JP2010152951A - 光ディスク駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】RF信号の波形歪みを補正可能な光ディスク駆動装置を提供する。
【解決手段】光ディスク駆動装置は、RFイコライザ15aと、マルチスライス回路30aと、波形歪み計測回路30bと、RFレート計測制御回路28bとを備えている。マルチスライス回路30aおよび波形歪み計測回路30bにて等化RF信号の波形歪みを検出し、RF信号の波形歪みを補正するための制御入力信号Vf1〜Vf3をRFレート計測制御回路28bで生成して、この制御入力信号Vf1〜Vf3によりRFイコライザ15a内のフィルタ151−1〜151−3の遅延時間の周波数特性を制御するため、タンジェンシャルチルトに起因してRF信号に波形歪みが生じても、その波形歪みを精度よく補正することができる。
【選択図】図2
【解決手段】光ディスク駆動装置は、RFイコライザ15aと、マルチスライス回路30aと、波形歪み計測回路30bと、RFレート計測制御回路28bとを備えている。マルチスライス回路30aおよび波形歪み計測回路30bにて等化RF信号の波形歪みを検出し、RF信号の波形歪みを補正するための制御入力信号Vf1〜Vf3をRFレート計測制御回路28bで生成して、この制御入力信号Vf1〜Vf3によりRFイコライザ15a内のフィルタ151−1〜151−3の遅延時間の周波数特性を制御するため、タンジェンシャルチルトに起因してRF信号に波形歪みが生じても、その波形歪みを精度よく補正することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、RF(Radio Frequency)アンプを用いて光ディスクからRF信号を読み出す光ディスク駆動装置に関する。
光ディスク駆動装置のピックアップ等には機械的なばらつきが一般的に存在する。最近の光ディスク駆動装置は、光ディスクの記録/再生を行う際、ラジアルチルト(レーザ光が照射される光ディスク上の位置の半径方向のずれ)を補正するシステムを備えている。ところが、光ディスクを再生する際の、タンジェンシャルチルト(レーザ光が照射される光ディスク上の位置の回転方向の角度ずれ)については、物理機構的な補正は行われていない。
タンジェンシャルチルトが存在すると、再生データの歪みが生じる原因となるため、タンジェンシャルチルトの影響を回避するには、RF信号の波形歪みを補正することが必須である。補正を行わない場合、タンジェンシャルチルトが存在しないようにピックアップを設計する必要があるため、ピックアップやピックアップメカのばらつき許容量が狭くなり、それぞれの製造歩留りが悪くなってしまうという問題がある。
特許文献1には、光ディスク駆動装置のタンジェンシャルチルトを検出する手法が開示されている。しかしながら、検出されたタンジェンシャルチルトを補正する手法については何ら記載されていない。
また、近年では、電気信号処理で副次的にタンジェンシャルチルトの補正を行うシステムが増えてきている。例えば、HDD(Hard Disk Drive)で一般的に使われているPRML(Partial Response Maximum Likelihood)技術を光ディスク駆動装置に導入することも1つの手段である。しかしながら、PRML処理には、高速A/D(Analog to Digital)変換回路やビタビ復号回路等の大規模な演算処理回路が必要である。そのため、チップコストが上昇し、また入力信号のチャネルレートの高速クロックで動作させなければならないために消費電力が増大するという問題がある。
特開2006−351063号公報
本発明は、光ディスクから読み出したRF信号の波形歪みを補正可能な光ディスク駆動装置を提供するものである。
本発明の一態様によれば、制御入力信号に基づいて光ディスクから読み出したRF信号の遅延時間の周波数特性を制御して、等化RF信号を生成するRFイコライズ手段と、前記等化RF信号から、前記光ディスクに記録されたデータを再生するための再生クロックを抽出する再生クロック抽出手段と、前記再生クロックの周波数を計測し、前記計測した再生クロックの周波数に応じて前記RFイコライズ手段にて前記RF信号に含まれる波形歪みを補正した前記等化RF信号が生成されるように、前記制御入力信号を生成するRFレート計測制御手段と、を備えることを特徴とする光ディスク駆動装置が提供される。
本発明によれば、光ディスクから読み出したRF信号の波形歪みを補正できる。
