JP2010194703A - 食品飾り切り装置、食品飾り切り方法及び飾り切り食品 - Google Patents
食品飾り切り装置、食品飾り切り方法及び飾り切り食品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010194703A JP2010194703A JP2009065162A JP2009065162A JP2010194703A JP 2010194703 A JP2010194703 A JP 2010194703A JP 2009065162 A JP2009065162 A JP 2009065162A JP 2009065162 A JP2009065162 A JP 2009065162A JP 2010194703 A JP2010194703 A JP 2010194703A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cut
- cutting
- die
- food
- blade
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Food-Manufacturing Devices (AREA)
Abstract
【課題】飾り切りされた被切断物の利用価値を大幅に向上させ、幅広い装飾展開が可能な食品飾り切り装置を提供すること。
【解決手段】被切断物の外形を所定の形状に型抜きする型抜き手段4,6と、型抜き手段4,6により型抜きされた被切断物Rを螺旋切りする螺旋切り手段3,5と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】被切断物の外形を所定の形状に型抜きする型抜き手段4,6と、型抜き手段4,6により型抜きされた被切断物Rを螺旋切りする螺旋切り手段3,5と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、じゃがいも,さつまいも,人参などの塊状野菜や、ソーセージ、ハム等の塊状食品などの被切断物を飾り切りするための食品飾り切り装置、食品飾り切り方法、及び上記食品飾り切り装置、食品飾り切り方法を用いて作製された飾り切り食品の技術分野に関する。
従来、この種の飾り切り装置に適用可能な切断器としては、例えば本出願人による特許文献1に開示されたものがある。この切断器は、同一線上に沿って同心状に刃物ユニットを複数段配置し、これらの刃物ユニットは、塊状野菜の可食部と不可食部とを分断し、かつ前記不可食部を縦切りする分断刃が形成された第1刃物ユニットと、前記塊状野菜の可食部を径方向に複数に分割する分割刃が形成された第2刃物ユニットと、前記第1刃物ユニットおよび前記第2刃物ユニットの前記塊状野菜の排出側に配置され、前記径方向に複数に分割された可食部の角部を切断する角部切断刃が形成された第3刃物ユニットとを備えている。
上記切断器は、主として塊状野菜を卵形に切断する、すなわちシャトー切りするためのものであるため、第3刃物ユニットに可食部の角部を切断する角部切断刃が形成されている。
しかしながら、上述した特許文献1に開示された発明は、塊状野菜や塊状果物の飾り切りが可能であるものの、主として塊状野菜、特に硬い人参を卵形に切断するシャトー切りするためのものである。その結果、単にシャトー切りの一種類の飾り切りしかできないため、切断器としての汎用性が低く、また飾り切りされた被切断物の利用価値が乏しいという問題がある。
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、飾り切りされた被切断物の利用価値を大幅に向上させ、幅広い装飾展開が可能な食品飾り切り装置、食品飾り切り方法及び飾り切り食品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の食品飾り切り装置の発明は、被切断物の外形を所定の形状に型抜きする型抜き手段と、前記型抜き手段により型抜きされた被切断物を螺旋切りする螺旋切り手段と、を備えることを特徴とする。
ここで、本発明のいう「被切断物」とは、じゃがいも、人参、里芋、大根等の塊状野菜や、パイナップル、りんご、梨等の塊状果物の他、ソーセージ、ハム等の塊状加工食肉等の塊状食品である。
また、本発明のいう「型抜き」とは、上記塊状食品を平面視で星形、ハート形、梅の花弁形等の形状に打ち抜くことをいう。そして、「型抜き刃」とは、上記塊状食品を平面視で星形、ハート形、梅の花弁形等の形状に打ち抜くための刃のことである。
さらに、本発明のいう「螺旋切り」とは、上記塊状食品を外周方向から中心に向かって中心部分を残しつつ、軸線方向に沿って螺旋状に切断することをいう。
そして、本発明のいう「飾り切り」とは、上記塊状食品を型抜き及び螺旋切りすることである。
請求項2記載の食品飾り切り装置の発明は、請求項1に記載の食品飾り切り装置において、前記型抜き及び螺旋切りされた被切断物を支持する支持手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項3記載の食品飾り切り装置の発明は、取付部材に設けられた刃物盤と、前記刃物盤に対向して配置され、かつハンドルの回動操作により前記刃物盤に対して接近及び離反する方向にねじ棒を進退させるねじ棒進退機構と、前記ねじ棒の先端に取り付けられ、被切断物の一方を保持する保持部材と、前記刃物盤と前記ねじ棒進退機構との間に配置され、前記保持部材が挿通可能であるとともに、前記被切断物の外形を所定の形状に型抜きする型抜き刃を有する型抜き部材と、前記保持部材を前記型抜き刃に挿通する方向に押圧する押圧機構と、を備え、前記刃物盤は、前記保持部材側に突設され、前記被切断物の他方を突き刺して前記保持部材との間で前記被切断物を挟持する支持突起と、前記支持突起に対して刃先が接触及び離反可能に設けられ、前記被切断物を螺旋切りする切断刃と、前記支持突起と反対側に設けられ、前記切断刃の周囲に開口する開口部を通して送り出される螺旋切りされた前記被切断物を支持する支持部材と、を有することを特徴とする。
