JP2010147674A - 波長多重光伝送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】障害が発生していない通常運用状態の時に、運用中の光信号に影響を与えずに、光スイッチの正常性を確認する波長多重光伝送装置を得る。
【解決手段】光スイッチ3による入力ポート1〜Nの選択を順次切り替えると共に、その時に選択された入力ポートに相当する送信トランスポンダ2−1〜2−Nのうちのいずれかの送信トランスポンダにより抽出されたB1バイトと送信トランスポンダ2−Rにより抽出されたB1バイトとの比較により光スイッチ3の正常性を判定する送信監視制御部4を備えたので、各chに障害が発生していない通常運用状態の時に、光スイッチ3による入力ポート1〜Nの選択を順次切り替えることにより、運用中の光信号に影響を与えずに、光スイッチ3の正常性を確認することができる。
【選択図】図1
【解決手段】光スイッチ3による入力ポート1〜Nの選択を順次切り替えると共に、その時に選択された入力ポートに相当する送信トランスポンダ2−1〜2−Nのうちのいずれかの送信トランスポンダにより抽出されたB1バイトと送信トランスポンダ2−Rにより抽出されたB1バイトとの比較により光スイッチ3の正常性を判定する送信監視制御部4を備えたので、各chに障害が発生していない通常運用状態の時に、光スイッチ3による入力ポート1〜Nの選択を順次切り替えることにより、運用中の光信号に影響を与えずに、光スイッチ3の正常性を確認することができる。
【選択図】図1
Description
この発明は、光スイッチを用いたN(Nは2以上の任意の自然数):1冗長構成を有する波長多重光伝送装置に関するものである。
Nチャネル(以下、chと言う)の光信号を多重して伝送する波長多重光伝送装置において、予備系のchを用意し、1〜Nchのうちのいずれかの常用系のchに障害が発生した場合に、送信側では光スイッチにより障害が発生したchの信号を予備系のchに接続し、受信側では予備系のchからの信号を光スイッチにより障害が発生したchへと出力することにより障害を回避するものがある(例えば、特許文献1参照)。
従来の波長多重光伝送装置は以上のように構成されているので、送信側および受信側における光スイッチは、1〜Nchのうちのいずれかの常用系のchに障害が発生した場合に、障害を迂回する経路を構成する際にのみ動作する。従って、これらの光スイッチが故障し、切り替え動作が行えなくなっている場合においても、その光スイッチの故障検出ができず、実際に常用系のchに障害が発生して切り替え動作を行った時に初めて光スイッチが故障であることが判るため復旧に時間を要し、その間は信号断となるためサービスに多大な影響を与えるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、障害が発生していない通常運用状態の時に、運用中の光信号に影響を与えずに、光スイッチの正常性を確認することができる波長多重光伝送装置を得ることを目的とする。
この発明に係る波長多重光伝送装置は、N系統の各系統から入力された光信号を各々異なる波長の光信号に変換すると共に、各系統から入力された光信号から各々その系統を特定可能な特定情報を抽出する常用系光信号送信手段と、送信側光信号選択手段により選択された光信号を異なる波長の光信号に変換すると共に、選択された光信号からその選択された系統を特定可能な特定情報を抽出する予備系光信号送信手段と、送信側光信号選択手段による系統の選択を順次切り替えると共に、その時に選択された系統に該当する常用系光信号送信手段により抽出された特定情報と上記予備系光信号送信手段により抽出された特定情報との比較により送信側光信号選択手段の正常性を判定する送信監視制御手段とを備えたものである。
この発明によれば、送信側光信号選択手段による系統の選択を順次切り替えると共に、その時に選択された系統に該当する常用系光信号送信手段により抽出された特定情報と予備系光信号送信手段により抽出された特定情報との比較により送信側光信号選択手段の正常性を判定するので、常用系光信号送信手段や常用系光信号受信手段に障害が発生していない通常運用状態の時に、送信側光信号選択手段による系統の選択を順次切り替えることにより、運用中の光信号に影響を与えずに、送信側光信号選択手段の正常性を確認することができる効果がある。
