JP2010148315A - アキシャルギャップ型モータ及びそのロータの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アキシャルギャップ型モータ10のロータ11では、周方向に隣り合う主磁石部41間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブ31と、複数のリブ31の内径側及び外径側にそれぞれ設けられる内筒部32及び外筒部33と、を有するロータフレーム30がダイカスト合金によって鋳込まれる。また、主磁石部41,…,41の内周面及び外周面と、副磁石部43,…,43の長手方向両側面とが、積層体71の巻き始め部65と巻き終わり部66の断熱部67及び他の断熱部68によって覆われている。
【選択図】図9
Description
回転軸周りに回転可能なロータ(例えば、後述の実施形態におけるロータ11)と、
回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置されるステータ(例えば、後述の実施形態におけるステータ12)と、を備えるアキシャルギャップ型モータ(例えば、後述の実施形態におけるアキシャルギャップ型モータ10)であって、
前記ロータは、
前記回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部(例えば、後述の実施形態における主磁石部41)と、
テープ状の電磁鋼板を捲回巻きした積層体(例えば、後述の実施形態における積層体71)により構成され、前記複数の主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方にそれぞれ配置される複数のヨーク部(例えば、後述の実施形態におけるヨーク部42)を有するロータコア(例えば、後述の実施形態におけるロータコア45)と、
前記周方向に隣り合う前記主磁石部間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブ(例えば、後述の実施形態におけるリブ31)と、前記複数のリブの内径側及び外径側に設けられる内筒部(例えば、後述の実施形態における内筒部32)及び外筒部(例えば、後述の実施形態における外筒部33)の少なくとも一方の筒部と、を有し、ダイカスト合金からなるロータフレーム(例えば、後述の実施形態におけるロータフレーム30)と、
を備え、
前記ロータフレームの少なくとも一方の筒部と前記主磁石部との間には、互いの接触を防止する断熱部(例えば、後述の実施形態における断熱部67)が設けられることを特徴とする。
前記積層体は、前記断熱部を構成する巻き始め部(例えば、後述の実施形態における巻き始め部65)及び巻き終わり部(例えば、後述の実施形態における巻き終わり部66)と、該巻き始め部と巻き終わり部との間で、前記主磁石部を挿入するための主磁石部挿入穴(例えば、後述の実施形態における主磁石部挿入穴72)を形成する中間部(例えば、後述の実施形態における中間部64)と、を有することを特徴とする。
前記ロータは、前記周方向に隣り合う前記ヨーク部間で、前記積層体の中間部に形成された複数の副磁石部収容部(例えば、後述の実施形態における副磁石部収容部74)にそれぞれ配置され、前記回転軸方向及び径方向に直交する方向に磁化される複数の副磁石部(例えば、後述の実施形態における副磁石部43)をさらに備え、
前記積層体の巻き始め部と巻き終わり部には、前記ロータフレームの少なくとも一方の筒部と前記副磁石部との間に互いの接触を防止する他の断熱部(例えば、後述の実施形態における他の断熱部68)が設けられることを特徴とする。
前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部には、複数の突起部(例えば、後述の実施形態における突起部90)が形成されていることを特徴とする。
前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部の少なくとも一方は、前記断熱部を構成する第1の層(例えば、後述の実施形態における最内層91、最外層94)と、該第1の層の断熱部と前記主磁石部の周面との間に、該主磁石部の周面より小さい穴(例えば、後述の実施形態における長穴95)を有する第2の層(例えば、後述の実施形態における内側及び外側の残りの層92,93)を有することを特徴とする。
前記第2の層の穴は、前記主磁石部の周面と前記ヨーク部の周面とに跨った長穴であることを特徴とする。
前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部の少なくとも一方は、前記断熱部及び前記他の断熱部を構成する第1の層と、該第1の層の断熱部と前記主磁石部の周面との間、及び該第1の層の他の断熱部と前記副磁石部の軸方向側面との間に、該主磁石部の周面及び該副磁石部の軸方向側面よりそれぞれ小さい穴(例えば、後述の実施形態における長穴95、円穴96)を有する第2の層と、を備えることを特徴とする請求項3または4に記載のアキシャルギャップ型モータ。
前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部の少なくとも一方は、前記断熱部を構成する第1の層と、該第1の層の断熱部と前記主磁石部の周面との間に、該主磁石部の周面を支持する加締め部(例えば、後述の実施形態における加締め部97)を有する第2の層と、を備えることを特徴とする。
