JP2010186092A - レンズモジュールの製造方法、レンズモジュール、カメラモジュール、及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】精度の高いレンズモジュールを効率よく製造する。
【解決手段】光軸方向に移動可能なレンズユニット122を少なくとも1つ備えるレンズモジュール123の製造方法であって、基板に複数のレンズ152が形成されたレンズ基板150を形成するレンズ基板形成工程S11と、レンズ基板に形成された各レンズ152の周縁部153を光軸方向D1、D3に貫通する少なくとも1つの貫通孔154、156を形成する貫通孔形成工程S12と、を含む。
【選択図】図2
【解決手段】光軸方向に移動可能なレンズユニット122を少なくとも1つ備えるレンズモジュール123の製造方法であって、基板に複数のレンズ152が形成されたレンズ基板150を形成するレンズ基板形成工程S11と、レンズ基板に形成された各レンズ152の周縁部153を光軸方向D1、D3に貫通する少なくとも1つの貫通孔154、156を形成する貫通孔形成工程S12と、を含む。
【選択図】図2
Description
本発明は、レンズモジュールの製造方法、レンズモジュール、カメラモジュール、及び電子機器等に関する。
近年では、カメラモジュールは、携帯電話機、携帯型コンピュータ等の携帯型の電子機器等への搭載が進んでおり、いわゆるウェハレベルのカメラモジュールが提案されている。
このようなウェハレベルのカメラモジュールとして、ウェハレベル・チップサイズ・パッケージ構造の固体撮像素子チップと、固体撮像素子チップの周囲を覆う筒状の外枠体によって構成されたカメラモジュールが特許文献1に開示されている。当該カメラモジュールは、外枠体の一端に固体撮像素子チップにおける受光面に集光される複数のレンズを保持するレンズバレルが螺着固定され、他端に固体撮像素子チップの面一の端面が嵌合されている。そして、レンズの光軸が固体撮像素子チップの受光面の中心に垂直固定されるようにして、固体撮像素子チップをレンズバレルに取付ける際の光軸ずれを最小限に抑制している。
しかしながら、携帯電話等の電子機器に用いられるカメラモジュールは、電子機器の小型化に伴って、さらなる小型化、及びズームやオートフォーカス等の機能の具備等の高性能化も要請されている。例えば、レンズユニット内の群内偏芯のみならず、複数のレンズユニットを含むカメラモジュールにおけるレンズユニット間の群間偏芯が生じないように、カメラモジュールの高精度化がカメラモジュールの小型化と共に要求される。また、カメラモジュールの小型化、高性能化に加えて、その製造工程を含むコストや手間の低減が求められている。
本発明に係る幾つかの態様によれば、精度の高いレンズモジュール及びカメラモジュールを効率よく製造できる。
本発明の一態様は、光軸方向に移動可能なレンズユニットを少なくとも1つ備えるレンズモジュールの製造方法であって、基板に複数のレンズが形成されたレンズ基板を形成するレンズ基板形成工程と、前記レンズ基板の前記複数のレンズの各レンズの周縁部を前記光軸方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、を含むレンズモジュールの製造方法に関係する。
本発明の一態様によれば、レンズユニットを形成する際にレンズ基板の周縁部に形成した貫通孔を当該レンズ基板の位置決めに利用することができるので、レンズユニットを製造する際の位置ずれを未然に防止できる。
このとき、本発明の一態様では、前記レンズ基板形成工程では、複数のレンズ基板を形成し、前記貫通孔形成工程では、前記各レンズの周縁部を前記光軸方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を形成し、前記貫通孔形成工程の後に前記複数のレンズ基板を前記光軸方向に積層する積層工程を含み、前記積層工程では、前記光軸方向から見て前記複数のレンズ基板に形成した前記貫通孔の位置を重ねるように、前記複数のレンズ基板を前記光軸方向に積層することとしてもよい。
このようにすれば、複数のレンズ基板を光軸方向に積層させてレンズユニットを製造する際の位置ずれを抑制できるので、レンズモジュールを製造の精度が向上する。
また、本発明の一態様では、前記貫通孔形成工程では、前記各レンズの前記周縁部を前記光軸方向に貫通する少なくとも2つの貫通孔を形成し、前記少なくとも2つの貫通孔のうちの一方を長穴形状に形成することとしてもよい。
このようにすれば、レンズ基板を積層させてレンズモジュールを製造する際に、レンズ基板の製造時の部品精度に誤差が生じた場合でも、少なくとも一方の貫通孔を長穴形状としておくことによって回転止めの働きを持たせ、当該誤差の影響を吸収することができる。
また、本発明の一態様では、前記貫通孔形成工程では、前記2つの貫通孔のうちの一方である長穴形状の貫通孔と、前記2つの貫通孔のうちの他方の貫通孔とを、前記レンズの中心に対して非対称の位置に形成することとしてもよい。
このようにすれば、レンズ基板を積層させてレンズモジュールを製造する際に、誤ってレンズ基板を逆方向に設置するのを未然に防げるようになる。
