JP2010154310A - 複眼カメラ及び撮影方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 特性が異なる複数の撮像素子を用いて撮影した画像を合成して1枚の画像を作成する場合に、撮像素子間のチップサイズの差に起因する画質の劣化を防止することが可能な複眼カメラ及び該複眼カメラを用いた撮影方法を提供する。
【解決手段】 第1撮像素子30−1と第2撮像素子30−2は画素PIXのサイズが同じであり、第2撮像素子30−2は第1撮像素子30−1よりもチップサイズが大きく、かつ、画素数が多いもので構成されている。レンズ駆動部20−2は、モードに応じて選択された撮影レンズ18A−2及び18B−2の一方を第2撮像素子30−2の前に繰り出して、他方を第1撮像素子30−1と第2撮像素子30−2の間の空間に収納するレンズ切り替え機能を有している。複眼撮影モードの場合には、第1撮像素子30−1の有効画素領域全面と同サイズ、同画素数の第2撮像素子30−2内の領域に被写体光を導光する小型の撮影レンズ18A−2が繰り出される。
【選択図】 図1
【解決手段】 第1撮像素子30−1と第2撮像素子30−2は画素PIXのサイズが同じであり、第2撮像素子30−2は第1撮像素子30−1よりもチップサイズが大きく、かつ、画素数が多いもので構成されている。レンズ駆動部20−2は、モードに応じて選択された撮影レンズ18A−2及び18B−2の一方を第2撮像素子30−2の前に繰り出して、他方を第1撮像素子30−1と第2撮像素子30−2の間の空間に収納するレンズ切り替え機能を有している。複眼撮影モードの場合には、第1撮像素子30−1の有効画素領域全面と同サイズ、同画素数の第2撮像素子30−2内の領域に被写体光を導光する小型の撮影レンズ18A−2が繰り出される。
【選択図】 図1
Description
本発明は複眼カメラ及び撮影方法に係り、特に複数の異なる撮像素子を備えた複眼カメラ及び該複眼カメラを用いた撮影方法に関する。
特許文献1には、第1の結像光学系と第1の固体撮像素子とを有する第1の撮像手段と、第2の結像光学系と上記第1の固体撮像素子より有効画素数が少ない第2の固体撮像素子とを有する第2の撮像手段と、第3の結像光学系と上記第1の固体撮像素子より有効画素数が少ない第2の固体撮像素子とを有する第3の撮像手段とを具備する電子3眼カメラ装置が開示されている。
特許文献2には、第1の結像光学系と第1の固体撮像素子とを有する第1の撮像手段と、第2の結像光学系と上記第1の固体撮像素子より有効画素数が少ない第2の固体撮像素子とを有する第2の撮像手段とを具備する電子ステレオカメラが開示されている。
特許文献3には、白黒用とカラー用、あるいは素子サイズの異なる第1CCD及び第2CCDを備え、1つの光学レンズからの光信号を分割して各CCDに受光させる撮像装置が開示されている。
特開2000−112019号公報
特開2000−102040号公報
特開平11−122536号公報
従来、撮像光学系と撮像素子を複数備えた多眼カメラが提案されており、このような多眼カメラを用いて複数枚の画像を撮影して合成することが提案されている。しかしながら、上記複数の撮像素子の特性に差(例えば、飽和特性、感度特性(光量と出力の関係を示す特性)、チップサイズ、画素数及び画素サイズの差)がある場合、この特性の差によって合成後の画像の画質が劣化する(例えば、シェーディング、色回りが生じる)おそれがある。
上記特許文献1から3には、複数の固体撮像素子を備えたカメラが開示されているが、異なる画素数の固体撮像素子から得られた画像を合成するときに、当該固体撮像素子間の特性の差に起因する画質の劣化を防止することについては開示されていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、特性が異なる複数の撮像素子を用いて撮影した画像を合成して1枚の画像を作成する場合に、撮像素子間のチップサイズの差に起因する画質の劣化を防止することが可能な複眼カメラ及び該複眼カメラを用いた撮影方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る複眼カメラは、第1の撮像素子と、撮影レンズとを備える第1の撮影手段と、前記第1の撮像素子よりも画素数が多く、かつ、画素サイズが同じ第2の撮像素子と、前記第2の撮像素子の画素領域のうち、前記第1の撮像素子と同画素数の一部領域のみに被写体光を導光する一部照射用撮影レンズと、前記第2の撮像素子の画素領域の全面に前記被写体光を導光する全面照射用撮影レンズとを備える第2の撮影手段と、前記第1の撮影手段と前記第2の撮影手段とを制御して画像の撮影及び画像信号の読み出しを行う撮影制御手段と、前記第2の撮影手段のみを用いて撮影を行う単眼撮影モードの場合に、前記第2の撮像素子に前記被写体光を導光する撮影レンズを前記全面照射用撮影レンズに切り替える一方、前記第1の撮影手段と前記第2の撮影手段の両方を用いて撮影を行う複眼撮影モードの場合に、前記第2の撮像素子に前記被写体光を導光する撮影レンズを前記一部照射用撮影レンズに切り替える撮影レンズ切り替え手段と、前記複眼撮影モード時に、前記第1の撮像素子から読み出された画像信号と、前記第2の撮像素子から読み出された画像信号とを合成して合成画像を作成する画像合成手段とを備える。
