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JP2010191374A - クリーニング装置および画像形成装置 - Google Patents

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JP2010191374A
JP2010191374A JP2009038249A JP2009038249A JP2010191374A JP 2010191374 A JP2010191374 A JP 2010191374A JP 2009038249 A JP2009038249 A JP 2009038249A JP 2009038249 A JP2009038249 A JP 2009038249A JP 2010191374 A JP2010191374 A JP 2010191374A
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Katsuhiro Echigo
勝博 越後
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】研磨剤の飛散および飛散による不十分な研磨を防止してフィルミングによるトナー付着量のバラツキやトナー画像の位置ズレおよび経時において良好な画像品質を提供できる構成を備えたクリーニング装置を提供する。
【解決手段】電子写真方式により画像形成される像担持体に担持されたトナー像が転写される中間転写体2を対象として、中間転写体2から記録媒体にトナー像が転写された後、中間転写体2のクリーニングに用いられるクリーニング装置10であって、中間転写体2の移動方向上流側に配置されて中間転写体2に当接するクリーニング部材10Aと、中間転写体2の移動方向においてクリーニング部材10Aの下流側に配置されて中間転写体2の表面に対して接離可能に設けられ、研磨層10B1を表面に有する研磨部材10Bとを備えたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、クリーニング装置および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、中間転写体を対象とするクリーニング機構に関し、複写出力の画像濃度制御、および位置合わせ制御を適正化することができるクリーニング機構に関する。
周知のように、電子写真方式による画像形成装置においては、潜像担持体である感光体上に形成された静電潜像がトナーにより可視像処理され、トナー像が記録紙などの記録媒体に転写されたうえで定着されることにより複写出力を得るようになっている。
画像形成装置においては、単一色だけでなく、フルカラーなどの複数色の画像を形成する構成を備えたものもあり、この場合には、複数の作像部において形成されている異なる色の画像をベルトなどの中間転写体に対して順次転写(1次転写)したうえで、重畳画像を記録シートなどの記録媒体に対して一括転写(2次転写)する方式を用いることがある。
ところで、中間転写体に転写されるトナーのうちで、最初に転写される色のトナー、つまり、重畳されるトナーのうちで最も中間転写体表面に近い側に転写されるトナーは、転写バイアスの影響を最も強く受けやすいことから中間転写体表面との付着力が強く作用する。このため、一括転写時においても一部が転写されないまま中間転写体上に残り易くなる傾向がある。
そこで、一括転写後、中間転写体を対象としたクリーニングが実行される構成が知られている。
クリーニングに用いる構成の一つとして、クリーニング対象となる像担持体や中間転写体に当接する導電性ブレードと導電性ブラシローラとを備え、各部材により像担持体や中間転写体に付着している転写残トナーを静電吸着して除去する構成がある(例えば、特許文献1)。
しかし、近年使用されるトナーとして、真円度が高く小粒径のものがあり、また、摩擦抵抗軽減のための成分を含む外添剤を付加したものがある。
このようなトナーは、中間転写体の表面離形性が経時的に悪化した場合に見られるように、ブレードをすり抜けることもあり、すり抜けたトナーや外添剤がブレードから受ける圧力により中間転写体表面に固着することがある。