また、本発明の一態様では、貫通孔形成工程では、前記各レンズの前記周縁部を光軸方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔及び切欠部を形成することとしてもよい。
このようにすれば、レンズ基板を積層させてレンズモジュールを製造する際に、レンズ基板の製造時の部品精度に誤差が生じた場合でも、少なくとも一方の貫通孔を切欠部としておくことによって回転止めの働きを持たせ、当該誤差の影響を吸収することができる。
また、本発明の一態様では、前記貫通孔形成工程では、前記少なくとも1つの貫通孔と、前記切欠部とを、前記レンズの中心に対して非対称の位置に形成することとしてもよい。
このようにすれば、レンズ基板を積層させてレンズモジュールを製造する際に、誤ってレンズ基板を逆方向に設置するのを未然に防げるようになる。
また、本発明の一態様では、前記各レンズの前記周縁部に対して前記光軸方向に厚みを付加する厚み付加工程を含み、前記貫通孔形成工程では、前記厚みが付加された前記周縁部を前記光軸方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を形成し、前記積層工程では、前記光軸方向から見て前記厚みが付加された前記周縁部に形成した前記貫通孔の位置を重ねるように、前記複数のレンズ基板を前記光軸方向に積層することとしてもよい。
このようにすれば、レンズ基板のレンズの周縁部に対して光軸方向に厚みを付加するので、レンズ基板が薄くなっても、レンズユニットの光軸方向の厚みを持たせることができる。
また、本発明の一態様では、前記レンズ基板形成工程では、複数のレンズ基板を形成し、前記レンズ基板形成工程の後に、前記複数のレンズ基板を前記光軸方向に積層する積層工程を含み、前記貫通孔形成工程では、前記積層工程の後に前記各レンズの周縁部を前記光軸方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を形成することとしてもよい。
このようにすれば、複数のレンズ基板を光軸方向に積層後に、貫通孔形成工程を行うことによって、当該複数のレンズ基板の各レンズの周縁部に貫通孔を形成する際の貫通孔の位置精度を確保することができる。
また、本発明の一態様では、前記レンズ基板形成工程では、複数のレンズ基板を形成し、前記レンズ基板形成工程の後に、前記複数のレンズ基板を前記光軸方向に積層する積層工程を含み、前記貫通孔形成工程では、前記積層工程の間に前記各レンズの周縁部を前記光軸方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を形成することとしてもよい。
このようにすれば、複数のレンズ基板を光軸方向に積層する積層工程間に、貫通孔形成工程を行うことによって、当該複数のレンズ基板の各レンズの周縁部に貫通孔を形成する際の貫通孔の位置精度を確保することができる。
また、本発明の一態様では、前記各レンズの前記周縁部に対して前記光軸方向に厚みを付加する厚み付加工程を含み、前記貫通孔形成工程では、前記厚みが付加された前記周縁部を前記光軸方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を形成することとしてもよい。
このようにすれば、レンズ基板のレンズの周縁部に対して光軸方向に厚みを付加するので、レンズ基板が薄くなっても、レンズユニットの光軸方向の厚みを持たせることができる。
また、本発明の一態様では、前記貫通孔形成工程後に前記貫通孔に軸部を挿通する軸部挿通工程と、前記軸部挿通工程後に前記レンズ基板に形成された前記複数のレンズの各々に切り分ける切断工程と、前記切断工程後に前記レンズユニットを光軸方向に移動させて前記レンズモジュールを組み立てる組立工程と、を含むこととしてもよい。
このようにすれば、精度のよい複数のレンズユニットを効率よく製造することができるようになる。
また、本発明の一態様では、前記貫通孔形成工程では、前記貫通孔の表面を摺動性を有する材質で形成することとしてもよい。
このようにすれば、軸部を介してレンズユニットを光軸方向に移動する際の移動がより円滑になる。
また、本発明の他の態様は、光軸方向に移動可能なレンズユニットを少なくとも1つ備えるレンズモジュールであって、前記レンズユニットは、基板に複数のレンズが形成されたレンズ基板から前記複数のレンズの各レンズを切り分けることで形成された光学素子と、前記光学素子の前記各レンズの周縁部に形成された少なくとも1つの貫通孔を前記光軸方向に貫通する軸部と、を含むレンズモジュールに関係する。
本発明の他の態様によれば、レンズ基板を積層させてレンズユニットを形成する際に位置決めとして利用した貫通孔をそのまま、レンズユニットを光軸方向に移動させる軸部を貫通させるための貫通孔として利用できる。
このとき、本発明の他の態様では、前記光学素子の前記レンズの周縁部に対して前記光軸方向に厚みを付加するために設けられたスペーサ又はスリーブ部を含み、前記軸部は、前記スペーサ又はスリーブ部によって厚みが付加された前記各レンズの周縁部に形成された前記少なくとも1つの貫通孔を前記光軸方向に貫通することとしてもよい。
このようにすれば、レンズ基板のレンズの周縁部に対して光軸方向に厚みを付加するので、レンズ基板が薄くなっても、レンズユニットの光軸方向の厚みを持たせることができる。
