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JP2010014866A - ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 Download PDF

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JP2010014866A
JP2010014866A JP2008173292A JP2008173292A JP2010014866A JP 2010014866 A JP2010014866 A JP 2010014866A JP 2008173292 A JP2008173292 A JP 2008173292A JP 2008173292 A JP2008173292 A JP 2008173292A JP 2010014866 A JP2010014866 A JP 2010014866A
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JP
Japan
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lens
lens group
zoom
refractive power
positive
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Pending
Application number
JP2008173292A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Endo
宏志 遠藤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

【課題】 高ズーム比、大口径比で、全ズーム領域にわたり高い光学性能を達成したズームレンズを得ること。
【解決手段】 物体側より像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、負の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群を有し、各レンズ群の間隔を変えて、ズーミングを行うズームレンズにおいて、広角端と望遠端における全系の焦点距離fW、fT、第2レンズ群と第3レンズ群の焦点距離f2、f3を各々適切に設定すること。
【選択図】 図1

Description

本発明はズームレンズおよびそれを有する撮像装置に関し、特にスチルカメラ、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、TVカメラ、銀塩カメラ、そして監視用カメラ等に好適なものである。
近年、固体撮像素子(CCD、CMOS)を用いたビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、放送用カメラ、監視カメラ、そして銀塩フィルムを用いたカメラ等の撮像装置は高機能化されている。
撮像装置として例えば、一眼レフカメラに用いる撮影光学系としては、高ズーム比(高変倍比)、大口径比でバックフォーカスが長く、しかも全ズーム範囲で高い光学性能を有するズームレンズであることが要求されている。
これらの要求に応えるズームレンズの1つとして、物体側に正の屈折力のレンズ群を配置したポジティブリード型のズームレンズが知られている。
ポジティブリード型のズームレンズとして、物体側より順に、正、負、正、負、正の屈折力の5つのレンズ群で構成され、比較的大口径比の5群ズームレンズが知られている(特許文献1〜5)。
特許文献1〜5のうち、例えば特許文献1では、Fナンバー2.8の大口径比の5群ズームレンズを開示している。又特許文献2ではFナンバー4の5群ズームレンズを開示している。
特開2007−108398号公報 特開2006−227526号公報 特開2004−240398号公報 特開平05−215967号公報 特開2001−330777号公報
近年、デジタル一眼レフカメラ用のズームレンズには高ズーム比化と大口径比化、そして撮影される像が高画質であることが強く求められている。
一般にズームレンズにおいて、高ズーム比化を図るには、変倍レンズ群の屈折力を強める、または、ズーミングの際に変倍レンズ群の移動量を増大すれば良い。
又、大口径比化を図るには、各レンズ群のレンズ枚数を増加させて諸収差の補正を行えば良い。
しかしながら、変倍レンズ群の屈折力を強めて、移動量を増加させると高ズーム比化は容易になるが、ズーミングの際の収差変動が増大し、全ズーム範囲にわたり高い光学性能を得るのが困難になる。
又、大口径比化を図るために各レンズ群のレンズ枚数を増加させるとレンズ系全体が大型化及び高重量化してくるので良くない。
前述した5群ズームレンズにおいて、高ズーム比化及び大口径比化を図りつつ、全ズーム範囲にわたり、高い光学性能を得るには、ズームレンズを構成する各レンズ群の屈折力や各レンズ群のレンズ構成を適切に設定することが重要になってくる。
特に変倍作用の大きな負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群の屈折力等を適切に設定するのが重要になってくる。

