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JP2010074650A - 通信状況情報通知装置、通信状況情報通知方法、通信状況情報通知プログラム、アクセスポイント及び無線端末 - Google Patents

通信状況情報通知装置、通信状況情報通知方法、通信状況情報通知プログラム、アクセスポイント及び無線端末 Download PDF

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JP2010074650A JP2008241310A JP2008241310A JP2010074650A JP 2010074650 A JP2010074650 A JP 2010074650A JP 2008241310 A JP2008241310 A JP 2008241310A JP 2008241310 A JP2008241310 A JP 2008241310A JP 2010074650 A JP2010074650 A JP 2010074650A
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Masayuki Ono
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】アクセスポイントと接続前のクライアント端末に対して、当該アクセスポイントの通信状況情報としての接続数及びバックホールのスループット値を知らせるようにする。
【解決手段】本発明の通信状況情報通知装置は、1又は複数の無線端末と無線接続するアクセスポイントが、各無線端末に対して自己の通信状況情報を通知する通信状況情報通知装置であって、各無線端末との間で無線通信する無線通信手段と、現在接続している無線端末の接続数を管理する接続数管理手段と、当該アクセスポイントのバックホールのスループット値を測定するスループット値測定手段と、接続確立前の各無線端末に向けて送信するフレームに、接続数管理手段の管理する現在接続中の無線端末の接続数及びバックホールのスループット値を通信状況情報として挿入し、当該フレームを無線通信手段に送信させる送受信制御手段とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信状況情報通知装置、通信状況情報通知方法、通信状況情報通知プログラム、アクセスポイント及び無線端末に関し、例えば、無線ネットワークのアクセスポイントに接続するクライアント端末数、バックホールのスループット情報を、接続確立前のクライアント端末に通知するアクセスポイント及びクライアント端末に適用し得るものである。
近年の無線LAN技術の普及により、企業内や家庭内や屋外などにおいて、多くのユーザがクライアント端末を使用して無線通信を実現しており、無線通信を行うユーザは、快適な違和感のない環境で無線通信を行うことを強く望んでいる。
例えば、複数のアクセスポイントに接続することができる環境にクライアント端末が存在する場合、従来、クライアント端末はアクセスポイントが送出するビーコン信号の受信電界強度が大きいものを選択して接続要求を行っているが、そのアクセスポイントが必ずしも快適な無線通信を行う環境にあるとはいえない。
特許文献1には、無線LANアクセスポイントの負荷分散方式に関する技術が記載されている。特許文献1には、複数のアクセスポイントを1つのグループとする場合に、あるアクセスポイントに無線端末が接続したときや開放したときに、当該アクセスポイントが自身の接続端末数を他のアクセスポイントに報知する技術が記載されている。しかし、クライアント端末に与えることは記載されておらず、このようなアクセスポイントの情報をクライアント端末は知ることができない。
特開2004−140614号公報
上述したように、複数のアクセスポイントに接続できる環境にユーザのクライアント端末が存在する場合、このクライアント端末が比較的スループットの高いアクセスポイントを選択できるようにする、アクセスポイントを提供することが望まれる。
無線ネットワークのスループットは、例えばアクセスポイントに接続する無線端末の接続数に影響を受け得る。なぜなら、無線端末の接続数が多くなれば、その分トラフィック量も多くなり、スループットは低下すると考えられるからである。また、例えばメッシュネットワーク型無線ネットワークやマルチホップ型無線ネットワークのように、アクセスポイントのバックホール回線が無線回線である場合には、そのバックホール回線のスループットの影響も受け得る。
しかしながら、従来、クライアント端末は、接続を要求するアクセスポイントの接続数やスループットを知ることができなかった。また、たとえ、そのようなアクセスポイントの情報をクライアント端末に通知するアクセスポイントがあったとしても、それはクライアント端末との接続後であり、接続確立前にクライアント端末は認識できない。