また、本発明の他の態様は、上記に記載のレンズモジュールと、前記レンズモジュールにて結像された光を電気信号に変換する撮像素子と、を含むカメラモジュールに関係する。
また、本発明の他の態様は、上記に記載のカメラモジュールを含む電子機器に関係する。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.第1の実施形態
1.1.構成
図1(A)、図1(B)に本発明の第1の実施形態のレンズモジュールを含むカメラモジュールの構成例を示す。図1(A)は、本実施形態のカメラモジュールの平面図であり、図1(B)は、図1(A)のA−A断面図である。
1.1.構成
図1(A)、図1(B)に本発明の第1の実施形態のレンズモジュールを含むカメラモジュールの構成例を示す。図1(A)は、本実施形態のカメラモジュールの平面図であり、図1(B)は、図1(A)のA−A断面図である。
本実施形態のカメラモジュール120は、図1(B)に示すように、第1のレンズユニット122、第2のレンズユニット124、シャフト126(軸部)、撮像素子108、及びIRカットフィルタ110を含む。第2の構成例では、カメラモジュール120は、2つのレンズユニット122、124がシャフト126に対して摺動自在に嵌合されている。そして、当該シャフト126を介して光軸方向D1、D3に移動可能な構成となっているレンズモジュール123にて結像された光を、撮像素子108で電気信号に変換する。
本実施形態では、第1のレンズユニット122では、先端側レンズ130が形成された先端側光学素子128と後端側レンズ134が形成された後端側光学素子132との間に、スペーサ136が光軸方向D1、D3に接着して設けられている。すなわち、光学素子128、132のレンズ130、134の周縁部129、133の光軸方向D1,D3での厚さを持たせるように、スペーサ136が光軸方向D1、D3に接着されている。そして、第1のレンズユニット122は、当該スペーサ136をスリーブ部としてシャフト126に摺動自在に嵌合されている。
また、同様にして、第2のレンズユニット124では、先端側レンズ140が形成された先端側光学素子138と後端側レンズ144が形成された後端側光学素子142との間に、スペーサ146が光軸方向D1、D3に接着して設けられている。すなわち、光学素子138、142のレンズ140、144の周縁部139、143の光軸方向D1,D3での厚さを持たせるように、スペーサ146が光軸方向D1、D3に接着されている。そして、第2のレンズユニット124は、当該スペーサ146をスリーブ部としてシャフト126に摺動自在に嵌合されている。
このように本実施形態では、レンズ基板から複数のレンズの各レンズを切り分けることで形成された光学素子128、132、138、142に、スペーサ136、146を接着することによって、光軸方向D1,D3での厚さを確保している。このようにすることによって、カメラモジュール120の小型化に伴って光学素子128、132、138、142が薄くなっても、レンズユニット122、124をスペーサ136、146によって光軸方向D1、D3に厚みを持たせることができる。このため、レンズユニット122、124を光軸方向に移動させるシャフト126がレンズユニット122、124と嵌合する部分を、光軸方向D1、D3に大きく確保することができる。従って、レンズユニット122、124がシャフト126を介して光軸方向D1、D3に移動する際に、レンズユニット122、124が光軸方向D1、D3に対してぶれずに、光軸方向D1、D3に対する偏芯の発生を抑制できる。
また、レンズユニット122、124をスペーサ136、146によって光軸方向D1、D3に厚みを持たせることによって、各レンズユニット122、124内における各レンズ130、134、140、144の群内偏芯の発生を抑制した上で、各レンズユニット122、124間の群間偏芯の発生を抑制することが出来る。
1.2.製造方法
図2は、本実施形態に係るレンズモジュールの製造方法を示すフローチャートである。本実施形態では、レンズモジュールの製造方法は、主にウェハレベルのカメラモジュールに含まれるレンズモジュールの製造に使用され、図2に示すように、レンズ基板形成工程S11、貫通孔形成工程S12、積層工程S13、軸部挿通工程S14、切断工程S15、及び組立工程S16を含む。
図2は、本実施形態に係るレンズモジュールの製造方法を示すフローチャートである。本実施形態では、レンズモジュールの製造方法は、主にウェハレベルのカメラモジュールに含まれるレンズモジュールの製造に使用され、図2に示すように、レンズ基板形成工程S11、貫通孔形成工程S12、積層工程S13、軸部挿通工程S14、切断工程S15、及び組立工程S16を含む。
レンズ基板形成工程S11では、図3に示すように、レンズ用硝材、例えば、ガラスや透明な樹脂、あるいはその複合材等からなる光学ウェハである基板150の上に複数(例えば数千個)のレンズ152を形成する。本実施形態では、レンズ基板150は、例えば半導体製造で一般的なリソグラフィ技術、エッチング技術等を使用して形成する。なお、レンズ基板形成工程S11にレンズ基板150に形成された各レンズ152の周縁部153の光軸方向D1での厚さが、各レンズ152の光軸方向D1での厚さよりも厚くなるように、周縁部153に厚みを付加する厚み形成工程を含むこととしてもよい。すなわち、貫通孔形成工程S12の前に各レンズ152の周縁部153を光軸方向D1に厚くしてから、厚くなった周縁部153に貫通孔154、156を形成することとしてもよい。
