JP2010007817A - Hydraulic shock absorber - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、例えば、自動車の車両のサスペンション装置に採用される流体圧緩衝器に関するものである。 The present invention relates to a fluid pressure shock absorber employed in, for example, a suspension device for an automobile vehicle.
自動車等の車両のサスペンション装置には流体圧緩衝器、例えば、作動流体が作動油である油圧緩衝器が採用される。
一般に、油圧緩衝器には、シリンダ内を2室に区画するピストンの伸び側及び縮み側の作動時に、ピストン内の油流路を流れる作動油に流通抵抗を付与する減衰バルブが備えられている。該減衰バルブは、ピストン速度に応じた、シリンダ内の2室間の圧力差の増加により開度が増大し、この圧力差に対する開度は、減衰バルブのひずみ−応力特性、すなわち弾性率に依存する。これにより、通常、減衰バルブは、そのひずみ−応力特性が線形である、すなわち1次で比例するために、図11に示すように、従来の油圧緩衝器における減衰力特性は、ピストン速度の増加に伴う減衰力の変化率が1次で比例して増加するようになる。
そこで、近年、市場のニーズに対応するべく、路面からの振動の車体への入力を緩和する目的として、特に、縮み側のピストン速度の高速度域における減衰力を積極的に抑制する性能、すなわちハイカット性能を備えたものが開発されている。
A suspension device for a vehicle such as an automobile employs a fluid pressure shock absorber, for example, a hydraulic shock absorber whose working fluid is working oil.
In general, the hydraulic shock absorber is provided with a damping valve that imparts a flow resistance to the hydraulic fluid flowing through the oil flow path in the piston when the piston is divided into two chambers and is operated on the expansion side and the contraction side. . The opening of the damping valve increases due to an increase in the pressure difference between the two chambers in the cylinder in accordance with the piston speed, and the opening for the pressure difference depends on the strain-stress characteristics of the damping valve, that is, the elastic modulus. To do. Accordingly, since the strain-stress characteristic is usually linear, that is, proportional to the first order, the damping force characteristic in the conventional hydraulic shock absorber is increased in piston speed. The rate of change of the damping force associated with increases in proportion to the first order.
Therefore, in recent years, in order to mitigate the input of vibration from the road surface to the vehicle body in order to meet market needs, in particular, the ability to actively suppress the damping force in the high speed region of the piston speed on the contraction side, that is, Products with high-cut performance have been developed.
例えば、ピストン速度の高速度域における減衰力を積極的に抑制する性能を備えた油圧緩衝器の従来技術として特許文献1がある。特許文献1は、メイン通路とは別にピストン内のシリンダ上室とシリンダ下室とを連通するバイパス通路を設け、該バイパス通路にチェック弁を設けている。そして、チェック弁は一端に弁座を有する弁孔と、流通孔を有し、弁孔内に摺動自在に収容され、弁孔内の弁座に対して離接することで流通孔を開閉するチェックプレートと、チェックプレートを弁座方向に付勢するスプリングとを備えている。このチェック弁とメイン通路を塞ぐ減衰バルブとで減衰力を調整している。
流体圧緩衝器において、ピストン速度の高速度域における減衰力の急激な変化を抑制することが望まれている。 In a fluid pressure shock absorber, it is desired to suppress a sudden change in damping force in a high speed region of the piston speed.
本発明は、ピストン速度の高速度域における減衰力の急激な変化を抑制すると共に、高速度域における減衰力の上昇を適切に抑制することのできる流体圧緩衝器を提供することを目的とする。 An object of the present invention is to provide a fluid pressure buffer that can suppress a sudden change in damping force in a high speed region of the piston speed and can appropriately suppress an increase in damping force in a high speed region. .
