JP2010017167A - 麺製造用多段蒸機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高い熱効率でありながら、高品質の麺製品が生産できる麺製造用多段蒸機を提供する。
【解決手段】 前工程から搬送されてくる一定のウェーブ形状をなす麺線群1は、下段をなす主搬送コンベア3の水平部を搬送される。更に、回転ドラム5、スチームフロートシュート7等で構成される乗り移り回転輪部を経て、下段から中段へウェーブ形状を保持しつつ搬送され、中段から上段への搬送も同様に行われる。この間、下段蒸気噴射管18から噴射された最も高いカロリーの蒸気が下段麺線群蒸煮後もなお保有するカロリーを、中段、上段のカロリーの補充に活かしつつ麺線群1を蒸煮する。
【選択図】図1
【解決手段】 前工程から搬送されてくる一定のウェーブ形状をなす麺線群1は、下段をなす主搬送コンベア3の水平部を搬送される。更に、回転ドラム5、スチームフロートシュート7等で構成される乗り移り回転輪部を経て、下段から中段へウェーブ形状を保持しつつ搬送され、中段から上段への搬送も同様に行われる。この間、下段蒸気噴射管18から噴射された最も高いカロリーの蒸気が下段麺線群蒸煮後もなお保有するカロリーを、中段、上段のカロリーの補充に活かしつつ麺線群1を蒸煮する。
【選択図】図1
Description
本発明は、麺製品の連続的な製造装置に関わり、その蒸煮工程である多段蒸機において、前工程から連続して搬送されてくる一定のウェーブ形状をなす麺線群を、同形状を保持しつつ多段蒸機の下段から上段へ安定的に搬送して効率的な蒸煮を行い、高い熱効率でありながら、高品質の麺製品を生産することができる麺製造用多段蒸機に関する。
従来、多段蒸機は、前工程から連続して連なって搬送されてくる一定のウェーブ形状をなす麺線群を、上段から下段へと搬送しながら一定時間蒸煮を行うのが一般的で、図4に示すものが知られている。
図4は、多段蒸機の中でも最も実施例が多い三段蒸機を示したもので、蒸箱2、主搬送コンベア3、中間搬送コンベア4、および、上段蒸気噴射管14、中段蒸気噴射管15、下段蒸気噴射管16からなっている。主搬送コンベア3はコンベアの幅方向の両端に担持するコンベアチェーンによって牽引され、スプロケット5、内輪スプロケット6、外輪ガイド7、スプロケット8からなる無端状のネットコンベアである。中間搬送コンベア4は同じく無端状のネットコンベアであり、スプロケット9、外輪ガイド10、内輪スプロケット11、スプロケット12、13からなっており、主搬送コンベア3と中間搬送コンベア4は同じ搬送速度で運転されている。
図4において、前工程から連続して連なって搬送されてくる一定のウェーブ形状をなす麺線群1は、主搬送コンベア3に乗り移り、蒸箱2に搬入され、上り傾斜部を経て、蒸箱2内で上段をなす主搬送コンベア3の水平部に搬送される。上段から中段への乗り移り回転輪部には、主搬送コンベア3に担持する内輪スプロケット6、および、中間搬送コンベア4に担持する外輪ガイド10の軌跡にならって半円周状の円弧を描く各々のコンベアネットが内輪帯、および、外輪帯となって、半円周状の隙間が形成されている。麺線群1は、同隙間を経て、中段をなす中間搬送コンベア4の水平部に搬送される。中段から、下段をなす主搬送コンベア3の水平部への乗り移りも同様に行われ、下り傾斜部を経て、蒸箱2から搬出され次工程へ搬送される。この間、麺線群1は上段蒸気噴射管14、中段蒸気噴射管15、下段蒸気噴射管16から噴射される蒸気で蒸煮される。
ところで、多段蒸機の前工程から連続して連なって搬送されてくる麺線群1は、蒸煮効率の向上と、麺線どうしの結着防止のため、適宜、一定のウェーブ形状を保持している。多段蒸機にとって、同ウェーブ形状を保持しつつ安定的に麺線群1を搬送することは、蒸煮工程における蒸煮具合のバラツキは無論のこと、その後の麺線群1を一食当たりの重量にカットする工程における麺製品重量のバラツキ等、麺製品々質や生産効率に関わる様々な問題を誘発しないようにするために欠かせない要件となっている。また、麺線群1のウェーブ形状は、蒸煮前は非常に不安定であり、蒸煮の度合いが高まるにつれて次第に弾力性を伴ってその保持力を増す。従って、特に蒸煮の前半は外力等によってウェーブ形状が乱れないよう麺線群1を搬送することが必要である。
