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JP2010006417A - 収納トレー及び収納体 - Google Patents

収納トレー及び収納体 Download PDF

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JP2010006417A JP2008167714A JP2008167714A JP2010006417A JP 2010006417 A JP2010006417 A JP 2010006417A JP 2008167714 A JP2008167714 A JP 2008167714A JP 2008167714 A JP2008167714 A JP 2008167714A JP 2010006417 A JP2010006417 A JP 2010006417A
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Abstract

【課題】凸部を有する被収納物を複数収納できると共に、凸部に何ら影響を与えることなく重ね合わせることができ、しかも重ね合わせたときの全体の高さを極力低減すること。
【解決手段】凸部M1を有する被収納物Mを収納するトレーであって、薄板と、互いに直交する縦方向及び横方向の2方向に沿って格子状に並んだ状態で該薄板に凹み形成され、被収納物を内部に収納する複数の収納部11と、薄板の残りの領域のうち隣り合う収納部の開口の間に位置し、薄板の下面側に谷間状に窪んだ隙間16が確保された隙間領域15と、をそれぞれ有する互いに重ね合わせ可能とされた第1の収納トレー2及び第2の収納トレー3を備え、両トレーを予め決められた向きで重ね合わせた時に、上段側のトレーの隙間が下段側のトレーの収納部の上方に位置する収納トレーを提供する。
【選択図】図9

Description

本発明は、機械時計や電子部品等の被収納物を収納する収納トレーに関するものである。特に、厚み方向に突出した凸部を一部に有する被収納物、例えば、指針軸(凸部)を有する時計駆動装置(時計ムーブメント)を保管、搬送するために用いる収納トレー及びこれを備える収納体に関するものである。
時計ムーブメントを代表とする小型の機械部品や電子部品を保管、搬送するには、一般的に、これらを収納する収納部が複数形成された収納トレーが用いられている。つまり、複数の収納部内にそれぞれ収納することで、1枚の収納トレーで複数の被収納物を保管したり、搬送したりすることができる。
ところで、この種の被収納物は、通常大量生産されるものであるので、保管、搬送する場合には収納トレーを複数枚重ねて取り扱っている。例えば、1枚の収納トレーに数十個から百個程度の被収納物を収納し、該収納トレーを数十段から百段程度重ねて取り扱っている。
このような収納トレーの1つとして、指針軸を有する時計ムーブメントを収納するケース体が知られている(特許文献1参照)。
このケース体は、熱可塑性の樹脂をフォーミング加工して形成されたものであり、全面に亘って時計ムーブメントを収納するための収納部が複数形成されている。これら各収納部は、ケース体の上面から凹んだ凹部であり、その中央には台形状凸部が形成されている。これにより、時計ムーブメントを収納部に収納した場合には、台形状凸部の上面に載置された状態で収納されるようになっている。
そして、これらケース体を多段に重ねることで、一度に大量に時計ムーブメントを保管したり、搬送したりすることが可能とされている。
ところで、時計ムーブメントのような小型の部品は、破損し易いものであるので、収納する場合には注意を要する必要がある。特に、指針軸が突出しているので、該指針軸に触れてしまわないように取り扱う必要がある。
この点、上述したケース体は、時計ムーブメントが載置される台形状凸部の裏側に空間が形成されるようになっている。そのため、ケース体を多段に重ね合わせたとしても、1段目の収納トレーに収納された時計ムーブメントの指針軸が、2段目の収納トレーに形成された台形状凸部の裏面側に形成された空間内に入り込むようになっている。従って、指針軸に何ら影響を与えることなく、ケース体を多段に重ね合わせることができるようになっている。
このように、ケース体は、指針軸を有する時計ムーブメントのように、凸部を一部に有する被収納物を収納するトレーとして好適に使用される。
実開昭60−13385号公報
しかしながら、従来の収納トレーであるケース体は、多段に重ねたときに指針軸への干渉を防ぐための台形状凸部が形成されているので、どうしても厚みが厚くなってしまうものであった。そのため、ケース体を多段に重ねてしまうと、段数の割には高くなってしまったり、重量が重くなったりするので取り扱い難いものであった。
特に、収納トレーを重ねた後に人手によって搬送する場合には、かさばると共に重量が重いので搬送する者への負担が大きくなってしまう。そのため、重ね合わせる段数が制限されてしまい、効率の良い搬送を行えなかった。また、トラック便や航空便等として運送する場合には、容積によって運送費が変わるので、段数と運送費とのバランスが合わず、コスト高を招いてしまうものであった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、凸部を有する被収納物を複数収納できると共に、凸部に何ら影響を与えることなく重ね合わせることができ、しかも、重ね合わせたときの全体の高さを極力低減することができる収納トレー及びこれを備える収納体を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を提供する。
本発明に係る収納トレーは、上面の一部に凸部を有する被収納物を収納する収納トレーであって、薄板と、互いに直交する縦方向及び横方向の2方向に沿って格子状に並んだ状態で、薄板の上面側が開口となるように該薄板に凹み形成され、前記被収納物を内部に収納する複数の有底状の収納部と、薄板の残りの領域のうち隣り合う収納部の開口の間に位置し、薄板の下面側に谷間状に窪んだ隙間が確保された隙間領域と、をそれぞれ有する互いに重ね合わせ可能とされた第1の収納トレー及び第2の収納トレーを備え、前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを予め決められた向きで重ね合わせた時に、上段側のトレーの前記隙間が下段側のトレーの前記収納部の上方に位置することを特徴とする。
この発明に係る収納トレーにおいては、第1の収納トレー及び第2の収納トレーにそれぞれ複数の被収納物を複数収納した状態で、両トレーを交互に重ね合わせることができる。そのため、一度に大量の被収納物を収納でき、保管や搬送等を行うことができる。
詳細に説明すると、まず、第1の収納トレー及び第2の収納トレーには、薄板に複数の収納部が形成されている。この収納部は、薄板の上面側が開口となるように凹み形成された有底状のものであるので、被収納物を真上から容易且つ確実に収納することができる。この際、凸部が上方を向くように被収納物を収納する。これにより、両トレーに複数の被収納物をそれぞれ収納することができる。
続いて、被収納物が収納された両トレーを予め決められた向きで重ね合わせる。この際、第1の収納トレーに第2の収納トレーを重ねても構わないし、第2の収納トレーに第1の収納トレーを重ねても構わない。いずれにしても、両トレーを予め決められた向きで重ねると、上段側のトレーの隙間、即ち、凹み形成によって突出した収納部間に形成された谷間状の窪みが、下段側のトレーの収納部の上方に位置するようになっている。そのため、下段側のトレーに収納されている被収納物の上方に、空間を確保することができる。従って、被収納物の凸部が薄板の上面から飛び出るほど両トレーの厚みを薄くしたとしても、重ね合わせた際に上段側のトレーが凸部に接触することがなく、該凸部に何ら影響(負荷)を与えることがない。よって、重ね合わせた時の全体の高さを極力低減することができると同時に、凸部への衝突を未然に防いで悪影響を与えてしまうことを防止することができる。