上記第1の態様によれば、画素数が異なる複数の撮像素子を用いて撮影した画像を合成する場合に、上記撮像素子の画素サイズを同じにすることにより、飽和特性(飽和時の電荷量)、感度特性(光量と出力の関係)の差に起因する画質の劣化を解消することができ、複眼撮影モード時に、第2の撮像素子の画素領域のうち、第1の撮像素子と同じサイズの一部領域からの信号のみを使用するようにすることで、Vシェーディング、Hシェーディング及び色シェーディングに起因する特性の差を解消することができる。
本発明の第2の態様に係る複眼カメラは、上記第1の態様において、前記第2の撮像素子が、前記画素に蓄積された信号電荷を水平方向に転送するための水平転送路と、前記水平転送路に接続された出力アンプとを備えており、前記一部領域を前記第2の撮像素子の画素領域のうち前記出力アンプに最も近い領域としたものである。
上記第2の態様によれば、第2の撮像素子の一部領域を出力アンプに最も近い領域に設定することにより、水平転送路の転送残りに起因する画質の劣化を防止することができる。
本発明の第3の態様に係る複眼カメラは、上記第2の態様において、前記第2の撮像素子の駆動を制御する駆動制御手段を更に備え、前記第2の撮像素子は、前記画素に蓄積された信号電荷を垂直方向に転送するための垂直転送路を備えており、前記駆動制御手段は、前記複眼撮影モード時に、前記一部領域に蓄積された信号電荷の垂直転送が終了した場合に、前記一部領域に蓄積された信号電荷の垂直転送時よりも前記第2の撮像素子の垂直転送の速度を速くするようにしたものである。
上記第3の態様によれば、複眼撮影モード時に、画素数が多い第2の撮像素子の画像信号を垂直転送するときの速度を高速化することができる。上記第3の態様は、連写撮影又は動画撮影に有効である。
本発明の第4の態様に係る撮影方法は、第1の撮像素子と、撮影レンズとを備える第1の撮影手段と、前記第1の撮像素子よりも画素数が多く、かつ、画素サイズが同じ第2の撮像素子と、前記第2の撮像素子の画素領域のうち、前記第1の撮像素子と同画素数の一部領域のみに被写体光を導光する一部照射用撮影レンズと、前記第2の撮像素子の画素領域の全面に前記被写体光を導光する全面照射用撮影レンズとを備える第2の撮影手段とを備える複眼カメラを用いて画像の撮影を行う撮影方法であって、前記第2の撮影手段のみを用いて撮影を行う単眼撮影モードの場合に、前記第2の撮像素子に前記被写体光を導光する撮影レンズを前記全面照射用撮影レンズに切り替える第1のレンズ切り替え工程と、前記単眼撮影モードの場合に前記第2の撮影手段を制御して画像の撮影及び画像信号の読み出しを行う第1の撮影制御工程と、前記第1の撮影手段と前記第2の撮影手段の両方を用いて撮影を行う複眼撮影モードの場合に、前記第2の撮像素子に前記被写体光を導光する撮影レンズを前記一部照射用撮影レンズに切り替える第2のレンズ切り替え工程と、前記複眼撮影モードの場合に前記第1の撮影手段と前記第2の撮影手段とを制御して画像の撮影及び画像信号の読み出しを行う第2の撮影制御工程と、前記複眼撮影モード時に、前記第1の撮像素子から読み出された画像信号と、前記第2の撮像素子から読み出された画像信号とを合成して合成画像を作成する画像合成工程とを備える。
本発明の第5の態様に係る撮影方法は、上記第4の態様において、前記第2の撮像素子は、前記画素に蓄積された信号電荷を水平方向に転送するための水平転送路と、前記水平転送路に接続された出力アンプとを備えており、前記一部領域を前記第2の撮像素子の画素領域のうち前記出力アンプに最も近い領域としたものである。
本発明の第6の態様に係る撮影方法は、上記第5の態様の構成に加えて、前記複眼撮影モード時に、前記第2の撮像素子の前記一部領域に蓄積された信号電荷を前記第2の撮像素子の垂直転送路を介して垂直転送した後に、前記一部領域に蓄積された信号電荷の垂直転送時よりも前記第2の撮像素子の垂直転送の速度を速くする駆動制御工程を更に備える。
本発明によれば、画素数が異なる複数の撮像素子を用いて撮影した画像を合成する場合に、上記撮像素子の画素サイズを同じにすることにより、飽和特性(飽和時の電荷量)、感度特性(光量と出力の関係)の差に起因する画質の劣化を解消することができ、複眼撮影モード時に、第2の撮像素子の画素領域のうち、第1の撮像素子と同じサイズの一部領域からの信号のみを使用するようにすることで、Vシェーディング、Hシェーディング及び色シェーディングに起因する特性の差を解消することができる。更に、本発明によれば、第2の撮像素子の一部領域を出力アンプに最も近い領域に設定することにより、水平転送路の転送残りに起因する画質の劣化を防止することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る複眼カメラ及び撮影方法の好ましい実施の形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る複眼カメラを示すブロック図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る複眼カメラの第1撮像素子及び第2撮像素子を示す平面図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る複眼カメラを示すブロック図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る複眼カメラの第1撮像素子及び第2撮像素子を示す平面図である。
