JP2010194706A - Method of manufacturing substrate - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は例えば半導体基板等の基板の製造方法に関する。 The present invention relates to a method for manufacturing a substrate such as a semiconductor substrate.
従来、太陽電池素子などをはじめとする半導体基板を作製する場合、インゴットを所定の寸法に切断してブロック状にし、ブロックを接着剤にてスライスベースに接着した後、ワイヤーソー装置などを用いて複数枚に切断して基板を製造していた。 Conventionally, when manufacturing a semiconductor substrate including a solar cell element, etc., an ingot is cut into a predetermined size into a block shape, and after the block is bonded to a slice base with an adhesive, a wire saw device or the like is used. The substrate was manufactured by cutting into a plurality of sheets.
ワイヤーソーにおけるスライス方法に、初めから砥粒をワイヤーに固着させた砥粒固着ワイヤーで切断する方法(固着砥粒タイプ)がある。当該方法において、クーラント液(加工液)をディップ槽に貯留し、クーラント液の液中にワイヤーを走行させることにより、ワイヤーにクーラント液を供給してブロックを切断する方法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。 As a slicing method in a wire saw, there is a method (fixed abrasive grain type) of cutting with an abrasive fixed wire in which abrasive particles are fixed to the wire from the beginning. In this method, a coolant liquid (working fluid) is stored in a dip tank, and a wire is run in the coolant liquid to supply coolant liquid to the wire and cut the block (for example, , See Patent Document 1).
しかしながら、従来の方法においては、半導体基板にマイクロクラックが発生し、太陽電池素子の素子工程において割れやクラック等が発生し歩留まりを低下させるおそれがある。 However, in the conventional method, micro cracks are generated in the semiconductor substrate, and there is a risk that cracks, cracks, etc. occur in the element process of the solar cell element and the yield is lowered.
そこで本発明は、マイクロクラックの発生を低減させ、歩留まりを向上させる基板の製造方法を提供することを目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to provide a method for manufacturing a substrate that reduces the occurrence of microcracks and improves the yield.
本発明に係る基板の製造方法は、ブロックと、前記ブロックを切断するワイヤーと、加工液とを準備する工程と、前記ワイヤーにより、前記ブロックの切断を開始する工程と、前記ブロックの切断された領域の少なくとも一部を前記加工液に浸漬させながら前記ブロックをさらに切断する工程と、を有する。 The method for manufacturing a substrate according to the present invention includes a step of preparing a block, a wire for cutting the block, and a processing liquid, a step of starting cutting of the block by the wire, and the cutting of the block. And further cutting the block while immersing at least a part of the region in the processing liquid.
本発明によれば、上述した工程により、ワイヤーの断線や切削性等の問題を低減することができる。特に加工液がクーラント液である場合、ブロックの切断領域およびワイヤーを十分に冷却することができる。このため、マイクロクラックの発生を低減させ、太陽電池素子の素子工程における割れやクラック等の発生による歩留まり低下が生じにくい。 According to the present invention, problems such as wire breakage and machinability can be reduced by the above-described steps. In particular, when the machining fluid is a coolant, the block cutting region and the wire can be sufficiently cooled. For this reason, generation | occurrence | production of a microcrack is reduced and the yield fall by generation | occurrence | production of the crack in the element process of a solar cell element, a crack, etc. does not arise easily.
以下、本発明の実施形態に係る基板の製造方法について、図面を用いて詳細に説明する。 Hereinafter, a substrate manufacturing method according to an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
本実施形態の基板の製造方法は、ブロックと、このブロックの下部にこれを切断するワイヤーと、このワイヤーの下部にこのワイヤーと接触しない位置まで加工液を有するディップ槽とを準備する工程と、ブロックの下面を走行するワイヤーに向けて進め、ブロックの切断を開始する工程と、ブロックの切断された領域の少なくとも一部を加工液に浸漬させながらブロックを切断する工程と、を有する。 The substrate manufacturing method of the present embodiment includes a step of preparing a block, a wire for cutting the block at the lower portion of the block, and a dip tank having a processing liquid up to a position not in contact with the wire at the lower portion of the wire, The process includes a step of proceeding toward the wire running on the lower surface of the block and starting the cutting of the block, and a step of cutting the block while immersing at least a part of the cut region of the block in the processing liquid.