図4においては、主搬送コンベア3で上段と下段を、中間搬送コンベア4で中段をなし、お互いに同じ搬送速度で運転される。従って、上段、中段、下段の傾斜部や水平部の直線部においては、双方のコンベアに相対速度差を生じることはないので麺線群1のウェーブ形状を乱すような外力が働くことは無い。上段から中段への乗り移り回転輪部においては、前記のように、麺線群1は、主搬送コンベア3、中間搬送コンベア4の各々のコンベアネットが内輪帯、および、外輪帯となって形成された半円周状の隙間を通って上段から中段へ搬送される。中段から下段への搬送も同様に行われる。その際、内輪帯と外輪帯の周速度に、隙間なりの適当な内外周速度差を得ることができれば、同隙間を麺線群1の高さ以下の適当な隙間に設定して、ある程度蒸煮されて弾力性を伴いウェーブ形状を保持している麺線群1を同隙間に挟み込んでウェーブ形状を保持しつつ搬送することが可能である。ところが、主搬送コンベア3、中間搬送コンベア4は、同じ搬送速度で運転しているため、乗り移り回転輪部において搬送コンベアそのものの長さを部分的に伸縮することができない限り、乗り移り回転輪部の隙間において内外周速度差を得ることは不可能である。従って、乗り移り回転輪部における隙間を、麺線群1の高さ以上の余裕がある隙間に設定し、同隙間の内外輪帯をなすコンベアネットによって麺線群1に外力が加わりウェーブ形状が乱れないようにしなければならない。挟み込むと言ったような強制力でウェーブ形状を保持することができないこのような状況下、乗り移り回転輪部における麺線群1の搬送は、ある程度蒸煮されることによって生じる麺線群自身の弾力性を伴ったウェーブ形状の保持力、麺線群1と上段コンベアネットの間に生じる粘着力、および、麺線群1の質量と言った不安定な要素による微妙なバランスに委ねざるを得ない。実質上、このような微妙なバランスをとることは非常に困難なので、従来の多段蒸機においては麺線群1のウェーブ形状がある程度乱れることを容認せざるを得なく、このことが麺線群1に対する蒸煮のバラツキ、しいては、麺製品の食感や重量のバラツキを生じ、麺製品々質や製造コストに悪い影響を与えている。
一般に麺を蒸煮する上において、麺の特性上、麺線群1の搬送方向の上流ほど高カロリーの蒸気を要し、下流に行くにつれて低カロリーになるのが通常である。従って、上段蒸気噴射管14は高カロリーの蒸気を噴射し、中段蒸気噴射管15、下段蒸気噴射管16と下流になるにつれて低カロリーの蒸気を噴射こととなる。噴射された蒸気は、各段でカロリーを消費した後、蒸気を出来るだけ蒸箱2内にこもらして熱効率を上げるため、蒸箱2の最も低い位置にある主搬送コンベア3の出入り口の各々に配設してある入口排気フード17、出口排気フード18に誘引され排気される。ところで、噴射した蒸気は原理として、高温部から低温部へ、また、低い位置から高い位置へと流れる。図4に示す三段蒸機のように麺線群1を上段から下段へと搬送する構造では、最も高い位置にある上段蒸気噴射管14から最も高いカロリーの蒸気を噴射して上段の麺線群1を蒸煮するが、蒸煮後もなおカロリーを保有している蒸気を、低い位置にある中段、下段の麺線群蒸煮に十分活かすことができず、その分熱損失を生じる。
本発明が解決しょうとする課題は、従来の多段蒸機に存在するこのような熱効率や麺製品々質の問題点を解決して、高い熱効率でありながら、高品質の麺製品を製造できる多段蒸機を提供することにある。
上記の課題を達成するために、請求項1記載の発明は、多段蒸機の乗り移り回転輪部において、従来の多段蒸機のように麺線群の搬送を上段から下段ではなく、逆に下段から上段へ、麺線群のウェーブ形状を保持しつつ確実に行い、これにより従来の多段蒸機では達成し得なかった熱効率の向上、および、食感や重量精度といった麺製品々質の向上を達成するものである。多段蒸機の各段間の乗り移り回転輪部における下段から上段への麺線群の搬送を、下段搬送コンベアに担持する外輪スプロケットの軌跡にならって半円周状の円弧を描き外輪帯となるコンベアネットと、同外輪スプロケットと同芯で、且つ、同回転数の回転ドラムで形成される半円周状の隙間を麺線群の高さ以下に設定して、同隙間に麺線群をしっかり挟み込み、ウェーブ形状を保持しつつ確実に行う。更に、上段に搬送された麺線群は、回転ドラムと、上段搬送コンベアに担持する乗り移りスプロケット等で形成している谷間をスチームフロートシュートによって受け渡しされ、上段搬送コンベアの水平部へと搬送される。