図1に示すように、複眼カメラ10は、撮影レンズ18−1、レンズ駆動部20−1及び第1撮像素子30−1を含む第1撮影部12−1と、撮影レンズ18A−2及び18B−2、レンズ駆動部20−2及び第2撮像素子30−2を含む第2撮影部12−2とを備えている。
撮像素子30―1と30−2は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサである。なお、撮像素子30―1、30−2としては、他の方式の撮像素子(例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ)を用いることも可能である。図2に示すように、第1撮像素子30−1と第2撮像素子30−2は画素(セル)PIXのサイズが同じであり、第2撮像素子30−2は第1撮像素子30−1よりもチップサイズが大きく、かつ、画素数が多いもので構成されている。本実施形態では、第2撮像素子30−2の画素数は第1撮像素子30−1の画素数の整数倍とする。一例で、第1撮像素子30−1は600万画素であり、第2撮像素子30−2は1200万画素である。
図1に示すように、第1撮像素子30−1の前方には撮影レンズ18−1が設けられている。一方、第2撮像素子30−2には2組の撮影レンズ18A−2及び18B−2が設けられている。撮影レンズ18A−2は、被写体からの光を撮像素子30−2の一部の領域(撮像素子30−1と同画素、同サイズの領域)のみに導光するように構成されている。撮影レンズ18A−2は、第1撮影部12−1の撮影レンズ18−1と同等の構成とすることができる。一方、撮影レンズ18B−2は、被写体からの光を撮像素子30−2の画素領域の全面(図3の領域A10とA12を含む)に導光するように構成されている。
レンズ駆動部20−2は、モードに応じて選択された撮影レンズ18A−2及び18B−2の一方を第2撮像素子30−2の前に繰り出して、他方を第1撮像素子30−1と第2撮像素子30−2の間の空間に収納するレンズ切り替え機能を有している。
例えば、第2撮影部12−2を用いて単眼で、高画素、高画質で撮影するモードの場合には、図1(a)に示すように、大型の撮影レンズ18B−2が第2撮像素子30−2の前方に繰り出され、小型の撮影レンズ18A−2が第1撮像素子30−1と第2撮像素子30−2の間の空間に収納される。これにより、単眼撮影モード時に、チップサイズが大きく、画素数が多い撮像素子30−2の全面を使って高画質の画像を撮影することが可能になる。
一方、第1撮影部12−1と第2撮影部12−2の両方を用いて複眼で撮影するモードの場合には(例えば、後述の3Dモード及びパノラマ撮影モード時、以下、複眼撮影モードという。)、図1(b)に示すように、小型の撮影レンズ18A−2が第2撮像素子30−2の前方に繰り出され、撮影レンズ18B−2が第1撮像素子30−1と第2撮像素子30−2の間の空間に収納される。
図3は、複眼撮影時における第1及び第2撮像素子の駆動方法を説明するための図である。
図3に示すように、第1撮影部12−1では、撮影レンズ18−1によって被写体からの光が第1撮像素子30−1の画素領域の略全面に導光される。
一方、第2撮影部12−2では、複眼撮影時に、小型撮影レンズ18B−2によって被写体からの光が第2撮像素子30−2の一部の有効画素領域A10のみに導光される。有効画素領域A10は、第1撮像素子30−1の画素領域と有効画素数が同じになるように設定されている。第1撮像素子30−1の画素領域の垂直方向(V方向)の長さ(画素数に相当)をa1、水平方向(H方向)の長さをb1とし、第2撮像素子30−2の有効画素領域A10の垂直方向の長さをa2、水平方向の長さをb2とすると、a1=a2かつb1=b2となるように有効画素領域A10が設定される。
図4は、第1及び第2撮像素子の光量−出力特性を示すグラフである。図4の横軸は入射光量、縦軸は撮像素子の出力信号のレベル(1画素に蓄積される蓄積電荷量)である。図4の曲線L1は第1撮像素子30−1の光量−出力特性を表しており、曲線L2は第2撮像素子30−2の光量−出力特性を表している。
本実施形態では、第1撮像素子30−1と第2撮像素子30−2の画素サイズが同じであるので、図4(a)に示すように、特性曲線L1,L2の飽和領域の信号レベルは等しくなっている。しかしながら、第1撮像素子30−1と第2撮像素子30−2とは、V方向とH方向の有効画素数が異なるため、図4(a)に示すように、リニアな領域では、Vシェーディング、Hシェーディング及び色シェーディングに起因する特性の差が生じる。
そこで、本実施形態では、有効画素領域A10は、第1撮像素子30−1の画素領域と有効画素数が同じになるように設定することにより、Vシェーディング、Hシェーディング及び色シェーディングに起因する特性の差を解消する。更に、第2撮像素子30−2の水平転送路HCCD2に接続された出力アンプAMP2に最も近い領域に設定することにより、水平転送路HCCD2の転送残り(残留電荷)に起因する特性の差を解消する。これにより、図4(b)の符号L´に示すように、両撮像素子30−1及び30−2の特性曲線が一致するので、両撮像素子30−1及び30−2により撮影した画像を合成したときの画質の劣化を防止することができる。