上記課題を解決するための手段として、本発明のうち請求項1に記載した流体圧緩衝器の発明は、作動流体が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装され、該シリンダ内を2つの室に画成するピストンと、基端部が該ピストンに固着され、先端部が前記シリンダ外に突出するピストンロッドと、前記ピストンに設けられ、前記2つの室内を連通させる主流路と、該主流路に臨んで配置され、前記ピストンの伸び側及び縮み側の作動時に前記主流路を流れる作動流体に流通抵抗を付与する減衰バルブと、前記主流路とは別に設けられ、前記2つの室内を連通させる副流路と、該副流路内に配置され、伸び側または縮み側の何れか一方の作動時に伸縮して該副流路を開放・遮断する弁体とを備えた流体圧緩衝器であって、前記弁体には、全体または一部に弾性を有する樹脂材が採用されることを特徴とするものである。 As means for solving the above-mentioned problems, the invention of the fluid pressure shock absorber according to claim 1 of the present invention includes a cylinder in which a working fluid is sealed, a cylinder slidably fitted in the cylinder, A main stream that connects the two chambers, the piston that defines the inside of the cylinder in two chambers, the piston rod that is fixed to the piston, the tip of which protrudes outside the cylinder, and the piston. A path, a damping valve that is disposed facing the main flow path, and applies flow resistance to the working fluid that flows through the main flow path when the piston is operated on the expansion side and the contraction side, and is provided separately from the main flow path, A sub-flow path communicating between the two chambers, and a valve body that is disposed in the sub-flow path and expands and contracts when either the expansion side or the contraction side is operated to open / close the sub-flow path. A fluid pressure buffer comprising the valve body It is characterized in that the resin material having elasticity in whole or in part is employed.
本発明の流体圧緩衝器によれば、ピストン速度の高速度域における減衰力の急激な変化を抑制すると共に、高速度域における減衰力の上昇を適切に抑制することができる。 According to the fluid pressure shock absorber of the present invention, it is possible to suppress an abrupt change in the damping force in the high speed region of the piston speed and appropriately suppress an increase in the damping force in the high speed region.
以下に説明する実施の形態は、上述の発明の目的や効果および発明の特徴を有することは当然であるが、これに限るものではない。他の解決される課題や作業、効果を以下の実施の形態の説明の中で詳述する。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1〜図10に基いて詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係る流体圧緩衝器は、作動流体に作動油が採用される油圧緩衝器1として提供される。
本発明の実施の形態に係る油圧緩衝器1は、図1及び図2に示すように、作動油が封入されるシリンダ2と、該シリンダ2内に摺動可能に設けられ、該シリンダ2内にシリンダ上室3及びシリンダ下室4を形成するピストン5と、基端部が該ピストン5に固着され、先端部がシリンダ2外に突出するピストンロッド6と、ピストン5内に設けられ、シリンダ上室3とシリンダ下室4とを連通させる主流路7と、該主流路7に臨んで配置され、ピストン5の伸び側及び縮み側の作動時に主流路7を流れる作動油に流通抵抗を付与する縮み側減衰バルブ8及び伸び側減衰バルブ9と、主流路7とは別にピストンロッド6に設けられ、シリンダ上室3とシリンダ下室4とを連通させる副流路10と、該副流路10内に配置され、伸び側または縮み側の何れか一方の作動時に、伸び側及び縮み側の減衰バルブ8、9の開閉方向と略同方向に伸縮して、該副流路10を開放・遮断する第1または第2の実施形態に係る弁体11aまたは11bとを備えている。
The embodiments described below naturally have the objects and effects of the invention described above, and the features of the invention, but are not limited thereto. Other problems, operations, and effects to be solved will be described in detail in the following description of embodiments.
Hereinafter, the best mode for carrying out the present invention will be described in detail with reference to FIGS.
The fluid pressure shock absorber according to the embodiment of the present invention is provided as a hydraulic shock absorber 1 in which working oil is employed as a working fluid.
As shown in FIGS. 1 and 2, a hydraulic shock absorber 1 according to an embodiment of the present invention is provided with a
さらに、本実施の形態に係る油圧緩衝器1を図1〜図10に基いて詳細に説明する。
本油圧緩衝器1には、図1に示すように、シリンダ2の外周側に円筒状のアウタチューブ15が配置された複筒式の所謂ツインチューブ構造が採用されており、アウタチューブ15は、シリンダ2の外周側に間隔を置いてシリンダ2と同軸上に配設されている。アウタチューブ15とシリンダ2とは、下端部に設けられたボディ部(図示略)を介して固定されている。アウタチューブ15の内周面とシリンダ2の外周面との間には環状のリザーバ室16が形成される。このリザーバ室16内は、ボディ部に設けられたベースバルブ(図示略)を介してシリンダ2内に連通されており、部分的に作動油が封入され、残りの部分には気体が封入されている。そして、リザーバ室16内の気体は、シリンダ2へのピストンロッド6の侵入及び退出に伴うシリンダ2内のピストンロッド6の体積変化分を補償し、シリンダ2内の全体の体積を一定に保つものである。
Furthermore, the hydraulic shock absorber 1 according to the present embodiment will be described in detail with reference to FIGS.