次に、貫通孔形成工程S12で、レンズ基板150に形成された各レンズ152の周縁部153に対して、図3に示すように、光軸方向D1、D3に貫通する貫通孔154、156をエッチング技術等により形成する。貫通孔形成工程S12で形成される貫通孔154、156は、後述するように、積層工程S13では、複数のレンズ基板150、160及び複数のスペーサ(切断前)170、180、190を積層する際の位置決めのマーキングとして利用される。そして、軸部挿通工程S14では、貫通孔154、156は、レンズユニットを光軸方向D1、D3に移動させる際の移動手段となるシャフトSH1、SH2(軸部、図6〜7に図示)を挿通させる貫通孔として利用される。なお、レンズユニットを光軸方向D1、D3に移動させる際の移動が円滑になるようにするために、貫通孔形成工程S12では、貫通孔154、156の表面を摺動性を有する樹脂等の材質でコーティングしておくことが好ましい。
次に、積層工程S13で、図4に示すように、同じ大きさであって、かつ同じ個数及び配置でレンズが形成されたレンズアレイとなる複数のレンズ基板150、160を光軸方向D1、D3に積層する。積層工程S13では、光軸方向D1、D3から見て複数のレンズ基板150、160に形成した貫通孔154、156の位置が重なるように、複数のレンズ基板150、160を光軸方向D1、D3に積層する。本実施形態では、図4に示すように、積層工程S13では、レンズ基板150、160の間に、所定の厚さを有し、かつレンズ152、162と当接する部分にエッチング技術等により開口部182を形成したスペーサ180を挟むようにして設けることによって、レンズユニットの光軸方向D1に厚みを持たせている。すなわち、本実施形態では、積層工程S13は、各レンズ152の周縁部153の光軸方向D1での厚さが、例えばレンズ基板150に形成された各レンズ152の光軸方向D1での厚さよりも厚くなるように、周縁部153に厚みを付加する厚み付加工程を兼用している。なお、本実施形態では、切断前のスペーサ180は、レンズ基板150、160と略同一の大きさである。
また、本実施形態では、切断前のスペーサ170、180、190の開口部172、182、192の周縁部には、エッチング技術等により光軸方向D1、D3に貫通させたスペーサ側貫通孔194、196が、レンズ基板150、160に形成された貫通孔154、156と重なる位置に設けられている。なお、本実施形態では、積層工程S13の前に貫通孔形成工程S12を行っているが、貫通孔形成工程S12は、積層工程S13の後、又は積層工程S13の間に行うこととしてもよい。すなわち、例えば、レンズ基板150、160及び切断前のスペーサ170、180、190の端部に位置決め用のマーキングをエッチング技術等により別途形成しておけば、レンズ基板150、160及びスペーサ170、180、190を積層してから、貫通孔154、156、194、196を形成してもよい。このように、レンズ基板150、160及びスペーサ170、180、190を積層してから貫通孔154、156、194、196を形成する方が貫通孔154、156、194、196の位置が各レンズ基板150、160及びスペーサ170、180、190毎にずれることがなくなって、位置精度を確保することができるので望ましい。
このように本実施形態では、レンズユニットの光軸方向D1に厚みを持たせるために、図4に示すように、積層工程S13では、略同一の大きさのレンズ基板150、160と、略同一の大きさの切断前のスペーサ170、180、190とを交互に積層させて、レンズモジュールに含まれるレンズユニットを複数まとめて形成している。すなわち、略同一の大きさの第1〜第N(Nは2以上の整数)のレンズ基板及び第1〜第Nのスペーサからレンズモジュールが形成される場合に、第i(1≦i≦N−1)のレンズ基板と第i+1のレンズ基板との間に少なくとも1つのスペーサを挟むように、レンズ基板とスペーサが互い違いに積層することによって、ダイシングで切り分ける前の複数のレンズユニットが形成される。
その際に、レンズ基板150のレンズ152とレンズ基板160のレンズ162との間隔を一定に固定する場合は、レンズ基板150とスペーサ180との間、及びスペーサ180とレンズ基板160との間に接着剤等を塗布して接着する。これに対して、双方のレンズ152、162を光軸方向D1、D3に接離自在にする場合には、レンズ基板150とスペーサ180、又はスペーサ180とレンズ基板160との間を非接着にして、そのまま積層する。