複眼撮影モード時には、第2撮像素子30−2の有効画素領域A10に対して垂直方向(V方向)に隣接する領域A12Vに蓄積された不要な信号電荷(画像信号)は、水平転送路HCCD2に転送されずに廃棄される。また、有効画素領域A10に対して水平方向(V方向)に隣接する領域A12Hに蓄積された不要な画像信号は、一旦水平転送路HCCD2により転送された後に廃棄される。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る複眼カメラの主要構成を示すブロック図である。
図5に示すように、複眼カメラ10は、2つの第1撮影部12−1及び第2撮影部12−2を備えている。なお、撮影部12は2つ以上設けてもよい。
複眼カメラ10は、撮影部12−1及び12−2を用いて撮影した2枚の画像データを合成する。例えば、複眼カメラ10は、撮影部12−1及び12−2によって撮影した2枚の視差画像データを合成して3次元表示(立体表示)用の画像の作成及び表示を行う。また、複眼カメラ10は、撮影部12−1及び12−2によって撮影した2枚のパノラマ画像の作成用画像データを合成してパノラマ画像の作成及び表示を行う。複眼カメラ10は、上記視差画像データ及びパノラマ画像の作成用画像データを、1つの記録用画像ファイル(マルチピクチャファイル)に格納する。また、複眼カメラ10は、ブラケット撮影時、動画撮影時又は連写時に撮影した複数フレームの画像データをつなぎ合わせて1つの記録用画像ファイル(マルチピクチャファイル)に格納する。
CPU(Central Processing Unit)14は、操作部16からの入力に基づいて複眼カメラ10の動作を制御する。
制御バス42は、CPU14からの指令を複眼カメラ10の各部に伝送する伝送路である。データバス44は、画像信号等の各種のデータを伝送する伝送路である。
メインメモリ48には、CPU14が実行するプログラム及び制御に必要な各種データのほか、ユーザ設定情報等の複眼カメラ10の動作に関する各種設定情報等が格納される。メモリ制御部46は、所定のプロトコルに従って、メインメモリ48からのデータの読み出し、メインメモリ48へのデータの書き込み、メインメモリ48内のデータのリフレッシュを行うためのインターフェースである。
記録媒体58には、撮影された画像ファイル及び各種のデータが記録される。記録媒体58としては、例えば、SDメモリカード(登録商標)又はxDピクチャカード(登録商標)を用いることができる。外部メモリ制御部56は、所定のプロトコルに従って、記録媒体58からのデータの読み出し、記録媒体58へのデータの書き込みを行うためのインターフェースである。
操作部16は、ユーザが各種の操作入力を行うための操作手段であり、電源のオンとオフの切り替えを行うための電源スイッチ、複眼カメラ10の動作モードの切り替えを行うためのモードダイヤル、レリーズボタン及びズームボタンを含んでいる。
モードダイヤルは、複眼カメラ10の動作モードの切り替え入力を行うための操作手段であり、モードダイヤルの設定位置に応じて、2次元の画像(静止画、動画)を撮影する2Dモード、3次元の画像(静止画、動画)を撮影する3Dモード、パノラマ画像を撮影するためのパノラマ撮影モード及び画像の再生を行う再生モードの間で動作モードが切り替えられる。
レリーズボタンは、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる2段ストローク式のスイッチで構成されている。静止画撮影時には、レリーズボタンが半押しされると(S1オン)、撮影準備処理(例えば、自動露出調整処理(AE:Automatic Exposure)、自動焦点合わせ処理(AF:Auto Focus)、自動ホワイトバランス調整処理(AWB:Automatic White Balance))が行われる。そして、レリーズボタンが全押しされると(S2オン)、静止画の撮影・記録処理が行われる。また、動画撮影時には、レリーズボタンが全押しされると動画の撮影が開始され、再度全押しされると動画の撮影が終了する。なお、静止画撮影用のレリーズボタン及び動画撮影用のレリーズボタンを別々に設けるようにしてもよい。
ズームボタンは、撮影部12−1及び12−2のズーミング操作を行うための操作手段であり、望遠側へのズームを指示するズームテレボタンと、広角側へのズームを指示するズームワイドボタンとを備えている。
表示部62は、例えば、カラー液晶パネル(LCD)を備えた表示装置である。表示部62は、撮影された画像を表示する表示部として機能するとともに、複眼カメラ10の各種機能に関する設定を行うときに時のユーザインターフェイスとして機能する。また、表示部62は、撮影モード時に画角を確認するための電子ファインダとして機能する。
表示部62は、3Dモード時に、ユーザが立体視可能な3次元(3D)画像を表示する機能を有する。3D画像の表示方式としては、例えば、ライト・ディレクション・コントロール・システム(Light Direction Control System)が採用される。ライト・ディレクション・コントロール・システムでは、左眼用の画像データをLCDに表示して、バックライトパネルによってユーザの左眼に届くように指向性をもたせた照明光をLCDに照射する処理と、右眼用の画像データをLCDに表示して、バックライトパネルによってユーザの右眼に届くように指向性をもたせた照明光をLCDに照射する処理とを交互に(例えば、1/60秒間隔で)繰り返す。これにより、相互に視差のある左眼用画像と右眼用画像が、ユーザの左右の眼によって交互に観察されるので、ユーザは立体的な画像を観察することができる。
表示制御部60は、データバス44を介して入力されるR,G,Bの色信号を表示用の信号に変換する。