As shown in FIG. 1, the hydraulic shock absorber 1 employs a so-called twin tube structure in which a cylindrical
ピストンロッド6は、図2に示すように、先端部がシリンダ2外に突出されるピストンロッド本体18と、該ピストンロッド本体18の基端部に螺着され、ピストン5が固定されるピストンボルト19とから構成される。
ピストンロッド本体18の基端側は所定高さで中空状に形成されており、小径孔部20と大径孔部21とが形成される。ピストンロッド本体18の大径孔部21を形成する周壁部には、径方向に沿う貫通孔22が一個または周方向に間隔を置いて複数形成される。また、大径孔部21の下部内周面には、ピストンボルト19が螺着される雌ねじ部24が形成される。
As shown in FIG. 2, the
The proximal end side of the piston rod
ピストンボルト19は、軸孔35を有する中空状に形成されている。このピストンボルト19の上端の周壁部には、径方向に沿う貫通孔23が一個または周方向に間隔を置いて複数形成される。該貫通孔23は、図3に示すように、正面視形状が頂点が下方を向く逆三角形状に形成される。また、図2に示すように、ピストンボルト19の上部外周面で貫通孔23の下側の位置に、ピストンロッド本体18の大径孔部21に設けた雌ねじ部24に螺着される雄ねじ部25が形成される。ピストンボルト19の雄ねじ部25の下方には環状フランジ部26が外方向に向かって突設されている。ピストンボルト19の下端外周面には、ピストン5の固定ナット33が螺着される雄ねじ部27が形成される。
そして、ピストンロッド本体18の雌ねじ部24に、ピストンボルト19の雄ねじ部25が螺着されると、ピストンロッド本体18の下端がピストンボルト19の環状フランジ部25の上面に当接すると共に、ピストンロッド本体18側の貫通孔22と、ピストンボルト19側の貫通孔23とが軸方向で略同じ位置に配置される。
The
When the
ピストン5は、図2に示すように、シリンダ2内をシリンダ上室3とシリンダ下室4とに区画する円柱状に形成され、シリンダ2内を上下方向に摺動自在であり、ピストンロッド6を構成するピストンボルト19に固定される。
ピストン5には、シリンダ2内のシリンダ上室3とシリンダ下室4とを連通させる作動油の主流路7としての貫通孔30が周方向に複数形成されている。ピストン5の上面及び下面には、各貫通孔30に臨むように縮み側減衰バルブ8及び伸び側減衰バルブ9がそれぞれ配置される。なお、図視右側の貫通孔30が伸び側油流路30aを構成し、図視左側の貫通孔30が縮み側油流路30bを構成している。
As shown in FIG. 2, the
A plurality of through-
そして、ピストンロッド6を構成するピストンボルト19の環状フランジ部26の下側に、縮み側減衰バルブ8、ピストン5及び伸び側減衰バルブ9がこの順で上下の支持プレート31、32に挟まれるように配置されて、ピストンボルト19の下端外周面の雄ねじ部27に固定ナット33が螺着される。
その結果、ピストン5がシリンダ2内に摺動可能に設けられると共に、ピストン5によりシリンダ2内にシリンダ上室3とシリンダ下室4を形成し、しかも、ピストン5の伸び側及び縮み側の作動時には縮み側減衰バルブ8及び伸び側減衰バルブ9によりピストン5内の縮み側及び伸び側油流路30b、30aを流れる作動油に流通抵抗が付与される。なお、ピストンロッド6を構成するピストンボルト19の軸孔35、ピストンロッド本体18側の貫通孔22及びピストンボルト19側の貫通孔23が、主流路7とは別に設けられた、シリンダ2内のシリンダ上室3とシリンダ下室4とを連通する副流路10を構成する。
The compression
As a result, the
次に、第1の実施形態に係る弁体11aを図2及び図4に基いて説明する。
第1の実施形態に係る弁体11aは、その全体が弾性を有する樹脂材で形成されており、ヘッド部36と伸縮部37とからなる。弁体11aには、ヘッド部36の先端が円錐状に形成されるニードル弁が採用される。
ヘッド部36は、先端側から小径軸部38及び大径軸部39の順で形成されており、小径軸部38の先端は円錐状に形成される。