そのため、複数のアクセスポイントと接続可能な環境にクライアント端末が存在する場合に、アクセスポイントとの接続確立前に、クライアント端末のぶら下がり数の少なく、バックホールのスループットの高いアクセスポイントに自動的に接続させるための情報を通知することができる通信状況情報通知装置、通信状況情報通知方法、通信状況情報通知プログラム、アクセスポイント及び無線端末が求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明の通信状況情報通知装置は、1又は複数の無線端末と無線接続するアクセスポイントが、各無線端末に対して自己の通信状況情報を通知する通信状況情報通知装置であって、(1)各無線端末との間で無線通信する無線通信手段と、(2)現在接続している無線端末の接続数を管理する接続数管理手段と、(3)当該アクセスポイントのバックホールのスループット値を測定するスループット値測定手段と、(4)接続確立前の各無線端末に向けて送信するフレームに、接続数管理手段の管理する現在接続中の無線端末の接続数及びバックホールのスループット値を通信状況情報として挿入し、当該フレームを無線通信手段に送信させる送受信制御手段とを有することを特徴とする。
第2の本発明の通信状況情報通知方法は、1又は複数の無線端末と無線接続するアクセスポイントが、各無線端末に対して自己の通信状況情報を通知する通信状況情報通知方法であって、アクセスポイントが、無線通信手段、接続数管理手段、スループット値測定手段及び送受信制御手段を備え、(1)無線通信手段が、各無線端末との間で無線通信する無線通信工程と、(2)接続数管理手段が、現在接続している無線端末の接続数を管理する接続数管理工程と、(3)スループット値測定手段が、当該アクセスポイントのバックホールのスループット値を測定するスループット値測定工程と、(4)送受信制御手段が、接続確立前の各無線端末に向けて送信するフレームに、接続数管理手段の管理する現在接続中の無線端末の接続数及びバックホールのスループット値を通信状況情報として挿入し、当該フレームを無線通信手段に送信させる送受信制御工程とを有することを特徴とする。
第3の本発明の通信状況情報通知プログラムは、1又は複数の無線端末と無線接続するアクセスポイントが、各無線端末に対して自己の通信状況情報を通知する通信状況情報通知プログラムであって、コンピュータを、(1)各無線端末との間で無線通信する無線通信手段、(2)現在接続している無線端末の接続数を管理する接続数管理手段、(3)当該アクセスポイントのバックホールのスループット値を測定するスループット値測定手段、(4)接続確立前の各無線端末に向けて送信するフレームに、接続数管理手段の管理する現在接続中の無線端末の接続数及びバックホールのスループット値を通信状況情報として挿入し、当該フレームを無線通信手段に送信させる送受信制御手段として機能させることを特徴とする。
第4の本発明のアクセスポイントは、1又は複数の無線端末と無線接続するアクセスポイントにおいて、第1の本発明の通信状況情報通知装置を備えることを特徴とする。
第5の本発明の無線端末は、接続確立前に送信するフレームに自己の通信状況情報を挿入して送信する複数のアクセスポイントと無線接続可能な無線端末であって、(1)各アクセスポイントとの間で無線通信を行う無線通信手段と、(2)各アクセスポイントとの接続確立前に、各アクセスポイントから受信したフレームから、当該アクセスポイントの現在接続中の無線端末の接続数及びバックホールのスループット値を通信状況情報として抽出する通信状況情報抽出手段と、(3)通信状況抽出手段により抽出された現在接続中の無線端末の接続数及びバックホールのスループット値をアクセスポイント毎に記憶する記憶手段と、(4)記憶手段に記憶されているアクセスポイント後との現在接続中の無線端末の接続数及びバックホールのスループット値から、スループットの比較的小さいアクセスポイントを接続先として選択する接続先選択手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、アクセスポイントと接続前のクライアント端末に対して、当該アクセスポイントの通信状況情報としての接続数及びバックホールのスループット値を知らせることができるので、クライアント端末は快適なアクセスポイントを選択することができる。
(A)第1の実施形態
本発明の通信状況情報通知装置、通信状況情報通知方法、通信状況情報通知プログラム、アクセスポイント及び無線端末の第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図2は、第1の実施形態の無線ネットワークの構成を示す構成図である。図2において、第1の実施形態の無線ネットワークは、複数のアクセスポイント1−1及び1−2と、クライアント端末2とを有する。
図2に示す無線ネットワークは、例えば、企業内、家庭内、屋外などのいずれにおいて構築されるものである。また、クライアント端末2が、複数のアクセスポイント1−1及び1−2と接続可能な場所に存在する。