本発明は、高ズーム比、大口径比で、全ズーム領域にわたり高い光学性能を達成したズームレンズの提供を目的とする。
本発明のズームレンズは、物体側より像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、負の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群を有し、各レンズ群の間隔を変えて、ズーミングを行うズームレンズにおいて、
広角端と望遠端における全系の焦点距離を各々fW、fT、
第2レンズ群と第3レンズ群の焦点距離を各々f2、f3とするとき、
なる条件を満足することを特徴としている。
本発明によれば、高ズーム比、大口径比で、全ズーム領域にわたり高い光学性能を達成したズームレンズが得られる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
本発明のズームレンズは、物体側より像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、負の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群を有している。そして各レンズ群の間隔が変化するように各レンズ群を移動させて、ズーミングを行っている。
図1は本発明の実施例1のズームレンズの広角端(短焦点距離端)におけるレンズ断面図である。図2、図3はそれぞれ実施例1のズームレンズの広角端、望遠端(長焦点距離端)における収差図である。
図4は本発明の実施例2のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図5、図6はそれぞれ実施例2のズームレンズの広角端、望遠端における収差図である。
図7は本発明の実施例3のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図8、図9はそれぞれ実施例3のズームレンズの広角端、望遠端における収差図である。
図10は本発明のズームレンズを備える一眼レフカメラ(撮像装置)の要部概略図である。
各実施例のズームレンズは、デジタルカメラ、ビデオカメラ、銀塩フィルム用カメラ等の撮像装置に用いられるものである。
図1、4,7に示したレンズ断面図において、左方が前方(物体側、拡大側)で、右方が後方(像側、縮小側)である。
iは物体側から数えたときのレンズ群の順序を示し、Liは第iレンズ群である。
各実施例のズームレンズは、物体側より像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、正の屈折力の第3レンズ群L3、負の屈折力の第4レンズ群L4、正の屈折力の第5レンズ群L5より成っている。
ここで屈折力(光学的パワー)とは焦点距離の逆数のことである。
SPは開口絞りであり、各実施例では、第3レンズ群L3中に配置されている。
SSPはフレアーカット絞りであり、各実施例では第3レンズ群L3の物体側に配置している。
IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮影光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面に相当する感光面が置かれる。
矢印は広角端から望遠端へのズーミングに際しての各レンズ群の移動軌跡を示している。
収差図において、d、gは各々d線、g線である。S・Cは正弦条件である。ΔM、ΔSはd線のメリディオナル像面、サジタル像面である。fnoはFナンバー、ωは半画角である。
各実施例では、第iレンズ群Liと第i+1レンズ群Li+1との間隔を変えてズーミングを行っている。
例えば広角端から望遠端へのズーミングに際して矢印のように、各レンズ群を移動させている。
具体的には、広角端から望遠端へのズーミングに際し、第1レンズ群L1は物体側へ移動している。第2レンズ群L2は像側へ移動している。第3レンズ群L3、第4レンズ群L4、第5レンズ群L5は各々のレンズ群に挟まれた空気間隔を変化させつつ物体側へ移動している。
各実施例において広角端と望遠端は変倍用レンズ群が機構上、光軸上移動可能な範囲の両端に位置したときのズーム位置をいう。
無限遠物体から近距離物体へのフォーカスは第2レンズ群L2を物体側へ移動させて行っている。
各実施例において、第1レンズ群L1の物体側又は/及び第5レンズ群L5の像側にズーミングに際して移動又は不動の屈折力のあるレンズ群を配置しても良い。
次に、各実施例の特徴について説明する。
各実施例は、物体側より像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、正の屈折力の第3レンズ群L3、負の屈折力の第4レンズ群L4、正の屈折力の第5レンズ群L5より成っている。
iを物体側から像側へ数えたときのレンズ群の順序とする。広角端と望遠端における第iレンズ群と第i+1レンズ群の空気間隔をDiw、Ditとする。このとき、
D1w<D1t
D2w>D2t
D3w<D3t
D4w>D4t
なる条件を満足するように各レンズ群が移動している。
このように、ズーミングに際して各レンズ群に変倍を分担することで、少ない移動量で所定のズーム比を得ることを容易にしている。そして、Fナンバー2程度の大口径でありながらレンズ系全体の小型化を容易にしている。
又、広角端と望遠端における全系の焦点距離を各々fW、fTとする。
第2レンズ群と第3レンズ群の焦点距離を各々f2、f3とする。このとき、
なる条件を満足している。
条件式(1)は広角端の焦点距離と望遠端の焦点距離の積の平方根に対する第2レンズ群L2の焦点距離の絶対値の大きさを規定するものである。条件式(1)の下限値を超えて第2レンズ群L2の負の屈折力が強くなりすぎると第2レンズ群L2で発生する諸収差が大きくなりそれを他のレンズ群でバランス良く補正することが困難となる。条件式(1)の上限値を超えて第2レンズ群L2の負の屈折力が弱くなりすぎると諸収差の補正には有利であるが、レンズ系が大型化してくるので良くない。
条件式(2)は広角端の焦点距離と望遠端の焦点距離の積の平方根に対する第3レンズ群L3の焦点距離の大きさを規定するものである。条件式(2)の下限値を超えて第3レンズ群L3の正の屈折力が強くなりすぎると第3レンズ群L3で発生する諸収差が大きくなりそれを他のレンズ群でバランス良く補正することが困難となる。条件式(2)の上限値を超えて第3レンズ群L3の正の屈折力が弱くなりすぎると諸収差の補正には有利であるが、レンズ系が大型化してくるので良くない。
尚、更に好ましくは第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の焦点距離f2、f3に関する条件式(1)、(2)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
各実施例によれば以上のように構成することによって、諸収差を全ズーム域にわたって良好に補正した高い光学性能を有するFナンバー2程度と大口径比で標準域を含んだ高ズーム比のズームレンズを達成している。
各実施例において更に好ましくは次の諸条件のうちの1以上を満足するのが良い。それによれば、各条件式に対応した効果が得られる。
第1、第4、第5レンズ群の焦点距離を順にf1、f4、f5とする。
このとき下記の条件式のうち1以上を満足するのが良い。
0.85 < |f2|/fW < 1.20 ・・・(3)
0.29 < |f2|/fT < 0.40 ・・・(4)
0.47 < f3 /fT < 0.60 ・・・(5)
1.4 < f3 /fW < 1.7 ・・・(6)
