JP2010085897A - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】絞りユニットから発生した音の、他部材への伝達を低減可能なレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】本発明のレンズ鏡筒(100)は、鏡筒本体(1)に対して固定された保持枠(2)と、被写体光の光量を制御する絞りユニット(3)と、を備え、前記絞りユニット(3)が、前記保持枠(2)に対して非接触状態で保持されていること、を特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明のレンズ鏡筒(100)は、鏡筒本体(1)に対して固定された保持枠(2)と、被写体光の光量を制御する絞りユニット(3)と、を備え、前記絞りユニット(3)が、前記保持枠(2)に対して非接触状態で保持されていること、を特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、レンズ鏡筒及び撮像装置に関するものである。
従来、レンズ鏡筒は、絞り羽根を備えた絞りユニットを備える。そして、その絞りユニットは、例えばレンズ鏡筒に取り付けられた保持枠に固定されている。
(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−227568号公報
(例えば、特許文献1参照)。
しかし、絞りユニットは、絞り羽根を駆動した際の絞り羽根の擦れや、絞り羽根を駆動するアクチュエータの動作音等により、動作時に音を発生する。このような音は、絞り部材と接触している保持枠を伝わり、レンズ鏡筒内部で伝達されて拡大される。これらの動作音は、撮影時において耳障りに感じられる場合もある。また、動画を撮影できる撮像装置においては、動画撮影時にこの音が画像とともに取り込まれてしまう。
本発明の課題は、絞りユニットから発生した音の、他部材への伝達を低減可能なレンズ鏡筒を提供する。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、鏡筒本体(1)に対して固定された保持枠(2)と、被写体光の光量を制御する絞りユニット(3)と、を備え、前記絞りユニット(3)が、前記保持枠(2)に対して非接触状態で保持されていること、を特徴とするレンズ鏡筒(100)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒(100)であって、前記絞りユニット(3)には、ボイスコイル(4)及び光軸方向位置調整用マグネット(5)が設けられ、前記保持枠(2)には、前記ボイスコイル(4)と光軸方向において対向配置されたボイスコイル用マグネット(6)と、前記光軸方向位置調整用マグネット(5)を光軸方向において挟むようにして対向配置された第1マグネット(7)及び第2マグネット(8)とが設けられていること、を特徴とするレンズ鏡筒(100)である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のレンズ鏡筒(100)であって、前記保持枠(2)は、前記絞りユニット(3)の外周側、及び光軸方向の一側及び他側を包囲し、前記ボイスコイル用マグネット(6)及び前記第1マグネット(7)は、前記保持枠(2)における前記一側を包囲する部分に配置され、前記第2マグネット(8)は、前記保持枠(2)における前記他側を包囲する部分に配置されていること、を特徴とするレンズ鏡筒(100)である。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載のレンズ鏡筒(100)であって、前記ボイスコイル(4)及び前記ボイスコイル用マグネット(6)は、光軸と垂直な面内における光軸を交点とした互いに直交する2直線上に1対ずつ設けられていること、を特徴とするレンズ鏡筒(100)である。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒(100)であって、前記絞りユニット(3)には、径方向位置調整用マグネット(10)及び光軸方向位置調整用マグネット(5)が設けられ、前記保持枠(2)には、前記径方向位置調整用マグネット(10)と径方向において対向配置された第3マグネットと、前記光軸方向位置調整用マグネット(5)を光軸方向に挟むようにして配置された第1マグネット(7)及び第2マグネット(8)と、が設けられていること、を特徴とするレンズ鏡筒(100)である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のレンズ鏡筒(100)であって、前記保持枠(2)は、前記絞りユニット(3)の外周側、及び前記絞りユニット(3)の光軸方向における一側及び他側を包囲し、前記第1マグネット(7)は前記保持枠(2)における、前記一側を包囲する部分に配置され、前記第2マグネット(8)は前記保持枠(2)における、前記他側を包囲する部分に前記第1マグネット(7)と対向配置され、前記第3マグネットは前記保持枠(2)における、前記外周側を包囲する部分に配置されていること、を特徴とするレンズ鏡筒(100)である。
