JP2010019672A - 基板体 - Google Patents
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Abstract
【課題】挟ピッチ化に対応しうる基板体を提供する。
【解決手段】基板体Bは、基板11に異方導電性シート20を貼り付けて構成されている。異方導電性シート20は、位置決めピンにより、基板上での配置部位が定められている。異方導電性シート20において、各基板側導体15の配置領域ごとに、貫通導電部材22が分散して配置されている。各基板側導体15の配置領域ごとに、複数の貫通導電部材22が貫通導電部材群22gを構成している。基板側導体15と相手側導体33とが、貫通導電部材22を間に挟んで導通する。挟ピッチ化された場合に、相手側導体33の位置や大きさがばらついても、誤接続や短絡の発生が抑制される。
【選択図】図5
【解決手段】基板体Bは、基板11に異方導電性シート20を貼り付けて構成されている。異方導電性シート20は、位置決めピンにより、基板上での配置部位が定められている。異方導電性シート20において、各基板側導体15の配置領域ごとに、貫通導電部材22が分散して配置されている。各基板側導体15の配置領域ごとに、複数の貫通導電部材22が貫通導電部材群22gを構成している。基板側導体15と相手側導体33とが、貫通導電部材22を間に挟んで導通する。挟ピッチ化された場合に、相手側導体33の位置や大きさがばらついても、誤接続や短絡の発生が抑制される。
【選択図】図5
Description
本発明は、電子部品の検査や、配線板等の接続に用いられる異方導電性シートを配置した基板体に関する。
従来、各種電子部品の検査は、プローブピンを用いて行われている。検査には、半導体デバイスのバーンイン試験や、各種配線板のコネクタの電気的接続試験等がある。配線板には,FPC(フレキシブルプリント配線板),PCB(プリント基板)等がある。
ところが、電子部品の高密度実装化が進むと、プローブピンが押し当てられる電極の数も多くなり、かつ、挟ピッチ化されている。そのため、電極に押し当てるためのバネ式プローブピンのコストが極めて高くなっている。
そこで、最近では、バネ式プローブピンに代えて、異方導電性シートを用いるケースが増えている。異方導電性シートは、板厚方向のみに導電性を示すものである。異方導電性シートは、相手側導体と基板側導体との平面上の位置が一致していれば、両者間が導通するように設けられている。異方導電性シート中の導電部材の位置と、相手側導体および基板側導体の位置との整合は不要なので、挟ピッチ化に有利である。
特許文献1の技術では、弾性高分子シートからなるフレーム板に、貫通導電部材となる多数の孔を形成したものを用いている。各孔には、ワイヤや導電ペーストを埋め込んだ導通部が設けられている。
特許文献2の技術では、高強度樹脂等の弾性高分子からなるフレーム板を用いている。そして、フレーム板の孔を導電性磁性体粒子を充填した貫通導電部材で埋めている。
特許文献3の技術では、フレーム板として多孔質PTFEを用い、各孔の内壁部に、無電解めっきにより貫通導電部材を形成する技術が開示されている。
特許文献2の技術では、高強度樹脂等の弾性高分子からなるフレーム板を用いている。そして、フレーム板の孔を導電性磁性体粒子を充填した貫通導電部材で埋めている。
特許文献3の技術では、フレーム板として多孔質PTFEを用い、各孔の内壁部に、無電解めっきにより貫通導電部材を形成する技術が開示されている。
また、特許文献4には、基板に、特許文献3の異方導電性シートを貼り合わせた検査装置が開示されている。この検査装置では、電子部品を異方導電性シートに押し当てて、検査を行なう。そして、基板から、検査回路に向かってリード線が延びている。
特開平9−35789号公報
特開平9−320667号公報
特開2004−265844号公報
特開2007−292537号公報
上記特許文献1〜4の技術のように、検査装置に異方導電性シートを用いた基板を装着することにより、挟ピッチのプローブピンを用いる必要がない。よって、低コストで検査装置を構成することができる利点がある。しかしながら、特許文献1〜4の技術において、以下のような不具合を生じるおそれもあった。