請求項4記載の食品飾り切り装置の発明は、係止部が設けられ当該係止部により係止される取付部材と、前記取付部材に設けられた刃物盤と、前記刃物盤に対向して配置され、かつハンドルの回動操作により前記刃物盤に対して接近及び離反する方向にねじ棒を進退させるねじ棒進退機構と、前記ねじ棒の先端に取り付けられ、被切断物の一方を保持する保持部材と、前記刃物盤と前記ねじ棒進退機構との間に配置され、前記保持部材が挿通可能であるとともに、前記被切断物の外形を所定の形状に型抜きする型抜き刃を有する型抜き部材と、前記ねじ棒の後端に取り付けられ、前記保持部材を前記型抜き刃に挿通する方向に押圧操作する押圧操作部と、を備え、前記刃物盤は、前記保持部材側に突設され、前記被切断物の他方を突き刺して前記保持部材との間で前記被切断物を挟持する支持突起と、前記支持突起に対して刃先が接触及び離反可能に設けられ、前記被切断物を螺旋切りする切断刃と、前記支持突起と反対側に設けられ、前記切断刃の周囲に開口する開口部を通して送り出される螺旋切りされた前記被切断物を支持する支持部材と、を有することを特徴とする。
請求項5記載の食品飾り切り装置の発明は、請求項3又は4に記載の食品飾り切り装置において、前記型抜き部材は、前記取付部材に着脱可能に取り付けられたことを特徴とする。
請求項6記載の飾り切り食品の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の食品飾り切り装置により作製されたことを特徴とする。
請求項7記載の食品飾り切り方法の発明は、被切断物の外形を所定の形状に型抜きする型抜き工程と、前記型抜き工程により型抜きされた被切断物を螺旋切りする螺旋切り工程と、を備えることを特徴とする。
請求項8記載の食品飾り切り方法の発明は、被切断物を螺旋切りする螺旋切り工程と、前記螺旋切り工程により螺旋切りされた被切断物の外形を所定の形状に型抜きする型抜き工程と、を備えることを特徴とする。
請求項9記載の食品飾り切り方法の発明は、請求項7又は8に記載の食品飾り切り方法において、前記型抜き及び螺旋切りされた被切断物を支持する支持工程をさらに備えることを特徴とする。
請求項10記載の食品飾り切り方法の発明は、請求項7又は8に記載の食品飾り切り方法において、前記型抜き及び螺旋切りされた被切断物を伸長させる伸長工程をさらに備えることを特徴とする。
請求項11記載の食品飾り切り方法の発明は、請求項7又は8に記載の食品飾り切り方法において、前記型抜き及び螺旋切りされた被切断物を環状に形成する環状形成工程をさらに備えることを特徴とする。
請求項12記載の食品飾り切り方法の発明は、請求項7又は8に記載の食品飾り切り方法において、前記型抜き及び螺旋切りされた被切断物を周方向に捩る捩り工程をさらに備えることを特徴とする。
請求項13記載の食品飾り切り方法の発明は、請求項7又は8に記載の食品飾り切り方法において、前記型抜き及び螺旋切りされた被切断物の一部を、当該被切断物の外形より小さく型抜きする第2の型抜き工程をさらに備えることを特徴とする。
請求項14記載の飾り切り食品の発明は、請求項6乃至13のいずれか一項に記載の食品飾り切り方法により作製されたことを特徴とする。
本発明の請求項1によれば、被切断物の外形を所定の形状に型抜きする型抜き手段と、この型抜き手段により型抜きされた被切断物を螺旋切りする螺旋切り手段と、を備えることにより、被切断物の型抜きと螺旋切りの双方を連続的に行うことができ、型抜き及び飾り切りされた被切断物の利用価値を大幅に向上させ、幅広い装飾展開が可能となる。
請求項2によれば、型抜き及び螺旋切りされた被切断物を支持手段により支持することにより、型抜き及び螺旋切りされた被切断物が支持されるので、型抜き及び螺旋切りされた被切断物が中途で分断されることなく、常に連続する一体物としての形状を維持することができるため、商品価値を高めることが可能となる。
請求項3によれば、保持部材を用いて被切断物を保持し、押圧機構と型抜き部材を用いて被切断物の外形を所定の形状に型抜きし、保持部材と刃物盤の支持突起との間で被切断物を保持し、ハンドルを回転操作して保持部材を回転させてねじ送りしつつ刃物盤に接近させて切断刃で被切断物を螺旋切りし、この型抜き及び螺旋切りされた被切断物を支持部材で支持することにより、被切断物の型抜きと螺旋切りの双方の作業を連続的に行うことができ、飾り切りされた被切断物の利用価値を大幅に向上させ、幅広い装飾展開が可能となる。
請求項4によれば、取付部材を係止部により係止し、保持部材を用いて被切断物を保持し、押圧操作部を押圧操作して保持部材を押圧して型抜き刃に挿通させ、被切断物の外形を所定の形状に型抜きし、保持部材と刃物盤の支持突起との間で被切断物を保持し、ハンドルを回転操作して保持部材を回転させてねじ送りしつつ刃物盤に接近させて切断刃で被切断物を螺旋切りし、この型抜き及び螺旋切りされた被切断物を支持部材で支持することにより、被切断物の型抜きと螺旋切りの双方の作業を連続的に行うことができ、飾り切りされた被切断物の利用価値を大幅に向上させ、幅広い装飾展開が可能となる。
請求項5によれば、型抜き部材は、取付部材に着脱可能に取り付けられているので、異なる型抜き刃に交換することができ、多種多様の飾り切り食品を得ることができる。
請求項6によれば、飾り切り食品が請求項1乃至5のいずれか一項に記載の食品飾り切り装置により作製されたことにより、型抜き及び螺旋切りされた被切断物を多種多様のものとし、利用価値を大幅に向上させ、幅広い装飾展開が可能となる。
請求項7によれば、被切断物の外形を所定の形状に型抜きする型抜き工程と、この型抜き工程により型抜きされた被切断物を螺旋切りする螺旋切り工程と、を備えることにより、型抜き及び飾り切りされた被切断物の利用価値を大幅に向上させ、幅広い装飾展開が可能となる。
請求項8によれば、被切断物を螺旋切りする螺旋切り工程と、この螺旋切り工程により螺旋切りされた被切断物の外形を所定の形状に型抜きする型抜き工程と、を備えることにより、型抜き及び飾り切りされた被切断物の利用価値を大幅に向上させ、幅広い装飾展開が可能となる。
請求項9によれば、型抜き及び螺旋切りされた被切断物を支持する支持工程を備えることにより、型抜き及び螺旋切りされた被切断物が中途で分断されることなく、常に連続する一体物としての形状を維持することができるため、商品価値を高めることが可能となる。
請求項10によれば、型抜き及び螺旋切りされた被切断物を伸長することにより、型抜き及び螺旋切りされた被切断物の外観を変更し、幅広い装飾展開が可能となる。
請求項11によれば、型抜き及び螺旋切りされた被切断物を環状に形成することにより、型抜き及び螺旋切りされた被切断物の外観を変更し、幅広い装飾展開が可能となる。
請求項12によれば、型抜き及び螺旋切りされた被切断物を周方向に捩ることにより、型抜き及び螺旋切りされた被切断物の外観を変更し、幅広い装飾展開が可能となる。