スチームフロートシュートは、受け渡し谷間に沿った形状のスチームボックスになっており、麺線群の搬送面となる上面には、蒸気噴射孔があり、そこから適当な噴射圧力で、適当な噴射方向に蒸気を噴射して麺線群を極僅か浮かせ、ウェーブ形状を保持しつつ麺線群を搬送する。また、スチームフロートシュート前端部の受け渡し部分においては、回転ドラムに密着し、スクレーパーの機能を兼ねたナイフエッジ状の隙間のない受け渡し部を形成することができ、後端部においても、ナイフエッジ状の最小隙間の受け渡し部を形成することができること、また、上段搬送コンベアの進行方向が、受け渡し部分の隙間に麺線群を巻き込む方向ではないので、スチームフロートシュート前後端の受け渡し部分においても麺線群を安定して搬送することができる。
本発明による多段蒸機は、上記の手段により、麺線群のウェーブ形状をしっかり保持しつつ麺線群を搬送し蒸煮することができる。蒸煮工程における麺線群のウェーブ形状の保持は麺製造の生命線と言うべきもので、ウェーブ形状が乱れると、蒸煮工程における蒸煮具合のバラツキは無論のこと、その後の麺線群を一食当たりの重量にカットする工程における麺製品重量のバラツキ等、麺製品々質や生産効率に関わる様々な問題を誘発する。本発明はこれらの問題を解消し、高品質で安価な麺製品を生産するものである。
また、麺線群を下段から上段へ搬送することは、多段蒸機の熱効率を上げる上において重要な意味をなす。即ち、麺線群の蒸煮は、前記のように、麺線群の搬送方向の上流となる下段蒸気噴射管は高カロリーの蒸気を噴射し、中段、上段と下流の蒸気噴射管になるにつれて低カロリーの蒸気を噴射して行う。噴射した蒸気は原理として、高温部から低温部へ、また、低い位置から高い位置へと流れる。本発明の多段蒸機は、最も低い位置にある下段蒸気噴射管から最も高いカロリーの蒸気を噴射して下段の麺線群を蒸煮するが、蒸煮後もなおカロリーを保有している蒸気を、高い位置にある中段、上段の麺線群蒸煮に十分活かすことが必然的に行われるので、無駄なく理想的に熱効率を上げることが極めて容易である。
以上のように、本発明は、麺線群のウェーブ形状をしっかり保持して蒸煮することで麺製品の高品質化を、また、麺線群を下段から上段へ搬送することで高熱効率の省エネ型多段蒸機を実現するものである。麺製造の業界においては、このような多段蒸機が切望されているにもかかわらず、未だ実施例は無く、本発明はその切望に応えるものである。
以下、添付図面の図1、図2、および、図3に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明による三段蒸機の概略構成を示し、図2は、三段蒸機に担持する乗り移り回転輪部の詳細を示し、図3は、本発明と従来装置の乗り移り回転輪部における麺線群のウェーブ形状の様子を比較して示したものである。
図1は、本発明による多段蒸機の中でも最も需要が多い三段蒸機の例を示したもので、蒸箱2、主搬送コンベア3、中間搬送コンベア4、回転ドラム5、6、スチームフロートシュート7、8、および、下段蒸気噴射管18、中段蒸気噴射管19、上段蒸気噴射管20からなっている。主搬送コンベア3はコンベアの幅方向の両端に担持するコンベアチェーンによって牽引され、スプロケット9、外輪スプロケット10、乗り移りスプロケット11、スプロケット12からなる無端状のネットコンベアである。中間搬送コンベア4は同じく無端状のネットコンベアであり、スプロケット13、乗り移りスプロケット14、外輪スプロケット15、および、スプロケット16、17からなっており、主搬送コンベア3と中間搬送コンベア4は同じ搬送速度で運転される。
図1において、前工程から連続して連なって搬送されてくる一定のウェーブ形状をなす麺線群1は、主搬送コンベア3に乗り移り、蒸箱2に搬入され、上り傾斜部を経て、蒸箱2内で下段をなす主搬送コンベア3の水平部を搬送される。更に、乗り移り回転輪部において下段から中段へ乗り移り、スチームフロートシュート7を経て、中段をなす中間搬送コンベア4の水平部を搬送される。中段から、上段をなす主搬送コンベア3の水平部への乗り移りも同様に行われ、下り傾斜部を経て、蒸箱2から搬出され次工程へ搬送される。この間、麺線群1は、各段コンベアの直下に配設された下段蒸気噴射管18、中段蒸気噴射管19、上段蒸気噴射管20に施された多数の微小噴射孔から噴射する蒸気で万遍無く蒸煮される。尚、三段以上の多段蒸機の場合は、蒸機出入り口の方向の関係で奇数段となるが、中間搬送コンベアや蒸気噴射管を段数に応じて増やすこととなるので、基本的には三段蒸機と同じ構成となり、増える各段間の乗り移りも同様に行われる。