図7は、相手側導体133と、基板側導体115の間に異方導電性シート120を挟んだ状態を上方から見た平面図である。異方導電性シート120において、多孔質樹脂からなるフレーム板121に、貫通導電部材122が均一に配置されている。貫通導電部材122の位置が、相手側導体133や基板側導体115の位置と一致している必要はない。また、全ての貫通導電部材122が、相手側導体133または基板側導体115に接触している必要はない。相手側導体133と基板側導体115との平面上の位置が一致していれば、異方導電性シート120中のいずれかの貫通導電部材122を介して、両者が導通する。一般に、異方導電性シート120の貫通導電部材122のピッチは、電子部品の電極等の相手側導体133のピッチよりも十分小さい。
しかしながら、上記従来の技術では、相手側導体133の挟ピッチ化がさらに進むと、以下のような不具合が生じる。図8は、図7における電極間のピッチをさらに小さくした場合の平面図である。
図8に示すように、3つの基板側導体115a,115b,115cと、相手側導体133a,133b,133cがある場合に、導体の位置や大きさにずれが生じたとする。図8に示す例では、相手側導体133aが同図に示す貫通導電部材102aに接触している。ところが、貫通導電部材102aは、基板側導体115aに隣接する基板側導体115bに接触している。したがって、相隣接する基板側導体115a,115bが導通することになる。つまり、誤接続や短絡を生じるおそれがあった。反面、貫通導電部材102を極小化すると、基板側導体115と相手側導体133との導通不良を招くおそれがあった。
同様の不具合は、異方導電性シートを、FPC等の配線板同士の接続に用いた場合にも生じる。
同様の不具合は、異方導電性シートを、FPC等の配線板同士の接続に用いた場合にも生じる。
本発明の目的は、挟ピッチ化に対応しうる基板体を提供することにある。
本発明の基板体は、電子部品を検査するための検査装置や、配線板間の電気的接続用コネクタに配置されるものである。基板体は、基板側導体が形成された基板と、異方導電性シートと、異方導電性シートの位置決め機構とを備えている。そして、異方導電性シートに、基板側導体が配置された領域ごとに、分散して貫通導電部材を配置している。
異方導電性シートとしては、たとえば特許文献1〜4に記載されているものを任意に選択して用いることができる。
異方導電性シートとしては、たとえば特許文献1〜4に記載されているものを任意に選択して用いることができる。
これにより、基板体を検査装置やコネクタにセットして、電子部品の検査や配線板の接続などを行うことができる。貫通導電部材は、従来のように均一に配置されているのではなく、基板側導体の配置領域に分散して配置されている。また、位置決め機構により、基板側導体と貫通導電部材との平面的な位置を整合させることができる。よって、基板側導体や相手側導体が挟ピッチ化されたときにも、誤接続や短絡のおそれを抑制することができる。
その場合、各貫通導電部材を、少なくとも一部で前記基板側導体に接触させておくことが好ましい。これにより、基板側導体と相手側導体の導通不良を抑制することができる。
貫通導電部材は、基板側導体の配置領域ごとに複数個ずつ設けられて、貫通導電部材群となっていることが好ましい。これにより、相手側導体と基板側導体との位置がずれたときにも、より確実に両者を導通させることができる。
異方導電性シートは、多孔質樹脂からなる基材と、基材の多孔質樹脂の表面に形成された無電解めっき層とを備えていることが好ましい。これにより、挟ピッチ化に適した貫通導電部材を有する基板体が得られる。
本発明の基板体によると、挟ピッチ化に対応しうる基板体を提供することができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る検査装置Aの断面図である。図2は、基板体Bの裏面図である。図2において、嵌合部材16の図示は省略されている。図3は、基板体Bの縦断面図である。ただし、図1,図2には、各要部の部分断面を示しており、図中に示される全ての部材が共通の切断面に存在しているわけではない。
図1は、本発明の実施の形態1に係る検査装置Aの断面図である。図2は、基板体Bの裏面図である。図2において、嵌合部材16の図示は省略されている。図3は、基板体Bの縦断面図である。ただし、図1,図2には、各要部の部分断面を示しており、図中に示される全ての部材が共通の切断面に存在しているわけではない。
図1に示すように、検査装置Aは、下側治具41と、上側治具43と、両治具間で上下動可能な可動治具42とを有している。下側治具41と、上側治具43とは、支柱44によって互いに固定されている。可動治具42は、バネ部材47によって、上側治具43側に引っ張られている。そして、ハンドル45によって、可動治具42を下方に押圧する構造となっている。