以下、本発明に係る光ディスク駆動装置の実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光ディスク駆動装置の概略構成を示す図である。図1の光ディスク駆動装置は、ピックアップ12と、RFイコライザ(RF EQ、RFイコライズ手段)15aを有するRFアンプ15と、TE(トラッキングエラー)用A/D変換回路16aと、トラッキングサーボ制御回路16と、トラッキング用レンズ駆動信号発生回路22aと、加算器39aと、トラッキングサーボ用D/A(Digital to Analog)変換回路20aと、トラッキングアクチュエータドライバ20と、送りモータ制御回路17と、送りモータ用D/A変換回路18aと、送りモータドライバ18と、送りモータ14と、FE(フォーカスエラー)用A/D変換回路19aと、フォーカスサーボ制御回路19と、フォーカス用レンズ駆動信号発生回路22と、加算器39bと、フォーカスサーボ用D/A変換回路21aと、フォーカスアクチュエータドライバ21とを備える。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光ディスク駆動装置の概略構成を示す図である。図1の光ディスク駆動装置は、ピックアップ12と、RFイコライザ(RF EQ、RFイコライズ手段)15aを有するRFアンプ15と、TE(トラッキングエラー)用A/D変換回路16aと、トラッキングサーボ制御回路16と、トラッキング用レンズ駆動信号発生回路22aと、加算器39aと、トラッキングサーボ用D/A(Digital to Analog)変換回路20aと、トラッキングアクチュエータドライバ20と、送りモータ制御回路17と、送りモータ用D/A変換回路18aと、送りモータドライバ18と、送りモータ14と、FE(フォーカスエラー)用A/D変換回路19aと、フォーカスサーボ制御回路19と、フォーカス用レンズ駆動信号発生回路22と、加算器39bと、フォーカスサーボ用D/A変換回路21aと、フォーカスアクチュエータドライバ21とを備える。
ピックアップ12は、光ディスク11にビームを照射し、光ディスク11からの反射光信号を検出して、RFアンプ15に供給する。RFアンプ15は、反射光信号に基づいてトラック方向の制御を行うトラッキングサーボエラー信号と、光ディスク11の記録面上にビームの焦点を合わせるためのフォーカスサーボエラー信号と、情報信号であるRF信号と、ウォブル信号とを生成する。
TE用A/D変換回路16aは、トラッキングエラー信号をディジタル信号に変換して、トラッキングサーボ制御回路16に供給する。トラッキング用レンズ駆動信号発生回路22aは、アドレスシーク時にトラック方向へジャンプさせるためのレンズ駆動信号を生成する。このレンズ駆動信号とトラッキングサーボ制御回路16が生成するトラッキングサーボデータは加算器39aで加算されて、トラッキング用D/A変換回路20aでアナログ信号に変換される。このアナログ信号に基づいて、トラッキングアクチュエータドライバ20は、ピックアップ12のトラッキングアクチュエータ(不図示)を駆動する。
送りモータ制御回路17は、光ディスク11の半径方向へピックアップ12を移動させるために必要なトラッキングサーボデータの低域成分を増幅する。増幅されたデータは送りモータ用D/A変換回路18aでアナログ信号に変換され、このアナログ信号に基づいて、送りモータドライバ18は、送りモータ14を駆動する。
FE用A/D変換回路19aは、フォーカスエラー信号をディジタル信号に変換して、フォーカスサーボ制御回路19に供給する。フォーカス用レンズ駆動信号発生回路22は、フォーカスサーボの起動に必要なレンズ駆動信号を生成する。このレンズ駆動信号とフォーカスサーボ制御回路19が生成するフォーカスサーボデータは加算器39bで加算されて、フォーカス用D/A変換回路21aでアナログ信号に変換される。このアナログ信号に基づいて、フォーカスアクチュエータドライバ21は、ピックアップ12のフォーカスアクチュエータ(不図示)を駆動する。
また、本実施形態に係る光ディスク駆動装置は、更に、ウォブルPLL(Phase Locked Loop)デコーダ26と、ディスクモータ制御回路40と、ディスクモータドライバ41と、ディスクモータ13と、記録クロックPLL27と、変調回路32と、レーザパワー変調回路29と、マルチスライス回路30aと、波形歪み計測回路30bと、RFレート計測制御回路(RFレート計測制御手段)28bと、再生クロックPLL(再生クロック抽出手段)28と、復調回路(復調手段)31と、データ訂正およびパリティ生成回路(誤り訂正手段)33と、訂正RAM34と、バッファコントローラ35と、データバッファRAM36と、ATAPI(Advanced Technology Attachment Packet Interface)インターフェース37と、システムコントローラ(係数制御手段)38とを備える。
再生時の動作は以下の通りである。再生クロックPLL28は、RF信号からビットクロック(再生クロック)を抽出する。ディスクモータ制御回路40は、再生クロックに基づいてディスクモータ13を制御するための制御信号を生成し、この制御信号に基づいてディスクモータドライバ41はディスクモータ13を回転させる。マルチスライス回路30aは、RF信号を2値化する。また、マルチスライス回路30aと、波形歪み計測回路30bと、RFレート計測制御回路28bとは、後に詳述するようにRFイコライザ15aの制御を行い、RF信号の波形歪みを補正する。再生クロックと2値化されたRF信号は復調回路31へ供給され、復調回路31は同期信号の分離および復調を行って復調データを生成し、データ訂正およびパリティ生成回路33へ供給する。データ訂正およびパリティ生成回路33は、訂正RAM34を用いて復調データの訂正処理を行い、訂正データをバッファコントローラ35へ供給する。バッファコントローラ35は、データバッファRAM36で訂正データを一旦バッファリングし、ATAPIインターフェース37を通してホストPC(不図示)からの要求に応じたデータをホストPCに転送する。システムコントローラ38は、データ訂正およびパリティ生成回路33が訂正処理を行う際に生成するエラーフラグを取得し、光ディスク11から読み出したデータの品位を判定する。