1.8 < |f4|/fW < 2.8 ・・・(7)
2.0 < f5 /fW < 2.4 ・・・(8)
5.8 < f1 /fW < 7.6 ・・・(9)
次に前述の各条件式の技術的な意味を説明する。
条件式(3)は広角端の焦点距離に対する第2レンズ群L2の焦点距離の絶対値の大きさを規定するものである。条件式(3)の下限値を超えて第2レンズ群L2の負の屈折力が強くなりすぎると所定のズーム比(変倍比)を得るための第2レンズ群L2の移動量が少なくなり小型化に有利となる。
しかしながら第2レンズ群L2で発生する諸収差が大きくなりそれを他のレンズ群でバランス良く補正することが困難となる。条件式(3)の上限値を超えて第2レンズ群L2の負の屈折力が弱くなりすぎると諸収差の補正に有利となる。しかしながら、所定のズーム比を得るための第2レンズ群L2の移動量が大きくなりレンズ系が大型化してくるので良くない。
条件式(4)は望遠端の焦点距離に対する第2レンズ群L2の焦点距離の絶対値の大きさを規定するものである。条件式(4)の下限値を超えて第2レンズ群L2の負の屈折力が強くなりすぎると第2レンズ群L2で発生する諸収差が大きくなりそれを他のレンズ群でバランス良く補正することが困難となる。条件式(4)の上限値を超えて第2レンズ群L2の負の屈折力が弱くなりすぎるとレンズ系が大型化してくるので良くない。
条件式(5)は望遠端の焦点距離に対する第3レンズ群L3の焦点距離の大きさを規定するものである。条件式(6)は広角端の焦点距離に対する第3レンズ群L3の焦点距離の大きさを規定するものである。条件式(5)、(6)の下限値を超えて第3レンズ群L3の正の屈折力が強くなりすぎると第3レンズ群L3で発生する諸収差が大きくなりそれを他のレンズ群でバランス良く補正することが困難となる。条件式(5)、(6)の上限値を超えて第3レンズ群L3の負の屈折力が弱くなりすぎるとレンズ系が大型化してくるので良くない。
各実施例のズームレンズは、撮像素子対角長の焦点距離、所謂標準域の焦点距離を含み、ズーム比3倍程度の5群ズームレンズである。条件式(7)、(8)はこのような焦点距離範囲をカバーし、かつFナンバー2程度の大口径比の5群ズームレンズを達成するために好ましい第4レンズ群L4と第5レンズ群L5の焦点距離に関する。
条件式(7)は広角端の焦点距離に対する第4レンズ群L4の焦点距離の絶対値の大きさを規定するものである。条件式(7)の下限値を超えて第4レンズ群L4の負の屈折力が強くなりすぎると所定のズーム比を得るための第3レンズ群L3、第5レンズ群L5の移動量が少なくなりコンパクト化に有利となる。しかしながら第4レンズ群L4で発生する諸収差が大きくなりそれを他のレンズ群でバランス良く補正することが困難となる。
条件式(7)の上限値を超えて第4レンズ群L4の負の屈折力が弱くなりすぎると諸収差の補正には有利である。しかしながら、所定のズーム比を得るための第3レンズ群L3、第5レンズ群L5の移動量が大きくなりレンズ系が大型化してくるので良くない。
条件式(8)は広角端の焦点距離に対する第5レンズ群L5の焦点距離の大きさを規定するものである。条件式(8)の下限値を超えて第5レンズ群L5の正の屈折力が強くなりすぎると第5レンズ群L5で発生する諸収差、特に倍率色収差、像面湾曲等が大きくなってくる。条件式(8)の上限値を超えて第5レンズ群L5の正の屈折力が弱くなりすぎると所定の長さのバックフォーカスを得ることが困難となってくる。
また各実施例において、第1レンズ群L1を物体側より像側へ順に、メニスカス形状の負レンズ、正レンズ、正レンズで構成している。このとき第1レンズ群L1の焦点距離がf1が条件式(9)を満足するのが良い。
条件式(9)は広角端での全系の焦点距離に対する第1レンズ群L1の焦点距離を規定するものである。条件式(9)の下限値を超えて第1レンズ群L1の正の屈折力が強くなりすぎると所定のズーム比を得るための第1レンズ群L1の移動量が小さくなり全系の小型化に有利となる。しかしながら、第1レンズ群L1を前述のレンズ構成で諸収差を小さく抑えることが困難となる。条件式(9)の上限値を超えて第1レンズ群L1の正の屈折力が弱くなりすぎると所定のズーム比を得るための第1レンズ群L1の移動量が大きくなりレンズ全長が長くなり、又第1レンズ群L1のレンズ外径が増大してくる。
尚、更に好ましくは条件式(3)〜(9)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
0.87 < |f2|/fW < 1.10 ・・・(3a)
0.29 < |f2|/fT < 0.36 ・・・(4a)
0.48 < f3 /fT < 0.56 ・・・(5a)
1.45 < f3 /fW < 1.65 ・・・(6a)
1.90 < |f4|/fW < 2.60 ・・・(7a)
2.10 < f5 /fW < 2.30 ・・・(8a)
6.00 < f1 /fW < 7.00 ・・・(9a)
また、各実施例では、第2レンズ群L2を物体側より像側へ順にメニスカス形状の負レンズ、両凹形状の負レンズ、正レンズ、全体として負の屈折力のレンズユニット(接合レンズ)で構成している。又、メニスカス形状の負レンズの物体側の面を非球面形状としている。これにより比較的強い負の屈折力を有する第2レンズ群L2で発生する諸収差を良好に補正している。また、非球面により、主に歪曲収差を良好に補正している。
第3レンズ群L3は少なくとも1つの非球面形状のレンズ面と少なくとも2枚の正レンズと1枚の負レンズを有している。
具体的には、第3レンズ群L3を非球面を有する正レンズ、正レンズと負レンズを接合した接合レンズで構成している。第3レンズ群L3をこのようなレンズ構成とすることで、Fナンバー2程度の大口径でありながら球面収差を良好に補正している。
第4レンズ群L4は正レンズと負レンズとを接合した接合レンズを有している。具体的には第4レンズ群L4を正レンズと負レンズとを接合した接合レンズ及び負レンズまたは負レンズと正レンズとを接合した接合レンズの2群3枚又は2群4枚で構成している。
第5レンズ群L5は少なくとも1つの非球面形状のレンズ面と、少なくとも2枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズを有している。
具体的には、第5レンズ群L5を非球面を有する負レンズと正レンズとを接合した接合レンズ及び像面側に凸形状の接合面を向けた正レンズと負レンズとを接合した接合レンズで構成している。これにより、特に像面湾曲、倍率色収差を良好に補正している。
尚、各実施例において、非球面形状はレンズ面上に樹脂等を塗布した複合型非球面を用いているが、レンズ面を研磨して非球面形状としても良い。
以下に本発明の数値実施例1〜3を示す。各数値実施例において、iは物体側からの面の順序を示し、riは物体側より第i番目の面の曲率半径、diは物体側より第i番目と第i+1番目の間隔、niとνiは第i番目の光学部材のd線に対する屈折率とアッベ数である。f、fno、2ωはそれぞれ無限遠物体に焦点を合わせたときの全系の焦点距離、Fナンバー、画角を表している。
非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直方向にH軸、光の進行方向を正、Rを近軸曲率半径、kを離心率、b、c、d、eを各々非球面係数としたとき、
X=(1/R)H/(1+(1−(1+k)(H/R)1/2
+bH+cH+dH+eH10
なる式で表している。
また、例えば、「E−Z」の表示は「10−Z」を意味する。
そして、前述の各条件式と数値実施例における諸数値との関係を表1に示す。