また、可動治具42には、基板体Bの外部電極13に対応して、バネ式プローブピン(外部端子)40が配置されている。バネ式プローブピン40の基端側から、検査用の信号を外部に送るための配線40aが延びている。
また、可動治具42には、基板体Bの外部電極13に対応して、バネ式プローブピン(外部端子)40が配置されている。バネ式プローブピン40の基端側から、検査用の信号を外部に送るための配線40aが延びている。
図2及び図3に示すように、基板体Bは、基板11と、異方導電性シート20と、嵌合部材16とを備えている。基板11の主面(図3における上側の面)上には、挟ピッチ化された基板側導体15が配置されている。そして、挟ピッチ化された領域ごとに、複数の異方導電性シート20が貼り付けられている。基板11には、各異方導電性シート20ごとに2本の位置決めピン18が設けられている。位置決めピン18は、異方導電性シート20のピン穴に嵌合している。これにより、異方導電性シート20の基板11上における配置部位が定まっている。ただし、位置決め機構は、位置決めピンとピン穴との組み合わせに限定されるものではない。たとえば、基板11に段差等を設けて、異方導電性シート22を段差部に係合させるなど、他の位置決め機構を採用することができる。
本実施の形態においては、異方導電性シート20は、特許文献3や特許文献4に記載されているものが用いられている。すなわち、図4の斜視図に示すように、多孔質PTFE膜からなるフレーム板21に、貫通導電部材22を設けたものである。多孔質PTFE膜は、気孔率が20〜80%程度の多数の微細孔を有するPTFEによって構成されている。フレーム板21には、貫通孔23が形成されている。そして、貫通孔23の内壁面および微細孔内を含む内壁部に、無電解めっきを施すことにより、貫通導電部材22が形成されている。異方導電性シート20は、例えば、特開2004−265844号公報(特許文献3)に記載の方法により製造することができる。
ただし、異方導電性シート20として、特許文献1や特許文献2に記載されている種類のものを用いてもよい。
ただし、異方導電性シート20として、特許文献1や特許文献2に記載されている種類のものを用いてもよい。
基板11の裏面には、裏面電極12が形成されている。基板側導体15と、裏面電極12とは、スルーホール導電部17を介して、互いに導通している。基板11の裏面において、裏面電極12と外部電極13とは、配線14を介して互いに導通している。スルーホール導電部17,裏面電極12,及び配線14により、基板側導体15と外部電極13とを電気的に接続する接続部材が構成されている。
基板11には、電源ラインやグランドラインなどの電極に接続される,バネ式プローブピン25が設けられている。電源ライン等の電極は、挟ピッチ化された領域外に配置されているので、異方導電性シート20を用いる必要はない。これにより、無駄な異方導電性シート20をなくし、製造コストを削減することができる。バネ式プローブピン25は、スルーホール導電部や配線14を介して、外部電極13に導通している。
なお、基板11には、基板側導体15と相手側導体33との位置決めを行うための1対の位置決めピン26が設けられている。電子部品は、下側ジグ41の凹部にセットされるが、嵌合状態ではなく、遊びがある状態でセットされるに過ぎないからである。
なお、基板11には、基板側導体15と相手側導体33との位置決めを行うための1対の位置決めピン26が設けられている。電子部品は、下側ジグ41の凹部にセットされるが、嵌合状態ではなく、遊びがある状態でセットされるに過ぎないからである。
基板11の裏面側には、基板体Bを可動治具42に嵌合させるための嵌合部材16が設けられている。嵌合部材16は、ベークライト,アクリル樹脂等の樹脂によって構成されている。そして、バネ式プローブピン25や位置決めピン26の基端側は、嵌合部材16中に埋め込まれている。図1に示すように、基板体Bは、嵌合部材16を可動治具42の凹部に嵌合させて、可動治具42に取り付けられている。このとき、バネ式プローブピン40の先端は、外部電極13に押し当てられる。これにより、外部電極13から、外部に信号が取り出される。
図5は、相手側導体33と基板側導体22との間に異方導電性シート20を挟んだ状態を拡大して示す平面図である。