すなわち、少なくとも1つのスペーサを介して第1〜第Nのレンズ基板を積層する際に、図5に示すように、まず第iのレンズ基板に対して第i+1のレンズ基板が光軸方向に移動させるか否かを判断する(S51)。第iのレンズ基板に対して第i+1のレンズ基板を固定する場合には、第iのレンズ基板と第iのスペーサとの間に接着剤を塗布してから(S52)、第iのレンズ基板の上に第iのスペーサを積層する(S53)。その後、第iのスペーサと第i+1のレンズ基板との間に接着剤を塗布して(S54)、第iのスペーサの上に第i+1のレンズ基板を積層する(S55)。換言すると、第iのレンズ基板とスペーサとの間、及びスペーサと第i+1のレンズ基板との間の接着を行う。
これに対して、第iのレンズ基板に対して第i+1のレンズ基板を光軸方向に移動させる場合には、図5に示すように、第iのレンズ基板と第iのスペーサとの間に接着剤の塗布を省略して非接着にし、そのまま第iのレンズ基板の上に第iのスペーサを積層する(S53)。その後、第iのスペーサと第i+1のレンズ基板との間に接着剤を塗布して(S54)、第iのスペーサの上に第i+1のレンズ基板を積層する(S55)。
なお、本実施形態では、第iのレンズ基板に対して第i+1のレンズ基板が光軸方向に移動可能にする場合に、第iのレンズ基板と第iのスペーサとの間を非接着にしているが、第iのスペーサと第i+1のレンズ基板との間を非接着にするようにしてもよい。換言すると、第iのレンズ基板と第iのスペーサとの間、又は当該第iのスペーサと第i+1のレンズ基板との間の少なくとも何れかを非接着にすることによって、第iのレンズ基板に対して第i+1のレンズ基板を光軸方向に移動可能にすることができる。
また、本実施形態では、前述したように、スペーサ170、180、190の開口部172、182,192の周縁部には、光軸方向D1、D3に貫通するスペーサ側貫通孔194、196が、レンズ基板150、160に形成された貫通孔154、156と重なる位置に形成されている。このように貫通孔194、196を形成することによって、積層工程S13で、レンズ基板150、160及びスペーサ170、180、190を交互に積層する際に、レンズ基板150、160の貫通孔154、156と、スペーサ170、180、190のスペーサ側貫通孔194、196とを位置合わせするためのマーキングに利用することができる。すなわち、レンズ基板150、160の貫通孔154、156と、スペーサ170、180、190のスペーサ側貫通孔194、196が光軸方向に貫通する配置となるように、位置決めを行うことができる。このため、レンズ基板150、160とスペーサ170、180、190を積層させてレンズユニットを製造する際の位置ずれを抑制して、レンズモジュールを製造する際の精度が向上する。
積層工程S13が完了すると、図6に示すように、貫通孔194、196に摺動させるように、ステンレス等の金属や硬質の樹脂等からなる軸部となるシャフトSH1、SH2を貫通孔194、196に挿通する(軸部挿通工程S14)。
軸部挿通工程S14が完了すると、図7に示すように、レンズユニット111ごとにダイシングして別個に切り離す(切断工程S15)。そして、レンズモジュール101の所望の光学性能を実現するために、図8に示すように、各レンズユニット111a、111b、111cを光軸方向に移動させて、これらのレンズユニット111a、111b、111c間の距離を所望の大きさに設定して、レンズモジュールを組み立てる(組立工程S16)。このとき、レンズユニット111a、111b、111c間の光軸方向の距離を調整できるようにするために、前述したように、積層工程S13では、これらのレンズユニット111a、111b、111c間を非接着にしてレンズ基板、スペーサを積層する。これに対し各レンズユニット111a、111b、111c内に含まれる各光学素子及び各スペーサ間は、各光学素子に切り離す前段階の各レンズ基板及び各スペーサ間を積層の際に接着してからダイシングすることによって、それぞれのレンズユニット111a、111b、111cを形成している。そして、これらのレンズユニット111a、111b、111cを互いに光軸方向に接離可能な状態にして、所望の光学性能を得るために、レンズユニット111a、111b、111cを光軸方向に移動させる。
このように、本実施形態では、レンズユニットを構成する各レンズの厚さが薄くても、スペーサをレンズ基板間に積層させることで、レンズ群の厚みを確保することができる。従って、レンズユニットを光軸方向に移動させる際にレンズユニットがこじれることがなく、各レンズユニット間の群間偏芯の発生を抑制することができる。そして、ズームやオートフォーカス等の機能を備えるために、光軸方向に移動可能な複数のレンズユニット111a、111b、111cを含むレンズモジュール101を複数まとめて容易に効率よく製造することができる。
また、本実施形態では、積層されたレンズ基板150、160やスペーサ170、180、190を切り分けることによって形成される各光学素子や各スペーサがレンズモジュール製造の際にバラバラにならないようにするために、軸部挿通工程S14の完了後に切断工程S15を実行している。なお、切断工程S15を実行してから軸部挿通工程S14を実行することも可能である。
また、前述した図6、図7では、レンズユニットをシャフトSH1、SH2によって光軸方向D1、D3に移動させる本実施形態のレンズモジュールの製造方法の概略的な説明図を示している。これに対して、レンズユニットをアクチュエーターによって光軸方向に移動可能とする場合には、積層工程S13が完了した後に、切断工程S15を実行して、図9に示すようなレンズユニット111dを形成する。