記録時の動作は以下の通りである。ウォブルPLLデコーダ26は、ウォブル信号に基づいてウォブルクロックを生成する。ディスクモータ制御回路40は、ウォブルクロックに基づいてディスクモータ13を制御するための制御信号を生成し、この制御信号に基づいてディスクモータドライバ41はディスクモータ13を回転させる。さらに、ウォブルPLLデコーダ26は、記録位置を示すアドレス情報をウォブル信号から取得し、システムコントローラ38はアドレス情報からデータの記録位置を判断する。ホストPCから送られた記録データはATAPIインターフェース37を通してバッファコントローラ35からデータバッファRAM36へ蓄えられる。データ訂正およびパリティ生成回路33は、記録データにパリティデータを付加する。変調回路32は、記録クロックPLL27がウォブルクロックを逓倍して生成した変調クロックを用いて、パリティデータが付加された記録データをストリーム信号に変換する。レーザパワー変調回路29は、このストリーム信号をパルス信号に変調し、ピックアップ12を制御して光ディスク11にデータを記録する。
次に、本実施形態の特徴であるRF信号の波形歪み補正について説明する。一般に、RF信号には単一の周波数成分ではなく、複数のチャネル周波数からなる信号成分が含まれている。Tを1チャネルビットの周期とすると、例えばCD(Compact Disk)には3T〜11T、DVD(Digital Versatile Disk)には3T〜14Tを基本とする複数のチャネル周波数の信号成分がRF信号に含まれている。タンジェンシャルチルトが発生すると、伝達経路上でRF信号の遅延時間が周波数に応じて変化し、RF信号の波形が歪むことが知られている。本実施形態では、RFイコライザ15aが伝達経路での伝達特性とは逆の伝達特性を持つように制御される。これにより、RFイコライザ15aがRF信号の歪んだ波形を補正し、RF信号の品位を改善する。
図2は、RFイコライザ15a、マルチスライス回路30a、波形歪み計測回路30b、RFレート計測制御回路28bの内部構成の一例を示す図である。これらの少なくとも一部を同一の半導体チップに内蔵してもよいし、このチップに図1に示す他の回路(例えば復調回路31等)を内蔵してもよい。
RFイコライザ15aは、縦続接続された複数のフィルタ151−1、151−2、151−3を有する。マルチスライス回路30aは、第1〜第3のコンパレータ301〜303を有し、それぞれ異なるスライスレベルでRF信号を2値化する。波形歪み計測回路30bは、マルチスライス回路30aでのスライス結果に基づいてRF信号の波形歪みを検出する。RFレート計測制御回路28bは、再生クロックPLL28が生成する再生クロックの周波数を計測し、再生クロックの周波数とRF信号の波形歪みに基づいて、RFイコライザ15a内部のフィルタ151−1〜151−3のゲインおよび位相(遅延時間)の周波数特性を制御する。
まず、図2のRFイコライザ15aの内部構成および動作について説明する。図2のRFイコライザ15aは、2次のフィルタ151−1〜151−3を縦属接続した6次のフィルタである。フィルタ151−1〜151−3はいずれも、制御入力信号Vf1,Vf3によって、2種類の時定数を調整できるようになっている。図2では、フィルタ151−1〜151−3の伝達関数をそれぞれ、H(ω1,Q1)、H(ω2,Q2)、H(ω3,Q3)としている。
RFイコライザ15aの目的の1つは、上述のようにRF信号の伝達経路の伝達特性とは逆の伝達特性となるようRF信号を周波数に応じて遅延させて、RF信号の波形歪みを補正することである。また、他の目的はRF信号の高周波数成分の振幅を増幅することである。高周波数成分ほどRF信号の振幅が小さいためである。CAV(角速度一定:Constant Angular Velocity)回転の場合には、ピックアップ12が光ディスク11の外周に移動するにつれて、再生クロックの周波数は徐々に高くなる。そのため、再生クロックの周波数に応じてフィルタ151−1〜151−3のゲインの周波数特性をシフトする必要がある。このような再生クロックの周波数に応じてフィルタ151−1〜151−3のゲインの周波数特性を制御することは従来から行われているので、詳細な説明は省略し、以下ではフィルタ151−1〜151−3の遅延時間の周波数特性の制御について詳述する。
図3は、RFイコライザ15aが有するフィルタ151−1の内部構成の一例を示す回路図である。なお、フィルタ151−1〜151−3はいずれも内部構成が同一であるため、図3では代表してフィルタ151−1の内部構成を示している。図3のフィルタ151−1は、第1のオペアンプ152と、第2のオペアンプ153と、第3のオペアンプ154と、コンデンサC1と、コンデンサC2と、バッファ155とを有する。