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による波長多重光伝送装置の構成を示すブロック図であり、図において、光カプラ(光信号分岐手段)1−1〜1−Nは、ch1〜chNの入力光信号を2分岐するものである。送信トランスポンダ(常用系光信号送信手段)2−1〜2−Nは、光カプラ1−1〜1−Nの後段に設けられ、各々入力された光信号を異なる波長λ1〜λNの光信号に変換すると共に、各々入力された光信号のフォーマットからそのchを特定可能な特定のバイトを抽出するものである。光スイッチ(送信側光信号選択手段)3は、光カプラ1−1〜1−Nにより分岐されたch1〜chNの入力光信号から1本を選択して出力するものである。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による波長多重光伝送装置の構成を示すブロック図であり、図において、光カプラ(光信号分岐手段)1−1〜1−Nは、ch1〜chNの入力光信号を2分岐するものである。送信トランスポンダ(常用系光信号送信手段)2−1〜2−Nは、光カプラ1−1〜1−Nの後段に設けられ、各々入力された光信号を異なる波長λ1〜λNの光信号に変換すると共に、各々入力された光信号のフォーマットからそのchを特定可能な特定のバイトを抽出するものである。光スイッチ(送信側光信号選択手段)3は、光カプラ1−1〜1−Nにより分岐されたch1〜chNの入力光信号から1本を選択して出力するものである。
送信トランスポンダ(予備系光信号送信手段)2−Rは、光スイッチ3により選択された光信号を異なる波長λN+1の光信号に変換すると共に、各々入力された光信号のフォーマットからそのchを特定可能な特定のバイトを抽出するものである。送信監視制御部(送信監視制御手段)4は、光スイッチ3による入力ポート1〜Nの選択を順次切り替えると共に、送信トランスポンダ2−1〜2−Nのうちのその時に選択されたchに相当する送信トランスポンダにより抽出された特定のバイトと送信トランスポンダ2−Rにより抽出された特定のバイトとの比較により、光スイッチ3の正常性を判定するものである。波長多重部(波長多重手段)5は、送信トランスポンダ2−1〜2−N,2−Rから出力された光信号を波長多重し伝送路6に送出するものである。
波長分離部(波長分離手段)7は、伝送路6から受信される波長多重された光信号を波長λ1〜λN,λN+1の各波長に分離するものである。受信トランスポンダ(常用系光信号受信手段)8−1〜8−Nは、波長λ1〜λNに分離された光信号を受信し、元の波長に変換して出力するものである。受信トランスポンダ(予備系光信号受信手段)8−Rは、波長λN+1に分離された光信号を受信し、元の波長に変換して出力するものである。光スイッチ(受信側光信号選択手段)9は、受信トランスポンダ8−Rからの光信号をch1〜chNのうちのいずれのchに伝送するか1つのchを選択するものである。光カプラ(光合波手段)10−1〜10−Nは、受信トランスポンダ8−1〜8−Nから出力された光信号に光スイッチ9の各出力を合波するものである。
図2はこの発明の実施の形態1による送信トランスポンダの詳細な構成を示すブロック図であり、図において、光受信部21は、入力された光信号を電気信号に変換するものである。受信信号処理部22は、受信信号の処理を行うものであり、受信信号のフォーマットを認識して特定のバイトを抽出して出力するバイト抽出部23を含むものである。送信信号処理部24は、信号の送信処理を行うものである。光送信部25は、固有の波長の光信号に変換して出力するものである。
次に動作について説明する。
送信側において、ch1〜chNの光信号は各々光カプラ1−1〜1−Nにより2分岐され、その一方が送信トランスポンダ2−1〜2−Nに入力される。送信トランスポンダ2−1〜2−Nでは、入力された光信号を各々異なる波長λ1〜λNに変換し、波長多重部5に出力する。また、光カプラ1−1〜1−Nにより分岐されたもう一方は、光スイッチ3に接続される。光スイッチ3は、ch1〜chNの入力光信号からいずれかを選択して送信トランスポンダ2−Rに出力する。送信トランスポンダ2−Rは、入力された光信号を波長λN+1に変換して波長多重部5に出力する。波長多重部5は、波長λ1〜λN、および波長λN+1を波長多重し、伝送路6に出力する。
