[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2010095823A - ボトム - Google Patents

ボトム Download PDF

Info

Publication number
JP2010095823A
JP2010095823A JP2008268554A JP2008268554A JP2010095823A JP 2010095823 A JP2010095823 A JP 2010095823A JP 2008268554 A JP2008268554 A JP 2008268554A JP 2008268554 A JP2008268554 A JP 2008268554A JP 2010095823 A JP2010095823 A JP 2010095823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
muscle
knitting
line
knitted
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008268554A
Other languages
English (en)
Inventor
Takemasa Kawahara
剛正 川原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gunze Ltd
Sea Shell Co Ltd
Original Assignee
Gunze Ltd
Sea Shell Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gunze Ltd, Sea Shell Co Ltd filed Critical Gunze Ltd
Priority to JP2008268554A priority Critical patent/JP2010095823A/ja
Publication of JP2010095823A publication Critical patent/JP2010095823A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)

Abstract

【課題】 着用することにより腹直筋、大臀筋上部、中臀筋、小臀筋、大腿二頭筋及び大腿四頭筋の停止部から起始部までの筋肉全体による収縮活動を活発化させ、消費カロリーを増大させるボトムを提供する。
【解決手段】 腰開口部6、股部7及び左右の脚開口部8を備え、着用者の肌に密着するボトム1において、伸縮性を有する本体領域2と、着用時、腹直筋、臀部筋群、大腿二頭筋、大腿四頭筋に対応する領域に、前記本体領域2よりも難伸縮性の横方向の加圧ライン3及び縦方向の加圧ライン4が交差するように複数本編成されてなる加圧領域5とを編成する。
【選択図】図1