同図に示すように、各基板側導体15の配置領域ごとに、貫通導電部材22が分散して配置されている。この実施の形態では、各基板側導体15の配置領域ごとに、複数の貫通導電部材22が貫通導電部材群22gを構成している。ただし、各基板側導体15の配置領域ごとに、単一の貫通導電部材22が配置されているだけでもよい。また、図5中の1つの貫通導電部材22aのように、基板側導体15から部分的にはみ出ていてもよいものとする。貫通導電部材22は、基板側導体15に、少なくとも一部で接触していればよいものとする。
同図に示すように、各基板側導体15の配置領域ごとに、貫通導電部材22が分散して配置されている。この実施の形態では、各基板側導体15の配置領域ごとに、複数の貫通導電部材22が貫通導電部材群22gを構成している。ただし、各基板側導体15の配置領域ごとに、単一の貫通導電部材22が配置されているだけでもよい。また、図5中の1つの貫通導電部材22aのように、基板側導体15から部分的にはみ出ていてもよいものとする。貫通導電部材22は、基板側導体15に、少なくとも一部で接触していればよいものとする。
図5に示すように、共通の貫通導電部材群22g中の貫通導電部材22同士の距離X1は、相隣接する貫通導電部材群22g中の貫通導電部材22同士の距離X2よりも小さい。また、共通の貫通導電部材群22g中の貫通導電部材22同士の距離X1は、基板側導体15同士の距離(ピッチ)p1よりも小さい。
貫通導電部材22が、基板側導体15に、少なくとも一部で接触していることが好ましい。特に、貫通導電部材22が、基板側導体15に、断面積の半分以上の部分で接触していることがより好ましい。
貫通導電部材22が、基板側導体15に、少なくとも一部で接触していることが好ましい。特に、貫通導電部材22が、基板側導体15に、断面積の半分以上の部分で接触していることがより好ましい。
本実施の形態では、貫通導電部材22を千鳥配置パターンとしているが、碁盤目状パターン、その他のパターンでもよい。
異方導電性シート20は、貫通孔23の径が、10μm(0.01mm)以下まで小さくできる。また、貫通導電部材22のピッチは25μm(0.025mm)以下まで、十分に挟ピッチ化することができる。したがって、基板側導体15の幅が0.1mm以下で、基板側導体15のピッチp1が0.05mm以下に挟ピッチ化されていっても、十分な余裕を持って対応することがきる。
次に、電子部品の検査手順について説明する。
図1に示す状態の前、つまり電子部品を取り付ける前には、可動治具42は、バネ部材47により、上方に引き上げられている。この状態で、電子部品(本実施の形態では、FPC31のコネクタ32)を下側治具41にセットする。コネクタ32には、挟ピッチの相手側導体33が設けられている。また、挟ピッチ以外の領域には、電源ラインやグランドラインの特殊電極33aが設けられている。
図1に示す状態の前、つまり電子部品を取り付ける前には、可動治具42は、バネ部材47により、上方に引き上げられている。この状態で、電子部品(本実施の形態では、FPC31のコネクタ32)を下側治具41にセットする。コネクタ32には、挟ピッチの相手側導体33が設けられている。また、挟ピッチ以外の領域には、電源ラインやグランドラインの特殊電極33aが設けられている。
基板体Bと上側治具42とは、嵌合部材16により比較的高精度に位置決めされるが、電子部品は形状のばらつきが大きい。そのために、位置決めピン26が装着されているが、基板側導体15に比べ、相手側導体33の位置等のばらつきは大きい。反面、電子部品の微細化に伴う相手側導体33の挟ピッチ化が、進行しつつある。
次に、ハンドル45により、可動治具42を下方に移動させる。そして、位置決めピン26により、コネクタ32の相手側導体33と、基板体Bの基板側導体15との平面上の位置を整合させる。つまり、位置決めピン18,26により、基板側導体15,相手側導体33,および貫通導電部材群22gの位置が整合される(図5参照)。
そして、異方導電性シート20に相手側導体33を押し当てる。これにより、基板側導体15と相手側導体33とが、貫通導電部材22を間に挟んで導通する。なお、特殊電極33aには、バネ式プローブピン25を押し当てる。
そして、異方導電性シート20に相手側導体33を押し当てる。これにより、基板側導体15と相手側導体33とが、貫通導電部材22を間に挟んで導通する。なお、特殊電極33aには、バネ式プローブピン25を押し当てる。