請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記載のレンズ鏡筒(100)であって、前記径方向位置調整用マグネット(10)と前記第3マグネットとは、光軸を中心とした周方向において3箇所に均等に配置されていること、を特徴とするレンズ鏡筒(100)である。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒(100)であって、前記絞りユニット(3)の外周側、または前記保持枠(2)における前記外周側に対向する部分の少なくとも1方には、緩衝部材が配置されていること、を特徴とするレンズ鏡筒(100)である。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒(100)であって、前記絞りユニット(3)は、通信部を有し、無線によって駆動信号が伝達されること、を特徴とするレンズ鏡筒(100)である。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒(100)を備える撮像装置(101)である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒(100)であって、前記絞りユニット(3)には、ボイスコイル(4)及び光軸方向位置調整用マグネット(5)が設けられ、前記保持枠(2)には、前記ボイスコイル(4)と光軸方向において対向配置されたボイスコイル用マグネット(6)と、前記光軸方向位置調整用マグネット(5)を光軸方向において挟むようにして対向配置された第1マグネット(7)及び第2マグネット(8)とが設けられていること、を特徴とするレンズ鏡筒(100)である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のレンズ鏡筒(100)であって、前記保持枠(2)は、前記絞りユニット(3)の外周側、及び光軸方向の一側及び他側を包囲し、前記ボイスコイル用マグネット(6)及び前記第1マグネット(7)は、前記保持枠(2)における前記一側を包囲する部分に配置され、前記第2マグネット(8)は、前記保持枠(2)における前記他側を包囲する部分に配置されていること、を特徴とするレンズ鏡筒(100)である。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載のレンズ鏡筒(100)であって、前記ボイスコイル(4)及び前記ボイスコイル用マグネット(6)は、光軸と垂直な面内における光軸を交点とした互いに直交する2直線上に1対ずつ設けられていること、を特徴とするレンズ鏡筒(100)である。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒(100)であって、前記絞りユニット(3)には、径方向位置調整用マグネット(10)及び光軸方向位置調整用マグネット(5)が設けられ、前記保持枠(2)には、前記径方向位置調整用マグネット(10)と径方向において対向配置された第3マグネットと、前記光軸方向位置調整用マグネット(5)を光軸方向に挟むようにして配置された第1マグネット(7)及び第2マグネット(8)と、が設けられていること、を特徴とするレンズ鏡筒(100)である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のレンズ鏡筒(100)であって、前記保持枠(2)は、前記絞りユニット(3)の外周側、及び前記絞りユニット(3)の光軸方向における一側及び他側を包囲し、前記第1マグネット(7)は前記保持枠(2)における、前記一側を包囲する部分に配置され、前記第2マグネット(8)は前記保持枠(2)における、前記他側を包囲する部分に前記第1マグネット(7)と対向配置され、前記第3マグネットは前記保持枠(2)における、前記外周側を包囲する部分に配置されていること、を特徴とするレンズ鏡筒(100)である。
請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記載のレンズ鏡筒(100)であって、前記径方向位置調整用マグネット(10)と前記第3マグネットとは、光軸を中心とした周方向において3箇所に均等に配置されていること、を特徴とするレンズ鏡筒(100)である。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒(100)であって、前記絞りユニット(3)の外周側、または前記保持枠(2)における前記外周側に対向する部分の少なくとも1方には、緩衝部材が配置されていること、を特徴とするレンズ鏡筒(100)である。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒(100)であって、前記絞りユニット(3)は、通信部を有し、無線によって駆動信号が伝達されること、を特徴とするレンズ鏡筒(100)である。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒(100)を備える撮像装置(101)である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、絞りユニットから発生した音の、他部材への伝達を低減可能なレンズ鏡筒を提供することできる。