また、本発明に係る収納トレーは、上記本発明の収納トレーにおいて、前記薄板には、重ね合わせる際の向きを認識するための目印が形成されていることを特徴とする。
この発明に係る収納トレーにおいては、薄板に方向認識用の目印が形成されているので、手動或いはロボット等の機械で自動的に第1の収納トレーと第2の収納トレーとを重ねる際に、向きを間違えることなく両トレーを確実に予め決められた向きで重ね合わせることができる。従って、重ね合わせ作業をより効率良く行うことができる。特に、ロボット等の機械で重ね合わせ作業を行う場合には、目印を指標としてプログラミングできるので、制御が非常に容易になる。
また、本発明に係る収納トレーは、上記本発明の収納トレーにおいて、前記薄板の外縁の少なくとも一部分には、該薄板の上方に向けて折曲された後、薄板の下方に向けて折曲された膨出部が形成され、前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを重ねた時に、前記膨出部同士が重なり合うことで両トレーが前記2方向に対して位置決めされることを特徴とする。
この発明に係る収納トレーにおいては、薄板の外縁に膨出部が形成されているので、第1の収納トレーと第2の収納トレーとを重ね合わせる際に、膨出部を重ね初めの手掛かりとして利用できる。よって、よりスピーディに重ね合わせ作業を行うことができる。しかも、膨出部同士が重なり合うことで、両トレーが縦方向及び横方向の2方向(面内方向)に対して位置決めされるので、重ね合わせの途中でずれてしまうことがない。従って、より安定した状態で重ね合わせを行うことができると共に、被収納物の凸部に対して何ら負荷を与えない状態を確実に維持し続けることができる。なお、膨出部は、薄板の外縁の全周に亘って或いは外縁の一部分に形成されていれば良い。つまり、外縁の少なくとも一部分に形成されていれば良い。
また、本発明に係る収納トレーは、上記本発明の収納トレーにおいて、前記薄板から前記収納部よりも下方に突出するように形成された複数の突起部と、前記薄板に形成され、前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを予め決められた向きで重ね合わせた時に前記突起部が嵌り込んで収容される複数の嵌合孔と、を備え、前記複数の突起部が、前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを予め決められた向きとは異なる向きで重ね合わせた時に、前記隙間領域の上面と前記収納部に収納された前記被収納物の上面とのうち少なくともいずれか一方に当接することを特徴とする。
この発明に係る収納トレーにおいては、第1の収納トレーと第2の収納トレーとを重ね合わせる際に、予め決められた向きではなく間違って異なる向きで重ねてしまった場合であっても、被収納物の凸部に負荷が加わってしまうことを防止することができる。
詳細に説明すると、異なった向きで両トレーを重ねてしまった場合には、上段側のトレーに形成された突起部が、下段側のトレーの隙間領域の上面又は収納されている被収納物の凸部を除く上面のうち、少なくともいずれか一方に当接する。しかも突起部は、収納部よりも下方に突出するように形成されているので、両トレーが完全に重なり合うよりも前に当接する。そのため、両トレーがこれ以上重なり合うことがない。よって、凸部に上段側のトレーが接触する等して負荷を与えてしまうことを防止することができる。その結果、被収納物の品質を維持することができ、より信頼性の高い収納トレーとすることができる。
一方、両トレーを予め決められた向きで重ね合わせた場合には、上段側のトレーに形成された突起部は、下段側のトレーに形成された嵌合孔内に嵌り込んで収容される。そのため、突起部に邪魔されることなく、両トレーを完全に重ね合わせることができる。
また、本発明に係る収納トレーは、上記本発明の収納トレーにおいて、前記第1の収納トレー及び前記第2の収納トレーが、同一のトレーであり、前記複数の収納部が、前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを同じ向きで重ねた時に、それぞれの収納部が重なり合うと共に、第1の収納トレーに対して第2の収納トレーを前記2方向に直交する垂直軸回りに180度回転させた状態で両トレーを重ねた時に、上段側のトレーの前記隙間が下段側のトレーの前記収納部の上方に位置するように形成されていることを特徴とする。
この発明に係る収納トレーにおいては、第1の収納トレーと第2の収納トレーとが別物ではなく、複数の収納部の配置等が全く同じ同一のトレーとされている。
この際、複数の収納部は、両トレーを同じ向きで重ねた時に重なり合い、第1の収納トレーに対して第2の収納トレーを180度回転させて反対向きにした状態で重ねた時に、上段側のトレーの隙間が下段側のトレーの収納部の上方に位置するように形成されている。よって、予め決められた向きで重ね合わせるとは、両トレーを同じ向きにした状態から、一方のトレーを180度回転させて反対向きにした状態で重ね合わせることである。これにより、被収納物の凸部に何ら負荷を与えることなく、両トレーを重ね合わせることができる。
特に、両トレーを同一のトレーとすることができるので、トレーを安価に作製することができ、被収納物の低コスト化に繋げることができる。
また、本発明に係る収納トレーは、上記本発明の収納トレーにおいて、前記薄板が、前記横方向の長さよりも前記縦方向の長さが長い平面視矩形状に形成され、前記複数の収納部が、前記縦方向に対しては前記薄板の横中心ラインを中心として左右対称に形成されると共に、前記横方向に対しては前記薄板の縦中心ラインを中心として左右非対称に形成されていることを特徴とする。
この発明に係る収納トレーにおいては、複数の収納部が、縦方向に対しては薄板の横中心ラインを中心として左右対称に形成され、横方向に対しては薄板の縦中心ラインを中心として左右非対称に形成されているので、第1の収納トレーと第2の収納トレーとを予め決められた向きで重ね合わせた時に、両トレーの収納部が横方向に半ピッチずれた状態となって重なり合う。この状態で、被収納物の凸部に何ら負荷を与えることなく両トレーを重ね合わせることができる。
また、本発明に係る収納トレーは、上記本発明の収納トレーにおいて、前記複数の収納部が、一定間隔を空けた状態で前記横方向に複数列並ぶように形成されていると共に、両端の2列に並んだ収納部が前記薄板の外縁からそれぞれ下記に示す距離だけ離間していることを特徴とする。
一方の列に並んだ前記収納部が距離B1だけ離間し、他方の列に並んだ前記収納部が距離〔B1+(D+B0)/2〕だけ離間。
D;前記収納部の横方向の長さ
0;前記一定間隔
この発明に係る収納トレーにおいては、複数の収納部が、一定間隔を空けた状態で横方向に複数列並ぶように形成されており、両端の2列のうち、一方の列に並んだ収納部が薄板の外縁から距離B1だけ離間し、他方の列に並んだ収納部が薄板の外縁から距離〔B1+(D+B0)/2〕だけ離間するように形成されている。そのため、両トレーを予め決められた向きで重ね合わせた時に、両トレーの収納部は確実に横方向に半ピッチずれた状態となって重なり合う。
また、本発明に係る収納トレーは、上面の一部に凸部を有する被収納物を収納する収納トレーであって、薄板と、互いに直交する縦方向及び横方向の2方向に沿って格子状に並んだ状態で薄板に凹み形成され、前記凸部を下向きにした状態で前記被収納物を内部に収納する複数の有底状の収納部と、これら複数の収納部の間で薄板に凹み形成された窪み部と、をそれぞれ有する互いに重ね合わせ可能とされた第1の収納トレー及び第2の収納トレーを備え、前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを予め決められた向きで重ね合わせた時に、上段側のトレーの前記収納部が下段側のトレーの前記窪み部の上方に位置すると共に、収納部の一部が窪み部内に入り込んで収容されることを特徴とする。
