JP2010100296A - カップ状容器の殺菌方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カップ1のフランジ3をリテーナ9の容器挿入穴17の周縁で支持し、このカップを支持したリテーナを走行させつつカップの内外面に向かって過酸化水素のミストを吹き付けてカップを殺菌処理し、カップの内外面に向かって熱風を吹き付けてカップの少なくとも内面に付着した過酸化水素を乾燥させるカップ状容器の殺菌方法において、カップのフランジがリテーナの容器挿入穴の周縁に乗せられる前に、過酸化水素のミストをリテーナに吹き付けて、リテーナの少なくとも容器挿入穴の周縁に過酸化水素の皮膜Fを形成し、この皮膜の上からカップのフランジを乗せる。
【選択図】図5
Description
図2及び図3に示すようなリテーナ9が用意される。リテーナ9は、平板をその本体として備える。この平板に長さ方向に沿って、カップ1の胴部2が挿入される容器挿入穴17が複数個形成される。図示例では容器挿入穴17が四個形成されるが、それ以上の個数又はそれ以下の個数に適宜変更可能である。これにより、カップ1は複数列で走行可能となる。
図1に示すように、過酸化水素のミストf又はガスがリテーナ9の上面に向かって吹き付けられる。
図1に示すように、カップ1の開口部及びフランジ3が上向きとなるようにカップ1の胴部2が、間欠停止したリテーナ9の容器挿入穴17内に挿入される。少なくとも容器挿入穴17の周縁のフランジ受け面9aには、上記工程Bにおいて過酸化水素の皮膜Fが形成されており、図5に示すように、この皮膜Fの上からカップ1のフランジ3がフランジ受け面9a上に乗る。これにより、フランジ3の裏面の全面が過酸化水素の皮膜Fによって殺菌される。従来、このフランジ3の裏面には菌類が生残しやすく、この生残菌がカップ1内に混入するおそれがあったが、この工程Cによってフランジ3の裏面に付着した菌類が滅菌されることによって、そのようなおそれは払拭されることとなる。
図1に示すように、カップ1の走行路の下方に配置した殺菌用ノズルヘッド7から、カップ1の外面に向かって過酸化水素のミストa又はガスが吹き付けられ、カップ1の外面が殺菌処理される。
図1に示すように、カップ1の搬送路の上方に配置した殺菌用ノズルヘッド8から、カップ1の内面に向かって過酸化水素のミストb又はガスが吹き付けられ、カップ1の内面が殺菌処理される。
工程Eの直後からカップ1を所定時間だけ走行させることにより、工程Eにおいて吹き付けられた過酸化水素のミストb又はガスがカップ1内に滞留する。これにより、過酸化水素がカップ1の内面の全面に行き渡り、所望の殺菌効果が得られることになる。
工程Fにおいて過酸化水素のミストb又はガスがカップ1内に所定時間だけ滞留すると、その後直ちにカップ1の内外面に向かってカップ1が熱で変形しない程度に熱風cが吹き付けられる。これにより、カップ1の内外面に付着した過酸化水素がある程度除去される。また、カップ1のフランジ3とリテーナ9のフランジ受け部9aとの間に挟まれた過酸化水素の皮膜Fも乾燥除去される。
先の工程Gにおける熱風cの吹き付けから次の工程Iにおける熱風cの吹き付けまで、カップ1が搬送され、この搬送時間内でカップ1が所望の温度まで放冷される。これによりカップ1の熱による変形が防止される。
工程Hで冷却されたカップ1の内外面に向かって、カップ1が熱で変形しない程度に、再び熱風cが吹き付けられる。これにより、カップ1の内外面に付着した過酸化水素がさらに除去される。
先の工程Iにおける熱風cの吹き付けから次の工程Kにおける熱風cの吹き付けまで、カップ1が搬送され、この搬送時間内でカップ1が所望の温度まで放冷される。これによりカップ1の熱による変形が防止される。
工程Jで冷却されたカップ1の内外面に向かって、カップ1が熱で変形しない程度に、再び熱風cが吹き付けられる。これにより、カップ1の内外面に付着した過酸化水素がさらに除去される。
先の工程Kにおける熱風cの吹き付けから次の工程Mにおける熱風cの吹き付けまで、カップ1が搬送され、この搬送時間内でカップ1が所望の温度まで放冷される。これによりカップ1の熱による変形が防止される。
工程Lで放冷されたカップ1の内外面に向かって、カップ1が熱で変形しない程度に、再び熱風cが吹き付けられる。これにより、カップ1の内外面に付着した過酸化水素がさらに除去され、少なくともカップ1の内面の残留過酸化水素量が許容範囲まで低下する。
殺菌処理されたカップ1に、その開口部から内容物である飲料4が充填される。飲料4は予め殺菌処理され、冷却されている。