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。なお、以下に示す各図には、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸Aを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラの位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をXプラス方向とする。また、正位置において上側に向かう方向をYプラス方向とする。さらに、正位置において被写体に向かう方向をZプラス方向とする。
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。なお、以下に示す各図には、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸Aを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラの位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をXプラス方向とする。また、正位置において上側に向かう方向をYプラス方向とする。さらに、正位置において被写体に向かう方向をZプラス方向とする。
図1は、第1実施形態のレンズ鏡筒100を含むカメラ101を示す斜視図である。カメラ101は、カメラ本体102に対してレンズ鏡筒100が着脱可能に装着される撮像装置である。本実施形態では、カメラ本体102に対して着脱可能な交換レンズ鏡筒100について説明するが、これに限定されず、レンズ鏡筒100は非着脱式で(カメラと一体化されたレンズ)あってもよい。
図2は、レンズ鏡筒100の部分断面図、図3は、図2のレンズ鏡筒100をIII−III線に沿って切断した断面図である。なお、図3は図2を縮小表示したものである。レンズ鏡筒100は、円筒形の鏡筒本体1を備えており、その内側に保持枠2及び絞りユニット3が配置されている。
絞りユニット3は、複数枚の絞り羽根3aと、その絞り羽根3aを収容する羽根収納部3bと、羽根収納部3bの径方向外側に設けられた外周部3cとを備える。外周部3cにおける図中Yプラス方向には、X方向に長い略楕円環形状に形成されたボイスコイル4が配置されている。また、外周部3c上において、光軸Aに対してボイスコイル4と径方向反対側の部分には、ほぼ矩形の永久磁石である絞りユニット3側の光軸方向位置調整用マグネット5が設けられている。
保持枠2は、絞りユニット3の外周部3cの外周側を包囲するとともに鏡筒本体1の内周面に沿って延びる外側円筒部2a、外側円筒部2aの像側(Zマイナス側)端部から径方向の内側に延びる後側円環部2b、及び外側円筒部2aの被写体側(Zプラス側)端部から径方向の内側に延びる前側円環部2cとを備える。
後側円環部2bにおけるYプラス側には、上述のボイスコイル4と対向する永久磁石であるボイスコイル用マグネット6及びヨーク9aが配置されている。また、前側円環部2cにおけるYプラス側には、ボイスコイル4と対向するヨーク9bが配置されている。ボイスコイル4、ボイスコイル用マグネット6、ヨーク9a,9bによって、ボイスコイルモータ(以下、VCMという)が構成されている。このVCMによって、絞りユニット3は、Y方向に駆動される。
また、保持枠2における、ボイスコイル用マグネット6と径方向に対向する部分には、枠側第1マグネット7が配置されている。そして、絞り側光軸方向位置調整用マグネット5を挟むようにして前側円環部2cにおける枠側第1マグネット7と対向する位置には、枠側第2マグネット8が配置されている。これらの、枠側第1マグネット7及び枠側第2マグネット8は、永久磁石であり、絞り側光軸方向位置調整用マグネット5の対向する側面の極性と反対の極性を有する。これらの枠側第1マグネット7,絞り側光軸方向位置調整用マグネット5,枠側第2マグネット8により、絞りユニット3は保持枠2と光軸方向において接触しないように、光軸方向に浮遊した状態で保持されている。
保持枠2の外側円筒部2aの内面には、3個の緩衝材12が離間して取り付けられている。緩衝材12は、絞りユニット3と保持枠2との衝突を緩衝する。また、羽根収納部3bのZマイナス側の側面には通信部13が取り付けられている。この通信部13により絞りユニット3の駆動信号等が図示しない制御部より無線で伝達されるようになっている。また、絞りユニット3には、絞り羽根3aを駆動するためのアクチュエータ(ex.ステッピングモータ)と、それを制御する制御部とを備えた羽根駆動部14が設けられている。羽根駆動部14は、通信部13を介して給電され、且つ通信部13を介して受信された駆動信号に基づき、羽根3aを駆動する。