この発明に係る収納トレーにおいては、第1の収納トレー及び第2の収納トレーにそれぞれ複数の被収納物を複数収納した状態で、両トレーを交互に重ね合わせることができる。そのため、一度に大量の被収納物を収納でき、保管や搬送等を行うことができる。
詳細に説明すると、まず、第1の収納トレー及び第2の収納トレーには、薄板に複数の収納部が形成されている。この収納部は、薄板の上面側が開口となるように凹み形成された有底状のものであるので、被収納物を真上から容易且つ確実に収納することができる。この際、凸部が下方を向くように被収納物を収納する。これにより、両トレーに複数の被収納物をそれぞれ収納することができる。特に、凸部が収納部内で保護されるので、凸部が外部から何ら影響(負荷)を受けることがない。
続いて、被収納物が収納された両トレーを予め決められた向きで重ね合わせる。この際、第1の収納トレーに第2の収納トレーを重ねても構わないし、第2の収納トレーに第1の収納トレーを重ねても構わない。いずれにしても、両トレーを予め決められた向きで重ねると、上段側のトレーの収納部が、下段側のトレーの窪み部の上方に位置すると共に、収納部の一部が窪み部内に入り込んで収容される。従って、被収納物の凸部を収納するために収納部の一部がトレーの下方に向けて突出していたとしても、この突出している部分の厚みを窪み部で吸収することができる。よって、重ね合わせた時の全体の高さを極力低減することができる。しかも、被収納物の凸部は、収納部内で保護されているので、重ね合わせ時に該凸部への衝突を未然に防ぐことができ、凸部に悪影響を与えてしまうことを防止することができる。
また、本発明に係る収納トレーは、上記本発明の収納トレーにおいて、前記薄板には、重ね合わせる際の向きを認識するための目印が形成されていることを特徴とする。
この発明に係る収納トレーにおいては、薄板に方向認識用の目印が形成されているので、手動或いはロボット等の機械で自動的に第1の収納トレーと第2の収納トレーとを重ねる際に、向きを間違えることなく両トレーを確実に予め決められた向きで重ね合わせることができる。従って、重ね合わせ作業をより効率良く行うことができる。特に、ロボット等の機械で重ね合わせ作業を行う場合には、目印を指標としてプログラミングできるので、制御が非常に容易になる。
また、本発明に係る収納トレーは、上記本発明の収納トレーにおいて、前記薄板の外縁の少なくとも一部分には、該薄板の上方に向けて折曲された後、薄板の下方に向けて折曲された膨出部が形成され、前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを重ねた時に、前記膨出部同士が重なり合うことで両トレーが前記2方向に対して位置決めされることを特徴とする。
この発明に係る収納トレーにおいては、薄板の外縁に膨出部が形成されているので、第1の収納トレーと第2の収納トレーとを重ね合わせる際に、膨出部を重ね初めの手掛かりとして利用できる。よって、よりスピーディに重ね合わせ作業を行うことができる。しかも、膨出部同士が重なり合うことで、両トレーが縦方向及び横方向の2方向(面内方向)に対して位置決めされるので、重ね合わせの途中でずれてしまうことがない。従って、より安定した状態で重ね合わせを行うことができると共に、被収納物の凸部に対して何ら負荷を与えない状態を確実に維持し続けることができる。なお、膨出部は、薄板の外縁の全周に亘って或いは外縁の一部分に形成されていれば良い。つまり、外縁の少なくとも一部分に形成されていれば良い。
また、本発明に係る収納トレーは、上記本発明の収納トレーにおいて、前記薄板から前記収納部よりも下方に突出するように形成された複数の突起部と、前記薄板に形成され、前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを予め決められた向きで重ね合わせた時に前記突起部が嵌り込んで収容される複数の嵌合孔と、を備え、前記複数の突起部が、前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを予め決められた向きとは異なる向きで重ね合わせた時に、前記収納部に収納された前記被収納物に当接することを特徴とする。
この発明に係る収納トレーにおいては、第1の収納トレーと第2の収納トレーとを重ね合わせる際に、予め決められた向きではなく間違って異なる向きで重ねてしまったときに、向きの間違いを速やかに認識することができる。
詳細に説明すると、異なった向きで両トレーを重ねてしまった場合には、上段側のトレーに形成された突起部が、下段側のトレーに下向き状態で収納されている被収納物の下面に当接する。しかも突起部は、収納部よりも下方に突出するように形成されているので、両トレーが完全に重なり合うよりも前に当接する。そのため、両トレーがこれ以上重なり合うことがなく、上段側のトレーが若干浮いた状態になる。よって、向きの間違いを速やかに認識することができる。
一方、両トレーを予め決められた向きで重ね合わせた場合には、上段側のトレーに形成された突起部は、下段側のトレーに形成された嵌合孔内に嵌り込んで収容される。そのため、突起部に邪魔されることなく、両トレーを完全に重ね合わせることができる。
また、本発明に係る収納トレーは、上記本発明の収納トレーにおいて、前記第1の収納トレー及び前記第2の収納トレーが、同一のトレーであり、前記複数の収納部が、前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを同じ向きで重ねた時に、それぞれの収納部が重なり合うと共に、第1の収納トレーに対して第2の収納トレーを前記2方向に直交する垂直軸回りに180度回転させた状態で両トレーを重ねた時に、上段側のトレーの前記収納部が下段側のトレーの前記窪み部の上方に位置するように形成されていることを特徴とする。
この発明に係る収納トレーにおいては、第1の収納トレーと第2の収納トレーとが別物ではなく、複数の収納部の配置等が全く同じ同一のトレーとされている。
この際、複数の収納部は、両トレーを同じ向きで重ねた時に重なり合い、第1の収納トレーに対して第2の収納トレーを180度回転させて反対向きにした状態で重ねた時に、上段側のトレーの収納部が下段側のトレーの窪み部の上方に位置するように形成されている。よって、予め決められた向きで重ね合わせるとは、両トレーを同じ向きにした状態から、一方のトレーを180度回転させて反対向きにした状態で重ね合わせることである。これにより、被収納物の凸部に何ら負荷を与えることなく、両トレーを重ね合わせることができる。
特に、両トレーを同一のトレーとすることができるので、トレーを安価に作製することができ、被収納物の低コスト化に繋げることができる。
また、本発明に係る収納トレーは、上記本発明の収納トレーにおいて、前記薄板が、前記横方向の長さよりも前記縦方向の長さが長い平面視矩形状に形成され、前記複数の収納部が、前記縦方向に対しては前記薄板の横中心ラインを中心として左右対称に形成されると共に、前記横方向に対しては前記薄板の縦中心ラインを中心として左右非対称に形成されていることを特徴とする。
この発明に係る収納トレーにおいては、複数の収納部が、縦方向に対しては薄板の横中心ラインを中心として左右対称に形成され、横方向に対しては薄板の縦中心ラインを中心として左右非対称に形成されているので、第1の収納トレーと第2の収納トレーとを予め決められた向きで重ね合わせた時に、両トレーの収納部が横方向に半ピッチずれた状態となって重なり合う。この状態で、被収納物の凸部に何ら負荷を与えることなく両トレーを重ね合わせることができる。