第1のオペアンプ152は、正入力端子にフィルタ151−1の入力信号vi、負入力端子にフィルタ151−1の出力信号voがそれぞれ入力され、信号Vf1によって増幅率gm1が制御される。第2のオペアンプ153は、正入力端子に第1のオペアンプ152の出力信号、負入力端子に出力信号voがそれぞれ入力され、信号Vf3によって増幅率gm2が制御される。第3のオペアンプ154は、正入力端子に出力信号vo、負入力端子に入力信号viがそれぞれ入力され、信号Vf3によって増幅率gm3が制御される。コンデンサC1は、第1のオペアンプ152の出力端子と接地端子との間に接続される。コンデンサC2は、入力信号viと第2のオペアンプ153の出力信号(第2および第3のオペアンプ153,154の出力信号同士は短絡されている)との間に接続される。バッファ155は、第2のオペアンプ153の出力信号を入力とし、出力信号voを生成する。
信号Vf1,Vf3は図2のRFレート計測制御回路28bから供給される。また、図示していないが、オペアンプ152〜154には電源電圧(例えば2.5V)が供給される。
フィルタ151−1の伝達関数H(ω1,Q1)=vo/viは、s=j2πf(fは周波数)とすると以下の(1)式のようになる。
gm2とgm3は共に信号Vf3によって制御されるため連動しているが、第2および第3のオペアンプ153,154をgm2=2*gm3となるように設計すると、以下の(2)式が成り立つ。
ここで、ω1は特性角周波数、Q1は特性角周波数ω1におけるフィルタ151−1の急峻度をそれぞれ表すパラメータであり、以下の(3),(4)式で表される。
図4は、gm1*gm2=α(α=1/1.2,1.0,1.2)としたときのフィルタ151−1における遅延時間τの周波数特性の一例を示すグラフであり、横軸は周波数、縦軸は遅延時間τである。このように、RFレート計測制御回路28bが生成する信号Vf1,Vf3によってgm1〜gm3を制御することでαが変化し、αの値に応じて、上記(3)および(4)式に示すように特性角周波数ω1と急峻度Q1を制御することができ、結果としてRF信号の遅延時間を周波数に応じて調整できる。このように、フィルタ151−1〜151−3の時定数を信号Vf1,Vf3によって制御することで、RF信号の遅延時間を周波数に応じて調整可能である。
図5は、図3の内部構成を有するフィルタ151−1〜151−3を備えた図2のRFイコライザ15aの伝達関数を示す図である。図5のa1〜a3,b1〜b3,kは、それぞれフィルタ151−1〜151−3が有するオペアンプの増幅率やコンデンサの容量に応じて定まる定数である。図6は、図5に示すRFイコライザ15aにおける遅延時間τの周波数特性の一例を示すグラフであり、横軸と縦軸は図4と同様である。図6では、制御入力信号Vf1〜Vf3によって制御される周波数特性の曲線をそれぞれg1〜g3としている。
ここで、上述のように、CD用のRF信号には3T〜11T、DVD用のRF信号には3T〜14Tを基本とする複数のチャネル周波数からなる信号成分が含まれている。よって、これらの周波数の帯域内で、遅延時間が周波数に応じて調整できるようフィルタ151−1〜151−3を設計するのが望ましい。
より具体的には、周波数が高いほどRF信号の遅延時間が長くなっている場合は、RFイコライザ15aの特性を図6の曲線g1のように、周波数が高いほどRF信号の遅延時間が短くなるように設定する。RF信号の遅延時間が周波数によらずほぼ一定の場合は、RFイコライザ15aの特性を曲線g2のように、広い周波数範囲で遅延時間が変わらないように設定する。周波数が高いほどRF信号の遅延時間が短くなっている場合は、RFイコライザ15aの特性を曲線g3のように、周波数が高いほどRF信号の遅延時間が長くなるように設定する。このようにして、タンジェンシャルチルトによるRF信号の波形歪みを補正できる。
以上のような処理を行うことで、RFイコライザ15aを通過したRF信号は、波形歪みが補正される。そこで、以下では、RFイコライザ15aの出力信号を等化RF信号と呼ぶ。
なお、図2、図3、図5のフィルタ構成は、あくまで一例にすぎず、RFイコライザ15aの構成はこれに限られるものではないし、フィルタ151−1〜151−3の内部構成も種々変形し得るものである。例えば、RFイコライザ15aの次数をより高次にすると、遅延時間の調整範囲をより広げることができる。また、RFイコライザ15aの次数をより低次にすると、回路規模を縮小できる。また、3つのフィルタ151−1〜151−3の内部構成は必ずしも同一である必要はなく、例えばコンデンサC1等の値を各フィルタ151−1〜151−3で変えてもよい。