前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部の少なくとも一方は、前記断熱部及び前記他の断熱部を構成する第1の層と、該第1の層の断熱部と前記主磁石部の周面との間、及び該第1の層の他の断熱部と前記副磁石部の軸方向側面との間に、該主磁石部の周面及び該副磁石部の長手方向側面をそれぞれ支持する加締め部を有する第2の層と、を備えることを特徴とする請求項3または4に記載のアキシャルギャップ型モータ。
回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部と、前記複数の主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方にそれぞれ配置される複数のヨーク部を有するロータコアと、前記周方向に隣り合う前記主磁石部間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブ、及び前記複数のリブの内径側及び外径側に設けられる内筒部及び外筒部を有するロータフレームと、を備え、回転軸周りに回転可能なロータと、
前記回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置されるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータのロータの製造方法であって、
テープ状の電磁鋼板を捲回して、前記ロータフレームの内筒部と前記主磁石部との間で互いの接触を防止する断熱部を構成する巻き始め部と、前記主磁石部を挿入するための主磁石部挿入穴を有する中間部と、を形成する工程と、
前記主磁石部挿入穴に前記主磁石部を挿入する工程と、
前記電磁鋼板をさらに捲回して、前記ロータフレームの外筒部と前記主磁石部との間で互いの接触を防止する前記断熱部を構成する巻き終わり部を形成して、積層体により前記ロータコアを構成する工程と、
金型(例えば、本実施形態の第1及び第2の金型80,81)に前記積層体を位置決めした状態でダイカスト合金を鋳込むことで前記ロータフレームを形成する工程と、
を有することを特徴とする。
本発明の第1実施形態によるアキシャルギャップ型モータ10は、例えば図1及び図2に示すように、このアキシャルギャップ型モータ10の回転軸O周りに回転可能に設けられた略円環状のロータ11と、回転軸O方向の両側からロータ11を挟みこむようにして対向配置され、ロータ11を回転させる回転磁界を発生する複数相の各固定子巻線を有する1対のステータ12,12とを備えて構成されている。
以下、本発明の第2実施形態について、図11から図13を参照して説明する。なお、図中、第1実施形態と同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
従って、密閉性を確保するとともに、磁束短絡の低減を図ることができ、また、体格一定の場合には軽量化の効果を奏することができる。
また、半抜き加締めによる各突起部90の形状は、図12に示す形状の他、図13(a)に示すような台形形状のものや、図13(b)に示すようなV字形状のものであってもよい。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
以下、本発明の第3実施形態について、図14及び図15を参照して説明する。なお、図中、第1実施形態と同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
従って、密閉性を確保するとともに、磁束短絡の低減を図ることができ、また、体格一定の場合には軽量化の効果を奏することができる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
以下、本発明の第4実施形態について、図16及び図17を参照して説明する。なお、図中、第1実施形態と同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
11 ロータ
12 ステータ
30 ロータフレーム
31 リブ
41 主磁石部
42 ヨーク部
43 副磁石部
45 ロータコア
50 アウターリング
55 シャフト部
60 電磁鋼板
64 中間部
65 巻き始め部
66 巻き終わり部
67 断熱部
68 他の断熱部
71 積層体
72 主磁石部挿入穴
73 リブ収容穴
74 副磁石部収容部
80 第1の金型
81 第2の金型
90 突起部
91 最内層(第1の層)
92,92a 内側の残りの層(第2の層)
93,93a 外側の残りの層(第2の層)
94 最外層(第1の層)
95 長穴
96 円穴
97 加締め部
g 空間層
O 回転軸
Claims (10)
- 回転軸周りに回転可能なロータと、
回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置されるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータであって、
前記ロータは、
前記回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部と、
テープ状の電磁鋼板を捲回巻きした積層体により構成され、前記複数の主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方にそれぞれ配置される複数のヨーク部を有するロータコアと、
前記周方向に隣り合う前記主磁石部間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブと、前記複数のリブの内径側及び外径側に設けられる内筒部及び外筒部の少なくとも一方の筒部と、を有し、ダイカスト合金からなるロータフレームと、