アクセスポイント1−1及び1−2は、バックホールを介してネットワークに接続しており、自己の電波到達範囲(無線セル)内に存在するクライアント端末2の基地局である。また、アクセスポイント1−1及び1−2は、接続確立前の当該クライアント端末2に対して自己が接続しているクライアント端末の接続数及びバックホールのスループット情報を通知するものである。ここで、接続確立前とは、クライアント端末2から与えられたアソシエーション要求に対して、接続関係とを認めるアソシエーション応答をクライアント端末2に返信したまでのことをいう。
図1は、アクセスポイント1−1及び1−1の内部構成を示す内部構成図である。図1において、アクセスポイント1−1及び1−2は、送受信制御部11、NW側送受信部12、無線送受信部13、接続数管理部14、スループット測定部15、接続数管理データベース(DB)16を少なくとも有するものである。
送受信制御部11は、バックホール側とクライアント端末2との間の中継処理を行うものである。送受信制御部11は、例えばコンピュータに、この実施形態に係る処理プログラムをローディングすることにより、アクセスポイント1−1及び1−2としての機能を構築するようにしてもよい。送受信制御部11は、機能的には、図3に示すように、データ変換部111、NW側制御部112、無線制御部113を有する。
データ変換部111は、バックホール側と無線通信側との間の通信プロトコルに応じてデータ変換を行うものである。
NW制御部112は、バックホール側の通信プロトコルに応じて送受信制御を行うものである。バックホールは、有線回線としてもよいし又は無線回線としてもよい。有線回線とする場合、例えば、イーサーネット(登録商標)に応じた通信プロトコル(例えばTCP/IP)に従って、NW側制御部112は送受信制御を行う。また例えばメッシュネットワーク型無線ネットワークやマルチホップ型無線ネットワークのように、アクセスポイント間の通信を無線回線とする場合には、例えば、無線通信プロトコルに従って、NW制御部112は送受信制御を行う。なお、第1の実施形態では、バックホールが無線回線の場合を例示して説明する。
無線制御部113は、無線LANプロトコルに従って送受信制御を行うものであり、主に無線ネットワークのMAC(Medium Access Control)レイヤを制御するものである。このMACレイヤの制御としては、例えばアクセス制御やクライアント端末の認証や接続やパワーマネージメント状態管理などを送受信制御部11が行う。また、無線制御部113は、第1の実施形態では特に、接続確立前のクライアント端末2に自己のスループット情報を通知するためにMACフレームを作成するフレーム作成部114を有する。
フレーム作成部114は、接続数管理部14から現在接続中のクライアント端末の接続数とスループット測定部15からバックホールのスループット情報とを読み出し、これら現在接続中のクライアント端末の接続数及びバックホールのスループット情報をMACフレームに挿入して、無線送受信部13に無線送信させるものである。これにより、接続確立前のクライアント端末2に対して自己のスループット情報を与えることができるので、よりスループットの高いアクセスポイントとの接続をクライアント端末に促すことができる。
ここで、自己に接続しているクライアント端末の接続数及びバックホールのスループット情報を通知する方法としては、クライアント端末2からの認証要求(Probe Request)を受信した場合に、その応答信号(Probe Response)に、これらクライアント端末の接続数及びバックホールのスループット情報に挿入して返信する方法を適用できる。このとき、送受信制御部11は、クライアント端末の接続数及びバックホールのスループット情報を、MACフレームヘッダのフレーム制御(Frame Control)フィールドに挿入する。すなわち、MACフレームフォーマットを拡張して、利用されていないフィールドにこれら情報を挿入する。このとき、MACフレームフィールドの拡張に伴い、クライアント端末の接続数及びバックホールのスループット情報に挿入したことを示す識別情報(拡張子)を持たせるようにしてもよい。
また、アクセスポイント1−1及び1−2が間欠的にビーコン信号を送信するものである場合には、そのビーコン信号にこれらクライアント端末の接続数及びバックホールのスループット情報を挿入して送出する方法を適用することができる。このように、無線セルの存在を知らせるビーコン信号に、自己のクライアント端末の接続数及びバックホールのスループット情報を挿入して送信することで、ビーコン信号の受信の段階で、クライアント端末2に知らせることができる。
なお、第1の実施形態では、クライアント端末の接続数とバックホールのスループット情報との両方をMACフレームに挿入する場合を説明するが、これら情報のいずれかを挿入するようにしてもよい。
NW側送受信部12は、例えば、通信ボードや通信ソフトウェア等が該当し、送受信制御部11の制御を受けて、バックホールとの間で通信信号の送受信を行うものである。