また、本発明に係る収納トレーは、上記本発明の収納トレーにおいて、前記複数の収納部が、一定間隔を空けた状態で前記横方向に複数列並ぶように形成されていると共に、両端の2列に並んだ収納部が前記薄板の外縁からそれぞれ下記に示す距離だけ離間していることを特徴とする。
一方の列に並んだ前記収納部が距離B1だけ離間し、他方の列に並んだ前記収納部が距離〔B1+(D+B0)/2〕だけ離間。
D;前記収納部の横方向の長さ
0;前記一定間隔
この発明に係る収納トレーにおいては、複数の収納部が、一定間隔を空けた状態で横方向に複数列並ぶように形成されており、両端の2列のうち、一方の列に並んだ収納部が薄板の外縁から距離B1だけ離間し、他方の列に並んだ収納部が薄板の外縁から距離〔B1+(D+B0)/2〕だけ離間するように形成されている。そのため、両トレーを予め決められた向きで重ね合わせた時に、両トレーの収納部は確実に横方向に半ピッチずれた状態となって重なり合う。
また、本発明に係る収納体は、上記本発明の収納トレーと、上面の一部に凸部を有し、前記収納トレーの前記収納部に収納された被収納物と、を備えていることを特徴とする。
この発明に係る収納体によれば、大量の被収納物を、品質を保ったまま少ないスペースで効率よく保管したり、コスト高を招いたり人手に負担を与えることなく搬送したりすることができる。
また、本発明に係る収納体は、上記本発明の収納体のおいて、前記凸部が、指針軸であり、前記被収納物が、時計駆動装置であることを特徴とする。
この発明に係る収納体によれば、指針軸を有する時計用駆動装置を保管や搬送することができる。
本発明に係る収納トレーによれば、凸部を有する被収納物を複数収納できると共に、凸部に何ら影響を与えることなく重ね合わせることができる。しかも、重ね合わせた時に全体の高さを極力低減することができる。その結果、大量の被収納物を、品質を保ったまま少ないスペースで効率良く保管したり、コスト高を招いたり人手に負担を与えることなく搬送したりすることができる。
また、本発明に係る収納体によれば、上記収納トレーを有しているので、大量の被収納物を、品質を保ったまま少ないスペースで効率良く保管したり、コスト高を招いたり人手に負担を与えることなく搬送したりすることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る第1実施形態を、図1から図11を参照して説明する。なお、本実施形態では、被収納物の一例として、上面の一部に指針軸(凸部)M1を有する時計ムーブメント(被収納物)Mを収納するトレーを例に挙げて説明する。
本実施形態の収納トレー1は、図1に示すように、時計ムーブメントMをそれぞれ収納することができる第1の収納トレー2及び第2の収納トレー3を備えている。なお、収納トレー1に複数の時計ムーブメントMが収納されると、収納パッケージ(収納体)Pとなる。
ここで、時計ムーブメントMについて簡単に説明する。本実施形態の時計ムーブメントMは、図2(a)及び図2(b)に示すように、直径が23mm〜24mm程度の小型の部品であって、上面の中心に指針軸M1が突出している。この指針軸M1は、直径が0.2mm程度の軸であり、時計に組み込まれた時に針が取り付けられるようになっている。また、時計ムーブメントMは、周縁に鍔部M2が形成されるように下面側が段付きになるように外形形成されている。
第1の収納トレー2及び第2の収納トレー3は、図1に示すように、時計ムーブメントMをそれぞれ50個ずつ収納することができるトレーであり、互いに重ね合わせ可能とされている。即ち、第1の収納トレー2に第2の収納トレー3を重ねたり、第2の収納トレー3に第1の収納トレー2を重ねたりできるようになっている。
なお、本実施形態の第1の収納トレー2及び第2の収納トレー3は、別物のトレーではなく、後述する収納部11の配置等が全く同じ同一のトレーである。そのため、ここでは第1の収納トレー2を代表として、詳細に説明する。また、本実施形態では、両トレー2、3を重ねた時に、上段側のトレー2(或いは3)の収納部11の下面が下段側のトレー3(或いは2)の隙間領域15の上面に当接することで、高さ方向(上下方向)の位置決めがされる場合を例に挙げて説明する。
図3及び図4に示すように、第1の収納トレー2は、例えば、厚さ1mm以下の薄板10を真空成形等の手法で成形したものであり、全面に亘って時計ムーブメントMを収納する複数(50個)の収納部11が互いに直交する縦方向(矢印L1方向)及び横方向(矢印L2方向)の2方向に沿って格子状に並んだ状態で形成されている。
薄板10は、ポリスチレン樹脂等からなる樹脂シートであり、横方向の長さよりも縦方向の長さが長い平面視矩形状に形成されたものである。この薄板10の外縁には、該薄板10の上方に向けて折曲された後、薄板10の下方に向けて外拡がりテーパ状に折曲された膨出部12が略全周に亘って形成されている。
この膨出部12は、第1の収納トレー2と第2の収納トレー3とを重ね合わせたときに、上段側のトレーに形成された膨出部12と重なり合うようになっている。これにより、第1の収納トレー2及び第2の収納トレー3は、縦方向及び横方向の2方向(面内方向)に対して位置決めされるようになっている。
また、膨出部12の下端は、水平方向に向けて折曲された縁部13となっている。この縁部13は、薄板10の四隅に相当する4つの角部のうち3箇所が曲面加工(R加工)されているが、1箇所が斜めにカットされた切欠部14となっている。この切欠部14は、第1の収納トレー2と第2の収納トレー3とを重ね合わせる際の向きを認識するための目印として機能するものである。
上記収納部11は、薄板10の上面側が開口となるように該薄板10に凹み形成されることで、有底状に形成されている。この際、収納部11は、時計ムーブメントMの外形に合わせて段付きに凹み形成されており、時計ムーブメントMの鍔部M2が当接する段部11aを有している。これにより、収納部11内に、指針軸M1を上方に向けた状態で時計ムーブメントMを収納することができるようなっている。
また、収納部11は、横方向に一定間隔を空けて5列並び、且つ、一列あたり縦方向に10個連続して並ぶように形成されている。この際、収納部11は、縦方向に関しては薄板10の横中心ラインC2を中心として左右対称に形成されていると共に、横方向に関しては薄板10の縦中心ラインC1を中心として左右非対称に形成されている。
ここで、横方向に関する収納部11の配列について詳細に説明する。
まず、収納部11は、一定間隔B0を空けた状態で5列に並んでいる。そして、両端の2列に並んだ収納部11は、薄板10の外縁に形成された膨出部12の外側からそれぞれ下記に示す距離だけ離間するように設計されている。
即ち、一方の列に並んだ収納部11は、距離B1だけ離間し、他方の列に並んだ収納部11は距離〔B1+(D+B0)/2〕だけ離間するように設計されている。
なお、上記Dは、収納部11の横方向の長さである。
そのため、50個の収納部11は、全体的に片側(図3の紙面に対して右側)に寄っており、上述したように縦中心ラインC1を中心として左右非対称となっている。このように収納部11の形成位置が設計されているため、第1の収納トレー2に対して第2の収納トレー3を2方向に直交する垂直軸回りに180度回転させた状態で両トレー2、3を重ねた場合には、両トレー2、3の収納部11が横方向に半ピッチずれた状態となって重なると共に、上段側の一方のトレーの後述する隙間16が下段側の他方のトレーの収納部11の上方に位置するようになっている。つまり、上段側の一方のトレーの収納部11の下面が下段側の他方のトレーの後述する隙間領域15の上面に当接するようになっている。
一方、第1の収納トレー2と第2の収納トレー3とを同じ向きで重ねた場合には、それぞれの収納部11が重なり合うようになっている。
