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JP2010081420A - 車載用通信線の故障モード特定装置 - Google Patents

車載用通信線の故障モード特定装置 Download PDF

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JP2010081420A
JP2010081420A JP2008249006A JP2008249006A JP2010081420A JP 2010081420 A JP2010081420 A JP 2010081420A JP 2008249006 A JP2008249006 A JP 2008249006A JP 2008249006 A JP2008249006 A JP 2008249006A JP 2010081420 A JP2010081420 A JP 2010081420A
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Japan
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line
inspection
circuit
short
potential
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JP2008249006A
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Masayuki Inoue
雅之 井上
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】HighラインとLowラインとからなる2線式CAN通信線に発生するショート発生モードを特定できる故障モード特定装置を提供する。
【解決手段】2線式CAN通信線のHighラインとLowラインとにコネクタ接続される検査用のHighラインとLowラインと、該検査用のHighラインとLowラインの他端が接続される検査用抵抗回路と、該検査用抵抗回路の1カ所と接続される電位測定部と、該電位測定部と接続され、該電位測定部で測定した電位に基づいて、HighラインおよびLowラインのショート発生モードを特定する故障モード判定部とを備え、前記検査用抵抗回路は、電源供給部とグランドとを接続する回路に複数の検査用抵抗を直列に接続しており、前記検査用のHighラインおよびLowラインの他端は前記検査用抵抗の間にそれぞれ接続され、前記HighラインとLowラインとに接続された検査用抵抗に挟まれた前記検査用抵抗回路の1カ所に前記電位測定部が接続されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車載用通信線の故障モード特定装置に関し、詳しくは、自動車に搭載するCAN通信回路にショート異常が発生した場合に、ショート発生モードを特定できるようにするものである。
自動車に搭載する通信線として、プロトコルがCANである2線式の多重通信線が汎用されている。該CAN通信線は、Highライン(以下、Hラインと略す)とLowライン(以下、Lラインと略す)との2線をねじって組み合わせたツイストペア電線からなり、自動車に搭載する電子制御装置やセンサ等の電子部品に接続され、自動車内部の通信ネットワークを形成している。
従来、CAN通信線の故障診断は、CAN通信線の幹線から分岐した支線にダイアグコネクタを接続し、該ダイアグコネクタを外部ツールのダイアグ装置に接続し、ダイアグ装置とCAN通信線に接続された各ノード装置との通信を行うことで、異常が発生しているノード装置あるいは断線している通信線の特定を行っている。
しかし、CAN通信線にショートによる異常が発生した場合、CAN通信回路全体に通信異常が発生するため、ダイアグ装置による故障診断では、異常が発生しているのがノードであるか、通信線であるかの異常発生箇所を特定出来ない。かつ、ショート発生モードを特定することができない。即ち、電源線へのショートであるか、グランドへのショートであるか、HラインとLラインとのショートであるかが特定できない。
そのため、故障箇所、故障モードの特定には、テスター等を用いて各通信線を一つずつ検査する必要があり、作業性が悪く、作業に時間がかかる問題がある。