カップ1の開口部に枚葉シート又は連続シートの殺菌された蓋材5bが被せられ、この蓋材5bがカップ1のフランジ3にヒートシールされる。このヒートシールは、図示しない加熱盤がリテーナへと降下し、リテーナのフランジ受け面9aとの間でカップ1のフランジ3と蓋材5bとを挟んで熱圧着することによって行われる。
図1及び図7に示すように、トリミング刃19がリテーナ9の方へ降下し、リテーナ9の環状溝6内に侵入する。これにより、蓋材5bの余剰部分がトリミング刃19と環状溝6内の外周壁との間で切断される。
無菌包装体がリテーナ9から抜き取られ、無菌チャンバー16外へ取り出される。
3…フランジ
7,8…殺菌用ノズルヘッド
9…リテーナ
10a、10b、11a、11b,12a,12b,13a,13b…乾燥用ノズルヘッド
17…容器挿入穴
18…無端チェーン
20…フランジ殺菌用ノズル
21…邪魔板
32…冷却用ノズル
a、b、f…過酸化水素のミスト
c…熱風
F…過酸化水素の皮膜
Claims (10)
- カップ状容器のフランジをリテーナの容器挿入穴の周縁で支持し、この容器を支持したリテーナを走行させつつ容器の内外面に向かって過酸化水素のミスト又はガスを吹き付けて容器を殺菌処理し、容器の内外面に向かって熱風を吹き付けて容器の少なくとも内面に付着した過酸化水素を乾燥させるカップ状容器の殺菌方法において、容器のフランジが上記リテーナの容器挿入穴の周縁に乗せられる前に、過酸化水素のミスト又はガスを上記リテーナに吹き付けて、上記リテーナの少なくとも容器挿入穴の周縁に過酸化水素の皮膜を形成し、この皮膜の上から容器のフランジを乗せることを特徴とするカップ状容器の殺菌方法。
- 請求項1に記載のカップ状容器の殺菌方法において、過酸化水素のミスト又はガスを上記リテーナに吹き付ける前に、上記リテーナを冷却することを特徴とするカップ状容器の殺菌方法。
- 請求項1に記載のカップ状容器の殺菌方法において、過酸化水素のミスト又はガスを上記リテーナに吹き付ける前に、上記リテーナに水のミスト又はスチームを吹き付けて過酸化水素のミスト又はガスの付着性を良くすることを特徴とするカップ状容器の殺菌方法。
- 請求項1に記載のカップ状容器の殺菌方法において、上記リテーナの走行方向に交差するように伸びるスリット状ノズルから上記リテーナに向かって過酸化水素のミスト又はガスを吹き付けることにより、上記リテーナの少なくとも容器挿入穴の周縁に過酸化水素の皮膜を形成することを特徴とするカップ状容器の殺菌方法。
- 請求項4に記載のカップ状容器の殺菌方法において、上記スリット状ノズルにおける上記リテーナの走行方向の前後を邪魔板で覆うことを特徴とするカップ状容器の殺菌方法。
- カップ状容器の胴部が挿入される容器挿入穴を有し、この容器挿入穴の回りに容器のフランジが乗せられる周縁を有したリテーナと、リテーナを一方向に走行させる走行手段と、リテーナに保持された容器の開口部と底部に向かってそれぞれ過酸化水素のミスト又はガスを吹き付けて上記容器を殺菌する殺菌用ノズルと、上記過酸化水素のミスト又はガスが吹き付けられた上記容器の少なくとも開口部に向かって熱風を吹き付ける乾燥用ノズルとを具備したカップ状容器の殺菌装置において、容器のフランジが上記リテーナの容器挿入穴の周縁に乗せられる前に、過酸化水素のミスト又はガスを上記リテーナに吹き付けて、上記リテーナの少なくとも容器挿入穴の周縁に過酸化水素の皮膜を形成するフランジ殺菌用ノズルが設けられたことを特徴とするカップ状容器の殺菌装置。
- 請求項6に記載のカップ状容器の殺菌装置において、過酸化水素のミスト又はガスを上記リテーナに吹き付ける前に冷却水を上記リテーナに吹き付けてリテーナを冷却する冷却用ノズルが設けられたことを特徴とするカップ状容器の殺菌装置。
- 請求項6に記載のカップ状容器の殺菌装置において、過酸化水素のミスト又はガスを上記リテーナに吹き付ける前に、水のミスト又はスチームを上記リテーナに吹き付けて過酸化水素のミスト又はガスの付着性を良くするための水ミスト噴霧ノズル又は水スチーム噴霧ノズルが設けられたことを特徴とするカップ状容器の殺菌装置。
- 請求項6に記載のカップ状容器の殺菌装置において、走行手段が無端走行路を有し、容器を単列又は複数列で搬送する多数のリテーナが、この無端走行路上に設けられていることを特徴とするカップ状容器の殺菌装置。
- 請求項6に記載のカップ状容器の殺菌装置において、上記フランジ殺菌用ノズルにおける上記リテーナの走行方向の前後が邪魔板で覆われたことを特徴とするカップ状容器の殺菌装置。
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2008
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