ところで、薄板10の残りの領域のうち、隣り合う収納部11の開口の間に位置する領域は、隙間領域15とされている。この隙間領域15は、薄板10の下面側に谷間状に窪んだ隙間16が確保されている領域である。つまり、図4に示すように、収納部11は凹み形成されたものであるので、収納部11間には、谷間状に窪んだ隙間16が存在する。そして、薄板10の下面側にこの隙間16が確保された領域が隙間領域15となる。
そして、第1の収納トレー2と第2の収納トレー3とを予め決められた向き、即ち、第1の収納トレー2に対して第2の収納トレー3を反対向きにした状態で重ね合わせると、上段側の一方のトレーの収納部11の下面が、下段側の他方のトレーの隙間領域15の上面に当接すると共に、上段側の一方のトレーの隙間16が下段側の他方のトレーの収納部11の上方に位置するようになっている。この点については、後に詳細に説明する。
また、薄板10には、図3、図5及び図6に示すように、複数の突起部17及び嵌合孔18がそれぞれ形成されている。本実施形態では、それぞれ12個ずつ形成されている場合を例にしている。
突起部17は、薄板10から収納部11よりも下方に突出するように形成されたものである。また、嵌合孔18は、第1の収納トレー2と第2の収納トレー3とを予め決められた向きで重ね合わせた時に、突起部17に対向する位置に形成されており、該突起部17が嵌り込んで収容される孔である。
ところで、複数の突起部17は、第1の収納トレー2と第2の収納トレー3とを予め決められた向きとは異なる向き、即ち、両トレー2、3を同じ向きで重ね合わせた時に、収納部11に収納された時計ムーブメントMの上面に当接するようになっている。この点についても、後に詳細に説明する。
また、薄板10の外縁から距離〔B1+(D+B0)/2〕だけ離間した列の収納部11と、膨出部12との間には、長穴状に凹んだ凹部19が複数形成されている。この凹部19は、薄板10の剛性低下を防ぐ補強目的のためのものであり、縦方向に沿って間隔を空けた状態で膨出部12の近傍に形成されている。
なお、この凹部19の下面は、収納部11の下面と同じ高さで面一となるように設計されており、両トレー2、3を重ねた時に、下段のトレーに収納された時計ムーブメントMを上から押さえる役割も担っている。
なお、第2の収納トレー3は、上述したように第1の収納トレー2と同一のトレーであるため、説明を省略する。
次に、このように構成された収納トレー1を利用して、時計ムーブメントMを収納する場合について説明する。なお、本実施形態では、複数枚用意した第1の収納トレー2及び第2の収納トレー3に対して、時計ムーブメントMを先に収納した後、重ね合わせていく場合を例にして説明する。
初めに、第1の収納トレー2及び第2の収納トレー3をそれぞれ複数枚用意しておく。次に、図1に示すように、まず第1の収納トレー2に形成された50個の収納部11に時計ムーブメントMを順次収納する。この際、図7に示すように、指針軸M1が上方に向くように時計ムーブメントMを収納する。すると時計ムーブメントMは、鍔部M2が収納部11の段部11a上に載った状態で収納される。これにより、時計ムーブメントMは、安定且つ確実に各収納部11に収納された状態となる。
続いて、第1の収納トレー2と同様に、第2の収納トレー3にも50個の時計ムーブメントMを収納する。これにより、複数枚用意された両トレー2、3にそれぞれ50個ずつ時計ムーブメントMが収納される。つまり、第1の収納トレー2及び第2の収納トレー3で構成される収納トレー1に時計ムーブメントMを収納した、図1に示す収納パッケージPを得ることができる。
次に、図8に示すように、時計ムーブメントMが収納された第1の収納トレー2と第2の収納トレー3とを交互に重ね合わせる。なお、図8では、4段だけ図示している。この際、両トレー2、3を予め決められた向きで重ね合わせていく。つまり、図8に示すように、第1の収納トレー2に対して第2の収納トレー3が180度反対向きとなるよう回転させた状態で、両トレー2、3を重ね合わせる。このとき両トレー2、3には、方向認識用の切欠部14が形成されているので、該切欠部14の向きが交互に反対側に位置するように重ね合わせることで、間違えることなく両トレー2、3を予め決められた向きで確実に重ね合わせることができる。
従って、重ね合わせ作業を確実且つ効率良く行うことができる。しかも、両トレー2、3には、薄板10の外縁の略全周に亘って膨出部12が形成されているので、この膨出部12を重ね始めの手掛かりとして利用できる。よって、スピーディに重ね合わせ作業を行うことができる。
なお、第1の収納トレー2に第2の収納トレー3を重ね合わせた後、図8に示すように、さらに第1の収納トレー2、第2の収納トレー3、第1の収納トレー2・・というように交互に重ねていく。この際、両トレー2、3を重ねる度に、上述したように切欠部14で向きを確認しながら重ねていく。
両トレー2、3を重ねると、図9に示すように、上段側の第2の収納トレー3の収納部11の下面が、下段側の第1の収納トレー2の隙間領域15の上面に当接する。これにより、両トレー2、3は高さ方向に位置決めされると共に、密着した状態で安定的に重なった状態となる。なお、図9では、4段だけ図示している。
しかもこの際、上段側の第2の収納トレー3の隙間16、即ち、凹み形成によって突出した収納部11間に形成された谷間状の窪みが、下段側の第1の収納トレー2の収納部11の上方に位置するようになっている。そのため、下段側の第1の収納トレー2に収納されている時計ムーブメントMの上方に、空間を確保することができる。
従って、時計ムーブメントMの指針軸M1が薄板10の上面から飛び出るほど両トレー2、3の厚みを薄くしたとしても、重ね合わせた際に上段の第2の収納トレー3が指針軸M1に接触することがなく、該指針軸M1に何ら影響(負荷)を与えることがない。よって、重ね合わせた時の全体の高さを極力低減することができると同時に、指針軸M1への接触を未然に防いで悪影響を与えてしまうことを防止することができる。その結果、大量の時計ムーブメントMを、品質を保ったまま少ないスペースで効率良く保管したり、コスト高を招いたり、人手に負担を与えることなく搬送したりすることができる。
また、第1の収納トレー2及び第2の収納トレー3にそれぞれ形成された複数の収納部11は、横方向に対しては縦中心ラインC1を中心に左右非対称に形成されている。つまり、一定間隔を空けた状態で横方向に複数列(5列)並ぶように形成されており、両端の2列のうち、一方の列に並んだ収納部11が薄板10の外縁から距離B1だけ離間し、他方の列に並んだ収納部11が薄板10の外縁から距離〔B1+(D+B0)/2〕だけ離間するように形成されている。
そのため、両トレー2、3を重ね合わせたときに、両トレー2、3の収納部11は横方向に半ピッチずれた状態となって重なり合う。従って、収納部11に収納された時計ムーブメントMの上方に、上段側のトレーの隙間16を高精度に位置させることができる。
また、両トレー2、3を交互に安定して重ね合わせることができるので、多段に重ねても安定性に優れている。特に、両トレー2、3を重ね合わせると、図9に示すように、膨出部12同士が重なり合う。そのため、両トレー2、3は、面内方向に対して位置決めされるので、重ね合わせの途中でずれてしまうことがない。従って、より安定した状態で重ね合わせを行うことができると共に、時計ムーブメントMの指針軸M1に対して何ら負荷を与えない状態を確実に維持し続けることができる。
加えて、本実施形態では、第1の収納トレー2と第2の収納トレー3とが同一のトレーであるので、トレーを一度に大量に作製でき安価に仕上げることができる。その結果、時計ムーブメントM自体の低コスト化に繋げることができる。
ところで、両トレー2、3を重ね合わせた際、図10に示すように、上段側の第2の収納トレー3に形成された突起部17は、下段側の第1の収納トレー2に形成された嵌合孔18内に嵌り込んで収納される。そのため、この突起部17に邪魔されることなく、両トレー2、3を完全に重ね合わせることができる。