中間転写体表面に固着したトナーや外添剤は、経時的に徐々に蓄積し中間転写体表面に層状をなすフィルミング現象を引き起こす。
このフィルミングは直接、転写紙上に異常画像として出ないレベルのごく僅かな量でも長期使用による経時の蓄積により、中間転写ベルトの抵抗値を上昇させて画像濃度が変化させてしまうことがある。
また、LED等の発光素子を用いたセンサにより中間転写ベルト上の地肌部とトナー画像部の反射光量を検知することによりトナー付着量を制御している画像濃度検知制御方法を用いている場合には、フィルミングにより中間転写ベルト自体の表面光沢度が低下することで制御の精度がばらついてしまうといった不具合が発生してしまう可能性がある。
上記の検知制御方法は同様に、中間転写ベルト上のトナー画像を用いた位置ずれ補正にも用いられており、中間転写ベルトの表面にフィルミングが発生して光沢度が変化してしまうことで位置ずれ精度が悪くなってしまうという不具合も発生してしまう可能性がある。
そこで、従来では、中間転写体を対象として研磨剤を供給されるブラシローラを設け、ブラシローラにより固着したトナーや外添剤を研磨して除去する構成が提案されている(例えば、特許文献2)。
ブラシローラに研磨剤を供給する構成においては、研磨剤による研磨によって中間転写体表面に形成されたフィルミングを除去できる反面、供給される研磨剤がブラシローラのブラシに付着することが前提となっているため、ブラシローラの回転によって研磨剤が振るい落とされてしまうことがある。このため、研磨剤が周辺に飛散したり、飛散した研磨剤が中間転写体表面に付着してしまう虞がある。また、ブラシに付着する研磨剤は、ブラシローラに接触しているフリッカーにより掻き落とされて中間転写体から除去されたトナーと混在するようになっている。中間転写体から除去されるトナーは、一つの色でないものの、再利用できる対象となりうる。このため、例えば除去されたトナーを色毎に分離できる場合あるいは中間転写体において最も多く付着している色のトナーのリサイクルを考慮した場合、除去されたトナーは研磨剤と分離しなければならず、リサイクルのためのコスト上昇を招く虞がある。
しかも、研磨剤はブラシローラのブラシに付着するように供給された後、ブラシローラの回転力により中間転写体を擦ることで中間転写体表面のフィルミングを除去することになるが、中間転写体から受ける摺擦抵抗によってブラシから離れやすくなり、十分な研磨ができなくなる虞がある。これを防止するためには、研磨剤の供給量を多くしなければならず、これによって、研磨剤の不用意な消費量の増加を招く虞もある。
本発明の目的は、上記従来のクリーニング装置における問題、特に研磨によるクリーニングを行う構成における問題に鑑み、研磨剤の飛散および飛散による不十分な研磨を防止してフィルミングによるトナー付着量のバラツキやトナー画像の位置ズレおよび経時において良好な画像品質を提供できる構成を備えたクリーニング装置および画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成よりなる。
(1)電子写真方式により画像形成される像担持体に担持されたトナー像が転写される中間転写体を対象として、該中間転写体から記録媒体にトナー像が転写された後、該中間転写体のクリーニングに用いられるクリーニング装置であって、
前記中間転写体の移動方向上流側に配置されて該中間転写体に当接するクリーニング部材と、該中間転写体の移動方向において前記クリーニング部材の下流側に配置されて該中間転写体の表面に対して接離可能に設けられ、研磨層を表面に有する研磨部材とを備えたことを特徴とするクリーニング装置。
(2)前記研磨部材は、前記中間転写体の表面状態を検知する検知手段の検知結果に応じて接離状態を制御されることを特徴とする(1)に記載のクリーニング装置。
(3)前記研磨層は、前記研磨部材の表面に捲装された研磨材シートで構成されていることを特徴とする(1)または(2)に記載のクリーニング装置。
(4)(1)乃至(3)のいずれかに記載のクリーニング装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
(5)複数の色の作像部を備え、各作像部で形成されたトナー像を中間転写体に順次1次転写した後、記録媒体に対して重畳トナー像を2次転写により一括転写する構成を備えたことを特徴とする(4)に記載の画像形成装置。