送信側において、ch1〜chNの光信号は各々光カプラ1−1〜1−Nにより2分岐され、その一方が送信トランスポンダ2−1〜2−Nに入力される。送信トランスポンダ2−1〜2−Nでは、入力された光信号を各々異なる波長λ1〜λNに変換し、波長多重部5に出力する。また、光カプラ1−1〜1−Nにより分岐されたもう一方は、光スイッチ3に接続される。光スイッチ3は、ch1〜chNの入力光信号からいずれかを選択して送信トランスポンダ2−Rに出力する。送信トランスポンダ2−Rは、入力された光信号を波長λN+1に変換して波長多重部5に出力する。波長多重部5は、波長λ1〜λN、および波長λN+1を波長多重し、伝送路6に出力する。
受信側では、伝送路6からの光信号を波長分離部7により波長λ1〜λN、および波長λN+1に分離する。波長λ1〜λN、および波長λN+1は各々の波長に対応する受信トランスポンダ8−1〜8−N、および受信トランスポンダ8−Rに入力される。受信トランスポンダ8−1〜8−Nでは、各々入力された波長λ1〜λNの光信号を元のch1〜chNの光信号の波長に変換して出力する。受信トランスポンダ8−Rでは、入力された波長λN+1の光信号を元の波長に変換するが、装置に障害(ここでは、ch1〜chNのうちのいずれかのchにおける送信トランスポンダあるいは受信トランスポンダの障害)が発生していない状態では出力は停止させておく。受信トランスポンダ8−1〜8−Nの出力は、各々光カプラ10−1〜10−Nにより光スイッチ9の出力ポート1〜Nからの出力と合波されるが、装置に障害が発生していない通常時は、受信トランスポンダ8−Rの出力が停止しているため、光スイッチ9の各出力ポート1〜Nからも光信号は出力されず、受信トランスポンダ8−1〜8−Nの出力がそのまま各光カプラ10−1〜10−Nから出力される。
次に、ch1〜chNのうちのいずれかのchに障害が発生した場合の動作について、例として、送信トランスポンダ2−2に障害が発生した場合について説明する。
送信側において、光スイッチ3は、ch2の光信号を選択して出力し、送信トランスポンダ2−Rは、光スイッチ3から出力されたch2の光信号を波長λN+1に変換して波長多重部5に出力し、波長多重部5では、波長λ2を除く、波長λ1〜λN、および波長λN+1を多重して伝送路6に出力する。なお、送信トランスポンダ2−2の障害は、ここでは図示されない既知の手段により受信側へと通知される。
送信側において、光スイッチ3は、ch2の光信号を選択して出力し、送信トランスポンダ2−Rは、光スイッチ3から出力されたch2の光信号を波長λN+1に変換して波長多重部5に出力し、波長多重部5では、波長λ2を除く、波長λ1〜λN、および波長λN+1を多重して伝送路6に出力する。なお、送信トランスポンダ2−2の障害は、ここでは図示されない既知の手段により受信側へと通知される。
受信側においては、送信トランスポンダ2−2の障害を通知されると、受信トランスポンダ8−2の出力を停止する。波長分離手段7により分離された波長λN+1の光信号は受信トランスポンダ8−Rに入力され、元のch2の光信号に波長変換されて光スイッチ9へと出力される。光スイッチ9は、出力ポート2を選択し、受信トランスポンダ8−Rからの光信号を、障害が発生した送信トランスポンダ2−2の波長λ2に対応する受信トランスポンダ8−2の出力と合波するカプラ10−2へと出力する。この時、受信トランスポンダ8−2は、出力を停止しているので、光カプラ10−2からは受信トランスポンダ8−Rから出力され、光スイッチ9を経由したch2の光信号が出力される。これにより、ch2の光信号は障害を回避して伝送が行われる。
次に、障害が発生していない通常運用状態の時に、運用中の光信号に影響を与えずに、送信側における光スイッチ3の正常性を確認する場合の動作について説明する。
ここでは、例として、入力信号がSDH(Synchronous Digital Hyerarchy,ITU G.707)に準拠する場合について説明する。