本実施形態のレンズモジュールを製造する際に、レンズ基板の間に設けられるスペーサ170、180、190は、ダイシングができる材質であって、遮光黒色である程度の強度があり、かつ摺動性が良いか、シャフトコートが出来る材質であることが好ましい。また、レンズユニットを光軸方向D1、D3に移動する際の移動が円滑になるようにするために、レンズ基板150、160と同様に、スペーサ170、180、190の貫通孔形成工程では、貫通孔の表面を、摺動性を有する材質でコーティングしてもよい。
また、仮にレンズ基板150から各レンズ152ごとに切り分けることによって形成される各光学素子150eの周縁部153eに貫通するシャフトが1つの場合では、シャフトに対して光学素子150eが回転してしまうおそれがある。このため、光学素子150eには、レンズ152の周縁部153eを光軸方向に貫通する少なくとも2つの貫通孔154、156を形成し、これらの貫通孔154、156ごとにそれぞれのシャフトSH1、SH2を挿通させることが好ましい。すなわち、一方の貫通孔を光学素子150eの回転防止用の穴とすることが好ましい。その際に、貫通孔154、156の両方ともシャフトSH1、SH2と嵌合する丸穴形状とした場合では、僅かな誤差でも作動不良につながるおそれがある。このため、本実施形態では、製造時の部品精度に誤差が生じる場合に備えて、当該誤差の影響を吸収するために、図10に示すように、これらの貫通孔154、156のうち一方を長穴形状の貫通孔157として回転止めの働きを持たせ、他方をシャフトSH1、SH2の一方と嵌合する丸穴形状の貫通孔154として形成してもよい。
さらに、光学素子150eがシャフトSH1、SH2に対してがたつくことなく安定して摺動しながら移動するために、貫通孔154、157は、互いの距離を確保することが望ましいので、図10に示すように、レンズ152を介して互いに反対側に位置することが好ましい。このとき、貫通孔154、157がレンズ152の中心Oに対して対称となる位置に形成されると、レンズモジュールが万が一バラバラに外れた際に修復する場合に、光学素子150eを誤って逆の向きにして組み付けられて、レンズモジュールのレンズ性能が悪化するおそれがある。このため、本実施形態では、レンズモジュールが万が一バラバラに外れた際に修復する場合に、光学素子150eを誤って逆の向きにしてレンズモジュールを組み立てないようにするために、図10に示すように、これらの貫通孔154、157は、レンズ152の中心Oに対して非対称となる位置に形成されている。
なお、図10に示す一実施形態では、レンズ152の周縁部153に形成する貫通孔として、通常の丸穴154と長穴157が形成されているが、当該貫通孔は、かかる形状に限定されない。すなわち、光学素子150eのシャフトSH1、SH2に対する回転防止及び製造時の部品精度の誤差の影響を吸収するためには、図11に示すように、周縁部153fに形成されるシャフトSH1、SH2の一方と嵌合する丸穴となる貫通孔154に対する他方の貫通孔を例えば略U字型の切欠部158としてもよい。また、このとき、レンズモジュールが万が一バラバラに外れた際に修復する場合に、光学素子150fを誤って逆の向きにしてレンズモジュールを組み立てないようにするために、貫通孔154と切欠部158は、レンズ152の中心Oに対して非対称となる位置に形成されている。
2.第2の実施形態
図12(A)、(B)は、第2の実施形態のレンズモジュールの製造方法の概略的な説明図である。本実施形態では、レンズ基板260に形成された各レンズ262の周縁部263の光軸方向D1、D3での厚さが、各レンズ262の光軸方向D1、D3での厚さよりも厚くなるように、周縁部263に付加する厚みとして当該周縁部263に凸形状のスリーブ部268を形成する。すなわち、各レンズ262の周縁部263を少なくともレンズ262より光軸方向D1、D3に厚くなるように周縁部263に厚みを付加するために、第1の実施形態におけるスペーサの代わりに、レンズ262の周縁部263に有するスリーブ部268を凸状に厚く形成することで代替している。また、本実施形態では、スリーブ部268にシャフトを挿通させて、レンズユニットを光軸方向に移動可能にするための貫通孔264、266が光軸方向D1、D3を貫通するように形成されている。
図12(A)、(B)は、第2の実施形態のレンズモジュールの製造方法の概略的な説明図である。本実施形態では、レンズ基板260に形成された各レンズ262の周縁部263の光軸方向D1、D3での厚さが、各レンズ262の光軸方向D1、D3での厚さよりも厚くなるように、周縁部263に付加する厚みとして当該周縁部263に凸形状のスリーブ部268を形成する。すなわち、各レンズ262の周縁部263を少なくともレンズ262より光軸方向D1、D3に厚くなるように周縁部263に厚みを付加するために、第1の実施形態におけるスペーサの代わりに、レンズ262の周縁部263に有するスリーブ部268を凸状に厚く形成することで代替している。また、本実施形態では、スリーブ部268にシャフトを挿通させて、レンズユニットを光軸方向に移動可能にするための貫通孔264、266が光軸方向D1、D3を貫通するように形成されている。
