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JP2010026326A - 道路網データ生成装置及び車両誘導路生成装置、並びにこれらの方法及びプログラム - Google Patents

道路網データ生成装置及び車両誘導路生成装置、並びにこれらの方法及びプログラム Download PDF

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JP2010026326A
JP2010026326A JP2008189024A JP2008189024A JP2010026326A JP 2010026326 A JP2010026326 A JP 2010026326A JP 2008189024 A JP2008189024 A JP 2008189024A JP 2008189024 A JP2008189024 A JP 2008189024A JP 2010026326 A JP2010026326 A JP 2010026326A
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lane
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Masaru Yagishita
大 柳下
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Abstract

【課題】
交差点内車線を必要時に計算できる道路網データを生成する。
【解決手段】
交差点切り抜き装置(114)は車線データ(110)から交差点範囲を切り抜き、各車線の当該交差点との接続点を示す接続点データ(114a)と、交差点外車線データ(114b)を出力する。交差点DB生成装置(116)は、接続点データ(114a)と、属性データ(112)に含まれる進行方向属性データに従い、交差点において進行可能な進入点と退出点の1以上の組み合わせを有する交差点データベースを生成し、ハードディスク(118)に格納する。合成装置(122)は、交差点外車線データ(114b)と交差点データベースを合成して、道路網データ(124)を生成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、道路網データ生成装置及び車両誘導路生成装置、並びにこれらの方法及びプログラムに関する。
カーナビゲーションの経路案内用の地図データは,道路のネットワークデータとして表現される。このような道路網データ又は道路地図データは、例えば、航空写真から道路部分を抽出して、データ化することで生成されうる。既存の道路網データと航空写真とを照合することで、未登録の道路データを追加する方法も知られている(例えば、特許文献1)。
また、GPS受信機を搭載した車両で現地を走行し、道路地図を作成するシステムが特許文献2、3に記載されている。
道路の交差点内の走行車線は、仮想的なものであり、従来、人手で入力されていた。
特開2008−020604号公報 特開2007−206099号公報 特開2002−318533号公報
道路網データは、ナビゲーション用途であっても、より精密な、走行車線単位でのナビゲーションも必要になる。例えば、3本以上の車線が存在する路線や、その交差点等である。車両の自動又は半自動での制御を目的とするときには、走行車線単位での道路データも必要になる。
道路を走行車線単位で管理又は表現する場合、交差点では入線と出線の多数の組み合わせが存在する。これを予めデータ化して道路網データに含めようとすると、人手での入力になり、含まれる交差点が一定規模以上のものに限定される。また、交差点内の走行車線データを道路網データに持たせると、全データ量が大幅に増加してしまう。
これに対し、交差点内の走行車線は、実際の走行時に専用演算装置又はプログラムにより演算するようにすれば、道路網データの総データ量を削減できる。
本発明は、このような要望に適う道路網データ生成装置及び車両誘導路生成装置、並びにこれらの方法及びプログラムを提示することを目的とする。
本発明に係る道路網データ生成装置は、車線データから交差点範囲を切り抜き、交差点外車線データ、及び当該車線データが示す各車線の当該交差点との接続点を示す接続点データを出力する交差点切り抜き装置と、当該接続点データと、当該各車線の進行可能方向を示す進行方向属性データに従い、当該交差点において進行可能な進入点と退出点の1以上の組み合わせを有する交差点データベースを生成する交差点データベース生成装置と、当該交差点切り抜き装置からの交差点外車線データと当該交差点データベース生成装置からの当該交差点データベースからなる道路網データを生成する合成装置とを具備することを特徴とする。