次に、両トレー2、3を重ね合わせる際に、予め決められた向きではなく間違って異なる向き、即ち両トレー2、3を同じ向きで重ねてしまった場合について説明する。
この場合には、図11に示すように、上段側の第2の収納トレー3に形成された突起部17が、下段側の第1の収納トレー2の収納部11に収納されている時計ムーブメントMの指針軸M1を除く上面に当接する。しかも突起部17は、収納部11よりも下方に突出するように形成されているので、両トレー2、3が完全に重なり合うよりも前に当接する。そのため、両トレー2、3がこれ以上重なり合うことがない。よって、指針軸M1に上段側の第2の収納トレー3が接触する等して負荷を与えてしまうことを防止することができる。
従って、間違った向きで重ねてしまった場合であっても、時計ムーブメントMの品質を維持することができる。その結果、信頼性の高い収納トレー1とすることができる。なお、本実施形態では、両トレー2、3を同じ向きで重ねてしまった際に、突起部17が下段側のトレーに収納されている時計ムーブメントMの指針軸M1を除く上面に当接するように構成したが、この場合に限られず、下段側のトレーの隙間領域15の上面に当接するようにしても構わないし、両方に当接するようにしても構わない。
なお、上記実施形態では、複数枚の第1の収納トレー2及び第2の収納トレー3に時計ムーブメントMを先に収納した後に、重ね合わせる場合を例にしたが、この場合に限定されるものではない。例えば、第1の収納トレー2に時計ムーブメントMを収納した後、空の第2の収納トレー3を重ね、その後、該第2の収納トレー3に時計ムーブメントMを収納する順番でも良い。この場合には、次に空の第1の収納トレー2を重ねた後、該第1の収納トレー2に時計ムーブメントMを収納し、その後、空の第2の収納トレー3を重ねるといった工程を繰り返す。
このような順番としても、同様の作用効果を奏することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態を、図12から図15を参照して説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、複数の収納部11の配列が異なる点である。即ち、第1実施形態では、複数の収納部11を薄板10の縦中心ラインC1を中心として左右非対称で、且つ、横中心ラインC2を中心として左右対称になるように形成したが、第2実施形態では、複数の収納部11を縦中心ラインC1及び横中心ラインC2を中心として、それぞれ左右非対称に形成した点である。
即ち、本実施形態の収納トレー23は、図12及び図13に示すように、複数の収納部11が薄板10の縦中心ラインC1及び横中心ラインC2を中心として、それぞれ左右非対称に形成された第1の収納トレー20及び第2の収納トレー21を備えている。
また、本実施形態の第1の収納トレー20及び第2の収納トレー21は、両トレー20、21を重ね合わせたときに、高さ方向(上下方向)を位置決めするための段差部12aを備えている。即ち、本実施形態では、膨出部12の外側が部分的に段付きに形成されており、この段付きに形成された部分が段差部12aとされている。この段差部12aは、薄板10の上側に2箇所、下側に2箇所、左側に4箇所、右側に3箇所ずつそれぞれ形成されている。しかも、段差部12aの位置は、第1の収納トレー20に対して第2の収納トレー21を180度回転させた向きで重ね合わせたときに互いに重ならないように、上側と下側とで位置が異なり、左側と右側とで位置が異なるように形成されている。
これにより、両トレー20、21を重ね合わせたときに、上段側の収納トレーの段差部12aは、下段側の収納トレーの段差部12aに重なることがないうえで、図14に示すように上段側の収納トレーの段差部12aが下段側の収納トレーの膨出部12の上面に重なるようになっている。このように本実施形態では、上段側の段差部12aが下段側の膨出部12上に乗ることで、両トレー20、21の高さ方向の位置決めがされるようになっている。
このように構成された収納トレー23を利用して時計ムーブメントMを収納した場合について簡単に説明する。
まず、両収納トレー20、21に時計ムーブメントMを収納した後、両収納トレー20、21を予め決められた向き(互いに180度逆向き)に重ね合わせると、図14に示すように、上段側の収納トレーの段差部12aが下段側の収納トレーの膨出部12上に乗った状態で安定的に重なる。そして、図13及び図15に示すように、両トレー20、21にそれぞれ収納された時計ムーブメントMが千鳥状に配列された状態となる。
このように本実施形態では、複数の収納部11が薄板10の縦中心ラインC1及び横中心ラインC2を中心としてそれぞれ左右非対称に形成されているので、千鳥状に配列した形で収納される。
特に、本実施形態の収納トレー23によれば、上段側の段差部12aが下段側の膨出部12上に乗った状態で両トレー20、21が重なるので、図15に示すように、収納されている時計ムーブメントMに対して上段側の収納トレーは接触しない。そのため、多段に重ねた際の荷重が段差部12a及び膨出部12を通じて下方に逃げていく形になる。従って、収納されている時計ムーブメントMで荷重が伝わってしまうことを極力防止することができるので、より好ましい。
加えて、多段(例えば10段以上)重ねた後、複数の収納トレー20、21をビニール紐等の線材を利用して結束し、梱包する場合に好適である。つまり、線材で結束する場合には、線材を介して膨出部12に力が加わってしまうが、膨出部12の一部に段差部12aが形成されていることで膨出部12自体の剛性が上がっており、該膨出部12が外力によって変形し難い。従って、結束時に収納トレー20、21が歪み難く、歪みに起因する時計ムーブメントMへの負荷を抑えることができる。従って、収納トレー20、21を重ねた後、線材を利用して結束し、梱包したとしても、時計ムーブメントMに何ら影響を与え難く、品質を維持し続けることができる。
なお、上記第2実施形態では、段差部12をそれぞれ薄板10の上側に2箇所、下側に2箇所、左側に4箇所、右側に3箇所ずつ形成したが、これらの数に限定されるものではない。また、上下左右ではなく、上下だけに段差部12aを形成しても構わないし、左右だけに段差部12aを形成しても構わない。これらの場合であっても、同様の作用効果を奏することができる。更には、段差部12aに相当する突起を薄板10に複数形成(第1の収納トレー20に対して第2の収納トレー21を180度回転させたときに、突起同士が重ならない位置に形成)して、高さ方向の位置決めを行っても構わない。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態では、凸部を有する被収納物の一例として、指針軸M1を有する時計ムーブメントMを例に挙げて説明したが、他の機械部品や電子部品であっても構わない。また、時計ムーブメントの一例として、下面側が段付きとなって周縁に鍔部M2が形成された時計ムーブメントMを例に挙げて説明したが、この形状に限定されるものではない。例えば、周縁に段の無い平面視丸型でも構わないし、平面視角型の時計ムーブメントでも構わない。この場合には、収納部11の形状を時計ムーブメントの形状に応じて変えれば良い。なお、鍔部の無い時計ムーブメントの場合には、収納部11の底面と接触することで、収納部11に収納される。いずれの場合であっても、収納時の状態が若干変わるだけであり、その他の作用効果は上記実施形態と同じである。
また、上記各実施形態では、複数の収納部11が5例×10個の合計50個形成されている場合を例にしたが、一列あたりの数や、列の数は自由に設計して構わない。例えば、10列×5個で合計50個形成しても構わない。また、合計の数は、50個に限定されるものではない。例えば、合計25個や100個でも構わない。
