JP2010077080A - ヘアトリートメント用組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】製剤安定性に優れ、滑らかな指通り感としっとり感を付与することができるとともに、香りの残香性に優れたヘアトリートメント用組成物の提供。
【解決手段】(A)ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、(B)シリコーン油、(C)非イオン界面活性剤および(D)香料を含有してなるヘアトリートメント用組成物とする。所望により、(E)トリ脂肪酸グリセリルを含有させることができる。
【選択図】なし
【解決手段】(A)ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、(B)シリコーン油、(C)非イオン界面活性剤および(D)香料を含有してなるヘアトリートメント用組成物とする。所望により、(E)トリ脂肪酸グリセリルを含有させることができる。
【選択図】なし
Description
本発明は、ヘアトリートメント用組成物に関する。
ヘアトリートメント剤には、滑らかな指通り感やしっとりとした感触を付与するといった優れたコンディショニング効果が主機能として求められている。従来より、このようなコンディショニング効果を付与する試みとしては、カチオン性界面活性剤と高級アルコールと水によってゲル状構造体を形成させることによってコンディショニング効果を付与するものが多い。また、より指通り感やしっとり感を増す目的で、シリコーン、エステル、炭化水素などの油性成分が配合されている。
これらの具体的な試みとしては、例えば、カチオン界面活性剤、高級アルコール、水膨潤粘土鉱物、シリコーンオイルを含有する水中油型毛髪化粧料(例えば、特許文献1を参照)、陽イオン性界面活性剤、高級アルコール、油性成分、水を含有する毛髪処理剤(例えば、特許文献2を参照)、多価アルコール、カチオン性界面活性剤、高級アルコールと、シリコーンを含有するするヘアーリンス組成物(例えば、特許文献3を参照)などが提案されている。
しかしながら、上記したような油性感の強いヘアトリートメント剤を用いると、著しくべたつき感が生じるといった問題がある。加えて、油性成分を高配合すると、極端な場合、仕上がりが悪くなるといった問題もある。
一方、近年、煙草の煙などの外的臭や頭皮汚れなどの内的臭による毛髪の臭いを防ぐために、毛髪に香りを付与することが好まれる傾向にある。通常、ヘアトリートメント剤には、原料臭を抑制する観点、並びに、購入者の嗜好性の観点から、種々の香りが付されているが、これら香りは、塗布時の香気はあるものの、短時間で香料成分が揮散してしまい、香りの残香性に劣るといった問題がある。
このような問題を解決するために、頭髪の悪臭をマスキングする試みがなされている。例えば、特定の構造を有する香料を含有してなる頭髪化粧料用のマスキング組成物(例えば、特許文献4を参照)などが提案されている。しかしながら、これら試みに拠って悪臭をマスキングすることはできるものの、香料成分自体を高配合しなければならず、製剤安定性に劣るといった問題がある。加えて、これら試みは、悪臭を香料によってマスキングする技術であって、香料の残香性を高める技術ではない。
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、製剤安定性に優れ、滑らかな指通り感としっとり感を付与することができるとともに、香りの残香性に優れたヘアトリートメント用組成物を提供することを課題とする。
即ち、本発明は、
〔1〕(A)ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、(B)シリコーン油、(C)非イオン界面活性剤および(D)香料を含有してなるヘアトリートメント用組成物、
〔2〕更に、(E)トリ脂肪酸グリセリルを含有してなる前記〔1〕に記載のヘアトリートメント用組成物、
〔3〕一剤式であることを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載のヘアトリートメント用組成物、並びに
〔4〕洗い流さないことを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕の何れかに記載のヘアトリートメント用組成物
に関する。
〔1〕(A)ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、(B)シリコーン油、(C)非イオン界面活性剤および(D)香料を含有してなるヘアトリートメント用組成物、
〔2〕更に、(E)トリ脂肪酸グリセリルを含有してなる前記〔1〕に記載のヘアトリートメント用組成物、
〔3〕一剤式であることを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載のヘアトリートメント用組成物、並びに
〔4〕洗い流さないことを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕の何れかに記載のヘアトリートメント用組成物
に関する。
本発明のヘアトリートメント用組成物は、製剤安定性に優れ、滑らかな指通り感としっとり感を付与することができるとともに、香りの残香性、所謂、香気のロングラスティング効果に格段に優れた効果を奏する。
本発明のヘアトリートメント用組成物は、(A)ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、(B)シリコーン油、(C)非イオン界面活性剤および(D)香料を含有してなる。
(A)成分の重合される酸化プロピレンの付加モル数は特に限定されないが、3〜30が好ましく、より好ましく6〜20はである。(A)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、優れたコンディショニング効果を付与する観点および香気のロングラスティング効果の観点から、組成物中、0.5重量%以上が好ましく、より好ましくは1重量%以上である。また、使用感の観点から、10重量%以下が好ましく、より好ましくは5重量%以下である。これらの観点から、(A)成分の含有量は、好ましくは0.5〜10重量%、より好ましくは1〜5重量%である。
(B)成分のシリコーン油としては、例えば、鎖状シリコーン、環状シリコーン;アミノ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーンなどの変性シリコーンなどが挙げられる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。好適な(B)成分としては、優れたコンディショニング効果を付与する観点から、鎖状シリコーン、アミノ変性シリコーンを用いることが好ましい。