本発明に係る道路網データ生成方法は、車線データから交差点範囲を切り抜き、交差点外車線データ、及び当該車線データが示す各車線の当該交差点との接続点を示す接続点データを出力する交差点切り抜きステップと、当該接続点データと、当該各車線の進行可能方向を示す進行方向属性データに従い、当該交差点において進行可能な進入点と退出点の1以上の組み合わせを有する交差点データベースを生成する交差点データベース生成ステップと、当該交差点切り抜きステップによる当該交差点外車線データと当該交差点データベース生成ステップによる当該交差点データベースからなる道路網データを生成する合成ステップとを具備することを特徴とする。
本発明に係る道路網データ生成プログラムは、コンピュータに、車線データから交差点範囲を切り抜かせ、交差点外車線データ、及び当該車線データが示す各車線の当該交差点との接続点を示す接続点データを出力させる交差点切り抜き機能と、当該コンピュータに、当該接続点データと、当該各車線の進行可能方向を示す進行方向属性データに従い、当該交差点において進行可能な進入点と退出点の1以上の組み合わせを有する交差点データベースを生成させる交差点データベース生成機能と、当該コンピュータに、当該交差点切り抜き機能による交差点外車線データと当該交差点データベース生成機能による当該交差点データベースからなる道路網データを生成させる合成機能とを具備することを特徴とする。
本発明に係る車両誘導路生成装置は、交差点外車線データと、進行可能な進入点と退出点の1以上の組み合わせを有する交差点データベースとからなる道路網データに従い、車両を誘導する車両誘導路を生成する車両誘導路生成装置であって、当該交差点の進入点と退出点を決定する手段と、当該交差点への当該車両の接近を検出する手段と、当該交差点データベースに従い、進入点と退出点の組み合わせに対する交差点内車線を示す交差点内車線データを生成する交差点内車線生成装置と、当該交差点内車線生成装置により生成される交差点内車線を、当該交差点の進入車線と退出車線に接続する手段とを具備することを特徴とする。
本発明に係る車両誘導路生成方法は、交差点外車線データと、進行可能な進入点と退出点の1以上の組み合わせを有する交差点データベースとからなる道路網データに従い、車両を誘導する車両誘導路を生成する方法であって、当該交差点の進入点と退出点を決定するステップと、当該交差点への当該車両の接近を検出するステップと、当該交差点データベースに従い、進入点と退出点の組み合わせに対する交差点内車線を示す交差点内車線データを生成する交差点内車線生成ステップと、当該交差点内車線生成ステップにより生成される交差点内車線を、当該交差点の進入車線と退出車線に接続するステップとを具備することを特徴とする。
本発明に係る車両誘導路生成プログラムは、交差点外車線データと、進行可能な進入点と退出点の1以上の組み合わせを有する交差点データベースとからなる道路網データに従い、車両を誘導する誘導路を生成するコンピュータプログラムであって、コンピュータに、当該交差点の進入点と退出点を決定させる機能と、当該コンピュータに、当該交差点への当該車両の接近を検出させる機能と、当該コンピュータに、当該交差点データベースに従い、進入点と退出点の組み合わせに対する交差点内車線を示す交差点内車線データを生成させる交差点内車線生成機能と、当該コンピュータに、当該交差点内車線生成機能により生成される交差点内車線を、当該交差点の進入車線と退出車線に接続させる機能とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、交差点データベースを道路網データに含めることで、道路網データのデータ量を少なく抑えることができる。必要時に交差点内車線を求めることができ、道路網データのデータ量を削減しつつ、車線単位での車両の誘導又は、その運行の自動制御又は半自動制御が可能になる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、その実施例の概略構成ブロック図を示す。図2は、本実施例の動作フローチャートを示す。
本実施例は,道路網データ生成装置100と、装置100で生成される道路網データに従い、ナビゲーション又は車両の走行を制御する車両誘導装置130からなる。
車線データ110とその属性を示す属性データ112が道路網データ生成装置100に入力する(S1,S2)。車線データ110は、線分を表現する関数又はその係数で車線の中心線を規定するベクトルデータであり、航空写真、航空レーザ測量及び現地調査等により得られる。表現方法としては、車線の中心線を規定する方法、車線の中心線と幅を規定する方法、車線の両側端を規定する方法がありうるが、本発明の目的では、中心線とする方法が理解しやすいので,中心線であるとする。属性データ112は、個々の車線の属する路線又は道路を識別する情報からなり、車両の進行方向を示す進行方向データを含む。