図示されていないが、配線40a及びFPC31の他端は、検査用回路に接続されている。そして、バネ式プローブピン40の配線40aと、FPC31との導通状態を検査することで、コネクタ32の良否等を判定することができる。
上述のように、電子部品は形状のばらつきが大きく、基板側導体15に比べ、相手側導体33の位置等のばらつきは大きい。反面、電子部品の微細化に伴う相手側導体33の挟ピッチ化が、進行しつつある。
それに対し、本実施の形態では、貫通導電部材22を基板側導体15の配置領域ごとに分散して配置し、位置決めピン18を設けている。これにより、基板側導体15と貫通導電部材22との位置整合を確保することができる。
そして、図5に示すように、相手側導体33がずれても、隣接領域の貫通導電部材22に接触する事態は避けることができる。よって、基板側導体15や相手側導体33のピッチが、0.05mm以下まで挟ピッチ化されても、誤接続や短絡の発生を抑制することができる。
それに対し、本実施の形態では、貫通導電部材22を基板側導体15の配置領域ごとに分散して配置し、位置決めピン18を設けている。これにより、基板側導体15と貫通導電部材22との位置整合を確保することができる。
そして、図5に示すように、相手側導体33がずれても、隣接領域の貫通導電部材22に接触する事態は避けることができる。よって、基板側導体15や相手側導体33のピッチが、0.05mm以下まで挟ピッチ化されても、誤接続や短絡の発生を抑制することができる。
貫通導電部材22は、基板側導体15の配置領域ごとに複数個(貫通導電部材群22g)設けられていることが好ましい。こうすれば、相手側導体33と基板側導体15との位置がずれたときにも、より確実に両者を導通させることができる。
異方導電性シート20は、多孔質樹脂からなる基材と、基材の多孔質樹脂の表面に形成された無電解めっき層とを備えていることが好ましい。これにより、挟ピッチ化に適した貫通導電部材22を有する基板体Bが得られる。
本実施の形態においては、基板体Bの定期交換時には、基板体B全体を検査装置Aから取り外せばよく、異方導電性シート20を剥がす必要がない。よって、検査基板の交換の時間と手間が低減される。ただし、本発明の基板体Bの構造は、この例に限定されるものではない。たとえば、特許文献4に開示されているように、基板11の全体に大きな異方導電性シート20が貼り付けられているものでもよい。
上記実施の形態1では、被検査物である電子部品として、FPC31のコネクタ32を検査する例について説明した。しかし、本発明の検査装置Aや基板体Bは、半導体デバイスのバーンイン試験や、PCB等の他の種類の配線板のコネクタ等の電気的接続試験等にも用いることができる。さらに、検査装置だけでなく、実施の形態2のごとく、コネクタ等の接続部としても用いることができる。
(実施の形態2)
図6(a),(b)は、本発明の実施の形態2に係る接続構造体Cの接続前、および接続後の構造を示す断面図である。接続構造体Cにおいて、リジッドプリント配線板(PCB)は、リジッド基板50と、その上の配線である相手側導体51とを有している。FPC(基板体)は、フレキシブル基板60と、その上の配線である基板側導体61とを有している。フレキシブル基板60には、貫通導電部材22を有する異方導電性シート20が貼り付けられている。
図6(a),(b)は、本発明の実施の形態2に係る接続構造体Cの接続前、および接続後の構造を示す断面図である。接続構造体Cにおいて、リジッドプリント配線板(PCB)は、リジッド基板50と、その上の配線である相手側導体51とを有している。FPC(基板体)は、フレキシブル基板60と、その上の配線である基板側導体61とを有している。フレキシブル基板60には、貫通導電部材22を有する異方導電性シート20が貼り付けられている。
フレキシブル基板60には、位置決めピン18が設けられている。位置決めピン18は、異方導電性シート20のピン穴に嵌合している。これにより、異方導電性シート20の基板11上における配置部位が定まっている。実施の形態1と同様に、位置決め機構は、位置決めピンとピン穴との組み合わせに限定されるものではない。たとえば、フレキシブル基板60に段差等を設けて、異方導電性シート22を段差部に係合させるなど、他の位置決め機構を採用することができる。
図示しないが、本実施の形態においても、貫通導電部材22は、図5に示す通りの配置パターンを有している。すなわち、貫通導電部材22は、平面上で、FPCの基板側導体61の配置領域毎に、分散して配置されている。本実施の形態では、FPC及び異方導電性シート20により、本発明の基板体が構成されている。