この種のCAN通信線の故障診断方法として、特開2004−252963号公報(特許文献1)が提案されている。該特許文献1では、CAN通信線のHラインとLライン間の抵抗値を測定し、この測定結果と、予め記憶した異常コードとの組み合わせにより、異常部位を特定している。
該特許文献1の故障診断方法では、CAN通信線の幹線の断線、ダイアグ装置と接続するコネクタを取り付けた支線の断線、HラインとLラインとにショートが発生した場合は検出することができるが、バッテリ電源線へのショート、グランドへのショートを検出することが出来ない。
また、特開2006−191404号公報(特許文献2)の故障検出方法では、CAN通信線のHラインおよびLラインのそれぞれの電位を測定し、この測定結果に基づいてショートが発生しているか否かを検出している。
該特許文献2では、HラインおよびLラインの2カ所の電位を測定する必要がある。また、特許文献1では検出できなかったバッテリ電源へのショート、グランドへのショートを検出することができるが、HラインとLラインとにショートが発生した場合は検出することが出来ない問題がある。
特開2004−252963号公報 特開2006−191404号公報
前記のように、従来提案されているCAN通信線の故障検出方法では、検出できるショートが限定されており、よって、ショートによる異常が発生しても、ショート発生モードを特定できない問題がある。
本発明は前記問題を解消せんとするもので、HラインとLラインを有する2線式のCAN通信線において、ショートが発生した場合に、簡単に、HラインとLラインのいずれのラインでの電線線へのショートあるいはグランドへのショートであるか、さらに、HラインとLラインとのショートであるか、いずれのショート発生モードであるかを特定できるようにすることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、ノードと接続される2線式CAN通信線にショートが発生した場合に、該ショート発生モードを特定する故障モード特定装置であって、
前記2線式CAN通信線のHighラインとLowラインとにコネクタ接続される検査用のHighラインとLowラインと、
前記検査用のHighラインとLowラインの他端が接続される検査用抵抗回路と、
前記検査用抵抗回路の1カ所と接続される電位測定部と、
前記電位測定部と接続され、該電位測定部で測定した電位に基づいて、HighラインおよびLowラインのショート発生モードを特定する故障モード判定部とを備え、
前記検査用抵抗回路は、電源供給部とグランドとを接続する回路に複数の検査用抵抗を接続しており、前記検査用のHighラインおよびLowラインの他端は前記検査用抵抗の間にそれぞれ接続され、前記HighラインとLowラインとに接続された検査用抵抗に挟まれた前記検査用抵抗回路の1カ所に前記電位測定部が接続されていることを特徴とする車載用通信線の故障モード特定装置を提供している。
本発明では、前記構成とすることで、ノードと接続したHラインとLラインとからなる2線式のCAN通信線においてショート異常が発生した場合、該ショート発生モードが、HラインとLラインとのショートか、Hライン側での電源線へのショートあるいはグランドへのショートか、あるいはLライン側での電源線へのショートあるいはグランドへのショートのいずれであるかを判定できるようにしている。
即ち、本発明の異常診断装置では、電源とグランドとを接続した検査用抵抗回路に介設した検査用抵抗の間に、それぞれHラインとLラインとを接続し、これらHラインとLラインとの接続した検査用抵抗の間の1カ所の電位を測定し、ショート発生モードに応じて測定される電位が相違することより、ショート発生モードを特定している。
このように、CAN通信線のHラインとLラインとに接続したコネクタを故障モード特定装置のコネクタと接続し、検査用抵抗回路の1カ所の電位を測定するだけで簡単にショート発生モードを特定することができる。
前記電位測定部と接続した前記故障モード判定部は、HラインとLラインとのショート、Hラインの電源線へのショート、Hラインのグランドへのショート、Lラインの電源線へのショート、Lラインのグランドへのショートをそれぞれ特定できる電位の範囲を記憶しており、前記電位測定部で測定された電位より記憶された電位の範囲を参照してショート発生モードを特定している。
前記検査用抵抗回路は直流電源供給部からグランドとの間に4つ以上の検査用抵抗を直列に介設し、前記検査用のHライン22とLライン23はいずれも隣接する検査用抵抗の間に接続していることが好ましい。