図3は、十字路の道路例を示す。図3に示す例では、4本の道路A,B,C,Dが交差点に接続している。道路Aは、交差点に進入する4本の進入車線を具備し,交差点から退出する3本の退出車線を具備する。1本の進入車線は右折用である。道路Bは、2本の進入車線と1本の退出車線を具備する。道路Cは、3本の進入車線と3本の退出車線を具備する。道路Dは、3本の進入車線と3本の退出車線を具備する。1本の進入車線は右折用である。
航空写真では、車線の境界線で車線を分離できる。この段階の処理では、図3に例示するように、交差点内にも、対抗する道路の車線同士を接続する車線データが形成されることがある。勿論、本実施例では、交差点内の車線データを有しない車線データを入手できる場合には、その車線データで良い。
航空写真ではまた、路上に印刷される進行方向記号で進行方向の規制を同時に読み取れる。勿論、現地調査の結果も利用する。属性情報の進行方向データは、そのようにして収集入力される。
交差点切り抜き装置114が車線データ110から交差点を囲む部分を切り抜き、各車線が交差点の外側から交差点に接続する接続点(即ち、交差点への進入点及び交差点からの退出点)を決定し、その接続点の三次元座標値(少なくとも水平面の座標値)を示す接続点データ114aを出力する(S3)。図4は、図3に示す交差点例に対する交差点の切り抜き例を示す。図4に示す例では、進入線となる車線に外側から1、2、3、・・・と順に番号を付与し、退出線となる車線には、外側から11、12、13、・・・と順に番号を付与している。
交差点範囲は基本的に、交差する道路の外郭線の交点を頂点とする多角形を設定し、この多角形を交差点外側に所定距離、拡張した範囲とすれば良い。道路の交差部分は自動で探索可能であり、勿論、手動で指定しても良く、交差点部分の探索又は指定の後に、このような方法で交差点範囲を自動決定すれば良い。いうまでもないが、複雑な交差状況の交差点では、人手で決定した方が良い場合もありえる。すなわち、交差点切り抜き装置114は、交差点範囲をマニュアル設定する操作を受け付けることができる。
車線データ110が交差点範囲までの端点で表現されている場合、交差点切り抜き装置114は、その各端点を接続点として抽出する。車線データ110が交差点内部を通過する線分として表現されている場合には、交差点切り抜き装置114は、交差点への進入点及び交差点からの退出点を接続点として決定する。
交差点切り抜き装置114はまた、交差点との接続点を端点とし、交差点内の線分を含まない車線データ(交差点外車線データ)114bを出力する。車線データ110が交差点範囲までの端点で表現されている場合、車線データ110をそのまま交差点外車線データ114bとなる。
接続点データ114aは交差点データベース(交差点DB)生成装置116に入力する。交差点DB生成装置116には更に、属性データ112が入力する。先に説明したように、属性データ112は、車線データ110で表現される各車線の進行方向を示す情報を含み、交差点DB生成装置116は、以下の処理のために、その進行方向データを属性データ112から抽出する(S4)。交差点DB生成装置116は、交差点切り抜き装置114からの接続点データ114aと属性データ112の進行方向データとから、交差点に接続する道路(路線)毎の進入点(進入車線)と退出点(退出車線)の進行可能な組み合わせを表現する交差点DBを生成し、ハードディスク118に格納する(S5)。図5は、図3に示す交差点例に対する交差点DBの内容例を示す。
図5に示す例では、進行方向毎に車線のデータを持たせている。例えば、左折と直進の両方が可能な進入車線に対しては、左折可能な退出点(退出車線)を示すレコードと、直進可能な退出点(退出車線)を示すレコードを持たせている。これにより、経路探索の場合に、進行可能性の判断が可能になり、容易になる。
図6は、1つの交差点に対して交差点データベースを生成する交差点DB生成装置116のフローチャートを示す。
まず、進入路線となる路線を選択する(S11)。これは、例えば、注目する交差点に接続する路線から一定の基準で順番に選択すれば良い。図4に示す例で、例えば,路線Aを選択する。また、選択した路線Aの中で進入車線を選択する(S12)。例えば、選択した進入路線Aの中で、若い車線番号順に車線を選択する。最初は、路線Aの車線番号1の車線を選択することになる。