図3はSTM−1の信号フォーマットを示す説明図であり、フレームは270バイト×9行で構成され、各行の先頭9バイトがオーバヘッド、残り261バイトがユーザデータ等を収容するペイロードである。ここで、例として、オーバヘッド中のB1バイトには一つ前に先行するフレーム全体のパリティチェックの結果が挿入されている。このパリティチェックの結果は、前フレーム全体のビット列から計算されたものであり、このフレームに特有のパターンとなる。
ここでは、例として、入力信号がSDH(Synchronous Digital Hyerarchy,ITU G.707)に準拠する場合について説明する。
図3はSTM−1の信号フォーマットを示す説明図であり、フレームは270バイト×9行で構成され、各行の先頭9バイトがオーバヘッド、残り261バイトがユーザデータ等を収容するペイロードである。ここで、例として、オーバヘッド中のB1バイトには一つ前に先行するフレーム全体のパリティチェックの結果が挿入されている。このパリティチェックの結果は、前フレーム全体のビット列から計算されたものであり、このフレームに特有のパターンとなる。
図1において、送信トランスポンダ2−1〜2−N、および送信トランスポンダ2−Rは、上記のとおり、入力された光信号を各々異なる波長λ1〜λN、およびλRに変換して波長多重部5に出力するものであるが、入力された光信号について、B1バイトを抽出して送信監視制御部4に送出する。
それら送信トランスポンダ2−1〜2−N、2−Rの具体的構成を示したのが図2であり、図2において、光受信部21では、入力された光信号を電気信号に変換し、受信信号処理部22では、受信信号の処理を行う。受信信号処理部22におけるバイト抽出部23では、図3に示した受信信号のフォーマットを認識して特定のB1バイトを抽出して出力する。送信信号処理部24では、信号の送信処理を行い、光送信部25では、固有の波長の光信号に変換して出力する。
それら送信トランスポンダ2−1〜2−N、2−Rの具体的構成を示したのが図2であり、図2において、光受信部21では、入力された光信号を電気信号に変換し、受信信号処理部22では、受信信号の処理を行う。受信信号処理部22におけるバイト抽出部23では、図3に示した受信信号のフォーマットを認識して特定のB1バイトを抽出して出力する。送信信号処理部24では、信号の送信処理を行い、光送信部25では、固有の波長の光信号に変換して出力する。
図1において、送信監視制御部4は、光スイッチ3を制御して、一定、あるいは任意のタイミングで切り替え制御を行い、送信トランスポンダ2−Rに接続する入力光信号を切り替える。例えば、送信監視制御部4は、光スイッチ3が送信トランスポンダ2−1に入力されているch1の光信号を選択して送信トランスポンダ2−Rに接続するように制御する。この時、送信監視制御部4は、送信トランスポンダ2−1により抽出されたB1バイトのパターンと、送信トランスポンダ2−Rにより抽出されたB1バイトとのパターンの比較を行い、一致していれば光スイッチ3の選択動作は正常であり、一致しなければ光スイッチ3の選択が正常に行われていないものと判定することができる。送信監視制御部4は、この動作を光スイッチ3の全ての入力ポートについて同様に判定を行うことで、光スイッチ3の全ての動作が正常に動作するか否かを確認することができる。なお、この動作は、送信トランスポンダ2−1〜2−Nが伝送する運用中の信号には一切の影響を与えず、また、光信号の経路には構成要素の追加が不要であり、装置の故障率を増加させることがない。
なお、上記実施の形態1では、信号フォーマットとしてSTM−1を用いて説明したが、SDHのSTM−4、STM−16、STM−64等、他のフレームについても同様に適用が可能である。また、識別の方法としてオーバヘッドのB1バイトを用いて説明したが、他にもB2バイト等のフレームの固有の値を持つバイトであれば同じく適用が可能である。
また、同様に入力信号がOTNフレーム(ITU−T G.709)についても、オーバヘッド中のパリティバイト(SMバイト等)を用いることで同様の効果が得られる。
また、同様に入力信号がOTNフレーム(ITU−T G.709)についても、オーバヘッド中のパリティバイト(SMバイト等)を用いることで同様の効果が得られる。