具体的な鎖状シリコーンとしては、例えば、メチルポリシロキサン、平均重合度が650〜7000である高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチコノールなどを例示することができる。
また、アミノ変性シリコーンとしては、例えば、アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、などを例示することができる。
(B)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、優れたコンディショニング効果を付与する観点から、組成物中、0.1重量%以上が好ましく、より好ましくは0.5重量%以上である。また、使用感の観点から、10重量%以下が好ましく、より好ましくは5重量%以下である。これらの観点から、(B)成分の含有量は、好ましくは0.1〜10重量%、より好ましくは0.5〜5重量%である。
(C)成分の非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物などの脂肪酸エステル型非イオン界面活性剤の他、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリンなどが挙げられる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
グリセリン脂肪酸エステルとしては、本発明においては、グリセリン脂肪酸エステルおよびポリグリセリン脂肪酸エステルのいずれをも意味し、具体的には、モノカプリル酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノラウリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノエルカ酸グリセリル、セスキオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、ジアラキン酸グリセリルなどのグリセリン脂肪酸エステル;モノカプリル酸ジグリセリル、モノカプリル酸デカグリセリル、モノカプリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ポリ(4〜10)グリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、セスキオレイン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、ジステアリン酸ポリ(6〜10)グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリステアリン酸ポリ(10)グリセリルなどの上記したグリセリン脂肪酸エステルの重合度2〜10のポリグリセリン脂肪酸エステルを例示することができる。また、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物としては、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリルなどを例示することができる。
ポリアルキレングリコール脂肪酸エステルとしては、例えば、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコールなどのポリエチレングリコール脂肪酸エステル;モノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸プロピレングリコールなどのプロピレングリコール脂肪酸エステルなどを例示することができる。
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステルを例示することができる。また、ソルビタン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物としては、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどを例示することができる。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの具体例としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシプロピレンイソセチルエーテル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシプロピレンオレイルエーテルなどを例示することができる。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルの具体例としては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテルなどを例示することができる。
(C)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、製剤安定性の観点から、組成物中、0.1重量%以上が好ましく、より好ましくは0.5重量%以上である。また、使用感の観点から、10重量%以下が好ましく、より好ましくは5重量%以下である。これらの観点から、(C)成分の含有量は、好ましくは0.1〜10重量%、より好ましくは0.5〜5重量%である。
(D)成分の香料としては、通常、ヘアトリートメント用組成物に使用されているものであれば特に限定されない。かかる香料としては、例えば、合成ムスク類、炭化水素類、アルコール類、フェノール類、アルデヒド類、アセタール類、ケトン類、ケタール類、エステル類、エーテル類、酸類、ラクトン類、含窒素化合物、含硫黄化合物、含ハロゲン化合物などの有機合成反応により製造される合成香料;天然の動植物を起源とする天然香料;天然香料から分留などにより分離される単離香料などを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。本発明においては、2種以上の香料を適宜組み合わせ、購買者の嗜好性に合致した調合香料を用いることが好ましい。
(D)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、香気のロングラスティング効果の観点から、組成物中、0.05重量%以上が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上である。また、製剤安定性の観点から、2重量%以下が好ましく、より好ましくは1重量%以下である。これらの観点から、(D)成分の含有量は、好ましくは0.05〜2重量%、より好ましくは0.1〜1重量%である。