次に、複眼カメラ10の撮影機能について説明する。なお、図5では、各撮影部12−1及び12−2等にそれぞれ符号1及び2を付して区別しているが、各部の機能は略同様であるため、以下の説明では、符号1及び2を適宜省略して説明する。
各撮影部12は、撮像レンズ18及び撮像素子30を含んでいる。撮影レンズ18と撮像素子30との間には、絞り兼用メカニカルシャッター22と、赤外線カットフィルタ26と、光学ローパスフィルタ28とが配置されている。
撮像レンズ18は、フォーカスレンズ及びズームレンズを含んでいる。フォーカスレンズ及びズームレンズは、各撮影部12の光軸に沿って前後に移動する。CPU14は、レンズ駆動部20の動作を制御して、フォーカスレンズの位置を調整してフォーカシングを行う。また、CPU14は、レンズ駆動部20の動作を制御して、ズームレンズの位置を調整してズーミングを行う。また、CPU14は、絞り駆動部24の駆動を制御することにより、絞り兼用メカニカルシャッター22の開口量(絞り値)を調整して撮像素子30への入射光量を制御する。また、CPU14は、撮像素子30からデータを読み出すときに、絞り兼用メカニカルシャッター22を閉じて撮像素子30に入射する光を遮光する。
CPU14は、3Dモード及びパノラマ撮影モード時に、各撮影部12−1及び12−2の撮像レンズ18−1及び18−2を同期させて駆動する。即ち、撮影部12−1及び12−2は、3Dモード及びパノラマ撮影モード時に、常に同じ焦点距離(ズーム倍率)に設定され、常に同じ入射光量(絞り値)となるように絞りが調整される。更に、3Dモード時には、常に同じ被写体にピントが合うように焦点調節が行われる。
CPU14は、3Dモード時に、不図示の撮影部駆動機構を制御して、左右の眼に対応する視差画像が得られるように撮影部12−1及び12−2の相対位置及び輻輳角(撮像レンズ18−1と18−2の光軸のなす角)を調整する。また、CPU14は、パノラマ撮影モード時に、ユーザからの入力に応じて所望の範囲が撮影できるように撮影部12−1及び12−2の相対位置及び輻輳角を調整する。
撮像素子30は、CCDイメージセンサである。撮像素子30の受光面には、多数の受光素子(フォトダイオード)が2次元的に配列されており、各フォトダイオードには所定の配列で3色(例えば、R,G,B)のカラーフィルタが配置されている。なお、画素配列は、例えば、ベイヤー配列又はハニカム配列である。
撮影部12を介して撮像素子30の受光面上に被写体光が結像されると、この被写体光はフォトダイオードによって入射光量に応じた信号電荷に変換される。各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、CPU14の指令に従って撮像素子駆動部32から与えられる駆動パルスに応じて、電荷量に応じた電圧信号(R,G,Bの画像信号)として撮像素子30から順次読み出される。撮像素子30は、電子シャッター機能を備えており、フォトダイオードへの電荷蓄積時間を制御することにより、露光時間(シャッター速度)が制御される。
アナログ信号処理部34は、撮像素子30から出力されたR,G,B信号に含まれるリセットノイズ(低周波)を除去するための相関2重サンプリング回路(CDS)、R,G,B信号を増幅して一定レベルの大きさにコントロールするためのAGS回路を含んでいる。撮像素子30から出力されるアナログのR,G,B信号は、アナログ信号処理部34によって相関2重サンプリング処理されるとともに増幅される。アナログ信号処理部34におけるR,G,B信号の増幅ゲインは撮影感度(ISO感度)に相当する。CPU14は、被写体の明るさ等に応じて、この増幅ゲインを調整することにより撮影感度を設定する。なお、2つのCCDを用いて画像を撮影する場合(3Dモード及びパノラマ撮影モード時)、このゲインはアナログ信号処理部34−1と34−2とで同じ値に設定される。
アナログ信号処理部34から出力されたアナログのR,G,B信号は、A/D変換器36によってデジタルのR,G,B信号に変換された後、データバス44を介してデジタル信号処理部50に入力される。
上記のようにして生成されたデジタルのR,G,B信号は、デジタル信号処理部50において、所定の処理(例えば、同時化処理(単板CCDのカラーフィルタ配列に伴う色信号の空間的なズレを補間して色信号を同時式に変換する処理)、ホワイトバランス調整処理、階調変換(ガンマ補正)処理及び輪郭補正処理)が施されて、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr、Cb信号)、即ち、Y/C信号に変換される。
ライブビュー画像(スルー画)を表示部62に表示する場合、デジタル信号処理部50において生成されたY/C信号が1フレーム分ずつR,G,B信号に変換された後表示部62に出力される。
次に、画像の撮影及び記録処理について説明する。CPU14は、静止画の撮影モード時においてレリーズボタンの半押しを検出すると(S1オン)、撮影準備処理(AE処理及びAF処理)を開始する。
積算部54は、CPU14からの指令に従って撮影部12から出力されたデジタルのR,G,B信号を所定の分割エリアごとに積算し、R,G,B信号の積算値をCPU14に出力する。CPU14は、積算部54によって算出されたR,G,B信号の積算値に基づいて露出値(撮影EV値)を算出し、所定のプログラム線図に従って、絞り値及びシャッタスピードを制御する。