次に、図2のマルチスライス回路30aおよび波形歪み計測回路30bの内部構成および動作について説明する。マルチスライス回路30aと波形歪み計測回路30bは波形歪み検出手段を構成する。第2のコンパレータ302のスライスレベル(センターレベル)Vscは、第2のコンパレータ302から出力される2値化データを積分回路42で積分することにより生成される。すなわち、スライスレベルVscは、第2のコンパレータ302と積分回路42とで構成されるフィードバックループにより生成される。このフィードバックループは、2値化された信号は長い時間平均するとハイである期間とロウである期間が等しくなるように変調されるDSV(Digital Sum Value)スライスと呼ばれる規則に基づいて構成されている。第1および第3のスライスレベルVsu,Vsdは、それぞれセンターレベルVscからVoだけプラス側とマイナス側にずれたレベルである。
なお、図1では、積分回路42を便宜上省略しているが、実際には、図2のような構成になっている。
図7は、マルチスライス回路30aおよび波形歪み計測回路30bの動作波形の一例を示す図である。図7では、簡略化のために、RF信号が単一周波数成分のみを含む例を示している。図7(a)は、波形が時間軸の後方に歪んだ場合の例であり、図7(b)は、波形が時間軸の前方に歪んだ場合の例である。タンジェンシャルチルトが発生すると、ピックアップ12から照射されるビームがディスク面の回転方向の前方にずれるか後方にずれるかによって、図7(a)または(b)のように歪むのが一般的である。
第1および第3のコンパレータ301,303は、RFイコライザ15aを通過した等化RF信号とスライスレベルVsu,Vsdとを比較し、その大小関係によって2値データSU,SDを生成し、波形歪み計測回路30bへ供給する。第2のコンパレータ302は、等化RF信号とスライスレベルVscとを比較し、同様に2値化したデータを生成し、情報信号として復調回路31へ供給する。スライスレベルVscは、スライスレベルVsu,Vsdの中間のレベルである。
図2に示すように、波形歪み計測回路30bは、検出回路304と、積分回路305と、A/D変換回路306とを有する。波形歪み計測回路30bは、以下のようにして2値データSU,SDに基づいて波形歪みを検出し、検出結果をRFレート計測制御回路28bへ供給する。すなわち、図7に示すように、検出回路304は2値データSDが立ち上がると出力信号DETを1に設定し、2値データSUが立ち上がると出力信号DETを0に設定する。また、検出回路304は2値データSUが立ち下がると出力信号DETを−1に設定し、2値データSDが立ち下がると出力信号DETを0に設定する。ここで、例えば、1は電源電圧に、−1は接地電圧に、0はその中間電圧にそれぞれ対応する。このように、検出回路304の出力信号DETは、「1、0、−1」の3値を取る。
積分回路305は、検出回路304の出力信号DETを積分し、積分して得られた電圧をさらにA/D変換回路306でディジタル信号に変換し、歪みを表す信号(歪み検出信号)DISTORTIONを生成する。例えば、図7(a)では、出力信号DETが−1である期間Tdより1である期間Tuが長いため、信号DETを積分した電圧(同図の破線)は中間電圧より高くなり、図7(a)に示した周波数の信号は波形が後ろに傾いていることを波形歪み計測回路30bは検出できる。
このように、波形歪み計測回路30bは、検出回路304の出力信号DETの正負パルス幅を積分回路305で検出することにより、波形の歪みを検出する。
図7では、単一周波数のみを示しているが、実際はRF信号には複数のチャネル周波数からなる成分が含まれている。よって、波形歪み計測回路30bは、等化RF信号の平均的な周波数(例えば、CDでは5T程度)における遅延時間を検出する。また、遅延時間が大きいほど、信号DETを積分した電圧と中間電圧との差は大きくなる。さらに、図7(a)のように波形が時間軸の後方に歪んでいる場合(このとき、信号DETを積分した電圧は中間電圧より高くなる)は、伝達経路上でのRF信号の遅延時間は、周波数が高いほど長くなっている。逆に、図7(b)のように波形が時間軸の前方に歪んでいる場合(このとき、信号DETを積分した電圧は中間電圧より低くなる)は、伝達経路上でのRF信号の遅延時間は、周波数が高いほど短くなっている。
つまり、信号DETを積分した電圧をA/D変換して得られる信号DISTORTIONは、RF信号の平均的な周波数における遅延時間と、周波数に対する遅延特性の傾向とを示す信号である。
上記の波形歪み計測回路30bの動作は、あくまで一例であり、種々の変形が可能である。例えば、積分回路305が出力信号DETを積分した電圧をA/D変換することなく、アナログ信号のままRFレート計測制御回路28bで用いても良い。また、積分回路305を用いず、期間TuやTdを周波数の高いクロックでディジタル信号として計測し、計測されたTuとTdの値の差から波形歪みを検出してもよい。
次に、図2のRFレート計測制御回路28bの内部構成および動作を説明する。図8は、RFレート計測制御回路28bの内部構成の一例を示す図である。RFレート計測制御回路28bは、RFイコライザ15a内のフィルタ151−1〜151−3の時定数を可変制御して、RFイコライザ15aの伝達特性を制御するものである。RFレート計測制御回路28bには、波形歪み計測回路30bからディジタル信号である歪み検出信号DISTORTIONが供給される。RFレート計測制御回路28bは、1/N分周回路(分周手段)281と、クロック周波数計測回路(クロック周波数計測手段)282と、フィルタ回路283と、乗算回路284a〜284dと、加算回路(加算手段)285a〜285cと、D/A変換回路286a〜286cとを有する。