以上のように実施の形態1によれば、光スイッチ3による入力ポート1〜Nの選択を順次切り替えると共に、その時に選択されたchに相当する送信トランスポンダ2−1〜2−Nのうちのいずれかの送信トランスポンダにより抽出されたB1バイトと送信トランスポンダ2−Rにより抽出されたB1バイトとの比較により光スイッチ3の正常性を判定するので、各chに障害が発生していない通常運用状態の時に、光スイッチ3による入力ポート1〜Nの選択を順次切り替えることにより、運用中の光信号に影響を与えずに、光スイッチ3の正常性を確認することができる効果がある。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2による波長多重光伝送装置の構成を示すブロック図であり、図において、監視光発生部(監視光発生手段)11は、波長λ1〜λN+1とは異なる波長の光信号(監視光)を発生するものである。監視光挿入部(監視光挿入手段)12は、受信トランスポンダ8−Rからの光信号および監視光発生部11による光信号のうちのいずれかを選択するものである。光スイッチ(受信側光信号選択手段)13は、監視光挿入部12により選択された光信号を出力ポート1〜N+1のうちのいずれに伝送するか1つの出力ポートを選択するものである。
図4はこの発明の実施の形態2による波長多重光伝送装置の構成を示すブロック図であり、図において、監視光発生部(監視光発生手段)11は、波長λ1〜λN+1とは異なる波長の光信号(監視光)を発生するものである。監視光挿入部(監視光挿入手段)12は、受信トランスポンダ8−Rからの光信号および監視光発生部11による光信号のうちのいずれかを選択するものである。光スイッチ(受信側光信号選択手段)13は、監視光挿入部12により選択された光信号を出力ポート1〜N+1のうちのいずれに伝送するか1つの出力ポートを選択するものである。
監視光分離部(監視光分離手段)14−1〜14−N+1は、光スイッチ13の後段に各々設けられ、各出力ポート1〜N+1から入力された光信号を監視光発生部11による光信号の波長成分とそれ以外の波長成分とに分離するものである。光信号検出部(光信号検出手段)15−1〜15−Nは、監視光分離部14−1〜14−Nにより監視光発生部11による光信号の波長成分が分離された各出力ポートの光信号(監視光の波長成分のみ)の有無を検出し、光信号検出部(光信号検出手段)15−N+1は、監視光分離部14−N+1により監視光発生部11による光信号の波長成分が分離された出力ポートの光信号(監視光の波長成分が除かれたもの)の有無を検出するものである。なお、これら光信号検出部15−1〜15−N+1は、光信号の有無が検出できれば良いため、安価且つ簡易な構成で良い。また、光カプラ10−1〜10−Nは、受信トランスポンダ8−1〜8−Nから出力された光信号に、監視光分離部14−1〜14−Nからの監視光発生部11による光信号の波長成分が除かれた出力を合波するものである。
受信監視制御部(受信監視制御手段)16は、監視光発生部11の起動および停止制御、監視光挿入部12の選択制御、光スイッチ13の各出力ポートへの切り替え制御を行い、監視光挿入部12により監視光発生部11による光信号を選択させ、光スイッチ13による出力ポートの選択を順次切り替えると共に、その時に選択された出力ポートに相当する光信号検出部により検出される光信号の有無により光スイッチ13の正常性を判定するものである。また、受信監視制御部16は、監視光挿入部12により受信トランスポンダ8−Rによる光信号を選択させ、光スイッチ13により出力ポートN+1の光出力を選択させると共に、その時に光信号検出部15−N+1により検出される光信号の有無により監視光挿入部12の正常性を判定するものである。
次に動作について説明する。
まず、障害が発生していない通常運用状態の時に、運用中の光信号に影響を与えずに、受信側における光スイッチ13の正常性を確認する場合の動作について説明する。