具体的には、検査用抵抗として、第1抵抗〜第4抵抗を直列に接続し、第1抵抗と第2抵抗の間にHラインを接続し、第3抵抗と第4抵抗の間にLラインを接続し、第2抵抗と第3抵抗の間の1カ所を電位測定部と接続している。
また、Hラインとの接続部を挟む第1抵抗と第2抵抗の抵抗値を相違させ、Lラインとの接続部を挟む第3抵抗と第4抵抗の抵抗値を相違させることが好ましい。
例えば、直流電源供給部から供給する電圧が12Vである場合、第1抵抗と第3抵抗の抵抗値は70Ω、第2抵抗と第4抵抗の抵抗値は23Ωとしている。
このように、検査用抵抗の抵抗値を相違させることにより、ショート発生モードに応じて測定される電位に有意の差を発生させることができる。
また、前記故障モード判定部の判定結果を表示する表示部を備え、あるいは表示部と接続する判定結果出力手段を備えている。
上述したように、本発明の故障モード特定装置では、ショート異常が発生した2線式CAN通信線をコネクタ接続するだけで、ショート発生モードを簡単に特定することができる。かつ、故障モード特定装置は、HラインとLラインとを接続する検査用抵抗回路の1ケ所の電位を測定するだけで、ショート発生モードを特定することができ、装置自体を簡単な構成とすることが出来ると共に、迅速にショート発生モードを特定することができる。
以下、本発明の故障モード測定装置の実施形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、自動車に配線する2線式多重通信回路を形成するCAN通信線1のHライン(Highライン)2とLライン(Lowライン)3とは、幹線L1をジョイントコネクタ5と接続し、該ジョイントコネクタ5内に収容した回路基板6で分岐接続し、幹線L1を複数の支線L2〜L4と分岐接続している。詳しくは、ジョイントコネクタ5のHライン用端子7とLライン用端子8に、それぞれノード9と接続した幹線L1、支線L2〜L4の端末に接続したコネクタ10内の端子(図示せず)を嵌合している。
前記幹線L1、支線L2〜L4に接続した被検査ノード9のいずれかにショート異常が発生した場合、該ショート異常が発生したノード9と接続したCAN通信線1のコネクタ10をジョイントコネクタ5から分離し、図2に示す故障モード特定装置20のコネクタ21と接続し、ショートが発生している箇所、即ち、ショート発生モードを特定している。
図2に示す故障モード特定装置20は、前記コネクタ21と一端が接続される前記検査用のHライン22と検査用のLライン23を備え、これら検査用のHライン22とLライン23の他端を検査用抵抗回路24に接続している。
前記検査用抵抗回路24は、バッテリと接続した直流電源供給部25とグランド26とを接続する回路に、直流電源供給部25側からグランド26側にかけて、第1抵抗27、第2抵抗28、第3抵抗29、第4抵抗30を順次直列に介設している。
前記検査用のHライン22は第1抵抗27と第2抵抗28の間に接続し、検査用のLライン23は第3抵抗29と第4抵抗30の間に接続している。
本実施形態では、直流電源供給部25の電圧は12Vとし、第1抵抗27と第3抵抗29の抵抗値は70Ωとし、第2抵抗28と第4抵抗30の抵抗値は23Ωとしている。
このように、抵抗値を変えているのは、ショート発生モードに応じて、後述する電位測定器32で測定される電位に大きな差異を設けるためである。
前記第2抵抗28と第3抵抗29との間の1カ所を電位測定器32と接続して電位を測定している。該電位測定器32で測定した電位を故障モード判定部34へ出力し、該故障モード判定部34でショート発生モードを特定している。該故障モード判定部34で特定したショート発生モードを故障判定結果表示部35で表示している。
前記故障モード判定部34では、HラインとLラインとのショート、Hラインの電源線へのショート、Hラインのグランドへのショート、Lラインの電源線へのショート、Lラインのグランドへのショートをそれぞれ特定できる電位範囲を記憶しており、電位測定器32で測定された電位より記憶している電位範囲を参照して、ショート発生モードを特定している。
前記記憶している電位範囲と故障モードとは、図3の表に示すように、故障モードと電位判定範囲(V)とを対応させたテーブルからなる。電位測定器32で測定された電位が、どの電位判定範囲に入るかによって、故障モードを特定している。
図3の表に示すように、測定された電位が6Vであれば、CAN通信線にはショートが発生していないと判定され、被検査ノード9内に発生したショートであると判定される。