請求項13によれば、型抜き及び螺旋切りされた被切断物の一部を、その被切断物の外形より小さく型抜きすることにより、型抜き及び螺旋切りされた被切断物の外観を一段と多種多様に変更することでき、幅広い装飾展開が可能となる。
請求項14によれば、飾り切り食品が請求項7乃至13のいずれか一項に記載の食品飾り切り方法により作製されたことにより、型抜き及び螺旋切りされた被切断物を多種多様のものとし、利用価値を大幅に向上させ、幅広い装飾展開が可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明に係る食品飾り切り装置の第1実施形態を示す斜視図、図2は図1の作動状態を示す斜視図、図3は図1のねじ棒進退機構を示す側断面図、図4は図3の回動アームを示す側面図、図5は図3の回動アームの取付状態を示す平面図、図6は図3の回動アームの取付状態を示す正面図である。なお、以下の実施形態では、被切断物として大根を型抜き及び螺旋切りする例を示し、その大根は所定の寸法になるように両端が予め切断されている。また、以下の実施形態では、被切断物を保持する側を前面(正面)側とし、その反対側を後面(背面)側として説明する。
図1は本発明に係る食品飾り切り装置の第1実施形態を示す斜視図、図2は図1の作動状態を示す斜視図、図3は図1のねじ棒進退機構を示す側断面図、図4は図3の回動アームを示す側面図、図5は図3の回動アームの取付状態を示す平面図、図6は図3の回動アームの取付状態を示す正面図である。なお、以下の実施形態では、被切断物として大根を型抜き及び螺旋切りする例を示し、その大根は所定の寸法になるように両端が予め切断されている。また、以下の実施形態では、被切断物を保持する側を前面(正面)側とし、その反対側を後面(背面)側として説明する。
図1に示すように、本実施形態の食品飾り切り装置1は、取付部材としての支持台2と、刃物盤3と、型抜き部材4と、ねじ棒進退機構5と、押圧機構6と、から大略的に構成されている。
支持台2は、平面視長尺矩形状に形成され、食品飾り切り装置1を設置するための基台となる。刃物盤3は、支持台2の一側にほぼ鉛直方向に立設されている。ねじ棒進退機構5は、型抜き部材4に所定間隔をおいて対向してほぼ鉛直方向に立設されている。型抜き部材4は、刃物盤3とねじ棒進退機構5との間に配置されほぼ鉛直方向に立設されている。押圧機構6は、支持台2の他側に取り付けられている。
型抜き部材4は、図1に示すように矩形状に形成された保持枠7と、ハート型に形成された型抜き刃8と、この型抜き刃8を保持枠7に固定するとともに、被切断物としての大根を縦(軸)方向に切断する複数の縦切り刃9とを備える。これらの縦切り刃9は、切断する大根の径より外周方向に延びている。
また、型抜き部材4は、位置決め部材10に着脱可能に取り付けられる。この位置決め部材10は、支持台2に幅方向に所定間隔をおいて互いの案内溝10aが対向するように立設されている。
ねじ棒進退機構5は、図3〜図6に示すようにカバー枠14と、ブラケット15と、支持板16と、この支持板16上に4本のビス17により固定されたガイド部18と、このガイド部18に回動可能に装着された回動アーム19と、この回動アーム19に2本の六角穴付きボルト20,20により固着された螺合部材21と、回動アーム19の上端に取り付けられた操作用つまみ22と、軸方向に雄ねじが刻設された長尺のねじ棒23と、このねじ棒23の一端(後端)に取り付けられたハンドル24と、を備える。
カバー枠14は、支持台11に立設され、内部が空洞の矩形箱状に形成され、上面に回動アーム19を回動可能とするための長孔14aがねじ棒23に対して直交する方向に形成されている。ブラケット15は、正面視コ字状に形成され、その側面がカバー枠14の内面にビス等の固定手段により所定の高さに固定される。このブラケット15上には、支持板16が固定されている。
ガイド部18には、図6に示すように所定間隔をおいて形成された2つの軸孔18a,18aと、これらの軸孔18a,18aに対して平行に形成された取付孔18b,18bと、を備えている。回動アーム19は、図6に示すように側面視く字状に形成され、その下端には、図5及び図6に示すように回動軸19a,19aが一体に張り出すように形成されている。これらの回動軸19a,19aは、ガイド部18の取付孔18b,18bに回動可能に装着される。
螺合部材21は、図4に示すように正面視コ字状に形成され、対向する側面に半円弧状に切り欠かれた螺合部21a,21aが形成されている。これらの螺合部21a,21aの円弧部は、刃状に形成され、これらの円弧部がねじ棒23のねじ山とねじ山との間の谷部に食い込み、ねじ棒23に対して外周方向から螺合する雌ねじとなるように構成されている。また、螺合部21a,21aの間隔は、ねじ棒23の多種の長さのピッチに対応できるように、例えば12mmに設定されている。これにより、ねじ棒23のねじピッチが1mm、2mm、3mm、4mm、6mm、12mmのものに対応することが可能となる。
ねじ棒23は、図5及び図6に示すようにガイド部18の2つの軸孔18a,18aに摺動可能に装着される。また、ねじ棒23は、その他端(先端)に固着される保持板25が型抜き部材4の型抜き刃8を挿通するまでの一定寸法と、一端(後端)側に、それぞれねじを刻設しない滑面部23aが形成されている。
したがって、回動アーム19及び螺合部材21が図3に二点鎖線で示す位置では、螺合部21a,21aがねじ棒23と螺合していない状態であり、ねじ棒23はガイド部18の2つの軸孔18a,18aに摺動可能である。
一方、切断作業時には、操作用つまみ22を操作し、回動アーム19及び螺合部材21を図3に実線で示す位置に回動させる。すると、螺合部21a,21aが自重でねじ棒23のねじ山とねじ山との間の谷部に食い込んで螺合し、ねじ棒23に対して操作用つまみ22、回動アーム19及び螺合部材21の重量が負荷する状態となる。これにより、ハンドル24の回動操作によりねじ棒23がそのピッチに従って刃物盤3に対して接近及び離反する方向に進退させることができる。
また、ねじ棒23は、一定のピッチでねじが刻設され、このピッチは被切断物の種類によって変更され、例えばさつまいもや人参の場合は、3mmピッチであり、大根、じゃがいもや長芋の場合は、3〜4mmピッチである。