Description

着用することにより、筋肉の収縮活動を活発化して消費カロリーを増大させることができるボトムを提供する。
食事バランスの悪化や運動量低下による肥満は、肥満症或いはメタボリックシンドロームと呼ばれ、糖尿病や動脈硬化等、重病の原因となることから問題視されている。従来、そのような肥満を解消すべく、サウナスーツや発汗サポーター等を着用することで発汗を促したり、痩身サプリメント等を服用したり、或いは、軽いジョギング、ウォーキングやサイクリング等の有酸素運動をしたりして、消費カロリーを増やそうとしている。
また、着用するとダイエット効果のあるインナーウェアとして、インナーウェアの内面から内方に突出する畝が形成され、編地のコース方向に延在する直線状の畝と、該直線状の畝に接し且つ直線状の畝を挟んで向い合った2つの波状の畝とで組合された複合畝が多数本形成された複合畝領域を、着用時、大腿部及び足の付け根付近の腹部に対応する部分に設けることにより、該複合畝領域が着用者の腹部等をマッサージし、血行促進効果により身体を引き締めることができるインナーウェアが提供されている(特許文献1)。また、同様の目的で傾斜状の凸部を互い違いに形成したインナーウェアも提案されている(特許文献2)。
特開2004−204411 特許第4047748号
しかしながら、サウナスーツや発汗サポーター等を着用した際の運動による消費カロリー量は、実際上サウナスーツ等を装着しない場合の運動時と大差なく、サウナスーツ等を着用しても主に発汗量のみ体重が減少するという効果を奏するに過ぎないため、それだけでは肥満を解消するに当たって大きな効果を期待することはできない。また、痩身サプリメント等を服用した際には、副作用の危険性もあるために使用に注意が必要である。
また、軽いジョギング、ウォーキングやサイクリング等の有酸素運動は、カロリー消費に適していると言われているものの、通常、有酸素運動時に収縮活動している筋肉は実際には筋腹の一部であって、腱近傍の筋肉両端では活発な収縮活動が行われておらず、停止部から起始部までの筋肉全体を収縮活動させていないために効率的なカロリー消費が行われていない(図5(a)参照。)。
さらに、上記特許文献1に記載のインナーウェアでは、インナーウェアの内面から内方に突出した複合畝が着用者の運動時等にマッサージ効果を発揮し、腹部周りの血行促進が行われることで身体の引き締め効果を奏するものの、運動時に活動する筋肉は筋腹の一部に留まるために、筋肉全体が収縮活動を行なった場合と比較して効率的なカロリー消費が行われていない。
一般的に、運動時に収縮活動を行なうのは、筋肉のうち主として筋腹の一部であって、腱近傍の筋肉両端においては殆ど収縮活動が行なわれていない。そのため、運動等による消費カロリーは、筋腹の一部の収縮活動によって消費される量に限られる。とは言え、同じ運動動作であっても筋肉全体を収縮活動させた場合には、筋腹の一部の収縮活動以上に消費するカロリー量が必要となるので、より多くのカロリー量が消費されることに疑いようはない。よって、筋肉の停止部から起始部までの全体による収縮活動を活発化させることができれば、同等の運動動作及び時間であっても、より効率的にカロリー消費することができる。特に、腹部、臀部及び大腿部は筋収縮活動が行われ難い部位であるため、外力を以って収縮活動の活発化を促す必要がある。
そこで、本発明は、着用することにより腹直筋、臀部筋群、大腿二頭筋及び大腿四頭筋の各停止部から起始部までの筋肉全体による収縮活動を活発化させ、消費カロリーを増大させることを目的としたボトムを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明は次のように構成した。すなわち、本発明に係る請求項1に記載のボトムは、腰開口部、股部及び左右の脚開口部を備え、着用者の肌に密着するボトムにおいて、伸縮性を有する本体領域と、着用時、腹直筋、臀部筋群、大腿二頭筋、大腿四頭筋に対応する領域に、前記本体領域よりも難伸縮性の横方向の加圧ライン及び縦方向の加圧ラインが交差するように複数本編成されてなる格子状の加圧領域とを編成することにより、前記横方向の加圧ラインが前記各筋肉の収縮活動を分断して擬似的に腱画を構成し、且つ前記縦方向の加圧ラインが肌への密着ブレを抑制することで、筋肉の収縮活動を活発化させるようにしたことを特徴としている。
また、本発明に係る請求項2に記載のボトムは、上記請求項1に記載のボトムにおいて、前記横方向の加圧ラインは、上記各筋肉に対応する部位を含む本体領域に、着用時、横方向の輪状に形成される複数本の加圧ラインを所定の編成幅及び間隔で編成し、前記縦方向の加圧ラインは、腰開口部から左右の脚開口部までの本体領域に編成された前記各横方向の加圧ライン間に、縦方向のラインを前記各横方向の加圧ラインに交差するように編成したことを特徴としている。
本発明に係るボトムを着用すれば、上記難伸縮性に編成された加圧領域のうち横方向の加圧ラインが、その着圧により加圧ライン上の筋肉を加圧して筋収縮活動を分断することにより擬似的に腱画を構成させ、且つ縦方向の加圧ラインが肌へ密着し、運動時の横方向の加圧ラインのブレを抑制することにより、擬似的な腱画内において短小化した筋収縮活動が、腱近傍の筋肉両端においても確実に行われるようになるため、停止部から起始部までの筋肉全体による収縮活動が活発化して消費カロリーを増大させることができる。また、横方向の加圧ラインを、着用時、横方向の輪状に形成することにより、上記各筋肉への加圧力の強化及び安定性を保持することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、例示した図面に基づき具体的に説明する。ここで、ボトムとは、パンツ、スパッツ、ショーツ、ガードル、タイツ或いはストッキング等、着用時に腹部、臀部及び大腿部を覆って密着する衣類を指す。以下、ショーツを用いて説明する。