数値実施例1
f= 17.5~ 53.1 FNo=1: 2.0 2ω=75.9°~28.9°
r 1= 175.136 d 1= 1.90 n 1=1.84666 ν 1=23.9
r 2= 72.707 d 2= 9.28 n 2=1.60311 ν 2=60.6
r 3= 1659.827 d 3= 0.15
r 4= 62.816 d 4= 7.50 n 3=1.71300 ν 3=53.9
r 5= 224.724 d 5= 可変
r 6= 331.383(非球面)d 6= 0.05 n 4=1.51640 ν 4=52.2
r 7= 97.305 d 7= 1.20 n 5=1.80400 ν 5=46.6
r 8= 16.026 d 8= 7.38
r 9= -44.671 d 9= 1.00 n 6=1.83481 ν 6=42.7
r10= 44.671 d10= 0.15
r11= 37.129 d11= 5.32 n 7=1.83400 ν 7=37.2
r12= -38.449 d12= 1.23
r13= -21.974 d13= 0.90 n 8=1.80400 ν 8=46.6
r14= 51.597 d14= 4.84 n 9=1.80518 ν 9=25.4
r15= -58.592 d15= 可変
r16= 0.000 d16= 0.50
r17= 1326.585 d17= 3.50 n10=1.58913 ν10=61.1
r18= -44.639 d18= 1.00
r19= 0.000(絞り) d19= 1.25
r20= 37.634(非球面)d20= 10.25 n11=1.58313 ν11=59.4
r21= -25.343 d21= 2.50 n12=1.84666 ν12=23.9
r22= -40.897 d22= 可変
r23= -55.729 d23= 3.15 n13=1.84666 ν13=23.9
r24= -25.080 d24= 0.80 n14=1.69680 ν14=55.5
r25= 87.573 d25= 5.64
r26= -35.177 d26= 1.20 n15=1.84666 ν15=23.9
r27= -88.974 d27= 2.26 n16=1.58913 ν16=61.1
r28= -42.776 d28= 可変
r29= 177.210(非球面)d29= 0.08 n17=1.51640 ν17=52.2
r30= 230.563 d30= 1.32 n18=1.83400 ν18=37.2
r31= 52.263 d31= 6.98 n19=1.49700 ν19=81.5
r32= -32.659 d32= 0.15
r33= 53.763 d33= 8.90 n20=1.49700 ν20=81.5
r34= -25.629 d34= 1.70 n21=1.74950 ν21=35.3
r35= -56.583