次に、退出することになる路線、すなわち、退出路線を選択する(S13)。交差点内でのUターンが許容される場合には、進入路線と同じ路線から順に選択することになる。例えば、交差点を中心に、進入路線として選択された路線から反時計方向に順番に選択する。図4に示す例では、路線Dが選択される。
選択された進入車線と、選択された退出路線の組み合わせで、進行が可能かどうかを確認する(S14)。進入車線に対し退出路線が進行を許可された方向に位置する場合、又は、進行を禁止された方向で無い場合に、進行可能になる。
進行可能な場合(S14)、退出路線の退出車線から進入するのに適したものを選択する(S15)。退出路線に1つしか退出車線が存在しない場合、それを選択する。退出車線に複数の退出車線が存在する場合、以下のように退出車線を選択する。すなわち、進入車線の車線番号に10を加算した車線番号から、より若い車線番号のものに向かって存否を調べ、最初に発見した車線を退出車線として選択する。例えば、進入車線の車線番号が3の場合、退出車線として、車線番号13、12、11と順に存否を調べ、最初に見つけた車線を退出車線として選択する。一律に退出路線の最も左側の車線を退出車線として選択してもよいが、本実施例のように選択することで、交差点内での交差を極力、回避しつつ、複数の走行車線を有する路線の当該複数の走行車線を有効に活用できる。
この実施例では、交差点内のUターンはそもそもあり得ないと想定している。しかし、交差点内のUターンにも対応させる場合には、退出車線は、退出路線の外側の車線から順に選択する。これにより、可能な限り大きな回転半径を得ることができ、Uターンが容易になる。
選択した進入路線、進入車線、退出路線及び退出車線を特定し、進行方向を記述したレコードを交差点データベースに追加する(S16)。
未検討の退出路線から次の退出路線を選択し(S18)、ステップS14〜S16の処理を実行する。即ち、全退出路線についてステップS14〜S16の処理を実行する。例えば、進入路線Aに対して、路線A,B,C,Dを順番に退出路線として選択して、ステップS14〜S16の処理を実行する。
選択した進入路線に次の進入車線がある場合(S19)、次の進入車線を選択して(S20)、ステップS13に戻り、ステップS13〜S18を再実行する。
選択した進入路線の全進入車線に対して、ステップSS13〜S18の処理を終了したら(S19)、次の進入路線を選択し(S21,S22)、ステップS12に戻る。即ち、次の進入路線、例えば、路線Bに対して、ステップS12〜19の処理を実行する。
全進入路線、図4に示す例では、路線A,B,C,Dの全てに対して、ステップS12〜19の処理を実行したら(S21)、交差点データベース作成処理を終了する。これにより、図5に示すような交差点データベースが生成され、図示しないハードディスクに格納される。図5に示す交差点データベースでは、進行方向に関する情報も含まれているが、これは、この交差点について進行方向を条件として進行可能かどうかを検索する便宜のためであり、後述する交差点内車線の生成には、無くても良い。
合成装置122は、交差点切り抜き装置114からの交差点外車線データ114bと、交差点DB生成装置116により生成された交差点データベースを合成し、得られた道路網データ124をハードディスクに格納する(S6)。
以上で、ナビゲーション又は走行制御に必要な道路網データが得られたことになる。道路網データ124をカーナビゲーション装置又は車両の運行を制御する走行制御装置等の車両誘導装置130にセットする。
車両誘導装置130では、経路探索装置132が、利用者により入力される現在地/目的地に従い道路網データ124を参照して経路を探索し、車輛誘導路としての経路データを生成し、画面表示又は車両の走行制御により車両を誘導する(S7)。この経路データが、モニタ画面上の地図に経路として重畳表示される。また、走行制御の場合には、得られた経路データに従い、図示しない制御装置が車両の走行を制御することになる。
車両現在地が経路中の交差点に一定距離まで接近すると(S8)、経路探索装置132は、交差点を特定する交差点IDと、その進入車線と退出車線の情報を交差点内車線生成装置134に供給する。
交差点内車線生成装置134は、経路探索装置132からの交差点IDを検索キーにして、道路網データ124から当該交差点の交差点データベースを読み出す。そして、経路探索装置132からの進入車線と退出車線の情報をこの交差点データベースに当てはめ、後述する処理により交差点内車線データを生成し、生成した交差点内車線データを経路探索装置130に供給する(S9)。
経路探索装置132は、交差点内車線生成装置134からの交差点内車線データを、探索された経路の交差点外車線データに合成し、車輛誘導路データ又は経路データとして表示/制御装置136に出力する。