図2は、乗り移り回転輪部における下段から中段への麺線群1の搬送の詳細を示したものである。(a)は、その全体を示している。(b)は、乗り移り回転輪部のA部詳細を示しており、Tは麺線群1を挟み込む隙間を表している。(c)はスチームフロートシュート7のB部詳細を示している。(d)は、一定のピッチPと高さHを持つ麺線群1のウェーブ形状の一例を示している。蒸箱2内で下段、および、上段をなす主搬送コンベア3と中段をなす中間搬送コンベア4は同じ搬送速度で運転されている。共にコンベア幅方向の両端に担持するコンベアチェーン3a、4aによって牽引される無端状のネットコンベアで、麺線群1は蒸煮効率やウェーブ形状の保持を考慮したパターンで編まれたコンベアネット3b、4b上に乗せられて搬送される。
下段をなす主搬送コンベア3の水平部を搬送されてきた麺線群1は、主搬送コンベア3に担持する外輪スプロケット10の軌跡にならって半円周状の円弧を描き外輪帯となるコンベアネット3bと、同外輪スプロケット10と同芯で、且つ、同回転数で回転して内輪帯となる回転ドラム5で形成される半円周状の隙間へと進む。同隙間は麺線群1のウェーブの高さH以下の適当な隙間Tに設定してあり、この時点である程度蒸煮され弾力性を伴ってウェーブ形状を保持している麺線群1は、同隙間にしっかりと挟み込まれ、ウェーブ形状を保持しつつ半円周状の円弧の下端から中段となる上端まで搬送される。更に、中段に搬送された麺線群1は回転ドラム5と、中段を成す中間搬送コンベア4に担持する乗り移りスプロケット14の軌跡にならって円弧を描くコンベアネット4bとで形成している谷間を、スチームフロートシュート7によって受け渡しされ、中段をなす中間搬送コンベア4の水平部へと搬送される。スチームフロートシュート7は受け渡し谷間に沿った形状のスチームボックスになっており、麺線群1の搬送面となる上面には、蒸気噴射孔7bがあり、そこから適当な噴射圧力で、適当な噴射方向に蒸気7aを噴射して麺線群1を極僅か浮かせ、ウェーブ形状を保持しつつ麺線群1を搬送することができる。また、スチームフロートシュート7の前端部においては、回転ドラム5に密着し、スクレーパーの機能を兼ねたナイフエッジ状の隙間のない受け渡し部を形成することができ、後端部においても、ナイフエッジ状の最小隙間の受け渡し部を形成することができること、また、コンベアネット4bの進行方向が、受け渡し部分の隙間に麺線群1を巻き込む方向ではないので、スチームフロートシュート7前後端の受け渡し部分においても麺線群1を安定して受け渡しすることができる。更に、中段から上段への搬送も同様に、中間搬送コンベア4に担持する外輪スプロケット15、回転ドラム6、スチームフロートシュート8、主搬送コンベア3に担持する乗り移りスプロケット11等で構成される乗り移り回転輪部で行われる。
図3は、本発明と従来装置の乗り移り回転輪部における麺線群1のウェーブ形状の様子を比較したものである。(a)は、図1に示す本発明による下段から中段への乗り移り回転輪部を、(b)は、図4に示す従来装置による上段から中段への乗り移り回転輪部を示している。前記の通り、(a)においては、半円周状の円弧で外輪帯をなすコンベアネット3bと、同外輪帯と同芯で同回転数の内輪帯をなす回転ドラム5とで形成された半円周状の隙間を、麺線群1の高さ以下の適当な隙間に設定するので、図示の如く、麺線群1は同隙間にしっかりと挟み込まれてウェーブ形状を保持しつつ下段から中段へ搬送されるが、(b)においては、前記の通り、乗り移り回転輪部における隙間を、麺線群の高さ以上の余裕がある隙間に設定し、ある程度蒸煮されることによって生じる麺線群自身の弾力性を伴ったウェーブ形状の保持力、麺線群と上段コンベアネットの間に生じる粘着力、および、麺線群の質量と言った不安定な要素による微妙なバランスに委ねて麺線群を搬送せざるを得ないので、図示の如く、麺線群のウェーブは高さやピッチが乱れた形状を呈することになり、品質の安定した麺製品の生産をすることは甚だ困難である。