焦点距離 17.50 32.51 53.05
可変間隔
d 5 3.82 18.81 34.96
d 15 20.08 6.46 0.75
d 22 1.30 7.91 10.99
d 28 10.40 3.79 0.71
ックフォーカス 34.90 42.32 48.26
非球面係数
第 6面 b c d e
2.002883e-05 -4.912051e-08 1.336013e-10 -9.191695e-14
第20面 b c d e
-3.363478e-06 -1.015652e-08 4.412899e-11 -8.120484e-14
第29面 b c d e
-3.976386e-06 1.390626e-08 -5.283650e-11 1.089437e-13
数値実施例2
f=17.5~52.4 FNo=1: 1.8 2ω=75.9°~29.2°
f1= 190.160 d 1= 1.90 n 1=1.84666 ν 1=23.9
f2= 81.419 d 2= 8.75 n 2=1.60311 ν 2=60.6
f3= 5069.438 d 3= 0.15
f4= 66.608 d 4= 7.34 n 3=1.71300 ν 3=53.9
f5= 247.754 d 5= 可変
f6= 550.792(非球面)d 6= 0.05 n 4=1.51640 ν 4=52.2
f7= 110.050 d 7= 1.20 n 5=1.80400 ν 5=46.6
f8= 17.391 d 8= 7.58
f9= -48.026 d 9= 1.00 n 6=1.83481 ν 6=42.7
f10= 48.106 d10= 0.15
f11= 39.618 d11= 5.56 n 7=1.83400 ν 7=37.2
f12= -40.137 d12= 1.41
f13= -22.337 d13= 0.90 n 8=1.80400 ν 8=46.6
f14= 61.307 d14= 5.12 n 9=1.80518 ν 9=25.4
f15= -57.073 d15= 可変
f16= 0.000 d16= 0.50
f17= 10723.702 d17= 3.50 n10=1.72916 ν10=54.7
f18= -50.060 d18= 1.00
f19= 0.000(絞り) d19= 0.72
f20= 41.409(非球面)d20= 10.56 n11=1.67000 ν11=57.3
f21= -25.953 d21= 2.50 n12=1.84666 ν12=23.9
f22= -47.996 d22= 可変
f23= -52.529 d23= 3.77 n13=1.84666 ν13=23.9
f24= -22.526 d24= 0.80 n14=1.69680 ν14=55.5
f25= 64.388 d25= 4.64
f26= -32.416 d26= 1.20 n15=1.84666 ν15=23.9
f27= -91.548 d27= 2.47 n16=1.58913 ν16=61.1
f28= -39.357 d28= 可変
f29= 178.397(非球面)d29= 0.08 n17=1.51640 ν17=52.2
f30= 299.809 d30= 1.32 n18=1.83400 ν18=37.2
f31= 38.112 d31= 7.24 n19=1.49700 ν19=81.5
f32= -34.289 d32= 0.15
f33= 64.027 d33= 8.74 n20=1.49700 ν20=81.5
f34= -25.178 d34= 1.70 n21=1.74950 ν21=35.3
f35= -38.795