さらに、ねじ棒23の他端(先端)には、図1及び図2に示すように被切断物としての大根Rの一方の端部を保持する保持部材としての保持板25が固着されている。この保持板25は、円板状に形成され、ねじ棒23の固着側と反対側に、大根Rの一方の端部を係止する係止突部26が放射状に3枚配置されている。これらの係止突部26は、先端に刃が形成されるとともに、先端隅角部にアールが形成されている。このように係止突部26の先端に刃を形成したことにより、大根Rの一方の端部を容易に保持することができる。なお、保持板25は、型抜き部材4の型抜き刃8に挿通可能となるような外径寸法に設定されている。
なお、係止突部26は、3枚の刃物を放射状に配置したが、これに限らず先尖状に形成された突起を複数配置するようにしてもよく、要するに保持板25は、被切断物の一方の端部を保持し、被切断物が自由に回転しないようにするものであれば如何なるものでもよい。さらに、滑面部23aは、保持板25が型抜き部材4の型抜き刃8を挿通するまでの一定寸法に形成されるとともに、被切断物の切断が終了して係止突部26が刃物盤3に接近する状態で、螺合部材21の螺合部21a,21a間に位置する部分に形成されている。
一方、刃物盤3は、図7及び図8に示すように座金30と、支持突起31と、切断刃32と、支持突起31と一体に形成された支持部材としての長尺の棒状体33と、を備える。
座金30は、図8に示すように厚さが約2mmの矩形板が2枚重ねて取り付けられ、そのうちの一枚の一角が張り出して円形の取付孔30aが形成されている。支持突起31は、長さが例えば11mmの中実の丸棒であり、ねじ棒23と軸心が一致するように保持板25側に突設されている。支持突起31及び棒状体33は、取付孔30aに挿入され、この取付孔30aの開口縁に溶接により固着される。支持突起31は、大根Rの他方の端部を突き刺して保持板25との間で大根Rを挟持する。
切断刃32は、支持突起31の外周面に対して刃先32aの一部が接触する位置に座金30とともに刃物盤3にビスにより固定されている。そして、切断刃32の刃先32aは、図8に示すように支持突起31の外周に接するように配置されている。また、切断刃32は、片刃が支持突起31の突出する方向と反対側に形成され、大根Rを外周方向から中心に向かって中心部分を残しつつ、軸線方向に沿って螺旋状に切断する。
棒状体33は、図8及び図9に示すように例えば長さが135mm、径が3mmの中実の丸棒である。棒状体33は、支持突起31の突出する方向と反対側に切断刃32の近傍から突出し、切断刃32の周囲に開口する開口部34を通して送り出される螺旋切りされた大根Rが絡み付くように支持する。ここで、棒状体33は、支持突起31と一体に形成されたことから、ねじ棒23と軸心が一致するように支持突起31から突設されている。
なお、棒状体33の長さは、被切断物の軸方向の長さに基づいて適宜変更可能である。また、棒状体33の径は、強度上及び螺旋切りされた大根Rの中心に形成される孔を可及的に小さくすることから設定される。
さらに、この開口部34は、本実施形態では、図7及び図8に示すように切断刃32の周囲に大きく開口するように形成したが、被切断物である大根Rが送り出されるだけの大きさであればよい。このように開口部34の大きさを小さく形成することにより、刃物盤3の機械的強度を高めることができる。
次に、図1を参照して押圧機構6を説明する。
図1に示すように、押圧機構6は、2枚の取付板36と、支持アーム37と、軸着部38と、押し棒39と、押しばね40と、案内板41と、を備える。
2枚の取付板36は、支持台2の端部外側に突出するように固定されている。支持アーム37は、2枚の取付板36に一端がピン36aを用いて軸着され、このピン36aが取り付けられる一端に長孔37aが形成されている。また、支持アーム37は、ヘ字状に形成され、その他端(上端)が操作部37bとなる。
軸着部38は、支持アーム部37のほぼ中間の角部にピンを用いて軸着される。押し棒39は、軸着部38に後端が固着され、その先端はねじ棒進退機構5におけるねじ棒23のハンドル24の固定端に臨んでいる。押しばね40は、押し棒39に装着され、押し棒39を常時後方、つまりねじ棒進退機構5に対して離反する方向に付勢する。案内板41は、支持台2に立設され、押し棒39の移動を案内する案内孔41aが形成されている。
このように構成された押圧機構6は、作業者が操作部37bを握持して押すと、押しばね40の付勢力に抗して操作部37bがピン36aを中心として反時計方向に回動する。すると、押し棒39が案内板41の案内孔41aに沿って移動し、その先端がねじ棒23のハンドル24の固定端を押圧することになる。これにより、押し棒39の移動ストローク分、ねじ棒23が型抜き部材4に向かって移動することとなる。この移動ストロークは、保持板25が型抜き部材4の型抜き刃8に挿通可能な長さに規定されている。
なお、ねじ棒23は、保持板25が型抜き部材4の型抜き刃8を挿通するまでの長さに渡ってねじ山が形成されておらず、滑面部23aが形成されているので、押し棒39の先端がねじ棒23のハンドル24の固定端を押圧する際、ねじ棒23を円滑に移動させることが可能となる。
また、型抜き部材4及び押圧機構6は、本願の型抜き手段を構成し、刃物盤3及びねじ棒進退機構5は、本願の螺旋切り手段を構成する。
次に、本実施形態の食品飾り切り装置1による型抜き操作及び螺旋切り操作について説明する。図10は図7の刃物盤の切断状態を示す斜視図、図11は図7の刃物盤の他の方向から見た切断状態を示す斜視図である。
切断作業時には、作業者が操作用つまみ22を操作し、図3の二点鎖線に示すように回動アーム19をその回動軸19aを中心に螺合部材21を手前上方に回動させて螺合部材21がねじ棒23から離れる状態とし、被切断物としての大根Rの一方の端部を保持板25の係止突部26を用いて保持する。
次いで、図2に示すように作業者が操作部37bを握持して押し、押しばね40の付勢力に抗して操作部37bがピン36aを中心として反時計方向に回動させる。すると、押し棒39が案内板41の案内孔41aに沿って移動し、その先端がねじ棒23のハンドル24の固定端を押圧する。これにより、押し棒39の移動ストローク分、ねじ棒23が型抜き部材4に向かって移動し、保持板25を型抜き部材4の型抜き刃8に挿通させる。このとき、大根Rは、型抜き刃8によりハートの形状に型抜きされると同時に、その周囲が縦切り刃9により縦切りされる。
さらに、ねじ棒23をガイド部18の軸孔18a,18aに摺動させ、支持突起31に大根Rの他方の端部を突き刺し、支持突起31と保持板25の係止突起26との間で大根Rを挟持する。