ブロックはインゴットの端部を切断することで加工される。このようなインゴットは、例えば、単結晶シリコンまたは多結晶シリコンからなる。例えば、単結晶シリコンのインゴットを用いる場合、単結晶シリコンインゴットは円柱形状であるため、高さ方向に四箇所の端部を切断することにより、断面形状が略矩形(正方形状を含む)のシリコンブロックを得ることができる。なお、上記断面形状において角部が円弧状を有するものも矩形とみなすこととする。 The block is machined by cutting the end of the ingot. Such an ingot is made of, for example, single crystal silicon or polycrystalline silicon. For example, when a single crystal silicon ingot is used, since the single crystal silicon ingot has a cylindrical shape, silicon having a substantially rectangular cross section (including a square shape) is obtained by cutting four end portions in the height direction. You can get a block. In addition, what has a corner | angular part in circular shape in the said cross-sectional shape shall also be considered as a rectangle.
多結晶シリコンインゴットは例えば略直方体であり、複数本のシリコンブロックを取り出すことができる大きさを有している。このような場合、シリコンブロックは断面形状が矩形(正方形状を含む)であり、例えば156mm×156mm×300mmの直方体に形成される。なお、上記断面形状において角部が面取りされたものも矩形とみなすこととする。 The polycrystalline silicon ingot is, for example, a substantially rectangular parallelepiped, and has a size that allows a plurality of silicon blocks to be taken out. In such a case, the silicon block has a rectangular cross section (including a square shape), and is formed in a rectangular parallelepiped of, for example, 156 mm × 156 mm × 300 mm. In addition, what the corner | angular part was chamfered in the said cross-sectional shape shall be considered as a rectangle.
図1に示すように、走行するワイヤー3とスライスベース2に固定された角型のブロック1とを押し当てて、ワイヤー3によってブロック1を切断し、基板を製造する。
As shown in FIG. 1, the
ブロック1は、カーボン材、ガラスまたは樹脂等の材質からなるスライスベース2上に接着剤などによって接着される。接着剤としては熱硬化型二液性のエポキシ系、アクリル系もしくはアクリレート系の樹脂、またはワックスなどの接着剤からなり、基板にスライス後、この基板をスライスベース2から剥離しやすくするために、温度を上げることで接着力が低下する接着剤が用いられる。なお、スライスベース2に接着されたブロック1はワークホルダー10により装置内に1本又は複数本配置される。
The
ワイヤー3は、供給リール7から供給され、巻取リール8に巻き取られる。ワイヤー3は、供給リール7と巻取リール8との間において、複数のメインローラ5に巻かれ、メインローラ5間に複数本に張られている。ワイヤー3は、例えば鉄または鉄合金を主成分とするピアノ線からなり、線径は80μm〜180μm、より好ましくは120μm以下である。本実施形態において、ワイヤー3は、ワイヤーの周囲にダイヤモンドもしくは炭化珪素からなる砥粒がニッケルまたは銅・クロムによるメッキにて固着された砥粒固着ワイヤーである。この場合、砥粒の平均粒径は、5μm以上30μm以下とした方がよい。
The
ディップ槽6はブロック1の切断された領域が浸漬される加工液を備える。また、このディップ槽6は、切断時に発生するブロック1の切屑および加工液を回収する目的で設けられる。基板部間は表面張力を受け易いが、ブロック1の切断された領域を加工液に浸漬させることにより、基板間の表面張力の影響が緩和され断線や切削性等の問題を低減することができる。
The
このような加工液がクーラント液である場合、クーラント液は、例えばグリコール等の水溶性溶剤からなり、複数の開口部を有する供給ノズル4の開口部より、複数本のワイヤー3に対して供給される。供給ノズル4に供給するクーラント液の供給流量はブロックの大きさや本数によって適宜設定される。また、クーラント液を循環して使用してもよく、その際にクーラント液中に含まれる砥粒や切屑等を除去して使用される。
When such a working fluid is a coolant, the coolant is made of a water-soluble solvent such as glycol, and is supplied to the plurality of
メインローラ5は、ブロック1の下方に配置される第1メインローラ5aと第2メインローラ5bとを含む。また、メインローラ5は、例えば、エステル系、エーテル系・尿素系等のウレタンゴム、またはニューライト等の樹脂からなり、直径150〜500mm、長さ200〜1000mm程度の大きさを有している。メインローラ5の表面には、供給リール7から供給されたワイヤー3を所定間隔に配列させるための多数の溝が設けられている。これら溝の間隔とワイヤー3の直径との関係によって、基板の厚みが定まる。