伸縮部37は、中空状で、その外周壁に外側環状溝部40が軸方向に間隔を置いて複数形成されると共に、その内周壁にも、内側環状溝部41が、隣接する外側環状溝部40の間に配置されるように軸方向に複数形成される。なお、伸縮部37の弾性力(バネ力)は、縮み側減衰バルブ8の弾性力より大きく設定されている。
Next, the
The
The
The expansion /
そして、弁体11aは、副流路10内に該副流路10を開放・遮断するように配置される。すなわち、弁体11aは、その伸縮部37が、ピストンロッド本体18の小径孔部20内に配置されると共に、そのヘッド部36の小径軸部38がピストンボルト19の軸孔35内の上部に、ピストンボルト19の上端に設けた貫通孔23を閉塞する位置に配置される。その結果、シリンダ下室4内の作動油圧により弁体11aの伸縮部37が伸縮することで、ピストンボルト19の貫通孔23を開閉自在とし、副流路10を開放・遮断可能にする。
また、弁体11aに採用された樹脂材は、引張強度、ヤング率や硬度等の機械的物性が合成ゴムとエンジニアリングプラスチックとの間の領域に位置するものが採用され、具体的には、引張強度が30MPa以下であり、ヤング率が5〜900MPaの機械的物性を有するものである。
The
In addition, the resin material adopted for the
なお、第1の実施形態に係る弁体11aは、ヘッド部36と伸縮部37とが弾性を有する樹脂材により一体的に形成されているが、図7に示すように、ヘッド部36と伸縮部37とを別体で構成し、例えば、ヘッド部36を金属製で形成し、伸縮部37を弾性を有する樹脂材で形成し、これらを結合させてもよい。
また、弁体11aには、伸縮部37に弁体孔11a’を備えている。該弁体孔11a’はピストンロッド本体18に設けられた、大径孔部21、貫通孔22と連通する連通孔50に連通している。弁体孔11a’と連通孔50は、弁体11aが小径孔部20内で縮んだときに、弁体11aと小径孔部20で形成される空間内の作動油を大径孔部21、貫通孔22を介してシリンダ上室3に逃がすものである。
In the
Further, the
次に、第1の実施形態に係る弁体11aが採用された油圧緩衝器1の作用、すなわち、本油圧緩衝器1の減衰力特性を説明する。
なお、図6の実線は、本油圧緩衝器1における縮み側行程時の減衰力特性を示し、一方、図6の点線は、従来の油圧緩衝器における縮み側行程時の減衰力特性(基本減衰力特性)を示している。
本油圧緩衝器1が自動車等の車両に装着される場合には、通常、シリンダ2が車輪に固定されると共に、ピストンロッド6の先端部が車体に固定される。そして、路面からの振動が入力されると、本油圧緩衝器1のピストンロッド6が伸縮動作を行う。すなわち、特に、ピストンロッド6の縮み行程時では、シリンダ2内のピストン5の摺動に伴い、シリンダ下室4内の作動油がピストン5の縮み側油流路30bから縮み側減衰バルブ8の付勢力に抗してシリンダ上室3へ流れ込み、縮み側減衰バルブ8の付勢力により減衰力が発生する。この状態、すなわち、ピストン速度がP点(図6参照)を越える前までの低速度域では、図2に示すように、弁体11aにはその伸縮部37が縮む程度のシリンダ下室4からの圧力が付与されないために、シリンダ上室3とシリンダ下室4とを連通する副流路10が遮断されたままの状態となっている。
Next, an operation of the hydraulic shock absorber 1 in which the
The solid line in FIG. 6 shows the damping force characteristic during the contraction side stroke in the hydraulic shock absorber 1, while the dotted line in FIG. 6 shows the damping force characteristic (basic damping characteristic) during the contraction side stroke in the conventional hydraulic shock absorber. Force characteristics).