次いで、再度操作用つまみ22を操作し、図3の実線に示すように回動アーム19をその回動軸19aを中心に螺合部材21を下方に回動させると、螺合部21a,21aが自重でねじ棒23のねじ山とねじ山との間の谷部に食い込んで螺合し、ねじ棒23に対して操作用つまみ22、回動アーム19及び螺合部材21の重量が負荷する状態となる。
この状態からハンドル24を回動操作すると、ねじ棒23がそのピッチに従って刃物盤3に対して接近する方向に進む。そして、ねじ棒23が刃物盤3に対して接近し、保持板25の係止突起26により大根Rを回転させながら刃物盤3の切断刃32に押すことにより、その切断刃32は、図10及び図11に示すように大根Rを外周方向から中心に向かって中心部分を残しつつ、軸線方向に沿って螺旋状に切断する。
そして、この型抜きされ螺旋切りされた大根Rは、部分的に徐々に開口部34から送り出され、棒状体33に順次絡み付いていき、この棒状体33で一体物となって支持されることとなる。また、型抜きされ螺旋切りされた大根Rは、その中心部分に支持突起31によって小さな孔が形成されることとなる。
なお、大根Rの型抜き作業及び螺旋切り作業が終了し、保持板25の係止突起26が切断刃32に接近する状態では、ねじ棒23の滑面部23aが螺合部材21の螺合部23aに臨む位置となり、ハンドル24を回転させても空転するだけとなって保持板25の係止突起26が切断刃32側に接近することがなくなる。
次に、型抜き部材の変形例について説明する。図12Aは、図1の型抜き部材の第1変形例を示す正面図、図12Bは図1の型抜き部材の第2変形例を示す正面図である。なお、前記第1実施形態と同一又は対応する部分には、同一の符号を用いて説明する。
図12Aに示す型抜き部材の第1変形例では、型抜き刃8aを星形に形成している。また、図12Bに示す型抜き部材の第2変形例では、型抜き刃8bを梅の花弁形に形成している。なお、型抜き刃は、このような星形、梅の花弁形、前記第1実施形態でのハート形以外に、例えば松、竹、鶴、亀、寿、富士、蝶、紅葉、栗、鮎、銀杏、菊、葉、笹、スペード、クラブ、ダイヤ、羽子板、末広、帆掛舟、巴、亀甲、福梅、瓢箪、なす、ツリー及び松茸等の図形の他、数字、文字、記号等、如何なる形状のものを使用することができる。このようにして型抜き及び螺旋切りされた大根Rは、次のように使用される。
例えば、梅の花弁形に型抜きされた後に螺旋切りされた大根Rは、図13〜図16に示すように装飾される。具体的に、図13は図12Bの型抜き刃8bで型抜きした後に螺旋切りされた被切断物を伸長させた大根R1を示している。図14は図12Bの型抜き刃8bで型抜きした後に螺旋切りされた被切断物を環状に形成した大根R2を示している。図15は図12Bの型抜き刃8bで型抜きした後に螺旋切りされた被切断物を周方向に捩った大根R3を示している。この大根R3の形状は、いわゆる捻り梅の形状に容易に形成される。図16は図12Bの型抜き刃8bで型抜きした後に螺旋切りされた被切断物の一部をさらに型抜きした大根R4を示している。この図16では、型抜き及び螺旋切りされた被切断物の一部を、その被切断物の外形より小さな型抜き具を用いて型抜きすることで、形成されることとなる。
このように型抜き及び螺旋切りされた被切断物を伸長、環状に形成、周方向に捩ることにより、型抜き及び螺旋切りされた被切断物の外観を変更し、幅広い装飾展開が可能となる。また、型抜き及び螺旋切りされた被切断物の一部を、その被切断物の外形より小さく型抜きすることにより、型抜き及び螺旋切りされた被切断物の外観を一段と多種多様に変更することでき、幅広い装飾展開が可能となる。このような形状の異なる被切断物を多数組み合せるようにすれば、一層幅広い装飾展開が可能となる。
このように本実施形態によれば、型抜き部材4及び押圧機構6からなる型抜き手段と、刃物盤3及びねじ棒進退機構5からなる螺旋切り手段とを備えるので、被切断物である大根Rの型抜きと螺旋切りの双方を連続的に行うことができ、型抜き及び飾り切りされた大根Rの利用価値を大幅に向上させ、幅広い装飾展開が可能となる。
また、本実施形態によれば、型抜き及び螺旋切りされた大根Rは、棒状体33で支持されるので、螺旋切りされた大根Rが中途で分断されることなく、常に連続する一体物としての形状を維持することができるため、商品価値を高めることが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、保持板25を用いて大根Rを保持し、押圧機構6と型抜き部材4を用いて大根Rの外形をハートの形状に型抜きし、保持板25と刃物盤3の支持突起31との間で大根Rを保持し、ハンドル24を回転操作して保持板25を回転させてねじ送りしつつ刃物盤3に接近させて切断刃32で大根Rを螺旋切りし、この螺旋切りされた大根Rを棒状体33で支持することにより、大根Rの型抜きと螺旋切りの双方の作業を連続的に行うことができ、飾り切りされた大根Rの利用価値を大幅に向上させ、幅広い装飾展開が可能となる。
また、本実施形態によれば、型抜き部材4は、支持台2に立設された位置決め部材10に対して着脱可能に取り付けられているので、異なる型抜き刃に交換することができ、一台の食品飾り切り装置1で多種多様の飾り切り食品を得ることができため、汎用性を大幅に向上させることができる。
そして、本実施形態の飾り切り食品は、食品飾り切り装置1により作製されたことにより、型抜き及び螺旋切りされた大根Rを多種多様のものとし、利用価値を大幅に向上させ、幅広い装飾展開が可能となる。
なお、上記実施形態は、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、大根Rを型抜きした後に螺旋切りするようにしたが、これに限らず大根Rを螺旋切りした後に型抜きするようにしてもよい。このようにしても上記実施形態と同様の効果が得られる。しかしながら、上記実施形態のように型抜きした後に螺旋切りする工程の方が被切断物の取扱いが容易である。
(第2実施形態)
図17は本発明に係る食品飾り切り装置の第2実施形態を示す斜視図である。なお、前記第1実施形態と同一または対応する部分には同一の符号を用い、異なる構成のみを説明する。
図17は本発明に係る食品飾り切り装置の第2実施形態を示す斜視図である。なお、前記第1実施形態と同一または対応する部分には同一の符号を用い、異なる構成のみを説明する。
図17に示す食品飾り切り装置50は、支持台2を調理台52に係止するための係止部51が支持台2の端部の幅方向に沿って一体に形成されている。