図1は、本発明に係るボトム1の正面図であり、図2は、ボトム1の背面図である。ボトム1は、本体領域2と、難伸縮性の横方向の加圧ライン3(以下、横ライン3と言う。)及び縦方向の加圧ライン4(以下、縦ライン4と言う。)が交差して格子状に形成されてなる加圧領域5とから構成される。当該加圧領域5は、ボトム1の着用時に、腹部(腹直筋)、臀部(大臀筋、中臀筋、小臀筋からなる臀部筋群)及び大腿部(大腿二頭筋、大腿四頭筋)を覆う部位に編成される。
図1に示す正面側の加圧領域5は、腹直筋及び大腿四頭筋に対応する部位に編成されている。正面側の加圧領域5のうち横ライン3は、幅0.5cm〜5.0cmで編成されるとともに、腰開口部6から股部7までの本体領域2に、正面側編成の左右両端を結ぶ横方向のラインが3.0cm〜8.0cm間隔で3本編成され、さらに、股部7から脚開口部8までの本体領域2には、左右大腿部に対応する部位の夫々に横方向のラインが3.0cm〜8.0cm間隔で5本編成されている。なお、腰開口部6、股部7及び脚開口部8は、弾性糸を使用した通常のショーツと同じような伸縮力を有する構成であり、股部7については通気性の良いメッシュ素材を使用してもよい。
また、縦ライン4は、幅0.3cm〜3.0cmで編成され、腰開口部6から股部7までの本体領域2において、腰開口部6から最上の横ライン3までの編成区域に、正面側編成の左右両端に夫々1本ずつと、中央軸α(縫目)の左右に夫々4本ずつの計10本のラインが1.5cm〜8.0cm間隔で縦方向に編成されるとともに、下側の横ライン3が編成されるごとに左右両端の縦ライン4を除いて外側の縦ライン4を1本ずつ逓減させながら、中央軸αに対して左右対称に編成される。さらに、股部7から脚開口部8までの本体領域2には、上記縦ライン4の編成幅及び間隔で、左右大腿部に対応する部位の最上の横ライン3から次の横ライン3までの編成区域に、中央軸α寄りに左右に夫々2本ずつ縦方向のラインが編成されるとともに、下側の横ライン3が編成されるごとに縦ライン4を同本数で編成するか或いは外側に逓増させながら、中央軸αに対して左右対称に編成される。
このように、正面側編成において、横ライン3及び縦ライン4が交差して形成される加圧領域5は、着用時に腹直筋及び大腿四頭筋を覆う部位に編成される。なお、腹部下方に対応する編成領域に加圧領域5を設けないのは、鼠径部への過大な加圧は下肢の静脈還流を阻害する可能性があるためである。
また、図2に示す背面側の加圧領域5は、大臀筋上部、中臀筋、小臀筋、大腿二頭筋に対応する部位に編成されている。背面側の加圧領域5のうち横ライン3は、腰開口部6から股部7までの本体領域2に、上記横ライン3の編成幅及び間隔で、上記正面側の3本の横ライン3に対応する部位に背面側編成の左右両端を結ぶ横方向のラインが編成され、最下の横ライン3についてのみ左右両端から長さ1.0cm〜4.0cmの横方向のラインが編成される。さらに、股部7から脚開口部8までの本体領域2には、上記正面側の横ライン3の編成位置に対応して、左右編成の夫々に横方向のラインが5本編成される。これら背面側の横ライン3は、夫々対応する正面側の横ライン3と連結して編成され、ボトム1の着用時において、横ライン3は輪状に形成される。
また、縦ライン4は、上記縦ライン4の編成幅及び間隔で、腰開口部6から股部7までの本体領域2において、腰開口部6から最上の横ライン3までの編成区域に、中央軸α(縫目)の左右に夫々4本ずつの計8本のラインが縦方向に編成され、最上の横ライン3からその下側の横ライン3までの編成区域には、中央軸αの左右夫々に3本ずつの計6本のラインが縦方向に編成され、更に、左右両端に長さ1.0cm〜4.0cmで編成された最下の横ライン3の内端とその上側の横ライン3とを垂直に連結させる縦ライン4が編成され、夫々中央軸αに対して左右対称に編成される。また、股部7から脚開口部8までの本体領域2には、上記縦ライン4の編成幅及び間隔で、各横ライン3に挟まれた編成区域ごとに4本ずつ縦方向のラインが各横ライン3に交差するように中央軸αに対して左右対称に編成される。また、腰開口部6から股部7までの中央軸α上にも縦ライン4が編成されている。なお、該ボトム1を着用する者の臀部の形状によっては、例えば比較的臀部が大きい者が該ボトム1を着用した場合には、股部7から左右の脚開口部8までに編成された加圧領域5によって大臀筋の下部が加圧されることもある。
上記横ライン3及び縦ライン4の編成間隔は、着用者の体型や性別によって変更してもよいし、筋肉の大きさや形状によって変更してもよい。例えば、大腿四頭筋や大腿二頭筋のような比較的大きな筋肉に対しては横ライン3の編成間隔を大きく取ってもよいが、腹直筋のような多腹筋に対して、夫々多腹の腹ごとに筋収縮活動を活発化させるには間隔を小さく取る必要がある。
ここで、本体領域2及び加圧領域5の編成素材及び編組織について説明する。本体領域2は、高伸度低応力ポリウレタン弾性糸を芯糸としたカバリング糸によるプレーン編(平編)で、その着圧が0hpa〜30hpaとなるように編成され、横ライン3、縦ライン4以外を当該構成とし、芯糸として高伸度低応力ポリウレタン弾性糸を使用することにより、ボトム1の着用時に身体に密着する心地良い程度の全体圧着を保持し、且つカバリングの被覆糸としてナイロン糸等を使用することにより穿きやすさ及び肌触りの良さを確保する。