図9は、RFレート計測制御回路28bの動作の一例を示す図である。1/N分周回路281は、再生クロックPLL28が生成した再生クロックの周波数を1/Nに分周して分周クロックを生成する。クロック周波数計測回路282は、分周クロックより十分周波数が高い計測基準クロックを用いて、分周された再生クロックの周波数をサンプリングする。この計測基準クロックは、光ディスク駆動装置の内部で生成してもよいし、同装置の外部から供給してもよい。
図9に示す例では、1/N分周回路281がN=14として分周クロックを生成している。また、クロック周波数計測回路282は、分周クロックを計測基準クロックでサンプリングすることにより、分周クロックの周波数が計測基準クロックの1/7であることを計測する。Nの値は既知であるため、クロック周波数計測回路282は、再生クロックの周波数が計測基準クロックの周波数の14/7=2倍であることを計測できる。実際には、Nの値をより大きく設定しておけば、計測基準クロックの周波数がそれほど高くなくても、クロック周波数計測回路282は再生クロックの周波数を計測できる。
ここで、再生クロックの周波数とは、1/T(Tは1チャネルビットの周期)に相当するものであり、光ディスク11の回転速度に応じて変化する。図6のようにRF信号の周波数に応じて遅延時間を制御するためには、このような再生クロックの周波数計測は必須である。
クロック周波数計測回路282で計測された周波数データは、フィルタ回路283に入力されて、計測結果が過敏に変化しないよう高周波ノイズが除去される。フィルタ回路283を通過した再生クロックの周波数データf0は、乗算回路284aによって制御係数K0と乗算される。
なお、上述した1/N分周回路281、クロック周波数計測回路282、フィルタ回路283および乗算回路284aの処理はすべてディジタル信号処理であり、再生クロックPLL28から供給される再生クロックや、計測基準クロック、再生クロックの周波数データf0もディジタル信号である。
一方、波形歪み計測回路30bから出力された歪み検出信号DISTORTIONは、乗算回路284b〜284dによって、制御係数K1〜K3と乗算される。その乗算結果と乗算回路284aの出力信号は、加算回路285a〜285cでそれぞれ加算される。そして、D/A変換回路286a〜286cによってアナログ信号である信号Vf1〜Vf3に変換される。より具体的には、加算回路285a〜285cの出力信号DA1〜DA3は下記(5)〜(7)式のようになる。
DA1=K0*f0+K1*DISTORTION ・・・(5)
DA2=K0*f0+K2*DISTORTION ・・・(6)
DA3=K0*f0+K3*DISTORTION ・・・(7)
(5)〜(7)式で示す加算回路285a〜285cの出力信号DA1〜DA3は、D/A変換回路286a〜286cでアナログ信号Vf1〜Vf3に変換される。
DA2=K0*f0+K2*DISTORTION ・・・(6)
DA3=K0*f0+K3*DISTORTION ・・・(7)
(5)〜(7)式で示す加算回路285a〜285cの出力信号DA1〜DA3は、D/A変換回路286a〜286cでアナログ信号Vf1〜Vf3に変換される。
信号Vf1〜Vf3は、制御入力信号として、図3に示すRFイコライザ15a内のフィルタ151−1〜151−3にそれぞれ供給され、フィルタ151−1〜151−3の周波数特性を制御する。
図8の乗算回路284a〜284dで用いられる制御係数K0〜K3は、タンジェンシャルチルトによって生じるRF信号の遅延時間の周波数特性を補正できるように予めピックアップ12に適した値に設定されている。より具体的には、制御係数K0〜K3は、等化RF信号の波形歪みがない場合には、RFイコライザ15aの伝達関数が図6の曲線g2となるよう設定される。また、図7(a)に示すように等化RF信号の波形が時間軸の後方に歪んでいる場合は、上述のように、伝達経路上でのRF信号の遅延時間は周波数が高いほど長くなるので、RFイコライザ15aの伝達関数が図6の曲線g1となるよう制御係数K0〜K3は設定される。RF信号の波形歪みを種々変化させて、制御係数K0〜K3の最適な値を実験的に決定してもよいし、シミュレーションにより算出してもよい。
図10は、信号Vf1〜Vf3の再生クロックの周波数に対する特性の一例を示す図であり、横軸は再生クロックの周波数データf0、縦軸は信号Vf1〜Vf3のアナログ値である。また同図は、K1>K2>K3とする例であり、信号DISTORTIONとRF信号の波形歪みとの関係を以下のように仮定する。すなわち、等化RF信号に歪みがない場合には、信号DISTORTIONの値を0とし、等化RF信号の波形が、図7(a)に示すように時間軸の前方に歪んでいる場合に、信号DISTORTIONの値が負になるよう符号を設定する。
図10(a)は、等化RF信号に波形歪みがない場合を示しており、上述した(5)〜(7)式においてDISTORTION=0であるから、Vf1=Vf2=Vf3となる。信号Vf1〜Vf3の値は再生クロックの周波数データf0に応じて線形に変化し、この信号Vf1〜Vf3に応じてRFイコライザ15aのゲインの周波数特性が制御される。