The
また、別の実施形態として、加工液として砥粒を含む切削液を用いてもよい。このような切削液は、例えば、ワイヤー3のラッピング作用でブロック1を切断する遊離砥粒タイプのワイヤーソー装置を用いることで供給できる。この場合、使用するワイヤー3は、メインローラー5に巻かれており、例えば鉄または鉄合金を主成分とするピアノ線を用いればよく、線径は80μm〜180μm、より好ましくは120μm以下とする。切削液は、例えば炭化珪素、アルミナ、ダイヤモンド等の砥粒、鉱物油、界面活性剤および分散剤からなるラッピングオイルを混合して構成される。また切削液は、複数の開口部を有する供給ノズル4より複数本に張られたワイヤー3に供給される。砥粒の平均粒径としては、例えば5μm〜20μmで粒度分布が狭いものが用いられる。供給ノズル4に供給する切削液の供給流量はブロックの大きさや本数によって適宜設定される。また、切削液を循環して使用してもよく、その際に新しい砥粒を追加供給するようにしても構わない。
As another embodiment, a cutting fluid containing abrasive grains may be used as the processing fluid. Such a cutting fluid can be supplied, for example, by using a loose abrasive type wire saw device that cuts the
以下に、固着砥粒タイプにおけるワイヤーソー装置を用いたスライス方法について説明する。ワイヤー3は供給リール7から供給され、ガイドローラ9によりメインローラ5に案内され、ワイヤー3をメインローラ5に巻きつけて所定間隔に配列している。メインローラー5を所定の回転速度で回転させることによって、ワイヤー3の長手方向にワイヤー3を走行させることができる。また、メインローラー5の回転方向を変化させることによりワイヤー3を往復運動させる。このとき、供給リール7からワイヤー3を供給する長さの方がワイヤー巻取リール8からワイヤー3を供給する長さよりも長くし、新線をメインローラ5に供給するようにする。
Below, the slicing method using the wire saw apparatus in a fixed abrasive grain type is demonstrated. The
ブロック1の切断は、高速に走行しているワイヤー3に向かって加工液を供給しながら、ブロック1を下降させて、ワイヤー3にブロック1を相対的に押圧することによりなされる。ブロック1は、例えば厚さ200μm以下の複数枚の基板に分割される。このとき、ワイヤー3の張力、ワイヤー3が走行する速度(走行速度)、および、ブロックを下降させる速度(フィード速度)は、それぞれ適宜制御されている。例えば、ワイヤー13の最大走行速度は、500m/min以上1000m/min以下に設定され、最大フィード速度は350μm/min以上1100μm/min以下に設定する。
The
なお、遊離砥粒タイプのワイヤーソー装置を用いたスライス方法においては、加工液としてクーラント液の代わりに切削液を用いる。また、ワイヤー3を往復走行させずに一方向走行させてもよい。
In the slicing method using the loose abrasive type wire saw apparatus, a cutting fluid is used as a working fluid instead of a coolant. Alternatively, the
本実施形態における基板の製造方法においては、図2に示すように、ブロック1の切断された領域(ワイヤー3が通過した後の領域)の少なくとも一部をディップ槽6に満たした加工液11に浸漬させながらブロック1を切断する。このとき、ディップ槽6の加工液11の液面は走行しているワイヤー3と接触しない位置にある。特に、加工液11の液面とワイヤー3との距離は、3cm以上、より好ましくは5cm以上とすることで、ワイヤー3が高速に走行しても、加工液を巻き散らすことなく切断することができる。切断されたブロックの加工部分(以下、基板部という)1a同士の間隔は狭いため、毛細血管現象により加工液11が染み上がり、基板部1a間の表面張力の影響が緩和され断線や切削性等の問題を低減することができる。加工液11がクーラント液である場合、染み上がった加工液11は、切断領域の閉じられた空間内において高速に走行するワイヤー3に巻き込まれブロック1の切断領域およびワイヤー3を十分に冷却することができる。また、加工液11の液中にワイヤー3を走行させることがないので、ワイヤー3が加工液の乱流の影響を受けることなく、ワイヤー3がぶれない。このためマイクロクラックの発生を低減することができる。
In the substrate manufacturing method according to the present embodiment, as shown in FIG. 2, the
また、ブロック1がディップ槽6の加工液11に浸漬した後、適宜供給ノズルから供給される加工液11の供給量を調整してもよい。特に、加工液11が切削液の場合、切削性が変化するため一定となるように適宜調整される。
In addition, after the