表示/制御装置136は、経路探索装置132からの経路データに従う道順を表示装置の画面上に地図に重ねて表示し、又は、経路探索装置132からの経路データに従って走行するように車両を制御する。
図7は、交差点内車線生成装置134による交差点内車線データ生成動作のフローチャートを示す。
まず、経路探索装置132により指定される進入車線と退出車線に対応するレコードを交差点データベースから選択して読み込む(S31)。選択したレコードの進行方向の情報から、直進、左折及び右折の何れであるかを調べる(S32)。
左折又は右折の場合(S32)、進入点と退出点とを単一の円弧、例えば,二次ベジェ曲線で表現される円弧で接続する(S33)。交差点内を安全に走行しうる最大速度は分かっているので、これを越えずに回転できるような曲率半径の円弧とすれば良い。
より数学的な方法として、次のように交差点内車線を決定しても良い。図8は、交差点データベース(図5)のレコード4、14に対する交差点内車線の例であり、算出された交差点内車線を実線で示す。進入車線と退出車線を交差点内に延長して,その交点を求める。当該交点と進入点及び退出点との間の距離を測定し、近い距離に相当する距離の点(補正点)を、交点と遠い方の接続点とを結ぶ線上に設定する。そして、交点、交点に近い方の接続点、及び補正点からなる3点構成で、交点に近い方の接続点と補正点とをベジェ曲線で接続する。このベジェ曲線で描かれる線を交差点内車線とする。
図8に示す例で、交差点データベース(図5)のレコード4に対しては、路線Aの車線4と路線Bの車線11を交差点内に延長して得られる交点30に対し、交点30と路線Aの車線4とを接続する線上に補正点32が設定される。そして、交点30と、補正点32と、路線Bの車線11の交差点との接続点(退出点)とからなる3点に対して、二次ベジェ曲線による円弧を設定し、交差点内車線34とする。そして、補正点32と路線Aの車線4とを接続する交差点内の線も交差点内車線34とする。
交差点データベース(図5)のレコード14に対しては、路線Cの車線3と路線Dの車線13を交差点内に延長して得られる交点36に対し、交点36と路線Cの車線3とを接続する線上に補正点38が設定される。そして、交点36と、補正点38と、路線Dの車線13と交差点との接続点(進入点)とからなる3点に対して、二次ベジェ曲線による円弧を設定し、交差点内車線40とする。そして、補正点38と路線Cの車線3とを接続する交差点内の線も交差点内車線40とする。
また、直進の場合(S32)、進入点と退出点を所定距離だけ後退させた(交差点から離した)上で、S字状に2つの円弧で接続する(S34)。図9は、交差点データベース(図5)のレコード7に対する交差点内車線を実線で示す。直進の場合、一般に、進入車線と退出車線を交差点内に延長しても、交点が得られない場合がある。ステップS34は、このような場合に対応する交差点内車線生成方法でもある。
図9に示す例では、路線Bの進入車線1と路線Dの退出車線11を交差点内に延長しても、交点を得られない。この場合、進入点(路線Bの進入車線1の交差点との接続点)と、退出点(路線Dの退出車線11の交差点との接続点)とを結ぶ線上の中点42を設定する。中点42と進入点との間の距離と等しい距離だけ、進入点から離れた後退点44を進入車線上に設定する。同様に、中点42と退出点との間の距離と等しい距離だけ、退出点から離れた後退点46を退出車線上に設定する。そして、中点42と後退点44、46とからなる3点に対して、後退点44、46を接続する二次ベジェ曲線による円弧を設定し、交差点内車線48とする。又は,後退点44、進入点及び中点42からなる3点に対して、後退点44と中点42を接続する二次ベジェ曲線を設定し、中点42、退出点及び後退点46からなる3点に対して、中点42と後退点46を接続する二次ベジェ曲線を設定し、両ベジェ曲線を接続して交差点内車線48とする。
より安全を見込む場合、後退点44,46の後退距離は、車線の幅員内から外れることの無い一定距離に予め決めておいても良い。
先に説明したように、ステップS34は、進入車線と退出車線を交差点内に延長しても、交点を得られない場合の交差点内車線生成処理である。従って、ステップS32の分岐条件を、進入車線と退出車線を交差点内に延長した場合に、交点を得られるかどうかにしてもよい。交点を得られる場合、ステップS33を実行し,交点を得られない場合,ステップS34を実行する。進行方向に関わらず、ステップS34の交差点内車線生成処理を採用する場合、交差点内車線データを生成する目的では、交差点データベース18には、進行方向の情報は無くても良い。
なお、図7に示すフローでは、交差点内のUターンはそもそもあり得ないとしている。交差点内のUターンがあり得ると想定する場合、進入車線と退出車線を交差点内に延長しても、交点を得られないのであるから、直線の場合に準拠し、ステップS34に従い交差点内車線を生成すればよい。