焦点距離 17.50 35.13 52.36
可変間隔
5 3.88 20.64 34.97
15 22.52 5.40 0.62
22 1.31 7.57 9.56
28 8.82 2.56 0.57
バックフォーカス 34.15 41.53 45.06

非球面係数
第 6面 b c d e
1.768530e-05 -4.243879e-08 1.095593e-10 -5.889812e-14

第20面 b c d e
-2.455696e-06 -8.880903e-09 3.126544e-11 -4.934542e-14

第29面 b c d e
-6.147791e-06 1.695386e-08 -5.202439e-11 9.176141e-14
数値実施例3
f=17.5~53.2 FNo=1: 2.0 2ω=75.9°~28.8°
r 1= 260.554 d 1= 1.90 n 1=1.84666 ν 1=23.9
r 2= 88.246 d 2= 9.09 n 2=1.60311 ν 2=60.6
r 3= -613.875 d 3= 0.15
r 4= 68.079 d 4= 6.76 n 3=1.71300 ν 3=53.9
r 5= 221.932 d 5= 可変
r 6= 205.679(非球面)d 6= 0.05 n 4=1.51640 ν 4=52.2
r 7= 91.529 d 7= 1.20 n 5=1.80400 ν 5=46.6
r 8= 16.888 d 8= 7.57
r 9= -44.189 d 9= 1.00 n 6=1.83481 ν 6=42.7
r10= 52.123 d10= 0.15
r11= 40.165 d11= 5.40 n 7=1.83400 ν 7=37.2
r12= -39.424 d12= 1.19
r13= -23.597 d13= 0.90 n 8=1.80400 ν 8=46.6
r14= 47.819 d14= 4.98 n 9=1.80518 ν 9=25.4
r15= -73.294 d15= 可変
r16= 0.000 d16= 0.50
r17= 923.728 d17= 3.50 n10=1.69680 ν10=55.5
r18= -52.254 d18= 1.00
r19= 0.000(絞り) d19= 1.50
r20= 39.050(非球面)d20= 9.51 n11=1.64250 ν11=58.4
r21= -32.295 d21= 2.50 n12=1.84666 ν12=23.9
r22= -57.114 d22= 可変
r23= -61.321 d23= 3.07 n13=1.85026 ν13=32.3
r24= -26.819 d24= 0.80 n14=1.69350 ν14=50.8
r25= 58.010 d25= 4.54
r26= -34.752 d26= 1.50 n15=1.67790 ν15=55.3

r27= -46.039 d27= 可変
r28= 262.249(非球面)d28= 1.40 n17=1.83400 ν17=37.2
r29= 34.067 d29= 7.64 n18=1.49700 ν18=81.5
r30= -34.077 d30= 0.15
r31= 43.644 d31= 10.40 n19=1.49700 ν19=81.5
r32= -23.572 d32= 1.70 n20=1.74950 ν20=35.3
r33= -42.360