本発明によれば、研磨層を表面に有する研磨部材を備えることで、中間転写体を研磨する際に研磨材が飛散することを防止でき、これにより、中間転写体への研磨剤の付着や飛散のための消費量増加を抑制することができる。
しかも、中間転写体の表面状態に応じて研磨部材が接離することにより、良好なフィルミングの除去に加えて、不用意に研磨層が接触することによる中間転写体の摩耗を抑制することが可能となる。
本発明によるクリーニング装置を用いる画像形成装置の概略構成図である。 本発明によるクリーニング装置の構成を説明するための模式図である。 図2に示したクリーニング装置に用いられる研磨部材の構成を説明するための図である。
以下、図面により本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明によるクリーニング装置を用いる画像形成装置の概略構成を示す図である。
図1に示す画像形成装置1は、色分解に対応した色の画像を形成可能な潜像担持体としての感光体を複数並置したタンデム方式の構成を備え、各感光体上で形成されたトナー像を中間転写体に重畳転写したうえでその重畳画像を記録用紙などのシートに対して一括転写することで多色画像を形成可能なカラープリンタである。本発明では、画像形成装置として、カラープリンタに限らず、カラー複写機、ファクシミリ装置および印刷機なども含まれることは勿論である。
図1において、カラープリンタ1は、画像形成部1Aが縦方向の中央部に位置し、その下方には給紙部1Bが、さらに画像形成部1Aの上方には原稿載置台1C1を備えた原稿走査部1Cがそれぞれ配置されている。
画像形成部1Aには、水平方向に展張面を有する中間転写ベルト2で構成された転写手段が配置されており、中間転写ベルト2の上位には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。
画像形成部1Aには、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による画像を担持可能な感光体3B、3Y、3C、3Mが中間転写体2の展張面に沿って並置されている。なお、以下の説明において、全ての感光体に共通する内容の場合には感光体を符号3により示す。
各感光体3B、3Y、3C、3Mは、それぞれ同じ方向(図1では、反時計方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周辺には、回転過程において画像形成処理を実行する帯電装置4,書き込み装置5,現像装置6,転写バイアス印加手段の一つである1次転写装置7,およびクリーニング装置8が配置されている(便宜上、感光体3Bを対象として、各装置の符号にBを付して示してある)。
中間転写ベルト2は、各感光体を備えた作像ユニットからの可視像を順次転写される1次転写部に相当しており、複数のローラ2A〜2Dに掛け回されて感光体との対峙位置において同方向に移動可能な構成を備え、展張面を構成するローラ2A、2Bとは別のローラ2Cは、中間転写ベルト2を挟んで2次転写装置9に対峙してトナーと同極性のバイアスが印加された斤力ローラとして用いられており、ローラ2Dはテンションローラとして用いられている。なお、図1中、符号10は、図2において詳細を説明するが、中間転写ベルト2のクリーニング装置を示している。
2次転写装置9は、駆動ローラ9Aおよび従動ローラ9Bに掛け回されて2次転写装置9が位置する2次転写位置において中間転写ベルト2と同方向に移動可能な転写ベルト9Cを備えており、転写ベルト9Cを駆動ローラ9Aにより駆動している。なお、前述した1次転写装置7のバイアス特性にもよるが、駆動ローラ9Aに帯電特性を備えさせて記録シートを静電吸着させるようにすることもできる。
2次転写装置9では、搬送ベルト9Cにより記録シートを搬送する過程で中間転写ベルト2に重畳された多色画像を一括転写によってあるいは担持されている単一色の画像をそれぞれ記録シートに転写することができる。
2次転写位置には給紙部1Bから記録シートが給送されるようになっている。