カメラが撮影準備状態及び撮影動作状態にあるときに、VCMのボイスコイル4は通電されるように構成されている。撮影時に絞りを駆動するときは、もちろん、撮影前の準備動作としての測光動作や、AF検知及びAF駆動時などのとき、及び実際に撮影動作を行っているときなど、絞りが機能している必要があるときには、ボイスコイル4を通電状態にしておく。一例としてカメラの電源スイッチがONされて、且つ非撮影状態でないとき(カメラが再生モードや、メニュー画面による設定モード等でないとき)には、ボイスコイルに通電する。
通信部13を介してVCMのボイスコイル4に電流を流すと、ボイスコイル4は、図2においてY方向に力を受けて、絞りユニット3が同方向に駆動される。この駆動により、絞りユニット3は保持枠2に対してY方向において非接触状態、すなわち浮遊した状態で保持される。一方、絞り側光軸方向位置調整用マグネット5、枠側第1マグネット7及び枠側第2マグネット8との相互作用により、絞りユニット3はZ方向においても非接触状態、すなわち浮遊した状態で保持される。
なお、VCMのボイスコイル4が通電されていないときには、絞りユニット3は、3コの緩衝材12のうちのいずれか2つへの接触支持を介して保持枠2に支持されることになる。
通信部13を介してVCMのボイスコイル4に電流を流すと、ボイスコイル4は、図2においてY方向に力を受けて、絞りユニット3が同方向に駆動される。この駆動により、絞りユニット3は保持枠2に対してY方向において非接触状態、すなわち浮遊した状態で保持される。一方、絞り側光軸方向位置調整用マグネット5、枠側第1マグネット7及び枠側第2マグネット8との相互作用により、絞りユニット3はZ方向においても非接触状態、すなわち浮遊した状態で保持される。
なお、VCMのボイスコイル4が通電されていないときには、絞りユニット3は、3コの緩衝材12のうちのいずれか2つへの接触支持を介して保持枠2に支持されることになる。
以上、本実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)絞りユニット3は、鏡筒本体1に対して固定された保持枠2に対して非接触状態で保持されているので、絞りユニットの絞り羽根3aが擦れること等から発生した音や、絞り羽根を駆動するアクチュエータの動作音がレンズ鏡筒100の外部に伝達されることを防止することができる。
(2)絞りユニット3の非接触保持を、絞りユニット3の径方向位置調節についてはボイスコイルモータVCMにより行い、光軸方向位置調節については永久磁石により行っているため、非接触保持の構造に要するスペースを小さくすることができる。
(3)3個の緩衝材12が周方向に離間して配置されているので、衝撃を和らげることができる。
(4)絞りユニット3に通信部13を設け、無線により絞りユニット3を制御するので、配線を伝わる振動による騒音を防止することができる。
(1)絞りユニット3は、鏡筒本体1に対して固定された保持枠2に対して非接触状態で保持されているので、絞りユニットの絞り羽根3aが擦れること等から発生した音や、絞り羽根を駆動するアクチュエータの動作音がレンズ鏡筒100の外部に伝達されることを防止することができる。
(2)絞りユニット3の非接触保持を、絞りユニット3の径方向位置調節についてはボイスコイルモータVCMにより行い、光軸方向位置調節については永久磁石により行っているため、非接触保持の構造に要するスペースを小さくすることができる。
(3)3個の緩衝材12が周方向に離間して配置されているので、衝撃を和らげることができる。
(4)絞りユニット3に通信部13を設け、無線により絞りユニット3を制御するので、配線を伝わる振動による騒音を防止することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図4は本発明の第2実施形態に係るレンズ鏡筒200の部分断面図、図5は、図4のレンズ鏡筒200をV−V線に沿って切断した断面図である。第2実施形態において、上述した第1実施形態と同一または類似の部材については、同一番号を付して説明は省略する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図4は本発明の第2実施形態に係るレンズ鏡筒200の部分断面図、図5は、図4のレンズ鏡筒200をV−V線に沿って切断した断面図である。第2実施形態において、上述した第1実施形態と同一または類似の部材については、同一番号を付して説明は省略する。
第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、絞りユニット3のY方向の位置調整は、VCMを使用するのではなく、対となって配置された永久磁石である絞り側径方向位置調整用マグネット10,枠側第3マグネット11を使用する点である。
絞り側径方向位置調整用マグネット10は、絞りユニット3の外周部3cに設けられており、枠側第3マグネット11は、保持枠2の外側円筒部2aの内面に絞り側径方向位置調整用マグネット10と対向するように取り付けられている。絞り側径方向位置調整用マグネット10,枠側第3マグネット11は、図4に示すように円周方向に均等に離間して3対設けられており、各対の絞り側径方向位置調整用マグネット10,枠側第3マグネット11の対向する側面は同一の極性となるように配置されている。