また、CPU14は、例えば、画像信号のG信号の高周波成分が極大になる位置を合焦位置として求め、レンズ駆動部20に指令を出力してフォーカスレンズを合焦位置に移動させる。
また、自動ホワイトバランス調整(AWB)が設定されている場合、積算部54は、所定の分割エリアごとにR,G,B信号の色ごとの平均積算値を算出してCPU14に出力する。CPU14は、分割エリアごとに算出されたR,G,B信号の平均積算値に基づいて光源種を判別し、R,G,B信号に対するホワイトバランスゲインを制御する。
また、CPU14は、フラッシュ用の発光部38及び受光部40を制御して自動調光制御を行う。
レリーズボタンの半押し(S1オン)に応じて撮影準備処理が終了した後レリーズボタンの全押しを検出すると(S2オン)、CPU14は画像の撮影を実行する。
2Dモード時には、所定の1つの撮影部により記録用の画像が撮影される。なお、2Dモード時にどちらの撮影部を使用するかはユーザが選択できるようになっている。低画素数で撮影するモードの場合には第1撮影部12−1により撮影が行われ、高画素数(高画質)で撮影するモードの場合には第2撮影部12−2により撮影が行われる。
2Dモード時に指定の撮影部12によって撮影された画像は、圧縮伸張処理部52によって圧縮され、所定形式の画像ファイルとして記録媒体58に記録される。例えば、静止画についてはJPEG(Joint Photographic Experts Group)、動画についてはMPEG(Moving Picture Experts Group)2又はMPEG4、H.264規格に準拠した圧縮画像ファイルとして記録される。
3Dモード及びパノラマ撮影モード時には、撮影部12−1及び12−2によって同期して画像が撮影される。上記3Dモード及びパノラマ撮影モード時には、AF処理及びAE処理は、撮影部12−1及び12−2のいずれか一方によって取得された画像信号に基づいて行われる。AE処理及びAF処理にどちらの撮影部の画像信号を使用するかはユーザが選択できるようにしてもよい。
上記3Dモード及びパノラマ撮影モード時には、各撮影部12−1及び12−2によって撮影された2視点の画像は、圧縮伸張処理部52によってそれぞれ圧縮されて1つのマルチピクチャファイルに格納されて記録媒体58に記録される。マルチピクチャファイルには、2視点の圧縮画像データとともに、被写体距離情報、撮影部12の撮影レンズの間隔及び輻輳角に関する情報が格納される。
再生モード時には、記録媒体58に記録されている所定の画像ファイル(例えば、最後に記録された画像ファイル)が読み出されて、圧縮伸張処理部52によって非圧縮のY/C信号に伸張され、R,G,B信号に変換された後表示部62に出力される。これにより、記録媒体58に記録されている画像ファイルに基づく画像が表示部62に表示される。
[撮影処理]
図6は、本発明の第1の実施形態に係る複眼カメラにおける撮影処理を示すフローチャートである。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る複眼カメラにおける撮影処理を示すフローチャートである。
まず、レリーズボタンの半押し(S1オン)に応じて撮影準備処理が行われた後レリーズボタンが全押しされると(S2オン)、画像の撮影処理が開始される(ステップS10)。
単眼撮影モード(ステップS12のNo、S14)で、低画素数で撮影する低画素数モードの場合には(ステップS16のNo)、第1撮像素子30−1が駆動される(ステップS18)。そして、第1撮影部12−1を用いて画像が撮影される。
次に、撮影された画像にシェーディング補正(ステップS24)を含む画像処理が施された後、所定の形式の画像ファイルに画像が格納されて記録媒体58に記録される(ステップS26)。単眼撮影モードの低画素数モードの場合、ステップS24において、第1撮像素子30−1の特性、及び撮影レンズ18−1の収差の影響などによって発生する画像信号の出力レベル(濃度レベル)のムラ(シェーディング)の測定値に基づいて作成されたシェーディング補正データに基づいて、第1撮像素子30−1の出力にゲインをかけることによりシェーディング補正が行われる。
一方、単眼撮影モード(ステップS12のNo、S14)で、高画素数(高画質)で撮影する高画質モードの場合には(ステップS16のYes)、第2撮像素子30−2が駆動されるとともに(ステップS20)、第2撮影部12−2の撮影レンズが大型撮影レンズ18B−2に切り替えられる(ステップS22)。そして、第2撮影部12−2を用いて画像が撮影される。
次に、撮影された画像にシェーディング補正(ステップS24)を含む画像処理が施された後、所定の形式の画像ファイルに画像が格納されて記録媒体58に記録される(ステップS26)。単眼撮影モードの高画質モードの場合、ステップS24において、第2撮像素子30−2の画素領域の全面(A10とA12を含む)の特性、及び大型撮影レンズ18B−2の収差の影響などによって発生する画像信号の出力レベル(濃度レベル)のムラ(シェーディング)の測定値に基づいて作成されたシェーディング補正データに基づいて、第2撮像素子30−2の出力にゲインをかけることによりシェーディング補正が行われる。
