JP2010019415A - ディスクブレーキパッド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ブレーキヨーク内のディスクブレーキパッドであって、このパッドは、金属製本体4及びプレート5を含むライニングキャリヤ2を含み、更に、プレート5の一方の面に取り付けられた摩擦ライニング3を含む、ブレーキパッドを提供する。一層の粘弾性材料層6が、金属製本体4とプレート5との間に位置決めされている。粘弾性材料層6及びプレート5はそれらの全厚に亘り、金属製本体4の凹所内に収容されている。これらの周縁部は、休止位置において、凹所の内縁部14と接触していない。層6は、中程度の制動圧力については、金属製本体4の平面と平行に変形せず、ライニング3とディスク12との接触により生じる振動を中和する。
【選択図】図3
Description
ディスクブレーキは、特に、ディスクブレーキヨークによって車輛のシャシーに固定されたディスクブレーキキャリパを含む。ヨークは、スタブアクスルによって車輛のシャシーに取り付けられている。キャリパの本体は、ブレーキピストンが摺動自在に取り付けられたボア又は液圧シリンダを含む。ピストン/キャリパアッセンブリの下にはブレーキヨークが設けられており、このヨークは、ピストンとキャリパのノーズとの間に配置されたのと対応する空間をその中間空間に備えている。
制動を行うとき、液圧流体は、圧力下で液圧チャンバに到達する。チャンバ内の液圧の上昇により、ピストンが、内パッドに向かって接触するまで移動する。従って、内パッドが移動され、次いでディスクに押し付けられる。浮動式キャリパの場合には、ディスクが内パッドに及ぼす作用により、キャリパ及び特にそのノーズを後方に移動し、従って、これにより外パッドをディスクと接触させる。
次に、制動を行っているとき、パッドが騒音を発生し、多くの場合、車輛の運転者に聴覚的不快感を与える。
それより上の圧力では、ピストンが発生した力をブレーキパッドに作用して、ヨークに当接したパッドをしっかりと係止するのに十分であり、その結果、もはや振動しない。
これは、圧力が約106Paよりも小さい場合、金属製本体、粘弾性層、プレート、及びライニングの夫々によって形成された積み重ね構造が、隙間が制御された状態で、弾性的に変形するということを原理とする。金属製本体は、好ましくは、該金属製本体内に凹所を有し、この凹所内に、粘弾性層の厚さ及びプレートの一部が収容される。金属製本体の凹所の隙間は、プレート及び粘弾性層の縁部がこの凹所の内縁部と接触しないような大きさになっている。
本発明の好ましい実施例によれば、粘弾性材料層及びプレートは表面積が等しく、プレートの周縁部は、前記金属製本体がヨークに当接した際の該当接点又はストッパから所定距離のところに離間されている。
本発明の好ましい実施例によれば、前記所定距離は、摩擦ライニングがディスクに及ぼす接触圧力が約106Paよりも大きい場合に、粘弾性材料層が壊れたり切れたりすることなく変形を許容できる寸法を有する。
本発明は、以下の説明を読み、添付図面を検討することによって更によく理解されるであろう。添付図面は、単なる例示であって、本発明を限定するものではない。
粘弾性材料の層は、従って、持続的に作用する力に関わらず金属製本体4に取り付けられており且つ固定された表面(スキン)部分6.1と、プレート5に取り付けられ固定された表面6.1と同じような表面6.2と、加えられた力の強さに応じて変形する、これらの表面間の部分6.3とを含む。本願では、この部分6.3が変形し、プレート5の厚さと対応する外縁部が、金属製本体14のタブ7が既にブレーキヨークに当接した状態で、金属製本体14の内縁部14と接触する。
2 ライニングキャリヤ
3 摩擦ライニング
4 金属製本体
5 プレート
6 粘弾性層
7 金属製本体4のタブ
8 金属製本体4の凹所
9 層6の厚さ
10 プレート5の厚さ
11 凹所8の深さ
12 ブレーキディスク
13 金属製本体4の内縁部14とプレート5/層6のアッセンブリとの間の距離
14 金属製本体4の凹所の内縁部
15 ねじ
16 ファスニング孔
17 ブレーキヨーク
18 プレート5の外縁部を、金属製本体4がヨーク17に当接した際の、該当接点又はストッパから離間する距離
Claims (8)
- ディスクブレーキヨーク内に位置決めされたディスクブレーキパッド(1)であって、
ディスクブレーキパッド(1)は、金属製本体(4)及びプレート(5)を含むライニングキャリヤ(2)を備え、更に、前記プレート(5)の一方の面に取り付けられた摩擦ライニング(3)を備え、
前記ライニングキャリヤ(2)は、前記金属製本体(4)と前記プレート(5)とを連結するための粘弾性手段を備え、
前記粘弾性手段は、前記金属製本体(4)と前記プレート(5)との間に位置決めされた粘弾性材料でできた層(6)を含み、
前記粘弾性材料層(6)及び前記プレート(5)は表面積が等しく、前記プレート(5)の周縁部は、前記ヨーク(17)に当接した前記金属製本体(4)の該当接点又はストッパから、所定距離(18)だけ離間されている、ことを特徴とするブレーキパッド(1)。 - 請求項1に記載のブレーキパッド(1)において、
前記距離(18)は、前記摩擦ライニング(3)が前記ディスク(12)に及ぼす接触圧力が約106Paよりも大きい場合に、前記粘弾性材料層(6)が壊れたり切れたりすることなく変形を許容できる寸法を有する、ことを特徴とするブレーキパッド(1)。 - 請求項1に記載のブレーキパッド(1)において、
前記粘弾性材料層(6)及び前記プレート(5)の一部は、前記金属製本体(4)の凹所(8)内に所定の厚さを形成し、前記凹所(8)の形状は、それらの長さ方向平面の表面形状とほぼ一致する、ことを特徴とするブレーキパッド(1)。 - 請求項3に記載のブレーキパッド(1)において、
前記粘弾性材料層(6)及び前記プレート(5)は表面積が等しく、前記プレート(5)の前記周縁部は、前記金属製本体(4)の前記凹所(8)の内縁部(14)から所定距離(13)のところに離間されている、ことを特徴とするブレーキパッド(1)。 - 請求項4に記載のブレーキパッド(1)において、
前記距離(13)は、前記摩擦ライニング(3)が前記ディスク(12)に及ぼす接触圧力が約106Paよりも大きい場合に、前記粘弾性材料層(6)が壊れたり切れたりすることなく変形を許容できる寸法を有する、ことを特徴とするブレーキパッド(1)。 - 請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載のブレーキパッド(1)において、
前記粘弾性材料層(6)は、一方の側部が前記金属製本体(4)に、他方の側部が前記プレート(5)に、結合によって又はヒートシールによって固定的に取り付けられている、ことを特徴とするブレーキパッド(1)。 - 請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載のブレーキパッド(1)において、
前記粘弾性材料層(6)は、一方の側部の前記金属製本体(4)と他方の側部の前記プレート(5)との間に、前記金属製本体(4)、前記層(6)、及び前記プレート(5)を連続的に通過して、前記摩擦ライニング(3)にねじ込んだ少なくとも一つのねじ(15)によって、固定的に保持されている、ことを特徴とするブレーキパッド(1)。 - 請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載のブレーキパッド(1)において、
前記金属製本体(4)は、前記ヨークに取り付けられるストッパタブ(7)をその各端部に備えている、ことを特徴とするブレーキパッド(1)。
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