一方、図10(b)は、等化RF信号の波形が歪んでいる場合の一例を示しているが、信号DISTORTIONの値に応じて、それぞれ異なる信号Vf1〜Vf3が生成される。その結果、RFイコライザ15aのゲインのみでなく遅延時間の周波数特性も制御され、図6に示すように、遅延時間が周波数に応じて異なる伝達特性となる。この特性は、RF信号の伝達経路上の遅延時間の周波数特性と逆の特性になるため、RF信号の遅延時間の周波数特性、すなわち、波形歪みを補正することができる。
なお、図10はRFレート計測制御回路28bの動作を簡略化して説明するための一例であり、信号DISTORTIONの値とRF信号の波形歪みとの関係や、制御係数K0〜K3の値はフィルタ151−1〜151−3の構成等に応じて定まるものである。
図2等では、2次のフィルタ151−1〜151−3を用いて、RFイコライザ15aの周波数特性の制御に信号Vf1,Vf3のみを使用する例を示した。フィルタ151−1〜151−3が奇数次の場合など、フィルタ151−1〜151−3の構成によっては信号Vf2も使用してRFイコライザ15aの周波数特性を制御してもよい。また、図8はディジタル演算を行った後に、アナログ信号に変換する例を示したが、RFレート計測制御回路28bからアナログ信号を出力してもよい。この場合、図8のRFレート計測制御回路28bでは、アナログ演算だけを行うことになり、回路構成を簡略化できる。
このように、第1の実施形態では、マルチスライス回路30aおよび波形歪み計測回路30bにて等化RF信号の波形歪みを検出し、RF信号の波形歪みを補正するための制御入力信号Vf1〜Vf3をRFレート計測制御回路28bで生成して、この制御入力信号Vf1〜Vf3によりRFイコライザ15a内のフィルタ151−1〜151−3の遅延時間の周波数特性を制御するため、タンジェンシャルチルトに起因してRF信号に波形歪みが生じても、その波形歪みを精度よく補正することができる。その結果、タンジェンシャルチルトが存在しないようにピックアップのばらつき許容量を極端に狭める必要がなくなりピックアップの製造歩留りを向上することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、マルチスライス回路30aおよび波形歪み計測回路30bにて等化RF信号の波形歪みを検出して、検出した歪みに応じてRFレート計測制御回路28bにてRFイコライザ15a内のフィルタ151−1〜151−3を制御する。これに対して、以下に説明する第2の実施形態では、RF信号の波形歪みを検出することなくシステムコントローラ38からフィルタ151−1〜151−3の制御を行うものである。
第1の実施形態では、マルチスライス回路30aおよび波形歪み計測回路30bにて等化RF信号の波形歪みを検出して、検出した歪みに応じてRFレート計測制御回路28bにてRFイコライザ15a内のフィルタ151−1〜151−3を制御する。これに対して、以下に説明する第2の実施形態では、RF信号の波形歪みを検出することなくシステムコントローラ38からフィルタ151−1〜151−3の制御を行うものである。
図11は本発明の第2の実施形態に係る光ディスク駆動装置の概略構成を示すブロック図である。図11では、図1と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。図11の光ディスク駆動装置は、マルチスライス回路30aに換えて、データスライス回路30cを備えている。データスライス回路30cは、等化RF信号を2値化して、情報信号として復調回路31へ供給する。マルチスライス回路30aと異なり、データスライス回路30cは、等化RF信号の波形歪み検出を行わないことから、1つのコンパレータ(不図示)のみで構成可能である。また、図11では波形歪み計測回路も不要となる。
RFレート計測制御回路28bの内部構成は図8と同様であるが、信号DISTORTIONの代わりに、システムコントローラ38からディジタルの歪み制御信号が供給される。
RFレート計測制御回路28bは、第1の実施形態と同様に再生クロックの周波数を計測する。また、システムコントローラ38は、フィルタ151−1〜151−3を制御するための予め設定された係数を複数通り(例えば5〜7通り)保持しており、そのうちの1つの係数を歪み制御信号としてRFレート計測制御回路28bへ供給する。そして、図8に示すRFレート制御回路28bは、再生クロックの周波数およびシステムコントローラ38から供給された歪み制御信号に基づいて、フィルタ151−1〜151−3への制御入力信号Vf1〜Vf3を生成する。これにより、RFイコライザ15aの伝達特性は図6のように周波数に応じて遅延時間が調整できるよう制御される。
一方、システムコントローラ38は、データ訂正およびパリティ生成回路33が生成するエラーフラグを常時取得している。データ訂正およびパリティ生成回路33は、再生データにエラー(誤り)が存在し、訂正処理を行う際にエラーフラグを立てる。エラーが多いほどエラーフラグが立つ頻度が高くなる。システムコントローラ38は、エラーフラグを監視しながら係数を順次切替えて、RFレート計測制御回路28bへ供給する歪み制御信号を更新し、エラー頻度が少なくなる最適な係数を最終的に選択する。