When the hydraulic shock absorber 1 is mounted on a vehicle such as an automobile, the
また、路面からの急激な振動が本油圧緩衝器1に入力され、ピストンロッド6の縮み側行程において、ピストン速度がP点(図6参照)を越えると、図5に示すように、縮み側減衰パルブ8が全開弁すると共に縮み側油流路30b(主流路7)が全開され、加えて、弁体11aにシリンダ下室4内の高い作動油圧が付与されると共に伸縮部37が縮むことで副流路10も開放される。
この結果、その際の発生減衰力が、副流路10の開口面積の増大分により主流路7の開口面積による基本減衰力特性に対して抑制されることになる。
なお、本油圧緩衝器1の減衰力特性としては、図6に示すように、ピストン速度がP点までの範囲(低速度域)では、弁体11aの伸縮部37は縮まず副流路10は遮断されたままの状態で、縮み側減衰バルブ8のひずみ−応力特性(弾性率)に対応して、ピストン速度の増加に対応する減衰力の変化率が略1次で比例する基本減衰力特性で推移するが、ピストン速度がP点を越える(高速度域)と、弁体11aの伸縮部37が縮み、主流路7に加えて副流路10も開放される状態となり、ピストン速度の増加に対応する減衰力の変化率が基本減衰力特性よりも小さくなる第1減衰力特性で推移する。
Further, when sudden vibration from the road surface is input to the hydraulic shock absorber 1 and the piston speed exceeds the point P (see FIG. 6) in the contraction side stroke of the
As a result, the generated damping force at that time is suppressed with respect to the basic damping force characteristic due to the opening area of the
As shown in FIG. 6, the damping force characteristic of the hydraulic shock absorber 1 is such that the expansion /
また、第1の実施形態に係る弁体11aは、ニードル弁が採用されているため、弁体11aの伸縮部37が縮む際、シリンダ上室3とシリンダ下室4との開口通路面積が急激に増加することがないので、ピストン速度の高速度域における減衰力の急激な変化が抑制される。
Further, since the
以上説明したように、第1の実施形態に係る弁体11aが採用された油圧緩衝器1によれば、以下の(イ)〜(ハ)に示す従来の課題を解決する。
(イ)スプリングの弾性力(バネ力)を減衰バルブの弾性力よりも高く設定する必要があるが、そのためにはスプリングの収容スペース上の問題が発生する。すなわち、高い弾性力を有するスプリングを弁孔内に配置することは困難である。
(ロ)スプリングを使用して開弁圧を制御する形態では、開弁前後の開口流路面積の変化が急激になるために、開弁前後の減衰力変化も急激になり、車両の操縦安定性に支障をきたすという問題が発生する。
(ハ)スプリングを使用して開弁圧を制御する形態では、開弁圧を自在に設定することができず、ピストン速度の高速度域における減衰力をきめ細かく抑制することが困難である。
すなわち、本発明によれば、路面から急激な振動が入力され、ピストンロッド6の縮み行程時に、ピストン速度が高速度域に達すると、ピストン5内の主流路7(縮み側油流路30b)の全開に加えて、弁体11aの伸縮部37が縮むことで副流路10も開放されるために、その際の減衰力が、主流路7の開口面積による基本減衰力特性に対して抑制されることになる。
これにより、急激な振動がそのまま車体に入力されにくくなり、乗り心地の低下が防止される。また、弁体11aには、その全体または一部(伸縮部37)に弾性を有する樹脂材が採用されているので、省スペースでの配置が可能になった。
さらに、第1の実施形態に係る弁体11aには、ニードル弁が採用されているために、開弁時、開口通路面積が急激に増加されないのでピストン速度の高速度域における減衰力の急激な変化が抑制される。
As described above, according to the hydraulic shock absorber 1 employing the
(A) Although it is necessary to set the elastic force (spring force) of the spring higher than the elastic force of the damping valve, this causes a problem in the spring accommodation space. That is, it is difficult to arrange a spring having high elasticity in the valve hole.