また、切断後得られる基板サイズが15cm以上となるブロック1の1/3以上、より好ましくは半分以上の高さが切断された後、ブロック1の切断された領域の少なくとも一部が加工液11に浸漬するように、ディップ槽6内の加工液11の高さを調整する。ブロック1の1/3以上、より好ましくは半分以上の高さが切断された後は、基板間が特に表面張力の力を受け易い。基板が薄型化されている場合、基板部1a間において表面張力の影響をさらに受け易く、ブロックの切り初め側の端部間は、互いに引き合う力が生じて接触し易い。固着砥粒タイプのワイヤーソー装置においてはこのような接触部分で切断中のワイヤー3に負荷がかかり、ワイヤー3が断線しやすい。また、遊離砥粒タイプのワイヤーソー装置においては、このような接触部分で切削液が排出されにくくなることから、基板部1a間に存在する切削液の量が多くなり、切削性が高くなり易い。しかしながら、ブロック1の切り初め側の切断された領域を加工液11に浸漬させることにより、基板間の表面張力の影響が緩和され断線や切削性等の問題を低減することができる。また、切断開始時から加工液11に浸漬する場合に比べ、安定して切断を行うことができるため、基板の表面粗さおよびうねりを小さくすることができる。
Further, after cutting a height of 1/3 or more, more preferably half or more of the
また、ブロックを加工液に浸漬させる工程において加工液11の液面の高さを変動させることによって、ブロック1が加工液11に浸漬する深さを調整でき、また、液面がワイヤー3と接触しないように調整することができる。液面の高さは、加工液11の供給量と排出量を調整すればよい。また、加工液11は供給ノズル4へ供給する以外に、別途ディップ槽6への供給口を設けて、この供給口から供給してもよい。
Further, the depth at which the
また、ブロック1の1/3以上、より好ましくは半分以上の高さが切断された後にブロック1の切り初め側の端部が加工液に浸漬する高さまで、予めディップ槽6に加工液を満たしておいてもよい。これにより、別途、加工液を調節する機構を設けることなく、表面張力の影響を緩和することができる。
In addition, the
また、ディップ槽6内の加工液11に超音波を照射するようにしてもよい。これにより、基板部1a間の表面張力の影響が緩和され断線や切削性等の問題をさらに低減することができる。
Moreover, you may make it irradiate the
そして、ブロック1をスライスすると同時に、スライスベース2も2〜5mm程度切断され、ワイヤー3がブロックから引き抜かれる。この際、スライスベース2に接着した状態で基板を取り出すことができる。このとき、ブロック1の少なくとも一部、特にブロック1の切り初め側の端部をディップ槽6内の加工液11に浸漬しながらブロック1よりワイヤー3を引き抜く。ブロック1を加工液11に浸漬させることにより、基板間の表面張力の影響が緩和され、ブロック1の切り初め側の端部間が狭くなるのを低減できる。このため、ワイヤー3を引き抜くときに、ワイヤー3に付着した砥粒によって基板を傷つけることを低減できる。
Then, simultaneously with slicing the
また、特に固着砥粒タイプにおいては、ワイヤー3を引き抜く際にワイヤー3を走行させながら引き抜く。固着砥粒タイプはワイヤー3に直接砥粒が接着して固定されているため、遊離砥粒タイプに比べ基板を傷つけ易いが、ワイヤー3を走行させることでワイヤー3と基板との接触抵抗が小さくなり、砥粒によって基板を傷つけることを低減できる。このとき、ワイヤー3を引き抜くときの走行速度が切断中の走行速度よりも遅くすることによって、さらに基板を傷つけることを低減できる。ワイヤー3の走行速度としては、10m/min以上、100m/min以下に設定される。また、ワイヤー3を引き抜くときのフィード速度は、1mm/min以上、10mm/min以下に設定される。
In particular, in the fixed abrasive type, when the
そして、取り出された基板はスライスベース2に接着された状態で次工程の洗浄工程に投入される。
Then, the substrate taken out is put into the next cleaning step while being bonded to the
洗浄工程では、洗浄液としてアルカリ液または中性液を用い、基板に付着した水溶性クーラント、オイルや汚れが洗浄され、その後洗剤を水で洗い流す。そして、熱風またはエアーなどにより、基板表面を完全に乾燥させて、スライスベース2から剥離することで基板1aが完成する。
In the cleaning process, an alkaline liquid or a neutral liquid is used as a cleaning liquid, and water-soluble coolant, oil, and dirt adhering to the substrate are cleaned, and then the detergent is washed away with water. Then, the substrate surface is completely dried by hot air or air and peeled off from the
このように、上記製造方法で形成された基板は、基板におけるマイクロクラックの発生が低減できていることから、太陽電池素子の素子工程において、割れやクラック等の発生を抑制することができ、高い歩留まりにて太陽電池素子を作製することができる。 Thus, since the generation | occurrence | production of the microcrack in a board | substrate can reduce the board | substrate formed with the said manufacturing method, generation | occurrence | production of a crack, a crack, etc. can be suppressed in the element process of a solar cell element, and is high. A solar cell element can be manufactured with a yield.