無線送受信部13は、例えば、通信ボードや通信ソフトフェアなどが該当し、送受信制御部11の制御を受けて、自己の電波到達範囲内に存在するクライアント端末2と無線通信するものである。
接続数管理部14は、現在接続中のクライアント端末の接続数を管理するものである。クライアント端末の接続数の管理の仕方としては、接続数管理部14は、クライアント端末2との接続が確立し、クライアント端末2との通信が開始すると、そのクライアント端末2のMACアドレスと通信時刻とを対応付けた情報を接続数管理DB16に記憶する。また、接続数管理部14は、通信時刻について逐次更新する。これにより、接続数管理DB16には、それぞれのクライアント端末2の最終通信時刻を記憶できる。
また、接続数管理部14は、送受信制御部11の無線側制御部113に対して、現在接続中のクライアント端末の接続数の情報を与える。
ここで、Probe Responseに現在のクライアント端末の接続数を挿入する場合、接続数管理部14は、接続数管理DB16を参照して、クライアント端末2からProbe Requestを受信した時刻から所定の時間だけ遡った時刻までの間で、通信したクライアント端末の数を、現在接続中のクライアント端末の接続数とし、これを送受信制御部11の無線側制御部113に与える。
また、ビーコン信号に現在のクライアント端末の接続数を挿入する場合、接続数管理部14は、接続数管理DB16を参照して、ビーコン信号の送信タイミングから所定の時間だけ遡った時刻までの間で、通信したクライアント端末の数を、現在接続中のクライアント端末の接続数とし、これを送受信制御部11の無線側制御部113に与える。なお、現在接続中と所定時間については、前回のビーコン信号の送信タイミングから今回のビーコン信号の送信タイミングまでの時間とし、その時間内で通信したクライアント端末の数としてもよい。
接続数管理DB16は、現在接続中のクライアント端末2のMACアドレスと各クライアント端末2との最終通信時刻とを対応付けた情報を記憶する記憶領域である。また接続数管理DB16は、例えば24時間updateのないMACアドレスについては、自動的に消去する。これにより、記憶容量が増えるのを防ぐことができる。図4は、接続数管理DB16において管理されるフォーマットを説明する説明図である。図4に示すように、MACアドレスと最終接続タイムスタンプとを対応付けて管理する。
スループット測定部15は、無線回線であるバックホールのスループットを常時測定するものであり、その測定したスループット情報を送受信制御部11の無線側制御部113に与えるものである。スループット測定部15の測定タイミングは、バックホールのスループットを常時測定しており、所定時間内のスループット値の平均値をスループット情報として無線側制御部113に受け渡す。バックホールのスループットの測定方法については本発明の特徴は存在せず、種々の方法を広く適用することができる。
クライアント端末2は、例えば無線通信手段を有するパソコンが該当する。クライアント端末2が備える無線通信手段は、パソコンに搭載されているものであってもよいし、LANカードのように接続されることで無線通信を実現するものであってもよい。
図6は、クライアント端末2の内部構成を示す内部構成図である。図6に示すように、クライアント端末2は、無線回線を介して無線データを送受信する無線通信部21、クライアント端末2の機能を司る制御部22、記憶部23を備える。
クライアント端末2の無線通信部21は、例えばIEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11nなどの無線LANプロトコルに従った一般的な無線通信手段が該当する。
制御部22は、機能的には、無線LANのMACフレームからクライアント端末の接続数及びバックホールのスループット情報を抽出する抽出部222と、接続先を選択する接続先選択部221とを有する。
クライアント端末2の制御部22は、このような無線LANプロトコルに従って、アクセスポイント1−1及び1−2に対してProbe Requestを送信し、その応答信号であるProbe Responseを受信し、そのProbe Responseに含まれるクライアント端末の接続数及びバックホールのスループット情報に基づいて、どのアクセスポイント1−1及び1−2に対して接続要求するかを決定する接続先選択部221を有する。
なお、接続先選択部221は、ビーコン信号に各アクセスポイント1−1及び1−2のクライアント端末の接続数及びバックホールのスループット情報が含まれている場合には、ビーコン信号から抽出したクライアント端末の接続数及びバックホールのスループット情報に基づいて、どのアクセスポイント1−1及び1−2に対して接続要求するかを決定する。