本実施例により、交差点内の進行可能方向を記述する交差点データベースを道路網データ内に置き、実際の走行時に交差点内車線データを生成することにより、道路網データのデータ量を削減できる。車線単位でのナビゲーションが可能になり、また、交差点内において、車両走行の車線単位での自動又は半自動制御を実現できる。
本実施例の主要機能は,コンピュータ及びその上で動作するプログラムソフトウエアにより実現されるが、勿論、専用ハードウエアとそのファームウエアにより実現することも可能である。
特定の説明用の実施例を参照して本発明を説明したが、特許請求の範囲に規定される本発明の技術的範囲を逸脱しないで、上述の実施例に種々の変更・修整を施しうることは、本発明の属する分野の技術者にとって自明であり、このような変更・修整も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示す。 図1に示す実施例の動作フローチャートを示す。 十字路の交差点例を示す。 図3に示す交差点例に対する交差点の切り抜き例を示す。 図3に示す交差点例に対する交差点DBの内容例を示す。 交差点DB生成装置116による交差点DB生成動作のフローチャートを示す。 交差点内車線生成装置134による交差点内車線生成動作のフローチャートである。 路線Aの車線4と路線Bの車線11を接続する交差点内車線、及び、路線Cの車線3と路線Dの車線13を接続する交差点内車線の例である。 路線Bの進入車線1と路線Dの退出車線11を接続する交差点内車線の例である。
符号の説明
30:交点
32:補正点
34:交差点内車線
36:交点
38:補正点
40:交差点内車線
42:中点
44,46:後退点
48:交差点内車線
100:道路網データ生成装置
110:車線データ
112:属性データ
114:交差点切り抜き装置
114a:接続点データ
114b:交差点外車線データ
116:交差点DB生成装置
122:合成装置
124:道路網データ
130:車両誘導装置
132:経路探索装置
134:交差点内車線生成装置
136:表示/制御装置

Claims (18)

  1. 車線データから交差点範囲を切り抜き、交差点外車線データ、及び当該車線データが示す各車線の当該交差点との接続点を示す接続点データを出力する交差点切り抜き装置(114)と、
    当該接続点データと、当該各車線の進行可能方向を示す進行方向属性データに従い、当該交差点において進行可能な進入点と退出点の1以上の組み合わせを有する交差点データベースを生成する交差点データベース生成装置(116)と、
    当該交差点切り抜き装置からの交差点外車線データと当該交差点データベース生成装置からの当該交差点データベースからなる道路網データを生成する合成装置(122)
    とを具備することを特徴とする道路網データ生成装置。
  2. 当該交差点データベースが、当該各交差点内車線について進行方向を示す進行方向データを具備することを特徴とする請求項1に記載の道路網データ生成装置。
  3. 当該交差点データベース生成装置は、
    進入点から進行可能な路線を順次選択する路線選択手段(S13,S14)と、
    当該路線選択手段で選択された路線内で、路線の外側から見て当該進入点と同じ順位の退出点から当該路線の外側に向かって順番に、進行可能な退出点を探索する探索手段(S15)と、
    当該探索手段で最初に探索した退出点を当該進入点の対として当該交差点データベースに追加する追加手段(S16)
    とを具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の道路網データ生成装置。
  4. 車線データから交差点範囲を切り抜き、交差点外車線データ、及び当該車線データが示す各車線の当該交差点との接続点を示す接続点データを出力する交差点切り抜きステップ(114)と、
    当該接続点データと、当該各車線の進行可能方向を示す進行方向属性データに従い、当該交差点において進行可能な進入点と退出点の1以上の組み合わせを有する交差点データベースを生成する交差点データベース生成ステップ(116)と、
    当該交差点切り抜きステップによる当該交差点外車線データと当該交差点データベース生成ステップによる当該交差点データベースからなる道路網データを生成する合成ステップ(122)
    とを具備することを特徴とする道路網データ生成方法。
  5. 当該交差点データベースが、当該各交差点内車線について進行方向を示す進行方向データを具備することを特徴とする請求項4に記載の道路網データ生成方法。
  6. 当該交差点データベース生成ステップは、