また、本実施形態は、前記第1実施形態の押圧機構6に代えて、ねじ棒進退機構5のねじ棒23の一端(後端)側に、ねじ棒23と直交する方向に押圧操作部53が固定されている。この押圧操作部53は、棒状に形成され、かつ作業者が両手で握持可能な長さを有し、その長手方向中央がねじ棒23との固定部分となる。また、この押圧操作部53には、ねじ棒23を介して保持板25を回転させるハンドル24が固定されている。ハンドル24は、押圧操作部53の長手方向中央からいずれかの方向にずれた位置であって、押圧操作部53に対して垂直な方向に回転可能に取り付けられている。
なお、ねじ棒23は、前記第1実施形態と同様に、その他端(先端)に固着される保持板25が型抜き部材4の型抜き刃8を挿通するまでの一定寸法と、一端(後端)側に、ねじを刻設しない滑面部23aが形成されている。これにより、押圧操作部53を押圧操作してねじ棒23を介して保持板25を型抜き部材4の型抜き刃8を挿通させる際、ねじ棒23を円滑に移動させることが可能となる。
次に、本実施形態の食品飾り切り装置50による型抜き操作及び螺旋切り操作について説明する。
切断作業時には、支持台2を係止部51を用いて係止した後、被切断物としての大根Rの一方の端部を保持板25の係止突部26を用いて支持台2を保持する。
次いで、図17に示すように作業者が押圧操作部53を握持し、保持板25の係止突部26が型抜き部材4の型抜き刃8を挿通する方向に押す。すると、ねじ棒23が型抜き部材4に向かって移動し、保持板25を型抜き部材4の型抜き刃8に挿通させる。このとき、大根Rは、型抜き刃8によりハートの形状に型抜きされると同時に、その周囲が縦切り刃9により縦切りされる。
さらに、押圧操作部53を押してねじ棒23を移動させ、ハートの形状に型抜きされた大根Rの他方の端部を支持突起31に突き刺すことにより、支持突起31と保持板25の係止突起26との間で型抜きされた大根Rを挟持する。
次いで、操作用つまみ22を操作し、図3の実線に示すように回動アーム19をその回動軸19aを中心に螺合部材21を下方に回動させると、螺合部21a,21aが自重でねじ棒23のねじ山とねじ山との間の谷部に食い込んで螺合し、ねじ棒23に対して操作用つまみ22、回動アーム19及び螺合部材21の重量が負荷する状態となる。
この状態からハンドル24を回動操作すると、ねじ棒23がそのピッチに従って刃物盤3に対して接近する方向に進む。そして、ねじ棒23が刃物盤3に対して接近し、保持板25の係止突起26により大根Rを回転させながら刃物盤3の切断刃32に押すことにより、その切断刃32は、大根Rを外周方向から中心に向かって中心部分を残しつつ、軸線方向に沿って螺旋状に切断する。
そして、この螺旋切りされた大根Rは、部分的に徐々に開口部34から送り出され、棒状体33に順次絡み付いていき、この棒状体33で一体物となって支持されることとなる。その他の構成及び作用は、前記第1実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
このように本実施形態によれば、支持台2を係止部51により係止し、保持板25を用いて大根Rを保持し、押圧操作部53を押圧操作して保持板25を押圧して型抜き刃8に挿通させ、大根Rの外形をハートの形状に型抜きし、保持板25と刃物盤3の支持突起31との間で大根Rを保持し、ハンドル24を回転操作して保持板25を回転させてねじ送りしつつ刃物盤3に接近させて切断刃32で大根Rを螺旋切りし、この型抜き及び螺旋切りされた大根Rを棒状体33で支持することにより、大根Rの型抜きと螺旋切りの双方の作業を連続的に行うことができ、飾り切りされた大根Rの利用価値を大幅に向上させ、幅広い装飾展開が可能となる。
また、本実施形態によれば、ねじ棒進退機構5のねじ棒23の一端(後端)側に直接押圧操作部53を固定したので、前記第1実施形態と比較して構造を簡素化し、部品点数を大幅に削減することができるとともに、装置の長手方向の寸法を短縮することが可能となる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく、種々の変更が可能である。例えば、上記各実施形態では、大根Rを螺旋切りする場合について説明したが、これに限らずさつまいも,人参等の塊状野菜や、ソーセージ、ハム等の塊状加工食肉等の塊状食品を螺旋切りする場合にも適用可能である。
また、上記第1、第2実施形態では、刃物盤3に対して型抜き部材4及びねじ棒進退機構5水平方向に並んで配置するとともに、ねじ棒23を水平方向に進退させるようにしたが、これに限定することなく、例えば取付部材に水平に設けられた刃物盤3の上方に型抜き部材4及びねじ棒進退機構5を設置するとともに、刃物盤3に対してねじ棒23を垂直方向に進退させるようにしてもよい。勿論、これら型抜き部材4及びねじ棒進退機構5を刃物盤3に対して斜め上方となるような位置関係に食品飾り切り装置本体を構成し、ねじ棒進退機構5を傾斜する方向に進退させるようにしてもよい。
この場合、支持部材として上記棒状体33を使用すると、螺旋切りされた大根Rは、重力により支持されない可能性があるため、支持部材には、例えば曲線状あるいは螺旋状に形成したものを用いて螺旋切りされた大根Rを緩やかに落下させるか、あるいは上述したように受部で直接的に受ける必要がある。
さらに、上記各実施形態では、ねじ棒進退機構5のハンドル24を回動操作して大根Rを螺旋切りするようにしたが、これに限らず、本出願人による特許第1555468号公報に記載されているように、モータの駆動力を用いて保持板25を回転させ、その回転力を用いて大根Rを螺旋切りするようにしてもよい。
そして、上記各実施形態では、ねじ棒進退機構5のねじ棒23を手動により押圧するようにしたが、これに限定することなく、流体圧や電動モータ等の駆動手段を用いて押圧するようにしてもよい。
1 食品飾り切り装置
2 支持台
3 刃物盤
4 型抜き部材
5 ねじ棒進退機構
6 押圧機構
7 保持枠
8 型抜き刃
10 位置決め部材
19 回動アーム
23 操作用つまみ
24 ハンドル
25 保持板
26 係止突起
31 支持突起
32 切断刃
33 棒状体
34 開口部
36 取付板
37 支持アーム
38 軸着部
39 押し棒
40 押しばね
41 案内板
50 食品飾り切り装置
51 係止部
52 調理台
53 押圧操作部
2 支持台
3 刃物盤
4 型抜き部材
5 ねじ棒進退機構