複眼撮影モード(ステップS12のYes、S28)の場合には、第2撮影部12−2の撮影レンズが小型撮影レンズ18A−2に切り替えられる(ステップS30)。そして、第1撮影部12−1と第2撮影部12−2を用いて画像が撮影される(ステップS32)。ステップS32では、第2の撮像素子30−2の一部の有効画素領域A10(第1撮像素子30−1の画素領域と同画素数の領域)のみに被写体の画像が結像され、有効画素領域A10に蓄積された画像信号のみが選択的に読み出され、無効画素領域A12に蓄積された信号電荷は廃棄される。
次に、撮影された画像にシェーディング補正(ステップS24)を含む画像処理が施された後、所定の形式の画像ファイルに画像が格納されて記録媒体58に記録される(ステップS26)。複眼撮影モードの場合、ステップS24において、第1撮像素子30−1の特性、及び撮影レンズ18−1の収差の影響などによって発生する画像信号の出力レベル(濃度レベル)のムラ(シェーディング)の測定値に基づいて作成されたシェーディング補正データに基づいて、第1撮像素子30−1の出力にゲインをかけるとともに、第2撮像素子30−2の有効画素領域A10の特性、及び小型撮影レンズ18A−2の収差の影響などによって発生する画像信号の出力レベル(濃度レベル)のムラ(シェーディング)の測定値に基づいて作成されたシェーディング補正データに基づいて、第2撮像素子30−2の出力にゲインをかけることにより、シェーディング補正が行われる。
本実施形態によれば、画素数が異なる複数の撮像素子を用いて撮影した画像を合成する場合に、上記撮像素子の画素サイズを同じにすることにより、飽和特性(飽和時の電荷量)、感度特性(光量と出力の関係)の差に起因する画質の劣化を解消することができる。また、本実施形態によれば、複眼撮影モード時に、第1撮像素子30−1よりも大型の第2撮像素子30−2を用いて撮影する場合に、第1撮像素子30−1と同じサイズの有効画素領域A10からの信号のみを使用するようにすることで、Vシェーディング、Hシェーディング及び色シェーディングに起因する特性の差を解消することができる。更に、第2撮像素子30−2の複眼撮影時の有効画素領域A10を出力アンプAMP2に最も近い領域に設定することにより、水平転送路HCCD2の転送残りに起因する画質の劣化を防止することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、上記第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、上記第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施形態は、複眼撮影モード時に、画素数が多い第2撮像素子30−2の画像信号を垂直転送するときの速度を高速化するようにしたものである。
図7は、単眼撮影モード時の処理の流れを示すタイミングチャートである。図8は、複眼撮影モード時の処理の流れを示すタイミングチャートである。
図7に示すように、第2撮像素子30−2は、垂直方向(V方向)の画素の段数が多いので、第1撮像素子30−1よりもV方向の読み出し(V転送)に要する時間が長くなる。
そこで、複眼撮影モード時には、図8に示すように、第2撮像素子30−2において、有効画素領域A10の信号電荷のV転送が終了した段階で(図3の無効画素領域A12Vの画像信号の読み出しが始まる前に)、V高速転送モード(V転送時の読み出しパルスよりも高速な不要電荷掃き出しパルスにより画像信号を転送するモード、又は第2撮像素子30−2の電荷を基板側に捨てるモード)に切り替える。これにより、通常のV転送を行う場合(単眼撮影モード時)に第2撮像素子30−2のV転送に要する時間と第1撮像素子30−1のV転送に要する時間の差T1よりも短い時間差T2で、第2撮像素子30−2におけるV転送を終了することができる。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る複眼カメラにおける撮影処理を示すフローチャートである。なお、図9のステップS40からS52は、図6のステップS10から22と同様である。
まず、レリーズボタンの半押し(S1オン)に応じて撮影準備処理が行われた後レリーズボタンが全押しされると(S2オン)、画像の撮影処理が開始される(ステップS40)。
複眼撮影モード(ステップS42のYes、S58)の場合には、第2撮影部12−2の撮影レンズが小型撮影レンズ18A−2に切り替えられる(ステップS60)。
連写モードの場合には(ステップS62のYes)、第2撮像素子30−2の駆動モードが切り替えられた後(ステップS64)、第1撮影部12−1と第2撮影部12−2を用いて画像が撮影され、画像信号の読み出しが行われる(ステップS66)。連写モードの場合には、図8に示したように、第2撮像素子30−2の有効画素領域A10の画像信号のV転送が終了した段階で、V転送時の読み出しパルスよりも高速な不要電荷掃き出しパルスが第2撮像素子30−2に供給されて画像信号が転送される。
一方、連写モードでない場合には(ステップS62のNo)、第1撮影部12−1と第2撮影部12−2を用いて画像が撮影され、画像信号の読み出しが行われる(ステップS66)。