焦点距離 17.50 33.37 53.23
可変間隔
d 5 3.98 19.92 36.51
d 15 20.72 6.16 0.83
d 22 1.67 9.25 12.74
d 27 11.86 4.27 0.79
バックフォーカス 34.91 42.42 47.76
非球面係数
第 6面 b c d e
1.483514e-05 -2.308293e-08 3.015758e-11 5.248698e-14

第20面 b c d e
-2.793026e-06 -1.127800e-08 4.180611e-11 -6.945377e-14

第28面 b c d e
-1.397353e-06 1.589995e-08 -5.178367e-11 1.100395e-13
次に実施例1〜3に示したズームレンズを撮像装置に適用した実施例を図10を用いて説明する。
図10は一眼レフカメラの要部概略図である。図10において、10は実施例1〜3のズームレンズ1を有する撮影レンズである。ズームレンズ1は保持部材である鏡筒2に保持されている。20はカメラ本体である。3は撮影レンズ10からの光束を上方に反射するクイックリターンミラーである。4は撮影レンズ10の像形成位置に配置された焦点板である。5は焦点板4に形成された逆像を正立像に変換するペンタダハプリズムである。6はその正立像を観察するための接眼レンズである。7は感光面であり、CCDセンサやCMOSセンサ等の像を受光する固体撮像素子(光電変換素子)や銀塩フィルムが配置される。撮影時にはクイックリターンミラー3が光路から退避して、感光面7上に撮影レンズ10によって像が形成される。
実施例1〜3にて説明した利益は、本実施例に開示したような撮像装置において効果的に享受される。
実施例1のズームレンズのレンズ断面図 実施例1のズームレンズの広角端における諸収差図 実施例1のズームレンズの望遠端における諸収差図 実施例2のズームレンズのレンズ断面図 実施例2のズームレンズの広角端における諸収差図 実施例2のズームレンズの望遠端における諸収差図 実施例3のズームレンズのレンズ断面図 実施例3のズームレンズの広角端における諸収差図 実施例3のズームレンズの望遠端における諸収差図 本発明の撮像装置の要部概略図
符号の説明
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
L5 第5レンズ群
SSP フレアーカット絞り
SP 絞り
IP 像面
d d線
g g線
C C線
F F線
S・C 正弦条件
ΔdM d線のメリディオナル像面
ΔdS d線のサジタル像面

Claims (7)

  1. 物体側より像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、負の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群を有し、各レンズ群の間隔を変えて、ズーミングを行うズームレンズにおいて、
    広角端と望遠端における全系の焦点距離を各々fW、fT、
    第2レンズ群と第3レンズ群の焦点距離を各々f2、f3とするとき、
    なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記第2レンズ群と第3レンズ群の焦点距離f2、f3は
    0.85 < |f2|/fW < 1.20
    0.29 < |f2|/fT < 0.40
    0.47 < f3 /fT < 0.60
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1のズームレンズ。
  3. 前記第4レンズ群と第5レンズ群の焦点距離を各々f4、f5とするとき、
    1.4 < f3 /fW < 1.7
    1.8 < |f4|/fW < 2.8
    2.0 < f5 /fW < 2.4
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1又は2のズームレンズ。
  4. 前記第1レンズ群は物体側より像側へ順に、メニスカス形状の負レンズ、正レンズ、正レンズより成り、前記第2レンズ群は物体側より像側へ順にメニスカス形状の負レンズ、両凹形状の負レンズ、正レンズ、全体として負の屈折力のレンズユニットより成り、前記第3レンズ群は少なくとも1つの非球面形状のレンズ面と、少なくとも2枚の正レンズと1枚の負レンズを有し、前記第1レンズ群の焦点距離をf1とするとき
    5.8 < f1 /fW < 7.6
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1、2又は3のズームレンズ。
  5. 前記第4レンズ群は正レンズと負レンズとを接合した接合レンズを有し、前記第5レンズ群は少なくとも1つの非球面形状のレンズ面と、少なくとも2枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項のズームレンズ。
  6. 広角端から望遠端へのズーミングに際して前記各レンズ群は、広角端に比べ望遠端での第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が大きく、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が小さく、第3レンズ群と第4レンズ群の間隔が大きく、第4レンズ群と第5レンズ群の間隔が小さくなるように移動することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項のズームレンズ。
  7. 請求項1から6のいずれか1項のズームレンズと、該ズームレンズによって形成された像を受光する固体撮像素子を有していることを特徴とする撮像装置。
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