給紙部1Bは、複数の給紙カセット1B1と、給紙カセット1B1から繰り出される記録シートの搬送路に配置された複数の搬送ローラ1B2と、2次転写位置前方に位置するレジストローラ1B3とを備えている。本実施例では、給紙部1Bには、給紙トレイ1B1から繰り出される記録シートの搬送路に加えて給紙カセット1B1内に収容されていない種類の記録シートを2次転写位置に向け給送できる構成が備えられており、この構成は、画像形成部1Aの壁面の一部を起倒可能に設けた手差しトレイ1A1と繰り出しコロ1A2とを備えている。
給紙カセット1B1からレジストローラ1B3に向けた記録シートの搬送路途中には、手差しトレイ1A1から繰り出された記録シートの搬送路が合流し、いずれの搬送路から給送される記録シートもレジストローラ1B3によってレジストタイミングが設定されるようになっている。
書き込み装置5(図1では、便宜上、符号5Bで示してある)は、原稿走査部1Cに有する原稿載置台1C1上の原稿を走査することにより得られる画像情報あるいは図示しないコンピュータから出力される画像情報により書き込み光が制御されて感光体3B、3Y、3C、3Mに対して画像情報に応じた静電潜像を形成するようになっている。
原稿走査部1Cには、原稿載置台1C1上の原稿を露光走査するスキャナ1C2が備えられており、さらに原稿載置台1C1の上面には、自動原稿給送装置1C3が配置されている。自動原稿給送装置1C3は、原稿載置台1C1上に繰り出される原稿を反転可能な構成を備え、原稿の表裏各面での走査が行えるようになっている。
書き込み装置5により形成された感光体3(図1において符号3B、3Y、3C、3Mで示す部材)上の静電潜像は、現像装置6(図1では、便宜上、符号6Bで示してある)によって可視像処理され、中間転写ベルト2に1次転写される。中間転写ベルト2に対して各色毎のトナー像が重畳転写されると、2次転写装置9により記録シートに対して一括して2次転写される。
2次転写された記録シートは、表面に担持している未定着画像を定着装置11によって定着される。定着装置11は、詳細を図示しないが加熱ローラにより加熱される定着ベルトと定着ベルトに対向当接する加圧ローラとを備えたベルト定着構造を備えており、定着ベルトと加圧ローラとの当接領域、つまりニップ領域を設けることにより別ローラ方式の定着構造に比べて記録シートへの加熱領域を広げることができるようになっている。
定着装置11を通過した記録シートは、定着装置11の後方に配置されている搬送路切り換え爪12によって搬送方向が切り換えられるようになっており、排紙トレイ13に向けた搬送路と、反転搬送路RPとに搬送方向が選択される。
以上のような構成を備えたカラープリンタ1では、原稿載置台1C1上に載置された原稿を露光走査することによりあるいはコンピュータからの画像情報により、一様帯電された感光体3に対して静電潜像が形成され、静電潜像が現像装置6によって可視像処理された後、トナー像が中間転写ベルト2に1次転写される。
中間転写ベルト2に転写されたトナー像は、単一色画像の場合にはそのまま給紙部1Bから繰り出された記録シートに対して転写され、多色画像の場合には1次転写が繰り返されることで重畳された上で記録シートに対して一括して2次転写される。2次転写後の記録シートは定着装置11により未定着画像を定着された後、排紙トレイ13あるいは、反転されて再度レジストローラ1B3に向けて給送される。
図1に示されている画像形成装置1において、1次転写装置7(図1においては符号7Bで示す部材)は、正極の転写バイアスを印加するローラが用いられ、図示しない軸受けと圧縮スプリングなどの弾性体により中間転写ベルト2を介して感光体3に対向して所定圧力により押圧されている。また、1次転写装置7Bは、感光体3の中心位置との対向位置に対して1〜2mmほど、中間転写ベルト2の移動方向下流側にオフセットされた位置で中間転写ベルト2と連動して回転するようになっている。これは、正規転写位置よりも前に転写バイアスによる転写が開始されて画像の流れなどの異常画像を発生させるプレ転写を防止するためである。
