JP2010038269A - Resin pipe joint - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、流体移送路としてのチューブを拡径(フレア)させて接続させる構造の樹脂管継手に係り、詳しくは、半導体製造や医療・医薬品製造、食品加工、化学工業等の各種技術分野の製造工程で取り扱われる高純度液や超純水の配管にも好適であって、ポンプ、バルブ、フィルタ等の流体機器や流体移送路であるチューブの接続手段として用いられる樹脂管継手に関するものである。 The present invention relates to a resin pipe joint having a structure in which a tube as a fluid transfer path is expanded (flared) and connected, and more specifically, in various technical fields such as semiconductor manufacturing, medical / pharmaceutical manufacturing, food processing, chemical industry, etc. It is also suitable for piping of high-purity liquid and ultrapure water handled in the manufacturing process, and relates to a resin pipe joint used as a connecting means of a tube that is a fluid device such as a pump, a valve, a filter, or a fluid transfer path. .
この種の樹脂管継手としては、特許文献1において開示されるチューブ継手が知られている。即ち、合成樹脂製のチューブ1を継手本体4のインナ筒部5に強制的に押し込むか、又は特許文献1の図2に示されるように、予めチューブ端部2を拡径させてからインナ筒部5に嵌め込むかする。それから、予めチューブに嵌装されているユニオンナット6を継手本体に螺合させ、締込み操作して継手本体4の軸心方向に強制移動させることにより、チューブ1の拡径付け根部分2aをエッヂ部6aで軸心方向に強く押圧し、チューブ1とインナ筒部5との間をシールする構造である。
As this type of resin pipe joint, a tube joint disclosed in
上述の構造と同様なものとしては、特許文献2の図8,図9において開示されたものや、特許文献3の図6において開示された樹脂管継手が知られている。これらのように、チューブの先端を拡径(フレア)させて継手本体に嵌めてナット止めする継手構造は、特許文献2の図5や特許文献3の図5等において開示される構造、即ち、専用部品のインナーリングに拡径外嵌されているチューブ端を継手本体の筒状受口に内嵌させてユニオンナット止めする3部品構造の管継手に比べて、継手本体とユニオンナットという少ない部品点数(2点)で経済的に管継手を構成しながらも良好なシール機能が得られる利点がある。
As the structure similar to the above-described structure, the one disclosed in FIGS. 8 and 9 of
ところが、上述のように2点部品で成る従来の樹脂管継手では、チューブ端を拡径させて強固に嵌合させ、かつ、拡径根元部分をユニオンナットで締付けているが、その締付けはシール機能を出すためのものであるためか、チューブを継手本体から引抜こうとする力には比較的弱いという傾向があった。チューブが引抜き移動されること自体が問題であるが、それによってエッヂ部の押圧によるシールポイントもずれてしまい、シール性に悪影響が生じる問題もある。特に、100℃以上の高温流体を扱うべく樹脂管継手がフッ素樹脂等の大きな膨張係数を有する樹脂材料で形成されている場合には、それらの問題がより顕著化されてしまう。 However, in the conventional resin pipe joint composed of two parts as described above, the tube end is expanded and firmly fitted, and the expanded root portion is tightened with a union nut. There was a tendency for the force to pull out the tube from the joint body to be relatively weak, probably because it was for the purpose of functioning. Although the tube itself is pulled out and moved, there is also a problem that the sealing point due to the pressing of the edge portion is also shifted and the sealing performance is adversely affected. In particular, when the resin pipe joint is formed of a resin material having a large expansion coefficient such as a fluororesin so as to handle a high temperature fluid of 100 ° C. or higher, those problems become more prominent.