この接続先の選択方法としては、各アクセスポイント1−1及び1−2が現在接続中のクライアント端末の接続数及びバックホールのスループット情報を記憶部23に記憶しておき、接続先一覧として表示されたものの中からユーザが選択する方法を適用できる。また、それぞれのアクセスポイント1−1及び1−2のクライアント端末の接続数が少ないもの、バックホールのスループット値が小さいものをクライアント端末2の接続先選択部221が自動的に選択するようにしてもよい。また、接続先選択部221が、クライアント端末の接続数とバックホールのスループット値とに基づいて、総合的な評価値を求める演算式を用いて評価値を算出し、その評価値を利用して、接続要求するアクセスポイントを選択するようにしてもよい。これにより、複数のアクセスポイント1−1及び1−2のうち、快適な通信を実現できるアクセスポイントを選択することができる。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態のアクセスポイントの接続前通知方法の動作を、図面を参照しながら説明する。
図5は、第1の実施形態のアクセスポイント1−1及び1−2における接続前通知方法の動作を示すフローチャートである。図5では、アクセスポイント1−1及び1−2がProbe Responseを用いて接続前通知を行う場合を説明する。
まず、各アクセスポイント1−1及び1−2では、無線セルに存在するクライアント端末2の送信したフレームの受信を待機する(ステップS101)。
アクセスポイント1−1及び1−2において、クライアント端末2からのフレームを受信すると(ステップS102)、送受信制御部11は、このクライアント端末2からのフレームを解析して、当該フレームがProbe Requestであるか否かを判断する(ステップS103)。
クライアント端末2からのMACフレームがProbe Requestである場合、送受信制御部11は、接続数管理部14から現在接続中のクライアント端末の接続数を読み取る。ここで、接続数管理部14は、接続数管理DB16を参照して、クライアント端末2から受信したProbe Requestの受信時刻から所定時間だけ遡った時刻までの間で、当該アクセスポイント1−1及び1−2と通信したクライアント端末の数を計算し、そのクライアント端末数を現在接続中のクライアント端末の接続数として送信制御部11に与える(ステップS104)。
また、送受信制御部11は、スループット測定部15からバックホールの平均スループット値を読み取る(ステップS105)。
そして、送受信制御部11のフレーム作成部114は、現在接続中のクライアント端末の接続数及びバックホールのスループット情報を、MACフレームヘッダのFrame Controlフィールドの中で利用していない部分に挿入して、Probe Responseを返信する(ステップS106)。
これにより、MACフレームを送信したクライアント端末2は、接続確立前に、各アクセスポイント1−1及び1−2のクライアント端末の接続数及びバックホールのスループット値を認識することができ、これらの情報から接続要求するアクセスポイント1−1及び1−2を決定することができる。
また、ステップS103において、クライアント端末2からのMACフレームがProbe Request以外のフレームであると判断すると、接続数管理部14は、当該受信したMACフレームから送信元のMACアドレスを抽出し(ステップS107)、タイムスタンプと対応付けて接続数管理DB16に保存する(ステップS108)。このとき、接続数管理DB16に当該MACアドレスが存在する場合にはタイムスタンプをUpdateし、存在しない場合にはInsertとする。
また、アクセスポイント1−1及び1−2が定期的にビーコン信号を送出する場合、MACフレームヘッダの利用していない領域に自己の現在接続中のクライアント端末の接続数及びバックホールのスループット情報を挿入して、これをビーコン信号として送出する。
次に、第1の実施形態のクライアント端末2における接続先選択処理の動作について図面を参照して説明する。
図7は、第1の実施形態のクライアント端末2における接続先選択処理の動作を示すフローチャートである。
まず、無線通信しようとするクライアント端末2は、近くに存在するアクセスポイント1−1及び1−2に対して無線LANのMACフレームを送信する(ステップS201)。このとき、クライアント端末2はタイマをスタートする(ステップS202)。
その後、アクセスポイント1−1及び1−2が送信する無線LANのMACフレームをクライアント端末2が受信する。クライアント端末2では、受信したMACフレームがProbe Responseであるか否かを判断する(ステップS203)。
受信したMACフレームがProbe Responseである場合、クライアント端末2の制御部22は、受信したProbe Responseのフレームヘッダから、当該MACフレームの送信元アクセスポイントが現在接続しているクライアント端末の接続数(ステップS205)及びバックホールの平均スループット値を抽出して取得する(ステップS206)。この取得したクライアント端末の接続数及びバックホールの平均スループット値は、アクセスポイント1−1及び1−2毎に記憶部23に記憶される。