本発明のヘアトリートメント用組成物には、優れたコンディショニング効果を更に向上させる観点から、更に(E)トリ脂肪酸グリセリルを含有させることができる。(E)成分を構成する脂肪酸としては、飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸の何れをも用いることができる。(E)成分の具体例としては、例えば、トリカプリル酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリルなどを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
(E)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、コンディショニング効果を更に向上させる観点から、組成物中、0.05重量%以上が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上である。また、使用感の観点から、5重量%以下が好ましく、より好ましくは3重量%以下である。これらの観点から、(E)成分の含有量は、好ましくは0.05〜5重量%、より好ましくは0.1〜3重量%である。
また、本発明のヘアトリートメント用組成物には、使用感の観点から、多価アルコールを含有させることができる。用いられる多価アルコールとしては、例えば、グリコール類、グリセリン類などが挙げられる。具体的なグリコール類としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオールなどを例示することができる。また、グリセリン類としては、例えば、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンなどを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
多価アルコールの含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、使用感の観点から、組成物中、0.5〜10重量%が好ましく、より好ましくは1〜5重量%である。
更に、本発明のヘアトリートメント用組成物には、毛髪からの垂れ落ちを抑制する観点から、増粘性高分子を含有させることができる。用いられる増粘性高分子としては、例えば、水溶性を有する天然高分子、半合成高分子、合成高分子などが挙げられる。具体的には、アラビアゴム、トラガントガム、グアガム、ローカストビーンガム、カラヤガム、アイリスモス、クインスシード、ゼラチン、セラック、ロジン、カゼインなどの天然高分子;カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセロース、アルギン酸ナトリウム、エステルガム、ニトロセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、結晶セルロースなどの半合成高分子;ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリビニルメチルセルロース、ポリアミド樹脂などの合成高分子などを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
尚、増粘性高分子としてカルボキシビニルポリマーやアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体を用いる場合は、通常、塩基性物質で中和して用いられる。塩基性物質としては、例えば、トリエタノールアミン、モノエタノールアミンなどのアルカノールアミン類、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基、アルギニンなどの塩基性アミノ酸などが例示される。また、塩基性物質の添加量は、カルボキシビニルポリマーやアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体を中和するのに充分な量であり、これら成分の種類や使用量に応じて適宜配合すればよい。
増粘性高分子の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、垂れ落ちを抑制する観点から、組成物中、0.1〜0.5重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜0.3重量%である。
本発明のヘアトリートメント用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、上記した成分の他に通常化粧品に用いられる成分を目的に応じて適宜配合することができる。例えば、カチオン性高分子、動植物由来油脂、動植物由来抽出エキス、紫外線吸収剤、金属封鎖剤、ビタミン類、酸化防止剤、防腐・殺菌剤、抗炎症剤、抗フケ剤、着色剤、増粘剤、清涼剤、皮膜形成剤、pH調整剤、精製水などを例示することができる。
本発明のヘアトリートメント用組成物は、一剤式の組成物であっても、又は、二剤式の組成物であっても、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、持続に優れたコンディショニング効果を手軽に付与することができる観点から、一剤式の組成物であることが好ましい。尚、ヘアトリートメント用組成物を製造する場合、前記各構成成分を混合し、公知の方法、例えば、ディスパーミルで攪拌することにより製造することができる。
尚、本発明のヘアトリートメント用組成物は、液状、ジェル状、乳液状、クリーム状、ワックス状などの種々の剤型に適用することができる。中でも、毛髪からの垂れ落ちがなく、延展性に優れることから、ジェル状、乳液状、クリーム状とすることが好ましい。
また、使用方法としては、特に限定されないが、例えば、通常のドライ毛に塗布する方法、若しくは、シャンプー後のウェット毛をタオルなどにより乾燥したタオルドライ毛又はハーフドライ毛に塗布する方法などを例示することができる。塗布後は洗い流しを行っても行わなくても特に限定されないが、優れたコンディショニング効果を付与する観点および香気のロングラスティング効果の観点から、洗い流しを行わない方がより好ましい。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、配合量は、特記しない限り「重量%」を表す。また、表中、POEはポリオキシエチレンの略、POPはポリオキシプロピレンの略であり、POE、POPの付加モル数は括弧内に表記する。