そこで、特許文献4にて開示されるように、チューブ拡径部とユニオンナットとの間にC字状の割リングをチューブ拡径部の周溝に嵌る状態で介装させる構造の耐引抜手段を設けることにより、シール機能だけでなくチューブの引抜に対しても強い樹脂管継手を得ることが知られている。しかしながら、その特許文献4で開示される樹脂管継手では、予めチューブ拡径部に周溝を形成する前処理が必要になるとともに、部品点数が増えて3部品となることから、元々有していた経済性の良さが損われてしまうという新たな問題が生じる。従って、継手本体とユニオンナットとの2点で成る樹脂管継手を、その新たな問題を招くことなく引抜に対しても強いものとするにはさらなる改善の余地が残されているものであった。
本発明の目的は、上記実情に鑑みて、継手本体とユニオンナットとの2点で成る経済的なものとしながら、耐引抜性と良好なシール性との両立を図ることが可能となる樹脂管継手を提供する点にある。 In view of the above circumstances, an object of the present invention is a resin pipe that can achieve both a pull-out resistance and a good sealing property while being economical, consisting of a joint body and a union nut. The point is to provide a joint.
請求項1に係る発明は、樹脂管継手において、合成樹脂製チューブ3の端部を拡径して外嵌装着可能なインナ筒部4と、前記インナ筒部4の軸心Pと互いに同一の軸心を有して前記インナ筒部4の径外方向に形成される雌ねじ5と、を備える合成樹脂製の継手本体1、及び、
前記インナ筒部4と前記雌ねじ5との径方向間隙mに入り込み可能な筒状突起13と、前記筒状突起13の外周部に形成されて前記雌ねじ5に螺合可能な雄ねじ8と、前記チューブ3の前記インナ筒部4に外嵌される拡径部3Aにおける拡径変化領域9の小径側部分に作用可能なシール用押圧部10と、前記軸心Pに関して前記拡径変化領域9と同方向で、かつ、緩い角度で傾くことにより前記拡径変化領域9の大径側端部分へ作用可能な状態で前記筒状突起13に形成される抜止め用傾斜内周面11と、を備える合成樹脂製のユニオンナット2を有し、
前記インナ筒部4に前記チューブ3が外嵌装着されて前記拡径部3Aが形成される状態における前記雄ねじ8を前記雌ねじ5に螺合させての前記ユニオンナット2の前記軸心P方向への螺進により、前記拡径変化領域9の大径側端部分が前記抜止め用傾斜内周面11で前記軸心P方向に押圧され、かつ、前記拡径変化領域9の小径側部分が前記シール用押圧部10で前記軸心P方向に押圧されるように構成されていることを特徴とするものである。
According to the first aspect of the present invention, in the resin pipe joint, the inner
A
In the state where the
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の樹脂管継手において、前記インナ筒部4が、前記チューブ3を徐々に拡径させる先端先窄まり筒部4Aと、前記先端先窄まり筒部4Aの大径側に続いて形成される直胴筒部分4Bとを有して形成されており、前記チューブ3の拡径変化領域9が前記先端先窄まり筒部4Aに被さる部分であることを特徴とするものである。
According to a second aspect of the present invention, in the resin pipe joint according to the first aspect, the inner
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の樹脂管継手において、前記抜止め用傾斜内周面11の大径側に続けてガイド用傾斜内周面15が形成されており、前記ガイド用傾斜内周面15の前記軸心Pに関する傾斜角が前記抜止め用傾斜内周面11のものと同方向で、かつ、緩いものに設定されていることを特徴とするものである。
The invention according to
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の樹脂管継手において、前記継手本体1及び前記ユニオンナット2が共にフッ素樹脂から成ることを特徴とするものである。
The invention according to
請求項1の発明によれば、詳しくは実施形態の項にて説明するが、インナ筒部の先端箇所でシール部が形成されることになり、インナ筒部と拡径部との間に流体が入り込むことなくチューブと継手本体とが良好にシールされるようになる。そして、螺進される抜止め用傾斜内周面が当接することにより、チューブ拡径部が径方向に強く押圧されながら軸心方向にも押圧され、拡径部が軸心方向でインナ筒部から抜け出る方向の移動が有効に規制される機能が生じる。その結果、継手本体とユニオンナットとの2点で成る経済的なものとしながら、耐引抜性と良好なシール性との両立を図ることが可能となる樹脂管継手を提供することができる。また、継手本体においては、チューブのインナ筒部への差込部、即ち拡径部と、ユニオンナットとの連結部である雌ねじとが径方向で重なる状態に配置することができるので、ユニオンナットと継手本体とを螺合連結させる構造としながらも軸心方向長さのコンパクトが可能となる利点もある。 According to the first aspect of the present invention, the seal portion is formed at the tip end portion of the inner cylinder portion, and will be described between the inner cylinder portion and the enlarged diameter portion. The tube and the joint body can be satisfactorily sealed without entering. Then, the screwed inclined inner peripheral surface for contact is brought into contact, so that the tube enlarged portion is pressed in the axial direction while being strongly pressed in the radial direction, and the enlarged diameter portion is the inner cylindrical portion in the axial direction. The function of effectively restricting the movement in the direction of exiting is generated. As a result, it is possible to provide a resin pipe joint that can achieve both a pull-out resistance and a good sealing property while being economical, consisting of a joint body and a union nut. Further, in the joint body, the insertion portion of the tube into the inner tube portion, that is, the expanded diameter portion, and the female screw that is the connecting portion of the union nut can be arranged in a state of overlapping in the radial direction. There is also an advantage that the axial length can be made compact while the structure in which the joint body is screwed and connected.