(B) In the form in which the valve opening pressure is controlled using a spring, the change in the opening flow path area before and after the valve opening becomes abrupt. The problem of disturbing sex occurs.
(C) In the form in which the valve opening pressure is controlled using a spring, the valve opening pressure cannot be set freely, and it is difficult to finely suppress the damping force in the high speed region of the piston speed.
That is, according to the present invention, when a sudden vibration is input from the road surface and the piston speed reaches a high speed region during the contraction stroke of the
This makes it difficult for rapid vibration to be input to the vehicle body as it is, and prevents a decrease in riding comfort. Moreover, since the resin material which has elasticity is employ | adopted for the
Further, since the
なお、第1の実施形態に係る弁体11aの伸縮部37に形成された外側環状溝部40及び内側環状溝部41の数量、溝幅及び溝深は、該伸縮部37に設定された弾性力に対応して適宜決定される。
In addition, the quantity, groove width, and groove depth of the outer
次に、第2の実施形態に係る弁体11bを図8に基いて説明する。
なお、第2の実施形態に係る弁体11bを説明する際には、第1の実施形態に係る弁体11aと相違する点だけを説明する。
第2の実施形態に係る弁体11bは、図1及び図4に示す第1の実施形態に係る弁体11aに、ヘッド部36の小径軸部38の所定範囲に第2伸縮部37aが付加されて構成されている。第2伸縮部37aの形状は、伸縮部37と同様で、中空状に形成され、その外周壁に外側環状溝部40が軸方向に間隔を置いて複数形成されると共に、その内周壁にも、内側環状溝部41が、隣接する外側環状溝部40の間に配置されるように軸方向に複数形成される。なお、伸縮部37、第2伸縮部37a及び縮み側減衰バルブ8の弾性力は、縮み側減衰バルブ8<第2伸縮部37a<伸縮部37として設定される。
Next, the
In addition, when explaining the
In the
そして、第2の実施形態に係る弁体11bが採用された油圧緩衝器1では、ピストンロッド6の縮み側行程において、ピストン速度の中速度域から高速度域に対応して、弁体11bが第2伸縮部37aから伸縮部37の順で段階的に縮むことで副流路10が開放される。
すなわち、第2の実施形態に係る弁体11bが採用された本油圧緩衝器1の減衰力特性は、図9に示すように、ピストン速度がP1点までの範囲(低速度域)では、弁体11bの第2伸縮部37a及び伸縮部37は縮まず副流路10は遮断されたままの状態で、縮み側減衰バルブ8のひずみ−応力特性(弾性率)に対応して、ピストン速度の増加に対応する減衰力の変化率が略1次で比例する基本減衰力特性で推移するが、ピストン速度がP1点を越えてP2点までの範囲(中速度域)では、弁体11bの第2伸縮部37aだけが縮む状態で副流路10が全開放まで至らない範囲で開放される状態となり、ピストン速度の増加に対応する減衰力の変化率が基本減衰特性よりも小さくなる第1減衰力特性で推移する。さらに、ピストン速度がP2点を越える(高速度域)と、弁体11bの第2伸縮部37a及び伸縮部37が縮む状態で副流路10が全開放に至るまでの範囲で開放される状態となり、ピストン速度の増加に対応する減衰力の変化率が第1減衰力特性よりも小さくなる第2減衰力特性で推移する。
これにより、ピストン速度の中速度域から高速度域の広範囲に亘って、減衰力の抑制程度をきめ細かくコントロールすることが可能になる。
In the hydraulic shock absorber 1 in which the
That is, as shown in FIG. 9, the damping force characteristic of the hydraulic shock absorber 1 employing the
As a result, it is possible to finely control the degree of suppression of the damping force over a wide range from the medium speed range to the high speed range of the piston speed.