また、本発明は、麺線群1を下段から上段へと搬送しながら蒸煮することによって、多段蒸機の熱効率を大きく向上させるものである。即ち、前記のように、一般に麺を蒸煮する場合、麺の特性上、麺線群1の搬送方向の上流ほど高カロリーの蒸気を要し、下流になるにつれて低カロリーとなる。図1において、下段蒸気噴射管18は高カロリーの蒸気を噴射し、中段蒸気噴射管19、上段蒸気噴射管20と下流になるにつれて低カロリーの蒸気を噴射して麺線群1を蒸煮する。噴射した蒸気は原理として、高温部から低温部へ、また、低い位置から高い位置へと流れる。本発明の多段蒸機は、最も低い位置にある下段蒸気噴射管18から最も高いカロリーの蒸気を噴射して下段の麺線群1を蒸煮するが、蒸煮後もなおカロリーを保有している蒸気を、高い位置にある中段、上段の麺線群蒸煮に十分活かすことが必然的に行われるので、無駄なく理想的に熱効率を上げることが極めて容易である。また、蒸箱2内で噴射された蒸気は、各段の麺線群1を蒸煮して充分にカロリーを消費し、蒸箱2の最も高い位置に達した後、蒸気を出来るだけ蒸箱2内にこもらして熱効率を上げるため、蒸箱2の最も低い位置にある主搬送コンベア3の出入り口に各々配設された入口排気フード21、出口排気フード22に誘引され排気される。
以上、本発明は、麺線群1を、同麺線群1のウェーブ形状をしっかり保持しつつ下段から上段へと安定して搬送することにより、高い熱効率でありながら、高品質の麺製品を生産できる多段蒸機を提供するものである。
1 麺線群
2 蒸箱
3 主搬送コンベア
3a 主搬送コンベアチェーン
3b 主搬送コンベアネット
4 中間搬送コンベア
4a 中間搬送コンベアチェーン
4b 中間搬送コンベアネット
5 回転ドラム
6 回転ドラム
7 スチームフロートシュート
7a 蒸気
7b 蒸気噴射孔
8 スチームフロートシュート
9 スプロケット
10 外輪スプロケット
11 乗り移りスプロケット
12 スプロケット
13 スプロケット
14 乗り移りスプロケット
15 外輪スプロケット
16 スプロケット
17 スプロケット
18 下段蒸気噴射管
19 中段蒸気噴射管
20 上段蒸気噴射管
21 入口排気フード
22 出口排気フード
H 麺線群ウェーブの高さ
P 麺線群ウェーブのピッチ
T 回転輪部の隙間
2 蒸箱
3 主搬送コンベア
3a 主搬送コンベアチェーン
3b 主搬送コンベアネット
4 中間搬送コンベア
4a 中間搬送コンベアチェーン
4b 中間搬送コンベアネット
5 回転ドラム
6 回転ドラム
7 スチームフロートシュート
7a 蒸気
7b 蒸気噴射孔
8 スチームフロートシュート
9 スプロケット
10 外輪スプロケット
11 乗り移りスプロケット
12 スプロケット
13 スプロケット
14 乗り移りスプロケット
15 外輪スプロケット
16 スプロケット
17 スプロケット
18 下段蒸気噴射管
19 中段蒸気噴射管
20 上段蒸気噴射管
21 入口排気フード
22 出口排気フード
H 麺線群ウェーブの高さ
P 麺線群ウェーブのピッチ
T 回転輪部の隙間
Claims (1)
- コンベアネットと回転ドラムで形成する半円周状の隙間に麺線群を挟み込み、また、前後端がナイフエッジ状となっているスチームフロートシュートの搬送面から蒸気を噴射して麺線群を極僅か浮かせて、麺線群を、同麺線群のウェーブ形状を保持しつつ、下段から上段へ安定的に搬送する乗り移り回転輪部を備えること、また、麺線群を下段から上段へ搬送することにより、下段蒸気噴射管から噴射された高カロリーの蒸気が下段の麺線群を蒸煮した後もなお保有しているカロリーを、低カロリーで済む上段の麺線群蒸煮に十分活かすことが必然的に行われ、無駄なく理想的に熱効率を高めることができることを特徴とする麺製造用多段蒸機。
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JP2008203605A JP2010017167A (ja) | 2008-07-08 | 2008-07-08 | 麺製造用多段蒸機 |
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- 2008-07-08 JP JP2008203605A patent/JP2010017167A/ja active Pending
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