このように、第2の実施形態では、RF信号の波形歪みを検出することなく、システムコントローラ38からフィルタ151−1〜151−3の制御を行うこととしたため、マルチスライス回路30aや波形歪み計測回路30bが不要となり、回路規模を削減できる。また、RF信号から波形歪みを検出できない場合でもRF信号の波形を補正できる。さらに、システムコントローラ38はエラーフラグを監視しているため、エラー頻度が少なくなる最適な係数を選択してフィルタ151−1〜151−3の伝達特性を制御することができる。
なお、本実施形態の変形例として、図1と同様に光ディスク駆動装置はマルチスライス回路30aと波形歪み計測回路30bを備えていてもよい。この場合、波形歪み計測回路30bがRF信号の波形歪みを検出できるときは、第1の実施形態と同様に検出された波形歪みに応じてフィルタ151−1〜151−3の制御を行い、RF信号にジッタが多いときなど、波形歪み計測回路30bがRF信号の波形歪みを検出できないときは、本実施形態のようにシステムコントローラ38からフィルタ151−1〜151−3の制御を行うこととしてもよい。
上述した各実施形態では、CDやDVDを駆動する例を示したが、HD(High Definition)DVDやBD(Blu-ray Disk)等の光ディスクにも適用可能である。
図1や図11では、光ディスクの記録および再生ができる構成を示したが、本発明は、少なくとも光ディスクの再生ができればよいため、再生専用機にも適用可能である。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態には限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
15a RFイコライザ
28 再生クロックPLL
28b RFレート計測制御回路
30a マルチスライス回路
30b 波形歪み計測回路
31 復調回路
33 CD/DVDデータ訂正およびパリティ生成回路
38 システムコントローラ
281 1/N分周回路
282 クロック周波数計測回路
285a〜285c 加算回路
28 再生クロックPLL
28b RFレート計測制御回路
30a マルチスライス回路
30b 波形歪み計測回路
31 復調回路
33 CD/DVDデータ訂正およびパリティ生成回路
38 システムコントローラ
281 1/N分周回路
282 クロック周波数計測回路
285a〜285c 加算回路
Claims (5)
- 制御入力信号に基づいて光ディスクから読み出したRF信号の遅延時間の周波数特性を制御して、等化RF信号を生成するRFイコライズ手段と、
前記等化RF信号から、前記光ディスクに記録されたデータを再生するための再生クロックを抽出する再生クロック抽出手段と、
前記再生クロックの周波数を計測し、前記計測した再生クロックの周波数に応じて前記RFイコライズ手段にて前記RF信号に含まれる波形歪みを補正した前記等化RF信号が生成されるように、前記制御入力信号を生成するRFレート計測制御手段と、を備えることを特徴とする光ディスク駆動装置。 - 前記等化RF信号の波形歪みを検出し、該検出結果を示す歪み検出信号を前記RFレート計測制御手段に供給する波形歪み検出手段をさらに備え、
前記RFレート計測制御手段は、前記再生クロックの周波数と前記歪み検出信号とに基づいて前記制御入力信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク駆動装置。 - 前記RFレート計測制御手段は、
前記再生クロックを分周して分周クロックを生成する分周手段と、
前記分周クロックと、周波数が前記分周クロックより高い所定の計測基準クロックとに基づいて、前記再生クロックの周波数を計測するクロック周波数計測手段と、
前記歪み検出信号と前記クロック周波数計測手段にて計測された前記再生クロックの周波数とを合成することにより、前記制御入力信号を生成する加算手段と、を有することを特徴とする請求項2に記載の光ディスク駆動装置。 - 予め設定された複数の係数のうちのいずれか一つを選択して前記RFレート計測制御手段に供給する係数制御手段をさらに備え、
前記RFレート計測制御手段は、前記再生クロックの周波数と前記係数制御手段から供給される係数とに基づいて前記制御入力信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク駆動装置。 - 前記等化RF信号に基づいて復調処理を行う復調手段と、
前記復調手段で復調されたデータに基づいて、誤り訂正を行う誤り訂正手段と、を備え、
前記係数制御手段は、前記複数の係数を順次切替ながら前記誤り訂正の頻度を検出し、前記頻度が最も少ない前記係数を最終的に選択することを特徴とする請求項4に記載の光ディスク駆動装置。
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