請求項2の発明によれば、先端先窄まり筒部を使ってチューブを拡径させてのインナ筒部への外嵌装着が行い易いとともに、シール用押圧部の拡径変化領域への作用箇所と抜止め用傾斜内周面の拡径変化領域への作用箇所とが互いに軸心方向で離れた箇所となるから、シール機能と抜止め機能とのそれぞれを明確に発揮させ易くなり、請求項1の発明による前記効果を強化可能となる利点がある。 According to the second aspect of the present invention, it is easy to perform external fitting on the inner cylinder part by expanding the tube diameter using the tapered part at the tip, and the effect of the pressing part for the seal on the diameter change region. Since the location and the location where the sloped inner peripheral surface for retaining is applied to the area where the diameter is changed are separated from each other in the axial direction, each of the sealing function and the retaining function can be clearly demonstrated easily. There exists an advantage which becomes possible [strengthening the said effect by invention of claim | item 1].
請求項3の発明によれば、抜止め用傾斜内周面に続けて形成されるガイド用傾斜内周面により、拡径部や筒状突起に多少の寸法のばらつきや製品誤差、或いは組付け誤差が生じていても、拡径ストレート部を筒状突起の内側に導き入れることができて、抜止め用傾斜内周面による拡径部の抜止め機能が確実に発揮されるようになる樹脂管継手を提供することができる。
According to the invention of
請求項4の発明によれば、継手本体もユニオンナットも耐薬品性及び耐熱性に優れた特性を有するフッ素系樹脂で形成されているので、流体が薬液であるとか化学液体であっても、或いは高温流体であっても継手構造部分が変形して漏れ易くなることがなく、良好なシール性や耐引抜力が維持できるようになる。尚、フッ素系樹脂は高温にも安定で、撥水性に優れ、摩擦係数が小さく、耐薬品性も極めて高く、電気絶縁性も高い点で好ましい。
According to the invention of
以下に、本発明による樹脂管継手の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は実施例1による樹脂管継手の断面図、図2は図1の樹脂管継手の要部の拡大断面図である。尚、本明細書における「内奥側」とは、そこで言う基準となる部位(又は部分)から軸心P方向で奥となる側という定義であり、対象物(例:継手本体1)における軸心P方向での中央位置が必ずしも最奥になるという意ではない。 Embodiments of a resin pipe joint according to the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 is a cross-sectional view of a resin pipe joint according to Example 1, and FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of a main part of the resin pipe joint of FIG. In the present specification, the “inner back side” is a definition of the back side in the direction of the axis P from the reference part (or part), and the axis in the object (eg, joint body 1). The central position in the direction of the heart P is not necessarily the deepest.