また、1次転写装置7は、金属芯金に中抵抗の電気特性を持つゴム材料を巻き付けた形態で構成されている。本実施形態では、中抵抗の発泡ゴムで構成されており、その体積抵抗率は10〜1010Ω・cm、好ましくは10〜10Ω・cmの範囲である。材料は発泡ゴムに限定されることはなく、中抵抗のソリッドゴムでも同様に用いることが可能である。また本発明に用いられる斥力ローラ2Bは、金属芯金に中抵抗の電気特性を持つゴム材料を巻き付けた形態で構成されている。本発明の実施例としては、中抵抗ソリッドゴムで構成されており、その体積抵抗率は10〜1010Ω・cm、好ましくは10〜10Ω・cmの範囲である。二次転写ローラ9Bは中抵抗の発泡ゴムで構成されており、その体積抵抗率は10〜1010Ω・cm、好ましくは10〜10Ω・cmの範囲である。
一次転写工程において、一次転写装置7として用いられるローラへの一次転写バイアス印加は、極性が(+)の定電流電源を用いており電流設定値はほぼ20〜40μAの範囲である。
一方、斥力ローラとして用いられるローラ2C(以下、斤力ローラとして表現することもある)への二次転写バイアス印加は、極性(−)定電流電源を用いており電流設定値はほぼ20〜50μAの範囲である。このようにローラ2Cを斤力ローラとして用いる場合には駆動ローラ9Aが電気的にアースに設定されている。
本発明の二次転写工程においては、斥力ローラ2Cにはトナーと逆極性の(+)極性のバイアスが印加されて定電流電源を用いており電流設定値はほぼ20〜40μAの範囲である。アースにつながっている駆動ローラ9Aを対向として、中間転写ベルト21上のトナーを転写紙側へ押し出す方向に二次転写電界が印加されている。
本発明に用いられる中間転写ベルト21は、具体的な実施例としては単層構成のベルトとしてPI(ポリイミド)、PAI(ポリアミドイミド)、PC(ポリカーボネ−ト)、ETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PPS(ポリフェニレンスルフィド)等の材料にカーボン分散、或いはイオン導電剤配合により抵抗調整した中抵抗樹脂により構成されている。その体積抵抗率は10〜1010Ω・cm、好ましくは10〜1010Ω・cmの範囲である。また、その表面抵抗率は10〜1012Ω/□、好ましくは10〜1012Ω/□の範囲である。また、厚みは50〜100μmの範囲であり、ヤング率(縦弾性率)は3000Mpa以上が望ましく、駆動による伸び、曲げ、しわ、波打ちに耐えるに十分な機械強度が必要である。
他の中間転写ベルト21の実施例として、上記のPI(ポリイミド)、PAI(ポリアミドイミド)、PC(ポリカーボネ−ト)、ETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PPS(ポリフェニレンスルフィド)等の材料にカーボン分散、或いはイオン導電剤配合により抵抗調整した中抵抗樹脂の単層構成の中間転写ベルト21の表面側にのみベルトの層自体の体積抵抗率よりもわずかに高抵抗の表層を設けたベルトを用いる場合でも同様に効果がある。表層厚みとしては、1〜10μm程度が望ましい。これは、特に樹脂中にカーボンを分散させて抵抗制御を行うタイプのベルトで、一度定着を通過して紙中の水分量が減少して抵抗が上昇した状態の紙への二次転写工程で発生する現象であり、カーボン分散状態のばらつきにより転写電流が集中して流れる経路ができて、その部分のトナーがはじき飛ばされて白く抜ける現象である。表面に高抵抗層を設けることにより、転写電流の局所的な集中が緩和されるため、異常画像「白ポチ」が改善できることが知られている。
更に他の中間転写ベルト21の実施例として、PI(ポリイミド)、PAI(ポリアミドイミド)、PC(ポリカーボネ−ト)、ETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PPS(ポリフェニレンスルフィド)等の材料にカーボン分散、或いはイオン導電剤配合により抵抗調整した中抵抗樹脂により構成された基層50〜100μmの上に、ウレタン、NBR、CR等のゴム材料に同様にカーボン分散、或いはイオン導電剤配合により抵抗調整した材料からなる弾性層を100〜500μm設け、表層には1〜10μm程度の厚みを持ったフッ素系のゴム、或いは樹脂、(或いは、それらのハイブリッド材料でも可)のコーティングを施した3層ベルトを用いる場合でも同様に効果がある。このような弾性中間転写ベルトを用いることで、転写材の紙繊維の密度が低い紙や、表面に20〜30μmの凹凸を有する、いわゆるエンボス紙等の転写材においても、弾性層が凹部へ追従するため凹部へのトナー転写性が良好になるというベタ埋り改善効果が知られている。