次に、撮影された画像にシェーディング補正(ステップS54)を含む画像処理が施された後、所定の形式の画像ファイルに画像が格納されて記録媒体58に記録される(ステップS56)。複眼撮影モードの場合、ステップS54において、第1撮像素子30−1の特性、及び撮影レンズ18−1の収差の影響などによって発生する画像信号の出力レベル(濃度レベル)のムラ(シェーディング)の測定値に基づいて作成されたシェーディング補正データに基づいて、第1撮像素子30−1の出力にゲインをかけるとともに、第2撮像素子30−2の有効画素領域(A10)の特性、及び小型撮影レンズ18A−2の収差の影響などによって発生する画像信号の出力レベル(濃度レベル)のムラ(シェーディング)の測定値に基づいて作成されたシェーディング補正データに基づいて、第2撮像素子30−2の出力にゲインをかけることにより、シェーディング補正が行われる。
本実施形態によれば、複眼撮影モード時に、画素数が多い第2撮像素子30−2の画像信号を垂直転送するときの速度を高速化することができる。本実施形態は、連写撮影又は動画撮影に有効である。
10…複眼カメラ、12…撮影部、14…CPU、16…操作部、18…撮影レンズ、20…レンズ駆動部、22…絞り兼用メカニカルシャッター、24…絞り駆動部、26…赤外線カットフィルタ、28…光学ローパスフィルタ、30…撮像素子、32…撮像素子駆動部、34…アナログ信号処理部、36…A/D変換器、38…発光部、40…受光部、42…制御バス、44…データバス、46…メモリ制御部、48…メインメモリ、50…デジタル信号処理部、52…圧縮伸張処理部、54…積算部、56…外部メモリ制御部、58…記録媒体、60…表示制御部、62…表示部
Claims (6)
- 第1の撮像素子と、撮影レンズとを備える第1の撮影手段と、
前記第1の撮像素子よりも画素数が多く、かつ、画素サイズが同じ第2の撮像素子と、前記第2の撮像素子の画素領域のうち、前記第1の撮像素子と同画素数の一部領域のみに被写体光を導光する一部照射用撮影レンズと、前記第2の撮像素子の画素領域の全面に前記被写体光を導光する全面照射用撮影レンズとを備える第2の撮影手段と、
前記第1の撮影手段と前記第2の撮影手段とを制御して画像の撮影及び画像信号の読み出しを行う撮影制御手段と、
前記第2の撮影手段のみを用いて撮影を行う単眼撮影モードの場合に、前記第2の撮像素子に前記被写体光を導光する撮影レンズを前記全面照射用撮影レンズに切り替える一方、前記第1の撮影手段と前記第2の撮影手段の両方を用いて撮影を行う複眼撮影モードの場合に、前記第2の撮像素子に前記被写体光を導光する撮影レンズを前記一部照射用撮影レンズに切り替える撮影レンズ切り替え手段と、
前記複眼撮影モード時に、前記第1の撮像素子から読み出された画像信号と、前記第2の撮像素子から読み出された画像信号とを合成して合成画像を作成する画像合成手段と、
を備える複眼カメラ。 - 前記第2の撮像素子は、前記画素に蓄積された信号電荷を水平方向に転送するための水平転送路と、前記水平転送路に接続された出力アンプとを備えており、
前記一部領域を前記第2の撮像素子の画素領域のうち前記出力アンプに最も近い領域とする請求項1記載の複眼カメラ。 - 前記第2の撮像素子の駆動を制御する駆動制御手段を更に備え、
前記第2の撮像素子は、前記画素に蓄積された信号電荷を垂直方向に転送するための垂直転送路を備えており、
前記駆動制御手段は、前記複眼撮影モード時に、前記一部領域に蓄積された信号電荷の垂直転送が終了した場合に、前記一部領域に蓄積された信号電荷の垂直転送時よりも前記第2の撮像素子の垂直転送の速度を速くする請求項2記載の複眼カメラ。 - 第1の撮像素子と、撮影レンズとを備える第1の撮影手段と、前記第1の撮像素子よりも画素数が多く、かつ、画素サイズが同じ第2の撮像素子と、前記第2の撮像素子の画素領域のうち、前記第1の撮像素子と同画素数の一部領域のみに被写体光を導光する一部照射用撮影レンズと、前記第2の撮像素子の画素領域の全面に前記被写体光を導光する全面照射用撮影レンズとを備える第2の撮影手段とを備える複眼カメラを用いて画像の撮影を行う撮影方法であって、
前記第2の撮影手段のみを用いて撮影を行う単眼撮影モードの場合に、前記第2の撮像素子に前記被写体光を導光する撮影レンズを前記全面照射用撮影レンズに切り替える第1のレンズ切り替え工程と、
前記単眼撮影モードの場合に前記第2の撮影手段を制御して画像の撮影及び画像信号の読み出しを行う第1の撮影制御工程と、
前記第1の撮影手段と前記第2の撮影手段の両方を用いて撮影を行う複眼撮影モードの場合に、前記第2の撮像素子に前記被写体光を導光する撮影レンズを前記一部照射用撮影レンズに切り替える第2のレンズ切り替え工程と、
前記複眼撮影モードの場合に前記第1の撮影手段と前記第2の撮影手段とを制御して画像の撮影及び画像信号の読み出しを行う第2の撮影制御工程と、
前記複眼撮影モード時に、前記第1の撮像素子から読み出された画像信号と、前記第2の撮像素子から読み出された画像信号とを合成して合成画像を作成する画像合成工程と、
を備える撮影方法。 - 前記第2の撮像素子は、前記画素に蓄積された信号電荷を水平方向に転送するための水平転送路と、前記水平転送路に接続された出力アンプとを備えており、
前記一部領域を前記第2の撮像素子の画素領域のうち前記出力アンプに最も近い領域とする請求項4記載の撮影方法。 - 前記複眼撮影モード時に、前記第2の撮像素子の前記一部領域に蓄積された信号電荷を前記第2の撮像素子の垂直転送路を介して垂直転送した後に、前記一部領域に蓄積された信号電荷の垂直転送時よりも前記第2の撮像素子の垂直転送の速度を速くする駆動制御工程を更に備える請求項5記載の撮影方法。
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