また、上記第1実施形態では突起部17及び嵌合孔18がそれぞれ12個ずつ形成されている場合を例にしたが、この数に限定されるものではなく、自由に設計して構わない。
また、上記各実施形態では、膨出部12を薄板10の外縁の略全周に亘って形成した場合を例に挙げたが、全周ではなく部分的に形成しても構わない。少なくとも薄板10の外縁の一部分に膨出部12を形成することで、面内方向の位置決めを行えれば良い。
また、上記各実施形態では、薄板10を平面視矩形状に形成したが、平面視正方形状でも構わない。また、縁部13の一部を斜めにカットした切欠部14を方向認識用の目印としたが、切り欠きではなく何らかの指標を記すことで目印としても構わない。
また、上記各実施形態において、第1の収納トレー及び第2の収納トレーに時計ムーブメントMを収納する作業や、両トレーを重ねる作業を、ロボット等の機械で行っても良い。特に、ロボット等の機械を利用して両トレーを重ね合わせ作業を行う場合には、切欠部14が形成されていることが好ましい。即ち、切欠部14を指標とするようにプログラミングすることで、両トレーの向きを高精度に認識できるので、作業をより確実に行えると共に、制御が非常に容易になる。
また、上記第1実施形態では、複数の収納部11を薄板10の縦中心ラインC1を中心として左右非対称に形成し、第1の収納トレー2と第2の収納トレー3とを予め決められた向きに重ね合わせたときに、両トレー2、3の収納部11が横方向に半ピッチずれるようにした場合を例に挙げたが、収納部11の配列はこの場合に限定されるものではない。例えば、縦方向に対しては薄板10の横中心ラインC2を中心として左右非対称に形成すると共に、横方向に対しては薄板10の縦中心ラインC1を中心として左右対称となるように形成しても構わない。
このように収納部11を形成した場合には、第1の収納トレー2と第2の収納トレー3とを予め決められた向きに重ね合わせた時に、両トレー2、3の収納部11を縦方向に半ピッチずれるようにすることができる。それ以外に関しては、上記実施形態と同一の作用効果を奏することができる。
また、上記各実施形態では、第1の収納トレーと第2の収納トレーとが同一のトレーの場合を例に挙げて説明したが、同一でなくても構わない。即ち、複数の収納部11の配列や形成位置がそれぞれ異なる第1の収納トレーと第2の収納トレーとしても構わない。この場合であっても、第1の収納トレーと第2の収納トレーとを予め決められた向きに重ね合わせた時に、一方のトレーの収納部11の下面が他方のトレーの隙間領域15の上面に当接し、一方のトレーの隙間16が他方のトレーの収納部11の上方に位置する関係になれば、収納部11をそれぞれ自由に形成して構わない。
また、第1の収納トレーと第2の収納トレーとを重ね合わせた時に、上記第1実施形態では、上段側の収納トレーの収納部11の下面が下段側の収納トレーの隙間領域15の上面に当接することで、高さ方向の位置決めがなされ、第2実施形態では、膨出部12の段差を利用して高さ方向の位置決めがなされたが、これら位置決め方法は両実施形態に相互に利用することが可能である。つまり、第1実施形態において、膨出部12の段差を利用して高さ方向の位置決めをしても構わない。また、第2実施形態において、上段側の収納トレーの収納部11の下面が下段側の収納トレーの隙間領域15の上面に当接することで、高さ方向の位置決めをしても構わない。
また、上記各実施形態では、指針軸M1を上向きにした状態で時計ムーブメントMを収納した場合を例にしたが、指針軸M1を下向きにした状態で収納するように構成しても構わない。この場合の収納トレーについて説明する。
図16に示すように、収納トレー30は、時計ムーブメントMを下向きに収納する複数の収納部35と、これら複数の収納部35の間で凹み形成された窪み部36と、をそれぞれ有する第1の収納トレー31及び第2の収納トレー32を備えている。
収納部35は、一部が下方に突出した突出部35aとなっており、指針軸M1を内部に収納して保護できるようになっている。そして、両収納トレー31、32を予め決められた向きに重ね合わせた時に、上段側の収納トレーの収納部35が下段側の収納トレーの窪み部36の上方に位置すると共に、収納部35の一部、即ち突出部35aが窪み部36内に入り込んで収容されるようになっている。
このように構成された収納トレー30の場合であっても、上述した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。つまり、両トレー31、32を予め決められた向きで重ねると、上段側の収納トレーの収納部35が下段側の収納トレーの窪み部36の上方に位置すると共に、突出部35aが窪み部36に入り込んで収容される。従って、時計ムーブメントMの指針軸M1を収納するために突出部35aがトレーの下方に向けて突出していたとしても、この突出している部分の厚みを窪み部36で吸収することができる。
よって、重ね合わせた時の全体の高さを極力低減することができる。しかも、指針軸M1は収納部35内で保護されているので、重ね合わせ時に指針軸M1への衝突を未然に防ぐことができ、指針軸M1に悪影響を与えてしまうことを防止することができる。
本発明に係る収納トレーの第1実施形態を示す構成図である。 図1に示す収納トレーに収納する時計ムーブメントを示す図であって、(a)は上面図、(b)は側面図である。 図1に示す収納トレーを構成する第1の収納トレーの上面図である。 図3に示す第1の収納トレーの断面矢視A−A図である。 図3に示す第1の収納トレーの断面矢視B−B図である。 図3に示す第1の収納トレーの断面矢視C−C図である。 図3に示す第1の収納トレーの各収納部に時計ムーブメントを収納した状態を示す断面図である。 図1に示す第1の収納トレー及び第2の収納トレーの各収納部に時計ムーブメントを収納した後に、両トレーを予め決められた向きで重ね合わせる際の向きを示す図である。 第1の収納トレーと第2の収納トレーとを、予め決められた向きで重ね合わせたときの断面図である。 第1の収納トレーと第2の収納トレーとを予め決められた向きで重ね合わせたときの、突起部と嵌合孔との関係を示す断面図である。 第1の収納トレーと第2の収納トレーとを予め決められた向きとは異なる向きで重ね合わせてしまったときの、突起部と時計ムーブメントとの関係を示す断面図である。 本発明に係る収納トレーの第2実施形態を示す図であって、複数の収納部が縦中心ライン及び横中心ラインを中心としていずれの方向にも左右非対称に形成されているトレーを示す図である。 図12に示すトレーに時計ムーブメントを収納した後に重ね合わせた状態を示す図である。 両トレーを重ね合わせたときの段差部周辺を拡大した図である。 両トレーを重ね合わせたときの断面図である。 本発明に係る収納トレーの変形例を示す図であって、時計ムーブメントを下向きにした状態でトレーを重ね合わせたときの断面図である。
符号の説明
M…時計ムーブメント(被収納物)
P…収納パッケージ(収納体)
M1…指針軸(凸部)
C1…縦中心ライン
C2…横中心ライン
1、23、30…収納トレー
2、20、31…第1の収納トレー
3、21、32…第2の収納トレー
10…薄板
11、35…収納部
12…膨出部
14…切欠部(目印)
15…隙間領域
16…隙間
17…突起部
18…嵌合孔
36…窪み部

Claims (16)

  1. 上面の一部に凸部を有する被収納物を収納する収納トレーであって、
    薄板と、
    互いに直交する縦方向及び横方向の2方向に沿って格子状に並んだ状態で、薄板の上面側が開口となるように該薄板に凹み形成され、前記被収納物を内部に収納する複数の有底状の収納部と、
    薄板の残りの領域のうち隣り合う収納部の開口の間に位置し、薄板の下面側に谷間状に窪んだ隙間が確保された隙間領域と、
    をそれぞれ有する互いに重ね合わせ可能とされた第1の収納トレー及び第2の収納トレーを備え、