    進入点から進行可能な路線を順次選択する路線選択ステップ(S13,S14)と、
    当該路線選択ステップで選択された路線内で、路線の外側から見て当該進入点と同じ順位の退出点から当該路線の外側に向かって順番に、進行可能な退出点を探索する探索ステップ(S15)と、
    当該探索ステップで最初に探索した退出点を当該進入点の対として当該交差点データベースに追加する追加ステップ(S16)
    とを具備することを特徴とする請求項4又は5に記載の道路網データ生成方法。
  7. コンピュータに、車線データから交差点範囲を切り抜かせ、交差点外車線データ、及び当該車線データが示す各車線の当該交差点との接続点を示す接続点データを出力させる交差点切り抜き機能(114)と、
    当該コンピュータに、当該接続点データと、当該各車線の進行可能方向を示す進行方向属性データに従い、当該交差点において進行可能な進入点と退出点の1以上の組み合わせを有する交差点データベースを生成させる交差点データベース生成機能(116)と、
    当該コンピュータに、当該交差点切り抜き機能による交差点外車線データと当該交差点データベース生成機能による当該交差点データベースからなる道路網データを生成させる合成機能(122)
    とを具備することを特徴とする道路網データ生成プログラム。
  8. 当該交差点データベースが、当該各交差点内車線について進行方向を示す進行方向データを具備することを特徴とする請求7に記載の道路網データ生成プログラム。
  9. 当該交差点データベース生成機能は、
    当該コンピュータに、進入点から進行可能な路線を順次選択させる路線選択機能(S13,S14)と、
    当該コンピュータに、当該路線選択機能で選択された路線内で、路線の外側から見て当該進入点と同じ順位の退出点から当該路線の外側に向かって順番に、進行可能な退出点を探索させる探索機能(S15)と、
    当該コンピュータに、当該探索機能で最初に探索した退出点を当該進入点の対として当該交差点データベースに追加させる追加機能(S16)
    とを具備することを特徴とする請求項7又は8に記載の道路網データ生成プログラム。
  10. 交差点外車線データと、進行可能な進入点と退出点の1以上の組み合わせを有する交差点データベースとからなる道路網データに従い、車両を誘導する車両誘導路を生成する車両誘導路生成装置であって、
    当該交差点の進入点と退出点を決定する手段(132)と、
    当該交差点への当該車両の接近を検出する手段(132)と、
    当該交差点データベースに従い、進入点と退出点の組み合わせに対する交差点内車線を示す交差点内車線データを生成する交差点内車線生成装置(134)と、
    当該交差点内車線生成装置により生成される交差点内車線を、当該交差点の進入車線と退出車線に接続する手段
    とを具備することを特徴とする車両誘導路生成装置。
  11. 当該交差点内車線生成装置が、
    当該交差点データベースの当該進入点と退出点の組み合わせが直進である場合に、当該進入点と当該退出点をそれぞれ所定距離後退させた点同士を2つの円弧で接続して、当該交差点内車線とする第1の交差点内車線生成手段(S34)と、
    当該交差点データベースの当該進入点と退出点の組み合わせが左折及び右折の何れかの場合に、当該進入点と当該退出点を1つの円弧で接続して、当該交差点内車線とする第2の交差点内車線生成手段(S33)
    とを具備することを特徴する請求項10に記載の車両誘導路生成装置。
  12. 当該交差点内車線生成装置が、
    当該進入点に接続する当該交差点外車線の当該交差点内への延長線と、当該退出点に接続する当該交差点外車線の当該交差点内への延長線が、当該交差点内で交点を有するか否かを判定する手段と、
    当該交点が存在しない場合に、当該進入点を当該交差点外に進入車線に沿って所定距離、後退させた点と、当該進入点と当該退出点を結ぶ線の中点との間を第1の曲線で接続し、当該退出点を当該交差点外に退出車線に沿って所定距離、後退させた点と当該中点との間を第2の曲線で接続し、当該第1及び第2の曲線を接続して当該交差点内車線とする第1の交差点内車線生成手段(S34)と、
    当該交点が存在する場合に、当該進入点と当該退出点とを所定曲線により接続して当該交差点内車線とする第2の交差点内車線生成手段(S33)
    とを具備することを特徴する請求項10に記載の車両誘導路生成装置。
  13. 交差点外車線データと、進行可能な進入点と退出点の1以上の組み合わせを有する交差点データベースとからなる道路網データに従い、車両を誘導する車両誘導路を生成する方法であって、