(試料の調製1)
表1および表2に記した組成に従い、実施例1〜5および比較例1〜5のヘアトリートメント用組成物を常法に準じてそれぞれ調製し、下記評価に供した。結果をそれぞれ表1および表2に併記する。
表1および表2に記した組成に従い、実施例1〜5および比較例1〜5のヘアトリートメント用組成物を常法に準じてそれぞれ調製し、下記評価に供した。結果をそれぞれ表1および表2に併記する。
(試験例1:製剤安定性の評価)
各実施例および各比較例で得られた試料を、100mL容の広口容器に充填し、室温下でそれぞれ1週間保管後、製剤の状態(均一状態)を目視観察して以下の評価基準に従って評価した。尚、室温下とは、1〜30℃の温度条件下を表す。
各実施例および各比較例で得られた試料を、100mL容の広口容器に充填し、室温下でそれぞれ1週間保管後、製剤の状態(均一状態)を目視観察して以下の評価基準に従って評価した。尚、室温下とは、1〜30℃の温度条件下を表す。
<製剤安定性の評価基準>
○:均一に可溶化している状態である
×:成分が可溶化しておらず、不均一な状態である
○:均一に可溶化している状態である
×:成分が可溶化しておらず、不均一な状態である
(試験例2:コンディショニング効果の評価)
23℃、湿度60%の恒温恒湿下で一晩放置した毛束(長さ10cm、幅0.8cm、重量1g)に各実施例および各比較例で得られた試料1gを塗布後、女性専門パネル20名により、「指通り感」、「しっとり感」について、以下の評価基準に従って官能評価した。
23℃、湿度60%の恒温恒湿下で一晩放置した毛束(長さ10cm、幅0.8cm、重量1g)に各実施例および各比較例で得られた試料1gを塗布後、女性専門パネル20名により、「指通り感」、「しっとり感」について、以下の評価基準に従って官能評価した。
<指通り感の評価基準>
◎:20名中16名以上が滑らかな指通り感があると回答
○:20名中11〜15名が滑らかな指通り感があると回答
△:20名中6〜10名が滑らかな指通り感があると回答
×:20名中5名以下が滑らかな指通り感があると回答
◎:20名中16名以上が滑らかな指通り感があると回答
○:20名中11〜15名が滑らかな指通り感があると回答
△:20名中6〜10名が滑らかな指通り感があると回答
×:20名中5名以下が滑らかな指通り感があると回答
<しっとり感の評価基準>
◎:20名中16名以上がしっとり感があると回答
○:20名中11〜15名がしっとり感があると回答
△:20名中6〜10名がしっとり感があると回答
×:20名中5名以下がしっとり感があると回答
◎:20名中16名以上がしっとり感があると回答
○:20名中11〜15名がしっとり感があると回答
△:20名中6〜10名がしっとり感があると回答
×:20名中5名以下がしっとり感があると回答
(試験例3:香気のロングラスティング効果の評価)
23℃、湿度60%の恒温恒湿下で一晩放置した毛束(長さ10cm、幅0.8cm、重量1g)に各実施例および各比較例で得られた試料1gを塗布後、再度同条件下で3時間放置した毛束(1)と、23℃、湿度60%の恒温恒湿下で一晩放置した毛束(長さ10cm、幅0.8cm、重量1g)に各実施例および各比較例で得られた試料1gを塗布した毛束(2)を調製し、女性専門パネル20名により、毛束(1)と毛束(2)の香り立ちについて隣接比較による官能評価を行い、香気のロングラスティング効果を評価した。
23℃、湿度60%の恒温恒湿下で一晩放置した毛束(長さ10cm、幅0.8cm、重量1g)に各実施例および各比較例で得られた試料1gを塗布後、再度同条件下で3時間放置した毛束(1)と、23℃、湿度60%の恒温恒湿下で一晩放置した毛束(長さ10cm、幅0.8cm、重量1g)に各実施例および各比較例で得られた試料1gを塗布した毛束(2)を調製し、女性専門パネル20名により、毛束(1)と毛束(2)の香り立ちについて隣接比較による官能評価を行い、香気のロングラスティング効果を評価した。
<香気のロングラスティング効果の評価基準>
◎:20名中16名以上が香り立ちに差異なしと回答
○:20名中11〜15名が香り立ちに差異なしと回答
△:20名中6〜10名が香り立ちに差異なしと回答
×:20名中5名以下が香り立ちに差異なしと回答
◎:20名中16名以上が香り立ちに差異なしと回答
○:20名中11〜15名が香り立ちに差異なしと回答
△:20名中6〜10名が香り立ちに差異なしと回答
×:20名中5名以下が香り立ちに差異なしと回答
表1および表2に示された結果から、各実施例で得られたヘアトリートメント用組成物は、各比較例で得られたものと対比して、製剤安定性に優れるとともに、滑らかな指通り感としっとり感に優れていることが分かる。加えて、香気のロングラスティング効果(香りの残香性)に格段に優れた効果を奏していることが分かる。
Claims (4)
- (A)ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、(B)シリコーン油、(C)非イオン界面活性剤および(D)香料を含有してなるヘアトリートメント用組成物。
- 更に、(E)トリ脂肪酸グリセリルを含有してなる請求項1に記載のヘアトリートメント用組成物。
- 一剤式であることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘアトリートメント用組成物。
- 洗い流さないことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のヘアトリートメント用組成物。
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JP2014001146A (ja) * | 2012-06-15 | 2014-01-09 | Milbon Co Ltd | ヘアワックス |
JP2020083816A (ja) * | 2018-11-26 | 2020-06-04 | 日油株式会社 | 可溶化組成物 |
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2008
- 2008-09-26 JP JP2008248124A patent/JP2010077080A/ja active Pending
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