次に、上述した画像形成装置の構成を対象として本実施形態の特徴について説明する。 本実施形態の特徴は、中間転写体として用いられる中間転写ベルト2のクリーニング装置10にある。さらに詳しくは、中間転写ベルト2の表面に固着しているフィルミングを研磨により除去するための構成にある。
図2は、クリーニング装置10の構成を説明するための模式図であり、同図においてクリーニング装置10は、中間転写ベルト2の移動方向において上流側に配置されているクリーニング部材としてのクリーニングブレード10Aと、上記移動方向においてクリーニングブレード10Aの下流側に配置されている研磨部材10Bと、中間転写ベルト2の移動方向において研磨部材10Bの下流側に配置されている潤滑剤塗布装置110とを備えて構成されている。
クリーニングブレード10Aは、ゴムブレードで構成されており、その先端を中間転写ベルト2に接触させることで中間転写ベルト2の表面に付着している転写残トナーを掻き取ることができるようになっている。掻き取られた転写残トナーは、クリーニングブレード10Aが収容されている回収層101に取り込まれる。
一方、研磨部材10Bは、中間転写ベルト2に表面に対して接離可能に設けられたローラで構成されており、その表面には、図3に示す研磨シートで構成された研磨層10B1が設けられている。なお、図2において符号10Cは、中間転写ベルト2を挟んで研磨部材10Bに対向するバックアップローラを示している。
研磨部材10Bが接離されるための構成として、図2において符号S1で示す反射光受光型のトナーセンサが用いられる。トナーセンサS1は、中間転写ベルト2に転写されたトナーの付着量を検知する部材であり、この付着量を一定量に制御するための検知手段として用いられるようになっている。また、トナーセンサS1は、中間転写ベルト2に転写される各色のトナー像の位相出力を用いた位相合わせ制御のための検知部材としても用いられる。
本実施形態では、トナーセンサS1からの検知出力において十分な反射光量が得られなくなって中間転写ベルト2の地肌部分とトナー付着部分とのコントラストが低下し、誤検知が発生しやすくなる場合に中間転写ベルト2の表面状態として、フィルミングが発生して上述した十分な反射光量が得られなくなった不良状態であることを判断して研磨部材10Bを中間転写ベルト2に接触させる態位を設定するようになっている。
研磨部材10Bを接離する機構は、図示していないが、トナーセンサS1からの検知信号を入力されると研磨部材10Bの回転軸を接離方向に移動させるリンク機構や摺動機構が用いられる。
図3は、研磨部材10Bの詳細を説明するための図であり、同図において研磨部材10Bは、ローラ状の基体としてアルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属製ローラ、あるいは、POM、ポリアミド樹脂、PC等の樹脂製ローラが用いられている。
ローラ基体の外周面に設けられている研磨シート10B1は、住友スリーエム株式会社製の「3Mラッピングフィルムシート」等の研磨シートが用いられている。
研磨面の仕様は一般的に粒度で表わされ、中間転写ベルト2上のフィルミング物質である残留微粒子トナーやトナーから離脱した外添剤等を除去できて、しかも中間転写ベルト21自体の表面を傷付けないために、粒度及びメッシュナンバーとしては、0.3μm(#15,000)から、1.0μm(#8,000)の範囲の仕様のシートが望ましい。砥粒の種類としては、酸化アルミニウム、或いは酸化クロムにより構成されている。また、シート基材厚みは75μmである。 このような構成を備えた研磨シート10B1は、ローラ基体の外周面に対して所定幅のテープ状に裁断されたものがスパイラル状に捲装されて接着されている。
一方、図2において符号110は、潤滑剤塗布装置であり、この装置110は、中間転写ベルト2の移動方向における研磨部材10Bの下流側に配置されており、固形潤滑剤110Aとこれを削り取って中間転写ベルト2に供給する回転可能な潤滑剤塗布ブラシ110Bとを備えて構成されている。
潤滑剤塗布装置110は、研磨後の中間転写ベルト2に対して潤滑剤を塗布することにより、中間転写ベルト2の表面での摩擦係数を低下させてクリーニングブレード10Aに対する摺擦抵抗の増加を抑制して中間転写ベルト2の摩耗を抑制する共に、トナー粒子と中間転写ベルト2との離形性を良好に維持して転写工程でのトナー粒子の転移性を向上させるようになっている。