本実施形態によると、絞りユニット3は、径方向については絞り側径方向位置調整用マグネット10,枠側第3マグネット11の反発作用によって光軸A上に非接触、すなわち浮遊した状態で保持され、光軸A方向については絞り側光軸方向位置調整用マグネット5,枠側第1マグネット7,枠側第2マグネット8の反発作用によって非接触、すなわち浮遊した状態で保持される。
以上、第2実施形態によると、第1実施形態の効果に加え、以下の効果を有する。
(1)絞りユニット3の径方向位置調節についても永久磁石である絞り側径方向位置調整用マグネット10,枠側第3マグネット11で行っているので、非接触保持の構造に要するスペースをさらに小さくするとともにさらに安価にレンズ鏡筒100を提供することができる。
(2)絞りユニット3の径方向位置調節は、3対の絞り側径方向位置調整用マグネット10及び枠側第3マグネット11を周方向に均等に配置して行っているので、絞りユニット3の中心を精度良く光軸に整合させることができる。
(1)絞りユニット3の径方向位置調節についても永久磁石である絞り側径方向位置調整用マグネット10,枠側第3マグネット11で行っているので、非接触保持の構造に要するスペースをさらに小さくするとともにさらに安価にレンズ鏡筒100を提供することができる。
(2)絞りユニット3の径方向位置調節は、3対の絞り側径方向位置調整用マグネット10及び枠側第3マグネット11を周方向に均等に配置して行っているので、絞りユニット3の中心を精度良く光軸に整合させることができる。
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)上述の実施形態では、保持枠2の前側円環部2c及び後側円環部2bは環状の円板である。しかし、これに限らず、前側円環部2c及び後側円環部材2bは、マグネット等を保持するために必要な部分を鏡筒本体1から径方向の内側に延ばした形で形成してもよい。
(2)また、第1実施形態では、緩衝材12は保持枠2の外側円筒部2aに設けられているが、絞りユニット3の外周部3cに設けられていても、或いは両者に設けられていてもよい。
(3)上述の実施形態は、羽根収納部3bのZマイナス側の側面に通信部13が設けられているが、これに限らず、例えば電気配線を介して、絞りユニット3に駆動信号を伝達するようにすることもできる。この場合、電気配線は、音が伝達しにくいように、弛ませて配線することが好ましい。
(4)第1実施形態で、1つのVCMが配置されているが、これに限らず、図6に示すようにX方向とY方向との2方向を調整するように、2つのVCMを配置してもよい。X方向とY方向との2方向に設けることにより、絞りユニット3の保持枠2に対する、より正確な保持が可能となり、両者の接触の可能性がさらに低減される。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)上述の実施形態では、保持枠2の前側円環部2c及び後側円環部2bは環状の円板である。しかし、これに限らず、前側円環部2c及び後側円環部材2bは、マグネット等を保持するために必要な部分を鏡筒本体1から径方向の内側に延ばした形で形成してもよい。
(2)また、第1実施形態では、緩衝材12は保持枠2の外側円筒部2aに設けられているが、絞りユニット3の外周部3cに設けられていても、或いは両者に設けられていてもよい。
(3)上述の実施形態は、羽根収納部3bのZマイナス側の側面に通信部13が設けられているが、これに限らず、例えば電気配線を介して、絞りユニット3に駆動信号を伝達するようにすることもできる。この場合、電気配線は、音が伝達しにくいように、弛ませて配線することが好ましい。
(4)第1実施形態で、1つのVCMが配置されているが、これに限らず、図6に示すようにX方向とY方向との2方向を調整するように、2つのVCMを配置してもよい。X方向とY方向との2方向に設けることにより、絞りユニット3の保持枠2に対する、より正確な保持が可能となり、両者の接触の可能性がさらに低減される。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1:筐体本体、2:保持枠、3:絞りユニット、4:ボイスコイル、5:絞り側光軸方向位置調整用マグネット、6:ボイスコイル用マグネット、7:枠側第1マグネット、8:枠側第2マグネット、10:絞り側径方向位置調整用マグネット、11:枠側第3マグネット、100,200:レンズ鏡筒、101:カメラ
Claims (10)
- 鏡筒本体に対して固定された保持枠と、
被写体光の光量を制御する絞りユニットと、を備え、
前記絞りユニットが、前記保持枠に対して非接触状態で保持されていること、
を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1に記載のレンズ鏡筒であって、
前記絞りユニットには、ボイスコイル及び光軸方向位置調整用マグネットが設けられ、
