JP2010084938A - 自転車用に適したクラッチ機構 - Google Patents

Abstract

【課題】作動が的確で、軽量な自転車用クラッチを提供する。
【解決手段】一方の軸７に取付けられた一方のディスク１と、他方の軸８に取付けられた他方のディスク２とがあり、一方のディスク１の周辺部には複数個の係合突子を設け、係合突子に係合する係合受部が他方のディスク２に設けられると共に、一方の軸７の端部はその軸芯部分は中空とし、この中空の部分に、他方のディスク２の中心から一方のディスク１の中心部分を貫通して突設された係合桿を遊嵌し、且つ係合桿から突設の係合子４を案内する案内孔１０を、一方のディスク１から一方の軸７を包むように突設した管体に設ける。
【選択図】図１

Description

発明の詳細な説明

産業上の利用分野

本発明は、例えば、本発明者が考案し出願した意願２００８−１８３３６号に係る、自転車に取り付けて使用することが好ましいクラッチ機構に関するものである。

クラッチは比較的大型の装置に使用されるものであって、自転車のような比較的小型の装置には使用された例は知らない。自転車は大重量の物を運ぶものではなかったことも、「クラッチ不使用」と云うことの一原因であろう。
本発明者の前記意願２００８−１８３３６号に係る自転車は、その願書中の〔意匠に係る物品の説明〕に記載の通り「小荷物や商品配送などのための三輪自転車」で比較的大重量の物を運ぶものであって、クラッチを使用することが好ましいとせられるのである。

依って、本発明者は下記の本発明をしたのである。
記
一方の軸（７）に取付けられた一方のディスク（１）と、他方の軸（８）に取付けられた他方のディスク（２）とがあり、前記一方のディスク（１）の周辺部には複数個の係合突子（９）を設け、該係合突子（９）に係合する係合受部（６）が前記他方のディスク（２）に設けられると共に、前記一方の軸（７）の端部はその軸芯部分は中空にし、この中空の部分に、前記他方のディスク（２）の中心から前記一方のディスク（１）の中心部分を貫通して突設された係合桿（５）を遊嵌し、且つ該係合桿から突設の係合子（４）を案内する案内孔（１０）を、前記一方のディスク（１）から前記一方の軸（７）を包むように突設した管体（１１）に設けるに当り、前記一方の軸（７）が回転し始めた時に、係合子（４）が斜め方向に案内方向に案内することで（図１の状態から図２の状態になる、即ち）前記他方のディスク（２）が、前記一方のディスク（１）の方に移動し、両者を密着せしめるようにしたクラッチ機構
而して、該クラッチ装置を装備する三輪自転車には、図１に図示の通り、バッテリ（１２）、モータ（１３）を駆動補助器として設置する。

作用

上記のような構成によれば、クラッチとしての作動が適確で、この適確性は、前記一方の軸（７）に相当に大きな応力が加えられると軽減することはなく、しかも比較的に軽量であって、自転車の駆動部分に使用されるのに適切である。而して、バッテリ（１２）、モータ（１３）は、実用上、極めて有用である。

以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。
図１は、一方のディスク１と、他方のディスク２とが離れている状態での斜面図であり、図２は２個のディスク１，２が密着している状態での斜面図である。図３は駆動関係を図示した線図である。

図中、３は本発明のクラッチを使用する自転車であって、実施例として本発明者の出願に係る意願２００８−１８３３６号の意匠に係る自転車が例示される。７は、前記一方のディスク１に取り付けられた入力軸（一方の軸）であって、該一方の軸７の端部はその軸芯部分は中空にし、この中空の部分に、前記他方のディスク２の中心から前記一方のディスク１の中心部分の空洞を貫通して突設された係合桿（図示せず）を遊嵌する。４は該係合桿から突設された係合子であって、該係合子４を案内する案内孔１０を、前記一方のディスク１から前記一方の軸７を包むように突設した管体１１に設けるに当り、前記一方の軸７が回転し始めた時に係合子４が斜め方向に案内方向に案内されることで、前記他方のディスク２が、前記一方のディスク１の方に移転し、両者を密着せしめるようにする。

発明の効果

本発明は、前述の構成であって、クラッチとして優れているだけでなく、特に自転車用に適すると云う効果を有するものである。

は、一方のディスクと、他方のディスクとが離れている状態での本発明装置の斜面図であり、 は同上の２個のディスクが密着している状態での斜面図であり、 は本発明装置が装着される自転車における動力伝達関係を図示した動力系統図である。 は本発明者の出願に係る意願２００８−１８３３６号の意匠に係る自転車の側面図である。

符号の説明

１…一方のディスク
２…他方のディスク
３…自転車（本発明者の出願に係る意願２００８−１８３３６号）
４…係合子
７…一方の軸
８…他方の軸
９…係合突子
１０…案内孔
１１…管体
１２…バッテリ（電池）
１３…モータ（電動機）
１４…チェーン
１５…チェーン
１６…スプロケット（鎖歯車）
１７…ペタル

Claims (3)

1. 一方の軸（７）に取付けられた一方のディスク（１）と、他方の軸（８）に取付けられた他方のディスク（２）とがあり、前記一方のディスク（１）の周辺部には複数個の係合突子（９）を設け、該係合突子（９）に係合する係合受部（６）が前記他方のディスク（２）に設けられると共に、前記一方の軸（７）の端部はその軸芯部分は中空とし、この中空の部分に、前記他方のディスク（２）の中心から前記一方のディスク（１）の中心部分を貫通して突設された係合桿（５）を遊嵌し、且つ該係合（５）の係合子（４）を案内する案内孔（１０）を、前記一方のディスク（１）から前記一方の軸（７）を包むように突設した管体（１１）に設けるに当り、前記一方の軸（７）が回転し始めた時に係合子（４）が斜め方向に案内方向に案内することで前記他方のディスク（２）が、前記一方のディスク（１）の方に移動し、両者を密着せしめるようにしたクラッチ機構
2. 前記請求項１に記載のクラッチが装備される三輪自転車が駆動補助器としてバッテリを設備するものであることを特徴とするクラッチ機構
3. 前記請求項１に記載のクラッチが装備される三輪自転車が駆動補助機としてモータを設備するものであることを特徴とするクラッチ機構

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