なお、第2の実施形態に係る弁体11bでは、弾性力の相違する第2伸縮部37a及び伸縮部37が2箇所形成されているが、伸縮部を3箇所以上形成してもよい。
In addition, in the
また、本発明の実施の形態に係る油圧緩衝器1では、特に、ピストンロッド6の縮み行程時におけるピストン速度の高速度域において、減衰力を基本減衰力特性に対して抑制するように構成されているが、ピストンロッド6の伸び行程時におけるピストン速度の高速度域において、減衰力を基本減衰力特性に対して抑制することも可能である。
すなわち、この形態では、図10に示すように、ピストンボルト19の軸孔35の下端開口を閉塞し、周壁部の下端に径方向に沿う貫通孔40を設け、軸孔35の下端に第1の実施形態に係る弁体11aを伸縮部37から収容し、シリンダ上室3の作動油圧による弁体11aの伸縮部37の伸縮により貫通孔40を開閉することで副流路10を開放・遮断する構造とする。
Further, the hydraulic shock absorber 1 according to the embodiment of the present invention is configured to suppress the damping force with respect to the basic damping force characteristic particularly in a high speed region of the piston speed during the contraction stroke of the
That is, in this embodiment, as shown in FIG. 10, the lower end opening of the
そして、路面からの急激な振動が入力され、ピストンロッド6の伸び行程時、ピストン速度が高速度域に達すると、ピストン5内の主流路7(伸び側油流路30a)の全開放に加えて、弁体11aにシリンダ上室3内の高い作動油圧が貫通孔22を経由して付与されると共に伸縮部37が縮むことで副流路10が開放される。
その結果、その際の発生減衰力が、副流路10の開口面積の増大分により主流路7の開口面積による基本減衰力特性に対して抑制されることになる。
When a sudden vibration from the road surface is input and the piston speed reaches a high speed region during the extension stroke of the
As a result, the generated damping force at that time is suppressed with respect to the basic damping force characteristic due to the opening area of the
1 油圧緩衝器(流体圧緩衝器),2 シリンダ,3 シリンダ上室,4 シリンダ下室,5 ピストン,6 ピストンロッド,7 主流路,8 縮み側減衰バルブ,9 伸び側減衰バルブ,10 副流路,11a、11b 弁体,36 ヘッド部,37 伸縮部,37a 第2伸縮部 DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Hydraulic buffer (fluid pressure buffer), 2 cylinder, 3 cylinder upper chamber, 4 cylinder lower chamber, 5 piston, 6 piston rod, 7 main flow path, 8 contraction side damping valve, 9 expansion side damping valve, 10 side flow Road, 11a, 11b Valve element, 36 head part, 37 telescopic part, 37a second telescopic part
Claims (5)
該シリンダ内に摺動可能に嵌装され、該シリンダ内を2つの室に画成するピストンと、
基端部が該ピストンに固着され、先端部が前記シリンダ外に突出するピストンロッドと、
前記ピストンに設けられ、前記2つの室内を連通させる主流路と、
該主流路に臨んで配置され、前記ピストンの伸び側及び縮み側の作動時に前記主流路を流れる作動流体に流通抵抗を付与する減衰バルブと、
前記主流路とは別に設けられ、前記2つの室内を連通させる副流路と、
該副流路内に配置され、伸び側または縮み側の何れか一方の作動時に伸縮して該副流路を開放・遮断する弁体とを備えた流体圧緩衝器であって、
前記弁体には、全体または一部に弾性を有する樹脂材が採用されることを特徴とする流体圧緩衝器。 A cylinder filled with a working fluid;
A piston slidably fitted in the cylinder and defining the inside of the cylinder in two chambers;
A piston rod having a base end fixed to the piston and a tip protruding outside the cylinder;
A main flow path provided in the piston and communicating between the two chambers;
A damping valve disposed facing the main flow path and imparting a flow resistance to the working fluid flowing through the main flow path when the piston is extended and contracted;
A sub-flow path provided separately from the main flow path and communicating the two chambers;
A fluid pressure shock absorber provided with a valve body that is disposed in the sub-flow path and expands and contracts when either the expansion side or the contraction side is operated to open / close the sub-flow path,
The valve body is made of a resin material having elasticity in whole or in part, and a fluid pressure shock absorber.
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2008
- 2008-06-30 JP JP2008170299A patent/JP2010007817A/en active Pending
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