    当該交差点の進入点と退出点を決定するステップ(132)と、
    当該交差点への当該車両の接近を検出するステップ(132)と、
    当該交差点データベースに従い、進入点と退出点の組み合わせに対する交差点内車線を示す交差点内車線データを生成する交差点内車線生成ステップ(134)と、
    当該交差点内車線生成ステップにより生成される交差点内車線を、当該交差点の進入車線と退出車線に接続するステップ
    とを具備することを特徴とする車両誘導路生成方法。
  14. 当該交差点内車線生成ステップが、
    当該交差点データベースの当該進入点と退出点の組み合わせが直進である場合に、当該進入点と当該退出点をそれぞれ所定距離後退させた点同士を2つの円弧で接続して、当該交差点内車線とする第1の交差点内車線生成ステップ(S34)と、
    当該交差点データベースの当該進入点と退出点の組み合わせが左折及び右折の何れかの場合に、当該進入点と当該退出点を1つの円弧で接続して、当該交差点内車線とする第2の交差点内車線生成ステップ(S33)
    とを具備することを特徴する請求項13に記載の車両誘導路生成方法。
  15. 当該交差点内車線生成ステップが、
    当該進入点に接続する当該交差点外車線の当該交差点内への延長線と、当該退出点に接続する当該交差点外車線の当該交差点内への延長線が、当該交差点内で交点を有するか否かを判定するステップと、
    当該交点が存在しない場合に、当該進入点を当該交差点外に進入車線に沿って所定距離、後退させた点と、当該進入点と当該退出点を結ぶ線の中点との間を第1の曲線で接続し、当該退出点を当該交差点外に退出車線に沿って所定距離、後退させた点と当該中点との間を第2の曲線で接続し、当該第1及び第2の曲線を接続して当該交差点内車線とする第1の交差点内車線生成ステップ(S34)と、
    当該交点が存在する場合に、当該進入点と当該退出点とを所定曲線により接続して当該交差点内車線とする第2の交差点内車線生成ステップ(S33)
    とを具備することを特徴する請求項13に記載の車両誘導路生成方法。
  16. 交差点外車線データと、進行可能な進入点と退出点の1以上の組み合わせを有する交差点データベースとからなる道路網データに従い、車両を誘導する誘導路を生成するコンピュータプログラムであって、
    コンピュータに、当該交差点の進入点と退出点を決定させる機能(132)と、
    当該コンピュータに、当該交差点への当該車両の接近を検出させる機能(132)と、
    当該コンピュータに、当該交差点データベースに従い、進入点と退出点の組み合わせに対する交差点内車線を示す交差点内車線データを生成させる交差点内車線生成機能(134)と、
    当該コンピュータに、当該交差点内車線生成機能により生成される交差点内車線を、当該交差点の進入車線と退出車線に接続させる機能
    とを具備することを特徴とする車両誘導路生成プログラム。
  17. 当該交差点内車線生成機能が、
    当該コンピュータに、当該交差点データベースの当該進入点と退出点の組み合わせが直進である場合に、当該進入点と当該退出点をそれぞれ所定距離後退させた点同士を2つの円弧で接続させ、当該交差点内車線とする第1の交差点内車線生成機能(S34)と、
    当該コンピュータに、当該交差点データベースの当該進入点と退出点の組み合わせが左折及び右折の何れかの場合に、当該進入点と当該退出点を1つの円弧で接続させ、当該交差点内車線とする第2の交差点内車線生成機能(S33)
    とを具備することを特徴する請求項16に記載の車両誘導路生成プログラム。
  18. 当該交差点内車線生成機能が、
    当該コンピュータに、当該進入点に接続する当該交差点外車線の当該交差点内への延長線と、当該退出点に接続する当該交差点外車線の当該交差点内への延長線が、当該交差点内で交点を有するか否かを判定させる機能と、
    当該コンピュータに、当該交点が存在しない場合に、当該進入点を当該交差点外に進入車線に沿って所定距離、後退させた点と、当該進入点と当該退出点を結ぶ線の中点との間を第1の曲線で接続させ、当該退出点を当該交差点外に退出車線に沿って所定距離、後退させた点と当該中点との間を第2の曲線で接続させ、当該第1及び第2の曲線を接続させて当該交差点内車線とする第1の交差点内車線生成機能(S34)と、
    当該コンピュータに、当該交点が存在する場合に、当該進入点と当該退出点とを所定曲線により接続させて当該交差点内車線とする第2の交差点内車線生成機能(S33)
    とを具備することを特徴する請求項16に記載の車両誘導路生成プログラム。
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