〔実施例1〕
実施例1による樹脂管継手Aは、図1,図2に示すように、フッ素樹脂(PFA、PTFE等に代表される合成樹脂の一例)製のチューブ3をポンプ、バルブ等の流体機器や、異径又は同径のチューブに連通接続するものであり、フッ素樹脂(PFA、PTFE等に代表される合成樹脂の一例)製の継手本体1とフッ素樹脂(PFA、PTFE等に代表される合成樹脂の一例)製ユニオンナット2との2部品で構成されている。尚、各図はユニオンナット2を所定量締め込んだ組付状態を示している。
[Example 1]
As shown in FIGS. 1 and 2, the resin pipe joint A according to Example 1 includes a
継手本体1は、図1,図2に示すように、チューブ3の端部を拡径して外嵌装着可能なインナ筒部4と、インナ筒部4の軸心Pと互いに同一の軸心Pを有してインナ筒部4の径外方に形成されるカバー筒部6と、このカバー筒部6の内周面に形成される内ねじとしての雌ねじ5と、軸心Pを持つ円柱空間状の流体経路7とを備える筒状部材に形成されている。インナ筒部4は、チューブ3を徐々に拡径させる先端先窄まり筒部4Aと、先端先窄まり筒部4Aの大径側に続いて形成される直胴筒部分4Bとを有するストレート形のものとして構成されている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the joint
インナ筒部4とカバー筒部6との径方向の間は軸心P方向に深く入り込む周溝mとなっており、その内周面は直胴筒部分4Bの外周面4bであり、その外周面はカバー筒部6の内周面、即ち、雌ねじ5である。インナ筒部4の先端面は、径方向で内側ほど内奥側(軸心P方向で奥側)に寄る逆テーパの角度が施される、即ち、先端ほど大径となるカット面16が形成されており、チューブ3の内周面が拡径部(フレア部)に向けて拡がり変位することに因る液溜り周部17の形状を内周側拡がり形状として、その流体が液溜り周部17に停滞し難くしてある。尚、カット面16は、その最大径が自然状態のチューブ3の内径と外径の略中間値となるように形成されているが、それにはこだわらない。また、テーパ内周面6bは、チューブ3の周溝mへの円滑な入り込みを行わせるためのガイド面として機能可能である。
Between the radial direction of the
ユニオンナット2は、図1,図2に示すように、雄ねじ8と、シール用周エッヂ(シール用押圧部の一例)10と、抜止め用傾斜内周面11と、筒状突起13と、ガイド筒部14とを有して構成されている。雄ねじ8は、筒状突起13の外周面に形成されていて継手本体の雌ねじ5と螺合可能に形成されている。筒状突起13は、その外周部に形成される雄ねじ8が雌ねじ5と螺合する状態で、かつ、拡径ストレート部12(後述)の径外側において周溝m内に進入及び後退可能である。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
また、筒状突起13の内周面は、軸心Pに対して先端先窄まり筒部4Aの外周面4aの傾斜角αよりも緩い傾斜角βで傾く内奥側の抜止め用傾斜内周面11と、その大径側に続けて形成される先端側のガイド用傾斜内周面15とに形成されている。ガイド用傾斜内周面15の軸心Pに関する傾斜角γは、抜止め用傾斜内周面11の傾斜角βと同方向で、かつ、それよりも緩い角度に設定されている。つまり、先端先窄まり筒部4Aの傾斜角αと、抜止め用傾斜内周面11の傾斜角βと、ガイド用傾斜内周面15の傾斜角γとの三者の間には、α>β>γの関係がある。
In addition, the inner peripheral surface of the
抜止め用傾斜内周面11は、軸心Pに関して拡径変化領域9の傾斜角、即ちαと同方向で、かつ、緩い角度βで傾くことにより、拡径変化領域9の大径側端部分へ作用可能な状態で筒状突起13に形成されている。つまり、拡径変化領域9と拡径ストレート部12との境目の屈曲変位部分を抜止め用傾斜内周面11で軸心P方向に押圧することが可能である。尚、角度β,γを示すための補助線が図1,2に一点破線で示してある。
The retaining inner
シール用押圧部10は、チューブ3のインナ筒部4に外嵌される拡径部3Aにおける拡径変化領域9の小径側部分に作用可能であって、その内径がチューブ3の外径に略等しく、また、軸心Pに直交する側周面である押圧面10aを備えている。ガイド筒部14は、チューブ3を軸心P方向の所定長さに亘って外囲すべくシール用周エッヂ10に続いて形成されている。シール用周エッヂ10は、その内径がチューブ3の外径に略等しく、その押圧面10aは軸心Pに直交する側周面とされている。
The
次に、チューブ3の端部をインナ筒部4に外嵌挿入するには、常温下で強制的にチューブ3を押し込んで拡径させて装着するか、熱源を用いて暖めて膨張変形し易いようにしてから押し込むか、或いは拡径器(図示省略)を用いて予めチューブ端を拡径させておいてからインナ筒部4に押し込むかして、図1に示すように、チューブ端3tを周溝mの奥深くに達しての圧入状態となるように強く差し込む。インナ筒部4に外嵌装着される拡径部3Aは、図1,図2に示すように、先端先窄まり筒部4Aの外周面4aに外嵌される拡径変化領域9と、直胴筒部分4Bの外周面4bに外嵌される拡径ストレート部12とで成る。
Next, in order to externally insert and insert the end of the