図4において、受信監視制御部16は、監視光発生部11を起動し、監視光発生部11から光信号(監視光)が発生するようにする。また、受信監視制御部16は、監視光挿入部12を制御して、監視光発生部11からの監視光が光スイッチ13に入力されるようにする。受信監視制御部16は、光スイッチ13を制御し、入力された監視光が出力ポート1〜Nに順次出力されるように切り替え制御を行う。
まず、障害が発生していない通常運用状態の時に、運用中の光信号に影響を与えずに、受信側における光スイッチ13の正常性を確認する場合の動作について説明する。
図4において、受信監視制御部16は、監視光発生部11を起動し、監視光発生部11から光信号(監視光)が発生するようにする。また、受信監視制御部16は、監視光挿入部12を制御して、監視光発生部11からの監視光が光スイッチ13に入力されるようにする。受信監視制御部16は、光スイッチ13を制御し、入力された監視光が出力ポート1〜Nに順次出力されるように切り替え制御を行う。
光スイッチ13の出力ポート1〜Nの後段に接続される監視光分離部14−1〜14−Nは、各出力ポート1〜Nから入力された光信号を監視光の波長成分とそれ以外の波長成分とに分離し、光信号検出部15−1〜15−Nは、監視光の波長成分が分離された各出力ポートの光信号(監視光の波長成分のみ)の有無を検出することになる。この時、受信監視制御部16は、光信号検出部15−1〜15−Nからの検出結果を収集し、光スイッチ13が選択した出力ポートのみで監視光が検出され、それ以外の出力ポートでは監視光が検出されないことを監視する。ここで、いずれの出力ポートからも監視光が検出されない場合、または、光スイッチ13が選択した出力ポート以外から監視光が検出された場合は、光スイッチ13の障害と判定することができる。
次に、障害が発生していない通常運用状態の時に、運用中の光信号に影響を与えずに、受信側における監視光挿入部12の正常性を確認する場合の動作について説明する。
受信監視制御部16は、光スイッチ13に対し出力ポートN+1を選択するように制御を行った後、監視光発生部11の監視光出力を停止させ、監視光挿入部12に対して受信トランスポンダ8−Rによる光信号を選択するように制御する。光スイッチ13の出力ポートN+1の後段に接続される監視光分離部4−N+1は、出力ポートN+1から入力された光信号を監視光の波長成分とそれ以外の波長成分とに分離し、光信号検出部15−N+1は、監視光の波長成分が分離された出力ポートN+1の光信号(監視光の波長成分が除かれたもの)の有無を検出することになる。この時、光信号検出部15−N+1により受信トランスポンダ8−Rによる光信号が検出されれば監視光挿入部12が正常に動作しているものと判定することができる。
受信監視制御部16は、光スイッチ13に対し出力ポートN+1を選択するように制御を行った後、監視光発生部11の監視光出力を停止させ、監視光挿入部12に対して受信トランスポンダ8−Rによる光信号を選択するように制御する。光スイッチ13の出力ポートN+1の後段に接続される監視光分離部4−N+1は、出力ポートN+1から入力された光信号を監視光の波長成分とそれ以外の波長成分とに分離し、光信号検出部15−N+1は、監視光の波長成分が分離された出力ポートN+1の光信号(監視光の波長成分が除かれたもの)の有無を検出することになる。この時、光信号検出部15−N+1により受信トランスポンダ8−Rによる光信号が検出されれば監視光挿入部12が正常に動作しているものと判定することができる。
このようにして、全ての光スイッチの動作と経路についてその正常性を確認することができる。なお、監視光発生部11から発生される監視光は、監視光分離部14−1〜14−Nにより分離されるため、受信トランスポンダ8−1〜8−Nから出力される運用中の光信号に影響を与えることなく光スイッチの確認ができる。また、監視光分離部14−1〜14−Nは、受動部品であるため、構成要素の追加による故障率の増加をほぼ無視することができる。
なお、この実施の形態2では、送信側として、従来の構成を適用したが、送信側として、上記実施の形態1に示した構成を適用しても良く、その場合、この実施の形態2の受信側の効果に加えて、上記実施の形態1の送信側の効果を奏することができる。