本実施形態は以上のような構成であるから、中間転写ベルト2の経時変化により表面に付着したトナーやこれから離脱した外添剤が層状に堆積してフィルミングが発生した場合をトナーセンサS1により検知すると、研磨部材10Bが中間転写ベルト2に接触する。 中間転写ベルト2は、その移動過程においてクリーニングブレード10Aがその当接圧力によって転写残トナーや外添剤のうちで、比較的遊離しやすい状態にあるものが掻き取られて除去される。
一方、クリーニングブレード10Aを通過して中間転写ベルト2は、その表面に堆積して固着しているトナーや外添剤によるフィルミングが研磨部材10Bによって研磨される。
研磨部材10Bは、その表面に研磨シートが用いられる研磨層10B1が設けられているので、研磨材を供給して付着させる場合と違って、研磨材が遊離することがなく飛散したり振るい落とされたりすることがない状態で研磨を行うことができる。
これにより、中間転写ベルト2は、研磨層10B1との間に研磨材を十分に接触させてフィルミングを削り取られることができるので、フィルミングを良好に除去することができる。
一方、トナーセンサS1による中間転写ベルト2の表面状態において、フィルミングによる反射特性の悪化が改善された場合には、研磨部材10Bが中間転写ベルト2から離される。これにより、中間転写ベルト2の摩耗を抑制して長寿命化が得られる。
研磨部材10Bの位置を通過した中間転写ベルト2は、潤滑剤塗布装置110による潤滑剤の塗布を受けて、1次転写工程のために準備される。
本実施形態においては、研磨部材10Bが表面に設けられている研磨層が直接中間転写ベルト2に接触するので、ブラシを接触させる場合と違って、研磨材を直接ベルト表面に接触させることにより、ブラシを用いた場合のような撓み変形による研磨材と中間転写ベルト2との接触圧力の低下などを来すこと研磨作用を得ることができる。
1 画像形成装置
2 中間転写ベルト
3 感光体ドラム
10 クリーニング装置
10A クリーニングブレード
10B 研磨部材
10B1 研磨層に用いられる研磨シート
特開2008−197478号公報 特開2006−3604号公報

Claims (5)

  1. 電子写真方式により画像形成される像担持体に担持されたトナー像が転写される中間転写体を対象として、該中間転写体から記録媒体にトナー像が転写された後、該中間転写体のクリーニングに用いられるクリーニング装置であって、
    前記中間転写体の移動方向上流側に配置されて該中間転写体に当接するクリーニング部材と、該中間転写体の移動方向において前記クリーニング部材の下流側に配置されて該中間転写体の表面に対して接離可能に設けられ、研磨層を表面に有する研磨部材とを備えたことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記研磨部材は、前記中間転写体の表面状態を検知する検知手段の検知結果に応じて接離状態を制御されることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記研磨層は、前記研磨部材の表面に捲装された研磨材シートで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のクリーニング装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のクリーニング装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
  5. 複数の色の作像部を備え、各作像部で形成されたトナー像を中間転写体に順次1次転写した後、記録媒体に対して重畳トナー像を2次転写により一括転写する構成を備えたことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012155271A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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