    前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを予め決められた向きで重ね合わせた時に、上段側のトレーの前記隙間が下段側のトレーの前記収納部の上方に位置することを特徴とする収納トレー。
  2. 請求項1に記載の収納トレーにおいて、
    前記薄板には、重ね合わせる際の向きを認識するための目印が形成されていることを特徴とする収納トレー。
  3. 請求項1又は2に記載の収納トレーにおいて、
    前記薄板の外縁の少なくとも一部分には、該薄板の上方に向けて折曲された後、薄板の下方に向けて折曲された膨出部が形成され、
    前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを重ねた時に、前記膨出部同士が重なり合うことで両トレーが前記2方向に対して位置決めされることを特徴とする収納トレー。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の収納トレーにおいて、
    前記薄板から前記収納部よりも下方に突出するように形成された複数の突起部と、
    前記薄板に形成され、前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを予め決められた向きで重ね合わせた時に前記突起部が嵌り込んで収容される複数の嵌合孔と、を備え、
    前記複数の突起部は、前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを予め決められた向きとは異なる向きで重ね合わせた時に、前記隙間領域の上面と前記収納部に収納された前記被収納物の上面とのうち少なくともいずれか一方に当接することを特徴とする収納トレー。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の収納トレーにおいて、
    前記第1の収納トレー及び前記第2の収納トレーは、同一のトレーであり、
    前記複数の収納部は、前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを同じ向きで重ねた時に、それぞれの収納部が重なり合うと共に、第1の収納トレーに対して第2の収納トレーを前記2方向に直交する垂直軸回りに180度回転させた状態で両トレーを重ねた時に、上段側のトレーの前記隙間が下段側のトレーの前記収納部の上方に位置するように形成されていることを特徴とする収納トレー。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の収納トレーにおいて、
    前記薄板は、前記横方向の長さよりも前記縦方向の長さが長い平面視矩形状に形成され、
    前記複数の収納部は、前記縦方向に対しては前記薄板の横中心ラインを中心として左右対称に形成されると共に、前記横方向に対しては前記薄板の縦中心ラインを中心として左右非対称に形成されていることを特徴とする収納トレー。
  7. 請求項6に記載の収納トレーにおいて、
    前記複数の収納部は、一定間隔を空けた状態で前記横方向に複数列並ぶように形成されていると共に、両端の2列に並んだ収納部が前記薄板の外縁からそれぞれ下記に示す距離だけ離間していることを特徴とする収納トレー。
    一方の列に並んだ前記収納部が距離B1だけ離間し、他方の列に並んだ前記収納部が距離〔B1+(D+B0)/2〕だけ離間。
    D;前記収納部の横方向の長さ
    0;前記一定間隔
  8. 上面の一部に凸部を有する被収納物を収納する収納トレーであって、
    薄板と、
    互いに直交する縦方向及び横方向の2方向に沿って格子状に並んだ状態で薄板に凹み形成され、前記凸部を下向きにした状態で前記被収納物を内部に収納する複数の有底状の収納部と、
    これら複数の収納部の間で薄板に凹み形成された窪み部と、
    をそれぞれ有する互いに重ね合わせ可能とされた第1の収納トレー及び第2の収納トレーを備え、
    前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを予め決められた向きで重ね合わせた時に、上段側のトレーの前記収納部が下段側のトレーの前記窪み部の上方に位置すると共に、収納部の一部が窪み部内に入り込んで収容されることを特徴とする収納トレー。
  9. 請求項8に記載の収納トレーにおいて、
    前記薄板には、重ね合わせる際の向きを認識するための目印が形成されていることを特徴とする収納トレー。
  10. 請求項8又は9に記載の収納トレーにおいて、
    前記薄板の外縁の少なくとも一部分には、該薄板の上方に向けて折曲された後、薄板の下方に向けて折曲された膨出部が形成され、
    前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを重ねた時に、前記膨出部同士が重なり合うことで両トレーが前記2方向に対して位置決めされることを特徴とする収納トレー。
  11. 請求項8から10のいずれか1項に記載の収納トレーにおいて、
    前記薄板から前記収納部よりも下方に突出するように形成された複数の突起部と、
    前記薄板に形成され、前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを予め決められた向きで重ね合わせた時に前記突起部が嵌り込んで収容される複数の嵌合孔と、を備え、
    前記複数の突起部は、前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを予め決められた向きとは異なる向きで重ね合わせた時に、前記収納部に収納された前記被収納物に当接することを特徴とする収納トレー。
  12. 請求項8から11のいずれか1項に記載の収納トレーにおいて、
    前記第1の収納トレー及び前記第2の収納トレーは、同一のトレーであり、
    前記複数の収納部は、前記第1の収納トレーと前記第2の収納トレーとを同じ向きで重ねた時に、それぞれの収納部が重なり合うと共に、第1の収納トレーに対して第2の収納トレーを前記2方向に直交する垂直軸回りに180度回転させた状態で両トレーを重ねた時に、上段側のトレーの前記収納部が下段側のトレーの前記窪み部の上方に位置するように形成されていることを特徴とする収納トレー。
  13. 請求項8から12のいずれか1項に記載の収納トレーにおいて、
    前記薄板は、前記横方向の長さよりも前記縦方向の長さが長い平面視矩形状に形成され、
    前記複数の収納部は、前記縦方向に対しては前記薄板の横中心ラインを中心として左右対称に形成されると共に、前記横方向に対しては前記薄板の縦中心ラインを中心として左右非対称に形成されていることを特徴とする収納トレー。
  14. 請求項13に記載の収納トレーにおいて、
    前記複数の収納部は、一定間隔を空けた状態で前記横方向に複数列並ぶように形成されていると共に、両端の2列に並んだ収納部が前記薄板の外縁からそれぞれ下記に示す距離だけ離間していることを特徴とする収納トレー。
    一方の列に並んだ前記収納部が距離B1だけ離間し、他方の列に並んだ前記収納部が距離〔B1+(D+B0)/2〕だけ離間。
    D;前記収納部の横方向の長さ
    0;前記一定間隔
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の収納トレーと、
    上面の一部に凸部を有し、前記収納トレーの前記収納部に収納された被収納物と、を備えていることを特徴とする収納体。
  16. 請求項15に記載の収納体において、
    前記凸部は、指針軸であり、
    前記被収納物は、時計駆動装置であることを特徴とする収納体。
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