このように本実施形態では、レンズユニットを構成する各レンズが薄くても、スリーブ部268の厚みを確保することができるため、レンズユニットを光軸方向に移動させる際にレンズユニットがこじれることがなく、各レンズユニット間の群間偏芯の発生を抑制することができる。また、複数のレンズ基板250、260を光軸方向D1、D3に積層してからダイシングで切り分けることによってレンズユニットを形成する際に、スリーブ部268を設けることによって光軸方向D1、D3に厚みを確保したレンズ262の周縁部263に形成した貫通孔264、266を位置決めのマーキングに利用する。このように、貫通孔264、266を位置決めのマーキングに利用することによって、レンズモジュールを製造する上での精度が向上する。さらに、第1の実施形態に比べて部品点数を少なくすることができるため、組立精度がよくなる他、生産コストの低減も見込まれる。
3.電子機器
図13は、本実施形態のカメラモジュールが搭載された電子機器の一例である携帯電話機の斜視図である。本実施形態のカメラモジュール16は、携帯電話機10の操作部や表示画面が設けられる表面12の裏側となる背面14に設けられている。なお、カメラモジュール16が設けられる部位は、携帯電話機10の背面側に限定されず、他の部位に設置しても良い。また、本実施形態のカメラモジュールを搭載する電子機器は、携帯電話機に限定されず、例えば携帯型コンピュータ等の携帯型電子機器やその他の電子機器等にも適用可能である。
図13は、本実施形態のカメラモジュールが搭載された電子機器の一例である携帯電話機の斜視図である。本実施形態のカメラモジュール16は、携帯電話機10の操作部や表示画面が設けられる表面12の裏側となる背面14に設けられている。なお、カメラモジュール16が設けられる部位は、携帯電話機10の背面側に限定されず、他の部位に設置しても良い。また、本実施形態のカメラモジュールを搭載する電子機器は、携帯電話機に限定されず、例えば携帯型コンピュータ等の携帯型電子機器やその他の電子機器等にも適用可能である。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは、当業者には、容易に理解できるであろう。従って、このような変形例は、全て本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、明細書または図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書または図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、レンズモジュール、カメラモジュール、及び電子機器の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
100、120 カメラモジュール、102、122、124 レンズユニット、
101、103、123 レンズモジュール、104 アクチュエーター、
106 回路基板、108 撮像素子、110 IRカットフィルタ、
128、132、138、142 光学素子、150、160 レンズ基板、
129、133、139、143、153、163 周縁部、
130、134、140、144、152、162 レンズ、
136、146 スペーサ、154、156、194、196 貫通孔、
170、180、190 スペーサ(切断前)、
126、SH1、SH2 シャフト(軸部)
S11 レンズ基板形成工程、S12 貫通孔形成工程、S13 積層工程、
S14 軸部挿通工程、S15 切断工程、S16 組立工程
101、103、123 レンズモジュール、104 アクチュエーター、
106 回路基板、108 撮像素子、110 IRカットフィルタ、
128、132、138、142 光学素子、150、160 レンズ基板、
129、133、139、143、153、163 周縁部、
130、134、140、144、152、162 レンズ、
136、146 スペーサ、154、156、194、196 貫通孔、
170、180、190 スペーサ(切断前)、
126、SH1、SH2 シャフト(軸部)
S11 レンズ基板形成工程、S12 貫通孔形成工程、S13 積層工程、
S14 軸部挿通工程、S15 切断工程、S16 組立工程
Claims (16)
- 光軸方向に移動可能なレンズユニットを少なくとも1つ備えるレンズモジュールの製造方法であって、
基板に複数のレンズが形成されたレンズ基板を形成するレンズ基板形成工程と、
前記レンズ基板の前記複数のレンズの各レンズの周縁部を前記光軸方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、
を含むことを特徴とするレンズモジュールの製造方法。 - 請求項1において、
前記レンズ基板形成工程では、複数のレンズ基板を形成し、
前記貫通孔形成工程では、前記各レンズの周縁部を前記光軸方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を形成し、
前記貫通孔形成工程の後に前記複数のレンズ基板を前記光軸方向に積層する積層工程を含み、