しかして、図1,図2に示すように、インナ筒部4にチューブ3が外嵌装着された状態における雄ねじ部8を雌ねじ部5に螺合させてのユニオンナット2の締込みによる継手本体1の軸心P方向への螺進により、拡径変化領域9と拡径ストレート部12との境目、即ち拡径変化領域9の大径側端部分におけるインナ筒部4の径よりも大径となる部分が抜止め用周エッヂ11で軸心P方向に押圧される。加えて、拡径変化領域9の小径側端部分(小径側部分の一例)がシール用周エッヂ10で軸心P方向に押圧される。
As shown in FIGS. 1 and 2, the joint main body is formed by tightening the
この場合、チューブ3の拡径変化領域9が先端先窄まり筒部4Aに被さる部分として形成されている。拡径変化領域9は、徐々に拡がるテーパ管の状態であり、シール用周エッヂ10と抜止め用傾斜内周面11とは軸心P方向で互いに隣合う位置関係にある。尚、チューブ3の流体移送路3Wの径と流体経路7の径とは、円滑な流体の流れとすべく互いに同径に設定されているが、互いに異なっていても良い。
In this case, the diameter-
さて、図1,図2に示すように、樹脂管継手Aの所定の組付け状態においては、シール用周エッヂ10はチューブ3の拡径変化領域9の小径側端部分を軸心P方向に押圧するので、拡径変化領域9の外周面4aの小径側端と、その箇所に接するチューブ3の内周面とが強く圧接されてシール部Sが形成される。このインナ筒部4の先端箇所でのシール部Sにより、インナ筒部4と拡径部3Aと間に洗浄液、薬液等の流体が入り込むことなくチューブ3と継手本体1とが良好にシールされている。
As shown in FIGS. 1 and 2, in a predetermined assembled state of the resin pipe joint A, the sealing
そして、インナ筒部4に圧入的に外嵌されている拡径部3Aの拡径ストレート部12の根元部分でもある拡径変化領域9の大径側端部分が、抜止め用傾斜内周面11で軸心P方向に押圧されるので、その傾斜分力によって径方向に強く抑え付けながら軸心P方向にも押すように作用する。それにより、元々直胴筒部分4Bに圧入外嵌されている拡径ストレート部12の根元部分が抜止め用傾斜内周面11で径方向及び軸心P方向の双方に押されて、拡径部3Aが軸心P方向でインナ筒部4から抜け出る方向の移動が強固に規制される抜止め手段Nが構成されており、それによって優れた耐引抜力が実現されている。
And the large-diameter side end portion of the expanded
加えて、継手本体1に雌ねじ5を、そしてユニオンナット2に雄ねじ8をそれぞれ形成して螺合させる構造、即ち継手本体1にユニオンナット2が潜り込む構造としてあるから、抜止め用傾斜内周面11が拡径部3Aを径方向に強く押すことに起因して、筒状突起13の根元部位を径外側に強く膨張させる反力に抗することができる。従って、耐引抜力が有効に発揮され、抜止め手段Nによる拡径部3Aに対する抜止め機能を如何無く発揮させることに寄与できる良さがある。
In addition, since the
その結果、継手本体1とユニオンナット2とから成るフレア型の樹脂管継手Aを、チューブがインナ筒部に装着されている状態でのナット操作によって簡単に組付けできて組付性に優れるとともに、シール部Sによる優れたシール性と抜止め手段Nによる優れた耐引抜力との両立も図れる改善されたものとして実現できている。また、ガイド用傾斜内周面15の存在により、拡径部3Aや筒状突起13に多少の寸法のばらつきや製品誤差、組付け誤差が生じていても、拡径ストレート部12を筒状突起13の内側に導き入れ、抜止め手段Nの機能が確実に発揮されるようになっている。
As a result, the flare-type resin pipe joint A composed of the
〔別実施例〕
シール用押圧部10や抜止め用押圧部11は、周方向で複数に分割された間欠周状のエッヂや、断面形状で角部の角度が80度や100度等、図2等に示される90度(直角)以外の角度でも良い。図示は省略するが、筒状突起13の内周面は、拡径外ストレート部12の外径よりも大径で径一定のガイド用直胴内周面と抜止め用傾斜内周面11とで成る構成としても良い。また、インナ筒部4は、直胴筒部分4Bの内奥側の径が細くなるようにして、断面山形のものとしても良い。
[Another Example]
The sealing
合成樹脂としては、フッ素樹脂のほか、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PP(ポリプロピレン)等種々のものが可能である。また、フッ素樹脂としては、PTFE、PFA、PVDF、ETFE等種々のものが可能である。 As the synthetic resin, various resins such as PEEK (polyetheretherketone) and PP (polypropylene) can be used in addition to the fluororesin. Further, as the fluororesin, various types such as PTFE, PFA, PVDF, ETFE and the like are possible.