次に、加圧領域5のうち横ライン3は、本体領域2をベースにポリウレタン弾性糸を芯糸としたカバリング糸とナイロン糸とを1コース毎に交互に挿入して編成される。ポリウレタン弾性糸の挿入コースについては、一編み飛ばしのニットミス(ウエルト編)を設けて編み込み、また、ナイロン糸の挿入コースについてはプレーン編で編み込むことで、横ライン3の着圧が10hpa〜50hpaとなるように編成される。図3は、横ライン3の編組織を具体的に示す図であって、プレーン編を○印で、ニットミスを×印で示す。まず、1コース目は、ポリウレタン弾性糸を使用し、1ウェル毎に一編み飛ばしのニットミスを設けて編成し、次に、2コース目は、ナイロン糸を使用したプレーン編により編成する。3コース目以降は、1コース目と2コース目の編みを交互に繰り返して編成し、編みコース数は、横ライン3の幅0.5cm〜5.0cmに応じて調整する。ポリウレタン弾性糸のニットミスにより、横ライン3の横方向への伸縮性を抑制して本体領域2以上の着圧を得るとともに、ナイロン糸を1コース毎に挿入することにより、ボトム1の穿きやすさ及び肌触りの良さを確保する。なお、上記ニットミスを設ける編みコースに使用するカバリング糸は、所望の着圧を得られるのであれば、芯糸がポリウレタン弾性糸に限られるものではなく、また、芯糸とする弾性糸の伸縮性に応じて、或いは、着圧調整のためにニットミスの編み飛ばしを適宜増加させて編成しても良い。
次に、縦ライン4は、高伸度低応力ポリウレタン弾性糸を芯糸とするカバリング糸を使用して編みコース毎に以下の図4で説明する間隔に基づきニットミスを設け、縦ライン4の着圧が5hpa〜40hpaとなるように編成する。なお、カバリングの被覆糸は、肌触りの良いナイロン糸等を使用する。図4は、縦ライン4の編組織を具体的に説明する図であって、プレーン編を○印で、ニットミスを×印で示す。まず、1コース目は、始めに二編み飛ばしのニットミスを設けてからプレーン編を二編みし、続けて二編み飛ばしのニットミスとプレーン編とを繰り返して編成する。2コース目から8コース目までは、1コース目と同じように編成し、二編み飛ばしのニットミスを縦方向に連続させる。次に、9コース目は、始めにプレーン編を二編みしてから二編み飛ばしのニットミスを設け、続けてプレーン編と二編み飛ばしのニットミスとを繰り返して編成する。10コース目から16コース目までは、9コース目と同じように編成し、二編み飛ばしのニットミスを縦方向に連続させる。
このように、縦ライン4は、二編み飛ばしのニットミスを設ける編成位置とプレーン編を二編みする編成位置とを8コース毎に入れ替えながら編成され、図示しない17コース目以降も1コース目から16コース目までと同様の編成を繰り返す。このように、ニットミスの編成位置を入れ替えながら縦方向に連続して編成することにより、縦ライン4の伸縮性を抑制し、ボトム1の着用時、縦ライン4の編成に縦方向の加圧力を得ることができる。また、カバリングの被覆糸にナイロン糸等を使用することで、穿きやすさ及び肌触りの良さを確保する。なお、上述の各カバリング糸は、芯材とする弾性糸の素材等に応じて、シングルカバリング糸又はダブルカバリング糸のどちらを使用してもよい。なお、縦ライン4の編成は、所望の着圧を得られるのであれば、ポリウレタン弾性糸に限られるものではなく、また、芯糸とする弾性糸の伸縮性に応じて、或いは、着圧調整のためにニットミスの編み飛ばしを適宜増減させて編成しても良い。
上記各領域は、本体領域2が0hpa〜30hpa、加圧領域5のうち横ライン3が10hpa〜50hpa、縦ライン4が5hpa〜40hpaの着圧で編成されるが、ボトム1の編成時には、これら圧力値の範囲内において常に横ライン3≧縦ライン4>本体領域2となる着圧で編成される。なお、着圧は、標準サイズのボトム1を常時着用している体型の人体に着用させ、エアパック方式の株式会社エイエムアイ製衣服圧変換器AMI3037型を使用して測定したときのものである。
図5は、ボトム1を着用した場合の筋収縮を示す図であり、同図(a)は、未着用の場合の大腿四頭筋9の筋収縮を示し、同図(b)は、ボトム1を着用した場合の大腿四頭筋9の筋収縮活動を示す。ここでは大腿四頭筋9を例示して説明するが、加圧領域5の編成に対応する腹直筋、大臀筋上部、中臀筋や小臀筋等、他の筋肉についても、ボトム1を着用すれば同様の筋収縮活動を行なうものである。未着用の場合の大腿四頭筋9は、腱近傍の上下端において殆ど収縮活動は行われず、中央近傍の筋腹の一部において主に行われている。筋収縮活動の様子は、図中に矢印を以って示す。以上の通り編成されたボトム1を着用すると、本体領域2の全体着圧でボトム1が着用者に密着し、格子状の加圧領域5のうち横ライン3が本体領域2以上の着圧により大腿四頭筋9をライン上で加圧して擬似的に腱画を構成させて筋収縮活動を分断し、各腱画内で短小化された筋収縮活動が行われるようになる。
すなわち、大腿四頭筋9の筋腹の一部でのみ行われていた収縮活動は、筋肉に擬似的な腱画を構成して細分化することにより、夫々の腱画内において短小化されて収縮活動が行われるので、腱近傍の筋肉両端でも筋収縮活動が行われるようになり、その結果、大腿四頭筋9全体として収縮活動が活発化したことになる。また、図5には図示しないが、縦ライン4は、肌へ密着し横ライン3の運動時のブレを抑制することにより、活発な筋収縮活動が確実に行われるように対応する部位を加圧する。以上により、筋収縮活動が活発化して、消費カロリーを増大させることができ、肥満を効率的に解消することができる。