以上のように実施の形態2によれば、監視光挿入部12により監視光発生部11による光信号を選択させ、光スイッチ13による出力ポートの選択を順次切り替えると共に、その時に選択された出力ポートに相当する光信号検出部により検出される光信号の有無により光スイッチ13の正常性を判定するので、各chに障害が発生していない通常運用状態の時に、監視光挿入部12により監視光発生部11による光信号を選択させ、光スイッチ13による出力ポートの選択を順次切り替えることにより、運用中の光信号に影響を与えずに、光スイッチ13の正常性を確認することができる効果がある。
また、監視光挿入部12により受信トランスポンダ8−Rによる光信号を選択させ、光スイッチ13により出力ポートN+1を選択させると共に、その時に検出される光信号の有無により監視光挿入部12の正常性を判定するので、各chに障害が発生していない通常運用状態の時に、監視光挿入部12により受信トランスポンダ8−Rによる光信号を選択させ、光スイッチ13により出力ポートN+1を選択させることにより、運用中の光信号に影響を与えずに、監視光挿入部12の正常性を確認することができる効果がある。
1−1〜1−N 光カプラ(光信号分岐手段)、2−1〜2−N 送信トランスポンダ(常用系光信号送信手段)、2−R 送信トランスポンダ(予備系光信号送信手段)、3 光スイッチ(送信側光信号選択手段)、4 送信監視制御部(送信監視制御手段)、5 波長多重部(波長多重手段)、6 伝送路、7 波長分離部(波長分離手段)、8−1〜8−N 受信トランスポンダ(常用系光信号受信手段)、8−R 受信トランスポンダ(予備系光信号受信手段)、9 光スイッチ(受信側光信号選択手段)、10−1〜10−N 光カプラ(光合波手段)、11 監視光発生部(監視光発生手段)、12 監視光挿入部(監視光挿入手段)、13 光スイッチ(受信側光信号選択手段)、14−1〜14−N+1 監視光分離部(監視光分離手段)、15−1〜15−N+1 光信号検出部(光信号検出手段)、16 受信監視制御部(受信監視制御手段)、21 光受信部、22 受信信号処理部、23 バイト抽出部、24 送信信号処理部、25 光送信部。
Claims (4)
- N(Nは2以上の任意の自然数)系統の各系統から入力された光信号を各々異なる波長の光信号に変換すると共に、各系統から入力された光信号から各々その系統を特定可能な特定情報を抽出する常用系光信号送信手段と、
上記各系統の常用系光信号送信手段の前段に各々設けられ、入力された光信号を分岐する光信号分岐手段と、
上記光信号分岐手段により分岐された各系統の光信号のうちのいずれか1つを選択する送信側光信号選択手段と、
上記送信側光信号選択手段により選択された光信号を異なる波長の光信号に変換すると共に、選択された光信号からその選択された系統を特定可能な特定情報を抽出する予備系光信号送信手段と、
上記送信側光信号選択手段による系統の選択を順次切り替えると共に、その時に選択された系統に該当する上記常用系光信号送信手段により抽出された特定情報と上記予備系光信号送信手段により抽出された特定情報との比較によりその送信側光信号選択手段の正常性を判定する送信監視制御手段と、
上記常用系光信号送信手段および上記予備系光信号送信手段から出力された光信号を多重する波長多重手段とを備えた波長多重光伝送装置。 - 波長多重された光信号をN+1(Nは2以上の任意の自然数)系統の各々異なる波長の光信号に分離する波長分離手段と、
上記波長分離手段により分離されたN+1系統のうちのN系統の各系統から入力された光信号を各々異なる波長の光信号に変換する常用系光信号受信手段と、
上記波長分離手段により分離されたN+1系統のうちの1系統から入力された光信号を異なる波長の光信号に変換する予備系光信号受信手段と、
上記予備系光信号受信手段による変換後の光信号の波長とは異なる波長の光信号を発生する監視光発生手段と、
上記予備系光信号受信手段による変換後の光信号および上記監視光発生手段による光信号のうちのいずれかを選択する監視光挿入手段と、
上記監視光挿入手段により選択された光信号をN系統のうちのいずれの系統に伝送するか1つの系統を選択する受信側光信号選択手段と、
上記受信側光信号選択手段のN系統の後段に各々設けられ、入力された光信号のうちの上記監視光発生手段による光信号の波長成分を分離する監視光分離手段と、