1 継手本体
2 ユニオンナット
3 チューブ
3A 拡径部
4 インナ筒部
4A 先端先窄まり筒部
4B 直胴筒部分
5 雌ねじ部
8 雄ねじ部
9 拡径変化領域
10 シール用押圧部
11 抜止め用傾斜内周面
13 筒状突起
15 ガイド用傾斜内周面
P 軸心
m 径方向間隙(周溝)
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記インナ筒部と前記雌ねじとの径方向間隙に入り込み可能な筒状突起と、前記筒状突起の外周部に形成されて前記雌ねじに螺合可能な雄ねじと、前記チューブの前記インナ筒部に外嵌される拡径部における拡径変化領域の小径側部分に作用可能なシール用押圧部と、前記軸心に関して前記拡径変化領域と同方向で、かつ、緩い角度で傾くことにより前記拡径変化領域の大径側端部分へ作用可能な状態で前記筒状突起に形成される抜止め用傾斜内周面と、を備える合成樹脂製のユニオンナットを有し、
前記インナ筒部に前記チューブが外嵌装着されて前記拡径部が形成される状態における前記雄ねじを前記雌ねじに螺合させての前記ユニオンナットの前記軸心方向への螺進により、前記拡径変化領域の大径側端部分が前記抜止め用傾斜内周面で前記軸心方向に押圧され、かつ、前記拡径変化領域の小径側部分が前記シール用押圧部で前記軸心方向に押圧されるように構成されている樹脂管継手。 An inner tube portion that can be fitted and fitted with an enlarged end portion of the synthetic resin tube, and an axial center that is the same as the shaft center of the inner tube portion, is formed in the radially outward direction of the inner tube portion. A synthetic resin joint body comprising a female screw, and
A cylindrical protrusion capable of entering a radial gap between the inner cylindrical portion and the female screw, a male screw formed on an outer peripheral portion of the cylindrical protrusion and threadably engageable with the female screw, and the inner cylindrical portion of the tube. The sealing pressing portion that can act on the small diameter side portion of the expanded diameter change region in the expanded diameter portion to be externally fitted, and the expansion by tilting at a loose angle in the same direction as the expanded diameter change region with respect to the axis. A sloped inner peripheral surface for retaining formed on the cylindrical projection in a state where it can act on the large-diameter side end portion of the diameter change region, and a union nut made of a synthetic resin,
The expansion of the union nut in the axial direction by screwing the male screw into the female screw in a state where the tube is externally fitted to the inner cylindrical portion to form the enlarged diameter portion. The large-diameter side end portion of the diameter change region is pressed in the axial direction by the retaining inclined inner peripheral surface, and the small-diameter side portion of the diameter expansion change region is pressed by the seal pressing portion in the axial direction. Resin pipe joint configured to be pressed.
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