次に、ボトム1を着用して運動した際の消費カロリーについて、以下の通り実験例を示す。実験は、被験者である20代女性3人に対して、室温25℃、湿度50%RHの環境実験室内で、トレッドミル(歩行機器)上を速度5.3km/hで20分間歩行した際の消費カロリーを、未着用の場合、ボトム1を着用した場合及び従来品を着用した場合に分けて測定した。
図6に、3人の個人別消費カロリーを表及び棒グラフにして示す。個人別の表に示す通り、被験者Aが20分間の歩行中に消費したカロリー量は、未着用の場合には62.63kcal、ボトム1を着用した場合には68.16kcal、従来品を着用した場合には64.44kcalであった。ボトム1を着用した場合に消費したカロリー量は、未着用の場合に消費したカロリー量と比較して8.8%も増大しており、従来品を着用した場合の増大率2.9%(対未着用の場合比)に対して約3.0倍も消費カロリー量が増大している。また、被験者Bが20分間の歩行中に消費したカロリー量は、未着用の場合には61.53kcal、ボトム1を着用した場合には63.19kcal、従来品を着用した場合には62.00kcalであり、ボトム1を着用した場合に消費したカロリー量は、未着用の場合に消費したカロリー量と比較して2.7%増大しており、従来品を着用した場合の増大率0.8%(対未着用の場合比)に対して約3.4倍も消費カロリー量が増大している。また、被験者Cが20分間の歩行中に消費したカロリー量は、未着用の場合には63.34kcal、ボトム1を着用した場合には67.85kcal、従来品を着用した場合には66.04kcalであり、ボトム1を着用した場合に消費したカロリー量は、未着用の場合に消費したカロリー量と比較して7.1%も増大しており、従来品を着用した場合の増大率4.3%(対未着用の場合比)に対して消費カロリー量が約1.7倍増大している。
図7は、3人の平均消費カロリーを表及び棒グラフにして示したものであり、ボトム1を着用した場合の平均消費カロリー量66.40kcalは、未着用時の平均消費カロリー62.50kcalに対して6.2%も増大しており、従来品の平均消費カロリー増大率2.7%(対未着用の場合比)に対して約2.3倍も消費カロリー量が増大している。消費カロリー量は、被験者の体重等によって相違するとは言え、いずれにせよ各被験者の消費カロリーは未着用の場合或いは従来品を着用した場合と比較して顕著に増大した。
以上の実験により、未着用の場合及び従来品を着用した場合と比較して、ボトム1を着用した場合には、同等の運動動作及び時間であっても消費カロリーが増大し、効率的にカロリー消費されていることが認められる。なお、本実験に用いたボトム1は、図1乃至4で示した構成を再現し、本体領域2の着圧を13hpaとし、横ライン3の着圧を23hpa、編成幅を1.0cm、編成間隔を腰開口部6から股部7までの編成領域については3.5cm、股部7から左右の脚開口部8までの編成領域については4.5cmとし、縦ライン4の着圧を14hpa、編成幅を0.5cm、編成間隔を2.0cmとして、M寸サイズに構成したものである。
上記実施例では、横ライン3を着用時に輪状になるように編成したが、腹直筋、臀部筋群、大腿二頭筋、大腿四頭筋に対応する部位に、横ライン3を輪状とはせずに、1つの区切られた領域として横ライン3及び縦ライン4からなる格子状の加圧領域5を編成してもよい。ただし、上記実施例のように、横ライン3を着用時に輪状となるよう編成した方がより加圧力の強化及び安定性を保持することができる。
上記実施例において構成した横ライン3及び縦ライン4の編成本数は、上記実施例で示したものに限られるものではなく、着用者の体型、年齢や性別等に応じて変更してもよい。また、図1及び図2の表示において、股部7近傍及び臀部下方に、横ライン3及び縦ライン4を編成しなかったのは、臀部への締付けが着用時の負担になる場合があるためであって、別段負担にならない場合、例えば、着用者がやせ型であった場合或いは臀部に対応する本体領域2の編成を臀部が大き目の人用に余裕を持たせた場合等には、横ライン3及び縦ライン4を設けてもよい。また、腹直筋、臀部筋群(大臀筋、中臀筋、小臀筋)、大腿二頭筋及び大腿四頭筋に対応する加圧領域5は、各筋肉のうち、いずれか一つに対応させて編成してもよいし、これらの筋肉のうちいずれか任意の組合せに対応させて編成してもよい。
上記実施例以外にも、水着など下半身に密着するものであれば何でも、加圧領域5を設けることで擬似的に腱画を構成させれば、短小化した筋収縮活動が、腱近傍の筋肉両端においても確実に行われるようになるため、停止部から起始部までの筋肉全体による収縮活動が活発化して消費カロリーを増大させることができる。
本発明に係るボトムを示す正面図である。 当該ボトムを示す背面図である。 当該ボトムの横ラインの編組織を示す図である。 当該ボトムの縦ラインの編組織を示す図である。 当該ボトムを着用した場合の筋収縮を示す図である。 実験例における個人別消費カロリーの表及び棒グラフを示す図である。 実験例における平均消費カロリーの表及び棒グラフを示す図である。
符号の説明
1 ボトム
2 本体領域
3 横方向の加圧ライン(横ライン)
4 縦方向の加圧ライン(縦ライン)
5 加圧領域
6 腰開口部
7 股部
8 脚開口部
9 大腿四頭筋
α 中央軸
○ プレーン編
× ニットミス