を備え、
前記ロータフレームの少なくとも一方の筒部と前記主磁石部との間には、互いの接触を防止する断熱部が設けられることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。 - 前記積層体は、前記断熱部を構成する巻き始め部及び巻き終わり部と、該巻き始め部と巻き終わり部との間で、前記主磁石部を挿入するための主磁石部挿入穴を形成する中間部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータ。
- 前記ロータは、前記周方向に隣り合う前記ヨーク部間で、前記積層体の中間部に形成された複数の副磁石部収容部にそれぞれ配置され、前記回転軸方向及び径方向に直交する方向に磁化される複数の副磁石部をさらに備え、
前記積層体の巻き始め部と巻き終わり部には、前記ロータフレームの少なくとも一方の筒部と前記副磁石部との間に互いの接触を防止する他の断熱部が設けられることを特徴とする請求項2に記載のアキシャルギャップ型モータ。 - 前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部には、複数の突起部が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のアキシャルギャップ型モータ。
- 前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部の少なくとも一方は、前記断熱部を構成する第1の層と、該第1の層の断熱部と前記主磁石部の周面との間に、該主磁石部の周面より小さい穴を有する第2の層を有することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
- 前記第2の層の穴は、前記主磁石部の周面と前記ヨーク部の周面とに跨った長穴であることを特徴とする請求項5に記載のアキシャルギャップ型モータ。
- 前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部の少なくとも一方は、前記断熱部及び前記他の断熱部を構成する第1の層と、該第1の層の断熱部と前記主磁石部の周面との間、及び該第1の層の他の断熱部と前記副磁石部の軸方向側面との間に、該主磁石部の周面及び該副磁石部の軸方向側面よりそれぞれ小さい穴を有する第2の層と、を備えることを特徴とする請求項3または4に記載のアキシャルギャップ型モータ。
- 前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部の少なくとも一方は、前記断熱部を構成する第1の層と、該第1の層の断熱部と前記主磁石部の周面との間に、該主磁石部の周面を支持する加締め部を有する第2の層と、を備えることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
- 前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部の少なくとも一方は、前記断熱部及び前記他の断熱部を構成する第1の層と、該第1の層の断熱部と前記主磁石部の周面との間、及び該第1の層の他の断熱部と前記副磁石部の軸方向側面との間に、該主磁石部の周面及び該副磁石部の長手方向側面をそれぞれ支持する加締め部を有する第2の層と、を備えることを特徴とする請求項3または4に記載のアキシャルギャップ型モータ。
- 回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部と、前記複数の主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方にそれぞれ配置される複数のヨーク部を有するロータコアと、前記周方向に隣り合う前記主磁石部間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブ、及び前記複数のリブの内径側及び外径側に設けられる内筒部及び外筒部を有するロータフレームと、を備え、回転軸周りに回転可能なロータと、
前記回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置されるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータのロータの製造方法であって、
テープ状の電磁鋼板を捲回して、前記ロータフレームの内筒部と前記主磁石部との間で互いの接触を防止する断熱部を構成する巻き始め部と、前記主磁石部を挿入するための主磁石部挿入穴を有する中間部と、を形成する工程と、
前記主磁石部挿入穴に前記主磁石部を挿入する工程と、
前記電磁鋼板をさらに捲回して、前記ロータフレームの外筒部と前記主磁石部との間で互いの接触を防止する前記断熱部を構成する巻き終わり部を形成して、積層体により前記ロータコアを構成する工程と、
金型に前記積層体を位置決めした状態でダイカスト合金を鋳込むことで前記ロータフレームを形成する工程と、
を有することを特徴とするアキシャルギャップ型モータのロータの製造方法。
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- 2008-12-22 JP JP2008325554A patent/JP5083831B2/ja not_active Expired - Fee Related
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