一方、受信したMACフレームがビーコン信号である場合(ステップS204)、クライアント端末2の制御部22は、当該ビーコン信号から当該MACフレームの送信元アクセスポイントが現在接続しているクライアント端末の接続数(ステップS205)及びバックホールの平均スループット値を抽出して取得する(ステップS206)。この取得したクライアント端末の接続数及びバックホールの平均スループット値は、アクセスポイント1−1及び1−2毎に記憶部23に記憶される。
なお、受信した無線LANのMACフレームがProbe Responseでもビーコン信号でもない場合、ステップS203に戻ってアクセスポイント1−1及び1−2からのMACフレームの受信を待つ。
そして、クライアント端末2においてタイムアウトになると(ステップS207)、各アクセスポイント1−1及び1−2の接続先一覧がクライアント端末2に表示され(ステップS208)、接続先が選択される(ステップS209)。図7では、接続先一覧表示からユーザが選択することで接続先を選択する(ステップS210)。その後、当該選択したアクセスポイントに対して無線LANの接続要求を行う。
これにより、複数のアクセスポイント1−1及び1−2と接続することができる環境にクライアント端末2が存在する場合に、スループット値が小さいアクセスポイントとの接続を選択することができる。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、無線LANにおいて、クライアント端末はアクセスポイントとの接続が確立される前にそのアクセスポイントにぶら下がっているクライアント端末数とスループット値がわかる。
また、第1の実施形態によれば、クライアント端末は定期的にアクセスポイントから出るビーコン信号を読み取るだけでクライアント接続数とスループット値を知ることができる。
さらに、第1の実施形態によれば、クライアント接続数とスループット値をクライアント端末が接続前に知ることにより、ユーザの判断を取り入れたアクセスポイントヘの接続制御が可能になる。またクライアント端末がクライアント接続数の少ない、かつバックホールのスループット値の高いアクセスポイントに優先して接続させるといった機能を有させることも可能である。
第1の実施形態のアクセスポイントの内部構成を示す内部構成図である。 第1の実施形態の無線LANの構成を示す構成図である。 第1の実施形態の送受信制御部の機能を説明するブロック図である。 第1の実施形態の接続数管理DBの管理項目を説明する説明図である。 第1の実施形態の接続前通知の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態のクライアント端末の内部構成を示す内部構成図である。 第1の実施形態のクライアント端末における接続先の選択方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1−1及び1−2…アクセスポイント、2…クライアント端末、11…送受信制御部、12…NW側送受信部、13…無線送受信部、14…接続数管理部、15…スループット測定部、16…接続数管理部、111…データ変換部、112…NW制御部、113…無線側制御部、114…フレーム作成部。

Claims (11)

  1. 1又は複数の無線端末と無線接続するアクセスポイントが、上記各無線端末に対して自己の通信状況情報を通知する通信状況情報通知装置であって、
    上記各無線端末との間で無線通信する無線通信手段と、
    現在接続している上記無線端末の接続数を管理する接続数管理手段と、
    当該アクセスポイントのバックホールのスループット値を測定するスループット値測定手段と、
    接続確立前の上記各無線端末に向けて送信するフレームに、上記接続数管理手段の管理する現在接続中の無線端末の接続数及び上記バックホールのスループット値を上記通信状況情報として挿入し、当該フレームを上記無線通信手段に送信させる送受信制御手段と
    を有することを特徴とする通信状況情報通知装置。
  2. 上記フレームが、上記各無線端末から受信した認証要求フレームに対して応答する認証応答フレームであることを特徴とする請求項1に記載の通信状況情報通知装置。
  3. 上記フレームが、定期的に送信するビーコンフレームであることを特徴とする請求項1に記載の通信状況情報通知装置。
  4. 上記接続数管理手段が、
    接続中の上記各無線端末の情報を記憶する記憶部と、
    接続中の上記各無線端末からのフレームから送信元MACアドレスを抽出する抽出部と、
    上記抽出部により抽出された送信元MACアドレスと上記フレームの受信時刻情報とを対応付けて上記記憶部に記憶させる管理実行部と
    を有し、