Claims (2)

  1. 腰開口部、股部及び左右の脚開口部を備え、着用者の肌に密着するボトムにおいて、伸縮性を有する本体領域と、着用時、腹直筋、臀部筋群、大腿二頭筋、大腿四頭筋に対応する領域に、前記本体領域よりも難伸縮性の横方向の加圧ライン及び縦方向の加圧ラインが交差するように複数本編成されてなる格子状の加圧領域とを編成することにより、前記横方向の加圧ラインが前記各筋肉の収縮活動を分断して擬似的に腱画を構成し、且つ前記縦方向の加圧ラインが肌へ密着し横方向の加圧ラインのブレを抑制することで、筋肉の収縮活動を活発化させるようにしたことを特徴とするボトム。
  2. 上記請求項1に記載のボトムにおいて、前記横方向の加圧ラインは、上記各筋肉に対応する部位を含む本体領域に、着用時、横方向の輪状に形成される複数本の加圧ラインを所定の編成幅及び間隔で編成し、
    前記縦方向の加圧ラインは、腰開口部から左右の脚開口部までの本体領域に編成された前記各横方向の加圧ライン間に、縦方向のラインを前記各横方向の加圧ラインに交差するように編成したことを特徴とするボトム。
JP2008268554A 2008-10-17 2008-10-17 ボトム Pending JP2010095823A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008268554A JP2010095823A (ja) 2008-10-17 2008-10-17 ボトム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008268554A JP2010095823A (ja) 2008-10-17 2008-10-17 ボトム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010095823A true JP2010095823A (ja) 2010-04-30