6 押圧機構
7 保持枠
8 型抜き刃
10 位置決め部材
19 回動アーム
23 操作用つまみ
24 ハンドル
25 保持板
26 係止突起
31 支持突起
32 切断刃
33 棒状体
34 開口部
36 取付板
37 支持アーム
38 軸着部
39 押し棒
40 押しばね
41 案内板
50 食品飾り切り装置
51 係止部
52 調理台
53 押圧操作部
Claims (14)
- 被切断物の外形を所定の形状に型抜きする型抜き手段と、
前記型抜き手段により型抜きされた被切断物を螺旋切りする螺旋切り手段と、
を備えることを特徴とする食品飾り切り装置。 - 請求項1に記載の食品飾り切り装置において、
前記型抜き及び螺旋切りされた被切断物を支持する支持手段をさらに備えることを特徴とする食品飾り切り装置。 - 取付部材に設けられた刃物盤と、
前記刃物盤に対向して配置され、かつハンドルの回動操作により前記刃物盤に対して接近及び離反する方向にねじ棒を進退させるねじ棒進退機構と、
前記ねじ棒の先端に取り付けられ、被切断物の一方を保持する保持部材と、
前記刃物盤と前記ねじ棒進退機構との間に配置され、前記保持部材が挿通可能であるとともに、前記被切断物の外形を所定の形状に型抜きする型抜き刃を有する型抜き部材と、
前記保持部材を前記型抜き刃に挿通する方向に押圧する押圧機構と、を備え、
前記刃物盤は、
前記保持部材側に突設され、前記被切断物の他方を突き刺して前記保持部材との間で前記被切断物を挟持する支持突起と、
前記支持突起に対して刃先が接触及び離反可能に設けられ、前記被切断物を螺旋切りする切断刃と、
前記支持突起と反対側に設けられ、前記切断刃の周囲に開口する開口部を通して送り出される螺旋切りされた前記被切断物を支持する支持部材と、
を有することを特徴とする食品飾り切り装置。 - 係止部が設けられ当該係止部により係止される取付部材と、
前記取付部材に設けられた刃物盤と、
前記刃物盤に対向して配置され、かつハンドルの回動操作により前記刃物盤に対して接近及び離反する方向にねじ棒を進退させるねじ棒進退機構と、
前記ねじ棒の先端に取り付けられ、被切断物の一方を保持する保持部材と、
前記刃物盤と前記ねじ棒進退機構との間に配置され、前記保持部材が挿通可能であるとともに、前記被切断物の外形を所定の形状に型抜きする型抜き刃を有する型抜き部材と、
前記ねじ棒の後端に取り付けられ、前記保持部材を前記型抜き刃に挿通する方向に押圧操作する押圧操作部と、を備え、
前記刃物盤は、
前記保持部材側に突設され、前記被切断物の他方を突き刺して前記保持部材との間で前記被切断物を挟持する支持突起と、
前記支持突起に対して刃先が接触及び離反可能に設けられ、前記被切断物を螺旋切りする切断刃と、
前記支持突起と反対側に設けられ、前記切断刃の周囲に開口する開口部を通して送り出される螺旋切りされた前記被切断物を支持する支持部材と、
を有することを特徴とする食品飾り切り装置。 - 請求項3又は4に記載の食品飾り切り装置において、
前記型抜き部材は、前記取付部材に着脱可能に取り付けられたことを特徴とする食品飾り切り装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の食品飾り切り装置により作製されたことを特徴とする飾り切り食品。
- 被切断物の外形を所定の形状に型抜きする型抜き工程と、
前記型抜き工程により型抜きされた被切断物を螺旋切りする螺旋切り工程と、
を備えることを特徴とする食品飾り切り方法。 - 被切断物を螺旋切りする螺旋切り工程と、
前記螺旋切り工程により螺旋切りされた被切断物の外形を所定の形状に型抜きする型抜き工程と、
を備えることを特徴とする食品飾り切り方法。 - 請求項7又は8に記載の食品飾り切り方法において、
前記型抜き及び螺旋切りされた被切断物を支持する支持工程をさらに備えることを特徴とする食品飾り切り方法。 - 請求項7又は8に記載の食品飾り切り方法において、
前記型抜き及び螺旋切りされた被切断物を伸長させる伸長工程をさらに備えることを特徴とする食品飾り切り方法。 - 請求項7又は8に記載の食品飾り切り方法において、
前記型抜き及び螺旋切りされた被切断物を環状に形成する環状形成工程をさらに備えることを特徴とする食品飾り切り方法。 - 請求項7又は8に記載の食品飾り切り方法において、
前記型抜き及び螺旋切りされた被切断物を周方向に捩る捩り工程をさらに備えることを特徴とする食品飾り切り方法。 - 請求項7又は8に記載の食品飾り切り方法において、
前記型抜き及び螺旋切りされた被切断物の一部を、当該被切断物の外形より小さく型抜きする第2の型抜き工程をさらに備えることを特徴とする食品飾り切り方法。 - 請求項7乃至13のいずれか一項に記載の食品飾り切り方法により作製されたことを特徴とする飾り切り食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009065162A JP5294071B2 (ja) | 2009-02-24 | 2009-02-24 | 食品飾り切り装置、食品飾り切り方法及び飾り切り食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009065162A JP5294071B2 (ja) | 2009-02-24 | 2009-02-24 | 食品飾り切り装置、食品飾り切り方法及び飾り切り食品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010194703A true JP2010194703A (ja) | 2010-09-09 |
JP5294071B2 JP5294071B2 (ja) | 2013-09-18 |
Family
ID=42819974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009065162A Expired - Fee Related JP5294071B2 (ja) | 2009-02-24 | 2009-02-24 | 食品飾り切り装置、食品飾り切り方法及び飾り切り食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5294071B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113378331A (zh) * | 2021-07-26 | 2021-09-10 | 宁波兆盈医疗器械有限公司 | 一种梅花自动运算方法及加工方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56139442U (ja) * | 1980-03-19 | 1981-10-21 | ||