前記積層工程では、
前記光軸方向から見て前記複数のレンズ基板に形成した前記貫通孔の位置を重ねるように、前記複数のレンズ基板を前記光軸方向に積層することを特徴とするレンズモジュールの製造方法。 - 請求項1又は2において、
前記貫通孔形成工程では、
前記各レンズの前記周縁部を前記光軸方向に貫通する少なくとも2つの貫通孔を形成し、前記少なくとも2つの貫通孔のうちの一方を長穴形状に形成することを特徴とするレンズモジュールの製造方法。 - 請求項3において、
前記貫通孔形成工程では、
前記2つの貫通孔のうちの一方である長穴形状の貫通孔と、前記2つの貫通孔のうちの他方の貫通孔とを、前記レンズの中心に対して非対称の位置に形成することを特徴とするレンズモジュールの製造方法。 - 請求項1又は2において、
前記貫通孔形成工程では、
前記各レンズの前記周縁部を光軸方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔及び切欠部を形成することを特徴とするレンズモジュールの製造方法。 - 請求項5において、
前記貫通孔形成工程では、
前記少なくとも1つの貫通孔と、前記切欠部とを、
前記レンズの中心に対して非対称の位置に形成することを特徴とするレンズモジュールの製造方法。 - 請求項2乃至6のいずれかにおいて、
前記各レンズの前記周縁部に対して前記光軸方向に厚みを付加する厚み付加工程を含み、
前記貫通孔形成工程では、
前記厚みが付加された前記周縁部を前記光軸方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を形成し、
前記積層工程では、
前記光軸方向から見て前記厚みが付加された前記周縁部に形成した前記貫通孔の位置を重ねるように、前記複数のレンズ基板を前記光軸方向に積層することを特徴とするレンズモジュールの製造方法。 - 請求項1において、
前記レンズ基板形成工程では、複数のレンズ基板を形成し、
前記レンズ基板形成工程の後に、前記複数のレンズ基板を前記光軸方向に積層する積層工程を含み、
前記貫通孔形成工程では、前記積層工程の後に前記各レンズの周縁部を前記光軸方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を形成することを特徴とするレンズモジュールの製造方法。 - 請求項1において、
前記レンズ基板形成工程では、複数のレンズ基板を形成し、
前記レンズ基板形成工程の後に、前記複数のレンズ基板を前記光軸方向に積層する積層工程を含み、
前記貫通孔形成工程では、前記積層工程の間に前記各レンズの周縁部を前記光軸方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を形成することを特徴とするレンズモジュールの製造方法。 - 請求項8又は9において、
前記各レンズの前記周縁部に対して前記光軸方向に厚みを付加する厚み付加工程を含み、
前記貫通孔形成工程では、
前記厚みが付加された前記周縁部を前記光軸方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔を形成することを特徴とするレンズモジュールの製造方法。 - 請求項1乃至10のいずれかにおいて、
前記貫通孔形成工程後に前記貫通孔に軸部を挿通する軸部挿通工程と、
前記軸部挿通工程後に前記レンズ基板に形成された前記複数のレンズの各々に切り分ける切断工程と、
前記切断工程後に前記レンズユニットを光軸方向に移動させて前記レンズモジュールを組み立てる組立工程と、
を含むことを特徴とするレンズモジュールの製造方法。 - 請求項1乃至11のいずれかにおいて、
前記貫通孔形成工程では、
前記貫通孔の表面を摺動性を有する材質で形成することを特徴とするレンズモジュールの製造方法。 - 光軸方向に移動可能なレンズユニットを少なくとも1つ備えるレンズモジュールであって、
前記レンズユニットは、
基板に複数のレンズが形成されたレンズ基板から前記複数のレンズの各レンズを切り分けることで形成された光学素子と、
前記光学素子の前記各レンズの周縁部に形成された少なくとも1つの貫通孔を前記光軸方向に貫通する軸部と、
を含むことを特徴とするレンズモジュール。 - 請求項13において、
前記光学素子の前記レンズの周縁部に対して前記光軸方向に厚みを付加するために設けられたスペーサ又はスリーブ部を含み、
前記軸部は、前記スペーサ又はスリーブ部によって厚みが付加された前記各レンズの周縁部に形成された前記少なくとも1つの貫通孔を前記光軸方向に貫通することを特徴とするレンズモジュール。 - 請求項13又は14に記載のレンズモジュールと、
前記レンズモジュールにて結像された光を電気信号に変換する撮像素子と、
を含むことを特徴とするカメラモジュール。 - 請求項15に記載のカメラモジュールを含む電子機器。
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- 2009-02-13 JP JP2009030710A patent/JP2010186092A/ja active Pending
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