前記保持枠には、前記ボイスコイルと光軸方向において対向配置されたボイスコイル用マグネットと、前記光軸方向位置調整用マグネットを光軸方向において挟むようにして対向配置された第1マグネット及び第2マグネットとが設けられていること、
を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項2に記載のレンズ鏡筒であって、
前記保持枠は、前記絞りユニットの外周側、及び光軸方向の一側及び他側を包囲し、
前記ボイスコイル用マグネット及び前記第1マグネットは、前記保持枠における前記一側を包囲する部分に配置され、
前記第2マグネットは、前記保持枠における前記他側を包囲する部分に配置されていること、
を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項2または3に記載のレンズ鏡筒であって、
前記ボイスコイル及び前記ボイスコイル用マグネットは、光軸と垂直な面内における光軸を交点とした互いに直交する2直線上に1対ずつ設けられていること、
を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1に記載のレンズ鏡筒であって、
前記絞りユニットには、径方向位置調整用マグネット及び光軸方向位置調整用マグネットが設けられ、
前記保持枠には、前記径方向位置調整用マグネットと径方向において対向配置された第3マグネットと、前記光軸方向位置調整用マグネットを光軸方向において挟むようにして対向配置された第1マグネット及び第2マグネットと、が設けられていること、
を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項5に記載のレンズ鏡筒であって、
前記保持枠は、前記絞りユニットの外周側、及び前記絞りユニットの光軸方向における一側及び他側を包囲し、
前記枠側第1マグネットは前記保持枠における、前記一側を包囲する部分に配置され、
前記枠側第2マグネットは前記保持枠における、前記他側を包囲する部分に配置され、
前記枠側第3マグネットは前記保持枠における、前記外周側を包囲する部分に配置されていること、
を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項5または6に記載のレンズ鏡筒であって、
前記径方向位置調整用マグネットと前記第3マグネットとは、光軸を中心とした周方向において3箇所に均等に配置されていること、
を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒であって、
前記絞りユニットの外周側、または前記保持枠における前記外周側に対向する部分の少なくとも1方には、緩衝部材が配置されていること、
を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒であって、
前記絞りユニットは、通信部を有し、無線によって駆動信号が伝達されること、
を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1〜9のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を備える撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008257235A JP2010085897A (ja) | 2008-10-02 | 2008-10-02 | レンズ鏡筒及び撮像装置 |
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Cited By (2)
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JP5889385B1 (ja) * | 2014-11-21 | 2016-03-22 | オリンパス株式会社 | レンズ鏡筒 |
JP2017513193A (ja) * | 2014-04-02 | 2017-05-25 | フィリップス ライティング ホールディング ビー ヴィ | 反射要素を備えた照明ユニット |
-
2008
- 2008-10-02 JP JP2008257235A patent/JP2010085897A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017513193A (ja) * | 2014-04-02 | 2017-05-25 | フィリップス ライティング ホールディング ビー ヴィ | 反射要素を備えた照明ユニット |
JP5889385B1 (ja) * | 2014-11-21 | 2016-03-22 | オリンパス株式会社 | レンズ鏡筒 |
JP2016099523A (ja) * | 2014-11-21 | 2016-05-30 | オリンパス株式会社 | レンズ鏡筒 |
US9733449B2 (en) | 2014-11-21 | 2017-08-15 | Olympus Corporation | Lens barrel |
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