上記各系統の常用系光信号受信手段から出力された光信号に上記監視光分離手段により上記監視光発生手段による光信号の波長成分が除かれた該当する系統の光信号を合波する光合波手段と、
上記監視光分離手段により上記監視光発生手段による光信号の波長成分が分離された各系統の光信号の有無を検出する光信号検出手段と、
上記監視光挿入手段により上記監視光発生手段による光信号を選択させ、上記受信側光信号選択手段による系統の選択を順次切り替えると共に、その時に選択された系統に該当する上記光信号検出手段により検出される光信号の有無によりその受信側光信号選択手段の正常性を判定する受信監視制御手段とを備えた波長多重光伝送装置。 - N(Nは2以上の任意の自然数)系統の各系統から入力された光信号を各々異なる波長の光信号に変換すると共に、各系統から入力された光信号から各々その系統を特定可能な特定情報を抽出する常用系光信号送信手段と、
上記各系統の常用系光信号送信手段の前段に各々設けられ、入力された光信号を分岐する光信号分岐手段と、
上記光信号分岐手段により分岐された各系統の光信号のうちのいずれか1つを選択する送信側光信号選択手段と、
上記送信側光信号選択手段により選択された光信号を異なる波長の光信号に変換すると共に、選択された光信号からその選択された系統を特定可能な特定情報を抽出する予備系光信号送信手段と、
上記送信側光信号選択手段による系統の選択を順次切り替えると共に、その時に選択された系統に該当する上記常用系光信号送信手段により抽出された特定情報と上記予備系光信号送信手段により抽出された特定情報との比較によりその送信側光信号選択手段の正常性を判定する送信監視制御手段と、
上記常用系光信号送信手段および上記予備系光信号送信手段から出力された光信号を多重し、伝送路に伝送する波長多重手段と、
上記伝送路から伝送され、波長多重された光信号をN+1系統の各々異なる波長の光信号に分離する波長分離手段と、
上記波長分離手段により分離されたN+1系統のうちのN系統の各系統から入力された光信号を各々異なる波長の光信号に変換する常用系光信号受信手段と、
上記波長分離手段により分離されたN+1系統のうちの1系統から入力された光信号を異なる波長の光信号に変換する予備系光信号受信手段と、
上記予備系光信号受信手段による変換後の光信号の波長とは異なる波長の光信号を発生する監視光発生手段と、
上記予備系光信号受信手段による変換後の光信号および上記監視光発生手段による光信号のうちのいずれかを選択する監視光挿入手段と、
上記監視光挿入手段により選択された光信号をN系統のうちのいずれの系統に伝送するか1つの系統を選択する受信側光信号選択手段と、
上記受信側光信号選択手段のN系統の後段に各々設けられ、入力された光信号のうちの上記監視光発生手段による光信号の波長成分を分離する監視光分離手段と、
上記各系統の常用系光信号受信手段から出力された光信号に上記監視光分離手段により上記監視光発生手段による光信号の波長成分が除かれた該当する系統の光信号を合波する光合波手段と、
上記監視光分離手段により上記監視光発生手段による光信号の波長成分が分離された各系統の光信号の有無を検出する光信号検出手段と、
上記監視光挿入手段により上記監視光発生手段による光信号を選択させ、上記受信側光信号選択手段による系統の選択を順次切り替えると共に、その時に選択された系統に該当する上記光信号検出手段により検出される光信号の有無によりその受信側光信号選択手段の正常性を判定する受信監視制御手段とを備えた波長多重光伝送装置。 - 受信側光信号選択手段は、
上記監視光挿入手段により選択された光信号をN+1系統のうちのいずれの系統に伝送するか1つの系統を選択するものとし、
上記受信側光信号選択手段のN+1系統目の後段に設けられ、入力される光信号の有無を検出する光信号検出手段を備え、
受信監視制御手段は、
監視光挿入手段により予備系光信号受信手段による変換後の光信号を選択させ、上記受信側光信号選択手段によりN+1系統目を選択させると共に、その時に検出される光信号の有無によりその監視光挿入手段の正常性を判定することを特徴とする請求項2または請求項3記載の波長多重光伝送装置。
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