一方、測定された電位が2.97Vであれば、電位判定範囲の1.5〜4.0の範囲内であるため、Hライン2とLライン3とのショートであると判定している。測定された電位が9.62Vであれば、電位判定範囲の8.0〜11.0の範囲内であるため、Hラインの電源線へのショートであると判定している。
このように、故障モード特定装置20では、HラインとLラインとのショート、Hラインの電源線へのショート、Hラインのグランドへのショート、Lラインの電源線へのショート、Lラインのグランドへのショートが発生した場合に、電位測定器32で測定される電位に差異が発生するように、検査用Hライン22、Lライン23を検査用抵抗回路24の第1〜第4抵抗27〜30の間に接続している。よって、電位測定器32で測定された電位によりショート発生モードを特定することができる。
前記故障モード判定部34で特定されたショート発生モードは、故障判定結果表示部35で表示し、一目でショート発生モードが分かるようにしている。
本発明は前記実施形態に限定されず、例えば、第1〜第4抵抗27〜30の抵抗値は前記に限定されず、各ショート発生モードに毎に測定される電位に差異を発生させることができれば、抵抗値を任意に設定できる。
自動車に配線する2線式のCAN通信回路の接続形態を示す斜視図である。 本発明の故障モード特定装置の構成図である。 故障モード判定部で記憶している故障モードと電位判定範囲との関係を示す表である。
符号の説明
1 CAN通信線
2 Hライン(High ライン)
3 Lライン(Low ライン)
9 ノード
10 コネクタ
20 故障モード特定装置
21 コネクタ
22 検査用のHライン
23 検査用のLライン
24 検査用抵抗回路
25 直流電源供給部
26 グランド
27〜30 第1抵抗〜第4抵抗
32 電位測定器
34 故障モード判定部
35 故障判定結果表示部

Claims (5)

  1. ノードと接続される2線式CAN通信線にショートが発生した場合に、該ショート発生モードを特定する故障モード特定装置であって、
    前記2線式CAN通信線のHighラインとLowラインとにコネクタ接続される検査用のHighラインとLowラインと、
    前記検査用のHighラインとLowラインの他端が接続される検査用抵抗回路と、
    前記検査用抵抗回路の1カ所と接続される電位測定部と、
    前記電位測定部と接続され、該電位測定部で測定した電位に基づいて、HighラインおよびLowラインのショート発生モードを特定する故障モード判定部とを備え、
    前記検査用抵抗回路は、電源供給部とグランドとを接続する回路に複数の検査用抵抗を接続しており、前記検査用のHighラインおよびLowラインの他端は前記検査用抵抗の間にそれぞれ接続され、前記HighラインとLowラインとに接続された検査用抵抗に挟まれた前記検査用抵抗回路の1カ所に前記電位測定部が接続されていることを特徴とする車載用通信線の故障モード特定装置。
  2. 前記電位測定部と接続した前記故障モード判定部は、HighラインとLowラインとのショート、Highラインの電源線へのショート、Highラインのグランドへのショート、Lowラインの電源線へのショート、Lowラインのグランドへのショートをそれぞれ特定できる電位の範囲を記憶しており、前記電位測定部で測定された電位より記憶された電位の範囲を参照してショート発生モードを特定している請求項1に記載の車載用通信線の故障モード特定装置。
  3. 前記検査用抵抗回路は直流電源供給部からグランドとの間に4つ以上の検査用抵抗を直列に介設し、前記HighラインとLowラインはいずれも隣接する検査用抵抗の間に接続している請求項1または請求項2に記載の車載用通信線の故障モード特定装置。
  4. 前記Highラインとの接続部を挟む一対の検査用抵抗の抵抗値を互いに相違させると共に、Lowラインとの接続部を挟む一対の検査用抵抗の抵抗値を互いに相違させている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車載用通信線の故障モード特定装置。
  5. 前記故障モード判定部の判定結果を表示する表示部を備え、あるいは表示部と接続する判定結果出力手段を備えている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の車載用通信線の異常診断装置。
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