    上記管理実行部が、上記各無線端末から認証要求フレームを受信すると、この認証要求フレームの受信時刻から所定時間だけ遡った時刻までの間に通信を行った上記各無線端末の数を上記記憶部から読み取り、上記現在接続中の無線端末の接続数として上記送受信制御手段に受け渡すものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信状況情報通知装置。
  5. 上記管理実行部は、上記記憶部に保存されている上記各無線端末からフレームを受信すると、上記記憶部における当該無線端末の受信時刻情報を更新するものであることを特徴とする請求項4に記載の通信状況通知装置。
  6. 1又は複数の無線端末と無線接続するアクセスポイントが、上記各無線端末に対して自己の通信状況情報を通知する通信状況情報通知方法であって、
    上記アクセスポイントが、無線通信手段、接続数管理手段、スループット値測定手段及び送受信制御手段を備え、
    上記無線通信手段が、上記各無線端末との間で無線通信する無線通信工程と、
    上記接続数管理手段が、現在接続している上記無線端末の接続数を管理する接続数管理工程と、
    上記スループット値測定手段が、当該アクセスポイントのバックホールのスループット値を測定するスループット値測定工程と、
    上記送受信制御手段が、接続確立前の上記各無線端末に向けて送信するフレームに、上記接続数管理手段の管理する現在接続中の無線端末の接続数及び上記バックホールのスループット値を上記通信状況情報として挿入し、当該フレームを上記無線通信手段に送信させる送受信制御工程と
    を有することを特徴とする通信状況情報通知方法。
  7. 1又は複数の無線端末と無線接続するアクセスポイントが、上記各無線端末に対して自己の通信状況情報を通知する通信状況情報通知プログラムであって、
    コンピュータを、
    上記各無線端末との間で無線通信する無線通信手段、
    現在接続している上記無線端末の接続数を管理する接続数管理手段、
    当該アクセスポイントのバックホールのスループット値を測定するスループット値測定手段、
    接続確立前の上記各無線端末に向けて送信するフレームに、上記接続数管理手段の管理する現在接続中の無線端末の接続数及び上記バックホールのスループット値を上記通信状況情報として挿入し、当該フレームを上記無線通信手段に送信させる送受信制御手段
    として機能させることを特徴とする通信状況情報通知プログラム。
  8. 1又は複数の無線端末と無線接続するアクセスポイントにおいて、請求項1〜5のいずれかに記載の通信状況情報通知装置を備えることを特徴とするアクセスポイント。
  9. 接続確立前に送信するフレームに自己の通信状況情報を挿入して送信する複数のアクセスポイントと無線接続可能な無線端末であって、
    上記各アクセスポイントとの間で無線通信を行う無線通信手段と、
    上記各アクセスポイントとの接続確立前に、上記各アクセスポイントから受信したフレームから、当該アクセスポイントの現在接続中の無線端末の接続数及びバックホールのスループット値を上記通信状況情報として抽出する通信状況情報抽出手段と、
    上記通信状況抽出手段により抽出された現在接続中の無線端末の接続数及びバックホールのスループット値を上記アクセスポイント毎に記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段に記憶されている上記アクセスポイント後との現在接続中の無線端末の接続数及びバックホールのスループット値から、スループットの比較的小さいアクセスポイントを接続先として選択する接続先選択手段と
    を備えることを特徴とする無線端末。
  10. 上記フレームが、当該無線端末が送信した認証要求フレームに対して応答する認証応答フレームであることを特徴とする請求項9に記載の無線端末。
  11. 上記フレームが、定期的に送信するビーコンフレームであることを特徴とする請求項9に記載の無線端末。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014532386A (ja) * 2011-10-19 2014-12-04 クアルコム,インコーポレイテッド ユーザ機器とワイヤレスローカルエリアネットワークとの間の接続の選択的な獲得および通知
JP2015526986A (ja) * 2012-07-18 2015-09-10 アルカテル−ルーセント 無線アクセス・ポイントを選択する方法および装置
US10911973B2 (en) 2016-11-24 2021-02-02 Nec Corporation Information notification device, information notification method, and recording medium having program recorded thereon

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