リジッド基板50には、支持部52と、支持部52の軸56の回りにロック部55とが接着剤等により連結されている。接続時には、図6(a)に示すように、FPCと異方導電性シート20とを、支持部52の内部に挿入する。
次に、図6(b)に示すように、ロック部55を軸56の回りに回動させて、FPC83をRCBに押し付ける。これにより、異方導電性シート20の貫通導電部材22がリジッド基板60上の相手側導体61に接触し、両者が導通する。ロック部55の先端部は、最下方位置において、支持部52の側方に延びる両腕部(図示せず)に係止される。また、周知慣用の手段により、ロック部55の係止は、解除可能に設けられている。この構造は、周知のZIF(Zero Insertion Force)コネクタの機構を利用したものである。異方導電性シート20を利用することにより、接続のやり直しが簡単な接続構造体Cが得られる。
本実施の形態では、異方導電性シート20をFPCに貼り付けて、本発明の基板体を構成している。これにより、配線板やコネクタの挟ピッチ化に適した基板体が得られる。なお、本実施の形態においても、実施の形態1と同様の好ましい形態を採用することができる。
上記各実施の形態の構造は、例示にすぎず、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載と、その記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明は、半導体集積回路や各種デバイスなどの電子部品の試験,検査、あるいは各種配線板や電子部品の接続に利用することができる。
A 検査装置
B 基板体
C 接続構造体
11 基板
12 裏面電極
13 外部電極
14 配線
15 基板側導体
16 嵌合部材
17 スルーホール導通部
20 異方導電性シート
21 フレーム板
22 貫通導電部材
25 バネ式プローブピン
26 位置決めピン
31 FPC
32 コネクタ
33 相手側導体
40 バネ式プローブピン
40a 配線
41 下側治具
42 可動治具
43 上側治具
44 支柱
45 ハンドル
47 バネ部材
50 リジッド基板
51 相手側導体
52 支持部
55 ロック部
56 軸
60 フレキシブル基板
61 基板側導体
B 基板体
C 接続構造体
11 基板
12 裏面電極
13 外部電極
14 配線
15 基板側導体
16 嵌合部材
17 スルーホール導通部
20 異方導電性シート
21 フレーム板
22 貫通導電部材
25 バネ式プローブピン
26 位置決めピン
31 FPC
32 コネクタ
33 相手側導体
40 バネ式プローブピン
40a 配線
41 下側治具
42 可動治具
43 上側治具
44 支柱
45 ハンドル
47 バネ部材
50 リジッド基板
51 相手側導体
52 支持部
55 ロック部
56 軸
60 フレキシブル基板
61 基板側導体
Claims (4)
- 基板側導体が形成された基板と、
前記基板上に取り付けられた異方導電性シートと、
前記異方導電性シートの前記基板への取付位置を位置決めする位置決め機構と、
を備え、
前記異方導電性シートには、前記基板側導体が配置された領域ごとに分散して配置された,少なくとも1つの貫通導電部材が設けられている、基板体。 - 請求項1記載の基板体において、
前記各貫通導電部材は、少なくとも一部で前記基板側導体に接触している、基板体。 - 請求項1または2記載の基板体において、
前記少なくとも1つの貫通導電部材は、複数個ずつ設けられて、貫通導電部材群となっている、基板体。 - 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の基板体において、
前記異方導電性シートは、
複数の微細孔を有する多孔質樹脂からなる基材と、
前記基材の前記各微細孔内を含む表面領域に形成された無電解めっき層と、
を備えている、基板体。
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2008
- 2008-07-10 JP JP2008180098A patent/JP2010019672A/ja active Pending
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