
前記第2の蓄電装置と前記第2の電圧コンバータとを電気的に結ぶ経路に接続され、車両外部の電源から受けた電力を前記経路に与える充電器とを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両の電源システム。 - 前記第2の電圧コンバータに対して前記第2の蓄電装置と並列的に設けられる第3の蓄電装置をさらに備え、
前記充電装置は、
前記第2、第3の蓄電装置のいずれかを選択して前記第2の電圧コンバータに接続するリレーをさらに含み、
前記充電器は、前記経路上の前記リレーと前記第2の電圧コンバータとの間に接続される、請求項5に記載の車両の電源システム。
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-
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- 2008-11-07 JP JP2008286658A patent/JP2010115050A/ja not_active Withdrawn
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