JPH0520899U (ja) * | 1991-08-27 | 1993-03-19 | 株式会社テスコ | 根菜類の長尺細切装置 |
JPH07100052A (ja) * | 1990-11-01 | 1995-04-18 | Vacu Prod Bv | 果物とくにパイナップルの芯、皮、果肉の分離用具 |
JPH0938895A (ja) * | 1995-07-28 | 1997-02-10 | Narutoya:Kk | 回転による野菜の截断器 |
JPH1014791A (ja) * | 1996-07-03 | 1998-01-20 | Takahide Matsuura | 調理カッター。 |
JPH1094996A (ja) * | 1996-09-24 | 1998-04-14 | Hirano Seisakusho:Kk | 手動食品切削器 |
JP2003001588A (ja) * | 2001-06-26 | 2003-01-08 | Daily Foods Kk | 果実のカット装置 |
-
2009
- 2009-02-24 JP JP2009065162A patent/JP5294071B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56139442U (ja) * | 1980-03-19 | 1981-10-21 | ||
JPH07100052A (ja) * | 1990-11-01 | 1995-04-18 | Vacu Prod Bv | 果物とくにパイナップルの芯、皮、果肉の分離用具 |
JPH0520899U (ja) * | 1991-08-27 | 1993-03-19 | 株式会社テスコ | 根菜類の長尺細切装置 |
JPH0938895A (ja) * | 1995-07-28 | 1997-02-10 | Narutoya:Kk | 回転による野菜の截断器 |
JPH1014791A (ja) * | 1996-07-03 | 1998-01-20 | Takahide Matsuura | 調理カッター。 |
JPH1094996A (ja) * | 1996-09-24 | 1998-04-14 | Hirano Seisakusho:Kk | 手動食品切削器 |
JP2003001588A (ja) * | 2001-06-26 | 2003-01-08 | Daily Foods Kk | 果実のカット装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113378331A (zh) * | 2021-07-26 | 2021-09-10 | 宁波兆盈医疗器械有限公司 | 一种梅花自动运算方法及加工方法 |
CN113378331B (zh) * | 2021-07-26 | 2023-05-30 | 宁波兆盈医疗器械有限公司 | 一种梅花自动运算方法及加工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5294071B2 (ja) | 2013-09-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4907697B2 (ja) | 果物加工機 | |
EP1759819B1 (en) | Melon wedger | |
US11684194B2 (en) | Modular food processing and preparation device | |
CN205129974U (zh) | 电动切丝切片装置 | |
CN105147151B (zh) | 曼陀林切片机 | |
EP3010383B1 (de) | Vorrichtung zum zerkleinern von lebensmitteln | |
CN105619473A (zh) | 食物切割器 | |
JP5294071B2 (ja) | 食品飾り切り装置、食品飾り切り方法及び飾り切り食品 | |
JP5316987B2 (ja) | パイナップルの飾り切り器及びその飾り切り装置 | |
KR100946569B1 (ko) | 뿌리채소절개기 | |
EP3419440B1 (en) | Vegetable coring machine | |
JP2011152115A (ja) | 棒状野菜の皮むき装置 | |
CN205415726U (zh) | 食物切割器 | |
CN2933910Y (zh) | 硬质实心果蔬雕刻机 | |
CN209882991U (zh) | 一种栗子剥壳机 | |
CN213412143U (zh) | 一种用于切片机的刀片方向调节机构 | |
CN112244611B (zh) | 快捷一体式省力水果削皮机 | |
JP2004025421A (ja) | 塊状野菜の切断器およびその切断方法 | |
CN206123725U (zh) | 电动切丝切片装置 | |
CN108527503A (zh) | 火腿肠快速切丁器 | |
CN205630747U (zh) | 一种便捷水果切瓣器 | |
KR20160020667A (ko) | 덩이 형태의 피성형물 성형장치 | |
JP2005111271A (ja) | 回しボール取りバイト | |
CN220588056U (zh) | 一种多功能切水果工具 | |
CN201501004U (zh) | 土豆切花成型机 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120206 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130523 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130528 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130530 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |