JP2010039554A - 販売データ処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】販売データ処理装置は、特売商品の通常販売価格と、特売価格及び一顧客が特売価格で購入可能な数量とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記特売商品を購入する顧客数を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された顧客数と前記記憶手段に記憶された特売商品の一顧客が特売価格で購入可能な数量とに基づいて当該取引で当該特売商品を特売価格で購入可能な数量を算出する算出手段と、前記特売商品の購入数量の内、前記算出手段により算出された数量までを当該特売商品の特売価格で登録する登録手段と、を備える。
【選択図】図2
Description
そのような購入個数が限定された特売商品を1つでも多く購入するために、家族複数人で来店し、夫々が当該特売商品を購入する場合がある。その場合、従来のPOS(Point of Sales)レジスタでは、1人の顧客毎に(つまり家族1人毎に)その商品を会計し、その会計毎にレシートを発行していた。
特許文献1には、複数取引の内、指定された取引をまとめて会計する販売データ処理装置が開示されている。
また、特許文献1に記載された技術では、一取引毎にレシートを発行するため、購入個数を限定した特売商品を複数人で購入する場合には消耗品及び経費の無駄が発生する、という問題がある。また、特許文献1では、一取引毎に商品の登録処理を行わなければならないため、まとめて会計するまでの時間を短縮できない。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、購入数に限りがある特売商品の会計で、従来に比べて短い処理時間で、各顧客への販売価格を反映して複数顧客の会計を一取引としてまとめて行うことができ、その会計処理のレシートを1つにまとめて印字することができる販売データ処理装置を提供することにある。
図1は、本発明の一実施形態による販売データ処理装置が実行する処理の概念を説明するための図である。
この図に示す例は、特売商品である玉子を家族3人で購入した場合に発行するレシートである。ここで、玉子を1人の顧客が購入できる数量は1パックに限定されている。図1に示すレシートa〜cは、従来のPOSレジスタで会計処理した場合に発行されるレシートである。従来のPOSレジスタでは、購入個数が限定された特売商品をまとめて会計することはできない。このため、一顧客毎に会計を行い、その会計毎にレシートを発行していた。図1に示すレシートdは、本実施形態における販売データ処理装置が発行するレシートである。販売データ処理装置は、複数顧客の会計を一取引としてまとめて行うことができる。このため、家族3人分の会計処理が1回になり、発行するレシートが1枚になる。このとき、符号100に示すように、「家族の人数(本例では3)×購入制限個数(本例では1)」内の玉子は特売価格にて会計される。
POSシステムは、複数の販売データ処理装置1と、ストアコントローラ2と、を含んで構成される。ストアコントローラ2と販売データ処理装置1はLAN(Local Area Network)を介して接続されている。ストアコントローラ2は、データの集計や会計処理などといった事務処理や、このデータに基づいて仕入れ量や生産・加工量などに関する意志決定が行われるエリア(例えば、オフィス)に設置され、商品登録に係る各種ファイルを保持している。販売データ処理装置1は、会計処理を行うPOSレジスタである。
図3及び図4において、符号11は販売データ処理装置1の動作全体を制御するCPUであり、図示するように他の構成要素それぞれと接続されている。符号12はCPU11が実行するプログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)であり、CPU11の処理を規定したプログラム等が格納されている。符号13はCPU11の演算処理で使用されるRAM(Random Access Memory)である。
さらに、符号30は、金銭が収納されているキャッシュドロアである。
図示するように、商品ファイルは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、部門と、商品コードと、商品名称と、通常価格と、特売開始と、特売終了と、特売価格と、一顧客購入制限と、取引数上限値と、制限区分と、の各項目の列を有している。この商品ファイルの主キーは商品コードである。商品ファイルの各行は、商品毎に存在する。
図6は、本実施形態における販売データ処理装置1による会計処理の手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS101では、販売データ処理装置1は、商品を購入する人数(取引顧客数)の入力を受け付ける。具体的には、CPU11が、商品の購入人数を入力する入力画面を店員用表示部14に表示する。店員は、操作部15又はタッチパネルを用いて人数を指定する事ができる。この人数は図6に示すフローの途中でも変更入力することができる。
次に、ステップS103では、販売データ処理装置1は、図7に示す会計情報を店員用表示部14に表示する。会計情報は、ステップS102にて登録した商品の明細である。具体的には、CPU11が、RAM13に一時記憶されたデータと商品ファイルを参照して、会計情報を生成する。このとき、CPU11は、購入商品の買上点数、小計、課税対象額、税額合計及び合計金額を算出する。そして、CPU11は、生成した会計情報を店員用表示部14に表示する。
この図に示す画面には、会計情報である商品一覧71、購入商品の買上点数、小計、課税対象額、税額合計及び合計などが表示されている。
商品一覧71には、各購入商品の商品名、購入数量及び購入金額などがセットになって一覧表示されている。ここで、特売商品であることを示すために、特売商品には購入金額の横に「特」と表示されている。一覧表示されている商品に特売商品が含まれる場合には、店員用表示部14をタッチして当該特売商品を選択することが可能である。また、図7に示す家族人数ボタン72がタッチされると、店員用表示部14に商品を購入する顧客数(取引顧客数)の入力画面を表示する。符号71に示すように、この取引では特売商品である玉子の購入数量は6である。玉子の一顧客購入制限は2であるため、2パックの玉子の購入価格を特売価格とし、残りの玉子の購入価格を通常価格として会計情報が生成されている。
ステップS108では、販売データ処理装置1は、購入数量が購入可能数量を超えないか否かを判定する。購入可能数量を超えない場合には、ステップS109に進む。一方、購入可能数量を超える場合には、ステップS110に進む。
ステップS109では、販売データ処理装置1は、購入数量を当該特売商品の特売価格と関連付けてRAM13に記憶する。
次に、ステップS111では、販売データ処理装置1は、購入可能数量を超えた購入数量を算出する。具体的には、CPU11が購入数量から購入可能数量を減算して第2の購入数量とする。
次に、ステップS112では、販売データ処理装置1は、算出された第2の購入数量を当該特売商品の通常価格と関連付けてRAM13に記憶する。
ステップS114では、販売データ処理装置1は、取引数上限値を第1の購入数量として当該特売商品の特売価格と関連付けてRAM13へ記憶する。
次に、ステップS115では、販売データ処理装置1は、取引数上限値を超えた購入数量を算出する。具体的には、CPU11が、購入数量から取引数上限値を減算して第2の購入数量を算出する。
次に、ステップS116では、販売データ処理装置1は、算出された第2の購入数量を当該特売商品の通常価格と関連付けてRAM13へ記憶する。
ステップS118では、販売データ処理装置1は、操作部15に備えられた訂正/返品のキーが押下されたか否かを判定する。訂正/返品のキーが押下されていない場合はステップS120へ進む。一方、押下された場合はステップS119へ進む。
ステップS119では、販売データ処理装置1は、商品一覧71で指定された商品の数量訂正や購入不要な商品の返品処理を行い、ステップS102へ戻る。
図8は、図7に示す例において、ステップS104で入力された取引顧客数が3である場合の画面例である。ここで、商品を1人の顧客が特売価格で購入できる上限数である一顧客購入制限は2である。このため、この取引で当該商品を特売価格で購入できる数量である購入可能数量は「取引顧客数(3)×一顧客購入制限(2)=6」となる。しかし、一取引で玉子を特売価格で購入できる上限数である取引数上限値は4であるため、玉子を特売価格で購入できるのは4パックのみとなる。このため、この図に示す会計情報では、符号80に示すように、4パックの玉子の購入金額が特売価格になっており、2パックの玉子の購入金額が通常価格になっている。
次に、ステップS122では、販売データ処理装置1は、操作部15に備えられた現計キーが押下されたか否かの判定を行う。現計キーが押下された場合はステップS123へ進む。一方、現計キーが押下されていない場合はステップS102へ戻る。
ステップS123では、販売データ処理装置1は、レシート印字部19より、図9又は図10に示すレシートを印字発行する。このとき、CPU11は、ステップS120で生成された会計情報と預り金額に基づいてレシートに印字する会計データを生成する。
ステップS124では、販売データ処理装置1は、レシート印字された会計データをRAM13へ記憶させ、現在の取引を終了させて次の会計に備える。RAM13に記憶された会計データは、一日の終わりに実行される日締め処理にて、ストアコントローラ2へ売上データとしてLAN経由で送信される。
この図に示す例は、特売商品である玉子を家族3人が2パックずつ購入した場合に発行するレシートである。ここで、玉子を1人の顧客が購入できる個数は2パックに限定されている。また、玉子の取引数上限値は4である。図9に示すレシートの符号81で示すエリアには、玉子の会計情報が印字されている。玉子は、4パックが特売価格98円で購入され、2パックが通常価格128円で購入されている。これは、取引数上限値を超える数量は、特売価格が適用されないためである。なお、この図において、限定数は、一顧客購入制限の値である。
この図に示すレシートでは、特売商品の会計情報とその他の商品の会計情報とを分けて印字している。図10に示す例では、その他の商品の会計情報とは別のエリア91に特売商品の会計情報が印字されている。このとき、上述したS120では、特売商品のみの会計情報(買上点数及び小計)及びその他の商品のみの会計情報(買上点数及び小計)を更に算出する。なお、図10に示すレシートの破線部92に切り取り線を入れて、特売商品の会計情報を切り取り可能にしてもよい。
また、特売商品の購入数量のうちから取引数上限値を超えた分の数量を通常価格として会計するため、特売商品を不正に乱売することが抑制でき、来店した顧客へ満遍なくいきわたるように適正な価格と数量で商品を販売することができる。
また、特売商品の会計情報とそれ以外の商品の会計情報とを分けて印字することができるので、特売商品で訂正や返品などが発生したときに取引明細の目視確認が容易であり、またトラブル等が発生した場合に追跡調査が容易となる。
例えば、本実施形態では、店員用表示部14に表示された商品を選択して取引数を入力しているが、販売データ処理装置1が特売商品を自動的に抽出して、店員用表示部14に抽出した特売商品の一覧を表示してもよい。あるいは、家族人数ボタン72がタッチされると、店員用表示部14に特売商品の一覧を表示してもよい。
また、本実施形態では、1枚のレシートに特売商品及びその他の商品の会計情報の印字を行っているが、特売商品の会計情報とその他の商品の会計情報とを別々のレシートに印字してもよい。
また、本実施形態では、販売データ処理装置1をPOSレジスタとしたが、会計処理が行える携帯端末に図6に示す販売データ処理装置1の機能を備えてもよい。
Claims (6)
- 顧客の購入商品を登録し、一取引分の登録が終了すると会計処理を行うと共に、当該会計処理の結果に基づいてレシートを印字発行する販売データ処理装置において、
特売商品の通常販売価格と、特売価格及び一顧客が特売価格で購入可能な数量とを関連付けて記憶する記憶手段と、
前記特売商品を購入する顧客数を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された顧客数と前記記憶手段に記憶された特売商品の一顧客が特売価格で購入可能な数量とに基づいて当該取引で当該特売商品を特売価格で購入可能な数量を算出する算出手段と、
前記特売商品の購入数量の内、前記算出手段により算出された数量までを当該特売商品の特売価格で登録する登録手段と、
を備えることを特徴とする販売データ処理装置。 - 前記算出手段で算出された当該取引で当該特売商品を特売価格で購入可能な数量を表示する購入可能数量表示手段と、
前記特売商品の購入数量を当該購入可能な数量に設定する購入数設定手段と、
を備え、
前記購入数入力手段は、前記購入数設定手段により設定された購入数量を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の販売データ処理装置。 - 前記登録手段で登録される特売商品を、特売価格で購入する数量と通常販売価格で購入する数量とに分けて表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の販売データ処理装置。
- 前記記憶手段は、特売商品の一取引で購入可能な数量である上限値を更に記憶し、
前記登録手段は、前記算出手段により算出された購入可能な数量が前記特売商品の上限値を超える場合には、当該特売商品の購入数量の内、当該上限値までの数量を当該特売商品の特売価格で登録する
ことを特徴とする請求項1から3いずれか1の項に記載の販売データ処理装置。 - 前記顧客の購入商品に特売商品が含まれているときに、前記特売商品をそれ以外の商品と区別して選択可能に表示する商品情報表示手段を備え、
前記購入数入力手段は、前記商品情報表示手段から選択された特売商品の購入数量を入力する
ことを特徴とする請求項1から4いずれか1の項に記載の販売データ処理装置。 - 特売商品のみの会計情報を算出する会計情報算出手段を備え、
特売商品の会計情報と、それ以外の商品の会計情報とを分けてレシートに印字することを特徴とする請求項1から5いずれか1の項に記載の販売データ処理装置。
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