Family

ID=42257702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008268554A Pending JP2010095823A (ja) 2008-10-17 2008-10-17 ボトム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010095823A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012241300A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Shimano Inc サイクリングパンツ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006063512A (ja) * 2005-11-02 2006-03-09 Maruten Tenmaya:Kk 弾性編み生地及び該弾性編み生地を用いた下着
JP3123137U (ja) * 2006-04-21 2006-07-06 株式会社南都衛材製作所 ショーツ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006063512A (ja) * 2005-11-02 2006-03-09 Maruten Tenmaya:Kk 弾性編み生地及び該弾性編み生地を用いた下着
JP3123137U (ja) * 2006-04-21 2006-07-06 株式会社南都衛材製作所 ショーツ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012241300A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Shimano Inc サイクリングパンツ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2432340B1 (en) Compression garments and method of manufacture
KR101293698B1 (ko) 압박 의류 및 그 제조 방법
JP3924586B2 (ja) ボトム衣類
CA2748299C (en) Caloric burn undergarment
US20040107479A1 (en) Exercise garment
EP2387893B1 (en) Medical clothing and sports wear
JP5526409B2 (ja) インナーウェア
US20190029336A1 (en) Resistance garments having integral seamless resistive zones
JP2006328602A (ja) ボトム衣類
JP4368364B2 (ja) 運動用スパッツ
JP6849820B2 (ja) 水着
JP2009007720A (ja) 衣料
KR20170029852A (ko) 기능성 레깅스
JP4295188B2 (ja) スポーツ用ウエア
US20190159530A1 (en) Garment with localized circulation boosting feature
WO2010050539A1 (ja) 衣類
KR20220049833A (ko) 기능성 레깅스
JP3216701U (ja) 加圧機能付きインナーシャツ
JP2010095823A (ja) ボトム
JP6603057B2 (ja) インナー・ウェア
JP4568134B2 (ja) 痩身用パンツ
JP2012158852A (ja) ボトム衣類
CN207940360U (zh) 高性能压缩裤
JP2010095818A (ja) 筋収縮促進用インナーウェア
JP3889773B2 (ja) 弾性編み生地及び該弾性編み生地を用いた下着

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20111005

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111013

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20111012

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20111108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130409