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更を加えることができる。 In addition, this invention is not limited to the said embodiment, Many corrections and changes can be added within the scope of the present invention.
例えば、インゴット1を切断することなく、そのままスライス工程を行っても構わない。
For example, the slicing process may be performed as it is without cutting the
以下、本発明に係る実施例について説明する。まず、ガラス板からなるスライスベースにエポキシ系接着剤を塗布した。次に、156mm×156mm×300mmの直方体の多結晶シリコンブロックをスライスベースに設置し、接着剤を硬化させた。そして、2本のスライスベースに接着したシリコンブロックをワイヤーソー装置に設置し、ダイヤモンドの砥粒をNiメッキで固着したワイヤー(線径=120μm、砥粒粒径=14μm、平均直径D=148μm)を双方向に走行させながら、スライスベースに接着したブロックをスライスして、156角、平均厚み200μmのシリコン基板を作製した。 Examples according to the present invention will be described below. First, an epoxy adhesive was applied to a slice base made of a glass plate. Next, a rectangular parallelepiped polycrystalline silicon block of 156 mm × 156 mm × 300 mm was placed on the slice base, and the adhesive was cured. Then, a silicon block bonded to two slice bases was placed in a wire saw device, and diamond abrasive grains were fixed by Ni plating (wire diameter = 120 μm, abrasive grain diameter = 14 μm, average diameter D = 148 μm) The block bonded to the slice base was sliced while traveling in both directions, and a 156 square silicon substrate having an average thickness of 200 μm was produced.
このとき、ディップ槽に加工液を満たし、ブロックの1/3と、半分の高さが切断された後、初めてブロック1の切断端部が加工液に浸漬する条件1,2と、切断開始時からブロックが加工液に浸漬する条件3(比較例)と、ディップ槽に加工液を満たさずにブロックを切断する条件4(比較例)において、ワイヤーの断線率と、スライスした際におけるスライスの不良率と、基板の4点曲げ試験における破壊強度を評価した。基板の4点曲げ試験は、外部支点間距離を130mm、内部支点間距離を80mmとし、得られたシリコン基板に対して加重を加えて破壊したときの最大曲げ応力を求める。曲げ強さの計算に関してはJIS R 1601(2008)に準拠した。
At this time, after filling the dip tank with the processing liquid and cutting 1/3 of the block and half the height,
スライスの不良率に関する不良項目としては、スライス痕の有無、凹凸の有無、うねりの有無であり、このうち1つでも該当するものがあれば不良と判断し、全枚数のうち不良の発生している基板の枚数から不良率を算出した。その結果を表1に表す。 Defect items related to the defect rate of slices include the presence or absence of slice marks, the presence or absence of irregularities, and the presence or absence of undulations. The defect rate was calculated from the number of substrates. The results are shown in Table 1.
表1に示すように、条件1〜4の結果から、条件1、2において、ワイヤーの断線率、スライスの不良率、および基板の破壊強度のいずれも、比較例である条件3、4に比べて大きく改善した。
As shown in Table 1, from the results of
1 :ブロック
1a :基板
3 :ワイヤー
6 :ディップ槽
11 :加工液(クーラント液または切削液)
1:
Claims (7)
前記ワイヤーにより、前記ブロックの切断を開始する工程と、
前記ブロックの切断された領域の少なくとも一部を前記加工液に浸漬させながら前記ブロックをさらに切断する工程と、
を有する基板の製造方法。 Preparing a block, a wire for cutting the block, and a working fluid;
Starting the cutting of the block with the wire;
Further cutting the block while immersing at least a part of the cut region of the block in the working fluid;
The manufacturing method of the board | substrate which has this.
前記ワイヤーにより、前記ブロックの切断を開始する工程と、
前記ブロックの切断後、前記ブロックの少なくとも一部を前記加工液に浸漬させながら前記ブロックより前記ワイヤーを引き抜く工程と、
を有する基板の製造方法。 Preparing a block, a wire for cutting the block, and a working fluid;
Starting the cutting of the block with the wire;
After cutting the block, the step of pulling out the wire from the block while immersing at least a part of the block in the processing liquid;
The manufacturing method of the board | substrate which has this.
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